JPS6321035B2 - - Google Patents

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JPS6321035B2
JPS6321035B2 JP54059514A JP5951479A JPS6321035B2 JP S6321035 B2 JPS6321035 B2 JP S6321035B2 JP 54059514 A JP54059514 A JP 54059514A JP 5951479 A JP5951479 A JP 5951479A JP S6321035 B2 JPS6321035 B2 JP S6321035B2
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JP
Japan
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neutral position
operating
moment
operating tool
swash plate
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Application number
JP54059514A
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English (en)
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JPS55151178A (en
Inventor
Hiroshi Orishima
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP5951479A priority Critical patent/JPS55151178A/ja
Publication of JPS55151178A publication Critical patent/JPS55151178A/ja
Publication of JPS6321035B2 publication Critical patent/JPS6321035B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は可変容量形液圧回転機械、詳しくは運
転時中立位置方向のモーメントが作用する可変制
御要素を備え、該要素に操作具を設けて該操作具
の操作により前記要素の変位量を調整し吐出量を
可変とした可変容量形液圧ポンプ又はモータに関
する。
一般にこの種液圧ポンプは、第4図曲線g,h
のごとく、シリンダブロツクを回転させる入力軸
への入力回転数が所定値(n0)以上の運転域にあ
る場合は勿論、前記所定値(n0)以下の操作不要
運転域にある場合においても、可変制御要素には
常に中立位置方向の正のモーメントMが作用する
ように構成して、すなわち、シリンダブロツクの
背面に密接させるバルブプレートに割り付ける吐
出ポートと吸入ポートとを、前記シリンダブロツ
クの回転方向前方側に大きく偏位させて、前記シ
リンダブロツクに介装される一般には奇数本のピ
ストンが、該ブロツクの回転に伴い、前記要素の
傾転軸を境として、吐出ポートの開口面積が大き
く確保される第1位置側(第3図においてトラニ
オン軸13を境として上方側)に対して、吐出ポ
ートの開口面積が小さくされる第2位置側(第3
図においてトラニオン軸13を境として下方側)
に1本多く位置され、該第2位置側に作用する前
記要素を最大傾斜方向に揺動させるモーメントM
2が大きくなる傾向にある時でも、常に、前記第
1位置側に作用する前記要素を中立方向に揺動さ
せるモーメントM1が、前記第2位置側に作用す
る前記要素を最大傾斜方向に揺動させるモーメン
トM2に打ち勝ち、結果的に前記要素には、常時
中立方向に付勢される正のモーメント(M=M1
−M2)が作用する構成と成して、前記要素に加
えていた操作力を取り去つても、正のモーメント
Mにより、前記要素が自動的に中立位置に戻つて
吐出量を零と成すようにしている。
所が、前記シリンダブロツクの回転数が大きく
なると、該ブロツクに介装される各ピストンのピ
ストン室が、吐出ポートから吸入ポートへ、又、
吸入ポートから吐出ポートへと連通される時の圧
力変化が緩慢になるため、すなわち、前記第1位
置側では、これまで吐出ポートに連通されていた
ピストン室が吸入ポートへ連通しようとした場合
に、回転数が大きいと、該吸入ポートに連通して
も直ちに該ピストン室内の圧力は吸入圧力に降下
されずに、第3図中cに示すように回転方向前方
側に遅れて圧力降下することになり、一方、前記
第2位置側では、これまで吸入ポートに連通され
ていたピストン室が吐出ポートへ連通しようとし
た場合に、該ピストン室内は直ちに吐出圧力に上
昇されずに同じくcに示すように回転方向前方側
に遅れて圧力上昇することになるから、見掛け
上、前記第1位置側でのモーメントM1は大き
く、又、前記第2位置側のモーメントM2は小さ
くなつて、その両者M1,M2の差が大きくな
り、前記要素に作用する前記中立位置方向の正の
モーメントMは、第4図の前記曲線g,hのごと
く入力回転数が大きくなる程大きな値となるので
ある。尚、前記曲線gに対して曲線hはポンプ吐
出圧が高いときの特性である。
従つて、上記のように、前記吐出ポートと吸入
ポートとの偏位量をある程度大きくして、正のモ
ーメントMを、前記操作不要の運転域において負
(第4図の曲線fになることなく確実に正の値と
なるように構成すると、このモーメントMは前記
運転域において適正な操作力を越えた過大な値と
なり、そのため運転時この過大なモーメント値に
打勝つ大きな操作力で、前記要素を所定の斜板角
に操作して維持する必要があつた。
しかして本発明は以上の問題に鑑み発明したも
ので、目的とする所は正のモーメントの絶対値を
小さく設定すると共に、ポンプ回転数が操作不要
の運転域にある時、負のモーメントによつて可変
制御要素が中立位置から負側に反転しないよう
に、該可変制御要素を確実に中立位置に維持する
如く成して、ポンプ回転数が運転域にある時、可
変制御要素に作用する中立位置方向の正のモーメ
ントを低減して小さな操作力で可変制御要素を作
動する如くなした可変容量形液圧回転機械を提供
する点にある。
即ち本発明は吐出量を最小から最大流量に調節
する可変制御要素12を備え、該要素12に、運
転時吐出量が最小となる中立位置方向のモーメン
トが作用するごとく成すと共に、前記要素12に
該要素12を連動させる操作具17を設けて該操
作具17の操作により前記要素12の変位量を調
節して吐出量を可変とした可変容量形液圧回転機
械であつて、前記操作具17に、係合部21を設
け、かつ、前記操作具17に対向し、該操作具1
7が前記要素12の中立位置に対応する位置に位
置するとき、前記係合部21に係合し、前記操作
具17を移動不能にする係止体23を備え、該係
止体23の前記係合部21への係合で前記要素1
2の中立位置を維持する維持体19を設けると共
に、該維持体19に、入力軸5の入力回転数が、
前記要素12に該要素12を中立位置に動かし得
るモーメントMが作用する運転域にある時、作動
信号を出力する作動信号器20を接続して、前記
入力回転数が前記運転域になつた時前記作動信号
器20から出力する作動信号により、前記係止体
23の前記係合部21への係合を解除して、該操
作具17の移動を自由とし、前記要素12の中立
位置への維持を開放するごとくしたことを特徴と
するものである。
以下本発明液圧ポンプの実施例を図面に基づい
て説明する。
図面に示した液圧ポンプは、斜板式アキシアル
ピストンポンプであつて、第1図において1は中
空のハウジングで、その一側面には一方が吸入通
路のとき、他方を吐出通路とする入出口P1,P2
を備えたエンドキヤツプ2がボルトにより固定さ
れている。
なお説明上前記入出口P1,P2の内P1を吸入通
路、P2を吐出通路とする。
このハウジング1の内部には、軸受3,4を介
して入力軸5が回転自由に支持されており、該入
力軸5には、その中間にスプライン部6を介して
シリンダブロツク7を共に回転可能に支持してい
る。
このシリンダブロツク7には多数のピストン室
7a……が設けられていて、これら各ピストン室
7aにそれぞれピストン8が所要のストロークで
往復動自由に設けられており、このシリンダブロ
ツク7のピストン室7a側端面には、前記吸入通
路P1吐出通路P2に連通するキドニー形吸入ポー
ト9aと吐出ポート9bとを備え、前記キヤツプ
2の内面に固定されたバルブプレート9が密接し
て設けられている。そして前記各ピストン8の頭
部には、リテイナ10により支持されたシユー1
1がそれぞれ取付けられ、これらシユー11を介
して可変制御要素を構成する斜板12に接触して
いる。
この斜板12は、トラニオン軸13を支点とし
て傾斜角が零の中立位置から最大傾斜位置迄の一
定範囲内で揺動自由になつている。そしてこの斜
板12の操作は第1図のごとく前記シユー11が
接触する側の面の内、前記トラニオン軸13から
半径方向に最遠の上端部左側位置に係合部12a
が設け、該係合部12aにリンク部材14と前記
キヤツプ2を密封状に往復動自由に貫通する動杆
15とリンク部材1とを介して操作具17を連結
すると共に、該操作具17を軸18に揺動自由に
設けている。しかして操作具17の操作により斜
板12は、中立位置aからキヤツプ2側に傾斜す
る方向の最大傾斜位置b迄に亘る範囲の内、所望
の傾斜角に調整できるようにしている。
従つて斜板12が最大傾斜角の状態で入力軸5
を駆動してシリンダブロツク7を回転させると、
各ピストン8が最大ストロークで往復動し、この
往復動により第2図において吸入通路P1から吸
入ポート9aを経て吸入した低圧の流体が加圧さ
れて前記吐出ポート9bを経て吐出通路P2から
最大吐出量で吐出することになるのであり、また
前記操作具17を操作して前記斜板12の傾斜角
を調整することにより、その傾斜角に見合つた任
意な吐出量で吐出することになるのである。
そしてこの斜板12には、運転時第4図に示し
た運転域では中立位置に指向するトラニオンモー
メントMが作用するように即ち第4図曲線fの特
性が得られるように以下のごとくバルブプレート
9の所謂ポーテイングを行なうごとくして、前記
操作具17の操作力をなくした時、前記モーメン
トMにより自動的に中立位置に復帰動作するよう
にしているのである。即ち、第3図において、前
記シリンダブロツク7の回転方向に沿つてキドニ
ー形とされた吐出ポート9bの円周上終端部が終
わり同キドニー形とされた吸入ポート9bの円周
上始端部に設けるノツチが始まるまでの距離の中
間点と、吸入ポート9aの円周上終端部が終わり
吐出ポート9b円周上始端部に設けるノツチが始
まるまでの距離の中間点とを結ぶ中心線l1が、前
記シリンダブロツク7の軸心を通るトラニオン軸
13に直交する直交線(図示はない)に対して、
前記シリンダブロツク7の回転方向前方側にわず
かに、つまり、第4図中h又はgに示す特性のポ
ーテイングの場合に比し小さく偏位されるよう
に、前記吸入ポート9a及び吐出ポート9bをバ
ルブプレート9に割り付けるのである。
つまり前記偏位量は、従来のように運転域だけ
でなく操作不用運転域も含めた入力回転数の全範
囲で斜板12を中立位置に維持させるモーメント
を得るものように大きな量とするのではなく、入
力回転数が運転域(n0以上)になつて始めて斜板
12を中立位置に維持させる正のモーメンントが
常時発生することになる少ない量にとどめるので
ある。更に云うと、入力回転数が運転域(n0
上)となつた時に始めて、シリンダブロツク7に
介装される一般的には奇数本のピストンが、吐出
ポート9bの開口面積が大きく確保され、斜板1
2を中立方向に揺動させるモーメントM1が発生
することになるトラニオン軸13を境として上方
側に位置される第1位置側に対して、吐出ポート
の開口面積が小さくされ、前記斜板12を最大傾
斜方向に揺動させるモーメントM2が発生するこ
ととなるトラニオン軸13を境として下方側に位
置される第2位置側に1本多く位置された時にあ
つても、次記する入力回転数の増加に伴うノツチ
部分での圧力変化の遅延効果と相俟つて、前記第
1位置側に作用する前記要素を中立方向に揺動さ
せるモーメントM1が、前記第2位置側に作用す
る前記要素を最大傾斜方向に揺動させるモーメン
トM2に打ち勝ち、結果的に前記斜板12には、
常時中立方向に付勢される正のモーメント(M=
M1−M2)が作用するようにするのである。
前記ノツチ部分での圧力変化の遅延効果は、第
4図に見られるように、入力回転数が大きくなる
につれ、前記モーメントMを増大せしめるもので
あつて、これは、入力回転数の増加に伴つてシリ
ンダブロツク7の回転数が大きくなると、該ブロ
ツク7に介装される各ピストン8のピストン室7
aが、吐出ポート9bから吸入ポート9aへ、
又、吸入ポート9aから吐出ポート9bへと連通
される時の圧力変化が緩慢になることに基づくも
のである。
すなわち、前記第1位置側では、これまで吐出
ポート9bに連通されていたピストン室7aが吸
入ポート9aへ連通しようとした場合に、回転数
が大きいと、該吸入ポート9aに連通しても直ち
にピストン室7a内の圧力には吸入圧力に降下さ
れずに、第3図中cに示すように回転方向前方側
に遅れて圧力降下することになる。尚、第3図に
おける円周上に斜線を施して表示するものは、回
転角に対する前記ピストン室7aの圧力の大きさ
を示している。一方、前記第2位置側では、これ
まで吸入ポート9aに連通されていたピストン室
7aが吐出ポート9bへ連通しようとした場合
に、ピストン室7a内は直ちに吐出圧力Kに上昇
されずに同じくcに示すように回転方向前方側に
遅れて圧力上昇することになる。従つて、回転数
の増加に伴い、ピストン室7aが吸入ポート9a
及び吐出ポート9bに連通しようとする時の各中
心を結ぶ直線l2に対し、実際のピストン室7a内
の圧力変化は、前記第1位置側及び第2位置側双
方で回転方向前方側にずれることになるから、見
掛け上、前記第1位置側のモーメントM1は大き
く、又、前記第2位置側のモーメントM2は小さ
くなつて、その両者M1,M2の差つまりは斜板
12を中立方向に付勢するモーメントMが大きく
なるのである。逆に回転数が小さい時には、第3
図中dないしeに示すように圧力変化の遅れは小
さくなり、ほぼ前記直線l2上で変化されることに
なる。
かくすることにより、前記運転域(n0以上)で
は、シリンダブロツク7の一回転に伴い各ピスト
ン室7aが前記吐出ポート9bと吸入ポート9b
とに連通しながらその一回転を完了するという行
程を、全てのピストン室7aについてトータルし
た全行程について考えてみても、前記第1位置に
作用され、前記斜板12を中立方向に揺動させる
モーメントM1は、前記第2位置に作用され、前
記斜板12を最大傾斜方向に揺動させるモーメン
トM2よりも常時大きくなり、該運転域(n0
上)では、前記斜板12を常時中立方向に付勢す
る正のモーメントMが作用することとなるのであ
り、しかも、このモーメントMは、第4図中fに
示すように、従来のものg,hに比べて、必要最
小限の小さな値にとどめることができるのであ
る。
しかして第1図乃至第3図に示したものは、以
上のごとくして、第4図f曲線のごとく運転時中
立位置a方向の正のトラニオンモーメントMが作
用する斜板12を備え、該斜板12に操作具17
を連結して、該操作具17の操作により前記斜板
12の変位量を調整し吐出量を可変とし、前記操
作具17に、係合部21を設け、かつ、前記操作
具17に対向し、該操作具17が前記斜板12の
中立位置に対応する位置に位置するとき、前記係
合部21に係合し、前記操作具17を移動不能に
する係止体23を備え、該係止体23の前記係合
部21への係合で前記斜板12の中立位置を維持
する維持体19を設けて、前記モーメントMが負
に働く領域(n0以下)において前記斜板12を中
立位置に強制的に維持させると共に、該維持体1
9に、入力軸5の入力回転数が、前記斜板12に
該斜板12を中立位置に動かし得るモーメントM
が作用する運転域(n0以上)にある時、作動信号
を出力する作動信号器20を接続して、前記入力
回転数が前記運転域(n0以上)になつた時、前記
作動信号器20から出力する作動信号により、前
記係止体23の前記係合部21への係合を解除し
て、該操作具17の移動を自由とし、前記斜板1
2中の中立位置への維持を開放するごとくしたの
である。
前記係合部21は、前記操作具17の揺動操作
の中心となる前記軸18から外方に延びる概略扇
形の円弧上に切欠いた切欠孔で構成するものであ
り、又、前記係止体23は、前記維持体19を構
成するシリンダ内のピストン22に連動されるロ
ツドで構成するものであつて、前記操作具17
が、前記斜板12の中立位置位置に対応する位置
に手動操作された時、前記係止体23を構成する
ロツドの軸上に、前記係合部21が位置されるよ
うにしているのである。
又、前記維持体19は、そのシリンダ内に、前
記ピストン22を狭んで、前記係止体23を構成
するロツド側のロツド側室26と、反対側のヘツ
ド側室24とを備え、該ヘツド側室24にはスプ
リング25を、又、前記ロツド側室26には運転
時後記する作動信号器20から出力する信号を導
入するごとくしている。
そして、前記入力軸5の入力回転数が操作不要
の運転域(n0以下)にある間は、前記操作具17
を、前記斜板12が中立位置に位置するように位
置せしめておくのであつて、このとき、前記係止
体23は前記スプリング25の押圧力により、そ
の軸方向前方側に突入し、その軸上に位置された
前記係合部21に係合して、前記斜板12を中立
位置aに維持すべくしているのである。
前記作動信号器20は第1図では、流体閉回路
に用いた入力軸5と直結して運転する補助ポンプ
を利用するのである。しかしてこの補助ポンプか
ら成る作動信号器20は、吐出通路P2と吸入通
路P1とから導出する吐出ライン27と吸入ライ
ン28との間にモータなどの負荷29を接続した
閉回路において、漏洩などにより不足した還流流
体を補充するようにするため、両ライン27,2
8間に連絡路30を設け、該連絡路30に介装す
る逆止弁31,31を介して両ライン27,28
の低圧側、即ち吸入ライン28側に吐出するごと
く接続している。そして前記作動信号となる吐出
圧は入力軸5の入力回転数に対応した値で出力す
るのであつて、詳しくは入力軸5が起動して所定
回転数(n0)に至る迄の操作不要の運転域におい
ては所定圧以下の不作動信号を出力すると共に、
入力回転数が運転域の所定値(n0)を越えると、
その時入力回転数に見合う吐出圧の作動信号を出
力するのであり該出力が前記維持体19のロツド
側室26に導通することにより、ピストン22を
スプリング25の押圧力に抗してスプリング25
側に移動させ、係止体23を前記係合部21から
離脱させて、操作体17ひいては斜板12を開放
し、操作員17の操作による運転を行なえるよう
に成すのである。
しかして以上の構成において、前記入力軸5に
入力を与えることにより回転数を零から増大させ
て往く場合、回転数が所定の回転数(n0)に達す
る迄の操作不要の運転域にある間、前記信号器2
0から所定圧力以下の作動信号が前記維持体19
のロツド側室26に伝達されるが、該圧力では、
維持体19の係止体23を作動させない。即ち所
定圧力以下では維持体19の係止体23はスプリ
ング25の押圧力により係合部21に突入して、
リンク部材16、動杆15、リンク部材14を介
して斜板12を中立位置aに保持し吐出量を零と
成しているのである。
そして回転数が前記回転数(n0)以上の運転域
になると前記信号器20から所定圧力以上の作動
信号がロツド側室26に入力することとなり、該
信号によりピストン22がスプリング25の押圧
力に抗して移動し、係止体23が維持孔21から
離脱して、斜板12は維持体19から開放された
状態となるのである。
斯くて操作具17を自由に操作できるようにな
り、該操作により斜板12の傾斜角を調整し吐出
量を所望量に制御できて、該所望量を負荷29に
供給できるのである。
即ち入力軸5の入力回転数が所定の回転数
(n0)以下の操作不要運転域にある時、前記操作
具17を、前記斜板12が中立位置となるように
位置させて、前記係合部21と、前記維持体19
における前記係止体23とを対向させると共に、
スプリング25による押圧力で前記係止体23を
前記係合部21に係合させることにより、前記斜
板12は強制的に中立位置aに維持できるのであ
り、従つて、バルブプレート9の前記ポーテイン
グにより調整する入力軸5の回転数と前記トラニ
オンモーメントMとの関係が第4図の曲線fで示
したものを使用できるのである。詳しくは非運転
域においては前記モーメントMが負であり、回転
数が前記所定値(n0)以上に増大して運転域にな
ると前記モーメントMが零から増大量に比例して
正の値となるようなものを使用できるのである。
従つて運転域における斜板12のトラニオンモ
ーメントMの値を、第4図における曲線g,hの
ごとく全回転数域において正としたものにくらべ
て極めて小さくできるのである。
尚以上の説明では、信号器20は補助ポンプの
吐出圧を直接維持体19に出力させるようにした
が、第5図のごとく補助ポンプと維持体19との
間に、絞り20a及び該絞り20aの流入側と流
出側との差圧によつて開路する切換弁20bとを
直列に介装して、前記差圧が所定値を越えた時切
換弁20bが開路してオン信号が維持体19に入
力して瞬時に維持体19を係合部21から開放動
作させるようにしてもよい。
又斯くのごとく維持体19を瞬時動作させるた
め、第6図のごとく補助ポンプと維持体19との
間にリリーフ弁20cを介装するごとくしてもよ
い。
又以上の説明では、入力軸5の回転数が所定回
転数に達すると、これを維持体19に伝達して維
持体19を作動させるように回転数が所定数に達
したときにオン信号を発信する如く設けている
が、オン信号を発信するにはこれに限定されるも
のではなく、例えば入力軸5の回転数を電気的に
検出し、所定電圧に達するとオン信号を発信する
ような電気信号器を使用しても良い。
この場合維持体19は係合部21に係合、離脱
可能なロツドを備えた電磁石等を用いるのであ
る。要するに信号器20は入力回転数が所定値に
達した時維持体19にオン信号を出力して斜板1
2から維持体19を開放できるように形成するの
である。
尚以上の説明は何れも斜板式アキシアルピスト
ンポンプであるが、その他可変容量形ベーンポン
プでも同様であり、この場合カムリングが可変制
御要素である。
以上のごとく本発明は、吐出量を最小から最大
流量に調節する可変制御要素12を備え、該要素
12に、運転時吐出量が最小となる中立位置方向
のモーメントが作用するごとく成すと共に、前記
要素12に該要素12を連動させる操作具17を
設けて該操作具17の操作により前記要素12の
変位量を調節して吐出量を可変とした可変容量形
液圧回転機械であつて、前記操作具17に、係合
部21を設け、かつ、前記操作具17に対向し、
該操作具17が前記要素12の中立位置に対応す
る位置に位置するとき、前記係合部21に係合
し、前記操作具17を移動不能にする係止体23
を備え、該係止体23の前記係合部21への係合
で前記要素12の中立位置を維持する維持体19
を設けると共に、該維持体19に、入力軸5の入
力回転数が、前記要素12に該要素12を中立位
置に動かし得るモーメントMが作用する運転域に
ある時、作動信号を出力する作動信号器20を接
続して、前記入力回転数が前記運転域になつた時
前記作動信号器20から出力する作動信号によ
り、前記係止体23の前記係合部21への係合を
解除して、該操作具17の移動を自由とし、前記
要素12の中立位置への維持を開放するごとくし
たことを特徴とするものであるから、運転域にお
いて前記要素に作用させる中立位置方向の正のモ
ーメントMを、要素の変位置を調整操作するに最
適な操作力に見合う値迄充分小さい値にできて、
常に操作を簡単にかつ確実に行なえると共に、操
作不要の運転域においては前記要素を確実に中立
位置に維持でき常に安全を確保できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す液圧ポンプの
説明図、第2図は液圧ポンプの要部斜視状態を示
す説明図、第3図はバルブプレートのポーテイン
グ説明図、第4図は入力回転数に対する要素(斜
板)に作用する中立位置方向の正のモーメントの
関係を示す特性線図、第5図及び第6図は他の実
施例を示す説明図である。 5……入力軸、M……トラニオンモーメント、
12……可変制御要素(斜板)、17……操作具、
19……維持体、20……作動信号器、21……
係合部、23……係止体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吐出量を最小から最大流量に調節する可変制
    御要素12を備え、該要素12に、運転時吐出量
    が最小となる中立位置方向のモーメントが作用す
    るごとく成すと共に、前記要素12に該要素12
    を連動させる操作具17を設けて該操作具17の
    操作により前記要素12の変位量を調節して吐出
    量を可変とした可変容量形液圧回転機械であつ
    て、前記操作具17に、係合部21を設け、か
    つ、前記操作具17に対向し、該操作具17が前
    記要素12の中立位置に対応する位置に位置する
    とき、前記係合部21に係合し、前記操作具17
    を移動不能にする係止体23を備え、該係止体2
    3の前記係合部21への係合で前記要素12の中
    立位置を維持する繊維体19を設けると共に、該
    維持体19に、入力軸5の入力回転数が、前記要
    素12に該要素12を中立位置に動かし得るモー
    メントMが作用する運転域にある時、作動信号を
    出力する作動信号器20を接続して、前記入力回
    転数が前記運転域になつた時前記作動信号器20
    から出力する作動信号により、前記係止体23の
    前記係合部21への係合を解除して、該操作具1
    7の移動を自由とし、前記要素12の中立位置へ
    の維持を開放するごとくしたことを特徴とする可
    変容量形液圧回転機械。
JP5951479A 1979-05-14 1979-05-14 Variable displacement type rotary hydraulic machine Granted JPS55151178A (en)

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JPH078850Y2 (ja) * 1987-11-30 1995-03-06 豊興工業株式会社 液体ポンプ
JPH0627834Y2 (ja) * 1988-01-29 1994-07-27 豊興工業株式会社 可変容量形液体ポンプ

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