JPH0146119B2 - - Google Patents

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JPH0146119B2
JPH0146119B2 JP56028159A JP2815981A JPH0146119B2 JP H0146119 B2 JPH0146119 B2 JP H0146119B2 JP 56028159 A JP56028159 A JP 56028159A JP 2815981 A JP2815981 A JP 2815981A JP H0146119 B2 JPH0146119 B2 JP H0146119B2
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pop
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JP56028159A
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English (en)
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JPS57144996A (en
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Shunkai Katsuyama
Yoshikazu Amano
Asaji Kondo
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/352,970 priority patent/US4503145A/en
Publication of JPS57144996A publication Critical patent/JPS57144996A/ja
Publication of JPH0146119B2 publication Critical patent/JPH0146119B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/48Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving transferase
    • C12Q1/52Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving transferase involving transaminase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/26Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/805Test papers

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はトランスアミナーゼ活性を定量するた
めの定量分析フイルムに関し、さらに詳しくはト
ランスアミナーゼ活性を定量するための、トラン
スアミナーゼの基質、ピルビン酸オキシダーゼお
よび過酸化水素検出呈色試薬組成物を含有する試
薬層を有する定量分析フイルムに関する。 種々のトランスアミナーゼをその基質に作用さ
せて直接ピルビン酸を生成させ、あるいは他の酵
素が関与する化学反応、または酵素が関与しない
化学反応を介して、ピルビン酸を生成させ、生成
したピルビン酸にピルビン酸オキシダーゼとペル
オキシダーゼを含む過酸化水素検出呈色指示薬組
成物とを作用させて比色法によりピルビン酸を測
定することにより種々のトランスアミナーゼ活性
を定量する方法が知られており、例えば特開昭55
−13068明細書に開示されている。この特許明細
書に開示されている方法は水溶液中で一連の化学
反応を進行させる方法で、厳密な重量または容量
測定と煩雑な水溶液の取扱いを要し、分析操作に
長時間を要する方法であつて、迅速さと測定結果
の正確さが要求される臨床検査法としては未だ不
十分な方法である。一方、ペルオキシダーゼが触
媒しあるいは関与する過酸化水素を比色法により
定量するための乾式の定量分析フイルム、特に多
層構成の定量分析フイルムは種々提案されてお
り、実用されているものもある。 それらのうちには体液中のグルコース、尿酸、
コレステロール、コリンエステラーゼ、クレアチ
ン、クレアチニンを乾式に測定するために、その
酸化酵素を作用させて生成した過酸化水素を、ま
たは酵素反応の過程で生成した反応物に酸化酵素
を作用させて生成した過酸化水素を呈色指示薬と
反応させて発色させ、その発色を測定して比色法
により過酸化水素を定量することにより目的物を
定量する方法に用いられる定量分析フイルムがあ
る。ことに臨床検査の分野において検査スピード
を高め、煩雑な操作を排除し、コストを低下させ
るために乾式の定量分析フイルムへの要望が強
く、従来から単層や二層の検査紙タイプの定量分
析フイルムや分析精度が高い多層の定量分析フイ
ルムが導入され、顕著な発展をとげてきた。 とくに特開昭49−53888においてはじめて開示
された多層一体型定量分析フイルムは従来の単層
や二層の検査紙タイプの定量分析フイルムに比べ
て著しく分析精度が向上しており、この多層一体
型定量分析フイルムにおいてもさらに分析精度の
向上と被測定物に応じて検出感度の高い過酸化水
素検出指示薬の導入がなされており、その例とし
て特開昭51−40191、特開昭53−131089、特開昭
54−29700、特開昭55−124499各明細書に開示さ
れている過酸化水素検出指示薬や多層分析フイル
ムの層構成がある。 これらの乾式の定量分析フイルムの過酸化水素
検出指示薬は従来の湿式での定量分析に用いる過
酸化水素検出指示薬に基づいていて、その本質は
同じである。 健康な人間のトランスアミナーゼの正常値域は
全血中で高々20IU/程度であり、従来実施さ
れている測定方法における数十分の測定時間の間
にトランスアミナーゼの触媒作用をうける基質量
は最適条件下でも10-4mole/の桁の濃度であ
る。この様な微量の基質を酵素反応を共役させて
比色法で測定するには、各反応が充分に進行す
る、生成する染料の吸光度が大きい、染料が
測光時まで安定である、定量分析フイルムで比
色測定する場合には泳動や拡散により生成した染
料が測定するまでに失われないようにする必要が
ある。本発明者らはこの観点から鋭意研究を続け
た結果、トランスアミナーゼ酵素反応またはトラ
ンスアミナーゼ酵素反応と共役する他の酵素反応
との組合により、反応生成物がピルビン酸を介し
て過酸化水素となるように選び、過酸化水素検出
呈色指示薬系としてカチオン性染料を形成する系
を選び、カチオン性染料を形成する過酸化水素検
出呈色指示薬系中に水素供与体として4−アミノ
アンチピリンまたはN,N−ジ置換−p−フエニ
レンジアミン、カプラーとしてN,N−ジ置換ア
ニリン誘導体の組合せを用いることにより、反応
効率が高く、生成するカチオン性染料の吸光度が
大きく、トランスアミナーゼ活性測定の感度が著
しく高いことを見出し、本発明に到達した。 本発明の目的はトランスアミナーゼ活性を乾式
操作により測定できる定量分析フイルムを提供す
ることである。 本発明の他の目的は過酸化水素検出呈色指示薬
により吸光度の高いカチオン性染料を生成させ、
その色素を比色測定することにより検出感度が高
いトランスアミナーゼ活性測定ができる定量分析
フイルムを提供することである。 本発明の他の目的は過酸化水素検出呈色指示薬
により吸光度の高いカチオン性染料を生成させ、
その染料の泳動拡散を防止することにより検出感
度が高く、かつ正確で精度の高いトランスアミナ
ーゼ活性測定ができる定量分析フイルムを提供す
ることである。 本発明は、 (1) ピルビン酸オキシダーゼを含有する試薬層を
有する定量分析フイルムであり、その主な実施
態様は、 (2) 前記試薬層にさらにトランスアミナーゼ基質
が含有されている(1)に記載の定量分析フイル
ム、 (3) 前記試薬層にさらに燐酸源化合物、フラビン
アデニンジヌクレオチド、チアミンピロホスフ
エート、2価または3価の金属イオンおよび過
酸化水素検出呈色指示薬組成物が含有されてい
る(1)または(2)に記載の定量分析フイルム、 (4) 前記過酸化水素検出呈色指示薬組成物がペル
オキシダーゼ作用をもつ物質、水素供与体およ
びカプラーからなる(3)に記載の定量分析フイル
ム、 (5) 前記水素供与体およびカプラーがカチオン性
染料を形成しうる組合せであり、かつ前記試薬
層にさらにアニオン性ポリマーが含有されてい
る(4)に記載の定量分析フイルム、 (6) 前記試薬層が単一の層からなる(1)ないし(5)に
記載の定量分析フイルム、 (7) 前記試薬層がトランスアミナーゼ基質を含有
するトランスアミナーゼ基質層を含む少なくと
も二つの層からなる(1)ないし(5)に記載の定量分
析フイルム、 (8) 前記試薬層がアニオン性ポリマーを含有する
染料固定層を含む少なくとも二つの層からなる
(1)ないし(5)に記載の定量分析フイルム、 (9) 前記試薬層がトランスアミナーゼ基質を含有
するトランスアミナーゼ基質層およびアニオン
性ポリマーを含有する染料固定層を含む少なく
とも三つの層からなる(1)ないし(5)に記載の定量
分析フイルム、 ならびに、 (10) 前記試薬層の一方の側に支持体、他の側に多
孔性層を有し、前記多孔性層と前記試薬層が流
体接触した一体に接着されている(1)ないし(9)に
記載の定量分析フイルム、 である。 本発明によりその活性を定量することができる
トランスアミナーゼとしては種々のトランスアミ
ナーゼがあるが、そのうちでも特にグルタミルー
ピルベートトランスアミナーゼ(GPT)とグル
タミルーオキサロアセテートトランスアミナーゼ
(GOT)である。 GPTとGOTはそれぞれ次の反応を触媒する酵
素である。 α−ケトグルタル酸+L−アラニンGPT ――→ ←―― ピルビン酸+L−グルタミン酸 〔3〕 α−ケトグルタル酸+L−アスパラギン酸GOT ――→ ←―― オキサロ酢酸+L−グルタミン酸 〔4〕 GPTとGOTの血中濃度の増大は肝臓疾患の目
安となるので、GPTとGOTの活性の定量は肝臓
疾患の診断に重要な役割を荷つている。 本発明に用いられるピルビン酸オキシダーゼ
(以下POPという。)はピルビン酸、無機燐酸お
よび酸素からアセチル燐酸、二酸化炭素および過
酸化水素を生じる反応を触媒する酵素であればい
ずれでも用いることができ、好ましくはペデイオ
コツクス(Pediococcus)属に属する菌、ストレ
プトコツクス(Streptococcus)属に属する菌、
アエロコツクス(Aerococcus)属に属する菌を
培養して得られるPOPである。POPを採取する
方法については例えば前述の特開昭55−13068明
細書に開示されており、またPOPは市販されて
いて、市販品として入手もできる。 燐酸源化合物としては燐酸イオンPO43 、酸
性の水素を含む燐酸イオン(HPO42 、H2PO4
)、それらの酸、またはそれらの塩を用いるこ
とができる。加水分解して燐酸イオンまたは酸性
の水素を含む燐酸イオンを生成しうる燐酸エステ
ルまたは錯体をも用いることができる。燐酸源化
合物の具体例としては燐酸(H3PO4)、燐酸三ナ
トリウム、燐酸水素二ナトリウム、燐酸二水素ナ
トリウム、燐酸三カリウム、燐酸水素二カリウ
ム、燐酸二水素カリウム、燐酸水素アルミニウ
ム、燐酸水素カルシウム、燐酸マガジン、燐酸水
素マンガン、燐酸水素マグネシウム、燐酸水素
鉄、燐酸水素コバルトがあげられる。燐酸源化合
物は燐酸塩緩衝液として用いることもできる。燐
酸源化合物はPOPの1U(37℃で1分間に1μmole
の過酸化水素を生成する活性を1単位(U)とす
る。)に対して燐酸イオンに換算して0.1μmoleか
ら10μmole、好ましくは0.3μmoleから5μmoleの
範囲の割合で用いることができる。 フラビンアデニンジヌクレオチド(以下、
FADと略記する。)はPOPの1Uに対して
0.1nmoleから50nmole、好ましくは0.3nmoleから
30nmoleの範囲の割合で用いることができる。 チアミンピロホスフエート(TPP)としては
チアミン二燐酸(TDP)またはチアミン三燐酸
(TTP)を用いることができるが、好ましくはチ
アミン二燐酸である。チアミンピロホスフエート
はPOPの1Uに対して5nmoleから500nmole、好
ましくは10nmoleから300nmoleの範囲の割合で
用いることができる。 2価または3価の金属イオンはPOPの活性を
活性化することができる2価または3価の金属イ
オンで、その具体例としてはCa2 、Co2 、
Mg2 、Mn2 、Al3 がある。これらの金
属イオンは、これらの金属イオンを含みこれらの
金属イオンを放出することができる塩または錯体
として用いることができる。2価または3価の金
属イオンを含む塩として燐酸塩または燐酸水素塩
を用いる場合には燐酸源化合物と2価または3価
の金属イオンとを共通の一化合物でまかなうこと
ができる。2価または3価の金属イオンを含む塩
の例として塩化物、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩、硫
酸水素塩、燐酸水素塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酢
酸塩をあげることができる。好ましい金属イオン
としてMn2 とMg2 があり、好ましい金属
塩として塩化物、燐酸塩、燐酸水素塩がある。好
ましい金属塩の具体例として塩化マンガン()、
燐酸マンガン()、燐酸水素マンガン()、塩
化マグネシウム()、燐酸水素マグネシウム
()があげられる。2価または3価の金属イオ
ンはPOPの1Uに対して5nmoleから10nmole、好
ましくは10nmoleから5μmoleの範囲の割合で用
いることができる。 過酸化水素検出呈色指示薬組成物は、POPの
触媒作用により生成する過酸化水素を呈色(色変
化または発色)または螢光により比色測定できる
指示薬を適宜選択して用いることができる。本発
明の定量分析フイルムにおいては過酸化水素検出
呈色指示薬として過酸化水素の存在下に化学的相
互作用によりカチオン性染料を形成しうる成分を
含有するカチオン性染料形成性過酸化水素検出呈
色指示薬組成物を用い、これにアニオン性ポリマ
ーを併用することが好ましい。 過酸化水素の存在下に化学的相互作用によりカ
チオン性染料を形成しうる成分を含有するカチオ
ン性染料形成性過酸化水素検出呈色指示薬組成物
(以下、過酸化水素検出呈色指示薬という。)はペ
ルオキシダーゼ作用をもつ物質、水素供与体およ
びN,N−ジ置換アニリンを主成分とする指示薬
組成物である。 ペルオキシダーゼ作用をもつ物質としては特開
昭50−137192に開示されている諸種の生物から抽
出されたペルオキシダーゼ、合成ペルオキシダー
ゼ、ペルオキシダーゼ様作用を示す生物から抽出
された他の化学物質をあげることができ、これら
のうちではペルオキシダーゼが好ましい。ペルオ
キシダーゼはPOPの1Uに対して0.3Uから5U、好
ましくは0.5Uから2Uの範囲の割合で用いること
ができる。 過酸化水素検出呈色指示薬に含まれる水素供与
体としては、特開昭48−52158に開示されている
4−置換アンチピリン(4−置換−2,3−ジメ
チル−1−フエニル−3−ピラゾリン−5−オ
ン)およびその他の公知の4−置換アンチピリ
ン、特開昭50−137192に開示されているN,N−
ジ置換オルト−またはパラ−フエニレンジアミン
およびその他の公知のN,N−ジ置換オルト−ま
たはパラ−フエニレンジアミン、特開昭55−
20471に開示されている2−ヒドラゾノベンゾチ
アゾリンおよびその他の公知の2−ヒドラゾノベ
ンゾチアゾリン、特開昭55−148100に開示されて
いるp−ハロゲノフエノールおよびその他のp−
ハロゲノフエノール、および下記一般式〔2〕で
表わされるN,N−ジ置換−p−フエニレンジア
ミンのうちから選択して用いることができる。 一般式〔2〕においてR5およびR6はアルキル
基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、シアノアルキル基、ハロゲノアルキル基また
はアシルアミノアルキル基を表わし、R5とR6
同じでも異なつてもよい。R7は水素原子、アル
キル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表わ
す。 4−置換アンチピリンの具体例としては4−ア
ミノアンチピリン(CAS Registry Number〔83
−07−8〕)、4−(ジメチルアミノ)アンチピリ
ン(ピラミドン、4−(エチルアミノ)アンチピ
リン〔15166−10−6〕、〔58−15−1〕、4−(メ
チルアミノ)アンチピリン(ノラミドピリン、
〔519−98−2〕)、4−(ナトリウムスルホナトメ
チルアミノ)アンチピリン(スルフアミピリン、
〔129−89−5〕)、4−〔(ナトリウムスルホナトメ
チル)(イソブチル)アミノ〕アンチピリン(ジ
ブピロン、〔1046−17−9〕)、4−〔(ナトリウム
スルホナトメチル)(メチル)アミノ〕アンチピ
リン(メタムピロン、〔5907−38−0〕)、4−イ
ソプロピルアンチピリン(プロピフエナゾン、
〔479−92−5〕)がある。その他に構造類似の化
合物として4−アミノ−2,3−ジメチル−1−
p−トリル−3−ピラゾリン−5−オン〔56430
−10−5〕、4−アミノ−1,3−ジフエニル−
2−メチル−3−ピラゾリン−5−オン〔52744
−73−7〕、がある。その他に2−(ジメチルアミ
ノ)−5−フエニル−2−オキサゾリン−4−オ
ン(トザリノン、〔1046−17−9〕)も用いること
ができる。 一般式〔2〕で表わされるN,N−ジ置換−p
−フエニレンジアミンにおける置換基R5および
R6がアルキル基の場合、アルキル基としては炭
素原子数1乃至5の直鎖状または分岐状の低級ア
ルキル基で、その具体例としてはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソ
プロピル基、イソブチル基、イソアミル基、t−
ブチル基、ネオペンチル基がある。アルコキシア
ルキル基の場合、アルコキシアルキル基としては
炭素原子数1乃至3の低級アルコキシ基が置換し
た炭素原子数1乃至3の低級アルキル基で、その
具体例としてはメトキシメチル基、2−メトキシ
エチル基、1−メトキシエチル基、3−メトキシ
プロピル基、2−メトキシプロピル基、エトキシ
プロピル基、2−エトキシエチル基がある。ヒド
ロキシアルキル基の場合、ヒドロキシアルキル基
としてはヒドロキシル基が置換した炭素原子数1
乃至5の直鎖状または分岐状の低級アルキル基
で、その具体例としてはヒドロキシメチル基、2
−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシエチル
基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシ
プロピル基、4−ヒドロキシブチル基、5−ヒド
ロキシプロピル基がある。シアノアルキル基の場
合、シアノアルキル基としてはシアノ基が置換し
た炭素原子数1乃至5の直鎖状または分岐状の低
級アルキル基で、その具体例としてはシアノメチ
ル基、2−シアノエチル基、1−シアノエチル
基、3−シアノプロピル基、2−シアノプロピル
基、5−シアノペンチル基がある。ハロゲノアル
キル基の場合、ハロゲノアルキル基としてはハロ
ゲン原子として弗素、塩素、臭素または沃素原子
が置換した炭素原子数1乃至5の直鎖状または分
岐状の低級アルキル基で、その具体例としてはフ
ルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル
基、2−フルオロエチル基、1−クロロメチル
基、2−クロロメチル基、2−ブロモエチル基、
3−クロロプロピル基がある。アシルアミノアル
キル基の場合、アシルアミノアルキル基としては
アシルアミノ基としてアセトアミド基、プロピオ
ンアミド基、ベンズアミド基、トルアミド基、メ
タンスルホンアミド基、エタンスルホンアミド
基、プロパンスルホンアミド基、ベンゼンスルホ
ンアミド基、トルエンスルホンアミド基が置換し
た炭素原子数1乃至5の直鎖状または分岐状の低
級アルキル基で、その具体例としてはアセトアミ
ドメチル基、プロピオンアミドメチル基、ベンズ
アミドメチル基、p−トルアミドメチル基、メタ
ンスルホンアミドメチル基、エタンスルホンアミ
ドメチル基、ベンゼンスルホンアミドメチル基、
p−トルエンスルホンアミドメチル基、2−アセ
トアミドエチル基、2−プロピオンアミドエチル
基、2−ベンズアミドエチル基、2−p−トルア
ミドエチル基、2−メタンスルホンアミドエチル
基、2−(エタンスルホンアミド)エチル基、2
−(ベンゼンスルホンアミド)エチル基、2−(p
−トルエンスルホンアミド)エチル基、3−アセ
トアミドプロピル基、3−ベンズアミドプロピル
基がある。 R5またはR6として好ましい置換基はアルキル
基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル
基、アシルアミノアルキル基、ハロゲノアルキル
基、シアノアルキル基であり、好ましい置換基の
具体例としてメチル基、エチル基;メトキシメチ
ル基、2−メトキシエチル基、エトキシメチル
基、2−エトキシエチル基;ヒドロキシメチル
基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシエ
チル基、2−ヒドロキシプロピル基;アセトアミ
ドメチル基、2−アセトアミドエチル基、メタン
スルホンアミドエチルメチル基、2−メタンスル
ホンアミドエチル基;クロロメチル基、2−クロ
ロエチル基;シアノメチル基、2−シアノエチル
基がある。 一般式〔2〕で表わされるN,N−ジ置換−p
−フエニレンジアミンにおける置換基R7がアル
キル基の場合、その具体例は前述のR5またはR6
がアルキル基の場合の具体例と同じである。R7
がアルコキシ基の場合、アルコキシ基としては炭
素原子数1乃至5の直鎖状または分岐状の低級ア
ルキル基を有するアルコキシ基で、その具体例と
してはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ
基、ペンチルオキシ基、イソアミルオキシ基があ
る。R7がハロゲン原子の場合、その具体例とし
て弗素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子があ
る。 R7として好ましい置換基は水素原子、アルキ
ル基、ハロゲン原子であり、アルキル基の具体例
としてメチル基、エチル基、プロピル基、ハロゲ
ン原子の具体例として弗素原子、塩素原子があ
る。 一般式〔2〕で表わされるN,N−ジ置換−p
−フエニレンジアミンの具体例としては次の化合
物がある。 N,N−ジメチル−p−フエニレンジアミン N,N−ジエチル−p−フエニレンジアミン N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−p−
フエニレンジアミン N−エチル−N−(β−エトキシエチル)−p−フ
エニレンジアミン N−エチル−N−(β−メタンスルホニルアミノ
エチル)−3−メチル−4−アミノアニリン N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−3−
メチル−4−アミノアニリン N−エチル−N−(β−シアノエチル)−p−フエ
ニレンジアミン N−エチル−N−(β−クロロエチル)−p−フエ
ニレンジアミン N−エチル−N−(β−エトキシエチル)−p−フ
エニレンジアミン N,N−ジエチル−3−クロロ−4−アミノアニ
リン N,N−ビス(β−シアノエチル)−p−フエニ
レンジアミン 水素供与体としては4−置換アンチピリンおよ
び一般式〔2〕で表わされるN,N−ジ置換−p
−フエニレンジアミンが好ましく、そのうちで特
に4−アミノアンチピリン、N,N−ジメチン−
p−フエニレンジアミン、N,N−ジエチル−p
−フエニレンジアミンが好ましい。 N,N−ジ置換アニリンは下記一般式〔1〕で
表わされる化合物である。 一般式〔1〕においてR1およびR2はそれぞれ
水素原子、アルキル基、またはアルコキシ基を表
わし、R1とR2は互いに同じでも異なつてもよい。 R3およびR4はアルキル基、アルコキシアルキ
ル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル
基、シアノアルキル基、ハロゲノアルキル基また
はアシルアミノアルキル基を表わし、R3とR4
互いに同じでも異なつてもよい。 一般式〔1〕で表わされるN,N−ジ置換アニ
リンにおける置換基R1およびR2がアルキル基ま
たはアルコキシ基の場合、その具体例は前述の一
般式〔2〕で表わされるN,N−ジ置換−p−フ
エニレンジアミンにおける置換基R5またはR6が、
それぞれアルキル基またはアルコキシ基の場合の
具体例に同じである。 R3およびR4がアルキル基、アルコキシアルキ
ル基、ヒドロキシアルキル基、シアノアルキル
基、ハロゲノアルキル基またはアシルアミノアル
キル基の場合、その具体例は前述のR5またはR6
がそれぞれアルキル基、アルコキシアルキル基、
ヒドロキシアルキル基、シアノアルキル基、ハロ
ゲノアルキル基またはアシルアミノアルキル基の
場合の具体例に同じである。R3およびR4がアミ
ノアルキル基の場合、アミノアルキル基としては
アミノ基が置換した炭素原子数1乃至5の直鎖状
または分岐状の低級アルキル基で、その具体例と
してはアミノメチル基、2−アミノエチル基、1
−アミノエチル基、3−アミノプロピル基、2−
アミノプロピル基がある。 R1またはR2として好ましい置換基は水素原子、
アルキル基、アルコキシ基であり、アルキル基の
具体例としてメチル基、エチル基、プロピル基、
アルコキシ基としてメトキシ基、エトキシ基があ
る。 R3またはR4として好ましい置換基はアルキル
基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、シアノアルキル基、ハロゲノアルキル基で、
その具体例としてはメチル基、エチル基、プロピ
ル基;メトキシメチル基、2−メトキシエチル
基、3−メトキシプロピル基、エトキシメチル
基、2−エトキシエチル基;ヒドロキシメチル
基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロ
キシプロピル基;シアノメチル基、2−シアノエ
チル基;クロロメチル基、1−クロロエチル基、
2−クロロエチル基、2−クロロプロピル基、3
−クロロプロピル基、ブロモメチル基、2−ブロ
モメチル基、フルオロメチル基、2−フルオロエ
チル基がある。 一般式〔1〕で表わされるN,N−ジ置換アニ
リンの具体例として次の化合物がある。 N,N−ジメチルアニリン N,N−ジエチルアニリン N−メチル−N−ヒドロキシメチルアニリン N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アニ
リン N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アニ
リン N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アニリ
ン N−エチル−N−(2−メトキシエチル)アニリ
ン N−エチル−N−(2−エトキシエチル)アニリ
ン N,N−ジメチル−m−トルイジン N,N−ジエチル−m−トルイジン N,N−ビス(ヒドロキシメチル)−m−トルイ
ジン N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−m−ト
ルイジン N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−m−
トルイジン N,N−ビス(3−ヒドロキシプロピル)−m−
トルイジン N−メチル−N−ヒドロキシメチル−m−トルイ
ジン N−エチル−N−2−ヒドロキシエチル−m−ト
ルイジン N−エチル−N−ヒドロキシメチル−m−トルイ
ジン N−メチル−N−メトキシメチル−m−トルイジ
ン N−エチル−N−メトキシメチル−m−トルイジ
ン N−エチル−N−2−メトキシエチル−m−トル
イジン N−シアノメチル−N−ヒドロキシメチル−m−
トルイジン N−メチル−N−2−クロロエチル−m−トルイ
ジン N−エチル−N−2−クロロエチル−m−トルイ
ジン N−2−シアノエチル−N−2−ヒドロキシエチ
ル−m−トルイジン N,N−ジメチル−m−アニシジン N,N−ジエチル−m−アニシジン N−メチル−N−ヒドロキシメチル−m−アニシ
ジン N−エチル−N−2−ヒドロキシエチル−m−ア
ニシジン これらの化合物のうちで好ましいN,N−ジ置
換アニリンは次の化合物である。 N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−m−ト
ルイジン N−エチル−N−2−ヒドロキシエチル−m−ト
ルイジン N−2−シアノエチル−N−2−ヒドロキシエチ
ル−m−トルイジン N,N−ジメチル−m−アニシジン N,N−ジエチル−m−アニシジン 本発明に用いられる過酸化水素検出呈色指示薬
には過酸化水素の存在下に化学的相互作用により
形成されるカチオン性染料の吸収波長領域の光
(近紫外線、可視光または近赤外線)を吸収して
比色分析を妨害するカチオン性成分化合物を含有
しないことが好ましい。 本発明に用いられるアニオン性ポリマーはポリ
マーの高分子鎖そのもの、または高分子鎖に結合
した原子または原子団の中にアニオン原子または
アニオン原子団を含むポリマーである。アニオン
性ポリマーとしては通常のアニオン性ポリマーの
他に酸型の陽イオン交換樹脂をも用いることがで
き、好ましくは通常のアニオン性ポリマーまたは
陽イオン交換樹脂は水溶性または水により膨潤し
うる性質をもつ(水膨潤性)ポリマーである。ア
ニオン性ポリマーは単独で、または2種以上を組
合せて用いることができる。アニオン性ポリマー
は皮膜形成能を有するものも有しないものもいず
れも用いることができる。皮膜形成能を有しない
アニオン性ポリマーは皮膜形成能を有するバイン
ダーポリマーとともに用いることが好ましい。 アニオン性ポリマーの具体例としてはその高分
子鎖の構成繰返単位(Constitutional Repeating
Unitに対する術語で、以下CRUと略記する。)の
全部またはCRUのうちの特定の割合のものが
(規則的または不規則的な配列いずれでもよい)
アニオン性原子団としてカルボキシラト基(−
COO )、スルホナト基(−SO3 )またはホス
ホナト基(−PO32 )、またはカウタカチオン
を有する前記アニオン性原子団が結合した構造で
あるようなホモポリマーまたはコポリマーがあ
る。ここでカウンタカチオンとしてはアルカリ金
属イオン(例、Li 、Na 、K 、Cs )、ア
ルカリ土類金属イオン(例、Mg2 、Ca2 、
Sr2 、Ba2 )、アンモニウムイオン(NH4
)がある。 前記CRUを含むアニオン性ポリマーの具体例
としては次のものがあげられる。 メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体
のアルカリ加水分解物(CRUとしてジリチウ
ム、ジナトリウムまたはジカリウム1,2−ジ
カルボキシラトエチレンを含むコポリマー) ポリアクリル酸アルカリ金属塩またはアルカリ土
類金属塩 ポリ−N−(β−スルホ−α,α−ジメチルエチ
ル)アクリルアミドのアルカリ金属塩またはア
ルカリ土類金属塩 ポリスチレン−p−スルホン酸のアルカリ金属塩
またはアルカリ土類金属塩 スチレン−p−スルホン酸と親水性ビニルモノマ
ーとの共重合体のアルカリ金属塩またはアルカ
リ土類金属塩(親水性ビニルモノマーの例:ア
クリル酸、アクリル酸アルキルエステル(例:
メチルアクリレート)、アクリル酸ヒドロキシ
アルキルエステル(例:β−ヒドロキシエチル
アクリレート)、アクリルアミド(例:アクリ
ルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−イ
ソプロピルアクリルアミド、N−(β−スルホ
ナト−α,α−ジメチルエチル)アクリルアミ
ド、N−エチル−N−イソプロピルアクリルア
ミド、アクリルモルホリド
【式】、N−アクリ ロイルピペリジン、N−アクリロイルピペラジ
ン)、メタアクリル酸ヒドロキシアルキルエス
テル(例:β−ヒドロキシエチルメタアクリレ
ート)、メタアクリルアミド(例:メタアクリ
ルアミド、メタアクリルモルホリド))ポリビ
ニルホスホン酸のアルカリ金属塩
【式】、Mはリチウム、ナト リウムまたはカリウム) カルボキシメチルセルロース カルボキシエチルセルロース アルギン酸およびそのアルカリ金属塩 好ましいアニオンポリマーとして次のものがあ
げられる。 ポリスチレン−p−スルホン酸カリウム スチレン−p−スルホン酸カリウム−アクリルモ
ルホリドコポリマー スチレン−p−スルホン酸カリウム−アクリルア
ミドコポリマー スチレン−p−スルホン酸カリウム−N−イソプ
ロピルアクリルアミドコポリマー スチレン−p−スルホン酸ナトリウム−N−エチ
ル−N−イソプロピルアクリルアミドコポリマ
ー ポリ−N−(β−カリウムスルホナト−α,α−
ジメチルエチル)アクリルアミド N−(β−カリウムスルホナト−α,α−ジメチ
ルエチル)アクリルアミド−β−ヒドロキシエ
チルアクリレートコポリマー N−(β−カリウムスルホナト−α,α−ジメチ
ルエチル)アクリルアミド−N−エチルアクリ
ルアミドコポリマー アニオン性ポリマーは過酸化水素検出呈色試薬
を含む層に含有させることもでき、またアニオン
性ポリマーを含み他の試薬成分を含まない染料固
定層として過酸化水素検出呈色試薬を含む層と別
個の層として設けることができ、さらにアニオン
性ポリマーを過酸化水素検出呈色試薬と染料固定
層の両方に含有させることもできる。アニオン性
ポリマーは1種だけを用いれば通常は十分である
が、必要に応じて2種以上を組合せて用いること
もできる。アニオン性ポリマーを過酸化水素検出
呈色試薬を含む層と染料固定層の両方に含有させ
る場合、両方のアニオン性ポリマーは同種のアニ
オン性ポリマーであつても異種のアニオン性ポリ
マーであつてもよい。さらにアニオン性ポリマー
は必要に応じて過酸化水素検出呈色試薬を含む層
または染料固定層以外の層に含有させることもで
きる。 本発明の定量分析フイルムには、トランスアミ
ナーゼ活性を定量するために種々のトランスアミ
ナーゼの基質(以下TA基質という。)またはTA
基質を含む組成物(以下、TA基質組成物とい
う。)が含有される。トランスアミナーゼがグル
タミル−ピルベートトランスアミナーゼ(GPT)
の場合、TA基質はアラニンとα−ケトグルタル
酸の組合せ、グルタミル−オキサロアセテートト
ランスアミナーゼ(GOT)の場合にはTA基質
は、アスパラギン酸とα−ケトグルタル酸の組合
せを用いることができ、GOT活性定量の場合に
はさらにオキサロアセテートデカルボキシラーゼ
を組合せて、GOTが基質に触媒として作用して
生成したオキサロ酢酸(またはその塩)を脱炭酸
させてピルビン酸(またはその塩)が生成しうる
ように構成する。TA基質またはTA基質組成物
(以下、両者をあわせてTA基質組成物という。)
はPOP組成物と同じ層に組みこむこともできる
し、また別の層に組みこむこともでき、TA基質
組成物とPOP組成物とを同じ層に組みこむ場合
に、両者を単に混合することができるほか、両者
を別個の微粒子状にして同じ層に配置することな
ど種々の態様をとることができる。 本明細書においては、試薬層はTA基質組成
物、POP組成物、過酸化水素検出呈色指示薬、
およびアニオン性ポリマーの四者を含む単一の試
薬層を意味する場合と、前記の組成物などのいず
れかを含む複数の層の、および場合によつて設け
られる構造補助層や分析機能補助層を含めた、総
称を意味する場合がある。また、TA基質組成物
を含む層をTA基質層、POP組成物を含む層を
POP層、過酸化水素検出呈色指示薬を含む層を
呈色反応層、アニオン性ポリマーを含む層を染料
固定層、POP組成物、過酸化水素検出呈色指示
薬、アニオン性ポリマーの三者を含む層をPOP
−呈色反応−染料固定層、POP組成物と過酸化
水素検出呈色指示薬を含む層をPOP−呈色反応
層、過酸化水素検出呈色指示薬とアニオン性ポリ
マーを含む呈色反応−染料固定層、TA基質組成
物、POP組成物、過酸化水素検出呈色指示薬の
三者を含むTA基質−POP−呈色反応層、などと
いうように層の中に含まれる組成物または化合物
を明示する名称で表わす。 本発明の定量分析フイルムにおいては、TA基
質組成物、POP組成物、過酸化水素検出呈色指
示薬およびアニオン性ポリマーの四者を含む単一
の試薬層が設けられていてもよく、またTA基質
組成物を含むTA基質層、POP組成物を含むPOP
層、過酸化水素検出呈色指示薬を含む呈色反応
層、アニオン性ポリマーを含む染料固定層の少な
くとも4層が設けられていてもよく、また、TA
基質層と、POP組成物、過酸化水素検出呈色指
示薬、アニオン性ポリマーの三者を含むPOP−
呈色反応−染料固定層の2層が設けられていても
よく、このように定量分析フイルムの定量対象の
トランスアミナーゼの種類、定量分析フイルムに
含有される成分、定量分析フイルムの用途や要求
される定量精度などにより最適な試薬層の数(1
層ないし4層、またはそれ以上)とその配置が選
択されうる。 本発明の定量分析フイルムにおいて、アニオン
性ポリマーを含まない層にはバインダーポリマー
を含むことが好ましい。しかしまたアニオン性ポ
リマーを含む層にもバインダーポリマーを含有す
ることができる。バインダーポリマーとしては公
知の親水性ポリマーを用いることができる。親水
性ポリマーの具体例としてゼラチン、カゼイン、
アガロース、澱粉、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエ
チレングリコールがあげられる。親水性ポリマー
とともに公知の硬膜剤(硬化剤または架橋剤)を
も用いることができる。前記の各層はそれぞれの
組成物または成分を含む溶液または分散液を支持
体の上に公知の塗布法により塗布し乾燥して設け
られる。またそれぞれの組成物または成分を含む
溶液または分散液を多孔性支持体の表面および内
部に含浸して用いることもできる。この場合には
バインダーポリマーを用いなくともよい場合が多
い。各層が支持体の上に塗布して設けられる場
合、前記の(単一の)試薬層の場合、試薬層の厚
さは3μmから100μm、好ましくは5μmから50μm
の範囲であり、2層以上の組合せの場合、各層の
厚さは1μmから50μm、好ましくは2μmから30μm
の範囲である。 本発明の定量分析フイルムの層構成は前述のと
おり、用途や要請される定量分析の精度に応じて
種々の層構成をとることができる。以下、本発明
の実施態様例を示す図面を参照しながら本発明を
説明する。 第1図はTA基質組成物、POP組成物、過酸化
水素検出呈色指示薬、アニオン性ポリマーの四者
全てを自己支持性の多孔質支持体の表面および内
部に含浸させた試薬含浸支持体25からなる定量
分析フイルムである。自己支持性の多孔質支持体
としては紙、普通紙、不織布、メンブランフイ
ルター、多孔性のプラスチツクフイルムなど公知
のフイルム状またはシート状物を用いることがで
きる。特開昭54−156079、特開昭54−160296、実
願昭55−41787、特願昭55−138100等に開示され
ているスライド枠に定量分析フイルムを収めて用
いる場合には多孔質支持体は前記の材料のほかに
織物のようにしなやかな材料をも用いることがで
きる。この定量分析フイルムをフイルム状または
シート状の支持体の上に接着して用いることがで
き、この場合の構成はこの後に説明する第2図に
示される定量分析フイルムに類似する。 第2図はフイルム状またはシート状の支持体1
0の上にTA基質組成物、POP組成物、過酸化水
素検出呈色指示薬、アニオン性ポリマーの四者を
含む試薬層20を設けた構成の定量分析フイルム
である。支持体は透明でも不透明でもよい。 第3図はフイルム状またはシート状の支持体の
上にPOP組成物、過酸化水素検出呈色指示薬、
アニオン性ポリマーの三者を含有するPOP−呈
色反応−染料固定層21とTA基質組成物を含有
するTA基質層23がこの順に設けられている構
成の定量分析フイルムである。支持体は透明でも
不透明でもさしつかえないが、好ましくは透明支
持体である。 第4図から第8図に示す定量分析フイルムにお
いては試薬層、TA基質層、呈色反応層、呈色反
応−染料固定層または染料固定層などが支持体と
多孔性層の間に設けられており、多孔性層と試薬
層、TA基質層、呈色反応層、呈色反応−染料固
定層または染料固定層などは流体接触(この定義
は前記の特開昭51−40191明細書などに開示され
ている。)しており、好ましくは一体に接着され
ている構成をもつものである。多孔性層は多孔性
展開層または定面積多孔性層として用いられ、い
ずれも試料液体が点着され、その試料液体を下の
層に供給する機能を有するもので、好ましくは試
料液体を単位面積当りほぼ一定量になるようにし
て(多孔性展開層の場合)、またはその形と同じ
大きさに展開して一定面積当りほぼ一定量になる
ようにして(定面積多孔性層の場合)下の層に供
給する機能を有するものである。なお、TA基質
層を独立した層とせずに多孔性層(多孔性展開層
または定面積多孔性層)の内部にTA基質組成物
を含浸させる態様も可能である。 第4図はフイルム状またはシート状の支持体1
0の上にTA基質組成物、POP組成物、過酸化水
素検出呈色指示薬、アニオン性ポリマーの四者を
含む試薬層20、および多孔性展開層31をこの
順に設けた構成の定量分析フイルムである。 第5図はフイルム状またはシート状の支持体1
0の上にPOP組成物、過酸化水素検出呈色指示
薬、アニオン性ポリマーの三者を含むPOP−呈
色反応−染料固定層21、TA基質組成物を含む
TA基質層23、光反射層(または光ブロツキン
グ層)40、および多孔性展開層31をこの順に
設けた構成の定量分析フイルムである。 第4図または第5図に示した定量分析フイルム
の多孔性展開層は特開昭49−53888に開示されて
いるブラツシユポリマー(一般名メンブランフイ
ルター)、珪藻土、微結晶材料(例えば微結晶セ
ルロース(FMCコーポレーシヨンの商標名アビ
セル)などの多孔性微粉体をバインダーポリマー
の中に分散させた多孔性層、ガラスやポリマーの
微小球形ビーズを互いに点接着させた多孔性集合
体層、特開昭55−90859に開示されている水で膨
潤しない有機ポリマーの微小球形ビーズを水不溶
性接着剤で点接着させた凝集三次元格子状粒状構
造物の層などの非繊維等方的多孔性層、特開昭55
−164356に開示されている親水化処理した織物、
特願昭55−140532に開示されている物理的親水化
処理(例、グロー放電処理、プラズマ処理、コロ
ナ放電処理、紫外線照射、火焔処理)した織物、
紙などの繊維質異方的多孔性層を用いることが
できる。非繊維等方的多孔性層を多孔性展開層と
して試薬層20、または光反射層40の上に設け
る方法は前記の特開昭49−53888、特開昭55−
90859等に開示の方法によることができ、繊維質
異方的多孔性層を多孔性展開層して試薬層20ま
たは光反射層40の上に設ける方法は前記の特開
昭55−164356、特願昭55−140532に開示されてい
る方法によることができる。 定面積多孔性層は実願昭55−120299にポーラス
層として開示されている層の素材(例、織物、
紙、メンブランフイルター)および設け方に従つ
て設けることができる。定面積多孔性層の素材は
多孔性展開層の素材と同じものを用いることがで
きるほか、内部が多孔性で水などの液体を保持で
き、かつ孔が一方の表面から他方の表面に通じて
いるものであれば、広く何でも用いることができ
る。定面積多孔性層を試薬または光反射層などの
上に設ける方法は実願昭55−120299に開示の方法
や前記の多孔性展開層を設ける方法と同じ方法に
よることができる。 光反射層(または光ブロツキング層)40は特
開昭49−53888、特開昭51−40191、特開昭55−
164356等に開示されている酸化チタン微粉末また
は硫酸バリウム微粉末等の白色顔料を親水性バイ
ンダーポリマーに分散した層、特開昭49−53888
等に開示されている酸化チタン微粉末または硫酸
バリウム微粉末等の白色顔料を分散させたブラツ
シユポリマー層(メンブランフイルター)、特開
昭49−53888等に開示されているブラツシユポリ
マー層、特開昭55−26428に開示されている多孔
性金属膜からなる水浸透性の層、特開昭55−
26429に開示されている金属粉末を含む水浸透性
の層などを用いることができ、これらの層の設け
方もまた前記の特許明細書に開示の方法によるこ
とができる。 第6図は支持体10の上にTA基質組成物、
POP組成物、過酸化水素検出呈色指示薬の三者
を含むTA基質−POP−呈色反応層22、アニオ
ン性ポリマーを含む染料固定層24、光反射層4
0、多孔性展開層31をこの順に設けた構成の定
量分析フイルムである。この層構成は、過酸化水
素検出呈色指示薬に形成されるカチオン性染料の
吸収波長領域の光を吸収して比色分析を妨害する
ようなカチオン性化合物が含有されないかぎり、
TA基質組成物、POP組成物または過酸化水素検
出呈色指示薬を含む層と染料固定層との位置関係
は自由に選ぶことができるので、過酸化水素検出
呈色指示薬に空気酸化されるおそれのある成分を
含むなどの理由によりTA基質組成物、POP組成
物または過酸化水素検出呈色指示薬を含む層を空
気にふれないように下側の層に設けたい場合に効
果がある。 第7図は支持体10の上にアニオン性ポリマー
を含む染料固定層24、TA基質組成物、POP組
成物、過酸化水素検出呈色指示薬の三者を含む
TA基質−POP−呈色反応層22をこの順に設
け、その上に密接させて多孔性でそのサイズが保
持しうる水の量以上の液体試料が供給されるよう
に定められた一定面積の多孔性層、すなわち定面
積多孔性層32を設けた構成の定量分析フイルム
である。定面積多孔性層をもつ定量分析フイルム
は特にトランスアミナーゼの含有量が微少な水性
液体試料の中のトランスアミナーゼの活性を定量
するのに適している。TA基質−POP−呈色反応
層と定面積多孔性層の間に光反射層(または光ブ
ロツキング層)を設けることができる。またTA
基質−POP−呈色反応層と染料固定層の位置を
(第6図に示した定量分析フイルムにおける場合
と同じく)逆転させることもできる。TA基質組
成物を定面積多孔性層の中に含浸させて、TA基
質−POP−呈色反応層22のかわりにPOP組成
物と過酸化水素検出呈色指示薬を含むPOP−呈
色反応層を設けることもできる。 第8図は支持体10の上にPOP組成物、過酸
化水素検出呈色指示薬、アニオン性ポリマーの三
者を含むPOP−呈色反応−染料固定層21、光
反射層(または光ブロツキング層)40、TA基
質組成物を含む定面積多孔性層32をこの順に設
けた構成の定量分析フイルムである。定面積多孔
性層にTA基質を含有させ、オキサロアセテート
デカルボキシラーゼをPOP−呈色反応−染料固
定層に含有させることも可能である(GOT用定
量分析フイルムの場合)。第7図および第8図に
おいては定面積多孔性層が他の層より小さいよう
に示してあるが、定面積多孔性層はいずれかの試
薬層の形およびサイズをこえない形およびサイズ
であればよく、従つていずれかの試薬層と同じ形
およびサイズであつてもさしつかえない。 第3図から第8図に示した定量分析フイルムの
支持体はポリエチレンテレフタレート、セルロー
スエステル(セルロースジアセテート、セルロー
ストリアセテート、セルロースアセテートプロピ
オネートなど)、ポリカルボネート(ビスフエノ
ールAのポリカルボネートなど)、ポリメチルメ
タアクリレート、ポリスチレンのような種々のポ
リマーのフイルムまたはシートで厚さが約25μm
から約0.3mm、好ましくは約50μmから約0.2mm
の範囲のものを用いることができる。支持体は無
色透明または過酸化水素検出指示薬から生成する
カチオン性染料が吸収する波長の光に対して透明
なものを用いることができるほか、顔料(例、酸
化チタン微粉末、硫酸バリウム微粉末、酸化亜鉛
微粉末、カーボンブラツク)等を混入して遮光性
にしたものをも用いることができる。遮光性支持
体を用いる場合には、比色測定する際に支持体を
剥離除去するかまたは支持体のない側から反射測
光法により比色測定することができる。遮光性支
持体を用いることにより試薬層に光分解しやすい
試薬成分を含有させる場合に有利である。 本発明の定量分析フイルムの好ましい態様とし
て、TA基質層とPOP−呈色反応−染料固定層の
2層からなる試薬層を有する構成とTA基質層、
POP−呈色反応層、染料固定層の3層からなる
試薬層を有する構成である。後者の場合、アニオ
ン性ポリマーは染料固定層にだけ含有される態様
とPOP−呈色反応層と染料固定層の両方に含有
される態様とが好ましい。 第2図乃至第8図の実施態様例に示した場合を
含めて本発明の定量分析フイルムを多層一体型構
造とする場合には前述の特開昭49−53888、特開
昭51−40191、特開昭55−90859、特開昭55−
164356、特願昭55−140532、特開昭55−26428、
特開昭55−26429、実願昭55−120299等に開示さ
れている方法またはゼラチン−ハロゲン化銀乳剤
層を有する通常のカラー写真感光材料またはイン
スタント黒白またはカラー写真感光材料の製造方
法として確立している公知の種々の塗布方法をそ
のまま、またはわずかに改変して製造することが
できる。 実施例 1 写真支持体用の無色透明ポリエチレンテレフタ
レート(PET)フイルムの上に等電量のゼラチ
ンとポリスチレン−4−スルホン酸カリウム塩を
含む水溶液を乾燥後の厚さが5μmになるように塗
布、乾燥して染料固定層を設けた。 次の組成のPOP組成物と過酸化水素検出呈色
指示薬を含む塗布液を調製した。 POP−呈色反応層塗布液の組成 N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−m−
トルイジン 5.6mg 4−アミノアンチピリン 8.0mg ゼラチン 500mg ペルオキシダーゼ 300Unit ピルビン酸オキシダーゼ 80Unit FAD 7.5×10-3mg チアミンピロホスフエート(TDP) 3mg 塩化マンガン() 2.9mg 燐酸水素二ナトリウム・12H2O 109mg 燐酸二水素一ナトリウム・2H2O 30mg 水 3000mg サーフアクタント10G 4mg (主成分 の50wt%水溶液) ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル1wt
%水溶液 500mg POP−呈色反応層塗布液を染料固定層の上に
乾燥後の厚さが15μmになるようにして塗布、乾
燥させた。 次の組成のGPT基質組成物を含む溶液を調製
した。 GPT基質層用溶液の組成 α−ケトグルタル酸 150mg L−アラニン 3g 燐酸水素二ナトリウム・12水塩 2.18g 燐酸二水素一ナトリウム・2水塩 0.60g ポリアクリルアミド5wt%水溶液 5g 水 45g サーフアクタント10G50wt%水溶液 200mg このGPT基質層用溶液に表面が平滑な電気泳
動用紙(厚さ200μm、坪量33g/m2)を浸し、次
いでローラー間隔が300μmのシリコンゴムローラ
ー間で余分の溶液を絞り出し、平面ガラス板の表
面の上で自然乾燥させた。紙に含浸された
GPT基質組成物は紙の中に均一に分布してい
た。 GPT基質組成物が含浸された紙をTA基質組
成物含有多孔性層としてサーフアクタント10Gの
50倍稀釈水溶液で湿らせたPOP−呈色反応層の
上に軽く圧着し固定してGPT定量用多層定量分
析フイルムを完成した。 このようにして得られた定量分析フイルムを直
径9mmの円形に切断し、各種の濃度のGPT酵素
水溶液を多孔性層(紙)に点着させて試験し
た。試験方法はGPT46IU/の割合で含む生理
食塩水を20μ点着し、水分の蒸発を防ぐ為に、
定量分析フイルムをプラスチツク製の密封できる
スライド内に置いて、37℃でインクベートし、時
間経過とともに変化する発色濃度を反射光学濃度
で測光した。その結果は次のとおりであつた。
【表】 また各種のGPT活性値の生理食塩水20μを点
着し、同様にして37℃で10分インクベーシヨン
し、10分後の反射光学濃度を測定した。その結果
は次のとおりであつた。
【表】 GPT活性値と反射光学濃度値の間にほぼ直線
関係があることがわかり、この定量分析フイルム
を用いて反射測光による比色法によりGPT活性
値を定量できることが明らかになつた。 実施例 2 実施例1と同様にして調製した染料固定層と
POP−呈色反応層を設けたフイルムのPOP−呈
色反応層の上にGPT基質組成物溶液を含浸させ
た紙、ガラス繊維紙、綿布、PET/綿混紡
布、メンブランフイルター等を実施例1と同様の
方法でPOP−呈色反応層の上に湿式圧着して
GPT活性定量用の多層定量分析フイルムを調製
した。 各々の定量分析フイルムを実施例1と同様の方
法で発色させたところ、GPT活性値に相関した
反射光学濃度値が観察された。 実施例 3 実施例1と同様にして調製した染料固定層と
POP−呈色反応層を設けたフイルムのPOP−呈
色反応層の上に光ブロツキング層としてゼラチン
中に分散した微粉末酸化チタンを含む水分散液を
乾燥後の厚さが5μmになるようにして塗布、乾燥
した。 光ブロツキング層用水分散液の組成 TiO2微粉末 19.5g ゼラチン 6.8g サーフアクタント10G 0.9g 水 87g 次いで実施例1と同様にしてGPT活性定量用
定量分析フイルムを調製した。実施例1と同様に
して各種の濃度のGPTを含む生理食塩水を定量
分析フイルムに点着して発色させたところ、純白
の背景に発色を観察することができた。反射光学
濃度値を測定したところ、実施例1とほぼ同様な
結果が得られた。 実施例 4 実施例1と同じ組成のPOP−呈色反応層塗布
液にメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重
合体(Gantrez AN 169 、GAFコーポレーシ
ヨン製)を当量の水酸化カリウムで加水分解した
アニオン性ポリマーのpH6.5〜7.0の5%水溶液を
400μl添加した。 次いでこの塗布液を、 無色透明PETフイルムの表面接着剤を改良
した写真用支持体の上に塗布した。 実施例1と同様の染料固定層の上に塗布し
た。 比較のために、実施例1と同じ組成のPOP
−呈色反応層塗布液をと同じ写真用支持体の
上に塗布した。 更に、、の各多層フイルムの上に実施例
3と同様にして光ブロツキング層を塗布乾燥して
定量分析フイルム、、を調製した。 各定量分析フイルムを15mm角に切り取り、その
上に直径9mmの円形紙(厚さ200μm、定面積多
孔性層)を置き10-3mole/濃度のピルビン酸
カリウム水溶液20μを点着した。 室温(25℃)で10分間放置した時の発色光学濃
度を反射測定したところ、次の値を得た。
【表】 定量分析フイルムでは生成したカチオン性染
料がPOP−呈色反応層または染料固定層の中の
アニオン性ポリマーにより固定され、定量分析フ
イルムでは生成したカチオン性染料が染料固定
層の中のアニオン性ポリマーにより固定され、い
ずれも紙(定面積多孔性層)の中へカチオン性
染料がほとんど拡散しなかつたので、反射測光に
より測定された発色光学濃度値が大きかつたが、
定量分析フイルムでは生成したカチオン性染料
の一部が紙の中に拡散し、紙の中に拡散した
カチオン性染料は反射測光の発色光学濃度に寄与
しないので、反射測光により測定された発色光学
濃度値は著しく小さかつた。この実験により本発
明の定量分析フイルムにおいてアニオン性ポリマ
ーがカチオン性染料を有効に固定できることが明
らかになつた。 実施例 5 実施例4で得られた多層フイルム(光ブロツ
キング層の上に紙を置かない多層フイルム)
の上に次の酵素基質組成物塗布液を乾燥後の層厚
が80μmになるようにして塗布・乾燥してGOT基
質層を設けた。 GOT酵素基質組成物塗布液 L−アスパラギン酸 2.5g α−ケトグルタル酸 120mg 燐酸水素二ナトリウム・12水塩 1.09g 燐酸二水素一ナトリウム・2水塩 0.30g ポリアクリルアミド5wt%水溶液 100g ノニオン界面活性剤(イソオクチルフエニルポ
リエトキシエタノール、商品名トリトンX−
100、Rohm and Haas社製) 100mg このようにしてできた多層フイルムのGOT基
質層を1wt%トリトンX−100水溶液で湿らせ、
その上に厚さ180μm、面積50mm2のメンブランフイ
ルタを定面積多孔性層として軽く圧着固定して
GOT活性測定用多層定量分析フイルムを作つた。 この定量分析フイルムの定面積多孔性層に
GOT生理食塩水溶液(それぞれ40、70、105、
205IU/含有)を10μづつ付着して37℃で20
分インクベートしてからPETフイルム側から光
学濃度を反射測光した。得られた光学濃度値は次
のとおりであつた。
【表】 この結果からGOT活性値と反射光学濃度値の
間に相関があることが明確になり、このGOT活
性値−反射光学濃度値を検量線として、この定量
分析フイルムを用いてGOT活性を定量できるこ
とが明らかになつた。 実施例 6 実施例1及び実施例5で得られたGPT用定量
分析フイルムおよびGOT用定量分析フイルムに
各々正常者の血清を付着させて試験した。その結
果、n=5で、 GPT活性値平均値 反射光学濃度で0.30 GOT活性値平均値 反射光学濃度で0.28 であつた。 実施例 7 下記の組成のGOT基質組成物水溶液を4種の
多孔性材料、厚さ185μmの紙、厚さ150μmのメ
ンブランフイルタ(平均孔径5μm、富士写真フイ
ルム(株)製、商品名ミクロフイルタFM 500)、
100番手の綿布(ブロード織り)、厚さ200μmのガ
ラス繊維紙各々に含浸させ、乾燥させた。 GOT酵素基質組成物水溶液 L−アスパラギン酸 2.5g α−ケトグルタル酸 120mg 燐酸一水素二ナトリウム・12水塩 1.09g 燐酸二水素一ナトリウム・2水塩 0.30g ポリアクリルアミド基5wt%水溶液 5g 水 40g サーフアクタント10G50%水溶液 200mg ついで実施例4で得られた多層フイルム(光
ブロツキング層の上に紙をおかない多層フイル
ム)のPOP−呈色反応層を50倍稀釈サーフア
クタント10G水溶液で湿らせ、得られた各GOT
基質組成物含浸多孔性材料を面積100mm2のサイズ
に裁断したものを軽く圧着し固定して、GOT基
質組成物含浸定面積多孔性層をもつGOT用多層
定量分析フイルムを調製した。 この4種の定量分析フイルムの定面積多孔性層
に50IU/の活性値のGOT生理食塩水溶液を、
ブロード綿布から定面積多孔性層には40μを、
他の3種の定面積多孔性層には各20μを、それ
ぞれ付着させ、37℃で60分にわたりインクベーシ
ヨンしその間に5分間隔でインクベート時間と
PETフイルム側からの発色光学濃度値を測定し
たところ、4種の定量分析フイルムはいずれもイ
ンクベーシヨン時間5分から30分までの範囲で発
色光学濃度が直線的に増大することが判明した。 この測定結果から、この4種のGOT用多層定
量分析フイルムを用いることにより、インクベー
シヨン時間5分から30分の範囲において、検量線
によりGOT活性が定量できることが明らかにな
つた。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本発明の定量分析フイルム
の実施態様例の断面概念図である。第1図乃至第
8図において番号は次の事項を表わす。 10……支持体、20……試薬層、21……
POP−呈色反応−染料固定層、22……TA基質
−POP−呈色反応層、23……TA基質層、24
……染料固定層、25……試薬含浸支持体、31
……多孔性展開層、32……定面積多孔性層、4
0……光反射層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ピルビン酸オキシダーゼ、トランスアミナー
    ゼ基質、りん酸源化合物、フラビンアデニンジヌ
    クレオチド、チアミンピロホスフエート、2価ま
    たは3価金属イオンおよび過酸化水素検出呈色指
    示薬組成物を単一または少なくとも2層から成る
    試薬層に含有し、前記指示薬組成物はペルオキシ
    ダーゼ作用をもつ物質、水素供与体およびカプラ
    ーから成り、該水素供与体およびカプラーの組み
    合わせはカチオン性染料を形成し得るものであ
    り、前記試薬層の少なくとも1にアニオン性ポリ
    マーを含むことを特徴とする、トランスアミナー
    ゼ活性測定ができる定量分析フイルム。 2 前記試薬層のうち前記指示薬組成物を含む層
    にアニオン性ポリマーを含む、特許請求の範囲1
    の定量分析フイルム。 3 前記少なくとも2層から成る試薬層のうち前
    記指示薬組成物を含まない層にアニオン性ポリマ
    ーを含む、特許請求の範囲1の定量分析フイル
    ム。
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