JPH0143504Y2 - - Google Patents

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JPH0143504Y2
JPH0143504Y2 JP1985114970U JP11497085U JPH0143504Y2 JP H0143504 Y2 JPH0143504 Y2 JP H0143504Y2 JP 1985114970 U JP1985114970 U JP 1985114970U JP 11497085 U JP11497085 U JP 11497085U JP H0143504 Y2 JPH0143504 Y2 JP H0143504Y2
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intake pipe
noise
intake
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open hole
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、エンジンの吸気装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
車両用エンジンにおいては、吸気管の一端をエ
ンジンの吸気通路に接続し、他端を大気に開放
し、その途中にエアクリーナを介設した方式の吸
気装置が一般に採用されているが、この方式の吸
気装置では、吸、排気弁オーバラツプによる脈動
音、あるいは吸、排気弁の着座音等が吸気管の開
放端を経てそのまま大気に放出され、又吸気管の
気柱共鳴による共鳴音が発生し、いわゆる低周波
域の吸気騒音が発生するという問題がある。
そこで従来の吸気装置には、例えば特開昭54−
9316号公報に示されるように、吸気管の共鳴音が
騒音の主原因となつていることに着目し、エアク
リーナ上流側に共鳴箱を設け、この共鳴箱での共
鳴効果によつて吸気管の共鳴音を相殺するように
したものがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかるに上記従来公報記載の装置では、共鳴箱
の共振周波数成分の音圧レベルについては確かに
大幅に低減できるが、その前後の周波数成分の音
圧レベルがかえつて増大し(第3図のa,b参
照、bは共鳴箱有り、aは共鳴箱無し)、全体と
して見た場合に十分な騒音低減効果を得ることが
できないものであつた。
この考案は、かかる問題点に鑑み、十分な騒音
低減効果を得ることができるエンジンの吸気装置
を提供せんとするものである。
まず吸気管の気柱共鳴について考察すると、従
来の吸気装置では吸気管の気柱共鳴によつて主と
して低周波成分の共鳴音が発生しており、これが
車両全体として比較的騒音レベルが低い(中、高
周波域に比べて低い)低周波域の騒音レベルを引
き上げ、車室内騒音に一番影響のある低周波域全
体の騒音を増大させていたものと考えられる。従
つて低周波成分の共鳴音を低減するためには吸気
管の長さを適宜調整すればよい訳であるが、吸気
管の長さはレイアウトやエンジン出力性能等、他
の要因によつて設定されるものであり、これをむ
やみに変更することができず、従つて上記従来公
報記載の装置のように共鳴箱を利用していた訳で
ある。
ここで着眼点を変え、吸気管の途中に大気に開
放する開放孔を設けてやると、それまで吸気管全
長で決まる周波数で共鳴していたものが、吸気管
途中が大気に開放されることにより吸気管内の音
圧分布が変化し、その開放孔の位置が共鳴振動の
節となつて周波数は高周波側へ移行し、これによ
り低周波成分の騒音は低減されるものと期待され
る。しかるにこの場合、吸気管途中の開放孔から
吸気脈動音等が洩れ、特にデイーゼルエンジンで
はスロツトル弁が設けられておらず、吸気脈動音
等がそのまま大気に放出されることから、中、高
周波成分の騒音増大が懸念される。
〔問題点を解決すための手段〕
そこで本考案は、吸気管の途中に大気側に開放
する開放孔を設けることにより騒音となりうる低
周波域の騒音レベルを引き上げ、騒音を抑制する
ようにしたエンジンの吸気装置において、上記吸
気管の開放孔に、中、高周波域の騒音を減少させ
るための吸音部材を取り付けると共に、吸気管の
開放孔部位に筒状の開放孔部を大気側に突出して
形成し、さらに該開放孔の外周面には突出部を形
成し、上記吸音部材には該突出部を収納する凹部
を形成したものである。
〔作用〕
この考案においては、吸気管途中に大気開放孔
を設けたことから、吸気管の長さにかかわらず、
中、高周波数の気柱共鳴が起こり、低周波成分の
共鳴音はほとんど発生せず、又大気開放孔から洩
れる吸気脈動音等は吸音部材によつて吸音される
ものである。また吸気管の開放孔部位に突設され
た筒状の開放孔部を、その外周面に突出部を有す
るものとし、また該開放孔部に取付ける吸音部材
の貫通孔には前記突出部を収納できる凹部を形成
したから、上記開放孔部への弾性部材の装着を容
易にすることができ、かつ抜け防止を確実にする
ことができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例によるエ
ンジンの吸気装置を示す。図において、1はエン
ジン本体で、該エンジン本体1の吸気通路上流端
にはサージタンクの機能を有するエアクリーナ2
が接続され、該エアクリーナ2には吸気管3の下
流端が接続され、吸気管3の上流端は大気に開放
されている。この吸気管3の下流端側には拡張室
4が形成され、又吸気管3の上流端側には共鳴箱
5が設けられている。
そして上記吸気管3の拡張室4と共鳴箱5との
間には大気側に開放する開放孔部6が突設され、
又吸気管3の外周面である開放孔部6には吸音部
材7の貫通孔7aが嵌装され、これにより開放孔
部6と貫通孔7aとを連通させて吸音部材7が設
けられている。この吸音部材7はウレタンで成形
されている。
次に作用効果について説明する。
エンジンが作動すると、大気中の空気が吸気管
3に吸入され、この空気はエアクリーナ2で清浄
化された後、吸気通路を経てエンジン本体1に吸
入されることとなる。
その際、吸気管3においては、大気開放孔部6
の作用によつて吸気管3の気柱共鳴周波数は高周
波側へ移行する。するとこの高周波側へ移行した
周波成分の共鳴音、及び中、高周波成分である吸
気脈動音等はまず吸気が拡張室4で膨張する際に
低減され、又共鳴箱5の作用によつて低減され
る。この共鳴箱5の共振周波数前後の音圧レベル
は増大するが、この周波数域の他(エンジン全体
等)から発生する音圧レベルが高いので問題には
ならない。また上述の大気開放孔部6から中、高
周波成分の騒音が大気側に向けて洩れるが、この
中、高周波成分の騒音は吸音部材7で吸音される
こととなる。
以上のような本実施例の装置では、吸気管の途
中に大気開放孔部を設け、吸気管の気柱共鳴周波
数(音圧分布)を変化させるようにしたので、従
来車室騒音の大きな原因となつていた低周波成分
全体の騒音を低減でき、しかも上記従来公報記載
の装置のように共鳴箱を利用しただけのものでな
いので、特定周波数前後の周波数成分の騒音が増
大することもない。
また吸気管途中に大気開放孔部を設けると、こ
の大気開放孔部から新たに中、高周波成分の騒音
が洩れ、騒音が大きくなることが懸念されるが、
本装置では大気開放孔部にウレタン等の吸音部材
を設けて洩れてくる中、高周波成分の騒音を吸音
するようにしたので、騒音が大きくなることもな
い。
また、本装置では、共鳴箱、拡張室を利用して
吸気管の開放端からの中、高周波成分の騒音を低
減するようにしたので、より一層の騒音低減効果
を得ることができる。さらに吸気管の開放孔部位
に突設された筒状の開放孔部を、その外周面に突
出部を有するものとし、また該開放孔部に取付け
る吸音部材の貫通孔には前記突出部を収納できる
凹部を形成したので、開放孔部への弾性部材の装
着を容易にすることができ、かつ抜け防止を確実
にすることができる。
また第3図及び第4図は本考案装置、防音処理
を行なわない吸気装置(以下、ベース装置とい
う)及び共鳴箱を設けた吸気装置(以下、従来装
置という)における騒音低減効果の実験結果を示
す。
第3図は本考案装置、ベース装置及び従来装置
において、吸気管開放端45゜、10cmの位置におけ
る各エンジン回転数毎の音圧レベルを測定したも
のであり、第4図はその時の前席中央における音
圧レベルを測定したものである。図中、実線aは
ベース装置の実験結果、1点鎖線bは従来装置の
実験結果、破線cは本考案装置の実験結果を示
す。
第3図によれば、従来装置ではベース装置に比
し、特定周波数の音圧レベルは大幅に低減される
が、その前後の音圧レベルはかえつて増大してい
るのに対し、本考案装置では特定周波数成分の音
圧レベルは従来装置ほど低減されないが、他の周
波数成分の音圧レベルもベース装置のそれに比し
て低減されているのが分かる。その結果、第4図
に示されるように、従来装置ではベース装置に比
し車室内騒音の音圧レベルが増大する場合がある
のに対し、本考案装置では回転域全体にわたつて
車室内騒音の音圧レベルが低減されるのが理解さ
れる。
また第5図は本考案装置において、吸気管開放
端45゜、10cmの位置、吸音部材を設けた場合及び
設けない場合における吸気管の大気開放孔45゜、
10cmの位置における周波数成分に対する音圧レベ
ルの実験結果を示す。図中d,e,fは各々吸気
管開放端、吸音部材を設けない場合及び設けた場
合の大気開放孔での測定結果である。
第5図によれば、吸気管に大気開放孔を設けた
場合、吸気管開放端の音圧レベルより少し低い音
圧レベルの騒音が発生するが、この大気開放孔に
吸音部材を設けた場合、中、高周波域の音圧レベ
ルが低減されるのが分る。
なお上記実施例では大気開放孔部を突設した
が、これは吸音部材を吸気外周面に確実に取付け
ることができる場合には開放孔であつてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案に係るエンジンの吸気装
置によれば、吸気管の途中に大気開放孔を設けて
吸気管の気柱共鳴周波数を変化させ、大気開放孔
に吸音部材を設けて、そこから発生する中、高周
波成分の騒音を吸音するようにしたので、車室内
騒音を十分に低減できる効果がある。
また吸気管の開放孔部位に突設された筒状の開
放孔部を、その外周面に突出部を有するものと
し、また該開放孔部に取付ける吸音部材の貫通孔
には前記突出部を収納できる凹部を形成したか
ら、開放孔部への弾性部材の装着を容易にするこ
とができ、かつ抜け防止を確実にすることができ
る効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるエンジンの吸
気装置の全体構成図、第2図は上記装置の要部拡
大図、第3図ないし第5図は各々本考案の効果を
説明するための音圧レベルの測定結果を示す図で
ある。 2……エアクリーナ、3……吸気管、6……開
放孔部、7……吸音部材、7a……貫通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エアクリーナ上流の吸気管の途中に大気側に開
    放された開放孔が設けられ、該開放孔には大気側
    に突設され、外周面に突出部を有する筒状の開放
    孔部が形成され、上記開放孔部には、貫通孔を有
    する吸音部材が装着されるとともに、該貫通孔に
    は上記突出部と対応する部位に凹部が形成されて
    いることを特徴とするエンジンの吸気装置。
JP1985114970U 1985-07-25 1985-07-25 Expired JPH0143504Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985114970U JPH0143504Y2 (ja) 1985-07-25 1985-07-25

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Publication Number Publication Date
JPS6224058U JPS6224058U (ja) 1987-02-13
JPH0143504Y2 true JPH0143504Y2 (ja) 1989-12-18

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Family Applications (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5514713B2 (ja) * 2008-03-04 2014-06-04 東京濾器株式会社 通気管の消音構造及びケースの消音構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5779253A (en) * 1980-10-31 1982-05-18 Yamaha Motor Co Ltd Inhaled air muffler

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JPS6224058U (ja) 1987-02-13

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