JPH0145319B2 - - Google Patents

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JPH0145319B2
JPH0145319B2 JP22417782A JP22417782A JPH0145319B2 JP H0145319 B2 JPH0145319 B2 JP H0145319B2 JP 22417782 A JP22417782 A JP 22417782A JP 22417782 A JP22417782 A JP 22417782A JP H0145319 B2 JPH0145319 B2 JP H0145319B2
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JP
Japan
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speed
current
servo motor
period
loop
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JP22417782A
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JPS59117479A (ja
Inventor
Mitsuo Kurakake
Keiji Sakamoto
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Fanuc Corp
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Fanuc Corp
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Publication date
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Publication of JPS59117479A publication Critical patent/JPS59117479A/ja
Publication of JPH0145319B2 publication Critical patent/JPH0145319B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、サーボモータの速度制御装置におい
てサーボモータの低速回転時に実速度を高精度に
検出するためのサーボモータの速度検出装置に関
し、特にサーボモータの低速回転時に演算回路の
負荷を増加させずに速度検出しうるサーボモータ
の速度検出装置に関する。
直流モータや交流モータを速度制御するには、
モータの実速度を検出して、指令速度と比較して
モータを制御する必要がある。第1図は、一般的
なサーボ制御回路のブロツク図であり、サーボモ
ータ1の回転軸に直結されたロータリエンコーダ
(位置検出器)2からサーボモータ1の所定回転
量毎に発生する位置検出パルスPPと、外部から
指令される位置指令パルスPCMDとの差(位置
誤差)が演算回路3でとられ、エラーレジスタ4
にセツトされる。エラーレジスタ4の内容は、デ
ジタルアナログ変換器5でアナログ電圧に変換さ
れ速度指令電圧として速度制御回路7に入力され
る。一方、位置検出パルスPPから速度検出回路
6によつて実速度が検出され、速度制御回路7へ
入力され、速度制御回路7は速度指令電圧と実速
度の速度誤差に基いて電流制御回路8がサーボモ
ータ1を速度制御する。
この様なサーボ制御回路の内、速度制御ルー
プ、電流制御ループの回路、即ち演算回路3から
電流制御回路8までの回路の動作をマイクロプロ
セツサによつて行なうものが開発されている。マ
イクロプロセツサはデジタル演算を行なうことか
ら、デジタル的に速度検出を行なう必要がある。
第2図は従来のデジタル的速度検出回路構成図
であり、第3図はその動作説明図である。図中、
6aはカウンタであり、サンプリング周期Tの間
に入力される位置検出パルスPPを計数し、サン
プリングパルスSPによつてその計数値がリセツ
トされるもの、6bはレジスタであり、サンプリ
ングパルスSPによつてカウンタ6aの計数値が
セツトされるもの、9はマイクロプロセツサであ
り、前述の演算回路3と同様位置誤差を演算して
速度指令VCMを算出し、又レジスタ6bからの
計数値により実速度TSCを得て、速度指令VCM
と実速度TSCの差である速度誤差を出力するも
のである。
第3図を用いて第2図従来構成の動作を説明す
ると、カウンタ6aは一定周期毎に発生されるサ
ンプリングパルスSPによつてリセツトされるか
ら各サンプリング周期の時間Tの間に入力される
位置検出パルスの数を計数していることになり、
この位置検出パルスの数はレジスタ6bにセツト
される。マイクロコンピユータ9は各サンプリン
グパルスSP毎にレジスタ6bの計数値を読取り、
これにより実速度TSCを得て、速度誤差ERを演
算し出力する。
しかしながら係る従来の速度検出方式では、次
の様な欠点が生じていた。
第一に、低速回転時、特に位置検出パルスPP
の間隔がサンプリング周期より大きい場合には、
1サンプリング周期内に1つの位置検出パルスも
入力しないから、速度検出がサンプリング周期毎
に不可能となる。
第二に、高速回転時には、サンプリング周期の
間に入力された位置検出パルスPPの数を計数し
ても、これはサンプリング周期の間の平均速度で
あつて、サンプリングパルス発生時の瞬時速度で
はない。このため、マイクロプロセツサによる速
度制御の応答特性が劣化し、高応答性を達成でき
ない。
このため、本発明者は既に係る欠点を除去した
速度検出方式を出願している。
係る提案では、サンプリング周期内に位置検出
パルスPPが1つも入力しない低速回転時には、
位置検出パルスから速度検出を行なうことができ
ないため、サーボモータの物理的特性に基く微分
方程式から誘導された状態推移方程式を用いて、
サーボモータの電機子電流、電機子電圧からサン
プリング時の瞬時速度を推定する。
一方、高速回転時には、サンプリング時の直前
に入力された位置検出パルスPPの周期を計数し、
その逆数からサンプリング時の瞬時速度を求め
る。
更に、中速回転時には、低速回転時の速度推定
法で求めた瞬時速度の推定値を高速回転時の速度
検出法で求めた瞬時速度によつて修正する。
これにより、マイクロプロセツサはサンプリン
グ時の瞬時速度が低速から高速まで得られる。
一方、サーボモータの速度制御装置をマイクロ
プロセツサにより構成する場合には、マイクロプ
ロセツサが、指令速度とサーボモータの実速度と
の差速度から電流指令を演算する速度ループ演算
と、電流指令とサーボモータの電機子電流との差
に基づき、サーボモータの電流駆動回路への指令
を演算する電流ループ演算とを少なくとも実行す
る必要がある。サーボモータの動作特性を望まし
いものとするには、速度ループに比べて電流ルー
プの応答特性が早いことが要求されるが、電流ル
ープに要求されるサンプリング周期で速度ループ
の演算を実行すると、マイクロプロセツサの負荷
が過重となることから、第4図に示す様に電流ル
ープ演算と速度ループ演算とを分けて制御し、そ
れぞれのサンプリング周期を異ならせることによ
りマイクロプロセツサの負荷を軽減し、要求され
る電流ループの応答特性を満足する方式が既に提
案されている。即ち、第4図のマイクロプロセツ
サの動作をブロツク的に示した図の速度制御ルー
プにおいてサーボモータ1の実回転速度vを検出
し、指令速度VCMDとの差を演算器OPC1で求
め、得られた差速度を速度ループ演算回路VLC
で電流指令ISに変換後、次に電流制御ループにお
いてサーボモータ1に流れる実電流iとの差を演
算器OPC2で求め、この差電流を電流ループ演
算回路CLCで演算し、電力増幅してサーボモー
タ1に与える様に構成されている。そして動作周
期は電流ループの周期T1を速度ループの周期T2
よりも小さくし、例えばT2=nT1、電流ループの
応答を早くする様にしている。
この様なマイクロプロセツサの動作による速度
制御装置に前述の既提案の低速回転時の速度検出
方式を用いると、電流ループにおける電機子電流
及び電圧指令を利用していることから、電流ルー
プにおける周期T1で速度推定演算を行なう必要
がある。しかしながら、速度ループは周期T2
動作しているから速度推定値は周期T2で必要で
あり、それ以外の間必要としないから、周期T1
で演算しても無駄となり、かえつてマイクロプロ
セツサの処理時間を余分に必要とするという欠点
を生じる。
従つて、本発明の目的は、速度ループ演算と電
流ループ演算とを周期を変えて実行する速度制御
装置において、サーボモータの低速回転時に電流
ループの出力を用いて速度ループの演算周期で速
度推定演算することのできるサーボモータの速度
検出装置を提供するにある。
以下、本発明を一実施例により詳細に説明す
る。
先づ既提案の低速回転時における速度推定方式
を第5図により説明する。
第5図は既提案による低速回転時の速度検出原
理説明図であり、サーボモータ1の特性を伝達関
数によつて示したブロツク図である。図中、uは
電機子電圧指令、iは電機子実電流、vは実速
度、TLは負荷トルク、Keはサーボモータの逆起
電力定数、Ktはサーボモータのトルク定数、Ra
は電機子直流抵抗、Laは電機子インダクタンス、
Jはモータと負荷のイナーシヤである。HDはホ
ールド回路、Tはサンプリング周期である。
第5図からサーボモータの物理的特性に基づく
微分方程式を求めると、 となり、これをマトリクス表記に直すと、 となり、簡単に表記すると マイクロプロセツサで処理するため、離散値形
式に変換すると、 v(k+1) i(k+1)=1P×v(k) i(k)+Qu(t) +1RTL(t) …(4) 但し、 1P=φ11 φ12 φ21 φ22, Q=h1 h2,1R=d1 D1 と表わせば、(4)式を展開して、 v(k+1)=φ11v(k)+φ12i(k)+h1u(k)+d1TL
(k) v(k+1)=φ11v(k)+φ12i(k)+h1u(k)+d1TL
(k) i(k+1)=φ21v(k)+φ22i(k)+h2u(k)+d2TL(k)
…(5) を得る。
(5)式から負荷トルクTL(k)を消去して変形する
と、 v(k)=(φ1−φ21×d1/d2)・v(k−1)+(φ
12−φ22×d1/d2)・i(k−1) +(h1−h2×d1/d2・u(k−1)+d1/d2・i
(k)…(6) となる。
(6)式を見ると、電機子電流検出値i(k−1),
i(k)、電機子電圧指令値u(k−1)を用いてモ
ータの実速度vの推定値が検出出来ることにな
る。
しかし、第(6)式によつて速度推定を行なうに
は、電機子電流検出値i(k)、電機子電圧指令値u
(k)は電流ループにおける出力であるから、電流ル
ープの演算周期毎に発生し、これに伴ない速度推
定演算を行なう必要が生じる。このため速度ルー
プの演算も電流ループの周期に合わせる必要があ
り、マイクロプロセツサの負荷が増大する。
このため、本発明では、速度ループの演算周期
で速度推定演算を行なえる様に改良されている。
第6図は本発明による速度ループと電流ループ
との演算周期の関係を示す図である。
ここで電流ループ演算のサンプリング周期T1
をTとし、速度ループ演算のサンプリング周期
T2を4Tとすると、(k+4)時点の状態推定式
は、第(4)式を変形して、次の様になる。
v(k+4) i(k+4)=P(4T)v(k) i(k+4)=P(4T)v(k) i(k)Q(T)u(k+3)+P(T)Q(T)u(
k+2) +P(2T)Q(T)u(k+1)+P(3T)Q(T
)u(k) +〔R(T)+P(T)R(T)+P(2T)R(
T)+P(3T)R(T)〕TL(k)…(7) 但し、TL(k+3)=TL(k+2)=TL(k+1)
=TL(k)とし、期間4Tの間負荷トルクTLの変動が
ないものとする。
前述の第(5)式への展開と同様にしてTL(k)を消
去すると、 v(k+4)={φ11(4T)−φ21(4T)×Δ1/Δ2
}・v(k)+{φ12(4T)−φ22(4T)×Δ1/Δ2} ・i(k)+Δ1/Δ2・i(k+4)+{φ11−φ21
×Δ1/Δ2}・u(k+3)+{φ12−φ22×Δ1/Δ2
} ・u(k+2)+{φ13−φ23×Δ1/Δ2}・u
(k+1)+{φ14−φ24×Δ1/Δ2}・u(k)…(8) 但し、Δ1,Δ2,φ11〜φ24は行列P,Q,Rの
要素から決まる係数である。
第(8)式をみると、k時点の推定速度v(k)、電機
子電流値i(k),(k+4)時点の電機子電流値i
(k+4),k,(k+1),(k+2),(k+3)
時点の電機子電圧指令値u(k),u(k+1),u
(k+2),u(k+3)によつて(k+4)時点
の推定速度v(k+4)を求めることができる。
即ち、推定速度は速度ループの演算周期である
4T毎の演算によつて求めることができる。
次に本発明を実現するための構成について説明
する。
第7図は本発明の一実施例回路図であり、1つ
のマイクロコンピユータで速度ループ、電流ルー
プの演算を行なうものである。
図中、101は回転界磁形の同期電動機、10
8は演算制御部であり、第4図の演算回路OPC
1、速度ループ演算回路VLC、演算回路OPC2、
電流ループ演算回路CLCの動作をプログラム制
御による演算動作によつて行なうものである。演
算制御部108はモータ制御プログラムに従い演
算動作を行なうプロセツサ108aと、モータ制
御プログラムを格納するプログラムメモリ108
bと、データの記憶のためのデータメモリ108
cと、NC装置等の外部からの指令を受けるため
の入出力ポート108dと、パルス幅変調回路1
14にアナログの電流指令を与えるためのデジタ
ル・アナログ(DA)変換器108eと、検流器
112U,112V,112Wからの実相電流
I〓au,I〓av,I〓awを受け、デジタル値に変換するた
めのアナログ・デジタル(AD)変換器108f
と、パルスコーダ113から最初に同期モータ1
01の界磁極の回転位置αを示す位置コードがロ
ードされ、以降パルスコーダ113から同期モー
タ101が所定角回転する毎に発生される回転パ
ルスP1,P2を計数するカウンタ108gと、後
述する低速/高速判別回路の出力を受ける入出力
ポート108iと、これらを接続するためのアド
レス・データバス108hとで構成されている。
尚、パルスコーダ113は、同期モータ101の
界磁極の位置を示す位置コードと、同期モータ1
01が所定角回転毎に出力される回転パルスを発
生するものである。114はパルス幅変調回路、
115はパルス幅変調回路の出力信号により制御
されるインバータ、116は3相交流電源、11
7は3相交流を直流に整流する公知の整流回路で
ダイオード群117a及びコンデンサ117bを
有している。パルス幅変調回路114は第8図に
示す如くは鋸歯状波STSを発生する鋸歯状波発
生回路STSGと、比較器COMU,COMV,
COMWと、ノツトゲートNOT1〜NOT3と、ド
ライバDV1〜DV6とからなり、又インバータINV
は6個のパワートランジスタQ1〜Q6とダイオー
ドD1〜D6を有している。パルス幅変調器PWMの
各比較器COMU,COMV,COMWはそれぞれ鋸
歯状波信号STSと三相交流信号I〓u,I〓v,I〓wの振
幅を比較し、I〓u,I〓v,I〓wがSTSの値より大きい
ときに、“1”を、小さいときに“0”をそれぞ
れ出力する。従つて、iuについて着目すれば比較
器COMUから第9図に示す電流指令iucが出力さ
れる。即ち、iu,iv,iwの振幅に応じてパルス幅
変調された三相の電流指令iuc,ivc,iwcが出力
される。そして、これら三相の電流指令iuc,
ivc,iwcは、ノツトゲートNOT1〜NOT3、ドラ
イバDV1〜DV6を介してインバータ駆動信号SQ1
〜SQ6として出力され、インバータ115に入力
される。インバータ115に入力されたこれらイ
ンバータ駆動信号SQ1〜SQ6はそれぞれパワート
ランジスタQ1〜Q6のベースに入力され、該パワ
ートランジスタQ1〜Q6をオン/オフ制御して同
期モータ101に三相電流を供給する。118は
低速/高速判別回路であり、位置検出パルスPP
から低速/高速を判定し、更に前述の間隔T0
計測し出力するものであり、第10図に示す様に
サンプリングパルスSPによりセツトされ、位置
検出パルスPPによりリセツトされ、低速/高速
判別信号FFQを出力するフリツプフロツプFFと、
クロツクパルスCLを計数し、位置検出パルスPP
によりリセツトされ、各位置検出パルスPPの間
隔を計測するカウンタCTと、カウンタCTの計測
値が位置検出パルスPPの到来毎にセツトされる
第1のレジスタREG1と、レジスタREG1の内
容がサンプリングパルスSPの到来毎にセツトさ
れる第2のレジスタREG2とを有しており、フ
リツプフロツプFFよりサンプリング周期4T内に
位置検出パルスPPが到来しないとハイレベル
(“1”)の低速判別出力を、位置検出パルスPPが
1個でも到来するとローレベル(“0”)の高速判
別出力を発し、第2のレジスタREG2からはサ
ンプリングパルスSPの到来直前の位置パルスPP
の間隔T0が出力される。
次に、第7図実施例構成の動作について同期モ
ータ101が低速で回転しているものとして、高
速回転指令CVが入力した場合について説明する。
サンプリングパルスSPの周期間に位置検出
パルスPPが到来しないと、抵速/高速判別回
路118のフリツプフロツプFFはハイレベル
出力を発するので、プロセツサ108aは入出
力ポート108i、バス108hを介し各サン
プリング周期毎にこれを読取り、低速回転であ
ると判別し、低速回転の速度推定式第(8)式を実
行する。即ち、(k+4)時点には、データメ
モリ108cに予じめ、k時点の電機子電流i
(k)、k時点で演算した推定実速度v(k)が格納さ
れている。尚、電機子電流i(k)はk時点の実相
電流I〓au,I〓av,I〓awから次式により得られる。
i(k)=1/2(I〓au2+I〓2av+I〓a2w)(9) 又、データメモリ108cにはk,(k+1),
(k+2),(k+3)時点の電機子電圧指令u(k),
u(k+1),u(k+2),u(k+3)が格納さ
れている。ここでu(k)はk時点でのD/Aコンバ
ータ指令値iu,iv,iwから次式により得られる。
u(k)=1/2(iu2+iv2+iw2) (10) そこで、プロセツサ108aは先づAD変換器
108fから(k+4)時点の実相電流I〓au(k+
4),I〓av((k+4),I〓aw(k+4)を読取り、

(9)式を実行しi(k+4)を演算し、データメモ
リ108cに格納する。
次に、プロセツサ108aは、データメモリ1
08cに格納されたv(k),i(k),u(k),u(k+
1),u(k+2),u(k+3),i(k+4)を読
出し、第(8)式を実行する。この場合第(8)式のφ11
〜φ24,Δ1,Δ2は同期モータ101の特性である
から、予じめ実験等で求めておき、固定値として
制御プログラムのパラメータとして記憶されてい
るので、第(8)式の演算により(k+4)時点の実
速度v(k+4)(=RV(k+4))は求まる。
(低速時実速度演算ステツプ)。
一方、位置検出パルスPPが速度ループのサン
プリング周期T2内に1ケでも到来すると低速/
高速判別回路118のフリツプフロツプFFの出
力はローレベルの出力となるので、プロセツサ1
08aは各サンプリング周期T2毎に入出力ポー
ト108i,108hを介し読取り、中速又は高
速回転であると判別する。次にプロセツサ108
aは低速/高速判別回路118の第2のレジスタ
REG2から間隔T0を読出し、中速か高速か判別
する。即ち、位置検出パルスPPのサンプルタイ
ミング直前での間隔T0がT2/nより大きいとき
には、サンプリング周期T2内での位置検出パル
ス数PPは所定数以下であるとみなし、同期モー
タ101の回転速度が中速範囲にあると判断し、
反対にT0がT2/nより小さいときには、高速で
あると判断する。ここでnは2乃至3とする。高
速と判別した場合には次の様にして実速度を求め
る。即ち、高速時には1サンプリング周期T内に
多数の位置検出パルスPPが入力されることから
各サンプリングパルス直前の位置検出パルスPP
の間隔を測定する。第11図ではサンプリングパ
ルスSnの直前の位置検出パルスPnとPn−1との
間隔T0を測定し、モータの速度v(k)を、 v(k)=1/T0 (10)′ により求める。
このため、サンプリングパルス直前の瞬間速度
を得ることができる。
又、回転速度にムラがあることからサンプリン
グパルス直前の複数の位置検出パルスの間隔、例
えば、第11図において、位置検出パルスPn−
3とPn−2の間隔T2、位置検出パルスPn−2と
Pn−1の間隔T1、位置検出パルスPn−1とPnの
間隔T0の平均値TMを次式より求める。
TM=1/3(T0+T1+T2) (11) これを一般式に直すと、 TM=1/mn-1k=0 TK (12) となり、第(10)′式のTに代入して速度を次式より
求めてもよい。
v(k)=1/TM (13) すなわち、通常の高速時には第(10)′式を用いれ
ばよいが、極めて高速回転の時には、第(10)′式の
間隔T0が非常に小さくなり、これをクロツクパ
ルスで計数すると、クロツクパルスの間隔がT0
に影響を及ぼすため、上述の第(12)式、第(13)式を
利用しても速度検出してもよい。(高速時実速度
演算ステツプ) 次に、プロセツサ108aが中速回転と判別し
た場合には次の様にして実速度を演算する。
位置検出パルスPPを用いる速度検出方式では
1サンプリング周期T2内で1ケでも位置検出パ
ルスPPが入力すれば、速度検出が可能となるが、
この位置検出パルスは周期の初めに来る場合や、
周期の終りにくる場合もあり、サンプリングパル
ス発生時の瞬間速度とはいえなくなる。同様に、
位置検出パルスPPが1サンプリング周期T2内に
2〜3個入力されるときも、瞬間速度といえなく
なる。そこで、1サンプリング周期T2内に位置
検出パルスPPが1〜数個発生する中速回転時に
は、低速回転時の瞬時速度推定方式(第(8)式)
と、高速回転時の実速度検出方式(第(10)′式)と
を組合せて瞬時速度を求める様にしている。即
ち、中速回転時には、瞬時速度推定方式で求めた
推定速度を実速度検出方式で求めた実速度によつ
て修正して瞬間速度としているもので、次式で与
えられる。
v(k+4)=va(k+4)+K{1/T0−va(k+
4)}…(14) 但し、 va(k+4)={φ11(4T)−φ21(4T)×Δ1/Δ2
}・v(k)+{φ12(4T)−φ22(4T) ×Δ1/Δ2}・i(k)+Δ1/Δ2・i(k+4)+
{φ11−φ21×Δ1/Δ2}・u(k+3)+{φ12−φ
22 ×Δ1/Δ2}・u(k+2)+{φ13−φ23×Δ
1/Δ2}・u(k+1)+{φ14−φ24×Δ1/Δ2}・
u(k), K=定数であり、O<K<1とする。
尚、定数Kは一定でもよく、又1サンプリング
周期内の位置検出パルスPPの数nによつて変化
させてもよく、例えば、n=1の場合K=0.3、
n=2の場合K=0.5、n=3の場合K=0.8とす
ることができる。
従つて、プロセツサ108aは低速時実速度演
算ステツプと高速時演算ステツプとを実行し、
各々va(k+4),1/T0を求め、更に第(14)式を実 行し、中速回転時の実速度v(k+4)を求める。
(中速時実速度演算ステツプ)。
次に、入出力ポート108d、バス108h
を介し入力された指令速度CVと求めた実速度
RV(k)との差をプロセツサ108aが演算し、
次式に示す比例積分を行なつて振幅指令Is(k
+4)を演算する。
尚、(15)式の演算結果Isは電機子電流の振幅
に相当する。即ち、負荷が変動し、あるいは速
度指令が変化すると速度誤差ER(=Vc−Va)
が大きくなり、これに応じて電機子電流振幅Is
も大きくなる。Isが大きくなればより大きなト
ルクが発生し、このトルクにより電動機の実速
度が指令速度にもたらされる。(振幅指令演算
ステツプ)。
更に、データメモリ108eのv(k)をv(k
+4)に、i(k)をi(k+4)に更新する。(メ
モリ更新ステツプ)。
以上が速度ループ演算ステツプであり、第6
図の如くサンプリング周期T2毎に行なわれる。
次に、プロセツサ108aはカウンタ108
gのカウント値から、同期モータ101の界磁
極の回転位置αを示すSINαのデイジタル値、
およびα+2π/3の回転位置を示すSIN(α+2π/3
) のデイジタル値を、データメモリ108cに記
憶されたテーブルから検索して求める。この値
を用いて、プロセツサ108aは、次式から3
相の電流指令Iu,Iv,Iwを演算する。
(電流指令演算ステツプ)。
更に、プロセツサ108aは検流器112
U,112V,112Wから得られた実相電流
I〓av,I〓aw,I〓auをAD変換器108fでデジタ
ル化された各実電流をバス108hを介し読み
取り、前述の3相の電流指令I〓u,I〓v,I〓wと実
相電流I〓av,I〓aw,I〓auとの差分ERを演算し、
次式に示す比例積分演算をおこなつて、DAコ
ンバータ108eへの指令値iu,iv,iwを求め
る。
(指令値演算ステツプ)。
次に、プロセツサ108aは、前述の速度ル
ープの速度演算ステツプで得た実速度Vaに前
述の係数kfを乗じ、速度補償出力VCを得、
前述のD/Aコンバータへの指令値iu,iv・iw
から差引き、補償されたD/Aコンバータへの
指令値iu,iv,iwを得る。
これは、同期モータ101の逆起電力による
電流ループへの速度帰還を打消すために設けら
れ、これにより電流ループの特性を同期モータ
101の速度と無関係にし、速度ループと電流
ループとを独立に制御している。(補償ステツ
プ) 次に、プロセツサ101は前述の第(10)式によ
りu(k+4)を演算し、データメモリ108
cのu(k)をu(k+4)に更新する。(電機子電
圧指令演算ステツプ) 以上が電流ループ演算ステツプであり第6図の
サンプリング周期T1毎に行なわれる。
従つて、(k+8)時点では、データメモリ1
08cには電機子電圧指令としてu(k+4),u
(k+5),u(k+6),u(k+7)が格納され
る。
この様にして得た補償されたD/Aコンバータ
指令値iu,iv,iwをプロセツサ108aがバス1
08hを介しDA変換器108eへ送り、アナロ
グ変換してパルス幅変調回路114へ送り、以降
同様にして同期モータ101に三相電流がインバ
ータ115から送られる。
上述の実施例ではサーボモータとして同期モー
タを例に説明したが、その他の交流モータや直流
モータにも適用でき、又、電流ループと速度ルー
プの演算を一つの演算制御部で行なつているが、
これを別々の演算制御部によつて行なつてもよ
い。更に、パルス幅変調回路114をタイマで構
成し、プロセツサ108aがDAコンバータ指令
iu,iv,iwをパルス幅変調して、デジタルのパル
ス幅変調指令を出力し、直接タイマを動作させパ
ルス幅変調信号をインバータ115へ送る様にし
てもよい。
以上、本発明のサーボモータの速度検出装置に
よれば、サーボモータの速度制御が電流ループ演
算を周期T1で行なつて、速度ループ演算がその
T1の整数倍の周期T2で行なわれる場合に、サー
ボモータの回転速度が低速と判断されれば、周期
T2毎に実電流がサンプリングされていても、T2
周期前の推定速度とT2周期前の実電流値と周期
T1毎の電機子電圧指令値から現在の推定速度を
演算しているために、速度ループ演算の周期T2
の間に位置検出パルスが到来しないような低速度
でも速度推定が可能である。
つまり、速度制御装置での速度ループ演算は、
電流ループ演算の周期T1で行なうことを要しな
いで、それより長い周期で行なえば良いため、制
御部のプロセツサの負担が軽減され、しかも速度
推定のための演算を速度ループの演算サイクルの
中に組込むことができる。したがつて、同一の演
算能力であつても、高速回転時の電流ループでの
応答特性を劣化させることなく、低速回転時のプ
ロセツサの負担を増加させずにサンプリング周期
毎の速度検出が可能になる。
尚、本発明を一実施例により説明したが、本発
明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、こ
れらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的なサーボ制御回路のブロツク
図、第2図は従来の速度検出方式の構成図、第3
図は第2図構成の動作説明図、第4図は既提案の
マイクロプロセツサによる速度、電流ループの動
作ブロツク図、第5図は既提案の低速回転時の速
度検出原理説明図、第6図は本発明による演算周
期関係図、第7図は本発明の一実施例回路図、第
8図は第7図構成の要部構成図、第9図は第8図
構成の動作説明図、第10図は第7図構成の要部
構成図、第11図は第10図構成の動作説明図で
ある。 図中、101……モータ、108……演算制御
部、112U,112V,112W……検流器、
115……インバータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 サーボモータに流れる実電流を検出する電流
    検出器と、該サーボモータから所定角回転毎に出
    力される回転パルス及びその位置コードに基づい
    て位置検出パルスを形成する位置検出器と、該サ
    ーボモータの電力駆動回路と、速度指令とサーボ
    モータの回転速度との差速度に基づき振幅指令を
    得て電流指令を演算する速度ループ及び該電流指
    令と前記電流検出器により検出された実電流との
    差から電機子電圧指令を演算する電流ループを含
    む制御部とを有するサーボモータの速度制御装置
    において、 周期T2毎に電流検出器から得られる実電流を
    サンプリングするサンプリング手段と、 サンプリングされた実電流を各周期T2毎に記
    憶する実電流記憶手段と、 前記周期T2の整数分の1の周期T1毎に実行さ
    れる電流ループ演算により求めた電機子電圧指令
    値を各周期T1毎に記憶する電機子電圧指令値記
    憶手段と、 T2周期毎に演算されるサーボモータの推定速
    度を周期T2毎に順次記憶する推定速度記憶手段
    と、 これら各記憶手段からT2周期前と現在の実電
    流、T2周期前までの間の周期T1毎の電機子電圧
    指令値及びT2周期前の推定速度を読み出す読み
    出し手段と、 T2周期内での前記位置検出パルス数が零、所
    定数以下、あるいは所定数以上であるときそれぞ
    れサーボモータの回転速度を低速、中速、高速と
    判断する速度範囲判別手段と、 この速度範囲判別手段が低速の状態を検出した
    時にT2周期前の推定速度とT2周期前の実電流値
    と周期T1毎の電機子電圧指令値から現在の推定
    速度を演算する推定速度演算手段 とを有することを特徴とするサーボモータの速度
    検出装置。
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