JPH0153606B2 - - Google Patents

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JPH0153606B2
JPH0153606B2 JP58032325A JP3232583A JPH0153606B2 JP H0153606 B2 JPH0153606 B2 JP H0153606B2 JP 58032325 A JP58032325 A JP 58032325A JP 3232583 A JP3232583 A JP 3232583A JP H0153606 B2 JPH0153606 B2 JP H0153606B2
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JP
Japan
Prior art keywords
fiber cement
cement slurry
asbestos
single layer
slurry
Prior art date
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Expired
Application number
JP58032325A
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English (en)
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JPS59158208A (ja
Inventor
Kazuo Tatsumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP3232583A priority Critical patent/JPS59158208A/ja
Publication of JPS59158208A publication Critical patent/JPS59158208A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 本発明は屋根材など建築用板状として用いられ
る繊維セメント板の製法に関するものである。 〔背景技術〕 繊維セメント板を湿式抄造法によつて製造する
にあたつては、従来は一般に補強繊維として石綿
を7〜20重量%(固形分全量に対して)、抄造助
剤として少量のパルプ等有機繊維、バインダーと
してホルトランド、高炉、フライアツシユ等のセ
メント、増量剤兼寸法安定剤として硅砂を配合し
たものを原料として用いられてきた。そして製造
にあたつては、石綿とパルプとを水に解綿して繊
維スラリーとし、これにセメントと硅砂とを混合
混練することにより繊維セメントスラリー1を調
製して第1図に示すようにこれをバツト8に供給
する。そして回転駆動され内部が吸引状態となつ
た丸網抄造シリンダー2で水しつつ繊維セメン
トスラリー1を抄き上げて抄き上げた繊維セメン
ト単層マツト4を無限帯状の走行駆動されるフエ
ルトコンベア3の表面に転写させ、フエルトコン
ベア3に転写した繊維セメント単層マツト4をメ
ーキングロール5に所定厚みになるまで数重に巻
き取つて積層させ、この積層によつて形成される
生シート6をメーキングロール5から切り出すこ
とによつて得る。このようにして得た生シート6
を移載してプレス、脱水し、さらに湿熱養生した
のち加工を行なつて製品として仕上げるのであ
る。 ここにおいて、近時アスベスト公害が問題とな
りコストダウンの要請もあつて石綿の使用量を低
減しさらに石綿を使用しない繊維セメントスラリ
ーの配合が検討され、石綿の替りに有機補強繊維
を用いることが検討されている。しかし、石綿の
使用量を固形分全量に対して0〜5重量%と低減
又は全く用いず有機繊維を石綿の低減分配合する
ようにすると、この配合の繊維セメントスラリー
は水性が良すぎるため丸網抄造シリンダー2で
抄造される繊維セメント単層マツト4の保水量が
少なくなり過ぎ、従つてこの繊維セメント単層マ
ツト4をメーキングロール5に巻き取つて積層さ
せる際の層間の接着性が不充分となり、後工程に
おける剥落や欠けが生じたり、また耐凍害性(寒
冷地において繊維セメント板に吸水された水分が
氷ることによつて生じる層間剥離)の低下や強度
の低下という製品品質の低下が生じたりするおそ
れがある。 〔発明の目的〕 本発明は上記の点に鑑みてなされたものであつ
て、上記問題が生じることなく石綿の配合量を低
減乃至零にした繊維セメントスラリーで製造を行
なうことができる繊維セメント板の製法を提供す
ることを目的とするものである。 〔発明の構成〕 しかして本発明に係る繊維セメント板の製法
は、フエルトコンベアに転写した繊維セメント単
層マツトの表面に石綿を配合した繊維セメントス
ラリーを散布することを特徴とするものであつ
て、以下詳細に説明する。 バツト8に供給する繊維セメントスラリー1と
しては石綿の配合量を零にしたものを用いるもの
であり、石綿の使用量の削減分はビニロン繊維な
ど有機補強繊維で補う。そして石綿の削減による
強度低下を補うために公害のおそれがない鉱物結
晶粉のセピオライト粉末を配合してやるのがよ
い。この繊維セメントスラリー1の濃度は従来と
同様でよく、5〜30%程度である。この繊維セメ
ントスラリー1を第1図の場合と同様にして丸網
抄造シリンダー2で抄造し、抄造した繊維セメン
ト単層マツト4をフエルトコンベア3に転写す
る。そしてフエルトコンベア3の上方に配置した
散布機9よりフエルトコンベア3の表面の繊維セ
メント単層マツト4上に繊維セメントスラリー7
をブラシロール10などによつて散布する。この
繊維セメントスラリー7は水分量を上記スラリー
1よりも少なめにしておいて濃度を20〜50%程度
にしておくのがよく、またセメント配合量を上記
スラリー1より多めにしておくのがよい。この繊
維セメントスラリー7の固型分は、ポルトラン
ド、高炉、フライアツシユなどのセメントを75〜
98重量部、微粉シリカ、アルミナゾル、ベントナ
イトなどの保水性フイラーを0〜10重量部、パル
プ、石綿、有機繊維などの繊維成分を2〜15重量
部の配合が一般的であり、さらに顔料や硅砂など
を配合する。この繊維セメントスラリー7には石
綿が全固形分の5重量%以下の配合量で配合され
るようにしてある。また繊維セメントスラリー7
の散布量は、繊維セメント単層マツト4が2〜5
Kg/m2(固型分)のときに0.3〜1.5Kg/m2程度が
適当である。 しかして、このように繊維セメント単層マツト
4の表面にこの繊維セメントスラリー7を散布し
た状態でメーキングロール5に巻き取ると、生シ
ート6は第3図に示すように繊維セメント単層マ
ツト4が繊維セメントスラリー7の層を介して積
層されることになり、繊維セメント単層マツト4
は水されて保水量が低くなつているが繊維セメ
ントスラリー7の層は水作用を特に受けていな
いため十分に保水しており、繊維セメント単層マ
ツト4を接着性良く繊維セメントスラリー7の層
を介して積層した生シート6を得ることができる
ことになる。そしてこの生シート6をメーキング
ロール5から切り出し、生シート6を移載してプ
レス、脱水し、さらに湿熱養生したのちに加工を
行なつて製品として仕上げるのである。 尚、繊維セメントスラリー7に顔料を混入させ
ておくと、第3図における表層の繊維セメントス
ラリー7の層を化粧セメント層とすることがで
き、化粧を特別に行なう必要がなくなるものであ
る。 次に本発明を実施例及び比較例によつて説明す
る。 (比較例 1) 第1表の配合の繊維セメントスラリー1を用
い、これを第1図の装置で抄造を行なつた。この
場合、繊維セメント単層マツト4の含水率は36%
であつた。そして第1図の装置で得た生シート6
を80Kg/m2、15分間の条件でプレスして脱水し、
60℃、10時間の条件で湿熱養生することにより厚
み5.8mmの繊維セメント板を得た。 (実施例) 第1表の配合の繊維セメントスラリー1を用
い、これを第1図の装置の丸網抄造シリンダー2
で抄造すると共に抄造した繊維セメント単層マツ
ト4をフエルトコンベア3に転写した。そしてブ
ラシロール散布用の繊維セメントスラリー7とし
て第1表の配合のものを用い、第2図の散布機9
によつて繊維セメント単層マツト4上に固型分換
算で1Kg/m2の散布量で散布した。この場合の繊
維セメントスラリー7を散布した状態におけるフ
エルトコンベア3上の繊維セメント単層マツト4
の含水量(繊維セメントスラリー7の含水量も含
まれる)は54%であつた。そして第1図の装置で
得た生シート6を80Kg/m2、15分間の条件でプレ
スして脱水し、60℃、10時間の条件で湿熱養生す
ることにより厚み6.0mmの繊維セメント板を得た。 (比較例 2) 基材用の繊維セメントスラリー1及びブラシロ
ール散布用の繊維セメントスラリー7として第1
表の配合のものを用い、その他は実施例と同様に
して厚み6.0mmの繊維セメント板を得た。この場
合はフエルトコンベア3上の繊維セメント単層マ
ツト4の含水量(繊維セメントスラリー7の含水
量も含まれる。)は48%であつた。
【表】 次に上記のようにして得た繊維セメント板につ
いて、凍結試験、吸水−乾燥くり返し試験及び層
間密着強度の試験を行なつた。凍結試験は9×9
cmのサンプルを用いてASTMC−666に基づいて
行ない、吸水−乾燥くり返し試験は5×30cmのサ
ンンプルを用いて24時間水中に浸漬して吸水させ
次でこれを105℃の乾燥機で乾燥させる操作を繰
り返すことにより行ない、さらに層間密着強度は
2×2cmのサンプルの表面と裏面に治具をエポキ
シ接着剤で固定し、この両治具を引張試験機で引
張ることにより測定した。結果を第2表に示す。
〔発明の効果〕
上述のように本発明によれば、繊維セメント単
層マツトの表面に繊維セメントスラリーを散布し
てやることにより、繊維セメント単層マツトの保
水量が少なくても水作用を受けず保水が十分な
繊維セメントスラリーの層を介して接着性良く繊
維セメント単層マツトを積層できるものであり、
特に繊維セメント単層マツトの表面に散布する繊
維セメントスラリーに石綿を配合することによつ
て、層間密着性をさらに高めることができること
ができるものであり、製品品質などを低下させる
ことなく石綿の配合量を低減した繊維セメント板
を製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例に用いる装置の全体の概略図、
第2図は本発明に用いる装置の一部を示す概略
図、第3図は同上における生シートの拡大断面図
である。 1は繊維セメントスラリー、2は丸網抄造シリ
ンダー、3はフエルトコンベア、4は繊維セメン
ト単層マツト、5はメーキングロール、6は生シ
ート、7は繊維セメントスラリーである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 石綿を配合しない繊維セメントスラリーを丸
    網抄造シリンダーで抄き上げてこれを無限帯状の
    フエルトコンベアに繊維セメント単層マツトとし
    て転写し、この繊維セメント単層マツトをメーキ
    ングロールに所定厚みになるまで数重に巻き付け
    たのち、繊維セメント単層マツトが積層された生
    シートをメーキングロールより切り出し、生シー
    トをプレス、養生することによつて繊維セメント
    板を製造するにあたつて、フエルトコンベアに転
    写した繊維セメント単層マツトの表面に石綿を配
    合した繊維セメントスラリーを散布することを特
    徴とする繊維セメント板の製法。
JP3232583A 1983-02-28 1983-02-28 繊維セメント板の製法 Granted JPS59158208A (ja)

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JP3232583A JPS59158208A (ja) 1983-02-28 1983-02-28 繊維セメント板の製法

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JP3232583A JPS59158208A (ja) 1983-02-28 1983-02-28 繊維セメント板の製法

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JPS59158208A JPS59158208A (ja) 1984-09-07
JPH0153606B2 true JPH0153606B2 (ja) 1989-11-15

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6179603A (ja) * 1984-09-28 1986-04-23 大建工業株式会社 鉱物質繊維板の製造方法
JPS6270922A (ja) 1985-09-04 1987-04-01 Fujitsu Ltd クロツク位相調整方式

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5219710A (en) * 1975-08-07 1977-02-15 Kubota Ltd Method of production of plateeform material for building
JPS5325622A (en) * 1976-07-31 1978-03-09 Matsushita Electric Works Ltd Process for production of fibreereinforced cement board

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