JPH0154556B2 - - Google Patents

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JPH0154556B2
JPH0154556B2 JP55147128A JP14712880A JPH0154556B2 JP H0154556 B2 JPH0154556 B2 JP H0154556B2 JP 55147128 A JP55147128 A JP 55147128A JP 14712880 A JP14712880 A JP 14712880A JP H0154556 B2 JPH0154556 B2 JP H0154556B2
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JP
Japan
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pump
engine
pressure
discharge
spool
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JP55147128A
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Fusao Higashida
Takao Komada
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5770979A publication Critical patent/JPS5770979A/ja
Publication of JPH0154556B2 publication Critical patent/JPH0154556B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は可変容量形液圧ポンプ装置、詳しく
は、可変制御要素をもち、エンジンにより駆動さ
れるポンプ要素と、前記可変制御要素の変位量を
調整する操作プランジヤ及び、制御通路を吐出通
路とドレン通路とに切換接続するスプールを持つ
制御弁装置から成り、この制御弁装置による前記
操作プランジヤの制御により、前記可変制御要素
の変位量を調整し、定馬力特性を得るごとくした
可変容量形液圧ポンプ装置に関する。
一般に以上の如く定馬力特性を得るごとくした
液圧ポンプ装置をエンジンにより駆動する場合、
前記エンジンのエンジン効率が最も良好で、か
つ、トルクの変化が少ない領域を常用の回転数範
囲として、前記ポンプの駆動トルクを、前記エン
ジンの常用回転数範囲内におけるトルク以下にな
るごとく制御している。
即ち前記エンジンのトルクは、常用回転数の領
域(例えば1400r.p.m乃至1950r.p.m)において、
ほゞ一定になつているため、その領域の範囲内
で、エンジンの回転数を変更しても、ポンプの駆
動トルクを前記トルク以下に設定すれば、前記エ
ンジンがオーバーロードになることなく使用でき
るのである。
所が建設機械などにおいて、例えばパワーシヨ
ベルの如く使用場所などにより使用条件が異なる
ため、作業の安全性からエンジンの回転数を前記
常用回転数範囲外の回転数以下(例えば1400rpm
以下)に設定してシヨベルの作業速度を変更して
用いる場合がある。
斯かる場合、前記エンジンの回転数をダウンさ
せることによつて、エンジンのトルクが低下し、
その結果、前記ポンプの駆動トルクがエンジント
ルクを上廻り、前記エンジンがエンストすること
が生ずるのである。
またエンジンの燃焼方式や気筒数の違いによつ
て、トルクをほゞ一定にできる回転数の領域が前
記エンジンの常用回転数範囲より狭くなることが
あり、この場合、前記エンジンの常用回転数範囲
内例えば1400r.p.m以上であつても、エンジント
ルクが低減する。
斯るエンジンで、前記エンジンの常用回転数範
囲内である回転数例えば1400r.p.mで使用した場
合、ポンプの駆動トルクがエンジンのトルクより
大きくなり、エンジンがオーバーロードになつて
エンストが生ずるのである。
以上の問題に対しては、そのエンジン能力に合
わせて使用範囲を狭めればよいのであるが、前記
した如くパワーシヨベル等の建設機械に用いる場
合、使用条件や作業の安全性の上で問題があつ
て、前記した問題の根本的な解決にはならないの
である。
そこで本発明は、ポンプの駆動トルクを、エン
ジンのトルクがほゞ一定となる一定トルク領域に
合つた定馬力特性に設定しながら、常用回転数範
囲内外でエンジンのトルクが低下した場合でも、
前記ポンプの駆動を、エンストなく駆動できるよ
うにしたもので、前記エンジンにより駆動される
スピードセンシングポンプを設けると共に、前記
制御弁装置における前記スプールの吐出圧力作用
側に制御ピストンを設けて、前記スピードセンシ
ングポンプの吐出通路を、前記制御ピストンの受
圧室に接続する一方、前記吐出通路に、前記エン
ジンの回転数が一定以上のとき、前記吐出通路を
タンクに開放する手段及び、前記エンジンの回転
数が一定以下のとき、前記吐出通路の圧力を一定
圧力に保持する手段を設け、前記制御ピストンを
介して前記スプールを前記押圧体の方向に押圧さ
せ、前記吐出圧力に対する吐出量を減少し、ポン
プ出力を抑制するごとくしたことを特徴とするも
のである。
即ち、本発明は、前記した建設機械のごとくエ
ンジンの回転数を、エンジンのトルクをほゞ一定
にできる常用回転数範囲以下に設定する場合や、
前記エンジンの燃焼方式や気筒数の変化で、トル
クをほゞ一定にできる回転数の領域が前記常用回
転数範囲より狭くなる場合でも、ポンプの駆動ト
ルクを、前記エンジンのエンジン効率の最も良好
なエンジントルクに付合するごとく制御できなが
ら、前記ポンプの駆動トルクが前記エンジントル
クをオーバーする低速領域において、エンストさ
せることなく前記ポンプの駆動が行なえるように
したものである。つまり、本発明は、前記ポンプ
の駆動トルクがエンジントルクをオーバーする低
速領域においては、前記ポンプの吐出量を減少さ
せて前記ポンプの駆動トルクを、前記エンジント
ルク以下に抑制して、前記したエンストの問題点
を解消したのである。
以下本発明装置の実施例を図面に基づいて説明
する。
図面に示したものは、斜板式アキシアルピスト
ンポンプを用い、該ポンプを2個1対として一つ
のエンジンEにより駆動するごとくした2連式ポ
ンプ装置である。
本発明ポンプ装置は、2連式に限定されること
なく、単式でも同様に適用できるのであつて、そ
の基本構造は何ら変りない。
以下図面に従つて、2連式ポンプ装置を説明す
るが、各ポンプの構成は同じであるので、説明の
都合上、一方のポンプについて説明し、他方のポ
ンプについてはその説明を省略する。尚、他方の
ポンプにおいて、一方のポンプと同一の構成部品
には、同じ附号を附してある。
本発明装置の基本構造は、第1図に示したごと
く、可変制御要素となる斜板1をもち、前記エン
ジンEにより駆動されるポンプ要素Aと、前記斜
板1の傾斜角を調整する操作プランジヤ2と、該
プランジヤ2の背面室2aに連通する制御通路1
1を吐出通路9とドレン通路12とに切換接続す
るスプール5を有し、このスプール5の一端側に
吐出圧力を作用させ、他端側に前記吐出圧力に対
抗する2種の押圧体3,4の押圧力を作用させた
制御弁装置Bとを備え、前記吐出圧力の変化に応
じて前記斜板1の傾斜角を調整し、前記制御弁装
置Bと斜板1との間に介装するフイードバツク機
構Cにより定馬力特性としたポンプの駆動トルク
が得られるように構成したものである。
尚前記ポンプの駆動トルクは、前記エンジンE
において、回転数の変化に対してほゞ一定にでき
るトルクに合わせた定馬力特性となるごとく設定
するのである。
しかして、本発明装置は、以上の如く構成する
ポンプ装置において、前記エンジンEにより駆動
される一つのスピードセンシングポンプPを設け
ると共に、前記制御弁装置Bにおけるスプール5
の吐出圧力作用側に制御ピストン60を設けて、
前記ポンプPの吐出通路6を、前記制御ピストン
60の受圧室61に接続する一方、前記吐出通路
6に、前記エンジンEの回転数が一定以上のと
き、前記吐出通路6をタンクTに開放する開閉弁
より成る手段8(以降開閉弁と称す)及び、前記
エンジンEの回転数が一定以下のとき、前記吐出
通路6の圧力を一定圧力に保持するリリーフ弁よ
り成る手段7(以降リリーフ弁と称す)を設け、
前記制御ピストン60を介して、前記スプール5
を前記押圧体3,4の方向に押圧させ吐出圧力に
対する吐出量を減少し、ポンプの駆動トルクを抑
制するごとくしたのである。
即ち、前記エンジンEの出力特性において、
ほゞ一定のトルクが得られる回転数の領域(例え
ば1400rpm〜1950rpm以下高速領域という)で
は、前記ポンプの駆動トルクをそのまゝとし、前
記ポンプの駆動トルクがエンジントルクをオーバ
ーする回転数の領域(例えば1000rpm〜1400rpm
を以下低速領域という)では、吐出量を減少さ
せ、前記ポンプの駆動トルクを抑制するごとくし
たのである。
第1図に示したものは、前記スピードセンシン
グポンプPの吐出通路6に、前記リリーフ弁7と
開閉弁8との並列回路を接続し、この並列回路を
介して前記吐出通路6を前記タンクTに連結し
て、前記エンジンEの回転数が一定以上のとき、
前記開閉弁8を介して前記吐出通路6をタンクT
に開放すると共に、前記エンジンEの回転数が一
定以下のとき、前記リリーフ弁7を介して前記吐
出通路6の圧力を一定圧力に保持するようにして
いる。
しかして第1図の構成において、前記エンジン
Eの回転数がほゞ一定のトルクを出力する高速領
域においては、前記開閉弁8を開いて前記吐出通
路6を開放することにより、第4図実線に示した
ごとくポンプ駆動トルクは前記押圧体3,4によ
り設定する定馬力特性に制御されるのであり、ま
た、前記エンジンEの回転数が、前記トルク以下
に減衰する低速領域においては、前記開閉弁8を
閉じ、前記吐出通路6を、前記リリーフ弁7で設
定する一定圧力に保持して、この圧力(以下チヤ
ージ圧力という)を前記制御ピストン60に作用
させることにより、前記スプール5が前記押圧体
3,4の方向に押圧され、前記スプール5の前記
押圧体3,4に対抗する吐出圧力に、前記チヤー
ジ圧力が加算されて、前記した高圧領域において
前記スプール5が動作する吐出圧力より低い吐出
圧力で、前記スプール5が動作し、その結果吐出
圧力に対する吐出量が減少して、前記ポンプ出力
が抑制され、第4図点線に示した定馬力特性に制
御されるのである。
即ち、ポンプ吐出量は、エンジンEの回転数が
減少することにより減少するが、この減少量以上
に減少するのであつて、ポンプ駆動トルクは第4
図実線に示した前記駆動トルク以下に抑制される
のであり、前記低速領域でも、前記ポンプの駆動
トルクが、エンジントルクを越えることはなくな
り、エンストは生じないのである。
尚、第1図において9は、前記ポンプ要素Aの
吐出通路、10は、この吐出通路9から延び、前
記制御弁装置Bにおけるスプール5の一端側に接
続する連通路である。また、前記制御通路11は
前記スプール5の動作により開口するのであつ
て、前記スプール5の動作時、前記吐出通路9は
前記制御通路11を介して前記操作プランジヤ2
の背面室2aに連通し、又前記スプール5の非動
作時、前記制御通路11は前記ドレン通路12に
連通するのであり、即ち、前記スプール5により
前記制御通路11を前記吐出通路9とドレン通路
12とに切換接続するのである。
次に、第1図に示したポンプ装置を、第2図に
基づいて更に詳記する。
2連式ポンプ装置を構成する前記各ポンプ要素
A,Aは、第2図のごとく一つのハウジング13
内に組込むのであつて、前記ハウジング13内
に、軸受14,15を介して一本の駆動軸16を
支持し、この駆動軸16に、前記各ポンプ要素
A,Aを構成するシリンダブロツク17,17を
スプライン結合すると共に、これら各シリンダブ
ロツク17,17ごとに、前記斜板1,1を、同
一傾斜方向に取付けるのである。
前記シリンダブロツク17,17は、それぞれ
多数のピストン18,18を往復動自由に設けて
おり、これら各ピストン18,18の頭部がリテ
イナにより支持されたシユーを介して前記斜板
1,1にそれぞれ接触している。
この斜板1,1は、何れもトラニオン軸19,
19を介して、一定の傾斜角の範囲で、揺動自由
に支持され、前記斜板1,1を最大傾斜角となる
方向に押圧するサーボプランジヤ20,20と、
斜板1,1の傾斜角を調整する操作プランジヤ
2,2とにそれぞれ連結している。
前記サーボプランジヤ20,20は、何れも操
作プランジヤ2,2より径が小さくなつていて、
前記ハウジング13のエンドキヤツプ13aに固
定した筒体21に移動自由に支持され、第2図右
側に示したごとく前記筒体21と前記プランジヤ
20の頭部との間にスプリング22を介装すると
共に、前記プランジヤ20の背面室20aには、
前記ポンプ要素Aの吐出側圧力が作用するごとく
構成している。尚第2図において、左側の操作プ
ランジヤ2については、図に示していないが、右
側の操作プランジヤ2と同じである。
また、前記操作プランジヤ2,2は、第2図右
側に示したごとくエンドキヤツプ13aに固定の
筒体23に移動自由に支持されている。
しかして、前記操作プランジヤ2,2に前記制
御通路11,11からの制御圧が作用していない
場合には、前記斜板1,1はその傾斜角が何れも
最大となり、最大吐出量が得られるようになり、
また、前記操作プランジヤ2,2に制御圧が作用
すると、前記斜板1,1の傾斜角が調整され、そ
の傾斜角に見合つた吐出量が得られるようになる
のであつて、前記各ポンプ要素A,Aは、近似定
馬力特性に制御できるのである。
又、前記制御弁装置Bは、前記した各ポンプ要
素ごとに設けるのであつて、第3図のごとく内腔
部30aをもつた弁本体30の前記内腔部30a
に、スリーブ31とシリンダ32を移動自由に内
装し、前記スリーブ31に、前記スプール5を、
また前記シリンダ32に前記制御ピストン60を
移動自由に保持すると共に、前記弁本体30に、
ばね室33をもつたばね筐34を螺合手段により
結合し、このばね筐34の前記ばね室33に、前
記押圧体3,4を内装して、前記スプール5の一
端側に設ける圧力室35に前記吐出通路9と連通
する連通路10を接続し、前記スリーブ31の中
間部に設ける制御室36に、前記制御通路11
を、また、前記ばね室33に前記ドレン通路12
を接続し、更に前記シリンダ32を設ける受圧室
61に、前記スピードセンシングポンプPの吐出
通路6を接続したものである。
前記スプール5は、その中間部に一つのランド
をもつた1ランド形式として、前記ランドによ
り、前記制御室36を、前記圧力室35とばね室
33との一方と連通するごとく成すのであり、前
記スプール5の移動により前記制御室36との間
に可変オリフイスを形成して、吐出圧力の制御圧
力を、前記制御通路11を介して前記操作プラン
ジヤ2の背面室2aに作用させるごとく成すので
ある。
また、前記スプール5を押圧する押圧体3,4
は、何れもコイルスプリングを用い、一方の押圧
体3は、そのコイル径を大きくすると共に、その
長さを長くし、そして前記ばね筐34に螺合し
て、前記押圧体3の押圧力を調整する調整筒38
と、前記スプール5に接当するばね受39との間
に介装するのであり、また、他方の押圧体4は、
前記押圧体3よりそのコイル径を小さくすると共
に長さを短かくし、前記調整筒38に套嵌し、ね
じ体40により移動調整できる調整体41と、前
記ばね受39との間に隙間を置いて介装してい
る。
しかして、前記押圧体3,4の力は、前記圧力
室35に作用する吐出圧力と、前記受圧室61に
作用するチヤージ圧力とに対抗する力として作用
するのであつて、エンジンの高速領域におけるト
ルクに対応したポンプ駆動トルクが得られるよう
にした場合と同じ押圧力に設定し、前記スピード
センシングポンプPからのチヤージ圧力を前記ス
プール5に作用させて前記吐出圧力に加算したと
き前記押圧体3,4の押圧力を弱くした場合と同
じになつて、その押圧力により前記トルク特性に
対応したポンプの定馬力特性が得られるようにす
るのである。
又、前記スピードセンシングポンプPは、前記
駆動軸16のエンジンEへの連結側とは反対側
に、前記駆動軸16と結合して一体に回転する従
動軸42を設けて、この従動軸42に組込むので
あつて、このポンプPにおけるハウジング43に
リリーフ弁7を組込んでいる。
しかして、前記ポンプPの吐出通路6を、前記
制御ピストン60の受圧室61に導くと共に、開
閉弁8を介してタンクに開放するものであつて、
前記開閉弁8は第5図のごとく本体8aに挿入し
た摺動自在なスプール8bの切換えによつて、前
記吐出通路6とタンクTとの間を開閉するもので
あり、常時はスプリング8cで、前記吐出通路6
とタンクTとの間を閉鎖するごとくスプール8b
の位置を設定するものである。
また、第2図に示したものは、リンクを用いた
フイードバツク機構Cを組込んでいる。このフイ
ードバツク機構Cは、リンク50の一端を、前記
弁本体31にピン51を介して枢着すると共に、
前記リンク50の他端にピン52を介してリンク
53をピボツタブルに連結し、このリンク53
を、ピン54を介して前記斜板1に枢着する一
方、前記リンク50の中間部にピン55を介して
ローラー56を回転自由に取付け、このローラー
56を前記シリンダ32の端面に接触させて構成
している。
以上の構成において、前記エンジンEの回転数
が高速領域にあれば、前記したごとく、前記開閉
弁8を開いて、前記スピードセンシングポンプP
の吐出通路6をタンクTに開放するので、前記ス
プール5には前記チヤージ圧力が作用することは
なく、前記押圧体3,4に対し、吐出圧力のみが
作用することになる。従つて、吐出圧力が前記押
圧体3,4の押圧力に打勝つと、前記スプール5
が移動し、前記制御室36が前記オリフイスを介
して前記圧力室35と連通し、その制御圧力が前
記操作プランジヤ2に作用して、該プランジヤ2
を移動させ、前記斜板1を中立方向に傾動させ、
吐出量を減少するのである。
従つて、第4図実線に示したごとく、高速領域
においては、ほゞ一定となるトルクに応じたポン
プ駆動トルクで、定馬力制御が行なえるのであ
る。
又、前記エンジンEの回転数が低速領域になつ
た場合、前記開閉弁8を閉じるのであつて、この
開閉弁8の閉鎖により、前記スピードセンシング
ポンプPの吐出通路6は、前記リリーフ弁7によ
り設定する一定圧力に保持され、この圧力がチヤ
ージ圧力となつて前記制御ピストン60に作用
し、前記スプール5を、前記押圧体3,4の方向
に押圧するのである。
このため、前記押圧体3,4の押圧力は、前記
制御ピストン60の受圧面積とチヤージ圧力とを
積算した押圧力だけ、実質的に弱くなり、その結
果、スプール5が前記押圧体3,4に抗して移動
するときの吐出圧力を低くできるのである。換言
すると、低い吐出圧力で、前記スプール5が移動
し、低い吐出圧力で吐出量が減少することにな
る。つまり、前記エンジンEの回転数が低くなる
と、吐出量はその回転数低下に対応して低くなる
が、押圧体3,4のみで吐出圧力に対抗させてい
る場合では、第4図一点鎖線に示したごとく吐出
圧力が前記押圧体3,4で設定した圧力P1にな
るまで、前記スプール5は動作しないため、吐出
量Q1は変化せず、前記圧力P1で始めて吐出量が
減少する特性となるのに対し、前記制御ピストン
60にチヤージ圧力を作用させ、前記押圧体3,
4の押圧力を実質的に弱くするごとくした本発明
においては、前記圧力P1より低い圧力P2で、ス
プール5が動作することになり、前記圧力P1
おいては、前記吐出量Q1より低い吐出量Q2に抑
制されるのである。
従つて、ポンプ駆動トルクは、第4図点線の定
馬力特性に制御され、エンジンEのトルク減少に
応じてポンプ駆動トルクも減少でき、低速領域で
ポンプ駆動を行なつても、ポンプ駆動トルクが、
エンジントルクを越えることはなく、エンストは
生じないのである。
以上説明した実施例の開閉弁8は、手動弁でも
よいが、エンジンEの回転数を操作する操作レバ
ーなどの操作具に機械的又は電気的に連動して開
閉する連動弁を用いるのが好ましい。
又以上の実施例において、前記リリーフ弁7の
設定圧を調整して前記チヤージ圧力を変更した
り、また、押圧体3,4の押圧力を調整すること
により、所定の出力特性に設定したポンプに、回
転数に対するトルク変化の異なるエンジンを用い
ても、エンジン回転数の使用範囲を変えずに常に
そのトルク以下での使用が可能となるのである。
以上の如く本発明によれば、エンジンEの回転
数が一定以下のとき、前記制御ピストン60の押
圧力と自己吐出圧力とが加算するごとく前記押圧
体3,4に対抗することにより、前記スプール5
を制御できるから、エンジンEの回転数が一定以
下になつて、吐出圧力が低い圧力となつても、自
己吐出圧力のみを前記スプールに作用させる場合
に比較してその吐出圧力に対する吐出量をを減少
し、ポンプ出力を抑制でき、定馬力特性を得るこ
とができるのである。したがつて、建設機械のご
とく、エンジンの回転数を、エンジントルクを
ほゞ一定にできる常用回転数範囲以下の低速領域
でポンプを駆動する場合や、エンジントルクを
ほゞ一定にできる回転数の領域が、前記した常用
回転数範囲より狭くなるエンジンを用い、前記回
転数よりも低い回転数の領域でポンプを駆動する
場合でも、前記ポンプの駆動トルクを、前記各エ
ンジンのエンジン効率の最も良好なエンジントル
ク、即ち、回転数の変化に対しほゞ一定となるエ
ンジントルクに合わせたトルクに制御できなが
ら、エンジントルクがほゞ一定となるトルクに対
し減少する回転数領域において用いる場合には、
ポンプの駆動力を抑制し、該駆動力が減少する前
記エンジントルクをオーバーしてエンストが生ず
ることを確実に防止できるのである。
従つて、エンジントルクをほゞ一定にできる常
用回転数範囲をもつエンジンにおいては、使用で
きる回転数範囲を拡大でき、パワーシヨベルのご
とき建設機械用ポンプ装置として好適にできる
し、また、回転数範囲が狭い性能のエンジンを用
いても、前記した常用回転数範囲若しくはそれ以
上に使用できる回転数範囲を拡大できるのであつ
て、前記常用回転数範囲をもつエンジンのエンジ
ントルクに合わせて駆動トルクを設定したポンプ
装置を、そのまゝ改変することなく用いることも
できるのである。しかも、自己吐出圧を前記スプ
ールと前記プランジヤに作用させているから、自
己吐出圧の変動を検出する検出装置等を設けるこ
となく簡単に自己吐出圧の変動により前記スプー
ルを作動させ、前記可変制御要素を制御して吐出
圧力に対する吐出量を増減し、ポンプ出力を定馬
力特性に制御できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の実施例を示す概略説明
図、第2図はその断面説明図、第3図は制御弁装
置の拡大断面図、第4図はポンプ特性図、第5図
は開閉弁の断面説明図である。 1……斜板、2……操作プランジヤ、3,4…
…押圧体、5……スプール、6……吐出通路、7
……リリーフ弁、8……開閉弁、60……制御ピ
ストン、61……受圧室、A……ポンプ要素、B
……制御弁装置、E……エンジン、P……スピー
ドセンシングポンプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 可変制御要素1をもち、エンジンEにより駆
    動されるポンプ要素Aと、前記可変制御要素1の
    変位量を調整する操作プランジヤ2と、該プラン
    ジヤ2の背面室2aに連通する制御通路11を吐
    出通路9とドレン通路12とに切換接続するスプ
    ール5を有し、このスプール5の一端側に吐出圧
    力を作用させ、他端側に前記吐出圧力に対抗する
    押圧体3,4の押圧力を作用させた制御弁装置B
    とから成り、前記吐出圧力の変化に応じて前記可
    変制御要素1の変位量を調整して、定馬力特性を
    得るごとくした液圧ポンプ装置であつて、前記エ
    ンジンEにより駆動されるスピードセンシングポ
    ンプPを設けると共に、前記制御弁装置Bにおけ
    る前記スプール5の吐出圧力作用側に制御ピスト
    ン60を設けて、前記スピードセンシングポンプ
    Pの吐出通路6を、前記制御ピストン60の受圧
    室61に接続する一方、前記吐出通路6に、前記
    エンジンEの回転数が一定以上のとき、前記吐出
    通路6をタンクTに開放する手段8及び、前記エ
    ンジンEの回転数が一定以下のとき、前記吐出通
    路6の圧力を一定圧力に保持する手段7を設け、
    前記制御ピストン60を介して、前記スプール5
    を前記押圧体3,4の方向に押圧させ、前記吐出
    圧力に対する吐出量を減少し、ポンプ出力を抑制
    するごとくしたことを特徴とする可変容量形液圧
    ポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS51147001A (en) * 1975-06-04 1976-12-17 Caterpillar Tractor Co Overrriding means for pumps at semiithrottled control condition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS51147001A (en) * 1975-06-04 1976-12-17 Caterpillar Tractor Co Overrriding means for pumps at semiithrottled control condition

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