JP2921651B2 - エンジン吸気管のレゾネータ - Google Patents

エンジン吸気管のレゾネータ

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JP2921651B2
JP2921651B2 JP33229394A JP33229394A JP2921651B2 JP 2921651 B2 JP2921651 B2 JP 2921651B2 JP 33229394 A JP33229394 A JP 33229394A JP 33229394 A JP33229394 A JP 33229394A JP 2921651 B2 JP2921651 B2 JP 2921651B2
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intake pipe
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雄二 浅井
隆一 谷本
高志 永田
直樹 本間
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジン吸気管に設ける
レゾネータに関し、特に広い周波数帯域において良好な
騒音低減効果を発揮するレゾネータの構造改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジン吸気管中の吸気脈動に起因する
吸気音を低減するために、ヘルムホルツの共鳴原理を利
用したレゾネータが多用されている。その一例を図5に
示し、エンジン3に至る吸気管4にはエアクリーナ2が
設けられ、該エアクリーナ2の入口側にレゾネータ1が
接続されている。このレゾネータ1は図6に詳細を示す
ように樹脂の一体ブロー成型品で、吸気インレットパイ
プとして機能する主管部11と、低減すべき騒音周波数
に応じた所定の容積を有する箱状共鳴部12と、主管部
11と共鳴部12を接続する所定径の接続管部13とを
有している。
【0003】かかるレゾネータの消音特性は図4の線z
で示す如きものであり、共鳴周波数foにおいて鋭い共
鳴特性を発揮して、吸気音の音圧レベルは極めて小さく
なる。しかし、この一方で、上記共鳴周波数の前後に生
じる側帯波は反共振により却って音圧レベルが急増する
(なお、図4の線wはレゾネータを設けない場合の周波
数特性を示す)。
【0004】そこで、共鳴周波数における消音効果はあ
る程度犠牲にしても、共鳴周波数を含むその前後の比較
的広い周波数域で騒音低減を図る試みがなされている。
例えば実開昭59−170672号公報には、図7に示
す如く、レゾネータ1の共鳴箱14の一部に突設した接
続管141と、吸気管4より分岐突出する接続管41の
衝合フランジ間に、樹脂製ネットや金属発泡体等の多孔
質の板体5を介設して、共鳴系に減衰特性を付与したも
のがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
のレゾネータは、部品点数が多く、部品管理や組付けの
手間が大きいという問題がある。
【0006】そこで、本発明はかかる課題を解決するも
ので、構造簡易で、かつ広い周波数域で騒音低減を図る
ことができるエンジン吸気管のレゾネータを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、所定容積の
共鳴箱12と、該共鳴箱12をエンジン吸気管11に接
続連通せしめる所定径の接続管13とを具備するレゾネ
ータにおいて、上記接続管13の内周に、一定高で全周
にリング状に連続する突起14を形成するとともに、上
記突起14の高さhを、上記接続管13の内径をaとし
て、0.1≦h/a≦0.2の範囲に設定する。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】上記構成において、エンジン吸気管11を流通
する吸気脈動が共鳴箱12の共鳴周波数に一致すると、
ヘルムホルツ共鳴により吸気音の音圧レベルが低下す
る。この共鳴時に、接続管13を往復する気流は、管内
周に形成された上記突起14により、粘性抵抗に伴う減
衰力を受ける。これにより、共鳴周波数の前後の側帯波
のレベル増大が抑えられ、共鳴周波数を中心とした広い
領域で効果的な消音効果が得られる。そして、本構成に
よれば、接続管12の内周全周にリング状の突起14を
形成するだけであるから、構造簡易である。
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】図1において、レゾネータ1は既に説明した
従来のものと基本構造を同じくし(図6参照)、図略の
エンジン吸気管の一部を構成する主管部11、所定容積
の箱状共鳴部12、および上記主管部11と共鳴部12
を結ぶ所定径の接続管部13を有し、樹脂ブロー成型に
よる一体成型品である。上記接続管部13には主管部1
1への開口縁に、内方へ一定高hで突出する突起14が
形成され、これは接続管部13内周の全周にリング状に
形成されている(図2)。そして、上記突起高hは、接
続管部13の内径をaとして、0.1≦h/a≦0.2
の範囲としてある。
【0014】かかる構造のレゾネータ1において、主管
部11を流通する吸気脈動が共鳴部12の共鳴周波数に
一致してヘルムホルツ共鳴を生じると、吸気音の音圧レ
ベルは低下する。この共鳴に伴い接続管部13を往復す
る気流は、上記高さhで管内周に形成された突起14と
の間に粘性抵抗を生じて減衰力を受ける。
【0015】すなわち、接続管部13内の気体質量Mと
共鳴部12内の気体バネKで構成された図3に示す振動
(共鳴)系に、上記粘性抵抗による減衰Cが付与される
ため、図4の線x、線yで示すように、共鳴周波数fo
の前後の側帯波(周波数f1,f2付近)のレベル増大
が抑えられ、共鳴周波数foを中心とした広い領域で効
果的な消音効果が得られる。なお、線xはh/a=0.
1における特性を示し、h/a<0.1では突起を設け
ない従来のレゾネータの特性(図の線z)に近づく。ま
た、線yはh/a=0.2における特性を示し、h/a
>0.2ではレゾネータを設けない場合の特性(図の線
w)に近づく。したがって、好ましくは、h/aを上記
範囲内で設定すると良い。
【0016】本実施例の構造によれば、全体を樹脂のブ
ロー成型等で簡易かつ安価に一体成型することができ
る。なお、主管部11をエアクリーナ2の上流側に設け
る(図5参照)必要は必ずしもなく、エアクリーナ2と
エンジン3の間の吸気管4中に設けるようにしても良
い。
【0017】使用雰囲気によっては樹脂材を使用するこ
とが不利な場合もあり、かかる場合にはエンジン吸気
管、接続管および共鳴箱をそれぞれ金属製で別個に製作
してこれらを連結するようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明のレゾネータによれ
ば、簡易かつ安価な構造で、広い周波数域で効果的な吸
気音低減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるレゾネータの破断断
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】レゾネータの振動系を示す図である。
【図4】本発明の効果を従来と比較した吸気音の周波数
特性図である。
【図5】レゾネータを設けたエンジン吸気系の概略平面
図である。
【図6】従来例を示すレゾネータの破断断面図である。
【図7】他の従来例を示すレゾネータの破断断面図であ
る。
【符号の説明】
1 レゾネータ 11 主管部(エンジン吸気管) 12 共鳴部(共鳴箱) 13 接続管部(接続管) 14 突起
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−215027(JP,A) 実開 昭63−146157(JP,U) 実開 平2−50111(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 35/12 - 35/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定容積の共鳴箱と、該共鳴箱をエンジ
    ン吸気管に接続連通せしめる所定径の接続管とを具備す
    るレゾネータにおいて、上記接続管の内周に、一定高で
    全周にリング状に連続する突起を形成するとともに、上
    記突起の高さhを、上記接続管の内径をaとして、0.
    1≦h/a≦0.2の範囲に設定したことを特徴とする
    エンジン吸気管のレゾネータ。
JP33229394A 1994-11-30 1994-11-30 エンジン吸気管のレゾネータ Expired - Fee Related JP2921651B2 (ja)

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