JPH0149467B2 - - Google Patents

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JPH0149467B2
JPH0149467B2 JP57019671A JP1967182A JPH0149467B2 JP H0149467 B2 JPH0149467 B2 JP H0149467B2 JP 57019671 A JP57019671 A JP 57019671A JP 1967182 A JP1967182 A JP 1967182A JP H0149467 B2 JPH0149467 B2 JP H0149467B2
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JP
Japan
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feed
fish
larvae
liquid
emulsion
Prior art date
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Expired
Application number
JP57019671A
Other languages
English (en)
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JPS58138346A (ja
Inventor
Masumi Koishi
Tatsuro Hara
Takeshi Watanabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINFUSO SEIYAKU KK
Original Assignee
SHINFUSO SEIYAKU KK
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Application filed by SHINFUSO SEIYAKU KK filed Critical SHINFUSO SEIYAKU KK
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  • Fodder In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は養殖稚魚用の飼料の製造方法に関する
ものである。現在、我が国で種苗生産されている
稚魚はマダイ、ヒラメ、カレイ等約15〜20種に上
るが、これらの孵化直後から1〜2ケ月間の仔稚
魚に対する餌としては現在主にプランクトンが使
用されているが、その他粉末飼料あるいはプラス
チツク皮膜のマイクロカプセル等が考案されてい
る。プランクトンは、その増殖コントロールが非
常に困難であり、粉末飼料は散布後、沈降が早
く、稚魚の可食率は10%に満たない場合が多い。
また崩壊したり水槽底に沈澱堆積し、水質の汚濁
腐敗の原因ともなる。
本発明は、これらの欠点をすべて解消した安全
な仔稚魚用飼料の開発を目的としたものである。
即ち仔稚魚用の飼料として要求される諸条件
は、 (1) 魚種により、また成長段階により多少の差は
あるが、仔稚魚の可食範囲内の大きさであるこ
と。
(2) 水中に浮遊していること。少くとも30分以内
は沈降しないことが望ましい。
(3) 水中で崩壊したり膨潤しないこと。
(4) 水中で栄養成分の溶出がないこと。
(5) 魚類の嗜好性を満足すること。
(6) 海水中に散布したとき、腐敗あるいは塩分に
より変質しないこと。
(7) 攝餌後、仔稚魚に充分消化吸収されるもので
あること。
などである。
本発明者は、これら諸条件を充すための新規な
仔稚魚用飼料の製造方法を開発した。
先ず基本的材料としてアルギン酸ナトリウムを
採用し、この水溶液中に魚類の栄養分となる蛋白
質、脂肪、ミネラル、各種ビタミン等を混入、こ
れを微粒化して塩化カルシウム水溶液に接触硬化
させる方法をとつた。
既述のように仔稚魚用飼料の第一条件である粒
径については、この原料溶液を微細孔より加圧、
噴射しカーテンフオール状に流下する塩化カルシ
ウム水溶液に接触落下させる方法を採つた。これ
により効率的に、例えば100〜200ミクロン径に造
粒することに成功した。
しかし、このままでは比重の関係上、短時間で
沈降するため、第二の条件である浮遊性を保たせ
る方法として、この粒子をマイクロバルーン化す
ることとした。即ち上記材料を急速撹拌しながら
液状油を1部から50部を滴下してエマルジヨン化
した。液状油は単独または数種混合して用いるこ
とができるので、粘度や比重を任意に改変でき
る。したがつて、液状油の滴下量は比較的多くて
もよい。公知の通りアルギン酸ナトリウムは乳化
剤として一般に用いられている素材であるから別
に乳化剤を加える必要はない。また、滴下した油
は浮力をもたせるものであるが、同時にそのまま
栄養素となる利点がある。
更に第三条件として崩壊しない点は、改めて説
明するまでもなく本発明が粉体でなくアルギン酸
カルシウムの凝固体であるから所期の条件にかな
うものであることはいうまでもない。
ついで第四条件の塩水に変質しない方法として
本発明者は、いつたん硬化した粒子を更に熱水ま
たは加熱した硬化液で煮沸した。これはアルギン
酸ナトリウムのナトリウム分が硬化剤中のカルシ
ウムとイオン交換してアルギン酸カルシウムとな
るが、析出したナトリウム分以上の塩に出合うと
可逆反応を起して元のアルギン酸ナトリウムに戻
り軟化膨潤する性質があり、これを防ぐためカル
シウムの含量を高める必要があるからである。ま
た加熱により粒の体積は約1/3に縮小する。これ
は微粒を形成する為にも、すこぶる有効である。
なお、この工程において組成物中のミネラルやビ
タミン、水溶性蛋白等の栄養成分が、加熱水中に
溶出乃至逸散される恐れがあると考えられる。
しかしながら、これらのことは以下の理由で、
実際には全く認められないのが、本発明の利点で
ある。すなわち、液状油が、ある大きさの油滴と
して分散され、連続相(皮膜)が、アルギン酸カ
ルシウムの多核マイクロカプセルとして、液中硬
化被覆工程の第一段階でできている。
いつたん硬化したカプセル粒子(ときにマイク
ロバルーンの特徴を持つ粒子)を更に熱水または
加熱した硬化液中で煮沸するので、イオンのナト
リウムは壁膜中を拡散・溶出し、カルシウムイオ
ンと交換反応するが、分子の大きさのミネラルや
ビタミン類は拡散できず、そのまま油滴あるいは
凝固壁膜中に存在する。もしも、熱処理中に壁膜
の破損現象があると、これらも拡散・溶出がおき
るが、本発明者らは、この点に十二分に留意し、
検討した結果、壁膜に毛細管のような多数のチヤ
ンネルマトリツクスが、加熱の際の粒の体積収縮
時にできたとしても、液状油がエマルジヨン化し
て存在しているので、チヤンネルマトリツクスの
内壁は完全親油性(疎水性)のバリヤーとなつて
いる。したがつて、ぬれの面から考えても特に問
題となることは無いことを確認した。
上記の本発明における熱処理を行なわないアル
ギン酸カプセルは、その壁膜強度も弱く、海水中
で膨潤・崩壊が容易に生起する欠点を有してい
る。
ついで第五の条件にあたる、栄養的にみて消化
吸収のよいものでなければならない点に関して
は、アルギン酸は元来海藻からの抽出物であり、
これにカルシウムが加わる為、ナイロン膜のよう
な合成物質と異なり、すこぶる安全である。ま
た、混和された栄養素は仔稚魚育成に必要な各要
素を加味して設計されたものであるから何等問題
はない。
このように本発明による仔稚魚用飼料は従来の
諸欠点をすべて解決した全く新しい方法により造
られたものであり、近来とみに、その重要性を増
してきている養殖魚の育成にとつて、その利する
処は大きいものといえる。
次に実施例を示し本発明を説明する。
実施例 1 アルギン酸ナトリウム1%溶液100部に水溶性
蛋白20部、ミネラル、各種ビタミン夫々微量を加
え、急速撹拌しながら液状魚油10部を滴下し、エ
マルジヨン化する。次に塩化カルシウム0.5%溶
液を幅70cm、間げき2mmの開口部を有するホツパ
ーよりカーテンフオール状に約1mの高さから、
下部に設置された直径1.5mの円型水槽に連続落
下させ、このカーテンに対し前記エマルジヨン液
を0.4mm口径のノズルを有するスプレーガンを用
い160Kg/cm2の高圧で35cmの距離から噴射する。
噴射された液は最大300ミクロン程度の粒径に微
粒化し、硬化液に接触、瞬間的に硬化しながら落
下する。これを集粒し80℃以上に加熱した塩化カ
ルシウム0.5%溶液で約10分間加熱し、二次硬化
させた後、水洗する。このとき粒径は縮小し、ほ
とんど200ミクロン以下になる。これを更に分粒
篩により整粒し、100〜200ミクロンの仔稚魚用飼
料を得ることが出来た。
実施例 2 アルギン酸ナトリウム1%溶液100部に、いか
ミール30部、ミネラル、ビタミンC微量を加え撹
拌器で急速撹拌しながら液状魚油10部を滴下し、
エマルジヨン化する。次に塩化カルシウム0.5%
溶液を1.5mの円型水槽に10cmの深さに貯液する。
前記エマルジヨン液を口径0.4mm、孔数160の散水
ノズルを用い、ポンプ圧2Kg/cm2で上方に向け噴
射し、上記水槽に落下させ2mm径の球形硬化物を
得た。これを集粒し80℃以上に加熱した0.5%塩
化カルシウム液で約10分間加熱し、二次硬化させ
た後、水洗した処約1mm径以下の球形飼料を得
た。場合によつては球形飼料の熱変性を防止する
為、やや低温の40℃程度の加熱に止めることもよ
い。
この球形飼料は孵化直後から1ケ月前後の仔稚
魚に与える餌として最も適したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルギン酸ナトリウム水溶液に魚類の成長に
    必要な栄養素を加え、急速撹拌しながら液状油を
    滴下してエマルジヨン化したものを微細孔より加
    圧噴射し、マグネシウム、水銀以外の二価以上の
    可溶性金属塩の水溶液に接触硬化させ、これを更
    に熱水または加熱した上記硬化液中にて加熱する
    ことを特徴とする稚魚・仔稚魚用飼料の製造方
    法。
JP57019671A 1982-02-12 1982-02-12 稚魚・仔稚魚用飼料の製造方法 Granted JPS58138346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57019671A JPS58138346A (ja) 1982-02-12 1982-02-12 稚魚・仔稚魚用飼料の製造方法

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JP57019671A JPS58138346A (ja) 1982-02-12 1982-02-12 稚魚・仔稚魚用飼料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58138346A JPS58138346A (ja) 1983-08-17
JPH0149467B2 true JPH0149467B2 (ja) 1989-10-24

Family

ID=12005699

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JP57019671A Granted JPS58138346A (ja) 1982-02-12 1982-02-12 稚魚・仔稚魚用飼料の製造方法

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5006361A (en) * 1980-10-03 1991-04-09 Cox James P Lipid pelletization methods, apparatus and products
US4798737A (en) * 1987-04-07 1989-01-17 Balanced Energy Company Pelletization of low-titer lipids
WO1992000675A1 (fr) * 1990-07-13 1992-01-23 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Procede de conservation de la fraicheur des oursins crus

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JPS58138346A (ja) 1983-08-17

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