JPH0145814B2 - - Google Patents

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JPH0145814B2
JPH0145814B2 JP13568882A JP13568882A JPH0145814B2 JP H0145814 B2 JPH0145814 B2 JP H0145814B2 JP 13568882 A JP13568882 A JP 13568882A JP 13568882 A JP13568882 A JP 13568882A JP H0145814 B2 JPH0145814 B2 JP H0145814B2
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Akira Tomono
Toshasu Muta
Toshitake Yanagawa
Tadahiro Nagayama
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電源線を介して商用電源を供給され
る通信装置を中に収容した筐体において、通信線
または電源線から侵入する、例えば雷サージによ
る縦サージから通信装置を防護するための縦サー
ジ防護用筐体接地回路に関するものである。
第1図は、商用電源から給電されるデイジタル
電和端末に対し、従来技術による雷サージ防護対
策を施した構成例を示す回路図である。同図にお
いて、1は加入者保安器、2はヒユーズ、3は避
雷器、4,5および4′,5′はそれぞれ通信線、
6は回線終端装置、7は回線終端装置6の筐体、
8は電話機回路、9は電源トランス、10は電話
機筐体、11,12はそれぞれ商用電源線、13
は商用電源線を供給する柱上トランス、14,1
5,16はそれぞれ接地線、17,18,19は
それぞれ接地抵抗である。
次に動作を説明する。今、通信線4,5からサ
ージが侵入したとすると、加入者保安器1の避雷
器3が放電し、サージ電流を接地線14、接地抵
抗17を介して大地に放流する。しかし、この接
地抵抗17が存在するため、この抵抗による電圧
降下によつて低抗17の近傍の大地の電位は上昇
する。すなわち避雷器3の放電にもかかわらず、
通信線4,5の電位は十分には下らないことがあ
る。一方、電源線11,12は通常、柱上トラン
ス13において片線が接地線16、接地抵抗19
を介して接地されており、この抵抗19の抵抗値
は通信線4,5の側の接地抵抗17と比べると低
い場合が多い。また、電話機回路8の筐体10も
接続点15、接地抵抗18を介して接続されてい
る場合がある。
このような場合、抵抗17の近傍の大地電位が
高く、抵抗18や19の近傍の大地電位は低いた
め、通信線4,5と電話機筐体10の間に高電圧
が生じることとなり、回線終端装置6に充分な耐
圧性がない場合、絶縁破壊が生じ、サージ電流
が、通信線5→回線終端装置6→通信線5′→電
話機筐体10→接地線15→接地抵抗18→大
地、と流れ回線終端装置6は破壊する。或いは、
更に電話機回路8、電源トランス9の1次、2次
間をスパークして電源線12、接地線16、接地
抵抗19を介してサージ電流が大地に流れ電話機
回路8や電源トランス9を破壊する。
第2図は、電話機回路8と電源線11,12と
の間の耐圧性を向上させるために、両者間に絶縁
性能の高い耐雷トランス21を接続した回路構成
を示している。
この場合、耐雷トランス21を要する分だけ、
装置全体が大型になり、コスト的にも高価とな
り、また耐雷トランス21における消費電力が余
分に必要になるなどの欠点がある。またこの方法
では、第1図において通信線4,5→回線終端装
置6→通信線4′,5′→電話機筐体10→接地線
15→接地抵抗18→大地、に至る回路の高耐圧
化は望めないので、回線終端装置6の破壊防止に
は役立たない。
本発明は、上述のような従来の技術的事情にか
んがみなされたものであり、従つて本発明の目的
は、電源線を介して商用電源を供給される通信装
置を中に収容した筐体において、通信線または電
源線から侵入する縦サージに対し、大型化、高価
格化、消費電力増加等を招くことなしに、通信装
置を有効に防護しうる縦サージ防護用筐体接地回
路を提供することにある。
本発明の構成の要点は、少なくも一対の電源線
を介して商用電源を供給され、少なくも一対の通
信線を介して通信を行なうようにした通信装置を
中に収容された筐体において、対をなす2本の前
記電源線の間に、少なくとも2個の電圧制限回路
を直列に接続し、同じく対をなす2本の前記通信
線の間に、少なくとも2個の電圧制限回路を直列
に接続し、電源線の間に直列に接続された前記2
個の電圧制限回路の中間点と通信線の間に直列に
接続された前記2個の電圧制限回路の中間点との
間を接続し、その接続点と前記筐体との間を少な
くも1個の電圧制限回路を介して接続して成り、
該筐体をアースすることにより、通信線または電
源線を介して侵入する縦サージに対して前記通信
装置を防護するようにした点にある。
次に図を参照して本発明の実施例を説明する。
第3図は本発明の一実施例を示す回路図であ
る。同図において、25〜28,30,32,3
3,35,36〜39はそれぞれ双方向電圧制限
素子、29,34はそれぞれ抵抗、31,40は
それぞれ接続点、9′は整流器、電圧変換回路等
を含む電源回路(第1図、第2図においては、
9′は回路8の中に含めてある)である。また、
電圧制限素子32,33の中点および36,37
の中点をそれぞれドレインDと呼ぶこととする。
本実施例は、通信線4,5に高電圧が現われ避
雷器3の動作にもかかわらず、接地抵抗17の近
傍の大地電位上昇のため、通信線4,5の電圧が
下らない場合、動作して回線終端装置6および電
話機回路8を防護するものである。
筐体7内に設けた電圧制限素子25〜28は、
それぞれ酸化亜鉛バリスタ、双方向定電圧ダイオ
ード、放電形避雷器などの素子である。先ず回線
終端装置6の防護についてであるが、通信線4,
5と4′,5′との間は電圧制限素子25,26と
27,28との四つの素子のうちの何れか二つの
素子の制限電圧の和の電圧でクランプされるた
め、回線終端装置6は縦サージ耐圧をこのクラン
プ電圧以上に設計することにより防護される。
例えば通信線4と5′の間は、電圧制限素子2
5と28により、通信線5と4′の間は電圧制限
素子26と27により、また通信線4,5の間
は、電圧制限素子25と26により、そして通信
線4′と5′の間は電圧制限素子27と28によ
り、それぞれクランプされていることが認められ
るであろう。
抵抗29、電圧制限素子30は本発明には直接
関係のない素子であるが、通信線4,5間のサー
ジ(線間のサージ)を吸収するための回路を構成
している。電圧制限素子30は電圧制限素子2
5,26の各動作電圧の和の電圧より低い電圧で
動作するようにしてある。通信線4,5間に横サ
ージが現われると、電圧制限素子30が動作し、
線間電圧をクランプする。サージ電流によつて抵
抗29に電圧降下が生ずると、この電圧降下と電
圧制限素子30のクランプ電圧との和の電圧が電
圧制限素子25と26の直列回路に加わるため、
この直列回路が動作し電圧をクランプする。
次に、通信線4′,5′と電話機筐体10の間、
通信線4′,5′と電源線11と12との間にそれ
ぞれ生ずる高電圧に対する電話機回路8、電源回
路9′、電源トランス9等の防護について述べる。
電圧制限素子32,33,36〜39はそれぞれ
酸化亜鉛バリスタ、双方向定電圧ダイオード、放
電形避雷器などから成る素子である。通信線4′,
5′と電源線11,12との間は電圧制限素子3
2,33と36,37のうちの2個の組合せから
成る直列回路のクランプ電圧で制限される。
具体的に述べると、通信線4′と電源線11の
間は、電圧制限素子32と36、通信線4′と電
源線12の間は、電圧制限素子32と37、通信
線5′と電源線11の間は電圧制限素子33と3
6、通信線5′と電源線12の間は電圧制限素子
33と37のそれぞれ2個の電圧制限素子からな
る直列回路のクランプ電圧によりクランプされ
る。
そこで電源トランス9の1次、2次間分離電圧
をこのクランプ電圧より高く設定すれば電話機回
路8、電源回路9′などの各装置は、この間のサ
ージに対して防護される。また、筐体10と通信
線4′,5′及び、電源線11,12との間は、電
圧制限素子32,33と39、又は電圧制限素子
36,37と39のうちの二つの素子による直列
回路で電圧を制限される。
具体的に述べると、通信線4′と筐体10(詳
しくは筐体10に一端を接続された接地線15)
との間は、電圧制限素子32と39、通信線5′
と筐体10との間は、電圧制限素子33と39、
電源線11と筐体10との間は電圧制限素子36
と39、電源線12と筐体10との間は電圧制限
素子37と39、のそれぞれ2個の電圧制限素子
からなる直列回路のクランプ電圧によりクランプ
される。
本実施例の特徴は、通信線4′,5′、電源線1
1,12、筐体(接地線15)のうちの任意の二
つの組合せの間を電圧制限素子2個から成る直列
回路のクランプ電圧で制限する点である。
このような構成にすることにより、これらの間
の制御電圧をいずれも同程度にすることが可能に
なる。このように、通信線、電源線、筐体のうち
の任意の二つの間の制限電圧をいずれも同程度に
することの必要性は以下に説明する通りである。
JIS−C−702等の規定によると筐体と筐体内回
路部との間の絶縁耐圧は1KV以上とされている。
通信端末においてもこの規定を守る場合、通信線
4′,5′と電源線11,12と筐体10(詳しく
は接地線15)の三つのうち任意の二つの間は
1KV以上の耐圧が必要である。
本発明の一実施例である第3図の回路によらな
いで、第4図に示す如き従来の回路によつて、上
述の規定を満たそうとする場合、通信線4′また
は5′と筐体10(接地線15)との間の絶縁耐
圧は1KV以上ということであるので、電圧制限
素子32または33の動作電圧は直流で約1500V
程度以上にする必要がある。また電源線11また
は12と筐体10との間についても同様であるの
で、電圧制限素子36または37の動作電圧も直
流で約1500V程度以上にする必要がある。その結
果、通信線4′と電源線11または12の間、通
信線5′と電源線11または12の間、における
二つの電圧制限素子から成る防護回路の動作電圧
は3KV以上となる。
さらに、各電圧制限素子には動作抵抗があるた
めサージ電流が流れると最大制限電圧は1.5〜2
倍に上昇する。すなわち防護回路としての制限電
圧は、4.5〜6KVにまで上昇する。従つて、第4
図に示した従来の防護回路の構成では電源トラン
ス9、電源回路9′の必要以上の高耐圧化が不可
欠となる。電源回路を高耐圧化するためには、構
成部品を高耐圧にする、配線間隔を広げるなどの
工夫を要するが、これらは、装置の小形化、経済
化、低消費電力化には相反するものであり、好ま
しくない。
一方、この点に関し、第3図に示す本発明の一
実施例では、通信線、電源線、筐体の三つのうち
の任意の二つの間がそれぞれ2つの電圧制限素子
の直列回路で防護されるようになつているため、
例えばこれらの各電圧制限素子の動作電圧を
700Vをわずかに越える程度の電圧に設定すれば、
通信線、電源線、筐体のうちの任意の二つの間の
動作電圧は1400Vをわずかに越える程度の電圧に
なる。動作抵抗による電圧上昇を考慮しても、各
間の動作電圧は3000V程度以下となり、各間はか
かる電圧でクランプされるため、電源トランス
9、電源回路9′に対する高耐圧化への要求は第
4図に示す従来回路を用いた場合の約半分に低減
される。この程度の耐圧は従来は従来の部品、配
線法を用いても容易に得られるものである。
第3図と第4図の回路構成上の相違点は、電圧
制限素子39の有無であるが、上述の説明からこ
の素子39の有用性が認められるであろう。
なお、通信線、電源線、筐体にそれぞれ接続す
る電圧制限素子は必ずしも同じ動作電圧のもので
ある必要はなく、例えば、通信線に接続するもの
では500V、電源線に接続するものでは900V、筐
体に接続するものでは900Vとしてもよい。この
場合、通信線と電源線間、通信線と筐体間ではそ
れぞれ約1400Vで動作、電源線と筐体間で約
1800Vで動作することとなる。
第2図は本発明の他の実施例を示す回路図であ
る。同図に示す回路構成が、第3図に示したそれ
と相違する点は、第3図においては電話機回路8
の筐体10とは別個の筐体7に収納されていた回
線終端装置6を、第5図では、電話機回路8と共
に同じ筐体10の中に納めた点にある。
デイジタル電話機などでは、電話機本体と回線
終端装置を分離して設ける機種と一体化して設け
る機種とがあるので、第5図の実施例では、後者
を想定した実施例であり、それ以外に格別の意味
はない。
第6図は本発明の更に他の実施例を示す回路図
である。同図に示す実施例は、通信線を2対
(4,5と48,49)用いる通信装置45を筐
体10に納めて防護する場合の実施例を示してい
る。
通信線48と49の間は、通信線4,5の場合
と同じく、電圧制限素子46と47が直列に接続
され、その中間点は電圧制限素子39を介して筐
体10、接地線15に接続されている。動作につ
いては、改めて説明するまでもないであろう。
第7図は本発明の更に別の実施例を示す回路図
である。同図に示す実施例は、第6図の実施例と
同じく、2対の通信線を使用しており、各通信線
に入つてくるサージを一個所に集めて処理するた
め、通信線間のサージを効率良く吸収できるよう
になつている点に特徴がある。
第7図において、50,51はそれぞれダイオ
ードブリツジ、52〜54はそれぞれ電圧制限素
子又は電圧制限回路である。
通信線と電源線間のサージを吸収する場合につ
いて説明する。通信線4′が正の場合には、ダイ
オードブリツジ50における左上のダイオード
と、電圧制限素子53を介し、更に電圧制限素子
36を介して電源線11に至るか、或いは電圧制
限素子37を介して電源線12に至る経路(→
′)における二つの電圧制限素子の直列回路に
よりクランプされる。他の通信線についても同様
である。
通信線と筐体間のサージを吸収する場合は次の
とおりである。すなわち、通信線4′が正の場合
には、ダイオードブリツジ50における左上のダ
イオードと、電圧制限素子53,39を介して筐
体10(接地線15)に至る経路(→)にお
ける二つの電圧制限素子の直列回路によりクラン
プされる。他の通信線についても同様である。
筐体10(接地線15)と電源線11または1
2との間のサージ吸収については、電圧制限素子
39と36または37の二つの電圧制限素子の直
列回路によるクランプで行なわれる。
本実施例では、上述のような、二つの電圧制限
素子から成る直列回路が動作した時点で、通信線
の電位は全て等しくなるため、通信線間のサージ
は発生しにくい。また二つの電圧制限素子から成
る直列回路が動作する前に通信線間に横サージが
現われた場合には、電圧制限回路52で吸収する
ことができる。
すなわち、例えば通信線4′と48′との間の横
サージはからの破線経路で示すように、ダイ
オードブリツジ50の左上のダイオード、電圧制
限回路52、ダイオードブリツジ51の右上のダ
イオード、を介して通信線48′に至る直列回路
のクランプにより吸収される。電圧制限回路52
としてはバリスタ、定電圧ダイオード、放電形避
雷管などの単位の素子の他、バリスタとサイリス
タの直列回路等も使用可能である。サイリスタは
ゲート回路にコンデンサを用いることによつてサ
ージのように高電圧で立上りの早い波形に対して
のみ点弧させることができるため、バリスタとサ
イリスタの直列回路とサイリスタのゲート回路と
から成る吸収回路は電圧制限素子単体より低い電
圧で横サージをクランプすることができる。
55〜58は通信線4′,5′,48′,49′に
挿入するものと想定した抵抗である。これらの抵
抗は、定電圧制限回路52のサージ電流耐量が小
さい場合、又は、横サージ吸収特性を一層良くす
る必要がある場合に用いることができる。横サー
ジは加入者保安器における放電形避雷器3,3A
等の放電ばらつきで起きる場合が多い。
すなわち、放電した避雷器(例えば3A)と放
電してない避雷器(例えば3)との間に、′→
→52→→″の経路を介して高電圧が生ず
る。この高電圧は電圧制限回路52で吸収され
る。抵抗55〜58が挿入されていない場合に
は、放電してない避雷器3に印加される電圧は、
電圧制限回路52のクランプ電圧のみゆえ、サー
ジ電圧が上昇してもこの避雷器3は放電しないこ
とがある。
この場合には、電圧制限回路52には大電流が
流れることになるため、この電圧制限回路52
は、大きなサージ耐量が要求されるとともにサー
ジ電流によつてクランプ電圧が上昇しない特性が
必要になる。このため電圧制限回路52に対する
要求条件がきびしくなる。しかし抵抗55〜58
を挿入した場合には、電圧制限回路52が動作し
てサージ電流が流れると、この抵抗55と57に
よる電圧降下と電圧制限回路52のクランプ電圧
とが放電してない避雷器3に加わるため、この避
雷器3は放電に追い込まれる。このようにして避
雷器が全て放電すれば横サージは存在しなくな
る。
第7図に示した実施例は、通信線が多数対ある
場合、各通信線に入つてくるサージをダイオード
ブリツジにより一個所に集めて処理しているた
め、処理効率が高いという利点のほか、ダイオー
ドブリツジそのものは、図では4個のダイオード
から成るものとして示されているが、部品として
は1個のものなので、第6図に示したように、一
対の通信線毎に2個の電圧制限素子を用いる場合
に比較して、部品点数を削減できるという利点も
ある。
第8図は、本発明を公衆電話機に適用した場合
の実施例を示す回路図である。同図において、
V1〜V6はそれぞれバリスタであり、その傍の
( )内の数字は動作電圧、T1は電話機回路、T2
は通話制御回路、Pは電源回路である。電話機回
路T1と通話制御回路T2の間、電源回路Pの1次
と2次の間は、それぞれ空間的に分離されてお
り、分離電圧は計2〜3KV以上である。また、
電源回路Pの一部の部品は発熱による温度上昇を
防止するため、マイラフイルム等の絶縁はくを介
して筐体10に取り付けられている。この部分の
耐圧は2〜3KV程度である。また、Eは電話機
回路T1の接地線である。公衆電話機は、使用時
にその場で即時に料金を精算するため極めて高い
信頼性が要求される。本発明がその誤動作防止に
も効果があることを次に述べる。
第8図に示した装置すなわち公衆電話機100V
の商用電源を使用するため、JISが定める絶縁規
定により、電源回路Pと筐体10とはAC1000V
以上の耐圧が要求されている。電源線12または
11と筐体10(接地線15)との間に挿入され
ているバリスタ回路(V6とV3の直列回路、また
はV5とV3との直列回路)の動作電圧は1770Vゆ
え、許容誤差10%をもつ1000VAC電源で絶縁測
定してもバリスタの直列回路は動作せず、絶縁試
験の実施には支障がない。
サージが侵入したときには、2点鎖線で示した
経路に沿つてサージ電流が流れる。このとき、通
信線5と筐体10の間はV2とV3の直列回路で、
通信線5と電源線12の間はV2とV6の直列回路
で、それぞれクランプされることは前に述べた通
りである。
次に誤動作について述べる。誤動作の主な原因
に、サージの侵入時に、筐体と通信線の間、筐体
と電源線の間の各電圧が上昇することを挙げ得
る。従つて、この間の電圧を低く制御することが
望ましい。特に、電源回路Pの部品は、前述のよ
うに、筐体10に取り付けられているものもあ
り、これらの部品はサージの影響を受けやすいた
め、電源線と筐体との間は低い電圧でクランプす
る必要がある。本実施例ではこれが可能なことを
述べる。
第9図は、第8図の2点鎖線で表わしたサージ
経路をぬき出して表わした回路図である。筐体1
0と電源線12との間の電圧、すなわち、○ウと○エ
との間の電圧はV6のクランプ電圧からV3のクラ
ンプ電圧を引いたものになる。従来の回路では
V3が存在しなかつたためV6のクランプ電圧がそ
のまま筐体、電源線間の電圧となつた。筐体、電
源線間のクランプ電圧がこのように本実施例にお
いては下がることによる誤動作防止効果を実験に
より確認した。
従来の防護回路では3KV程度のサージで誤動
作した装置(公衆電話機)に本防護回路を用いた
場合、16KV以上のサージに対しても誤動作はな
く極めて効果的なことを確認した。
なお、本発明の実施に施し、筐体の接地が困難
な場合にはこれを省略することも止むを得ない
が、その場合でも、同様の接地効果が得られる場
合があり、その場合は本発明は効果を発揮するこ
とは勿論である。
以上説明したように、本発明は、通信線と筐体
の間、電源線と筐体の間、通信線と電源線の間を
電圧制限素子2個の直列回路でクランプするた
め、この電圧制限素子の制限電圧の組み合せを適
当に選ぶことによつて、絶縁試験に抵触せず、か
つ、低い電圧でサージをクランプすることが可能
である。従つて、本発明は、絶縁試験が必要でか
つ高耐圧化が困難な機器例えば電子電話端末等の
縦サージ防護用に用いて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図はデイジタル電話端末に対し従来技術に
よる雷サージ防護対策を施した構成例を示す回路
図、第2図は耐雷トランスを用いて構成した従来
例を示す回路図、第3図は本発明の一実施例を示
す回路図、第4図は従来の縦サージ防護回路を示
す回路図、第5図乃至第7図はそれぞれ本発明の
他の実施例を示す回路図、第8図は本発明を特に
公衆電話機に適用した場合の実施例を示す回路
図、第9図は第8図における要部を抜き出して示
した回路図、である。 符号説明、1……加入者保安器、2……ヒユー
ズ、3……避雷器、4,5……通信線、6……回
線終端装置、7……6の筐体、8……電話機回
路、9……電源トランス、9′……電源回路、1
0……電話機筐体、11,12……電源線、13
……柱上トランス、14〜16……接続点、17
〜19……接地抵抗、21……高耐圧トランス、
25,26,27,28,30,32,33,3
5,36,37,38,39,52,53,5
4,46,47……電圧制限素子又は電圧制限回
路、29,34,55,56,57,58……抵
抗、40……接続点、45……通信装置、50,
51……ダイオードブリツジ、V1〜V6……バリ
スタ、T1……通話回路、T2……通話制御回路、
P……電源回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくも一対の電源線を介して商用電源を供
    給され、少なくも一対の通信線を介して通信を行
    なうようにした通信装置を中に収容された筐体に
    おいて、対をなす2本の前記電源線の間に、少な
    くも2個の電圧制限回路を直列に接続し、同じく
    対をなす2本の前記通信線の間に、少なくも2個
    の電圧制限回路を直列に接続し、電圧線の間に直
    列に接続された前記2個の電圧制限回路の中間点
    と通信線の間に直列に接続された前記2個の電圧
    制限回路の中間点との間を接続し、その接続点と
    前記筐体との間を少なくも1個の電圧制限回路を
    介して接続して成り、該筐体をアースすることに
    より、通信線または電源線を介して侵入する縦サ
    ージに対して前記通信装置を防護するようにした
    ことを特徴とする縦サージ防護用筐体接地回路。
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