JPH0143178B2 - - Google Patents
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- JPH0143178B2 JPH0143178B2 JP13463381A JP13463381A JPH0143178B2 JP H0143178 B2 JPH0143178 B2 JP H0143178B2 JP 13463381 A JP13463381 A JP 13463381A JP 13463381 A JP13463381 A JP 13463381A JP H0143178 B2 JPH0143178 B2 JP H0143178B2
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- JP
- Japan
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- liquid
- annular chamber
- rotating
- balancer
- resistor
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- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 75
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 4
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 2
- FAPWRFPIFSIZLT-UHFFFAOYSA-M Sodium chloride Chemical compound [Na+].[Cl-] FAPWRFPIFSIZLT-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000018044 dehydration Effects 0.000 description 1
- 238000006297 dehydration reaction Methods 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/32—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels
- F16F15/36—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved
- F16F15/366—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved using fluid or powder means, i.e. non-discrete material
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- Acoustics & Sound (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Centrifugal Separators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は回転槽がアンバランス負荷によつて異
常振動することを防止するようにした遠心回転機
用液体バランサに関する。
常振動することを防止するようにした遠心回転機
用液体バランサに関する。
遠心回転機例えば従来の脱水兼用洗濯機におい
ては脱水時に回転槽が洗濯物の片寄り分布即ちア
ンバランス負荷によつて異常振動することを防止
するために該回転槽に液体バランサを装着してい
る。この液体バランサは環状ケースに液体を封入
し、アンバランス振動を生じた際には液体がアン
バランス負荷位置とは反対方向に移動してアンバ
ランスを低減させる作用をなす。しかしながらこ
の液体バランサにおいては回転槽が回転し始めて
から振動系固有の6つの共振点(通常は1〜3Hz
程度の範囲内に存在する)を通過する際に環状ケ
ースの回転と液体自体の円周方向回転との間に速
度差即ちづれを生じ、これがために3Hz程度の共
振点付近で液体自体がアンバランス負荷となり回
転槽に大きな捩り振動を誘発することがあつた。
この現象を緩和するために、従来の液体バランサ
においては環状ケース内、即ち環状室内にその内
外径内側面及び天井面との各間に通液間隙を残す
ように抵抗体を内底面に立設する構造にし液体が
環状室内で自由移動することを規制するようにし
ていた。しかしながらこれとて上記のような通液
間隙部分における液体に対しては回転力を与える
ことができず環状ケースと液体との間に速度差を
生じて共振点付近で液体による振動を誘発し易い
ものとなつていた。これを防止するには通液間隙
を小さくし液体の急激な移動に対して大きな抵抗
となるようにすればよいが、そうすると共振点を
過ぎた時点で液体がアンバランス負荷位置とは反
対方向に急激に移動すべき際にも大きな抵抗にな
り、アンバランス吸収効果の立上がり時間が長く
なると云う欠点があつた。
ては脱水時に回転槽が洗濯物の片寄り分布即ちア
ンバランス負荷によつて異常振動することを防止
するために該回転槽に液体バランサを装着してい
る。この液体バランサは環状ケースに液体を封入
し、アンバランス振動を生じた際には液体がアン
バランス負荷位置とは反対方向に移動してアンバ
ランスを低減させる作用をなす。しかしながらこ
の液体バランサにおいては回転槽が回転し始めて
から振動系固有の6つの共振点(通常は1〜3Hz
程度の範囲内に存在する)を通過する際に環状ケ
ースの回転と液体自体の円周方向回転との間に速
度差即ちづれを生じ、これがために3Hz程度の共
振点付近で液体自体がアンバランス負荷となり回
転槽に大きな捩り振動を誘発することがあつた。
この現象を緩和するために、従来の液体バランサ
においては環状ケース内、即ち環状室内にその内
外径内側面及び天井面との各間に通液間隙を残す
ように抵抗体を内底面に立設する構造にし液体が
環状室内で自由移動することを規制するようにし
ていた。しかしながらこれとて上記のような通液
間隙部分における液体に対しては回転力を与える
ことができず環状ケースと液体との間に速度差を
生じて共振点付近で液体による振動を誘発し易い
ものとなつていた。これを防止するには通液間隙
を小さくし液体の急激な移動に対して大きな抵抗
となるようにすればよいが、そうすると共振点を
過ぎた時点で液体がアンバランス負荷位置とは反
対方向に急激に移動すべき際にも大きな抵抗にな
り、アンバランス吸収効果の立上がり時間が長く
なると云う欠点があつた。
本発明は上記の欠点を除去すべくなされたもの
でありその目的は回転槽の始動初期にバランサ用
の液体と回転槽との間に速度差を生じて大きな振
動を誘発する現象を効果的に防止できると共に共
振点以上でのアンバランス吸収効果の立上がり時
間を短縮できる遠心回転機用液体バランサを提供
するにある。
でありその目的は回転槽の始動初期にバランサ用
の液体と回転槽との間に速度差を生じて大きな振
動を誘発する現象を効果的に防止できると共に共
振点以上でのアンバランス吸収効果の立上がり時
間を短縮できる遠心回転機用液体バランサを提供
するにある。
以下本発明を脱水兼用洗濯機に適用した第一実
施例について第1図乃至第4図を参照しながら説
明する。第1図において、1は外箱、2は外箱1
内に吊棒機構3を介して弾性支持されたタブ、4
はタブ2内に回転自在に設けられ周壁に多数の脱
水孔4aを有すると共に内底部に撹拌翼5を有す
るプラスチツク製回転槽、6は動力伝達機構7を
介して回転槽4及び撹拌翼5に回転力を選択的に
伝達する洗濯機モータ、8は回転槽4に同心状に
配置された本発明によるバランサである。次にこ
のバランサ8について詳述する。9は内部を環状
室10としたプラスチツク製の環状ケースで、外
周に一体成形された鍔部9aを有し、この鍔部9
aを回転槽4の上端開口部にねじ止めすること等
によつて該回転槽4に同心状に配置されている。
この環状ケース9内にはバランサ用として食塩水
等の液体Wが封入されると共に複数個の板状抵抗
体11が円周方向に互に対向するように一体成形
によつて立設状態に形成してある。この抵抗体1
1は環状室10内の外側上方に円周方向に連続し
た媒体流通路10aを残すように一角に切欠部1
1aを有し、これ以外の抵抗体11周囲が環状室
10の内面に密接または連続して媒体流通路10
a以外の部分の環状室10内を円周方向に遮蔽し
ている。そして抵抗体11のうち切欠部11a即
ち媒体流通路10aまでの部分(以下これを低壁
部11bと称す)の壁高Hを回転槽4の静止時に
おける液体Wの液面(液高h)と同等以上の値に
設定している。
施例について第1図乃至第4図を参照しながら説
明する。第1図において、1は外箱、2は外箱1
内に吊棒機構3を介して弾性支持されたタブ、4
はタブ2内に回転自在に設けられ周壁に多数の脱
水孔4aを有すると共に内底部に撹拌翼5を有す
るプラスチツク製回転槽、6は動力伝達機構7を
介して回転槽4及び撹拌翼5に回転力を選択的に
伝達する洗濯機モータ、8は回転槽4に同心状に
配置された本発明によるバランサである。次にこ
のバランサ8について詳述する。9は内部を環状
室10としたプラスチツク製の環状ケースで、外
周に一体成形された鍔部9aを有し、この鍔部9
aを回転槽4の上端開口部にねじ止めすること等
によつて該回転槽4に同心状に配置されている。
この環状ケース9内にはバランサ用として食塩水
等の液体Wが封入されると共に複数個の板状抵抗
体11が円周方向に互に対向するように一体成形
によつて立設状態に形成してある。この抵抗体1
1は環状室10内の外側上方に円周方向に連続し
た媒体流通路10aを残すように一角に切欠部1
1aを有し、これ以外の抵抗体11周囲が環状室
10の内面に密接または連続して媒体流通路10
a以外の部分の環状室10内を円周方向に遮蔽し
ている。そして抵抗体11のうち切欠部11a即
ち媒体流通路10aまでの部分(以下これを低壁
部11bと称す)の壁高Hを回転槽4の静止時に
おける液体Wの液面(液高h)と同等以上の値に
設定している。
次に上記構成の作用について説明する。脱水運
転のために回転槽4が回転開始されると、抵抗体
11が液体Wの液面を超える高さに形成され且つ
媒体流通路10a以外の部分を円周方向に閉鎖状
態にしている結果、液体Wはすべてが回転する力
を抵抗体11から受けて回転槽4、従つて環状ケ
ース9と共に回転し始める。この後回転槽4の回
転上昇につれて液体Wは重力の他に遠心力を受け
るため第2図中傾斜線12で示す液面形状に外方
へ移動し、その移動量は水平面に対する液面(傾
斜線12でもある)角度αと回転槽4の回転数n
とをもつて第4図に示した如く、回転速度の増加
につれて外方に寄る。回転数が毎秒3回転即ち3
Hz程度になると液面は略垂直近くなる。
転のために回転槽4が回転開始されると、抵抗体
11が液体Wの液面を超える高さに形成され且つ
媒体流通路10a以外の部分を円周方向に閉鎖状
態にしている結果、液体Wはすべてが回転する力
を抵抗体11から受けて回転槽4、従つて環状ケ
ース9と共に回転し始める。この後回転槽4の回
転上昇につれて液体Wは重力の他に遠心力を受け
るため第2図中傾斜線12で示す液面形状に外方
へ移動し、その移動量は水平面に対する液面(傾
斜線12でもある)角度αと回転槽4の回転数n
とをもつて第4図に示した如く、回転速度の増加
につれて外方に寄る。回転数が毎秒3回転即ち3
Hz程度になると液面は略垂直近くなる。
以上のように、回転槽4の始動初期には、液体
W全体が抵抗体11から回転力を受けるため、該
液体Wと環状ケース9従つて回転槽4との間の速
度差をほとんど無くすることができ、従つて液体
W自体がアンバランス負荷になることに起因する
異常振動を防止できる。そして回転槽4が3Hz以
上に立上がると液面角度αが略90度になるので、
液体Wは抵抗体11に形成した切欠部11aによ
つて確保された媒体流通路10aを介して円周方
向に自由移動でき、従つて第1図に示す如き洗濯
物13の片寄り等アンバランス負荷が存在する場
合は液体Wが媒体流通路10aを通りアンバラン
ス位置とは反対方向に急激に移動できるようにな
るから、アンバランス吸収効果の立上がり時間が
短縮され、換言すれば共振回転数通過直後のアン
バランス吸収作用を迅速に発揮させることができ
る。
W全体が抵抗体11から回転力を受けるため、該
液体Wと環状ケース9従つて回転槽4との間の速
度差をほとんど無くすることができ、従つて液体
W自体がアンバランス負荷になることに起因する
異常振動を防止できる。そして回転槽4が3Hz以
上に立上がると液面角度αが略90度になるので、
液体Wは抵抗体11に形成した切欠部11aによ
つて確保された媒体流通路10aを介して円周方
向に自由移動でき、従つて第1図に示す如き洗濯
物13の片寄り等アンバランス負荷が存在する場
合は液体Wが媒体流通路10aを通りアンバラン
ス位置とは反対方向に急激に移動できるようにな
るから、アンバランス吸収効果の立上がり時間が
短縮され、換言すれば共振回転数通過直後のアン
バランス吸収作用を迅速に発揮させることができ
る。
また、特にこの第一実施例においては、環状室
10内の内径側空間部分を抵抗体11によつてそ
の下方ばかりでなく上方までをも遮蔽しているた
め、回転槽4の回転加速度とによつて液体Wどう
しが衝突し合いその波が環状室内の内径側空間を
通過してアンバランス負荷増加原因になつてしま
うと云つた現象を防止できる。
10内の内径側空間部分を抵抗体11によつてそ
の下方ばかりでなく上方までをも遮蔽しているた
め、回転槽4の回転加速度とによつて液体Wどう
しが衝突し合いその波が環状室内の内径側空間を
通過してアンバランス負荷増加原因になつてしま
うと云つた現象を防止できる。
次に本発明の第二実施例について第2図と同一
部分に同一符号を付して示す第5図を参照しなが
ら説明するに、この第二実施例のものは抵抗体1
1中の低壁部11bの壁高H1を最適にする構造
に関する。この第二実施例に関連する第5図に示
す液面角度βは第4図に示す如く回転槽4の回転
数nが1Hzのときの液体Wの実際の液面角度を表
わしている。また液体バランサにおける封入液量
は一般に環状室の上下空間高さの中間に液面をも
つ量つまり環状室の内容積の1/2の量であること
が好ましいことを経験上知られており、これに従
つてこの第二実施例では液体Wの量を第5図の液
高h1が環状室10内の上下間隔の約1/2となる値
に設定し、その上で前記抵抗体11中の低壁部1
1bの高さH1を次式(イ)(ロ)を満たす値に定めてい
る。
部分に同一符号を付して示す第5図を参照しなが
ら説明するに、この第二実施例のものは抵抗体1
1中の低壁部11bの壁高H1を最適にする構造
に関する。この第二実施例に関連する第5図に示
す液面角度βは第4図に示す如く回転槽4の回転
数nが1Hzのときの液体Wの実際の液面角度を表
わしている。また液体バランサにおける封入液量
は一般に環状室の上下空間高さの中間に液面をも
つ量つまり環状室の内容積の1/2の量であること
が好ましいことを経験上知られており、これに従
つてこの第二実施例では液体Wの量を第5図の液
高h1が環状室10内の上下間隔の約1/2となる値
に設定し、その上で前記抵抗体11中の低壁部1
1bの高さH1を次式(イ)(ロ)を満たす値に定めてい
る。
H1≒h1+L tanβ ……(イ)
β=tan-1ω2/g・r ……(ロ)
ここで、2Lは静止液体Wの液面上における環
状室10の内外径間寸法、rは回転槽4の回転に
より液体Wの液面が垂直になつたときの回転槽4
の回転中心から液層表面までの半径である。つま
り、液面は回転槽4の回転に伴つて液層半径rで
示される位置を中心として傾くもので、特に上述
の如く環状室10内にこれの内容積の約1/2の容
積の液体が封入されている場合は、液層半径rで
示される位置は環状室10の内外径の中間位置即
ち外径位置から寸法Lだけ内径位置に寄つた位置
となる。また、液層半径rで示される位置に存す
る微小液体の質量をmとすると、第6図に示すよ
うにこれの重量(下方に印加される力)はmgと
なると共に、これに印加される遠心力はmrω2と
なるから、微小液体に印加される各力の合成方向
は、第6図に示すように下方向から外周方向に
tan-1mrω2/mgつまりtan-1rω2/gで示される
角度だけ傾いた方向となる。ここで、液面はこれ
に印加される力の方向と直交する方向に傾く性質
を有しているから、結局、液面は水平方向から
tan-1ω2/g・rで示される角度だけ傾く。従つ
て、以上の関係から上記(イ)式及び(ロ)式を導くこと
ができる。一方(ロ)式においてωは2πnであり、β
はnが1Hzのときの値であるから結局(ロ)式は(ハ)式
に書き換えられる。
状室10の内外径間寸法、rは回転槽4の回転に
より液体Wの液面が垂直になつたときの回転槽4
の回転中心から液層表面までの半径である。つま
り、液面は回転槽4の回転に伴つて液層半径rで
示される位置を中心として傾くもので、特に上述
の如く環状室10内にこれの内容積の約1/2の容
積の液体が封入されている場合は、液層半径rで
示される位置は環状室10の内外径の中間位置即
ち外径位置から寸法Lだけ内径位置に寄つた位置
となる。また、液層半径rで示される位置に存す
る微小液体の質量をmとすると、第6図に示すよ
うにこれの重量(下方に印加される力)はmgと
なると共に、これに印加される遠心力はmrω2と
なるから、微小液体に印加される各力の合成方向
は、第6図に示すように下方向から外周方向に
tan-1mrω2/mgつまりtan-1rω2/gで示される
角度だけ傾いた方向となる。ここで、液面はこれ
に印加される力の方向と直交する方向に傾く性質
を有しているから、結局、液面は水平方向から
tan-1ω2/g・rで示される角度だけ傾く。従つ
て、以上の関係から上記(イ)式及び(ロ)式を導くこと
ができる。一方(ロ)式においてωは2πnであり、β
はnが1Hzのときの値であるから結局(ロ)式は(ハ)式
に書き換えられる。
β=tan-14π2/g・r ……(ハ)
ところで先に説明したように通常これらの遠心
回転機には6つの共振点がありそれらが1〜3Hz
に分布している。これらのうち最も回転数の低い
1Hz程度の共振点が振動系に主にふれ回り方向の
振動を与え最大振幅になる。従つてこの共振点以
下では、液体Wは振動を大きくする作用を持つか
らむしろ液体が流動しないことが好ましく、そし
て1Hz以上の回転数では液体Wが流動し易いこと
が好ましい。このような特性において、この第二
実施例では抵抗体11の低壁部11bの壁高H1
は、これを液体Wが回転数1Hzまでの遠心力で乗
り超えられず3Hz程度以上になつてはじめて乗り
超え得て媒体流通路10a内を流通できるように
なる値になつているので、回転槽4の始動初期に
おける液体Wの移動自体に起因したアンバランス
振動を極めて効果的に防止できる。
回転機には6つの共振点がありそれらが1〜3Hz
に分布している。これらのうち最も回転数の低い
1Hz程度の共振点が振動系に主にふれ回り方向の
振動を与え最大振幅になる。従つてこの共振点以
下では、液体Wは振動を大きくする作用を持つか
らむしろ液体が流動しないことが好ましく、そし
て1Hz以上の回転数では液体Wが流動し易いこと
が好ましい。このような特性において、この第二
実施例では抵抗体11の低壁部11bの壁高H1
は、これを液体Wが回転数1Hzまでの遠心力で乗
り超えられず3Hz程度以上になつてはじめて乗り
超え得て媒体流通路10a内を流通できるように
なる値になつているので、回転槽4の始動初期に
おける液体Wの移動自体に起因したアンバランス
振動を極めて効果的に防止できる。
本発明は以上詳述したように回転槽に同心状に
配置した環状室内に液体を封入したバランサにお
いて、前記環状室内の少なくとも外側上方に媒体
流通路を残してこれ以外の部分を円周方向に遮蔽
する抵抗体を該環状室内に立設状態に設けると共
に該抵抗体中の前記媒体流通路までの部分の壁高
を回転槽静止時の液位と同等以上に設定して成る
ことを特徴とするもので、回転槽の始動初期にバ
ランサ用の液体と回転槽との間に速度差を生じて
大きな振動を誘発することを効果的に防止できる
と共に共振点以上でのアンバランス吸収効果を迅
速に発揮させ得る遠心回転機用液体バランサを提
供できるものである。
配置した環状室内に液体を封入したバランサにお
いて、前記環状室内の少なくとも外側上方に媒体
流通路を残してこれ以外の部分を円周方向に遮蔽
する抵抗体を該環状室内に立設状態に設けると共
に該抵抗体中の前記媒体流通路までの部分の壁高
を回転槽静止時の液位と同等以上に設定して成る
ことを特徴とするもので、回転槽の始動初期にバ
ランサ用の液体と回転槽との間に速度差を生じて
大きな振動を誘発することを効果的に防止できる
と共に共振点以上でのアンバランス吸収効果を迅
速に発揮させ得る遠心回転機用液体バランサを提
供できるものである。
第1図は本発明を脱水兼用洗濯機に適用した第
一実施例を示す概略的縦断側面図、第2図はその
バランサ部分の拡大縦断面図、第3図は同じくバ
ランサ部分の横断面図、第4図は液体の液面傾斜
特性を示す特性曲線図、第5図は本発明の第二実
施例を示す第2図相当図、第6図はその作用説明
図である。 図中、4は回転槽、9は環状ケース、10は環
状室、11は抵抗体、10aは媒体流通路であ
る。
一実施例を示す概略的縦断側面図、第2図はその
バランサ部分の拡大縦断面図、第3図は同じくバ
ランサ部分の横断面図、第4図は液体の液面傾斜
特性を示す特性曲線図、第5図は本発明の第二実
施例を示す第2図相当図、第6図はその作用説明
図である。 図中、4は回転槽、9は環状ケース、10は環
状室、11は抵抗体、10aは媒体流通路であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 回転槽に同心状に配置した環状室内に液体を
封入したバランサにおいて、前記環状室内の少く
とも外側上方に媒体流通路を残してこれ以外の部
分を円周方向に遮蔽する抵抗体を該環状室内に起
立状態に設けると共に該抵抗体中の前記媒体流通
路までの部分の壁高を回転槽静止時の液位と同等
以上に設定して成ることを特徴とする遠心回転機
用液体バランサ。 2 抵抗体中の媒体流通路までの部分の壁高H1
は下式を満たす値であることを特徴とする特許請
求の範囲第1項に記載の遠心回転機用液体バラン
サ。 H1≒h1+L tanβ β≒tan-14π2/g・r ここで、h1は液高、2Lは環状室の内外径間寸
法、rは回転中の液層半径である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13463381A JPS5837354A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | 遠心回転機用液体バランサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13463381A JPS5837354A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | 遠心回転機用液体バランサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5837354A JPS5837354A (ja) | 1983-03-04 |
JPH0143178B2 true JPH0143178B2 (ja) | 1989-09-19 |
Family
ID=15132928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13463381A Granted JPS5837354A (ja) | 1981-08-27 | 1981-08-27 | 遠心回転機用液体バランサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5837354A (ja) |
-
1981
- 1981-08-27 JP JP13463381A patent/JPS5837354A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5837354A (ja) | 1983-03-04 |
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