JPH0145503B2 - - Google Patents

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JPH0145503B2
JPH0145503B2 JP18447981A JP18447981A JPH0145503B2 JP H0145503 B2 JPH0145503 B2 JP H0145503B2 JP 18447981 A JP18447981 A JP 18447981A JP 18447981 A JP18447981 A JP 18447981A JP H0145503 B2 JPH0145503 B2 JP H0145503B2
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JP
Japan
Prior art keywords
cyanoacrylate
complex
adhesive
adhesive composition
ppm
Prior art date
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Expired
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JP18447981A
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English (en)
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JPS5887170A (ja
Inventor
Kazuyuki Sakabe
Kaoru Kimura
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication of JPS5887170A publication Critical patent/JPS5887170A/ja
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は2−シアノアクリレート系接着剤組成
物に関するものでその目的とするところは、貯蔵
安定性がよく接着速度の速い速硬化性の接着剤組
成物を提供するところにある。 一般式
【式】 (但し、Rは炭素数1〜16のアルキル基、シクロ
ヘキシル基、フエニル基、炭素数2〜16のアルコ
キシアルキル基、ハロアルキル基、炭素数〜16の
アルケニル基、アラルキル基等である。)で示さ
れる2−シアノアクリレートと安定剤及び増粘剤
等からなる組成の接着剤(以下2−シアノアクリ
レート系接着剤という。)は、主成分である2−
シアノアクリレートが特異なアニオン重合性を有
し、被着材表面に付着するわずかの水分のごとき
微弱なアニオンなどによつて重合を開始し、ポリ
エチレン、テフロンなどの一部の不活性材料を除
く殆んどすべての材料を数秒ないし数分で強固に
接着するため、瞬間接着剤として広く産業上、医
療用、レジヤー用更には、一般家庭用において賞
用されている。 しかしながら、2−シアノアクリレート系接着
剤の接着速度は被着材質によつて著しく異なり、
一般に硬質塩化ビニル樹脂、ゴム、鉄、銅などは
セツトタイム(接着時間)が短かいが、木質材料
であるとかクロメート処理面のごとき化成処理面
とか、あるいは酸性の酸化被膜を生成し易い表面
などの接着面が酸性を呈する物質などにおいては
接着速度は遅く、かつ接着強度も必ずしも充分で
ない場合がある。 これは前記したように2−シアノアクリレート
系接着剤の硬化及び接着は2−シアノアクリレー
トのアニオン重合でなされるのであるが、被着材
が酸性表面を有するものである場合はそのアニオ
ン重合を阻害し、接着速度を遅くするためである
と考えられる。 2−シアノアクリレート系接着剤が瞬間接着剤
である以上、多くの被着材に対してできるだけ速
いセツトタイムで硬化接着することが必要であ
り、セツトタイムの短かいことは、2−シアノア
クリレート系接着剤に対して最も強く要求される
性能の一つである。 2−シアノアクリレート系接着剤のセツトタイ
ムを短かくする方法としては従来より種々検討さ
れており例えば2−シアノアクリレートのアニオ
ン重合を促進させる硬化剤をプライマーあるいは
後処理剤として使用する方法が最も一般的である
が、二液型となるため作業能率の低下をまねいて
いた。 又、添加剤を添加して改質をはかる方法とし
て、末端にアニオン重合性の官能基を有していな
い鎖状ポリエーテル化合物を添加する方法(特開
昭54−28342)、アミン又はイミンの正塩、又は酸
性塩(例えば硫酸、塩酸、リン酸、アルキルスル
ホン酸、アリールスルホン酸などのプロトン酸)
を添加する方法(特開昭54−141827)などがあ
る。 本発明者らはこれら従来技術に比して、更に貯
蔵安定性を向上させたうえにセツトタイムを促進
させる方法に関して研究を重ね本発明を完成させ
た。 すなわち本発明は、2−シアノアクリレートと
次の化合物の一種以上を0.1〜5000ppmに配合し
てなる接着剤組成物に関するものである (A) 第三アミンのSO3コンプレツクス (B) スルホニウム四フツ化ホウ素塩 本発明に使用される2−シアノアクリレート系
接着剤の主成分である2−シアノアクリレートは
前記した構造式で示されるものであるが代表的な
ものとしてメチル−2−シアノアクリレート、エ
チル−2−シアノアクリレート、n−プロピル−
2−シアノアクリレート、isoプロピル−2−シ
アノアクリレート、n−ブチル−2−シアノアク
リレート、isoブチル−2−シアノアクリレート、
アリル−2−シアノアクリレート、ヘプチル−2
−シアノアクリレート、ヘキシル−2−シアノア
クリレート、オクチル−2−シアノアクリレー
ト、デシル−2−シアノアクリレート、ドデシル
−2−シアノアクリレート、2−クロロエチル−
2−シアノアクリレート、メチルセロソルブ−2
−シアノアクリレート、エチルセロソルブ−2−
シアノアクリレート、ブチルセロソルブ−2−シ
アノアクリレート、ベンジル−2−シアノアクリ
レート、フエニル−2−シアノアクリレート、ト
リフルオロイソプロピル−2−シアノアクリレー
ト等が挙げられる。 本発明で2−シアノアクリレートに配合される
第一の化合物は(A)第3アミンのSO3コンプレツク
スであり、 (ただしR1R2R3はアルキル基、アルケニル基、
アリール基を示す)で示されるコンプレツクスお
よびピリジン、キノリンあるいはそれらの誘導体
などの環状第3アミンのSO3コンプレツクスが好
適に使用される。 具体的にはトリメチルアミンSO3コンプレツク
ス、トリエチルアミンSO3コンプレツクス、トリ
n−プロピルアミンSO3コンプレツクス、トリ
iso−プロピルアミンSO3コンプレツクス、トリ
n−ブチルアミンSO3コンプレツクス、トリiso
−ブチルアミンSO3コンプレツクス、トリフエニ
ルアミンSO3コンプレツクス、トリベンジルアミ
ンSO3コンプレツクス、トリアリルアミンSO3
ンプレツクス、N−メチルピペリジンSO3コンプ
レツクス、N−メチルモルホリンSO3コンプレツ
クス、ピリジンSO3コンプレツクス、α−ピコリ
ンSO3コンプレツクス、ルチジンSO3コンプレツ
クス、β−ピコリンSO3コンプレツクス、キノリ
ンSO3コンプレツクス、γ−ピコリンSO3コンプ
レツクス、4−シアノピリジンSO3コンプレツク
スなどである。 第二の化合物は(B)スルホニウム四フツ化ホウ素
塩であり、下式で示される。 (但しR1R2R3はアルキル基、アルケニル基、ア
リール基) 具体的にはトリメチルスルホニウムフルオロボ
レート、トリエチルスルホニウムフルオロボレー
ト、トリn−プロピルスルホニウムフルオロボレ
ート、トリn−ブチルスルホニウムフルオロボレ
ート、ジエチルメチルスルホニウムフルオロボレ
ート、トリフエニルスルホニウムフルオロボレー
ト、ジフエニルメチルスルホニウムフルオロボレ
ート、トリベンジルスルホニウムフルオロボレー
ト、トリアリルスルホニウムフルオロボレート、
等が挙げられる。 本発明の接着剤組成物は2−シアノアクリレー
トに上記(A)および(B)の化合物の一種以上を配合し
たものであるが、本発明の目的を達成するために
はその配合量が0.1ppm〜5000ppmであることが
必要で、配合量が少ない場合はセツトタイムの促
進効果は小さく、逆に多すぎると溶解が困難であ
つたり、接着剤の粘度が高くなり過ぎたり、ある
いは接着剤の保存中のゲル化を促進する傾向にあ
る。好ましい配合量は10ppm〜1000ppmの範囲で
ある。 又本発明の接着剤組成物には2−シアノアクリ
レート系接着剤で常用されている次のような成分
を添加することも出来る。 (1) 接着剤の貯蔵中の安定性を向上させうる目的
で添加されるアニオン重合防止剤。例えば二酸
化イオウ、芳香族スルホン酸、脂肪族スルホン
酸、サルドン類、炭酸ガスなど。 (2) 貯蔵中の光などによつて生ずるラジカルを補
足する目的で添加されるラジカル重合防止剤。
例えばハイドロキノン、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル、ピロガロールなど。 (3) 増粘された接着剤組成物とする場合に添加さ
れるメチルメタクリレートポリマー、ビニルア
セテートポリマー、セルロースアセテートイソ
ブチレート、アクリルゴムなどの増粘剤。 (4) その他に、硬化した接着層に柔軟性を付与す
るための可塑剤、耐衝撃性や耐熱性を付与する
ための改質剤、塗布識別のための染料や顔料な
ど。 上記(A)および(B)の化合物の1種以上を含有する
本発明の接着剤組成物は接着剤として用いたとき
接着速度が著しく速く又その貯蔵安定性が良好で
実用価値の高いものである。 本発明の接着剤組成物が接着剤として適用出来
る被着材料としては、前述の如き木質材料やクロ
メート処理金属材料以外にも通常のゴム、プラス
チクス、金属等の材料等に巾広く適用可能であ
る。 次に実施例及び比較例をあげて本発明を更に詳
しく説明する。 実施例1〜9、比較例1 エチル−2−シアノアクリレートを主成分と
し、二酸化イオウ40ppm、ハイドロキノン
200ppmを含有する2−シアノアクリレート系接
着剤に表−1に記載の化合物を50ppm〜1000ppm
添加し混合、溶解させ接着剤組成物を得た。この
接着剤組成物を接着剤として用いたときのセツト
タイム及び70℃での安定性試験の結果を表−1に
示した。
【表】
【表】 実施例10〜12、比較例2 メチル−2−シアノアクリレートを主成分と
し、二酸化イオウ40ppm、ハイドロキノン
200ppmを含有する2−シアノアクリレート系接
着剤に表−2に記載の化合物100ppm〜500ppmを
添加、混合、溶解させて接着剤組成物を得、実施
例1と同様の試験を行なつた。試験結果を表−2
に示した。
【表】 これらの結果が示す通り比較例1、2のように
本発明の構成成分である化合物を添加しない接着
剤はブナ材を被着材としたとき10分以上経過させ
ても接着力を発現しないが、本発明の接着剤組成
物はいずれもセツトタイムを促進する効果を有
し、しかも貯蔵安定性に秀れていることがわか
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2−シアノアクリレートに次の化合物の一種
    以上を0.1〜5000ppm配合してなる接着剤組成物。 (A) 第三アミンのSO3コンプレツクス (B) スルホニウム四フツ化ホウ素塩。
JP18447981A 1981-11-19 1981-11-19 接着剤組成物 Granted JPS5887170A (ja)

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JP18447981A JPS5887170A (ja) 1981-11-19 1981-11-19 接着剤組成物

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JPS5887170A JPS5887170A (ja) 1983-05-24
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JPS62100567A (ja) * 1985-10-26 1987-05-11 Toagosei Chem Ind Co Ltd 硬化性組成物
JPS62100568A (ja) * 1985-10-26 1987-05-11 Toagosei Chem Ind Co Ltd 接着剤組成物
JP6032193B2 (ja) * 2012-12-26 2016-11-24 東亞合成株式会社 2−シアノアクリレート系接着剤組成物

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