JPH0144809Y2 - - Google Patents

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JPH0144809Y2
JPH0144809Y2 JP7268985U JP7268985U JPH0144809Y2 JP H0144809 Y2 JPH0144809 Y2 JP H0144809Y2 JP 7268985 U JP7268985 U JP 7268985U JP 7268985 U JP7268985 U JP 7268985U JP H0144809 Y2 JPH0144809 Y2 JP H0144809Y2
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plate
plates
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はサイレントデイスクと呼称されるダン
パーデイスクの改良に関する。
(従来技術およびその問題点) 従来のこの種のダンパーデイスクは第5図に示
すように、スプラインハブ100のフランジ部1
02の両側に比較的厚さが厚く絞り部105を有
するサブプレート104を設け、さらにサブプレ
ート104の両側にサブプレート106を設け、
フランジ部102とサブプレート104間にフリ
クシヨンワツシヤー108を介装し、サブプレー
ト104とサイドプレート106間にウエーブス
プリング110を介装し、サブプレート104を
絞り部105の弾性でフリクシヨンワツシヤー1
08に押圧し、摩擦力すなわちヒステリシストル
クを増大させるようにしている。
ところがサブプレート104の厚さが厚く、し
かも絞り部105が形成されているので、ダンパ
ーデイスクの幅Wが厚くなるという問題がある。
(考案の目的) 本考案は、サブプレートを備えたダンパーデイ
スクにおいて、サブプレートに絞り部を備えるこ
となく大きなヒステリシストルクを発生させ得る
ダンパーデイスクを提供することを目的としてい
る。
(考案の構成) (1) 技術的手段 本考案は、スプラインハブのフランジ部両側に
サブプレートを設け、サブプレートをフランジ部
を貫通するサブピンで連結したダンパーデイスク
において、フランジ部の両側に夫々比較的厚さの
薄い2枚の第1、第2サブプレートをサブピンに
嵌合して設け、外側の第1サブプレートと前記フ
ランジ部を挾む2枚のサイドプレートの間に大摩
擦力発生用のフリクシヨンワツシヤーを設け、前
記両サブプレートの間に2枚のフリクシヨンワツ
シヤーを設け、これら両フリクシヨンワツシヤー
の間にサイドプレートに連結されたフリクシヨン
プレートを介装し、内側の前記第2サブプレート
とフランジ部の間に小摩擦力発生用の弾性部材を
設けたことを特徴とするダンパーデイスクであ
る。
(2) 作用 第1、第2サブプレートとフリクシヨンワツシ
ヤの圧接面が大きくなるので、絞り部を設けなく
てもヒステリシストルクが増大する。
(実施例) 本考案を採用したクラツチデイスクの縦断面を
示す第1図において、図示されていない出力軸に
スプライン嵌合するスプラインハブ1の外周面に
はハブ1のフランジ2を挾んで環状のクラツチプ
レート3(サイドプレート)及びリテイニングプ
レート4が嵌合している。クラツチプレート3の
外周部にはリベツト5によりクツシヨニングプレ
ート6が固定され、プレート6の両面にはリベツ
ト7により環状のフエーシング8が貼り付けてあ
る。両プレート3,4とフランジ2の間には、詳
しくは後述するが、それぞれ環状の第1、第2サ
ブプレート10a,10bが配置してある。内側
の第2サブプレート10bの内周部とハブフラン
ジ2との間には比較的弱い摩擦力を発生されるウ
エーブスプリング11,11(弾性部材)が介装
されている。なお、弾性材料は低摩擦係数のスペ
ーサ等でもよい。
第3図のa部拡大図である第3a図に示すよう
に、クラツチプレートの内周部と外側の第1サブ
プレート10aの間には大摩擦力発生用の例えば
樹脂材料製のフリクシヨンワツシヤー12aが介
装されている。また、両サブプレート10a,1
0bの間には、第1サブプレート10a側から順
次にフリクシヨンワツシヤー12b、フリクシヨ
ンプレート12c(金属製)、フリクシヨンワツシ
ヤー12dが介装されている。
フリクシヨンプレート12cの内周縁には円周
方向の複数部位に爪12eが外側に向かつて折り
曲げられており、爪12eはクラツチプレート3
の切欠き3aに嵌合し、フリクシヨンプレート1
2cは爪12eでクラツチプレート3に連結され
ている。
前記両サブプレート10a,10bは厚さが薄
く曲げ剛性が小さく設定されており、クラツチプ
レート3から伝達されるトルクをフランジ2に伝
え得る程度の強度を有している。したがつて内側
の第2サブプレート10bはウエーブスプリング
11のばね力でクラツチプレート3方向へ押圧さ
れ、第2サブプレート10bとフリクシヨンワツ
シヤー12dの間の摩擦面A、フリクシヨンワツ
シヤー12bと第1サブプレート10aの間の摩
擦面B、フリクシヨンワツシヤー12aとクラツ
チプレート3の間の摩擦面Cでヒステリシストル
クを発生させるようになつている。
なお、フランジ2とリテイニングプレート4の
間にも同様に摩擦面A,B,Cが形成されてい
る。
第1図中の13はクラツチプレート3とリテイ
ニングプレート4の外周部を連結するストツプピ
ンで、ハブフランジ2及び両サブプレート10
a,10bに設けた切欠き15,16内を通つて
いる。20は円周方向(第1図の紙面と直角方
向)に延びるコイルスプリング(トーシヨンスプ
リング)で、フランジ2及びクラツチプレート
3、リテイニングプレート4、両サブプレート1
0a,10bの軸方向(第1図の左右方向)に対
応する位置に設けた窓孔21,22,23,24
a,24bに嵌めてある。
第1図の矢視部分断面を示す第2図の如く、
図示のクラツチデイスクには3個の強い(ばね定
数の高い)スプリング20aと1個の弱い(ばね
定数の低い)スプリング20とが円周方向に等間
隔を隔てて配置してある。ハブフランジ2の各窓
孔21と両サブプレート10a,10bの各窓孔
24a,24bとの円周方向の長さは等しく、又
クラツチプレート3の窓孔22,22aとリテイ
ニングプレート4の窓孔23,23aは弱いスプ
リング20を嵌めた窓孔22,23だけがハブフ
ランジ2の窓孔21と円周方向の長さが等しく、
強いスプリング20aを嵌めた窓孔22a,23
aはハブフランジ2の窓孔21よりも円周方向に
長い。
前記ストツプピン13挿通用の切欠き15,1
6は円周方向に長く、クラツチプレート3がハブ
フランジ2に対して捩れていない図示の状態にお
いて、両サブプレート10a,10bの切欠き1
6の両内側縁17,17′とストツプピン13の
間には円周方向に間隔L1,L1′が隔ててあり、フ
ランジ2の切欠き15の両内側縁18,18′と
ストツプピン13の間には上記間隔L1,L1′より
も間隔L2,L2′だけ円周方向に広い間隔L3,L3′が
隔ててある。
第2図の−断面を示す第3図において、両
サブプレート10a,10bはリベツト30によ
り互に連結してある。各サブプレート10a,1
0bは自由状態(リベツト30で連結する前の状
態)において平坦又は半径方向にゆくにつれてフ
ランジ2から離れる断面形状を有しており、図示
の如くリベツト30により外周側がフランジ2に
接近するように締め付けることにより、前記摩擦
面A,B,Cの摩擦力を、各サブプレート10
a,10b、ウエーブスプリング11、クラツチ
プレート3及びリテイニングプレート4間の摩擦
力よりも大きく設定してある。リベツト30は第
2図の如くハブフランジ2の切欠き15の内周部
を通つており、リベツト30と切欠き16の対応
する内側縁との間には前記間隔L3,L3′よりも捩
り角度に換算して広い又は同一の間隔L4,L4′が
隔てられている。
次に作用を説明する。捩り角度D(第4図)が
0゜である第1〜第3図の状態においてフエーシン
グ8を図示されていないエンジン側のフライホイ
ールとプレツシヤープレートで挾持すると、クラ
ツチプレート3に第2図の矢印R方向のトルクT
(第4図)が導入される。トルクTが極めて小さ
い間、第1図のウエーブスプリング11の圧接面
に滑りは生じず、トルクTはプレート3,4から
ウエーブスプリング11、内側の第2サブプレー
ト10bだけを介して(スプリング20,20a
を介さずに)フランジ2、ハブ1、出力軸へと伝
わり、プレート3,4はフランジ2に対して捩れ
ない。なお上記動作は、その間の伝達トルクTが
極めて小さいので、第4図には明示されていな
い。
トルクTが極小値を超すと各ウエーブスプリン
グ11の圧接面に滑りが生じるので、プレート
3,4がフランジ2に対して捩れ、コイルスプリ
ング20,20aが圧縮され、スプリング20,
20aを介してトルクTが伝達される。そして捩
り角度Dが10゜以下の時には(第4図の区間O−
P1)、第2図のクラツチプレート3とリテイニン
グプレート4の3組の窓孔22a,23aの反回
転方向側(逆R方向側)の側縁31,32はスプ
リング20aに圧接しておらず、1組の窓孔2
2,23の逆R方向の側縁33,34だけがスプ
リング20に圧接しているので、4個のスプリン
グ20,20aの内、1個の弱いスプリング20
だけを介してプレート3,4の窓孔22,23の
側縁33,34からフランジ2の窓孔21の対応
する側縁35にトルクTが伝達され、その間の捩
り角度Dに対する伝達トルクTの増加率は低くな
る(第4図)。捩り角度Dが10゜を超すと(P1
P4)、プレート3,4の窓孔22a,23aの側
縁31,32がスプリング20aに圧接し、上述
のスプリング20によるトルク伝達と並行して、
3個の強いスプリング20aを介してプレート
3,4からフランジ2にトルクが伝達され、第4
図の捩り特性曲線の勾配が増す。
一方上述の捩り行程中、捩り角度Dが11゜より
も小さい間(O−P1−P2)は、ウエーブスプリ
ング11の表面だけに滑りが生じ、摩擦力の大き
いフリクシヨンワツシヤー12a,12b,12
dの表面に滑りは生じない。従つて両サブプレー
ト10a,10bはフランジ2に対して移動せ
ず、クラツチプレート3とリテイニングプレート
4だけがハブプレート2に対してR方向に捩れ
る。
捩り角度Dが11゜に達し(P2)、プレート3,4
に固定したピン13が隙間L1だけ移動すると、
ピン13が両サブプレート10a,10bの切欠
き16の内側縁17に当接し、以後両サブプレー
ト10a,10bはプレート3,4と一体に移動
し、トルクTの一部はプレート3,4からピン1
3、サブプレート10a,10b、フリクシヨン
ワツシヤー12a,12b,12dを介してフラ
ンジ2へ伝達される。トルクTが点P2に対応す
る値t2からやや大きい値t3(P3)まで増加する間、
ワツシヤー12a,12b,12dの表面に滑り
は生じず、従つて捩り角度Dは増加しない。トル
クTが値t3を超すと、ワツシヤー12a,12
b,12dの表面、すなわち前記摩擦面A,B,
Cに滑りが生じ、サブプレート10a,10bは
プレート3,4と一体となつてフランジ2に対し
て捩れる。又上記滑りにより捩り特性に2段目の
ヒステリシスが生じる。ワツシヤー12a,12
b,12d表面の摩擦力は前述の如く大きく設定
してあるので、2段目のヒステリシスは大きくな
る。
捩り角度Dが14゜になると、ピン13がフラン
ジ2の切欠き15の側縁18に当接し、それ以上
の捩りは阻止される。
第4図の左下部分に示す負のトルク領域におい
ても各部が同様に作用して捩り特性の勾配が2段
に変化し、トルクヒステリシスも2段になる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案のダンパーデイスク
によれば、スプラインハブのフランジ部両側にサ
ブプレートを設け、サブプレートをフランジ部を
貫通するサブピンで連結したダンパーデイスクに
おいて、フランジ部の両側に夫々比較的厚さの薄
い2枚の第1、第2サブプレートをサブピンに嵌
合して設け、外側の第1サブプレートと前記フラ
ンジ部を挾む2枚のサイドレートの間に大摩擦力
発生用のフリクシヨンワツシヤーを設け、前記両
サブプレートの間に2枚のフリクシヨンワツシヤ
ーを設け、これら両フリクシヨンワツシヤーの間
にサイドプレートに連結されたフリクシヨンプレ
ートを介装し、内側の前記第2サブプレートとフ
ランジ部の間に小摩擦力発生用の弾性部材を設け
たので、次の効果を奏する。
2段目ヒステリシストルクは第1a図の摩擦面
A,B,Cで生じるので、摩擦面の面積が大きく
なり従来のように絞り105(第5図)を形成し
なくても、十分に大きなヒステリシストルクを発
生することができる。
したがつてクラツチデイスクの幅が薄くなり、
また両サブプレート10a,10bの形状が簡単
になるので、サブプレート10a,10bは打抜
き加工のみで製造できる。
さらに、2段目ヒステリシストルクの大きさ
は、ウエーブスプリング11のばね力と摩擦面
A,B,Cの面積および摩擦係数で決定されるの
で、従来のように定量的に測定し難い絞り105
の弾性力の影響を受ける場合と比較して、2段目
ヒステリシストルクの大きさを正確に設定でき
る。
(別の実施例) 弾性部材はウエーブスプリング11に限らず、
所定の小摩擦力を発生しながらばね力を発生し得
る部材であれば、他の部材でもよい。さらに、本
考案はフエーシング8を備えないダンパーデイス
クにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を採用したクラツチデイスクの
縦断面図、第2図は第1図の矢視部分断面図、
第3図は第2図の−断面図、第3a図は第3
図のa部拡大図、第4図はトルク−捩り特性のグ
ラフ、第5図は従来例を示す要部縦断面図であ
る。 1……スプラインハブ、2……ハブフランジ、
3……クラツチプレート(サイドプレート)、4
……リテイニングプレート、10a,10b……
第1、第2サブプレート、13……ストツプピ
ン、12a,12b,12d……フリクシヨンワ
ツシヤー、12c……フリクシヨンプレート、1
2e……爪、11……ウエーブスプリング(弾性
部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スプラインハブのフランジ部両側にサブプレー
    トを設け、サブプレートをフランジ部を貫通する
    サブピンで連結したダンパーデイスクにおいて、
    フランジ部の両側に夫々比較的厚さの薄い2枚の
    第1、第2サブプレートをサブピンに嵌合して設
    け、外側の第1サブプレートと前記フランジ部を
    挾む2枚のサイドプレートの間に大摩擦力発生用
    のフリクシヨンワツシヤーを設け、前記両サブプ
    レートの間に2枚のフリクシヨンワツシヤーを設
    け、これら両フリクシヨンワツシヤーの間にサイ
    ドプレートに連結されたフリクシヨンプレートを
    介装し、内側の前記第2サブプレートとフランジ
    部の間に小摩擦力発生用の弾性部材又は低摩擦係
    数のスペーサを設けたことを特徴とするダンパー
    デイスク。
JP7268985U 1985-05-16 1985-05-16 Expired JPH0144809Y2 (ja)

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