JPH0143785B2 - - Google Patents

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JPH0143785B2
JPH0143785B2 JP10356381A JP10356381A JPH0143785B2 JP H0143785 B2 JPH0143785 B2 JP H0143785B2 JP 10356381 A JP10356381 A JP 10356381A JP 10356381 A JP10356381 A JP 10356381A JP H0143785 B2 JPH0143785 B2 JP H0143785B2
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JP
Japan
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acrylic
weight
modified
paint
cpo
Prior art date
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JP10356381A
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JPS585371A (ja
Inventor
Yasuhiro Kawaguchi
Yasuo Fujii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd filed Critical Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Publication of JPH0143785B2 publication Critical patent/JPH0143785B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐候性、耐衝撃性に優れかつ内部可塑
化されたアクリル変性塩素化ポリオレフイン系塗
料に関する。天然ゴム、合成イソプレンゴム、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフイン
を一般に塩素含有率を55〜75重量%、好ましくは
60〜70重量%まで均一反応系で高塩素化した塩素
化ポリオレフイン(以下CPOと略す)は溶剤へ
の溶解性に優れ、またその乾燥皮膜は耐薬品性、
耐候性に優れていること等の理由で塗料、印刷イ
ンキ、接着剤の分野で汎用されている。しかしこ
れらCPOの単独皮膜は硬くて脆いので、実用に
際しては多くの場合可塑剤を併用することが必要
である。この場合併用される可塑剤としてはジオ
クチルフタレートあるいは塩素化パラフイン等が
代表的なものである。これらの可塑剤はいずれも
低分子量物質である為その移行あるいは大気中へ
の逸散が原因でCPO系の塗料皮膜性状の経日劣
化、すなわち皮膜の経日後のワレ、汚れ、黄変等
が起ると一般に言われている。 本発明者等はこの均一反応系で高塩素化した
CPOの硬くて脆い物性すなわち低分子量可塑剤
を併用せざるを得ない物性を改良すべくCPOの
内部可塑化を目的として種々検討を重ねた結果、
CPOをアクリル系樹脂によつて内部可塑化した
アクリル変性CPOを合成することに成功しその
製造法を特願昭55−66156号として提案した。 更に本発明者等は特願昭55−66156号の応用開
発研究を続けた結果、アクリル変性CPOを塗膜
形成要素とする塗料は一層耐候性、耐衝撃性に優
れていることを見出し本発明に至つたものであ
る。 即ち本発明の要旨とする所は60重量%を超え75
重量%までの塩素化度(塩素含有量)の範囲で均
一に塩素化して得られた塩素化ポリオレフイン70
〜10重量部とアクリル系モノマーの1種又は2種
以上の混合物30〜90重量部を混合溶解し、重合開
始剤及び連鎖移動剤の存在下に該溶液を、分散安
定剤の存在下もしくは非存在下に水中で懸濁重合
反応させて製造したアクリル変性塩素化ポリオレ
フインを塗膜形成要素とすることを特徴とするア
クリル変性塩素化ポリオレフイン系塗料組成物に
係わるものである。 本発明で用いられるアクリル変性CPOは天然
ゴム、合成イソプレンゴム、ポリプロピレン、ポ
リエチレン等のオレフイン又はジオレフインの重
合物を塩素化度(塩素含有量)で60重量%を超え
75重量%までに均一に塩素化して製造したCPO
と一般式
【式】(ただし式中、R1は水 素又はメチル基を、R2は炭素数1〜8のアルキ
ル基を示す)で示されるアクリル酸又はメタアク
リル酸のアルキルエステルの1種又は2種以上の
混合モノマー、具体的にはメチルアクリレート、
メチルメタアクリレート、エチルアクリレート、
エチルメタアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、n−ブチルメタアクリレート、イソブチルア
クリレート、イソブチルメタアクリレート、オク
チルアクリレート、オクチルメタアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘ
キシルメタアクリレート等とを均一に溶解した状
態で、ポリビニールアルコール等の分散安定剤の
存在下に水中に懸濁させ、重合温度40〜100℃、
好ましくは70〜90℃で重合反応させて製造され
る。この際ベンゾイルパーオキサイド、ジアルキ
ルパーオキサイド、ケトンパーオキサイド、ベン
ゾイルハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイ
ドロパーオキサイド、アゾビスブチロニトリル、
t−ブチルパーオキシベンゾエート等の重合開始
剤をアクリル系モノマー100重量部に対して0.05
〜2.0部及びラウリルメルカプタン、n−ブチル
メルカプタン、ブロムトリクロロメタン等の連鎖
移動剤をアクリル系モノマー100重量部に対して
0.01〜5.0部添加して重合反応を行なわせる。 更に該アクリル酸又はメタアクリル酸のアルキ
ルエステルモノマーの一部を該変性物や均一なト
ルエン溶液を提供する範囲内においてOH基、
COOH基、エポキシ基等の官能基を有するアク
リル系モノマーにおき替えることにより、生成物
に官能基を導入し該変性物に架橋性、密着性を付
与することも可能である。 重合反応終了後、この懸濁重合液を室温まで冷
却し、遠心脱水等のろ過方法で重合反応生成物を
水と分離する。更に該生成物を洗浄、乾燥して目
的とするアクリル変性CPOを得る。 尚、このアクリル変性CPOは粒状の形態を有
しており、発塵性がないため取扱いが容易であ
る。 塗料の種類や組成については特に限定するもの
ではないが、塗膜形成要素として該アクリル変性
CPOを単独で用いても良いし、CPO又はアルキ
ド等の樹脂を一部併用することもできる。必要に
応じて各種顔料、染料、安定剤、チキソ剤、レベ
リング剤、湿潤剤、沈降防止剤等を適宜併用すれ
ば良く、通常下塗り塗料に用いられる石油樹脂、
ロジン、クマロン樹脂、フエノール樹脂、ケトン
樹脂などの併用もできる。中塗り又は上塗り塗料
としては熱可塑性アクリル樹脂や塩ビ酢ビ共重合
樹脂、塩化ビニル樹脂等を併用しても良い。以下
に実施例に基づき本発明の詳細な説明を行なう。 実施例 1 容量2の撹拌機付の3口フラスコにn−ブチ
ルアクリレート210gとメチルメタアクリレート
90gを入れ、その混合モノマーに均一反応系高塩
素化ポリエチレン(以下CPEと略す)300gを室
温にて均一に溶解させた後、ベンゾイルパーオキ
サイド3g、ブロムトリクロロメタン6gを添加
して均一な溶液を得た。この溶液にクラレポバー
ル(注:分散安定剤(株)クラレ製造)PVA−205を
3g含んだ均一な水溶液600gを投入した。その
後ウオーターバスにより系内の温度を80℃に昇温
し撹拌を継続しつつ2時間反応させた。反応終了
後、室温まで冷却しろ過、洗浄、脱水を行ない45
℃にて72時間乾燥を行なつたところ、597.5gの
粒状の反応生成物(以下アクリル変性CPEと略
す)を得た。 このアクリル変性CPEを表1の配合に基づき、
塗料の実用試験を行なつた結果が表2である。比
較として塩素化パラフインを使用した通常の
CPE塗料の試験結果を合わせて記した。
【表】 表1配合物をサンドミルにて3時間混練後、塗
料粘度を一定(72KU)に調整し、塗料の実用試
験のサンプルとした。テストピースはウオツシユ
プライマー処理されたみがき鋼板を使用し、いず
れも乾燥塗膜厚が80μとなるように塗装したもの
を用いた。
【表】 表4、6、8も同じ
比較配合による塗料及びによる塗料は、ほ
ぼ同一のPVC(顔料体積含有率)でCPE/可塑剤
の割合が異なるものであるが、塗料試験の結果、
可塑剤を増量すると塗膜の汚染が発生し可塑剤を
減少させると塗膜の割れが発生するという欠点を
もつているのに反し、本発明による塗膜は耐候性
に優れたアクリル系樹脂によつて内部可塑化され
ているため、耐候性、耐屈曲性にも優れ、経時後
の重量変化(揮発成分の有無)もなく、従来の
CPE塗料と比較して格段に優れた物性を示して
いる。 実施例 2 実施例1の装置を用い、n−ブチルアクリレー
ト210gとシクロヘキシルメタアクリレート90g
を入れ、その混合モノマーにCPE300gを室温に
て均一に溶解させた後ベンゾイルパーオキサイド
2.4g、ブロムトリクロロメタン12gを添加して
均一な溶液を得た。以後実施例1と同じ操作を行
なつたところ598gの粒状の樹脂を得た。 実施例 3 実施例1の装置を用い、2−エチルヘキシルア
クリレート210gとメチルメタアクリレート90g
を入れ、その混合モノマーにCPE300gを室温に
て均一に溶解させた後、実施例2と同じ操作を行
なつたところ598gの粒状反応生成物を得た。 実施例2並びに実施例3で得たアクリル変性
CPEを実施例1と同じ操作で表3の塗料配合に
基づき塗料試験を行なつた。その結果を表4に示
す。
【表】
【表】
【表】 実施例 4 実施例1で生成したアクリル変性CPEと塩素
化ポリエチレンの併用系につき従来処方を改良す
る目的で表5の配合に基づき、実施例1と同じ操
作で塗料試験を行なつた。その結果を表6に示
す。
【表】
【表】
【表】 上記の結果から、従来処方の単なる塩素化パラ
フインのみによる可塑化塗膜(表2の比較配合
、)に比べてアクリル変性CPEの併用によ
る相乗効果のあることがわかる。 実施例 5 実施例1の装置を用い、n−ブチルアクリレー
ト210gとメチルメタアクリレート90gを入れ、
その混合モノマーに塩素化ポリプロピレン(以下
CPPと略す)300gを室温にて均一に溶解させた
後、実施例1と同じ操作を行なつたところ、596
gの粒状反応生成物を得た。 実施例 6 実施例1の装置を用い、n−ブチルアクリレー
ト210gとメチルメタアクリレート90gを入れ、
その混合モノマーに塩化ゴム(以下CRと略す)
300gを室温にて均一に溶解させた後、実施例1
と同じ操作を行なつたところ、597gの粒状反応
生成物を得た。 実施例5並びに6で得たアクリル変性CPP並
びにアクリル変性CRを表7の配合に基づき、塗
料試験を行なつた。その結果を表8に示す。比較
として塩素化パラフインを使用した通常のCPP
並びにCR塗料の試験結果も併せて記した。
【表】
【表】
【表】 比較例 容量2の撹拌機付きの3口フラスコにn−ブ
チルアクリレート210gとメチルメタアクリレー
ト90gを入れ、その混合モノマーに塩素含有量40
〜60重量%で原料ポリエチレンの分子量が50000
〜500000の塩素化ポリエチレン(大阪曹達(株)製の
ダイソラツクP304)300gを入れたが、全く溶解
しなかつたので、同量のアクリル/メタクリル系
モノマーに塩素化ポリエチレン33gを入れウオー
ターバス中で約80℃まで昇温し、撹拌しながら溶
解させた。しかし完全には溶解せずアクリルモノ
マー液は白濁した状態であつた。その溶液にベン
ゾイルパーオキサイド3g、ブロムトリクロロメ
タン6gを添加した。この溶液にクラレポバール
(注:分散安定剤(株)クラレ製)PVA−205を3g
含んだ均一な水溶液600gを投入した。その後、
ウオーターバスにより系内の温度を80℃に維持さ
せたまま撹拌を継続しつつ2時間反応させた。反
応終了後、室温まで冷却し、脱水したところもち
状の柔軟な塊生成物を得た。 この反応物を塗料化すべくキシレンに溶解させ
たところ一部不溶解物が生成した。 これより60重量%を超え75重量%までの範囲に
均一に塩素化して製造した塩素化ポリオレフイン
を出発原料とする本発明のアクリル変性塩素化ポ
リオレフインが塗料組成物の塗膜形成要素として
有用であることが認められた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 60重量%を超え、75重量%までの塩素化度の
    範囲で均一に塩素化して得られた塩素化ポリオレ
    フイン70〜10重量部とアクリル系モノマーの1種
    又は2種以上の混合物30〜90重量部を混合溶解
    し、重合開始剤及び連鎖移動剤の存在下に該溶液
    を、分散安定剤の存在下もしくは非存在下に水中
    で懸濁重合反応させて製造したアクリル変性塩素
    化ポリオレフインを塗膜形成要素とすることを特
    徴とするアクリル変性塩素化ポリオレフイン系塗
    料組成物。
JP10356381A 1981-07-02 1981-07-02 塗料用樹脂組成物 Granted JPS585371A (ja)

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