JPH0144368Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車輛用ルーフライニングに対するイ
ンシユレータの取付構造に関するものである。

従来、車輛用ルーフライニング１′にインシユ
レータ２′を取付けるには、第１図示の如くルー
フライニング側の吊込み袋３′内に挿通したリス
テイングワイヤ４′をインシユレータ側の開孔
５′より挿置するホルダー６′の相対向した左右一
対の略逆Ｌ字状の爪６′ａ，６′ｂで抱込み係止す
るよう構成されている。然し、この取付構造で
は、ホルダー６′の爪６′ａ，６′ｂが下向きに突
出するため衝突等万一の時に乗員の頭部に突当る
虞れがあり、またルーフライニング１′に張力が
加わると容易に爪６′ａ，６′ｂの間から外れてし
まい、更に爪６′ａ，６′ｂ間にリステイングワイ
ヤ４′を嵌込むときに爪６′ａ，６′ｂの間にリス
テイングワイヤ４′を押込むように押圧しなけれ
ばならないため爪６′ａ，６′ｂの切損を招き易
い。

本考案は、斯る欠点を除去するよう改良した車
輛用ルーフライニングに対するインシユレータの
取付構造を提供すること、を目的とする。

即ち、本考案に係るインシユレータの取付構造
においては、リステイングワイヤを挿置した吊込
み袋を抱込むように部分的に折曲してインシユレ
ータをルーフライニングに重ねて配置し、その吊
込み袋を抱込んだインシユレータの折曲部分を稜
線から側面略Ω状をしたクリツプで銜込むことに
より、インシユレータをルーフライニングに一体
的に取付けるよう構成されている。

以下、これを第２図示実施例に基づいて説明す
れば、次の通りである。

この取付構造では、ルーフライニング１にイン
シユレータ２を取付けるにあたり、ルーフライニ
ングの定間隔毎に形成した吊込み袋３を袋内に挿
置したリステイングワイヤ４共々インシユレータ
２の部分的折曲で抱込み、その吊込み袋３を抱込
んだ折曲部分を稜線上に装着するクリツプ５で挟
持することにより構成されている。

クリツプ５は、側面略Ω状に成形した本体を有
し、そのくわえ込み口５ａの対向面に夫々鋸歯状
の抜止歯５ｂ，５ｃを一体成形したものである。
このクリツプ５を用いて、インシユレータ２の吊
込み袋３を抱込んだ折曲部分２ａを止めるにはく
わえ込み口５ａ内に稜線側より挿入し、折曲部分
２ａの側面を抜止歯５ｂ，５ｃで確り左右より挟
持する。この状態では、リステイングワイヤ４と
吊込み袋３とを共にインシユレータ２のクリツプ
５でくわえ込んだ折曲部分２ａ内に位置させるこ
とができるため、ルーフライニング１に張力が加
わつても吊込み袋３が抜け出ることがない。ま
た、クリツプ５は側面略Ω字状を呈することであ
り、その各側端５ｂ，５ｃが左右に張出し位置す
るから下方に向う突出物を生じないようにするこ
とができる。

以上の如く、本考案に係る車輛用ルーフライニ
ングに対するインシユレータの取付構造に依れ
ば、クリツプの取付が容易であり、またクリツプ
が抜外れ難いのでインシユレータをルーフライニ
ングに取付けた状態での運搬を容易にし、しかも
危険な突起物を生ずることなく組立てを可能にす
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来のインシユレータの取付構造を
示す斜視図、第１図ｂは同取付構造の一部拡大側
断面図、第１図ｃは同取付構造で用いるホルダー
の斜視図、第２図ａは本考案に係るインシユレー
タの取付構造を示す斜視図、第２図ｂは同取付構
造で用いるクリツプの斜視図である。 １：ルーフライニング、２：インシユレータ、
２ａ：折曲部分、３：吊込み袋、４：リステイン
グワイヤ、５：クリツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ほぼ等間隔に形成した吊込み袋をリステイング
   ワイヤで引張支持することによりルーフパネルの
   内側に張設するライニングに対し、リステイング
   ワイヤを挿置した吊込み袋を抱込むように部分的
   に折曲げさせてインシユレータを重ねて配置し、
   その吊込み袋を抱込んだインシユレータの稜線に
   側面略Ω状のクリツプをくわえ込ませて部分的に
   折曲げしたインシユレータを吊込み袋共々挟持
   し、このクリツプでインシユレータをライニング
   に一体的に取付けたことを特徴とする車輌用ルー
   フライニンングに対するインシユレータの取付け
   構造。