JPH09242707A - ロードセンシングシステム - Google Patents

ロードセンシングシステム

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Publication number
JPH09242707A
JPH09242707A JP8075149A JP7514996A JPH09242707A JP H09242707 A JPH09242707 A JP H09242707A JP 8075149 A JP8075149 A JP 8075149A JP 7514996 A JP7514996 A JP 7514996A JP H09242707 A JPH09242707 A JP H09242707A
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JP
Japan
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pressure
control
pump
main pump
sub
Prior art date
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Application number
JP8075149A
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English (en)
Inventor
Tadashi Abiko
正 我彦
Masao Kashiwagi
雅夫 柏木
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定したロードセンシング制御を可能とし、
しかも、大型化することのないロードセンシングシステ
ムを提供することである。 【解決手段】 傾転角に応じて吐出容量を可変にするメ
インポンプ2と、切換弁を介してメインポンプ2に接続
するアクチュエータと、メインポンプ2とは別に設けた
サブポンプ8と、メインポンプ2の吐出圧とアクチュエ
ータの最高負荷圧との差に応じて切換わり、その切換位
置に応じてサブポンプ8の吐出圧から制御圧力を生成す
るレギュレータバルブ10と、この制御圧力が導かれる
制御シリンダ4と、制御シリンダ4の推力に抗して弾性
力を作用させた制御スプリング5とを備え、これら制御
シリンダ4の推力と制御スプリング5の弾性力とがバラ
ンスしたときにメインポンプ2の傾転角が決まり、メイ
ンポンプ2の吐出圧をアクチュエータの最高負荷圧より
も所定圧だけ高く保つ構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メインポンプの
吐出圧をアクチュエータの最高負荷圧よりも所定圧だけ
高く保つロードセンシングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロードセンシングシステムとして
は、例えば、特開平4−136509号公報に記載され
たものがある。図7に示すこの従来のロードセンシング
システムでは、駆動源であるエンジン101に、傾転角
に応じて吐出容量を可変にするメインポンプ102を連
係させている。また、ブーム及びアーム用のアクチュエ
ータ103、104を、それぞれクローズドセンタの切
換弁105、106に接続している。そして、これら切
換弁105、106を、高圧通路107を介して、上記
メインポンプ102にパラレルに接続している。このよ
うにしたメインポンプ102の傾転角は、制御シリンダ
108によって決められる。つまり、制御シリンダ10
8の一方の室108aには、制御スプリング109を設
け、かつ、メインポンプ102の吐出圧Pを導いてい
る。また、他方の室108bには、後述するレギュレー
ターバルブ110で生成された制御圧力Pcを導いてい
る。そして、これらの作用力がバランスしたときの傾転
角に応じて、メインポンプ102の吐出容量が決められ
ることになる。
【0003】上記レギュレーターバルブ110は、3ポ
ート2位置のバルブである。そして、このレギュレータ
バルブ110の一端にメインポンプ102の吐出圧Pを
作用させ、また、他端にシャトル弁111で選択された
アクチュエータ103、104の最高負荷圧Plsと、
スプリング113の押付力とを作用させている。したが
って、レギュレータバルブ110は、メインポンプ10
2の吐出圧Pと最高負荷圧Plsとの差によって切換わ
り、この差圧による作用力がスプリング113の押付力
に相当したときにバランスする。そして、このバランス
したときの切換位置に応じて、メインポンプ102の吐
出圧Pから制御圧力Pcが生成される。このようにした
制御圧力Pcが制御シリンダ108に導かれると、制御
シリンダ108はメインポンプ2の傾転角を制御し、メ
インポンプ102の吐出圧Pを最高負荷圧Plsよりも
スプリング113の押付力に相当する圧力分だけ高く保
つことになる(ロードセンシング制御)。
【0004】さらに、このロードセンシングシステムで
は、レギュレータバルブ110のスプリング113に、
レギュレータ112を連係させている。そして、このレ
ギュレータ112を、比例弁114を介してサブポンプ
115に接続している。例えば、比例弁114が図7の
状態にあれば、レギュレータ112のスプリング116
によってスプリング113の押付力を最大に保つことが
できる。それに対して、比例弁114を切り換えると、
その切換位置に応じた信号圧力Pgがレギュレータ11
2に導かれるので、スプリング116が収縮し、スプリ
ング113の押付力を小さくすることができる。このよ
うに、この従来のロードセンシングシステムでは、レギ
ュレータ110に信号圧力Pgを導くことでスプリング
113の押付力を直接的に変え、レギュレータバルブ1
10のゲイン調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、ロー
ドセンシング制御のための制御圧力Pcを、メインポン
プ102の吐出圧Pから生成している。しかし、メイン
ポンプの吐出圧Pから制御圧力Pcを生成するため、こ
の制御圧力Pcが、メインポンプ102の吐出圧Pの脈
動などにより影響を受けてしまう。そして、この制御圧
力Pcが制御シリンダ108に導かれると、制御シリン
ダ108などに振動が発生し、ロードセンシング制御が
不安定になることがあった。また、メインポンプ102
の吐出圧Pから制御圧力Pcを生成するため、メインポ
ンプ102の最高圧に合わせて、レギュレータバルブ1
10や配管などの耐圧性を決めなければならず、システ
ムが大型化してしまうことがあった。この発明の目的
は、安定したロードセンシング制御を可能とし、しか
も、大型化することのないロードセンシングシステムを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、傾転角に
応じて吐出容量を可変にするメインポンプと、切換弁を
介してメインポンプに接続するアクチュエータと、メイ
ンポンプとは別に設けたサブポンプと、メインポンプの
吐出圧とアクチュエータの最高負荷圧との差に応じて切
換わり、その切換位置に応じてサブポンプの吐出圧から
制御圧力を生成するレギュレータバルブと、この制御圧
力が導かれる制御シリンダと、制御シリンダの推力に抗
して弾性力を作用させた制御スプリングとを備え、これ
ら制御シリンダの推力と制御スプリングの弾性力とがバ
ランスしたときにメインポンプの傾転角が決まり、メイ
ンポンプの吐出圧をアクチュエータの最高負荷圧よりも
所定圧だけ高く保つ構成にした点に特徴を有する。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、サブ
ポンプの吐出圧を設定圧に保つリリーフバルブを設けた
点に特徴を有する。第3の発明は、第1あるいは第2の
発明において、外部からの指令信号に応じて切換わり、
その切換位置に応じてサブポンプの吐出圧から信号圧力
を生成する比例弁と、この信号圧力に応じてレギュレー
タバルブのゲイン調整するレギュレータとを備えた点に
特徴を有する。第4の発明は、第1〜3の発明におい
て、サブポンプとメインポンプとを、同一の駆動軸上に
設けた点に特徴を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1、2に、この発明の実施の形
態を示す。まず、図1に示すロードセンシングシステム
のうち、ポンプ機構1について説明する。ポンプ機構1
では、メインポンプ2を、駆動軸3を介してエンジンな
どの駆動源Mに連結している。そして、従来例と同様、
このメインポンプ2に図示しない切換弁を介してアクチ
ュエータを接続している。このようにしたメインポンプ
2は、その斜板の傾転角に応じて吐出容量Qが変化する
可変ポンプである。そして、この斜板の傾転角は、制御
シリンダ4と、制御スプリング5と、馬力制御用シリン
ダ6とによって決められる。
【0009】つまり、馬力制御用シリンダ6にはメイン
ポンプ2の吐出圧が、また、制御シリンダ4には後述す
る制御機構7から制御圧力Pcがそれぞれ導かれてい
る。そして、これらシリンダ4、6の推力が、第1、2
スプリングからなる制御スプリング5の弾性力にバラン
スしたときに、メインポンプ2の吐出容量Qが決められ
る。また、このポンプ機構1では、駆動軸3にメインポ
ンプ2とは別にサブポンプ8を連結している。したがっ
て、駆動軸3が回転してメインポンプ2が駆動すると、
同時にこのサブポンプ8も駆動することになる。そし
て、このサブポンプ8をリリーフバルブ9に接続し、そ
の吐出圧Ppを一定に保っている。
【0010】次に、図1に示すロードセンシングシステ
ム回路のうち、制御機構7について説明する。制御機構
7では、レギュレーターバルブ10を、上記ポンプ機構
1のサブポンプ8に接続している。このレギュレータバ
ルブ10の一方のパイロット室10aには、上記メイン
ポンプ2の吐出圧Pを導いている。また、レギュレータ
バルブ10の他方のパイロット室10bには、従来例と
同様、シャトル弁で選択されたアクチュエータの最高負
荷圧Plsを導くとともに、スプリング12を設けてい
る。このようにしたレギュレータバルブ10は、メイン
ポンプ2の吐出圧Pと最高負荷圧Plsとの差によって
切換わり、この差圧による作用力がスプリング12の押
付力に相当したときバランスする。そして、このバラン
スしたときの切換位置に応じて、サブポンプ8の吐出圧
Ppから制御圧力Pcを生成する。
【0011】なお、レギュレータバルブ10の一方のパ
イロット室10bにはレギュレータ11を連係させてい
る。そして、このレギュレータ11を、比例弁13を介
してサブポンプ8に接続している。例えば、比例弁13
が図1の状態にあれば、レギュレータ11にはなんら圧
力が導かれない。したがって、このときは、上記のよう
にメインポンプ2の吐出圧Pと最高負荷圧Plsとの差
圧による作用力がスプリング12の押付力に相当したと
き、レギュレータバルブ10がバランスする。それに対
して、比例弁13に外部から指令信号Eを入力すると、
この信号に応じて比例弁13が図1の状態から切換わ
る。そして、そのときの切換位置に応じてサブポンプ8
の吐出圧Ppから信号圧力Pgが生成され、この信号圧
力Pgがレギュレータ11に導かれる。したがって、レ
ギュレータ11の推力がスプリング12の押付力に抗し
て作用し、メインポンプ2の吐出圧Pと最高負荷圧Pl
sとの差による作用力が、スプリング12の押付力から
レギュレータ11の推力を引いた力に相当したとき、レ
ギュレータバルブ10がバランスする。
【0012】このようにして、この実施の形態では、レ
ギュレータ11の推力によって間接的にスプリング12
の押付力を相殺し、レギュレータバルブ10のゲイン調
整をしている。そして、この点が、スプリング113の
押付力を直接的に変えてゲイン調整する従来例とは異な
るが、その実質的な効果は全く同じである。なお、比例
弁13に入力される指令信号Eについては、例えば、エ
ンジン回転数に比例した信号などが考えられる。そし
て、この指令信号Eについては、上記従来例で示した特
開平4−136509号公報などで述べられているの
で、ここではその詳細な説明を省略する。
【0013】次に、この実施の形態のロードセンシング
システムの作用を説明する。このロードセンシングシス
テムでは、馬力制御用シリンダ6と制御スプリング5と
が相まって、メインポンプ2の馬力一定制御をおこなっ
ている。いま、説明を簡単にするため、制御シリンダ4
にはなんら圧力が導かれていないと仮定する。馬力制御
用シリンダ6には、メインポンプ2の吐出圧Pが直接導
かれているが、吐出圧Pが低ければ、当然、馬力制御用
シリンダ6の推力は小さくなっている。したがって、第
1スプリング5aにより斜板の傾転角が大きく保たれ、
吐出容量Qは大きく保たれる。
【0014】それに対して、メインポンプ2の吐出圧P
が高くなれば、馬力制御用シリンダ6の推力は大きくな
る。したがって、第1スプリング5aに抗して斜板の傾
転角が小さくなり、吐出容量Qは小さくなる。特に、メ
インポンプ2の吐出圧Pが、その最高圧のほぼ半分程度
であるP1よりも高くなる範囲では、第2スプリング5
bの弾性力もメインポンプ2の斜板に作用することにな
る。したがって、この範囲では、メインポンプ2の吐出
圧Pが高くなっても、第2スプリング5bの弾性力の分
だけ吐出容量Qを緩やかに変化させることができる。以
上述べた馬力一定制御特性を示したのが図2である。そ
して、図2の馬力一定制御特性線を得ることができれ
ば、メインポンプ2の吐出圧Pと吐出容量Qとの積をほ
ぼ一定に保つことができる。
【0015】また、このロードセンシングシステムで
は、制御シリンダ4と制御スプリング5とが相まって、
メインポンプ2のロードセンシング制御をおこなってい
る。つまり、レギュレータバルブ10が、メインポンプ
2の吐出圧Pと最高負荷圧Plsとの差によって切換わ
り、その切換位置に応じて、サブポンプ8の吐出圧Pp
から制御圧力Pcを生成している。そして、この制御圧
力Pcが制御シリンダ4に導かれると、制御シリンダ4
は傾転角を制御し、メインポンプ2の吐出圧Pを負荷圧
Plsよりもスプリング12の押付力に相当する分だけ
高く保つことになる。
【0016】ただし、このロードセンシング制御は、図
2の馬力一定制御特性線を超えない範囲でのみおこなわ
れる。つまり、アクチュエータがメインポンプ2の容量
を超えるような高圧・大流量を要求した場合、負荷圧P
lsとメインポンプ2の吐出圧Pとの差は小さくなる。
したがって、レギュレータバルブ10は図1の状態とな
り、制御圧力Pcはほとんどタンク圧に近くなる。つま
り、このときは、前述した馬力制御用シリンダ51と制
御スプリング5とだけによって傾転角が決められ、図2
に示す馬力一定制御をおこなうことになる。このよう
に、アクチュエータが高圧・大流量を要求したような場
合には、ロードセンシング制御より優先して馬力一定制
御をおこない、メインポンプ2のオーバーロードを防止
することができる。
【0017】以上述べた実施の形態によれば、ロードセ
ンシング制御のための制御圧力Pcを、メインポンプ2
とは別に設けたサブポンプ8の吐出圧Ppから生成する
ので、この制御圧力Pcがメインポンプ2の吐出圧Pの
脈動などから影響を受けない。したがって、制御シリン
ダ4やメインポンプ2の斜板などに振動が発生すること
がなく、ロードセンシング制御を安定させることができ
る。また、サブポンプ8の吐出圧Ppをリリーフバルブ
9で設定圧に保つので、ロードセンシング制御をさらに
安定させることができる。しかも、この設定圧を比較的
低めにしておけば、レギュレータバルブ10や配管など
の耐圧性を高める必要がなく、これらレギュレータバル
ブ10や配管の小型化が可能となる。さらに、一つのサ
ブポンプ8が、ロードセンシング制御のための制御圧力
Pcと、ゲイン調整のための信号圧力Pgとの油圧源を
兼用するので、従来例のロードセンシングシステムに比
べ、なんら大型化することがない。しかも、メインポン
プ2とサブポンプ8とを同一の駆動軸3上に設けたの
で、これらのポンプ2、8を別々の駆動軸に設けるのに
比べ、さらに小型化が可能となる。
【0018】
【実施例】以下では、前述した実施の形態の一実施例を
説明する。まず、図3、4に示したポンプ機構1を説明
する。ケーシング14に駆動軸3を回転自在に組み込む
とともに、その先端をカバー15まで挿入している。そ
して、ケーシング14内で、この駆動軸3上にシリンダ
ブロック16をスプライン結合している。したがって、
駆動軸3が回転すると、シリンダブロック16も一体に
回転することになる。このようにしたシリンダブロック
16には、複数のシリンダ部17を形成し、これらシリ
ンダ部17にそれぞれピストン18を組み込んでいる。
また、ケーシング14には、駆動軸3を貫通させるよう
にして斜板19を組み込んでいる。そして、図4に示す
ように、この斜板19の両サイドに軸部20を形成し、
これら軸部20に筒状のインナーレース21を設けてい
る。さらに、ケーシング14側には筒状のアウターレー
ス22を固定し、これら両レース21、22の間にロー
ル部材23を組み込んでいる。したがって、この斜板1
9は、図3の矢印24方向には移動が許容されるが、回
転は規制されることになる。
【0019】そして、上記斜板19には、シリンダブロ
ック16と対向する面にシュープレート25を設けてい
る。さらに、このシュープレート25上にシュー部材2
6を設け、このシュー部材26をリテーナ27で支持し
ている。このようにしたシュー部材26は、シュープレ
ート25上を自由に回転することができる。また、上記
シュー部材26には複数のボールジョイント28を固定
している。そして、このボールジョイント28を、上記
シリンダブロック16に組み込んだピストン18の端部
に角変位可能に取り付けている。なお、ボールジョイン
ト28とシュー部材26には通孔29を形成している
が、これはピストン18内の高圧油を、シュープレート
25とシュー部材26の間の潤滑油として利用するため
である。
【0020】このようにした斜板19、シリンダブロッ
ク16などにより斜板式ポンプが構成される。そして、
この斜板式ポンプは、次のようにして駆動する。つま
り、駆動軸3と一体にシリンダブロック16が回転すれ
ば、ピストン18及びシュー部材26がシュープレート
25に沿って回転することになる。したがって、そのと
きの斜板19の傾転角に応じて、ピストン18がシリン
ダ部17内を往復運動し、バルブプレート30を介して
流体の吸入、吐出をおこなうことになる。以上述べた斜
板式ポンプが、図1のロードセンシングシステムにおけ
るメインポンプ2を構成するものである。
【0021】上記斜板19の図3における下端部には、
ボールジョイント31によってスプリングシート32を
角変位可能に取り付けている。そして、このスプリング
シート32には、第1バネ受け部33と第2バネ受け部
34とを同軸上に形成している。また、カバー15に
は、筒状のセットスクリュー35を組み込んでいる。そ
して、このセットスクリュー35の中空部に、スプリン
グシート36のアジャスタ部37を螺合している。この
ようにしたスプリングシート36は、上記スプリングシ
ート32の第1バネ受け部33と対向することになる。
そして、これらスプリングシート32、36の間に第1
スプリング5aを設けている。したがって、この第1ス
プリング5aの弾性力が、斜板19の傾転角を最大に保
つ方向に作用する。
【0022】さらに、カバー15内には、上記スプリン
グシート36と同軸上にスプリングシート38を設けて
いる。そして、このスプリングシート38を、セットス
クリュー35の外周面上に軸方向にスライド自在に組み
込んでいる。このようにしたスプリングシート38は、
上記スプリングシート32の第2バネ受け部34と対向
することになる。そして、これらスプリングシート3
2、38の間に第2スプリング5bを設けている。ただ
し、この第2スプリング5bは、図3のノーマル状態で
自然長となっている。そして、斜板19が第1スプリン
グ5aに抗してその傾転角を変えると、スプリングシー
ト38がスライドするとともに、このスプリングシート
38がカバー15当接してから、その弾性力を斜板19
に作用することになる。以上述べた第1、2スプリング
5a、5bが、馬力一定制御(図2参照)とロードセンシ
ング制御とをおこなう、図1のロードセンシングシステ
ムにおける制御スプリング5を構成するものである。
【0023】図4に示すように、カバー15内にはプラ
ンジャ39を摺動自在に組み込むとともに、このプラン
ジャ39の先端を、カバー15及びケーシング14に摺
動自在に組み込んだロッド部材40に当接させている。
そして、これら図3、4からは分からないが、ロッド部
材40の先端を、斜板19の端部に連係させている。な
お、ロッド部材40を連係させた斜板19の端部は、図
3における斜板19の上端部にあたり、また、これらプ
ランジャ39及びロッド部材40は、図3に示す断面で
は紙面の奥側に位置している。このようにしたプランジ
ャ39には、制御圧力Pcを導く背室41を形成してい
る。そして、この背室41に制御圧力Pcが導かれる
と、プランジャ39が移動し、その推力をロッド部材4
0を介して斜板19に伝えることになる。以上述べたプ
ランジャ39、ロッド部材40が、図1のロードセンシ
ングシステムにおける制御シリンダ4を構成するもので
ある。
【0024】図3に示すように、ケーシング14にロッ
ド部材42を摺動自在に組み込んでいる。そして、この
ロッド部材42の先端を、円筒状のロッド42aを介し
て、斜板19の端部に連係させている。なお、円筒状の
ロッド42aは、異材を介在させることで、耐磨耗性を
高めるものである。このようにしてロッド部材42を連
係させた斜板19の端部は、図3における斜板19の最
上端部にあたり、制御スプリング5を連係させた端部と
は、斜板19の径方向に対向している。このようにした
ロッド部材42には、通路43を介して、上記斜板式ポ
ンプ(メインポンプ2)の吐出圧Pを作用させている。
そして、この吐出圧Pによry推力でロッド部材42が
斜板19を押し、その傾転角を制御スプリング5に抗し
て制御することになる。以上述べたロッド部材42やボ
ールジョイント42aなどが、図1のロードセンシング
システムにおける馬力制御シリンダ6を構成するもので
ある。
【0025】図3に示すように、カバー15内で、駆動
軸3の先端にインナーロータ44を設けている。また、
このインナーロータ44の周りには、アウターロータ4
5を固定している。そして、これらロータ44、45
に、図示しないトロコイド歯を形成している。このよう
にしたインナーロータ44及びアウターロータ45によ
り、トロコイドポンプが構成される。そして、このトロ
コイドポンプは、駆動軸3が回転すると、インナーロー
タ44がアウターロータ45内で回転し、上記トロコイ
ド歯のかみ合いにより、流体の吸入、吐出をおこなう。
以上述べたトロコイドポンプが、図1のロードセンシン
グシステムにおけるサブポンプ8を構成するものであ
る。
【0026】次に、図5、6に示した制御機構7を説明
する。図5には、制御機構7のうち、レギュレータバル
ブ10と、このレギュレータバルブ10に連係させたレ
ギュレータ11とを一体にしたものを示す。油通路を形
成したケース46内に、スリーブ47を固定するととも
に、その中に摺動自在にスプール48を組み込んでい
る。上記スリーブ47には、タンクポート49と、制御
シリンダ4の背室41(図4参照)に接続する出力ポー
ト50と、トロコイドポンプ(サブポンプ8)に接続す
る入力ポート51とを形成している。そして、図5の状
態では、これら各ポート49、50、51はそれぞれ遮
断されている。それに対して、例えば、スプール48が
図5の右方向に切換わると、スプール48の第1環状溝
52を介して出力ポート50が入力ポート51に連通す
る。したがって、サブポンプ8の吐出圧Ppが制御さ
れ、制御圧力Pcが制御シリンダ4の背室41に導かれ
ることになる。反対に、スプール48が図5の左方向に
切換わると、スプール48の第2環状溝53を介して、
出力ポート50がタンクポート49に連通する。したが
って、制御シリンダ4の背室41がタンクTに連通する
ことになる。
【0027】このスプール48の一端を、パイロット室
10bに臨ませている。そして、このパイロット室10
bには、プラグ54とともにスプリング12を組み込
み、その押付力をスプール48の端部に作用させてい
る。なお、プラグ54にはアジャスタ部材55を設け、
スプリング12の押付力を自由に設定できるようにして
いる。このようにしたパイロット室10bには、図示し
ないアクチュエータの最高負荷圧Plsを導いている。
【0028】また、ケース46には、別のスリーブ56
を上記スリーブ47と同軸上に挿入し、このスリーブ5
6にプラグ57を当接させて固定している。そして、ス
リーブ56にはプランジャ58を摺動自在に組み込むと
ともに、その一端をスプール48の他端に当接させ、か
つ、他端をパイロット室10aに臨ませている。このよ
うにしたパイロット室10aには、メインポンプ2の吐
出圧Pを導いている。さらに、プランジャ58には段部
59を形成し、この段部59とスリーブ56とが相まっ
て油圧室60を形成している。そして、この油圧室60
に、比例弁13で制御された圧力Pgを導いている。
【0029】以上述べたスプール48、ポート49、5
0、51などが、図1のロードセンシングシステムにお
けるレギュレータバルブ10を構成するものである。ま
た、プランジャ58、油圧室60などが、図1のロード
センシングシステムにおけるレギュレータ11を構成す
るものである。そして、これらレギュレータバルブ10
とレギュレータ11とは、次のようにして作動する。ス
プール48の一端には、スプリング12の押付力と最高
負荷圧Plsとが作用する。また、スプール48の他端
には、プランジャ58を介してメインポンプ2の吐出圧
Pが作用する。そして、これらの作用力がつりあった位
置でスプール48がバランスし、制御圧力Pcを、制御
シリンダ4の背室41に導くことになる。さらに、油圧
室60に比例弁13で制御された信号圧力Pgが導かれ
ると、その作用力もスプール48に作用する。したがっ
て、この信号圧力Pgによって、レギュレータ11のゲ
イン調整することができる。
【0030】図6には、制御機構7のうち比例弁13を
示す。ケース61内にスリーブ62を組み付けるととも
に、その中に摺動自在にスプール63を設けている。そ
して、このスプール63にはソレノイド64のロッド6
5を連係させている。上記スリーブ62には、トロコイ
ドポンプ(サブポンプ8)の吐出圧Ppを導びく入力ポ
ート66と、油圧室60(図5参照)に連通する出力ポ
ート67と、タンクに接続するタンクポート68とを形
成している。そして、図6の状態では、これら各ポート
66、67、68の連通が遮断されている。それに対し
て、ソレノイド64に外部から指令信号Eが入力され、
スプール63を図6の左方向に移動させると、スプール
63の環状溝69を介して、出力ポート67が入力ポー
ト66に連通する。したがって、サブポンプ8の吐出圧
Ppが制御され、その信号圧力Pgが油圧室60に導か
れることになる。反対に、スプール63を図6の右方向
に移動させると、スプール63の環状溝69を介して、
出力ポート67がタンクポート68に連通する。したが
って、油圧室60をタンクに連通することになる。以上
述べたスプール63、ソレノイド64などが、図1のロ
ードセンシングシステムにおける比例弁13を構成する
ものである。
【0031】
【発明の効果】第1の発明によれば、ロードセンシング
制御のための制御圧力を、メインポンプとは別に設けた
サブポンプの吐出圧から生成するので、制御圧力がメイ
ンポンプの吐出圧の脈動などから影響を受けない。した
がって、制御シリンダなどに振動が発生することがな
く、ロードセンシング制御を安定させることができる。
第2の発明によれば、第1の発明において、サブポンプ
の吐出圧を設定圧に保つので、さらにロードセンシング
制御を安定させることができる。しかも、この設定圧を
比較的低くしておけば、レギュレータバルブや配管など
の耐圧性を高める必要がなく、これらレギュレータバル
ブや配管を小型化することができる。第3の発明によれ
ば、第1あるいは第2の発明において、レギュレータに
よってレギュレータバルブのゲイン調整することができ
る。しかも、上記サブポンプが、ロードセンシングのた
めの制御圧力と、このゲイン調整のための信号圧力との
油圧源を兼用するので、従来例のロードセンシングシス
テムに比べ、なんら大型化することがない。第4の発明
によれば、第1〜3の発明において、メインポンプとサ
ブポンプとを同一の駆動軸上に設けたので、これらのポ
ンプを別々の駆動軸に設けるのに比べ、システムの小型
化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるロードセンシン
グシステムの回路図である。
【図2】図1のロードセンシングシステムにおける馬力
一定制御特性線を示す図である。
【図3】一実施例のポンプ機構1の断面図である。
【図4】図2のポンプ機構1を他の方向からみた断面図
である。
【図5】一実施例のレギュレータバルブ10とレギュレ
ータ11とを示す断面図である。
【図6】一実施例の比例弁13の断面図である。
【図7】従来例のロードセンシングシステムの回路図で
ある。
【符号の説明】
2 メインポンプ 3 駆動軸 4 制御シリンダ 5 制御スプリング 8 サブポンプ 10 レギュレータバルブ 11 レギュレータ 12 スプリング 13 比例弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾転角に応じて吐出容量を可変にするメ
    インポンプと、切換弁を介してメインポンプに接続する
    アクチュエータと、メインポンプとは別に設けたサブポ
    ンプと、メインポンプの吐出圧とアクチュエータの最高
    負荷圧との差に応じて切換わり、その切換位置に応じて
    サブポンプの吐出圧から制御圧力を生成するレギュレー
    タバルブと、この制御圧力が導かれる制御シリンダと、
    制御シリンダの推力に抗して弾性力を作用させた制御ス
    プリングとを備え、これら制御シリンダの推力と制御ス
    プリングの弾性力とがバランスしたときにメインポンプ
    の傾転角が決まり、メインポンプの吐出圧をアクチュエ
    ータの最高負荷圧よりも所定圧だけ高く保つ構成にした
    ことを特徴とするロードセンシングシステム。
  2. 【請求項2】 サブポンプの吐出圧を設定圧に保つリリ
    ーフバルブを設けたことを特徴とする請求項1記載のロ
    ードセンシングシステム。
  3. 【請求項3】 外部からの指令信号に応じて切換わり、
    その切換位置に応じてサブポンプの吐出圧から信号圧力
    を生成する比例弁と、この信号圧力に応じてレギュレー
    タバルブのゲイン調整するレギュレータとを備えたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載のロードセンシングシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 サブポンプとメインポンプとを、同一の
    駆動軸上に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか一の請求項に記載のロードセンシングシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105329613A (zh) * 2015-11-10 2016-02-17 中国葛洲坝集团三峡建设工程有限公司 悬挂式伸缩皮带调平控制装置
CN110651123A (zh) * 2017-06-16 2020-01-03 川崎重工业株式会社 油压系统

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