JPH0144969Y2 - - Google Patents

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JPH0144969Y2
JPH0144969Y2 JP2763482U JP2763482U JPH0144969Y2 JP H0144969 Y2 JPH0144969 Y2 JP H0144969Y2 JP 2763482 U JP2763482 U JP 2763482U JP 2763482 U JP2763482 U JP 2763482U JP H0144969 Y2 JPH0144969 Y2 JP H0144969Y2
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JP
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switch
heater
door
oven
hot air
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はヒータ加熱装置を有する高周波加熱
装置に関するものである。
従来技術 この種のヒータ付き高周波加熱装置において、
そのヒータを使用して外部加熱によりオーブン調
理を行う場合、その調理の途中においてオーブン
扉を開いて調理の状態を確認することがある。と
ころが、この場合にはせつかく暖められたオーブ
ン庫内が冷えて、扉を閉じて調理を再開しても、
所定の温度まで上昇するのに時間がかかり、結果
として調理時間が長くなることになる。
考案の目的 この考案の目的は、調理途中においてオーブン
扉を開放してもオーブン庫内の温度低下を防止し
得るヒータ付き高周波加熱装置を提供することに
ある。
実施例 以下、この考案を電子レンジに具体化した一実
施例を図面に基づいて説明する。電子レンジ本体
1の内部には被加熱物Fを収納するオーブン庫と
しての加熱室2が配置されている。その加熱室2
の前面には被加熱物Fを出し入れするための開口
が形成されている。その開口を開閉するオーブン
扉としての扉3はその左側において枢支され、そ
の扉3のほぼ中央には透視窓4が形成されてい
る。この透視窓4は耐熱ガラス製の透明板5と、
透視効果を損わない程度の金網(図示しない)と
から構成され、加熱室2内の熱蒸気および高周波
エネルギが外部に漏洩するのを防止する。
前記扉3の右側下方にはその扉3の開閉操作を
行うための取手6が設けられている。ラツチ解除
片6aは取手6による扉3の開放操作にさきだつ
て操作されるもので、その操作により扉3を閉成
状態に保持するためのラツチ(図示しない)が解
除されて扉3の開放が可能となる。また、扉3の
右方において電子レンジ本体1の前面には操作パ
ネル7が配置されている。第10図に示すよう
に、この操作パネル7の上部には、高周波加熱状
態を指示するための高周波指示ランプ8と、後述
する熱風加熱状態を指示するための熱風指示ラン
プ9と、高周波と熱風との同時加熱状態を指示す
るためのコンビネーシヨン指示ランプ10とが配
置され、また、それらの下方には高周波加熱の強
弱を調節(具体的には後述する)するための高周
波調節つまみ11と、熱風加熱の強弱を調節(具
体的には後述する)するための熱風調節つまみ1
2とが配置されている。
さらに、前記両つまみ11,12の下方には高
周波を低出力にするためのジエントルスイツチ1
3と、後述するグリルヒータ54を作動させるた
めの切換手段としてのグリルスイツチ14とが並
設配置されるとともに、それらの両側には高周波
低出力状態を指示するための低出力指示ランプ1
5と、グリルヒータ54の発熱状態を指示するた
めのグリルヒータ指示ランプ16とがそれぞれ配
置されている。また、その下方にはタイマ設定つ
まみ17と、スタートスイツチ18と、後述する
ターンテーブル53を回転させるためのターンテ
ーブルスイツチ19とが配置されている。なお、
前記各スイツチ13,14は、1回目の押圧操作
でオン状態にロツクされ、2回目の押圧操作でロ
ツク状態が解除されてオフに復帰する。また、ス
タートスイツチ18は、例えば実開昭56−82835
号公報などに示されるように、扉3が開放されて
いるときの押圧操作によつてはオンにならず、扉
3が閉鎖されているときの押圧操作によつてのみ
オン状態にロツクされるとともに、扉3の開放操
作によつてそのロツク状態が解除されてオフにな
る。ターンテーブルスイツチ19は押圧操作の間
だけ接点が切換わり、押圧をやめれば直ちに復帰
する押釦スイツチである。
第2図および第4図に示すように、加熱室2の
右側外面には高周波発生装置としてのマグネトロ
ン20が配置され、高周波エネルギが導波管Wを
介して加熱室2内に供給される。マグネトロン2
0の後部にはマグネトロン冷却用ブロワ22が配
設されている。また、第4図に示すように、マグ
ネトロン冷却風を加熱室2内に送風するための送
風管21の開口部と対向する部分の加熱室2の側
壁2aには多数の小孔よりなる送風口23が透設
されている。さらに、送風管21の一部には、加
熱室2の天板2bと電子レンジ本体1の天板との
間の空間24に向かつて開口する第2の送風管2
5が接続されている。なお、加熱室2の天板2b
の上面には断熱材26および遮熱板が設けられて
いる。
電子レンジ本体1の左側後部において、その天
板には第1、第2の排気口27,28が互いに近
接して透設されており、また、第2の排気口28
の下方において加熱室2の側壁2cの上端には多
数の小孔よりなる通気口29が設けられ、この通
気口29と第2の排気口28との間には通気管3
0が接続されている。
第7図および第8図に示すように、前記送風管
21の内側には軸31によりシヤツター32が回
動可能に支持され、そのシヤツター32は前記送
風口23を閉成する位置と開放する位置とに配置
可能である。送風管21外において前記軸31に
は作動レバー33が固定され、その作動レバー3
3にはスプリング(図示しない)のばね力が作用
していて、その作動レバー33が第7図、第8図
の時計方向(シヤツター32の開放方向)に付勢
されている。作動レバー33の他端と、固定位置
のソレノイド35のアーマチヤ35aとの間には
連結ロツド34が介在されていて、第7図に示す
ように、ソレノイド35の消磁時にはアーマチヤ
35aが突出して前記シヤツター32が開放位置
に配置され、また、第8図に示すようにソレノイ
ド35の励磁時にはアーマチヤ35aが没入して
シヤツター32が閉成位置に配置される。
そして、シヤツター32が開放位置に配置され
たときにおいて前記ブロワ22が作動されると、
そのブロワ22から送られるエアがマグネトロン
20を冷却した後に送風管21に導入され、その
大部分が送風口23から加熱室2内に供給され、
一部が第2の送風管25に導かれる。加熱室2内
に供給されたエアは通気口29および通気管30
を通つて第2の排気口28から外部へ排出され、
また、送風管25内に導かれたエアは加熱室2の
上部を冷却しながら空間24内を通つて第1の排
気口27から外部に排出される。さらに、シヤツ
ター32が閉成位置に配置されたときには、ブロ
ワ22からのすべてのエアが第2送風管25内に
導かれる。なお、第2図に示すように電子レンジ
本体1の後側板などにはブロワ22のエアが通る
ようにした多数の小孔よりなる通気口36が形成
され、また、第3図に示すように前記空間24内
には第2の送風管25からのエアを第1の排気口
27にガイドするためのガイド板37が配設され
ている。
第2図および第5図に示すように、加熱室2の
後壁2dの後部には熱風発生室41が設けられて
いる。この熱風発生室41は縦断面ほぼ円形のフ
アン室部42と、縦断面ほぼ三角形のヒータ室部
43とにより構成されている。フアン室部42内
には送風フアン44が収納され、その送風フアン
44はフアン室部42の後壁外側に配置されたフ
アンモータ45により回転される。送風フアン4
4の中央部に対向する後壁2dには第6図に示す
ように多数の小孔よりなる吸気口46が形成され
ている。
ヒータ室部43内にはスパイラル状の熱風ヒー
タ47が収納されている。また、ヒータ室部43
と対向する部分の後壁2dには多数の小孔よりな
る送風口48が形成されている。そして、前記フ
アンモータ45の駆動により、送風フアン44が
回転されると、加熱室2内のエアが吸気口46か
ら熱風発生室41内に吸入されて熱風ヒータ47
により加熱され、送風口48から加熱室2内に戻
される。このように、熱風発生室41と加熱室2
との間を熱風が循環されるようになつており、送
風フアン44、フアンモータ45、熱風ヒータ4
7等により熱風循環装置が構成されている。熱風
ヒータ47と送風口48との間には液膨サーモ4
9が配置され、熱風ヒータ47からのエアの温度
が一定以上になるとその液膨サーモ49の作用に
よりヒータ47に対する入力が遮断される。
第4図に示すように、電子レンジ本体1の内底
部には減速機構を備えたターンテーブルモータ5
0が固定されている。加熱室2の底壁に軸受51
を介して回動可能に支持されたカツプリング52
は前記モータ50のモータ軸50aに連結されて
いる。そのカツプリング52上にはターンテーブ
ル53が設置され、モータ50の回転にともない
このターンテーブル53が回転される。また、加
熱室2内の上部には両端部において加熱室2の天
板2bに支持されたグリルヒータ54が配置され
ている。
第9図に示すように、前記高周波調節つまみ1
1の軸11aには可変抵抗器55の回転軸55a
が連結されるとともに、その軸11aの外周には
カム体56が固定されている。そのカム体56の
一側方には1個の出力調節スイツチ57が配置さ
れるとともに、他側方には3個の出力調節スイツ
チ58,59,60が並設配置されている。そし
て、高周波調節つまみ11の回転操作にともな
い、前記カム体56に形成したカム面56a〜5
6dが前記各出力調節スイツチ57〜60の接点
57a〜60aにそれぞれ係合してそれらの出力
調節スイツチ57〜60が閉路され或いは切換え
られる。
なお、前記加熱室2には、その加熱室2の内部
照明のための室内ランプ4(後述する)が設けら
れている。
次に、この電子レンジの作動制御回路の構成を
第11図に従つて説明する。交流電源から延びる
一対の母線71,72間にはトランス73の一次
側コイル(低圧側)の端子73a,73a′が接続
されている。このトランス73は3個の二次側コ
イルを有しており、そのひとつのコイルの回路電
源用端子73e,73e′間には断続動作制御回路
(以下単にS.C.Cとする)74が接続されている。
このS.C.C74はフリツプフロツプ回路を内蔵し
ており、そのフリツプフロツプ回路の出力信号に
基づき、このS.C.C74に接続された断続動作リ
レー75とトリガーリレー76とが交互に励磁さ
れる。また、S.C.C74には前記可変抵抗器55
が接続されており、この可変抵坑器55は前記断
続動作リレー75の断続励磁時間を20〜80%の範
囲内で可変させるものである。さらにS.C.C74
には前記出力調節スイツチ59が接続されてお
り、この出力調節スイツチ59が閉路されると、
前記可変抵抗器55に関係なく断続動作リレー7
5が励磁状態を連続して保持するとともに、トリ
ガーリレー76が消磁状態を保持する。
前記トランス73の別のコイルの高圧用二次側
端子73bの一方は接地され、他方73b′はコン
デンサ77とダイオード78との直列回路を介し
て接地されている。また、後述する出力切り替え
リレー100の常閉接点100aとコンデンサ7
9との直列回路が前記コンデンサ77と並列に接
続されている。トランス73のさらに別のコイル
のマグネトロンヒータ用二次側端子73c,73
c′には前記マグネトロン20の陰極が接続され、
その陰極は二次側端子73c,73c′間の電圧に
よりヒータ加熱される。コンデンサ79とダイオ
ード78との接続点は前記断続動作リレー75の
常開接点75aを介してマグネトロン20の陰極
に接続されている。マグネトロン20の陽極は接
地されている。
そして、断続動作リレー75が励磁されてその
常開接点75aが閉路されるとともに、出力切り
替えリレー100が励磁されてその常閉接点10
0aが開路されているときには、トランス73の
高圧用二次側端子73b,73b′間の交流電圧に
より端子73bに対して端子73b′が正電位にな
ると、端子73b′からコンデンサ77、ダイオー
ド78を経て二次側端子73bへ電流が流れ、コ
ンデンサ77に充電される。また、前記常閉接点
100aが閉路されているときには、端子73
b′からコンデンサ77,79の並列回路、ダイオ
ード78を経て端子73bへ電流が流れ、コンデ
ンサ77,79に充電される。当然のことなが
ら、この場合の充電容量はコンデンサ77のみに
充電された場合より大きい。そして、トランス7
3の二次側端子73b,73b′間の交流電圧によ
り端子73b′に対して端子73bが正電位になる
とマグネトロン20の陽極と陰極との間に、閉路
状態の常開接点75aを介してコンデンサ77,
79の一方または両方の充電電圧と交流電圧との
半波とが重なり合つて印加される。そして、常閉
接点100aが開いてコンデンサ77にのみ充電
されているときにはマグネトロン20が500W相
当(消費電力)の低出力にて発振される。また、
常閉接点100aが閉じて両コンデンサ77,7
9に充電されているときには、マグネトロン20
が1250W相当(消費電力)の高出力にて発振され
る。
さらに、断続動作リレー75が消磁され、その
常開接点75aが開路されているときには、マグ
ネトロン20の発振が停止される。
前記母線71にはヒユーズ80、2つの切り換
え端子81a,81bを有する第一タイマスイツ
チ81、第二タイマスイツチ82、ラツチスイツ
チ83、前記スタートスイツチ18、マグネトロ
ン保護用サーモスイツチ87、前記出力調節スイ
ツチ58がそれぞれ接続され、第一タイマスイツ
チ81の端子81bと第二タイマスイツチ82と
の間と、第二タイマスイツチ82とラツチスイツ
チ83との間は、2つの切り換え端子57b,5
7cを有する前記出力調節スイツチ57の各端子
57b,57cが接続されている。そして、前記
第一タイマスイツチ81は、前記タイマ設定つま
み17がオフの位置にあるときに接点81a側に
切り替えられ、タイマ設定つまみ17が0〜30分
の位置にセツトされたときには接点81b側に切
り替えられる。また、第二タイマスイツチ82は
タイマ設定つまみ17が0.5〜30分(本実施例で
はタイマーの最小セツト時間が0.5分、最大が30
分であるため、その間の任意の時間)の位置にセ
ツトされたときに閉路されるとともに、後述する
タイマモータ101のタイマ動作に連動して、設
定時間経過後に「0」の位置に戻つたときに、
「チン」というタイマ終了報知とともに開路され
る。ラツチスイツチ83は前記扉3を閉鎖位置に
ロツクするラツチに連動して扉3が閉鎖位置にロ
ツクされたときに閉路されるとともに、前述のラ
ツチ解除片6aの操作によつてロツクが解除され
たときに開路される。さらに、出力調節スイツチ
57,58は前記高周波調節つまみ11およびカ
ム体56により前記可変抵抗器55および出力調
節スイツチ59,60と連動している。即ち、出
力調節スイツチ57は、第10図において高周波
調節つまみ11がオフの位置にあるときのみに第
11図下方の切り換え端子57c側に接続され、
その他の20%〜100%の出力セツト位置では第1
1図上方の切り換え端子57b側に接続されると
ともに、出力調節スイツチ58は、高周波調節つ
まみ11がオフの位置にあるときに開路される
が、その他の20%〜100%の出力セツト位置では
閉路されるようにされ、また、出力調節スイツチ
59,60は高周波調節つまみ11が100%の位
置にあるときのみにそれぞれ閉路され、その他の
オフ位置及び20%〜80%の出力セツト位置ではそ
れぞれ開路されるようになつている。熱風ヒータ
47は1250W相当(消費電力)の出力で発熱す
る。
第一タイマスイツチ81よりトランス側におい
て、母線71,72間には室内ランプ84および
前記ブロワ22のブロワモータ85が接続されて
いる。また、前記グリルスイツチ14は互いに連
動する2つの接点14a,14bを有し、第一タ
イマスイツチ81の端子81aと母線72との間
にはそのグリルスイツチ14の一方の接点14a
とグリルヒータ指示ランプ16との直列回路が接
続され、そのグリルヒータ指示ランプ16と並列
にターンテーブルモータリレー86が接続されて
いる。第一タイマスイツチ81の接点81aとグ
リルスイツチ14の一方の接点14aとの接続点
と、母線72との間には、グリルスイツチ14の
他方の接点14b、グリルヒータ54およびサー
モスイツチ88の直列回路が接続されている。そ
して、前記第一タイマスイツチ81の接点81a
とグリルスイツチ14との間の回路により、グリ
ルヒータ54を全定格消費電力にて駆動する第一
の電気回路が構成されている。
前記出力調節スイツチ57の共通端子と母線7
2との間にはオーブンスイツチ89、前記液膨サ
ーモ49、サーモスイツチ90および前記熱風ヒ
ータ47の直列回路が接続されている。前記オー
ブンスイツチ89は、熱風調節つまみ12によつ
て温度調節される液膨サーモ49と連動するよう
にされ、第10図において熱風調節つまみ12が
オフの位置にあるときのみに開路され、その他の
50℃〜250℃の温度セツト位置にあるときには閉
路されるようになつている。オーブンスイツチ8
9と液膨サーモ49との接続点と、グリルスイツ
チ14の接点14bの常閉側端子14cとの間に
はラツチ連動スイツチ91とダイオード92との
直列回路が接続されており、そのラツチ連動スイ
ツチ91は前記ラツチスイツチ83と連動して、
ラツチスイツチ83が開路されるときにはラツチ
連動スイツチ91が閉路され、逆にラツチスイツ
チ83が閉路されるときには、ラツチ連動スイツ
チ91が開路されるというように、逆のオンオフ
動作をするようにされる。即ち、ラツチ連動スイ
ツチ91は、扉3の開閉操作に連動して、扉3が
閉鎖位置にロツクされているときには開路され、
扉3が開放されたときに閉路されるようになつて
いる。前記出力調節スイツチ57の切り換え端子
57c、オーブンスイツチ89、ラツチ連動スイ
ツチ91及びダイオード92の直列回路により、
前記グリルヒータ54を全定格消費電力よりも小
なる消費電力にて駆動する第二の電気回路が構成
されている。また、液膨サーモ49とサーモスイ
ツチ90との接続点と、前記ダイオード92との
間には前記出力調節スイツチ60とジエントル連
動スイツチ93との直列回路が接続され、その出
力調節スイツチ60は前記出力調節スイツチ59
および可変抵抗器55と連動して、高周波調節つ
まみ11が100%連続出力位置にセツトされたと
きのみ閉路される。そして、ジエントル連動スイ
ツチ93は前記ジエントルスイツチ13と連動し
てジエントルスイツチ13がオン(閉路)状態に
ロツクされると同時に閉路され、かつそのロツク
が解除されるとともにジエントルスイツチ13と
同じくオフ(開路)状態に戻るようになつてい
る。さらに、液膨サーモ49とサーモスイツチ9
0との接続点と、グリルスイツチ14の一方の接
点14bの共通端子とグリルヒータ54との接続
点との間にはトライアツク94が接続されてい
る。トライアツク94のゲート端子と、前記接点
14bとグリルヒータ54の接続点との間には、
前記トリガーリレー76の常開接点76aおよび
抵抗95の直列回路が接続されている。
そして、グリルヒータ54に直接交流電圧が印
加されたときには、そのグリルヒータ54は
1000W相当(消費電力)の全定格出力にて発熱さ
れ、また、ダイオード92を介してグリルヒータ
54に半波整流電圧が印加されたときには、その
グリルヒータ54は500W相当(消費電力)の半
分の定格出力にて発熱される。さらに、トライア
ツク94を介してグリルヒータ54に交流電圧が
印加されたときには次のように作用する。すなわ
ち、前記S.C.C74によりトリガーリレー76が
例えば10秒〜20秒程度の適当な周期で断続的に励
磁または消磁されるとその常開接点76aが閉路
または開路され、接点76aが閉路されたとき、
トライアツク94のゲート端子に抵抗95を介し
てゲート信号が与えられ、トライアツク94がタ
ーンオンされてグリルヒータ54が発熱する。ま
た接点76aが開路されたときには、トライアツ
ク94がターンオンされないためグリルヒータ5
4には交流電流が流れない。このため、グリルヒ
ータ54は断続的に発熱する。この場合、断続動
作リレー75とトリガーリレー76とは交互に開
閉路されるため、マグネトロン20が発振されて
いるときにはグリルヒータ54は発熱せず、グリ
ルヒータ54が発熱しているとき、マグネトロン
20は発振されない。なお、トリガーリレー76
が消磁されて常開接点76aが開路されていると
きにはトライアツク94はオフされたままであ
る。
前記オーブンスイツチ89と液膨サーモ49と
の接続点には後述するランプリレー98の切り替
え接点98aが接続され、その接点98aの2つ
の端子98b,98cは前記熱風指示ランプ9、
コンビネーシヨン指示ランプ10をそれぞれ介し
て母線72に接続されている。接点98aの共通
端子と母線72との間には前記フアンモータ45
が接続されるとともに、前記シヤツター用ソレノ
イド35が接続されている。ラツチスイツチ83
とスタートスイツチ18との接続点と、母線72
との間には扉3の開放動作により閉路されるモニ
タースイツチ96と抵抗97との直列回路が接続
されており、前記ラツチスイツチ83が溶着等に
より開放不能となつたとき、短絡回路を形成して
前記ヒユーズ80が溶断されるようになつてい
る。前記ターンテーブルスイツチ19は2つの切
り替え端子19a,19bを有し、その一方の端
子19aは第一タイマスイツチ81の端子81b
に接続され、他方の端子19bはスタートスイツ
チ18とサーモスイツチ87との接続点に接続さ
れている。またターンテーブルスイツチ19の共
通端子は前記ターンテーブルモータリレー86の
切り替え接点86aの常閉側端子86bに接続さ
れ、その切り替え接点86aの常開側端子86c
は第一タイマスイツチ81の端子81aに接続さ
れている。切り替え接点86aの共通端子と母線
72との間には前記ターンテーブルモータ50が
接続されている。スタートスイツチ18とサーモ
スイツチ87との接続点と、母線72との間には
タイマモータ101が接続されている。また、出
力調節スイツチ58のトランス側において母線7
1,72間にはランプリレー98の回路と、オー
ブンスイツチ89と連動するオーブン連動スイツ
チ99および高周波指示ランプ8の直列回路と、
ジエントルスイツチ13および低出力指示ランプ
15の直列回路とが接続され、その低出力指示ラ
ンプ15と並列に出力切り替えリレー100が接
続されている。そして、オーブン連動スイツチ9
9は、液膨サーモ49の制御温度を調節して加熱
室(オーブン庫)2内の温度設定を行なうための
前記熱風調節つまみ12の操作に連動して、同つ
まみ12がオフの位置でオーブンスイツチ89が
開路されているときには、オーブン連動スイツチ
99が閉路されるとともに、同つまみ12が50℃
〜250℃の温度セツト位置にセツトされたときに
は、オーブンスイツチ89が閉路されるのとは逆
に、オーブン連動スイツチ99が開路されるよう
になつている。また、出力切り替えリレー100
は、これが励磁される間、前述の常閉接点100
aを開路するようにされ、かつ消磁されていると
きには常閉接点100aを閉路状態に保持させる
ようになつている。
次に、以上のように構成された電子レンジの作
用を説明する。さて、グラタン、焼魚等の調理の
ためにその調理物の表面にこげ目をつけるには、
グリルヒータ54を使用する。すなわち、この場
合には、第12図aに示すように、高周波調節つ
まみ11、熱風調節つまみ12およびタイマ設定
つまみ17をオフの位置にして、グリルスイツチ
14をオンにする。このようにすると、第12図
bに示すように第一タイマスイツチ81が端子8
1a側に切り替えられるので、グリルヒータ指示
ランプ16が点灯するとともに、ターンテーブル
モータリレー86が励磁され、第12図cに示す
ようにグリルヒータ54が1000W相当の全定格出
力で発熱する。また、前記リレー86の励磁によ
りその接点86aが端子86c側に切り替えられ
てターンテーブルモータ50に入力され、ターン
テーブル53が回転される。
このように、グリルヒータ54のみが発熱され
て調理物の表面にこげ目をつけることができる。
この場合、第一タイマスイツチ81の接点81
bが開路状態にあるため、例えば、熱風調節つま
み12が50℃〜250℃のいずれかの位置にセツト
されてオーブンスイツチ89が閉路されたとして
も熱風ヒータ47には通電されず、また扉3を閉
鎖した状態でスタートスイツチ18が押圧操作さ
れて同スイツチ18が閉路状態にロツクされたと
してもトランス73には通電されないので、熱風
ヒータ47及びマグネトロン20が作動すること
はない。
なお、調理途中において扉3を開いた場合、ラ
ツチスイツチ83が開路されるのみで、グリルヒ
ータ54は発熱を続ける。勿論、扉3の開閉操作
とは無関係にグリルヒータ54が作動するので、
例えば、扉3を開いた状態で食品をじつくりと観
察しながらグリル調理を行なうこともできる。ま
た、グリルヒータ54により加熱室2内の温度が
所定の温度以上になると安全のためのサーモスイ
ツチ87が開路されてグリルヒータ54の発熱が
停止され、加熱室2の過昇温が防止される。ま
た、このときにはシヤツター用ソレノイド35が
消磁されてシヤツター32が開放位置にある。
グリル加熱を停止するには、グリルスイツチ1
4をもう一度プツシユ操作してグリルスイツチ1
4を開路すればよい。このとき、ターンテーブル
53に乗せた食品を見て、加熱室(オーブン庫)
2の手前側に食品が回転してきたころあいをみは
からつて、グリルスイツチ14をプツシユすれ
ば、食品を取り出し易い位置にターンテーブル5
3を停止させることができる。
次に、パイ、シユークリーム等をつくるために
オーブン調理を行うには、第13図aに示すよう
に高周波調節つまみ11をオフ位置にした状態で
熱風調節つまみ12を所望の温度位置まで回動操
作して、予熱を行なつてから、食品を挿入して扉
3を閉じたのちタイマ設定つまみ17を0.5分〜
30分の間の所要の位置にセツトしてスタートスイ
ツチ18をオン操作する。従つて、第13図bに
示すように、第一タイマスイツチ81が端子81
b側に切り替えられるとともに、第二タイマスイ
ツチ82、ラツチスイツチ83およびスタートス
イツチ18が閉路され、そのラツチスイツチ83
と連動したラツチ連動スイツチ91が開路され
る。このため、室内ランプ84が点灯し、熱風ヒ
ータ47およびフアンモータ45に通電されて、
加熱室2内のエアが循環加熱され、オーブン調理
を行うことができる。また、熱風指示ランプ9が
点灯し、オーブン調理状態を指示し、タイマモー
タ101が回転する。なお、前記扉3の閉成は、
前記熱風調節つまみ12,17の操作後でもよ
く、扉3が開放されている間はラツチスイツチ8
3及びスタートスイツチ18が開路されているの
で、ターンテーブルモータ50およびタイマモー
タ101は作動せず、ターンテーブル53の回転
およびタイムカウントが停止される。このことは
以後に述べる各種の調理においても同様である。
なお、この熱風加熱時には加熱室2上部の冷却
のためにブロワモータ85が回転されるが、ソレ
ノイド35が励磁されてシヤツター32が閉成位
置に保持されるので、ブロワ22からのエアが加
熱室2内に供給されることはなく、庫内温度の低
下が防止される。
そして、この熱風加熱において加熱室2内の温
度が熱風調節つまみ12によつて設定した温度の
一定の上限値以上になると、第13図cから明ら
かなように液膨サーモ49の作用によりサーモ接
点が開路されて熱風ヒータ47に対する通電が遮
断され、そして加熱室2内の温度が設定温度の一
定の下限値以下に下がるとサーモ接点が再び閉路
されて熱風ヒータ47に通電される。
この熱風加熱調理において、例えば調理途中に
調理具合の確認などのため扉3を開放すると、ラ
ツチスイツチ83が開路され、そのラツチスイツ
チ83と連動する連動スイツチ91が閉路され
る。このため、ダイオード92を通してグリルヒ
ータ54に半波が供給され、第13図cに示すよ
うにそのグリルヒータ54が定格の半分の出力で
ある500W(消費電力)で発熱する。また、この扉
開放時においては、熱風の循環が継続される。従
つて、この扉開放によつて加熱室2内の温度が大
きく下がることはない。なお、ラツチスイツチ8
3の開放によりターンテーブルモータ50および
タイマモータ101の回転が停止される。扉3を
閉鎖すればグリルヒータ54の発熱が停止され
る。
このように熱風調理を行い、タイマによる設定
時間が終了して、タイマ設定つまみ17が「0」
の位置に復帰すると、「チン」というタイマ終了
報告がなされると同時に第二タイマスイツチ82
が開路される。このため、ターンテーブル53の
回転が停止されるけれども、出力調節スイツチ5
7が切り換え端子57c側に切り換えられている
ことから熱風ヒータ47の発熱は、その後も継続
して行なわれるとともに、フアンモータ45の回
転を続行され、ソレノイド35も励磁されたまま
の状態が続く。熱風調理を終了したい場合には、
熱風調節つまみ12をオフ位置にしてオーブンス
イツチ89を開路するか、タイマ設定つまみ17
をオフにして第一タイマスイツチ81を接点81
a側に切換えればよい。
また、扉3を開放したとき、或いは扉3を閉鎖
した状態であつてもタイマ終了によつてターンテ
ーブル53が停止している場合に、ターンテーブ
ルスイツチ19を操作して接点19a側に切り替
えれば、同スイツチ19を押している間だけター
ンテーブルモータ50に通電されてターンテーブ
ル53が回転するので、そのターンテーブル53
上の調理物の向きを変えてその調理物を取り出し
易くすることができる。これは以後の各種の調理
においても同様である。なお、熱風調理の方法と
して、ターンテーブル53を回転させない状態で
調理することもできる。即ち、タイマ設定つまみ
を「0」の位置にセツトすることにより、第二タ
イマスイツチ82が開路されたままとなり、ター
ンテーブルモータ50には通電されなくなる。従
つて、時間設定をすることなく操作者の好みによ
つて自由な時間だけ熱風調理を行なうことができ
る。勿論この場合には、スタートスイツチ18を
操作する必要はない。
次に、例えばごはんのあたためなどの調理をす
るために、高出力による連続高周波加熱を行うに
は、第14図aに示すように、高周波調節つまみ
11を100%の位置にセツトするとともに、熱風
調節つまみ12をオフの位置にセツトし、タイマ
設定つまみ17を0.5〜30分の間の位置にセツト
し、扉3を閉じた状態でスタートスイツチ18を
オン操作する。
このようにすると、第14図bに示すように第
一タイマスイツチ81が接点81b側に切替えら
れるとともに、第二タイマスイツチ82、ラツチ
スイツチ83及びスタートスイツチ18、出力調
節スイツチ58、出力調節スイツチ59が閉路さ
れ、その出力調節スイツチ59と連動する出力調
節スイツチ57が接点57b側に切替えられる。
このため、室内ランプ84が点灯し、ブロワモー
タ85およびターンテーブルモータ50が回転す
るとともに、タイマモータ101も回転し、高周
波指示ランプ8が点灯する。一方、出力調節スイ
ツチ59が閉路されることによりS.C.C.74の作
用で断続動作リレー75が連続的に励磁されてそ
の常開接点75aが閉路される。この場合、ジエ
ントルスイツチ13が操作されていないために出
力切り替えリレー100の常閉接点100aが閉
じられている。従つて、高周波加熱が高出力の連
続動作で行われる。また、この場合、ソレノイド
35が消磁されているので、シヤツター32が開
放位置に保持されるとともに、ブロワモータ85
が回転される。従つて、ブロワ22からのマグネ
トロン冷却風が加熱室2内に供給され、透視窓4
の透明板5等のくもりを防止することができる。
この高周波による高出力連続加熱の途中におい
て扉3を開放した場合には、ラツチスイツチ83
およびスタートスイツチ18が開路されるのでマ
グネトロン20の出力が停止される。
なお、例えばブロワ22の故障などによりマグ
ネトロン20が過昇温になつた場合にはサーモス
イツチ87が開路してそのマグネトロン20を保
護する。
次に、シチユー、煮豆などの料理の場合には弱
出力による連続高周波加熱を行う。この場合に
は、第15図aに示すように前記の高出力連続加
熱のときの操作に加えてジエントルスイツチ13
をオン操作する。
このようにすると、第15図bに示すように、
低出力指示ランプ15が点灯するとともに、出力
切り替えリレー100が励磁されて、その常閉接
点100aが開路される。このため一方のコンデ
ンサ79が切離されて高周波出力が低下され、第
15図cの示すように、低出力による高周波加熱
が行われる。
次に、調理物の量や質の相違により前記の高周
波高出力連続を高出力断続に切り替えることが望
ましい場合がある。この場合には、第16図aに
示すように、高出力連続の場合に100%にセツト
した高周波調節つまみ11を20%〜80%の間の所
要の位置にセツトする。
このようにすると、第16図bに示すように、
出力調節スイツチ59が開路されるとともに、可
変抵抗器55が有効作動可能な状態になり、S.C.
C.74の作用により断続動作リレー75が可変抵
抗器55の設定位置にあわせて交互に励磁と消磁
とを繰り返す。このため、断続動作リレー75の
常開接点75aが交互に開閉路する。このとき、
出力切り替えリレー100の常閉接点100aが
閉路状態に保持されているため、第16図cに示
すようにマグネトロン20が高出力にて断続的に
発振する。尚、第16図cでは50%の断続状態を
示している。
扉3を開いた場合にはラツチスイツチ83およ
びスタートスイツチ18が開路されてマグネトロ
ン20の発振が停止される。
次に、前記の高出力断続を弱出力断続に切り替
えるには、第17図aに示すように高出力断続の
場合の操作に加えてジエントルスイツチ13をオ
ン操作する。
このようにすると、第17図bに示すように、
低出力指示ランプ15が点灯するとともに、出力
切り替えリレー100が励磁されてその常閉接点
100aが開路されて、マグネトロン20が低出
力に切り替えられ、その低出力による断続加熱が
行われる。
次に、ミートローフなどのように厚物の調理を
行うには、高周波の高出力による連続加熱と熱風
加熱とを同時に行うのがよい。そのためには、第
18図aに示すように高周波調節つまみ11を
100%の位置にセツトするとともに、熱風調節つ
まみ12を50℃〜250℃の間の所要の位置にセツ
トし、タイマ設定つまみ17を0.5分以上のとこ
ろに合わせる。そして、扉3を閉じた状態でスタ
ートスイツチ18を操作する。
このため、第18図bに示すように各スイツチ
類は前記熱風加熱時の状態と、高周波高出力連続
加熱時の状態とを合わせたような状態となり、熱
風の循環と高周波の高出力連続加熱とが同時に行
われるとともに、コンビネーシヨン指示ランプ1
0が点灯する。そして、この同時加熱において
も、シヤツター32が閉鎖されるためにマグネト
ロン冷却風が第2の送風管25を通つて第1の排
気口27から送出される。そして、特に、出力調
節スイツチ57が接点57b側に切り換えられて
第二タイマスイツチ82を通して熱風ヒータ47
に通電されるために、タイマ終了とともにマグネ
トロン20及び熱風ヒータ47の作動が同時に停
止される。
また、液膨サーモ49のオンオフ作用によつて
加熱室2内の温度が設定温度に維持されるにおい
て、液膨サーモ49のサーモ接点がオフしたとき
には、熱風ヒータ47の作動のみが停止され、マ
グネトロン20の作動は続行される。そして、液
膨サーモ49のサーモ接点が再びオンになるに伴
つて、熱風ヒータ47がマグネトロン20と同時
に作動するようになる。
扉3を開いた場合には、ラツチスイツチ83及
びスタートスイツチ18が開路されてラツチ連動
スイツチ91が閉路されるので、マグネトロン2
0の発振が停止されるとともに、ダイオード92
を通してグリルヒータ54に半波が供給され、そ
のグリルヒータ54が500W相当の出力で発熱す
る。また、このとき熱風ヒータ47およびフアン
モータ45はその作動が停止せず、熱風の循環が
行われる。従つて、扉3の開放にともなう加熱室
2内の大幅な温度低下を防止できる。
次に、前記第18図(高周波高出力連続+熱風
加熱)の状態から、第19図aに示すように、ジ
エントルスイツチ13をオン操作すると、第19
図bから明らかなように低出力指示ランプ15が
点灯するとともに、出力切り替えリレー100が
励磁されてその常閉接点100aが開路される。
また、ジエントルスイツチ13の閉路によりジエ
ントル連動スイツチ93が閉路されるので、出力
調節スイツチ60及びダイオード92を通してグ
リルヒータ54に半波が供給され、そのグリルヒ
ータ54が500W相当の出力にて発熱する。従つ
て、高周波の低出力連続加熱と、熱風加熱と、グ
リルヒータによる加熱とが同時に行われる。そし
て、この場合、加熱室2内の温度が設定温度の一
定の上限値以上になるに伴ない液膨サーモ49の
サーモ接点が開路されると、グリルヒータ54及
び熱風ヒータ47の発熱が停止され、その後、加
熱室2内の温度が設定温度の一定の下限値以下に
なるに伴ない、再び液膨サーモ49のサーモ接点
が閉路されるとグリルヒータ54及び熱風ヒータ
47が再び発熱する。これによつて、グリルヒー
タ54は主として調理開始時のみに有効に作用し
て発熱するようになる。
扉3が開放された場合には、ラツチスイツチ8
3及びスタートスイツチ18が開路されるので、
第19図に示すようにマグネトロン20の発振の
みが停止される。もつとも、扉3が開放された場
合に、たまたま液膨サーモ49のサーモ接点が開
路されていた場合には、ラツチ連動スイツチ91
を通して、グリルヒータ54のみが半波で発熱さ
れ続けることになる。
次に、前記第18図の状態(高周波高出力連続
+熱風)から、第20図aに示すように高周波調
節つまみ11を20%〜80%の位置にセツトする
と、第20図bに示すように可変抵抗器55が有
効化されるとともに、出力調節スイツチ59並び
に出力調節スイツチ60がそれぞれ開路される。
このため、各スイツチ類が前記第13図の状態
(熱風加熱状態)と、第16図の状態(高周波高
出力断続加熱状態)とを合わせた状態となるのに
加えて、断続動作リレー75の消磁時にトリガー
リレー76が励磁される。従つて、熱風ヒータ4
7の発熱と同時にマグネトロン20が高出力にて
断続的に発振するとともに、その断続発振と交互
してトリガーリレー76の常開接点76aが閉路
されて、トライアツク94のゲート端子にゲート
信号が与えられる。このため、マグネトロン20
の発振と交互してグリルヒータ54が全定格出力
にて断続的に発熱する。
さらに、この状態から第21図a,bに示すよ
うにジエントルスイツチ13が閉路された場合に
は、第21図cに示すように前記と同様に出力切
り替えリレー100の常閉接点100aが開路さ
れて高周波が低出力断続に切り替えられる。
そして、第20図及び第21図の高周波出力断
続加熱と熱風加熱とが同時に行なわれる場合に、
液膨サーモ49のオンオフ作用によつて加熱室2
内の温度が設定温度に維持されるにおいて、液膨
サーモ49のサーモ接点がオフしたときには、熱
風ヒータ47及びグリルヒータ54の発熱が停止
され、マグネトロン20の断続発振のみが続行さ
れる。その後、液膨サーモ49のサーモ接点が再
びオンになるに伴つて、熱風ヒータ47が作動す
るとともに、グリルヒータ54がマグネトロン2
0と交互に断続作動するようになる。
また第20図および第21図の場合において扉
3が開放された場合には、ラツチスイツチ83及
びスタートスイツチ18の開路によりマグネトロ
ン20の発振が停止されるとともに、ラツチ連動
スイツチ91が閉路されてグリルヒータ54に半
波が与えられ、グリルヒータ54が500Wの連続
発熱に切り替えられる。
なお、高周波加熱とヒータ加熱とを同時に行な
うと、調理物に対して内部加熱と外部加熱とを同
時に行い得るため、加熱調理時間が短くなり、調
理開始前の予備加熱も不要となる。
次に、この考案のいくつかの別の実施例を第2
2図〜第29図に基づいて説明する。まず、第2
2図および第23図に示す実施例は熱風用ヒータ
47の近傍にスパイラル状バイメタル111がそ
の外周側端部を固定した状態で取付けられるとと
もに、その内周側端部に作動杆112が支持さ
れ、その作動杆112とシヤツター32の軸31
との間がレバー113およびリンク114により
連結されたものである。
そして、熱風ヒータ47を使用しない高周波単
独加熱やグリル加熱の場合には、第22図に示す
ように非加熱状態にあるバイメタル111の作用
によりシヤツター32が開放位置に保持されてブ
ロワ22からのマグネトロン冷却風が加熱室2内
に至り、その加熱室2内の換気が行われるように
なつている。また、熱風ヒータ47を使用する熱
風加熱及び同時加熱の場合には、第23図に示す
ように、熱風ヒータ47の熱を受けて変形したバ
イメタル111の作用によりシヤツター32が閉
成回動されて加熱室2内への送風が遮断される。
また、第24図および第25図に示す実施例
は、熱風循環装置のフアンモータ45のモータ軸
45aに、それぞれ回転可能な2本のアーム11
5,116を有する回転体117,118のうち
一方の回転体117がモータ軸45aと一体的に
回転するように取付けられるとともに、他方の回
転体118がモータ軸45aの軸線方向へ移動可
能にして同モータ軸45aと一体的一回転するよ
うに取付けられ、一方の回転体117のアーム1
15が他方の回転体118のアーム116の中間
部に連結されるとともに、その他方の回転体11
8のアーム116の先端にはウエイト119が固
定されている。また、両回転体117,118の
間には回転体118をモータ軸45aの開放端側
に向かつて弾発するスプリング120が介在され
るとともに、回転体118には、その回転体11
8に対してモータ軸45aの軸線方向への移動の
み一体的にスライドするように連結された部材の
ピン118aが中間部において電子レンジのフレ
ームの一部に軸121により支持された連結杆1
22の一端に設けられた長孔122aに嵌合して
連結されている。連結杆122の他端はリンク1
14およびレバー113を介してシヤツター32
の軸31に連結されている。
そして、フアンモータ45の停止時には、第2
4図に示すように、スプリング120のばね力に
より回転体118が後方位置に保持されて連結杆
122等を介してシヤツター32が開放位置に保
持され、また、熱風循環装置が作動するフアンモ
ータ45の回転時には、第25図に示すようにそ
のフアンモータ45の回転により前記ウエイト1
19等に作用する遠心力に基づいて、回転体11
8がスプリング120のばね力に抗して前方へ移
動され、連結杆122等を介してシヤツター32
が閉成位置に回動される。
第26図および第27図に示す実施例は、熱風
調節つまみ12の軸にカム体123が固定され、
軸124により中間部において電子レンジのフレ
ームに支持された従動レバー125の一端当接部
125aがシヤツター32の一部に相対するとと
もに、他端のカムフオロワ125bが前記カム体
123に相対している。シヤツター32はスプリ
ング127により開放方向に引かれ、前記当接部
125aに当接している。
そして、熱風調節つまみ12がオフの位置にあ
るときには第26図に示すように前記カムフオロ
ワ125bがカム体123から外れてシヤツター
32がスプリング127のばね力により開放さ
れ、また、熱風加熱のために熱風調節つまみ12
が50℃〜250℃の温度調節範囲内に設定操作され
ると、第27図に示すようにカム体123とカム
フオロワ125aとが係合してそのカム作用によ
りシヤツター32が閉成位置に回動される。
さらに、第28図および第29図に示す実施例
は、加熱室2の側壁2aの送風口23を形成する
多数の小孔23aと同じ配列の小孔128が側壁
2aに沿つてスライド可能なシヤツター32に透
設されている。また、シヤツター32はスプリン
グ129により一方向に付勢されるとともに、図
示しないソレノイドによりその反対方向に移動さ
れるようになつている。
そして、高周波単独加熱或いはグリル加熱時に
は、第28図に示すようにシヤツター32がスプ
リング129のばね力により一方の位置に配置さ
れ、両方の小孔23a,128が合致して開放状
態となり、また熱風加熱及び同時加熱時には前記
ソレノイド35が励磁されて第29図に示すよう
にシヤツター32が他方の位置に配置されて小孔
23a,128が互いにずれ、送風口23が閉成
される。
考案の効果 以上詳述したように、この考案は食品を収容す
るオーブン庫と、オーブン扉の開閉に応動するド
アスイツチと、前記オーブン扉が閉成されている
ときにはドアスイツチのオンにより、オーブン庫
内に高周波エネルギーを供給するとともに、オー
ブン扉の開放状態においてドアスイツチのオフに
より高周波エネルギーの供給動作を停止する高周
波発生装置と、ドアスイツチとは無関係に電源に
接続されてオーブン扉の開放状態においても通電
動作され、前記オーブン庫内の空気を循環させる
循環フアンと、同じくドアスイツチとは無関係に
電源に接続されてオーブン扉の開放状態において
も通電動作され、その循環フアンに近接して設け
られた熱風循環用ヒータと、前記オーブン庫内の
上方に配置されるグリルヒータと、前記グリルヒ
ータを全定格消費電力にて駆動する第一の電気回
路と、前記全定格消費電力よりも小なる消費電力
にて駆動する第二の電気回路と、前記高周波発生
装置、循環フアン及び熱循環用ヒータが加熱駆動
されない単独使用のときに前記グリルヒータを第
一の電気回路に切換接続するとともに、前記循環
フアン及び熱風循環用ヒータがオーブン扉の開放
状態において通電されるときには前記グリルヒー
タを第二の電気回路に切換接続する切換手段とか
ら構成としたことにより、オーブン調理中におい
て扉を開放してもオーブン庫内の温度低下を防止
して、調理時間が長くなるのを防止し得るという
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案を具体化した高周波加熱装置を
示すものであつて、第1図は全体を示す斜視図、
第2図は2つのヒータ加熱装置を示す平断面図、
第3図はブロワからのエアの通路を示す平断面
図、第4図は同じくブロワからのエアの通路を示
す正断面図、第5図は熱風循環装置を示す正断面
図、第6図は第一のヒータ加熱装置の吸気口およ
び送風口を示す正面図、第7図および第8図はそ
れぞれシヤツターの開放状態および閉成状態を示
す平断面図、第9図は高周波調節つまみと各出力
調節スイツチとの関係を示す断面図、第10図は
操作パネルを示す正面図である。第11図はこの
実施例の電子レンジの電気回路図である。第12
図〜第21図のそれぞれa,b,cはそれぞれ異
なる加熱モードにおける操作パネルの正面図、電
気回路図、ヒータ、マグネトロンの消費電力等を
示すグラフであつて、第12図はグリル加熱モー
ド、第13図は熱風加熱モード、第14図は高周
波高出力連続加熱モード、第15図は高周波低出
力連続加熱モード、第16図は高周波高出力断続
加熱モード、第17図は高周波低出力断続加熱モ
ード、第18図は高周波高出力連続と熱風との同
時加熱モード、第19図は高周波低出力連続と熱
風及びグリルヒータの同時加熱モード、第20図
は高周波高出力断続と熱風及びグリルヒータとの
同時加熱モード、第21図は高周波低出力断続と
熱風とグリルヒータとの同時加熱モードを示すも
のである。第22図および第23図、第24図お
よび第25図、第26図および第27図、第28
図および第29図はそれぞれ本例とは異なる実施
例を示す平断面図、正断面図、一部側面図であ
る。 加熱室……2、扉……3、マグネトロン……2
0、フアンモータ……45、熱風ヒータ……4
7、グリルヒータ……54。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 食品を収容するオーブン庫2と、 オーブン扉3の開閉に応動するドアスイツチ8
    3と、 前記オーブン扉が閉成されているときにはドア
    スイツチ83のオンにより、オーブン庫2内に高
    周波エネルギーを供給するとともに、オーブン扉
    3の開放状態においてドアスイツチ83のオフに
    より高周波エネルギーの供給動作を停止する高周
    波発生装置20と、 ドアスイツチ83とは無関係に電源に接続され
    てオーブン扉3の開放状態においても通電動作さ
    れ、前記オーブン庫内の空気を循環させる循環フ
    アン44と、 同じくドアスイツチ83とは無関係に電源に接
    続されてオーブン扉3の開放状態においても通電
    動作され、その循環フアン44に近接して設けら
    れた熱風循環用ヒータ47と、 前記オーブン庫2内の上方に配置されるグリル
    ヒータ54と、 前記グリルヒータ54を全定格消費電力にて駆
    動する第一の電気回路と、 前記全定格消費電力よりも小なる消費電力にて
    駆動する第二の電気回路と、 前記高周波発生装置20、循環フアン44及び
    熱循環用ヒータ47が加熱駆動されない単独使用
    のときに前記グリルヒータ54を第一の電気回路
    に切換接続するとともに、前記循環フアン44及
    び熱風循環用ヒータ47がオーブン扉3の開放状
    態において通電されるときには前記グリルヒータ
    54を第二の電気回路に切換接続する切換手段1
    4と から構成したことを特徴とするヒータ付き高周波
    加熱装置。
JP2763482U 1982-02-27 1982-02-27 ヒ−タ付き高周波加熱装置 Granted JPS58131302U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015119287A1 (ja) * 2014-02-10 2015-08-13 シャープ株式会社 電子レンジ
JP2015148423A (ja) * 2014-02-10 2015-08-20 シャープ株式会社 電子レンジ

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