JPH0149835B2 - - Google Patents

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JPH0149835B2
JPH0149835B2 JP61190331A JP19033186A JPH0149835B2 JP H0149835 B2 JPH0149835 B2 JP H0149835B2 JP 61190331 A JP61190331 A JP 61190331A JP 19033186 A JP19033186 A JP 19033186A JP H0149835 B2 JPH0149835 B2 JP H0149835B2
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ink
varnish
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water
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Yukio Terada
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KINGU PURINTEINGU KK
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Priority to DE198686308846T priority patent/DE224361T1/de
Priority to CA000523489A priority patent/CA1285711C/en
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は捺染方法に関する。 〔従来の技術〕 従来の捺染方法にはロール捺染、スクリーン捺
染の他に、たとえば英国特許第647105号、フラン
ス特許第1223330号、日本特許第415613号及び日
本特許第440155号に示されている如き純粋な乾式
転写捺染法、たとえば英国特許第670174号、英国
特許第1284824号、ドイツ特許第2122805号、英国
特許第2583286号、米国特許第1954451号、特公昭
43−14865号、特公昭43−18194号及び特公昭45−
21447号に示される湿式転写捺染法、並びにたと
えばドイツ特許第901495号、ドイツ特許第953787
号、米国特許第2111479号、米国特許第2541178
号、米国特許第2623821号及び米国特許第2756144
号に示される感光捺染法がある。これ等従来の各
捺染方法には夫々次の様な重大な難点が存在す
る。 即ち、ロール捺染及びスクリーン捺染ではロー
ルやスクリーンを使用するために繊維でグラフイ
ツク調の模様やデザインを捺染して再現すること
が殆んど不可能であるという大きな難点があるが
かりでなく、スチーミング、ソーピング及び水洗
等の後処理に於いて染料のロスが大きく、布帛の
白場汚染や水質汚染公害を起こしやすい。 純粋な乾式転写捺染では繊細でグラフイツク調
の模様やデザインを再現することは可能である
が、ポリエステル、アセテート等の合成繊維に限
定されて天然繊維には不可能である。加えて合成
繊維の場合には風合が悪く白目むき等の減少が生
じ易い。 湿式転写捺染では布帛の種類は限定されない
が、繊細な模様やデザインを得ようとすればグラ
ビヤ印刷に頼らざるをえず、少ロツト、多品種の
捺染物を得るには非常に不経済で工業的実施には
不向きである。 また感光捺染法では上記の如き捺染方法の難点
は一応解消出来るが、手工業的な要素を多く含み
その工程は極めて複雑で迅速且つ簡単には捺染物
を得ることは出来ない。 〔発明の目的並びに概要〕 本発明者は従来から捺染方法の研究を続けて来
たが、この研究に於いて従来方法の各捺染方法の
有する各難点を解消し、繊維でグラフイツクな模
様やデザインを広範囲の布帛即ち天然繊維や合成
繊維のいずれの布帛に対しても、経済的に且つ容
易に再現出来る捺染方法を開発することを思いた
ち鋭意研究を続けて来た。そしてこの研究に於い
て従来捺染には全く使用されたことの無い新しい
インキの開発に成功し、このインキを用いて布帛
に平版または凸版印刷を行うときには所期の目的
が達成されることを見出した。また更にこの新し
い事実について引き続き研究を行い、この新しい
インキを使用する際に、更に特定のコーテイング
材を併用する場合は得られる捺染物の色調が更に
一段と濃色且つ彩やかとなることを見出しここに
本発明を完成するに至つた。即ち本発明は、 (1)(A) 布帛の表面に平版又は凸版印刷を行い、次
いでスチーミング、ソーピングおよび水洗等
の後処理を行う捺染方法に於いて、インキと
して (イ) 染料、又は該染料に不溶化又は(及び)
親油化処理を施したものから成る着色剤を (ロ)() 平版用油性ワニス、又は(及び) () 可溶化剤、中性ソーダー塩、界面活
性剤、アルカリ性物質、水及びアルコー
ルの少なくとも1種を含有するグリコー
ルワニス又は(及び)アミノアルコール
ワニスから成るビヒクルと、 (ハ) 混合又は混練して調製したもの を使用する捺染方法(但し、水溶性染料に不
溶化またはこれと親油化とを施した着色剤を
平版用油性ワニスに混合又は混練して調製し
たインキを用いて平版印刷を行う方法を除
く)であつて、且つ (B) 上記(ロ)の()のワニスをコーテイング材
として使用することを特徴とする捺染方法に
係るものである。 〔発明の作用〕 本発明法によれば従来の捺染方法の有する難点
をすべて解消することが出来る。即ち本発明法で
は染料たとえば直接染料、反応染料、酸性染料、
酸性含金染料、塩基性染料、建染染料等をその
まゝ前記グリコールワニス又は(及び)アミノア
ルコールワニスからなるビヒクルに、又は更に平
版用油性ワニスと上記グリコールワニス又は(及
び)アミノアルコールワニスとの混合物からなる
ビヒクルに分散又は溶解せしめることによりイン
キとなし、また一方直接染料、反応染料、酸性染
料、酸性含金染料、塩基性染料等の水溶性染料に
不溶化又は(及び)親油化処理を行つて顔料とし
ての性質をもたせ平版用油性ワニスと混練するこ
とによつてインキとすることにより、いずれのイ
ンキでも平版及び凸版印刷の適性を充分満足させ
るものとなり、繊細な模様やデザインを天然繊維
並びに合成繊維のいずれの布帛にも容易且つ経済
的に再現出来る。またグラビヤ印刷法によらない
で少ロツト、多品種の生産に経済的にしかも迅速
に対応出来るものである。 また水溶性染料を水不溶化するに際し水不溶化
処理と親油化処理とを併用することにより、平版
用油性ビヒクルと水不溶化物とのぬれ性を向上せ
しめインキのレベリング、転移性を高め、濃色に
均染出来るに至らしめる。 そして本発明の最も注目すべき特徴は、上記の
コーテイング材を併用して上記の印刷、捺染を行
うことである。 〔発明の構成〕 本発明のインキは大別して次の2つに別けるこ
とが出来る。即ち (A) 染料をそのまゝグリコールワニス又は(及
び)アミノアルコールワニスから成るビヒクル
に分散又は溶解せしめて調製したもの、及び (B) 染料好ましくは水溶性染料に、不溶化又は
(及び)親油化処理を施して顔料としての性質
を賦与せしめ、これを平版用油性ワニスと混合
又は混練して調製したもの である。 本発明に於いて使用する着色剤は、染料をその
まゝ、又は染料に不溶化又は(及び)親油化処理
を施したものから成るものである。更に分類して
示すと、(a)水溶性染料をそのまゝ使用する場合、
(b)水溶性染料に不溶化又は(及び)親油化処理を
施したものを使用する場合、(c)水不溶性染料をそ
のまゝ使用する場合、及び(d)これ等(a)〜(c)の少な
くとも2種類を併用する場合である。 水溶性染料としては、たとえば直接染料、反応
染料、酸性染料、酸性含金染料、塩基性染料等が
いずれも広い範囲で有効に使用出来る。 また水不溶性染料としては分散染料や建染々料
等各種の水不溶性の染料がいずれも使用出来る。 これ等染料特に好ましくは水溶性染料を水不溶
化するための処理としては、該染料を水不溶化出
来る手段であれば特に限定されるものではない
が、その代表的な方法を例示すれば次の通りであ
る。 (i) 金属塩又はキレート化による不溶性塩 (ii) 不溶性アミン塩にする方法 (iii) 吸着剤に物理的に吸着せしめる方法 (iv) 凝集による方法 (v) 上記の複合処理 更に詳しく説明すれば次の通りである。 (i)の金属塩又はキレート化にする方法について
は染料を金属塩とすることにより、又はこれをキ
レート化することにより水不溶性となる方法であ
り、使用する金属化合物としては金属の化合物就
中無機化合物が好ましく使用され、具体例として
は各種金属たとえばNa、Fe、Ca、Al等のハロゲ
ン化合物や硫酸化物、Si、Ti等の酸化物を好ま
しいものとして例示出来る。またこの際使用され
るキレート化剤としても染料をキレート化出来る
各種のキレート化剤が広く使用出来る。不溶化す
る際の条件も特に限定されず金属塩またはキレー
トを生ずる条件を適宜採用すれば良い。 (ii)の不溶性アミン塩にする方法としては、通常
水溶性染料の水溶液に含窒素有機化合物を必要に
応じて水溶性有機溶媒に溶解して常温または加温
下に添加混合する。この際の溶媒としては水溶性
有機溶媒であれば良く、たとえば各種アルコール
を具体例として例示出来る。次いで上記混合物を
濾過し洗浄し乾燥することにより不溶化物を収得
することが出来る。 これ等水溶性染料を水不溶化するために使用す
る有機含窒素化合物としては脂肪族系の化合物ば
かりでなく芳香族系化合物も包含され、例えば脂
肪族化合物としては代表例としてアミン類並びに
アミド類を例示出来、前者には1級、2級、3級
アミンが含まれ、具体例としては各種アルキルア
ミンたとえば1−アミノドデカン、N−テトラデ
シルアミン、パルミチルアミン、ステアリルアミ
ン等を例示出来、また後者アミド類としては各種
の脂肪酸アミドを例示出来、たとえば具体例とし
てはオレイン酸アミド、リシノール酸アミド、ス
テアリン酸アミド等を挙げることが出来る。芳香
族化合物としては芳香族の各種アミン並びに芳香
族の各種アミドを代表例として例示出来、具体的
にはフエニレンジアミン、ジフエニルグアニジン
等を例示出来る。これ等化合物のうち1−アミノ
ドデカン、o−フエニレンジアミン並びにオレイ
ン酸アミドが好ましいものとして例示出来る。 (iii)の吸着剤に吸着せしめる方法、並びに(iv)の凝
集による方法としては、たとえばベンズアルデヒ
ドと多価アルコールとの縮合物の凝集力を利用す
る方法や、ジルコニウムコンプレツクス、カーボ
ンブラツク、活性炭、黒鉛、γ−アルミナ等の多
孔性吸着物質の吸着能を利用する方法を好ましい
具体例として例示出来る。 これら水不溶化処理は、使用する染料の種類や
印刷条件に応じて適宜に選択して使用する。 また本発明に於いては水不溶化処理に代えて、
或いは、これと親油化処理とを併用する場合も包
含される。併用の際予め水不溶化処理を行い次い
で親油化処理を行つても良いし、また逆に親油化
処理を行い次いで水不溶化処理を行つても良い。
この際の親油化処理としては金属化合物で処理す
る方法を例示出来る。この金属化合物に依る処理
は上記水不溶化処理のうちの(i)の金属塩とする方
法とその方法自体は同じであり、換言すれば(i)の
金属塩とする水不溶化方法は、水不溶化と同時に
親油化処理する作用をも兼備していると云い得る
ものである。 本発明に於いて使用するビヒクルとしては平版
用油性ワニス〔(ロ)の()と前記特定の成分の少
なくとも1種を含有するグリコールワニス又はア
ミノアルコールワニス、又はこれ等の混合ワニス
〔(ロ)の〕、又は平版用油性ワニスと、グリコール
ワニス又は(及び)アミノアルコールワニスの混
合物である。 平版用油性ワニスとしては、従来から平版用油
性ワニスとして知られているものが、すべて本発
明に於いて使用することが出来る。 また本発明に於いて使用されるグリコールワニ
スとしてはやはり従来から使用されて来たもの
が、いずれも使用出来る。たとえば代表的にはア
ルコール可溶性で且つ水不溶性の樹脂を、多価ア
ルコールに溶解し又はその一部或いは全部をエス
テル反応せしめたものを主成分とするワニスを例
示出来、具体例としてスチームセツトワニス、モ
イスチヤーワニス等を例示出来る。更に若干詳し
く説明すると、上記多価アルコールとしてはグリ
コール類、又はこれと他の多価アルコールたとえ
ばグリセリン等との混合物が代表例として例示出
来、樹脂としては水溶性で且つアルコール可溶性
の樹脂が好ましく使用出来る。 更に本発明に於ては上記従来のグリコールワニ
スの樹脂成分として、水不溶性で且つアルコール
可溶性の樹脂を樹脂成分の1部又は全部として使
用したモデイフアイドグリコールワニスでも使用
することが出来る。 本発明に於いてもう一つのビヒクル成分として
使用するアミノアルコールワニスは、従来のグリ
コールワニス、或いはモデイフアイドグリコール
ワニスの多価アルコールの一部又は全部をアミノ
アルコールに代えたものである。この際のアミノ
アルコールとしては各種のものがいずれも使用す
ることが出来る。 尚これ等グリコール(モデイフアイドも含む)
ワニスやアミノアルコールワニスに使用出来る樹
脂としては最終的にはアルコールに可溶なもので
あれば良いこととなる。この際のアルコール可溶
性としては1価アルコールばかりでなく多価アル
コールやアミノアルコールをも含む広い範囲のア
ルコールに溶解しうることを指す。具体例として
は、酸変性ロジン樹脂就中好ましくは二塩基酸変
性ロジン樹脂、たとえばロジン変性マレイン酸樹
脂、ロジン変性フマール酸樹脂等を例示出来る。
ロジンと、マレイン酸(又は無水マレイン酸)や
フマール酸(又は無水フマール酸)の如き酸就中
二塩基酸(又はその無水物:以下単に酸という)
との付加物所謂ロジンと酸とのアダクトたとえば
ロジンマレイン酸のアダクトやロジンフマール酸
のアダクトの如きロジンと酸就中二塩基酸とのデ
イールス・アルダー縮合反応によつて得られる半
合成樹脂をはじめとし、天然のシエラツク等も使
用出来る。これ等樹脂のなかでは特に高酸価のロ
ジン変性マレイン酸樹脂が最も好ましい。 その他本発明に於いてはノボラツクフエノリツ
ク樹脂も使用することが出来、特に酸価100程度
の低酸価で且つグリコール可溶性のノボラツクフ
エノリツク樹脂が好ましい。 上記に述べた樹脂は水不溶性で且つアルコール
可溶性のほんの数例にしかすぎないが本発明では
これ等に限定することなく、水にもアルコールに
も溶解するヒドロキシアルキルセルローズやポリ
ビニルピロリドン等を含まれる。 これ等グリコールワニスやアミノアルコールワ
ニスには可溶化剤、中性ソーダ塩、界面活性剤、
アルカリ性物質、水及びアルコールの少なくとも
1種が含有されていることが必要である。これ等
各種成分について以下に説明する。 可溶化剤としては染料を可溶化しうるものであ
り、具体的にはたとえばジエチレングリコール、
チオジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、グリセリン等の多価アルコール類、モノ、
ジ、トリエタノールアミン等のアミンアルコール
類、アセチン等のグリセリン酢酸エステル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、トリグリ
コールエチルエーテル等のエーテル類及び尿素等
一般に染料溶解剤とかヒドロトロープ剤といわれ
ているものが挙げられるがこれ等の中、本発明で
はジエチレングリコール又は尿素が最も望まし
い。 尚本発明に於いて、グリコールワニスやアミノ
アルコールワニスには通常本発明に於いて使用さ
れる可溶化剤が予めワニスの溶剤として含有され
ている場合がある。このような場合にはこの種ワ
ニスとして通常使用される量以上に、本発明可溶
化剤と重複する溶剤が含まれている場合には、そ
の過剰分は本発明の可溶化剤として作用すること
となり、該可溶化剤の使用量に相当する過剰分が
含まれている場合には、可溶化剤をあえて添加し
なくても良い。しかし乍ら本発明に於いてはグリ
コールワニスやアミノアルコールワニスに可溶化
剤を添加することを要旨の一つとしているため、
これ等ワニスに含まれている可溶化剤と重複する
溶剤の量が通常のこれ等ワニスの含有量であるか
ぎり原則として本発明に於いては、別途所定量の
可溶化剤を添加するものである。また可溶化剤以
外の上記各成分についても同様である。 界面活性剤としては、カチオン、アニオン、ノ
ニオンいずれも本発明に包含され、特に望ましい
のはステアリン酸ソーダ、ラウリル硫酸ソーダ、
アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ等のアニオン
活性剤である。アルカリ物質としてはモルフオリ
ン、アンモニア、KOH、NaOH、重ソウ、炭酸
ソーダ、水ガラス等が挙げられる。またここで云
うソーダ塩とは中性塩のことを指し無水亡硝や、
結晶硫酸ソーダ(Na2SO4・10H2O)等である。
これ等は上記アルカリ性物質と併用するとアルカ
リ可溶化助剤として作用し、特に反応染料に対し
染着能を更に向上せしめる作用がある。 ここで使用するアルコール類とは、メタノー
ル、エタノールやイソプロピルアルコール等で代
表される一価の低沸点アルコールを指す。本発明
による捺染をフレキソ印刷にて行う場合、インキ
中に大量のこれ等低沸点アルコールを含有せしめ
ることにより、インキの粘度を極度に低下させ乾
燥速度を早め、充分なフレキソ印刷適性をもたら
すものである。 これ等各物質はその1種又は2種以上が配合さ
れるが、その際の使用料は樹脂分100重量部に対
し通常1〜2000好ましくは5〜1000重量部程度で
ある。 本発明に於いてグリコールワニスとアミノアル
コールワニスを混合して使用する場合の両者の割
合は特に限定されない。尚インキのビヒクルに上
記グリコールワニスやアミノアルコールワニスを
使用すればインキの水洗も容易となる効果があ
る。 本発明に於けるインキとなす手段は常法に従え
ば良い。 本発明に於けるインキとなす手段は常法に従え
ば良い。 かくして得られたインキを用いて布帛の表面に
平版又は凸版印刷を行う。この際の布帛としては
合成繊維ばかりで無く天然繊維も使用出来、たと
えば合成繊維としては、各種ナイロン、ポリエス
テル、アクリル、その他各種の合成繊維が、また
天然繊維としては、木綿、絹、麻、羊毛等を例示
出来る。平版印刷としては平版直刷又は平版オフ
セツト印刷が挙げられる。また凸版印刷を行う場
合も、従来から行われて来た通常の方法で行えば
良い。 かくして印刷された布帛は次いで乾燥される。
この乾燥は指触乾燥又は完全乾燥されるのが好ま
しい。次いでその後通常のスチーミング、ソーピ
ング並びに水洗が行われる。 本発明の他の大きな特徴は上記捺染を行うに際
し、コーテイング材を併用することである。この
コーテイング材の組成は基本的には、前記(ロ)の
()のワニスである。 このコーテイング材を併用することにより、極
めて濃度の高い彩やかな色調の捺染が可能とな
る。凸版印刷は勿論のこと、他の作用として水性
であり乍ら平版印刷が可能であるということであ
る。このことは、コーテイングマシーンを別途準
備する必要がなく平版または凸版の多色印刷機を
使えば一工程で印刷を完結させることが出来、極
めて効率、経済的である。またコーテイング材は
水性であるため刷了後の印刷機の洗滌には水を用
いることが出来、この点でも作業上極めて能率的
で衛生的となる。 このコーテイング材を併用する態様としては、
上記のインキを用いて印刷・捺染を行うに際し、
予め布帛に適用する所謂アンダーコートとしても
良く、またインキで印刷後に適用する所謂オーバ
ーコートとしても良い。更にはまたアンダーコー
トとオーバーコートとを併用しても良い。併用す
る場合は2種の異なつたコーテイング材を用いる
ことも出来、膜厚を厚くするためにコーテイング
材を2度刷することも出来る。要は、インキの色
数、印刷機のユニツト数に応じて使い分ければ良
いのである。 〔発明の効果〕 本発明法に依り、従来の各捺染方法の前記難点
をすべて解消することが出来る。即ち、 (イ) カラー写真の如き繊細な模様やデザインの形
成が可能となる。 (ロ) 少ロツト、多品種の捺染物を経済的に、迅速
且つ容易に簡単に得ることが出来る。 (ハ) あらゆる種類の布帛に適用出来、各種合成繊
維は勿論のこと各種天然繊維にも適用出来る。 (ニ) 水質汚染、白場汚染、染料ロスといつた望ま
しくない現象が殆んど生じない。 (ホ) 風合並びに各種の堅牢度が優れ、しかも所謂
白目むきの必配がない。 (ヘ) またコーテイング材を本発明のインキと併用
することにより、更に一段と優れた濃色で彩や
かな色調の捺染物が得られる。 等の効果を発揮する。 〔実施例〕 以下に実施例を示して本発明法を説明するが、
配合上の比率を示す数値は特に断らない限りすべ
て重量比を示す。また以下の各例に於いて使用し
た各成分は夫々次のものである。 アマニ油ワニス及び3号アマニ油ワニス アマニ油 100% 但し3号アマニ油ワニスとはアマニ油ワニスの
粘度を3号に調整したもので成分はアマニ油ワニ
スと同じ。 超光沢メジウム ロジン変性フエノール樹脂 アマニ油 桐油 鉱物油 から構成される顔料無添加の透明ワニスで平版印
刷用インキの希釈剤として使用されるもの。 号外ワニス 植物油(アマニ油80%、桐油20%)を300℃で
加熱重合させて製造したワニス。 グリコールワニス ロジン変性マレイン酸樹脂(Malkyd No.33)
……48% トリエタノールアミン ……7% エチレングリコール ……20% プロピレングリコール ……25% から成るワニス。 ブラバンNF アルキルエーテルサルフエート系ノニオン系界
面活性剤、(イソドデシルアルコールにエチレン
オキサイドを付加し、部分サルフエートしたも
の)。 カスターワツクス ノニオン系界面活性剤で水添ヒマシ油−エチレ
ンオキサイドを付加したもの。 アミノアルコールワニス ロジン変性マレイン酸樹脂(Malkld No.33)
……35% トリエタノールアミン ……65% オフ輪用ワニスQH−100 石油樹脂 油溶性フエノール樹脂 ……42% 乾性油 13% 高沸点鉱物油 45% ゲル化剤 少量 シリコンオイルKF965100CS メチルシリコーンオイルである。 尚下記実施例に示した配合組成でのインキ及び
コーテイング材の製造は特に断らない限りすべて
三本ロールミルによる練肉にて行つた。 実施例 1 インキ配合組成
【表】 コーテイング材配合組成 グリコールワニス(合同インキ) ……30 ステアリン酸ソーダ ……9 ラウリル硫酸ソーダ ……3 ジエチレングリコール ……1.5 印刷及び捺染 上表の如き直接染料を用いた黄、赤及び黒の三
色のインキにて凸版(原色版)印刷機で以てグラ
フイツク調の繊細なパターンを印刷すると同時に
同機で上記配合のコーテイング材をオーバーコー
トする。この時用いた被印刷体としての布帛は、
綿、麻及びナイロンである。インキやコーテイン
グ材が乾燥した後通常のスチーミング、ソーピン
グ、水洗等の後処理を行うことにより、各布帛と
も濃色で堅牢な風合の良い捺染物が得られた。 実施例 2 インキ配合組成
【表】 コーテイング材配合組成 グリコールワニス(合同インキ) ……23 ステアリン酸ソーダ ……4.5 ラウリル硫酸ソーダ ……1.5 ジエチレングリコール ……3 ニユーレツクスR(アルキルベンゼンスルホン
酸ソーダ)(日本油脂) ……8 50%NaOH溶液 ……8 印刷及び捺染 上表の如き反応染料を用いた黄、赤、青及び黒
の4色のインキで凸版(原色版)印刷機で以て綿
布の表面にカラー写真のデザインを印刷した後、
同機でコーテイング材を布帛の全面に渡つてオー
バーコートする。インキ及びコーテイング材が乾
燥した後通常のスチーミング、ソーピング、水洗
等の後処理を行つた。こうして得られた捺染物
は、堅牢で風合の良いカラー写真の原稿に忠実な
パターンを再現した。 実施例 3 インキ配合組成
【表】 コーテイング材の配合組成 実施例2と全く同じものを使用する。 印刷と捺染 酸性含金染料を用いて作つた上表の如き4色の
インキを用いて羊毛布帛の表面に凸版(原色版)
印刷を行い、その印刷面全面にコーテイング材を
オーバーコートする。インキ及びコーテイング材
が乾燥した後で通常のスチーミング、ソーピン
グ、水洗等の後処理を行う。こうして得られた捺
染物は、ウールの風合を保ち、しかもカラー写真
の原稿に忠実で堅牢なパターンを再現した。 実施例 4 インキ配合組成 酸性染料であるPolar Brilliant Red B 125
%(CIBA−Geigy C.I.Acid Red 279)を用いて
実施例3と同じ配合にて赤インキを作る。 コーテイング材配合組成 実施例2及び3と全く同じものを使用する。 印刷と捺染 ウールとナイロンの布帛の上へ上記のインキを
用いて凸版印刷を行う。コーテイング材の附与
は、本実施例では、夫々の布帛印刷物に対し半分
だけ行い、半分はオーバーコートせずに残して置
いた。 インキ及びコーテイング材が乾燥後、通常のス
チーミング、ソーピング、水洗等の処理を行い、
捺染物を得る。こうして得られた捺染物はいずれ
も彩やかな濃赤色を呈するが、ウールの場合はコ
ーテイング材を付与した方が、更に一段と濃彩色
であつた。 実施例 5 インキ配合組成
【表】
【表】 コーテイング材配合組成 グリコールワニス(合同インキ) ……15 ステアリン酸ソーダ ……4.5 ラウリル硫酸ソーダ ……1.5 ジエチレングリコール ……7 50%NaOH溶液 ……8 印刷及び捺染 上表の如き直接染料から成る4色のインキで以
て、ドライオフ(凸版)を設置した平版印刷機に
て、カラー写真のパターンを印刷し同時に同機に
てコーテイング材をオーバーコートする。 用いた布帛は木綿とレーヨンである。但しここ
で両布帛の中コーテイング材のオーバーコートを
施していないものも若干残しておく。 インキ及びコーテイング材が乾燥した後、スチ
ーミング、ソーピング、水洗等の後処理を行つ
た。こうして得られた捺染物の中、木綿布帛の場
合コーテイング材をオーバーコートした方が、よ
り濃度の高い色調が得られるが、4原色のカラー
バランスから言えばコーテイング材を施さない方
が、よりカラー写真の原稿に忠実であつた。 レーヨン布帛の場合はコーテイング材なしでも
充分各色とも濃度色調を保つているが、コーテイ
ング材を施したものは更に濃度とカラーバランス
の優れた捺染物が得られる。 実施例 6 インキ配合組成
【表】
【表】 上記の如き直接染料から成る4色のインキで以
て凸版(原色版)印刷機を用い綿布の表面にカラ
ー写真のパターンを印刷し同時に同機にてロジン
変性マレイン酸樹脂のトリエタノールアミン溶液
からなるアミノアルコールワニス(合同インキ
製)をコーテイング材としてオーバーコートす
る。 インキ及びコーテイング材が乾燥したのち、ス
チーミング、ソーピング、水洗等の後処理を行つ
た。 こうして得られた捺染物は濃度の高い彩やかな
カラーバランスを示した。 実施例 7 A 染料の不溶化(親油化)処理
【表】
【表】 上記の配合に於ける第1液及び第2液を混
合、撹拌反応させてから濾過、洗滌、残渣を乾
燥させることにより赤色及び黄色の染料不溶化
(親油化)物を得る。 B インキの製造 上記染料不溶化(親油化)物 ……1 超光沢メジウム(大日本インキ) ……1 アマニ油ワニス ……0.2 グリコールワニス(合同インキ) ……0.1 なる配合にて三本のロールを用いて練肉し夫々
上記不溶化物赤及び黄の2種のインキを作る。 C コーテイング材の調製 グリコールワニス(合同インキ) ……5 炭酸水素ナトリウム ……2 炭酸ソーダ ……1 なる配合にて三本ロールミルで練肉しコーテイ
ング材を製造する。 Bのインキを用いて平版直版印刷機(石版印
刷機)にて綿布の表面に赤及び黄の写真調のパ
ターンを印刷し、引き続き同印刷機にてCをオ
ーバーコートする。インキ及びコーテイング材
が乾燥してからスチーミング、ソーピング及び
水洗等の後処理を行うと濃色で色彩やかな堅牢
な捺染物が得られた。 実施例 8 A 染料の不溶化(親油化)処理及びインキの製
【表】 上記第7表の配合では第2液の混合を省略し
ても充分不溶化処理が可能であるが、赤及び青
は第二液混合によつて処理することにより、更
に印刷時の耐水性(耐湿し水)が一段と向上す
る。反応不溶化処理は実施例7に準ずる。 かくして得た4色の不溶化(親油化)物で実
施例1と同じ配合、同じ手法でインキを製造す
る。 B 綿布への印刷 上記4色のインキにて4色カラー写真調のパ
ターンを平版オフセツト印刷機を用いて印刷す
る。 C コーテイング材の調製 下記の配合にてコーテイング材を4種作る。
手法は実施例7と同じである。
【表】 綿布へ印刷した4色カラー写真のパターンの
上へ上記の4色のコーテイング材をオーバーコ
ートし夫々コーテイング材の異なる刷了物を4
種作り、スチーミング、ソーピング、水洗等の
後処理を行うといずれも濃色で色彩豊かな捺染
物を得ることが出来た。 実施例 9 A 染料の不溶化(親油化)処理 実施例7〜8と同じように次の配合で処理す
る。 第一液 Diphenyl Brilliant Pink B 145%
(C.I.Direct Red 9(CIBA−Geigy))
……2 無水亡硝 ……1 食 塩 ……1 ケイ酸 ……3 BaCl2無水物 ……20 熱 湯 ……50 第二液 ソクシノールD(住友化学、ジフエニ
ルグアニジン) ……5 エタノール ……10 塩 酸 ……3 B 上記の不溶化物を用いて実施例7〜8と同じ
方法、同じ配合にてインキを作る。 C 綿布への印刷 上記のインキでグラフイツク調のデザインを
平版オフセツト印刷する。 D コーテイング材の調製
【表】 上記の配合で実施例7〜8と同じ方法で4種
コーテイング材を調製し、これを先に用意した
ピンク色のグラフイツク調デザインの上へ平版
オフセツト印刷機にて上刷し乾燥後スチーミン
グ、ソーピング、水洗等の処理をし捺染物を得
る。こうして得られた捺染物は堅牢で濃色彩や
かなピンク色を呈した。 実施例 10 下記の如き反応染料を用いて不溶化処理を行
う。処理の方法はいずれも実施例7〜9の方法と
全く同じである。
【表】 以上6種の染料不溶化(親油化)処理物を用い
て夫々6種のインキを実施例7〜9と同じ方法、
同じ配合にて作成する。 本実施例で使用するコーテイング材は次の配合
による。 グリコールワニス(合同インキ) ……10 ステアリン酸ソーダ ……3 ラウリル硫酸ソーダ ……1 重ソウ ……3 Na2SO4・10H2O ……3 50%NaOH溶液 ……6 上記のインキ6種を綿布の表面に、平版オフセ
ツト印刷を行い、更に上記のコーテイング材を平
版オフセツト印刷によつてオーバーコートする。
インキ及びコーテイング材が乾燥してからスチー
ミング、ソーピング、水洗等の後処理を行う。得
られた捺染物は色調彩やかで濃色が高く極めて堅
牢度の優れたものであつた。とくに反応染料を使
用している関係上水濯堅牢度が極めて優れてい
る。 実施例 11 A 染料不溶化(親油化)処理を次のようにして
行う。
【表】 第1液、第2液の扱い方は実施例7〜10と同
じである。 B 処理条件の異なる3種のブルー染料不溶化
(親油化)物により3種のインキを作る。 配合及び製法は実施例7〜10に従う。 C コーテイング材の調製 グリコールワニス(合同インキ) ……10 ステアリン酸ソーダ ……3 ラウリル硫酸ソーダ ……1 なる配合にて、これを三本ロールミルで練肉す
る。 D 印刷及び後処理 本実施例で作つた3種のブルーインキを綿と
麻の2種の布帛へ夫々平版オフセツト印刷を行
い同じ本実施例のコーテイング材を上刷し、乾
燥後スチーミング、ソーピング、水洗等の後処
理を行うことによつて黄味がかつた美しい青色
の捺染物が綿布及び麻布上で得られた。 実施例 12 酸性染料を用いて第12表の如く処理する。
【表】 第1液及び第2液の取り扱い方法は実施例7〜
11と同じである。 不溶化(親油化)物15−1〜3を用いて夫々3
種の赤インキを作る。配合、製造方法は実施例7
〜11と全く同じである。 一方下記の配合でコーテイング材を調製する。 グリコールワニス(合同インキ) ……10 ステアリン酸ソーダ ……3 ラウリル硫酸ソーダ ……1 重ソウ ……4 Na2SO4 ……4 ニユーレツクスR(アルキルベンゼンスルホン
酸ソーダ、日本油脂) ……14.8 50%NaOH溶液 ……8 これ等の材料を三本ロールミルで練肉する。 本実施例に於ける赤インキ3種とコーテイング
材を夫々別々に絹、ナイロン及びウール布帛上に
平版オフセツト印刷機にて印刷、上刷印刷を行
い、インキ及びコーテイング材が乾燥後、通常の
スチーミング、ソーピング及び水洗処理を行う。
得られた捺染物は、非常に彩やかな赤色のグラフ
イツク調パターンを布帛の上に形成している。 実施例 13 酸性含金染料を下表の如く不溶化(親油化)処
理する。
【表】 第1液と第2液の処理方法は実施例7〜12と同
じである。 上記の染料不溶化物を用いて実施例7〜12のの
配合と同じとし、三本ロールで練肉し4色のイン
キを得る。 これ等4色のインキを用いて風景のカラー写真
をウール布帛の表面に平版オフセツト印刷機にて
印刷を行い引き続き同機で実施例12で用いたコー
テイング材を重ね刷りする。乾燥後スチーミン
グ、ソーピング、水洗等の後処理をすることによ
り、繊細なグラフイツク調パターンを有する捺染
物が得られる。 実施例 14 直接染料を用いて第14表の如く不溶化(親油
化)処理を行う。
【表】 第2液の配合 ソクシノールD(ジフエニルグアニジン、住友
化学) ……5 エタノール ……10 塩 酸 ……3 各色の第1液に第2液を混合し攪拌反応させて
ら濾過、洗滌、残渣を乾燥させることにより染料
不溶化(親油化)物を得る。 これ等の染料処理物から実施例7〜13と同じ配
合、同じ方法でインキを作り、これ等4色のイン
キで綿布上に写真調の花柄を平版オフセツト印刷
機にて印刷し更にこの上へ実施例11で用いたコー
テイング材でオーバーコートする。インキ、コー
テイング材共に乾燥してからスチーミング、ソー
ピング、水洗等の後処理を行うと、濃色で彩やか
で堅牢な風合の優れた捺染物が得られる。 実施例 15 実施例14で用いたコーテイング材の代わりに実
施例10及び12で用いたコーテイング材でオーバー
コートしても実施例14と同じ結果が得られた。 実施例 16 実施例14及び15で用いたインキ、コーテイング
材をインキを印刷する前に白綿布上にアンダーコ
ートしてからインキ印刷を行つても実施例14〜15
と同じ結果が得られた。 実施例 17 実施例14〜16で用いたインキ、コーテイング材
を先ず後者をアンダーコートし前者のインキを印
刷し更にコーテイング材をオーバーコートする所
謂インキをサンドイツチする方法でも実施例14〜
16と同様の結果が得られた。 実施例 18 第15表に示す配合で染料を不溶化(親油化)す
る。
【表】 第1液及び第2液を実施例7〜17と同じように
処理する。 この処理物を用いて実施例7〜17と同じ配合同
じ方法でインキ化する。このインキと実施例11で
用いたコーテイング材とで綿布、及びナイロン布
の上へ平版印刷機にて印刷する。乾燥してからス
チーミング、ソーピング及び水洗の後処理を行う
とグラフイツク調の黄色の捺染物が得られる。 コーテイング材はアンダーコートでもオーバー
コートでもサンドウイツチでも同様の結果が得ら
れた。 実施例 19 市販の塩基性染料レーキを用いて次の配合にて
インキを作る。 Pink6G−RP(塩基性染料レーキ、野間化学)
……1.2 超光沢メジウム(大日本インキ) ……1.8 アマニ油ワニス ……0.4 号外ワニス ……0.2 この配合のものを三本ロールミルで練肉しイン
キとする。 このインキと実施例11で用いたコーテイング材
で以て綿布とナイロン布帛上へ平版オフセツト印
刷を行い、しかる後、スチーミング、ソーピン
グ、水洗等の後処理を行う。 コーテイング材はアンダーコート、オーバーコ
ート、サンドウイツチいずれの場合も綿布、ナイ
ロン布共に鮮明なグラフイツク調の捺染物が得ら
れた。 実施例 20 直接染料をベンズアルデヒドと多価アルコール
との縮合物で凝集させた。市販のレーキ顔料(不
溶化物)を用いてインキ化する。次の配合物を三
本ロールミルで練肉しインキを作成した。 ダイレクトブラツク凝集体(イーシー化学)
……0.6 超光沢メジウム(大日本インキ) ……1.4 アマニ油ワニス ……0.4 号外ワニス ……0.1 このインキと実施例11で用いたコーテイング材
で綿布及び麻布へ平版オフセツト印刷を行い乾燥
後、スチーミング、ソーピング及び水洗処理を行
う。 コーテイング材がアンダーコート、オーバーコ
ート及びサンドウイツチのいずれに拘らず濃いダ
ークグリーンの諧調柄を布帛の上に形成した。 実施例 21 16表のような配合で下記の直接染料ブラツクを
不溶化(親油化)処理する。第1液と第2液の処
理法は実施例7〜18に同じである。
【表】
【表】 この処理物を用いて下記の配合で三本ロールを
用いてインキを作る。 インキ配合 上記処理物 ……1 3号アマニ油ワニス ……1 このインキを用いて平版オフセツト印刷機にて
綿布上へ印刷し、同時に次の配合からなるコーテ
イング材をオーバーコートする。 コーテイング材配合 アミノアルコールワニス(合同インキ)……10 カセイカリ ……1 インキとコーテイング材が乾燥したあと通常の
スチーミング、ソーピング、水洗等の後処理を行
う。 濃淡諧調の秀れた墨絵調の捺染物が得られる。 実施例 22 第17表の如き配合で直接染料ブルーを不溶化
(親油化)処理する。
【表】
【表】 第1液、第2液の取扱いは実施例7〜18及び21
に同じである。 インキの配合 上記不溶化(親油化)処理物 ……1 オフ輪用ワニスQH−1000(東洋インキ)
……1 このインキで以て綿布の表面にグラフイツク調
のパターンを平版オフセツト印刷機にて印刷し下
記の配合からなるコーテイング材で同機にてオー
バーコートを行う。 コーテイング材配合 アミノアルコールワニス(合同インキ)……3 SR707T(非イオン活性剤、青木油脂) ……1 インキとコーテイング材が乾燥してから通常の
スチーミング、ソーピング、水洗等の後処理を行
う。得られた捺染物はスカイブルーの鮮やかな色
調のグラフイツクパターンを呈する。 実施例 23 第18表の如き配合にて4色の直接染料を不溶化
(親油化)処理する。
【表】
【表】 第1液、第2液の処理方法は実施例7〜18及び
実施例21〜22に同じである。 こうして得られた夫々4色の染料不溶化物(親
油化物)を用いて下記の配合のインキを夫々4種
作成した。 染料不溶化(親油化物) ……1 3号アマニ油ワニス ……1 これらのインキで以て平版オフセツト印刷機に
て綿布の上へ4色のカラー写真のデザインを印刷
し、同機にて実施例22で用いたものと同じコーテ
イング材をオーバーコートする。インキ、オーバ
ーコート共に乾燥後通常のスチーミング、ソーピ
ング、水洗等の処理を施す。得られた捺染物は濃
色でカラーバランスの優れたものとなる。 実施例 24 実施例7〜23の平版直刷印刷機(石刷印刷機)
又は平版オフセツト印刷機の代りに凸版印刷機を
用いて実施例7〜23と同じ方法で行なつても同様
の結果が得られる。 実施例 25 実施例8〜23の平版オフセツト印刷機の凸版を
巻きつけいわゆるドライオフ(凸版)方式の印刷
を施す以外は、すべて実施例8〜23と同じ方法で
行つても同様の結果が得られる。 実施例 26 実施例6で用いたコーテイング材を下記の配合
のコーテイング材に置き代えるだけで実施例6と
全く同じ方法で行うことによつて同様の結果が得
られる。 コーテイング材配合 アミノアルコールワニス(合同インキ)……3 SR707T(ノニオン活性剤)(青木油脂)……1 実施例 27 直接染料ブルーを第19表の配合にて不溶化(親
油化)処理を行う。
【表】 第1液、第2液の処理方法は実施例7〜18及び
実施例21〜23に同じである。 インキの配合 上記染料不溶化物(親油化物) ……1 アマニ油ワニス ……0.5 スーパータフナー(インキの粘度向上添加剤、
三星インキ) ……1 コーテイング材配合 グリコールワニス(合同インキ) ……30 ステアリン酸ソーダ ……9 ラウリル硫酸ソーダ ……3 ジエチレングリコール ……1.5 上記の配合によつて作られたブルーインキを用
いて下記の3つの方法で綿布の上へグラフイツク
調パターンの印刷を行う。即ち、 流し水を用いた普通の平版オフセツト印刷 水なし平版を用いた平版オフセツト印刷 平版印刷機にドライオフ凸版を巻きつけて行
う印刷 これらの印刷方法でグラフイツク調のパターン
を印刷すると同時に同機上記配合によるコーテイ
ング材を布帛綿全面にオーバーコートを施すイン
キ・コーテイング材が乾燥した後通常のスチーミ
ング、ソーピング、水洗等の後処理を行うといず
れも彩やかなスカイブルーの色調グラフイツクパ
ターンを有する捺染物が得られた。 実施例 28 インキの配合組成
【表】
【表】 上記第20表の配合で作られた4色のインキで以
つ綿布帛上へカラー写真のパターンを印刷する。 印刷方法は平版オフセツト印刷機を用いて 水なし平版を巻きつけたもの ドライオフ凸版を巻きつけたもの これら二つの方法で印刷を行うと同時に同機に
て実施例27と同じコーテイング材をオーバーコー
トする。 インキ、コーテイング材乾燥後、通常のスチー
ミング、ソーピング、水洗等の後処理を行うとい
ずれの方法にても濃色でカラーバランスのよくと
れた捺染物が得られた。 実施例 29 インキの配合組成
【表】 第21表の如き配合で直接染料からなる黄インキ
3種作り夫々を水なし平版を用いて平版オフセツ
ト印刷機にて諧調柄を綿布帛の表面に印刷し同機
にて同時に実施例27〜28と同じコーテイング材を
オーバーコートし両者が乾燥してから通常のスチ
ーミング、ソーピング、水洗等の後処理を行う。
得られた捺染物はyellowが橙黄色、、が
中黄色の彩やかな色調を呈す。 実施例 30 インキの配合組成
【表】 第23表の配合にて直接染料を用いたブラツクイ
ンキ2種を作成する。 これらのインキで以て水なし平版を平版オフセ
ツト印刷機に巻きつけ、綿布上に墨絵のパターン
を印刷する。同機で同時にコーテイング材をオー
バーコートする。 用いるコーテイング材は2種用意しブラツク1
にはアミノアルコールワニス(合同インキ)をブ
ラツク2には下記の配合のコーテイング材を夫々
オーバーコートする。 コーテイング材配合 アミノアルコールワニス ……10 カセイカリ ……1 インキ・コーテイング材が共に乾いてから通常
のスチーミング・ソーピング・水洗等の後処理を
行う。捺染物としていずれも諧調の富んだ墨絵用
のグラフイツクパターンが得られる。 実施例 31 実施例24に於いて下記第23表に示す所定の配合
のインキを用い、且つ第24表に示す所定のコーテ
イング材を用い、その他は実施例24に従つて処理
して捺染物を得た。但し第23表に於ける染料の不
溶化・親油化処理は実施例23の方法に依つた。 尚比較のために、コーテイング材を全く用いな
い場合についても同様に処理して捺染物を得た。
これ等各捺染物についてその色調を観察した。こ
の結果を第25表及び第26表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 本発明に於いて用いられる平版用油性ワニスと
しては従来からこの種平版インキのビヒクルとし
て使用されて来たものが広い範囲でそのまま使用
出来、たとえばロジン、ロジン変性フエノール、
アルキツド樹脂、油溶性アクリル樹脂、石油樹脂
等平版用ビヒクルに使用出来るあらゆる樹脂や、
或いは樹脂を省略した桐油、アマニ油等の天然乾
燥性植物油又は合成乾式油のみから成るワニスも
使用出来る。 その他本発明に於いては平版インキに使用され
るその他の通常の添加剤の添加を妨げるものでは
なく、例えば増粘剤、腰切り剤、ゲル化剤、ドラ
イヤー、トキニス、裏うつり防止剤、シリコーン
ワニス、シリコーンオイル等を例示出来る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 布帛の表面に平版又は凸版印刷を行い、
    次いでスチーミング、ソーピングおよび水洗等
    の後処理を行う捺染方法に於いて、インキとし
    て (イ) 染料、又は該染料に不溶化又は(及び)親
    油化処理を施したものから成る着色剤を (ロ)() 平版用油性ワニス、又は(及び) () 可溶化剤、中性ソーダー塩、界面活性
    剤、アルカリ性物質、水及びアルコールの
    少なくとも1種を含有するグリコールワニ
    ス又は(及び)アミノアルコールワニスか
    ら成るビヒクルと、 (ハ) 混合又は混練して調製したもの を使用する捺染方法(但し、水溶性染料に不溶
    化またはこれと親油化とを施した着色剤を平版
    用油性ワニスに混合又は混練して調製したイン
    キを用いて平版印刷を行う方法を除く)であつ
    て、且つ 2 (B) 上記(ロ)の()のワニスをコーテイング
    材として使用することを特徴とする捺染方法。
JP61190331A 1985-11-21 1986-08-13 捺染方法 Granted JPS6350584A (ja)

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JP61190331A JPS6350584A (ja) 1986-08-13 1986-08-13 捺染方法
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EP86308846A EP0224361B1 (en) 1985-11-21 1986-11-13 Textile printing process
DE198686308846T DE224361T1 (de) 1985-11-21 1986-11-13 Verfahren zum bedrucken von textilien.
CA000523489A CA1285711C (en) 1985-11-21 1986-11-20 Textile printing process
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6097333A (ja) * 1983-11-01 1985-05-31 Fuji Xerox Co Ltd オ−バ−ヘツドプロジエクタ−
JPS60262257A (ja) * 1984-06-08 1985-12-25 Nec Corp 入出力制御装置

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