JPH0143527B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、大量の茶生葉を鮮度を保ちながら貯
蔵し、順次に、製茶ラインへ給葉するコンベヤ型
の茶生葉管理装置での生葉積載方法に関するもの
である。

従来、コンベヤ型の茶生葉管理装置での生葉の
積載は、コンベヤの始端一箇所にて生葉を投入し
つつコンベヤを適宜前進駆動させながら行なわれ
ていた。

ところが、単にコンベヤの始端においてのみ投
入したときは、たとえ、側壁高さいつぱいに投入
したとしてもコンベヤの前進とともにその生葉の
山はくずれてしまい、一定高さ（一番茶の場合
0.6〜0.8ｍ程度）以上に積載することはできなか
つた。

これは、コンベヤの前進により生葉の山の後方
と貯槽の受給端壁との間に空間ができてくるの
で、次の生葉が投入されるよりも前に、投入され
た生葉の山の頂上の一部が該空間へ滑り落ちてし
まうからである。

このため、コンベヤ型の茶生葉管理装置の単位
床面積当りの収容量には限度があつた。

本発明は、このような事情のもとになされたも
ので、生葉の積載層を貯蔵に適する範囲内におい
て、可能な限り高くして、収容量の増大を図ろう
とするものである。

次に、本発明方法を実施する装置の一例を図示
のものについて説明する。

１は機枠、２は該機枠下辺において循環移動す
る通気性コンベヤ、３は該コンベヤ上に立設した
長手両側壁、４は受給端壁、５は該コンベヤを作
動する駆動部、６はかき落し装置、７は加湿送風
装置、８はかきならし装置である。

９は茶園より摘採して製茶工場に集荷された生
葉を散布装置１０へ移送する輸送機、１１は製茶
ラインへ給葉するための輸送機である。

散布装置１０は、受給端付近の長手両側壁３間
に渡設した台枠１２に揺動枠１３を軸支し、クラ
ンク機構を介して左右揺動自在とし、揺動枠１３
には正逆回転自在の無端輸送帯１４を張架してな
る。

そこで、次に本発明方法を説明する。

輸送機９および散布装置１０を始動し、生葉を
散布装置１０に投入すれば、生葉は無端輸送帯１
４の下降移動に伴ない手前下方へ搬送されるので
あるが、この際同時に、揺動枠１３全体が左右に
揺動しているので、生葉はコンベヤ２全幅におお
よそ均一に投入され、山状の積載層がコンベヤ始
端上に形成される。そして、コンベヤ２を適宜前
進駆動させつつ投入を続ければ、前方のかきなら
し装置８で台地状に整層された積載層が連続的に
形成されることとなる。

次に前方へ移送された積載層へ、無端輸送帯１
４を逆転して該載積層上にさらに投入する。

このとき、積載層は単なる山状ではなく、同一
高さを持つ台地状として移動してくるので、該積
載層はもう後方へくずれることがなく、さらに投
入された生葉は初めの積載層上に追加の積載層を
形成することができる。

このため、初めの積載層と追加の積載層とでコ
ンベヤ上の積載層を大巾に高くすることができ、
（一番茶の場合、加湿送風能力との釣合で1.2ｍ程
度の高さ）収容量を大巾に増大できる。

そして、加湿送風装置７を稼動して、しばらく
貯蔵し、その後、製茶ラインの必要に応じ、かき
落し装置６、輸送機１１およびコンベヤ２を駆動
すれば、生葉はコンベヤ送出端より製茶ラインへ
供給される。

本発明は、通気性のコンベヤを底とする貯槽内
へ生葉を積載するにあたり、該コンベヤの始端に
て生葉を投入しつつコンベヤを適宜前進駆動して
初めの積載層を形成した後、該端の前方にて該積
載層にさらに生葉を投入して追加の積載層を形成
してコンベヤ上の積載層を高くするようにしたの
で、非常に単純な方法ではあるが、コンベヤ型の
茶生葉管理装置内での収容量を大巾に増大するこ
とが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

図は本発明を実施するための装置の正面図であ
る。 ２……通気性のコンベヤ、４……受給端壁、６
……かき落し装置、７……加湿送風装置、８……
かきならし装置、１０……散布装置、９，１１…
…輸送機、１３……揺動枠、１４……無端輸送
帯。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 通気性のコンベヤを底とする貯槽内へ生葉を
   積載するにあたり、該コンベヤの始端にて生葉を
   投入しつつコンベヤを適宜前進駆動して初めの積
   載層を形成した後、該端の前方にて該積載層にさ
   らに生葉を投入して追加の積載層を形成してコン
   ベヤ上の積載層を高くする、コンベヤ型の茶生葉
   管理装置における生葉積載方法。