JPS6120739B2 - - Google Patents
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- JPS6120739B2 JPS6120739B2 JP53087160A JP8716078A JPS6120739B2 JP S6120739 B2 JPS6120739 B2 JP S6120739B2 JP 53087160 A JP53087160 A JP 53087160A JP 8716078 A JP8716078 A JP 8716078A JP S6120739 B2 JPS6120739 B2 JP S6120739B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/32—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels
- F16F15/36—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved
- F16F15/366—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of unbalance, there is movement of masses until balance is achieved using fluid or powder means, i.e. non-discrete material
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- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は液体バランサ装置に係り、特に洗濯機
の脱水槽など、堅型回転体に取付け、構設される
如き液体バランサ装置に関する。
の脱水槽など、堅型回転体に取付け、構設される
如き液体バランサ装置に関する。
いわゆる、不つり合い質量をもつて回転する堅
型回転機の不つり合い振動を低減させる対策とし
ては、回転体の上部に液体を封入した中空リング
を設け、その液体バランス効果を利用することが
効果的である。すなわちこれは、回転体回転時に
液体が回転体の不つり合い位置と反対側に位置
し、液体バランサ装置としての役目を果たし、回
転体の過大不つり合い振動を阻止するものであ
る。しかしながら、このような液体バランサ装置
は、堅型回転機の不つり合い振動を防止するうえ
で、有効な手段ではあるけれども、自由表面をも
つリング状の液体を使うために、非常に防止しず
らい自励振動を発生する欠点がある。
型回転機の不つり合い振動を低減させる対策とし
ては、回転体の上部に液体を封入した中空リング
を設け、その液体バランス効果を利用することが
効果的である。すなわちこれは、回転体回転時に
液体が回転体の不つり合い位置と反対側に位置
し、液体バランサ装置としての役目を果たし、回
転体の過大不つり合い振動を阻止するものであ
る。しかしながら、このような液体バランサ装置
は、堅型回転機の不つり合い振動を防止するうえ
で、有効な手段ではあるけれども、自由表面をも
つリング状の液体を使うために、非常に防止しず
らい自励振動を発生する欠点がある。
第１図は全自動洗濯機を示す断面図である。第
１図において、１は脱水洗濯機、１ａは外枠、２
は外槽、３は脱水槽、４は水を撹拌するためのパ
ルセータ、５はモータ、６は伝動機構である。７
は下部懸吊装置、８は上部懸吊装置、でロツド９
により上記外槽２を外枠１ａに懸吊している。１
０は脱水槽３の上端周辺に沿つて設けられ中空の
環状体で構成されている液体バランサ装置であ
る。すなわち、このような液体バランサ装置１０
の構設によつて脱水槽３の不つり合い振動を防止
するようにしているものである。このようなもの
における上述した自励振動を説明すると次のよう
である。回転中液体バランサ装置（以下バランサ
と略称する）１０内の液体は、バランサ１０の外
壁に沿つて円環状に分布する。この状態を第２図
に示す。第２図で１０はバランサ、２４は内部の
液体である。実線１３は内部液面である。液体２
４の内側表面は実線１３のように円環状の自由表
面を構成しているため、この円環状自由表面に、
破線１４のような一破長の波が立ち、これが自由
表面上をぐるぐるまわることにより、回転体回転
数と非同期の振れまわりが発生するのである。こ
の自励振動は回転体にアンバランスが付加される
と、液体２４がアンバランスによる振れまわりの
遠心力で固定されるため発生しなくなる。
１図において、１は脱水洗濯機、１ａは外枠、２
は外槽、３は脱水槽、４は水を撹拌するためのパ
ルセータ、５はモータ、６は伝動機構である。７
は下部懸吊装置、８は上部懸吊装置、でロツド９
により上記外槽２を外枠１ａに懸吊している。１
０は脱水槽３の上端周辺に沿つて設けられ中空の
環状体で構成されている液体バランサ装置であ
る。すなわち、このような液体バランサ装置１０
の構設によつて脱水槽３の不つり合い振動を防止
するようにしているものである。このようなもの
における上述した自励振動を説明すると次のよう
である。回転中液体バランサ装置（以下バランサ
と略称する）１０内の液体は、バランサ１０の外
壁に沿つて円環状に分布する。この状態を第２図
に示す。第２図で１０はバランサ、２４は内部の
液体である。実線１３は内部液面である。液体２
４の内側表面は実線１３のように円環状の自由表
面を構成しているため、この円環状自由表面に、
破線１４のような一破長の波が立ち、これが自由
表面上をぐるぐるまわることにより、回転体回転
数と非同期の振れまわりが発生するのである。こ
の自励振動は回転体にアンバランスが付加される
と、液体２４がアンバランスによる振れまわりの
遠心力で固定されるため発生しなくなる。
この自励振動の振巾は非常に大きく、従来これ
を防止するため種々の考案がなされてきた。第３
図はその一例である。バランサ１０の中に液体２
４の動きを制限するバツフル板１５を多数並べた
ものである。しかしこの種のものは液体バランサ
効果を得るため、ある程度液体２４を動きやすく
せざるを得ず、第３図にみるようにバツフル板１
５の外周にかなり大きな空間１６をあけてある。
このため、自励振動の原因たる波には十分な抵抗
を与えることができず。自励振動の振巾を小さす
るのみで、振動発生を防止することはできなかつ
た。これらの対策では、自励振動を防止できない
のみでなく、多数のバツフル板１５を有している
ため多くの材料を必要とし、コスト高となる大き
な欠点をもつている。
を防止するため種々の考案がなされてきた。第３
図はその一例である。バランサ１０の中に液体２
４の動きを制限するバツフル板１５を多数並べた
ものである。しかしこの種のものは液体バランサ
効果を得るため、ある程度液体２４を動きやすく
せざるを得ず、第３図にみるようにバツフル板１
５の外周にかなり大きな空間１６をあけてある。
このため、自励振動の原因たる波には十分な抵抗
を与えることができず。自励振動の振巾を小さす
るのみで、振動発生を防止することはできなかつ
た。これらの対策では、自励振動を防止できない
のみでなく、多数のバツフル板１５を有している
ため多くの材料を必要とし、コスト高となる大き
な欠点をもつている。
本発明は上述した点に鑑み、液体バランサ装置
に特有の自励振動を完全に防止すると共に、それ
を安いコストで実現できる液体バランサ装置を提
供することを目的としている。
に特有の自励振動を完全に防止すると共に、それ
を安いコストで実現できる液体バランサ装置を提
供することを目的としている。
以下本発明を図示の一実施例で説明する。第４
図は本発明の液体バランサ装置である。第４図ａ
は、バランサ１０の断面図、第４図ｂはバランサ
１０の上面図を示している。１７は外壁、１８は
内壁、１９は上ブタ、２０は下ブタである。２１
な一枚の遮蔽板、２２は内壁１８と遮蔽板２１の
間に形成された回転過渡時に液体２４を流す空
間、２３は液体２４の圧力調整用の小穴で空間２
２に比べて通路抵抗がはるかに大きく小さい穴で
形成されている。液体２４はバランサ１０内の体
積の半分程度収納される。バランサ１０が回転す
ると、液体２４は円環状に立上がつて分布する。
第４図ｃはバランサ１０が定常回転して液体２４
が円環状に立上がつた状態を示している。遮蔽板
２１の巾ｈは、円環状に立上がつた液体２４の厚
さｔよりごくわずか大きくする。今、定常回転状
態で考えると、液体２４は遮蔽板２１で完全に分
断され連続した円環にならなくなる。このため上
述したバランサ１０内をぐるぐる移動する波は形
成されず、問題の自励振動は完全に防止される。
又アンバランスが付加され、液体バランサ効果の
ため、液体２４がバランサ１０の中心からずれて
位置した時は遮蔽板２１は液体２４中に埋没する
が、上述したようにこの時は自励振動はおきな
い。次に静止時から定常回転数に達するまでの過
渡状態を考える。バランサ１０が急激に回わり出
すと、慣性により液体２４は遮蔽板２１のまわり
に集まることになる。この時の状態を第５図に示
す。この時液体２４はアンバランスを作ることに
なるが、液体２４は流通抵抗の小さい大きな通路
を形成した空間２２を通り、速やかに均一化し大
きなアンバランスを形成せずに定常回転数に達す
る。次にアンバランスが付加され、平衡状態に達
する前のバランサ１０の状態を第６図に示す。２
５はアンバランス質量であり０，0′はバランサ１
０の中心とアンバランス質量２５の中心を結んだ
中心線、液体２４は２４′，２４″，２４部分に
分けて考える。バランサ１０内の左半分の液体２
４′は、理想的な液体バランサ効果を発揮して、
速やかにアンバランス質量２５と反対側による
が、右半分の２４″，２４は遮蔽板２１により
移動を阻止され、遮蔽板２１の上下の液体２
４″，２４の厚さt″，ｔはt″＞ｔとなる。
この状態では、液体２４″，２４の液圧は当然
液体２４″の方が２４より高くなる。この圧力
差により外周部近くに形成した小穴２３を通り、
液体２４″は液体２４の方へt″＝ｔになるま
でゆつくり流れて平衡状態に達し、完全な液体バ
ランサ効果が得られる。小穴２３の面積は大きな
程平衡状態に達するまでの時間は短かくなるが、
波に対し十分な抵抗が得られ、実質的に小穴穴２
３が無視しうる程小さくなければならない。
図は本発明の液体バランサ装置である。第４図ａ
は、バランサ１０の断面図、第４図ｂはバランサ
１０の上面図を示している。１７は外壁、１８は
内壁、１９は上ブタ、２０は下ブタである。２１
な一枚の遮蔽板、２２は内壁１８と遮蔽板２１の
間に形成された回転過渡時に液体２４を流す空
間、２３は液体２４の圧力調整用の小穴で空間２
２に比べて通路抵抗がはるかに大きく小さい穴で
形成されている。液体２４はバランサ１０内の体
積の半分程度収納される。バランサ１０が回転す
ると、液体２４は円環状に立上がつて分布する。
第４図ｃはバランサ１０が定常回転して液体２４
が円環状に立上がつた状態を示している。遮蔽板
２１の巾ｈは、円環状に立上がつた液体２４の厚
さｔよりごくわずか大きくする。今、定常回転状
態で考えると、液体２４は遮蔽板２１で完全に分
断され連続した円環にならなくなる。このため上
述したバランサ１０内をぐるぐる移動する波は形
成されず、問題の自励振動は完全に防止される。
又アンバランスが付加され、液体バランサ効果の
ため、液体２４がバランサ１０の中心からずれて
位置した時は遮蔽板２１は液体２４中に埋没する
が、上述したようにこの時は自励振動はおきな
い。次に静止時から定常回転数に達するまでの過
渡状態を考える。バランサ１０が急激に回わり出
すと、慣性により液体２４は遮蔽板２１のまわり
に集まることになる。この時の状態を第５図に示
す。この時液体２４はアンバランスを作ることに
なるが、液体２４は流通抵抗の小さい大きな通路
を形成した空間２２を通り、速やかに均一化し大
きなアンバランスを形成せずに定常回転数に達す
る。次にアンバランスが付加され、平衡状態に達
する前のバランサ１０の状態を第６図に示す。２
５はアンバランス質量であり０，0′はバランサ１
０の中心とアンバランス質量２５の中心を結んだ
中心線、液体２４は２４′，２４″，２４部分に
分けて考える。バランサ１０内の左半分の液体２
４′は、理想的な液体バランサ効果を発揮して、
速やかにアンバランス質量２５と反対側による
が、右半分の２４″，２４は遮蔽板２１により
移動を阻止され、遮蔽板２１の上下の液体２
４″，２４の厚さt″，ｔはt″＞ｔとなる。
この状態では、液体２４″，２４の液圧は当然
液体２４″の方が２４より高くなる。この圧力
差により外周部近くに形成した小穴２３を通り、
液体２４″は液体２４の方へt″＝ｔになるま
でゆつくり流れて平衡状態に達し、完全な液体バ
ランサ効果が得られる。小穴２３の面積は大きな
程平衡状態に達するまでの時間は短かくなるが、
波に対し十分な抵抗が得られ、実質的に小穴穴２
３が無視しうる程小さくなければならない。
なお小穴２３はこの実施例のように遮蔽板２１
と外壁１７とで囲んで形成してもよいし、遮蔽板
２１に小穴２３をあけてもよく、また第７図のご
とく外周部に長く伸ばす、あるいは第８図のごと
くラジアル方向に伸ばしても同等の効果が得られ
ることは当然である。
と外壁１７とで囲んで形成してもよいし、遮蔽板
２１に小穴２３をあけてもよく、また第７図のご
とく外周部に長く伸ばす、あるいは第８図のごと
くラジアル方向に伸ばしても同等の効果が得られ
ることは当然である。
次に第９図を参照して本発明の他の実施例を示
す液体バランサ装置を説明する。第９図ａは、バ
ランサ１０の断面図、第９図ｂはバランサ１０の
上面図を示している。尚第４図に同一部分は同一
符号で説明する。１７は外壁、１８は内壁、１９
は上ブタ、２０は下ブタである。２１ａ，２１ｂ
は遮蔽板、２２ａ，２２ｂは内壁１８と遮蔽板２
１ａ，２１ｂの間に設けられた回転過渡時に液体
２４を流す空間、２３ａ，２３ｂは液体２４の圧
力調整用の小穴で空間２２に比べて通路低抗がは
るかに大きく小さい穴で形成されている。ここ
で、添字ａ，ｂは点対称に配置された２つの遮蔽
板及びそれらに係るコンポナントを表わす。液体
２４はバランサ１０内の体積の半分程入れる。バ
ランサ１０が回転すると、液体２４は円環状に立
上がつて分布する。第９図ｃは、バランサ１０が
定常回転して液体２４が円環状に立上がつた状態
を示している。遮蔽板２１ｂ，２１ｂの巾ｈは、
円環状に立上がつた液体２４の厚さｔよりごくわ
ずか大きくする。今、定常回転状態で考えると、
液体２４は遮蔽板２１ａ，２１ｂで完全に２分さ
れ連続した円環にならなくなる。このため上述し
たバランサ１０内をぐるぐる移動する波は形成さ
れず、問題の自励振動は完全に防止される。又ア
ンバランスが付加され、液体バランサ効果のた
め、液体２４がバランサ１０の中心からずれて位
置した時は遮蔽板２１ａ，２１ｂは液体２４中に
埋没するが、上述したようにこの時は自励振動は
発生しない。次に静止時から定常回転数に達する
までの過渡状態を考える。バランサ１０が急激に
回わり出すと、慣性により液体２４はは液体２４
は遮蔽板２１ａ，２１ｂのまわりに集まることに
なる。この時の状態を第１０図に示す。この時液
体２４は円周上の均一な分布でなくなるが、点対
称の液体分布になるのでアンバランスは発生しな
い。又遮蔽板２１ａ，２１ｂのまわりに集まつた
液体２４も大きな空間２２ａ，２２ｂを通り、速
やかに均一化する。次にアンバランスが付加さ
れ、平衡状態に達する直前のバランサ１０の状態
を第１１図に示す。２５はアンバランス質量であ
り、遮蔽板２１ｃ２１ｂにより液体２４は２
４′，２４″の２部分に分けられる。液体バランサ
効果により液体２４はアンバランス質量２５と反
対側により、遮蔽板２１ａ，２１ｂの上下の液体
２４′，２４″の厚さは違つてくる。第１１図の状
態では液体２４′，２４″の液圧は当然液体２４′
の方が液体２４″より高くなる。この圧力差によ
り外周部近くに箔置した小穴２３ａ，２３ｂを通
り、液体４２′は液体２４″の方へ遮蔽板２１ａ，
２１ｂの両側の液体厚さが同じになるまでゆつく
り流れて平衡状態に達し、完全な液体バランサ効
果が得られる。小穴２３ａ，２３ｂの面積は大き
い程平衡状態に達するまでの時間は短かくなる
が、波に対し十分な抵抗が得られ、実質的に小穴
２３ａ，２３ｂが無視しうる程小さくなければな
らない。
す液体バランサ装置を説明する。第９図ａは、バ
ランサ１０の断面図、第９図ｂはバランサ１０の
上面図を示している。尚第４図に同一部分は同一
符号で説明する。１７は外壁、１８は内壁、１９
は上ブタ、２０は下ブタである。２１ａ，２１ｂ
は遮蔽板、２２ａ，２２ｂは内壁１８と遮蔽板２
１ａ，２１ｂの間に設けられた回転過渡時に液体
２４を流す空間、２３ａ，２３ｂは液体２４の圧
力調整用の小穴で空間２２に比べて通路低抗がは
るかに大きく小さい穴で形成されている。ここ
で、添字ａ，ｂは点対称に配置された２つの遮蔽
板及びそれらに係るコンポナントを表わす。液体
２４はバランサ１０内の体積の半分程入れる。バ
ランサ１０が回転すると、液体２４は円環状に立
上がつて分布する。第９図ｃは、バランサ１０が
定常回転して液体２４が円環状に立上がつた状態
を示している。遮蔽板２１ｂ，２１ｂの巾ｈは、
円環状に立上がつた液体２４の厚さｔよりごくわ
ずか大きくする。今、定常回転状態で考えると、
液体２４は遮蔽板２１ａ，２１ｂで完全に２分さ
れ連続した円環にならなくなる。このため上述し
たバランサ１０内をぐるぐる移動する波は形成さ
れず、問題の自励振動は完全に防止される。又ア
ンバランスが付加され、液体バランサ効果のた
め、液体２４がバランサ１０の中心からずれて位
置した時は遮蔽板２１ａ，２１ｂは液体２４中に
埋没するが、上述したようにこの時は自励振動は
発生しない。次に静止時から定常回転数に達する
までの過渡状態を考える。バランサ１０が急激に
回わり出すと、慣性により液体２４はは液体２４
は遮蔽板２１ａ，２１ｂのまわりに集まることに
なる。この時の状態を第１０図に示す。この時液
体２４は円周上の均一な分布でなくなるが、点対
称の液体分布になるのでアンバランスは発生しな
い。又遮蔽板２１ａ，２１ｂのまわりに集まつた
液体２４も大きな空間２２ａ，２２ｂを通り、速
やかに均一化する。次にアンバランスが付加さ
れ、平衡状態に達する直前のバランサ１０の状態
を第１１図に示す。２５はアンバランス質量であ
り、遮蔽板２１ｃ２１ｂにより液体２４は２
４′，２４″の２部分に分けられる。液体バランサ
効果により液体２４はアンバランス質量２５と反
対側により、遮蔽板２１ａ，２１ｂの上下の液体
２４′，２４″の厚さは違つてくる。第１１図の状
態では液体２４′，２４″の液圧は当然液体２４′
の方が液体２４″より高くなる。この圧力差によ
り外周部近くに箔置した小穴２３ａ，２３ｂを通
り、液体４２′は液体２４″の方へ遮蔽板２１ａ，
２１ｂの両側の液体厚さが同じになるまでゆつく
り流れて平衡状態に達し、完全な液体バランサ効
果が得られる。小穴２３ａ，２３ｂの面積は大き
い程平衡状態に達するまでの時間は短かくなる
が、波に対し十分な抵抗が得られ、実質的に小穴
２３ａ，２３ｂが無視しうる程小さくなければな
らない。
第１２図は本発明の更に他の実施例を示す液体
バランサ装置である。第４図および第９図に同一
部分は同一符号で示す。すなわち１７は外壁、１
８は内壁、１９は上ブタ、２０は下ブタである。
ここで、外壁１７と内壁１８は仕切板２６で区切
られており、仕切板２６は、外壁１７と内壁の役
割を果たす仕切板２６の外周で外側中空リング２
７を形成し、外壁の役割を果たす仕切板２６の内
周と内壁１８で内側中空リング２８を形成してい
る。２１ａ，２１ｂは遮蔽板で、２２ａ，２２ｂ
は内壁１８および遮蔽板２１ｂ、仕切板２６と遮
蔽板２１ｂの間に設けられた回転過渡時に液体２
４を流す空間、２３ａ，２３ｂは液体４２の圧力
調整用の小穴である。ここで、添字ａ，ｂは第１
３図のようにバランサ１０を構成している外側中
空リング２７、内側中空リング２８に係ることを
示す。流体２４は外側中空リング２７、内側中空
リング２８内の各体積の半分程入れる。バランサ
１０が回転すると、液体２４は円環状に立上がつ
て分布する。遮蔽板２１ａ，２１ｂの巾ｈは第４
図ｃ及び第９図ｃと同様に円環状に立上がつた液
体２４の厚さｔより、ごくわずか大きくする。
今、定常回転状態で考えると、各中空リング２
７，２８内の液体２４は遮蔽板２１ａ，２１ｂで
完全に分断され、連続した円環にならなくなる。
このため上述したバランサ１０内をぐるぐる移動
する波は形成されず、問題の自励振動は完全に防
止される。又アンバランスが付加され、液体バラ
ンサ効果のため、液体２４がバランサ１０の中心
からずれて位置した時は、遮蔽板２１ａ，２１ｂ
は液体２４中に埋没するが、上述したようにこの
時は自励振動は発生しない。次に静止時から定常
回転数に達するまでの過渡状態を考える。バラン
サ１０が急激に回り出すと、慣性により液体２４
は遮蔽板２１ａ，２１ｂのまわりに集まることに
なる。この時の状態を第１３図に示す。この時各
中空リング２７，２８の液体２４はアンバランス
を作ることになるが、各円環のアンバランスはほ
ぼ点対称の位置にできるため、アンバランスは打
消されほとんど零となる。又遮蔽板２１ａ，２１
ｂのまわりに集まつた液体２４も大きな空間２２
ａ，２２ｂを通り、速やかに均一化する。次にア
ンバランスが付加され、平衡状態に達する直前の
バランサの状態を第１４図に示す。２５はアンバ
ランス質量である。液体バランサ効果により液体
２４はアンバランス質量２５と反対側により、遮
蔽板２１ａ，２１ｂの上下の液体２４の厚さは違
つてくる。液体２４の液圧は液体厚さの大きい方
が当然高くなり、この圧力差により外周部近くに
形成した小穴２３ａ，２３ｂを通り、液体２４は
遮蔽板２１ａ，２１ｂの両側の液体厚さが同じに
なるまでゆつくり流れて平衡状態に達し、完全な
液体バランサ効果が得られる。小穴２３ａ，２３
ｂの面積は大きい程定常状態に達するまでの時間
は短かくなるが、波に対し十分な抵抗が得られ、
実質的に小穴２３ａ，２３ｂが無視しうる程小さ
くなければならない。
バランサ装置である。第４図および第９図に同一
部分は同一符号で示す。すなわち１７は外壁、１
８は内壁、１９は上ブタ、２０は下ブタである。
ここで、外壁１７と内壁１８は仕切板２６で区切
られており、仕切板２６は、外壁１７と内壁の役
割を果たす仕切板２６の外周で外側中空リング２
７を形成し、外壁の役割を果たす仕切板２６の内
周と内壁１８で内側中空リング２８を形成してい
る。２１ａ，２１ｂは遮蔽板で、２２ａ，２２ｂ
は内壁１８および遮蔽板２１ｂ、仕切板２６と遮
蔽板２１ｂの間に設けられた回転過渡時に液体２
４を流す空間、２３ａ，２３ｂは液体４２の圧力
調整用の小穴である。ここで、添字ａ，ｂは第１
３図のようにバランサ１０を構成している外側中
空リング２７、内側中空リング２８に係ることを
示す。流体２４は外側中空リング２７、内側中空
リング２８内の各体積の半分程入れる。バランサ
１０が回転すると、液体２４は円環状に立上がつ
て分布する。遮蔽板２１ａ，２１ｂの巾ｈは第４
図ｃ及び第９図ｃと同様に円環状に立上がつた液
体２４の厚さｔより、ごくわずか大きくする。
今、定常回転状態で考えると、各中空リング２
７，２８内の液体２４は遮蔽板２１ａ，２１ｂで
完全に分断され、連続した円環にならなくなる。
このため上述したバランサ１０内をぐるぐる移動
する波は形成されず、問題の自励振動は完全に防
止される。又アンバランスが付加され、液体バラ
ンサ効果のため、液体２４がバランサ１０の中心
からずれて位置した時は、遮蔽板２１ａ，２１ｂ
は液体２４中に埋没するが、上述したようにこの
時は自励振動は発生しない。次に静止時から定常
回転数に達するまでの過渡状態を考える。バラン
サ１０が急激に回り出すと、慣性により液体２４
は遮蔽板２１ａ，２１ｂのまわりに集まることに
なる。この時の状態を第１３図に示す。この時各
中空リング２７，２８の液体２４はアンバランス
を作ることになるが、各円環のアンバランスはほ
ぼ点対称の位置にできるため、アンバランスは打
消されほとんど零となる。又遮蔽板２１ａ，２１
ｂのまわりに集まつた液体２４も大きな空間２２
ａ，２２ｂを通り、速やかに均一化する。次にア
ンバランスが付加され、平衡状態に達する直前の
バランサの状態を第１４図に示す。２５はアンバ
ランス質量である。液体バランサ効果により液体
２４はアンバランス質量２５と反対側により、遮
蔽板２１ａ，２１ｂの上下の液体２４の厚さは違
つてくる。液体２４の液圧は液体厚さの大きい方
が当然高くなり、この圧力差により外周部近くに
形成した小穴２３ａ，２３ｂを通り、液体２４は
遮蔽板２１ａ，２１ｂの両側の液体厚さが同じに
なるまでゆつくり流れて平衡状態に達し、完全な
液体バランサ効果が得られる。小穴２３ａ，２３
ｂの面積は大きい程定常状態に達するまでの時間
は短かくなるが、波に対し十分な抵抗が得られ、
実質的に小穴２３ａ，２３ｂが無視しうる程小さ
くなければならない。
なお小穴２３ａ，２３ｂは直接遮蔽板２１ａ，
２１ｂにあけてもよく、また第１５図のごとく外
周部に長く伸ばす、あるいは第１６図のごとくラ
ジアル方向に伸ばしても同等の効果が得られるこ
とは当然である。又点対称に配置した２つの中空
リング２７，２８の位置は第１７図のごとく堅に
配置しても同等の効果が得られることも又当然で
ある。
２１ｂにあけてもよく、また第１５図のごとく外
周部に長く伸ばす、あるいは第１６図のごとくラ
ジアル方向に伸ばしても同等の効果が得られるこ
とは当然である。又点対称に配置した２つの中空
リング２７，２８の位置は第１７図のごとく堅に
配置しても同等の効果が得られることも又当然で
ある。
以上述べたように本発明によれば、液体バラン
サ装置構設の堅型回転機に特有の自励振動がまつ
たく発生しないと共に、常に最良のバランシング
状態を構成する安価な液体バランサ装置を提供で
きるものである。
サ装置構設の堅型回転機に特有の自励振動がまつ
たく発生しないと共に、常に最良のバランシング
状態を構成する安価な液体バランサ装置を提供で
きるものである。
第１図は全自動洗濯機の一例を示す断面図、第
２図は基本的液体バランサ装置を説明する断面
図、第３図は改良した液体バランサ装置の従来例
を示す断面図、第４図ａ，ｂ，ｃは本発明による
液体バランサ装置の一実施例を示す断面図及び上
面図、第５図は第４図の液体バランサ装置におけ
る定常回転数までの加速中の本発明による液体バ
ランサ装置を示す断面図、第６図は第４図の液体
バランサにおけるアンバランス質量付加時の定常
状態に達する前の、本発明による液体バランサ装
置を示す断面図、第７図、第８図、第１５図、第
１６図および第１７図は本発明による液体バラン
サ装置の変形例を示す断面図、第９図ａ，ｂ，ｃ
は本発明の他の実施例を示す断面図及び上面図、
第１０図および第１１図は第９図の液体バランサ
装置の加速中ならびにアンバランス質量付加時の
状態を示す断面図、第１２図は本発明の更に他の
実施例を示す断面図、第１３図および第１４図は
第１２図の液体バランサ装置の加速中ならびにア
ンバランス質量付加時の状態を示す断面図であ
る。 １…脱水洗濯機、２…外槽、３…脱水槽、４…
パルセータ、１０…バランサ（中空リング）、１
７…外壁、１８…内壁、１９…上ブタ、２０…下
ブタ、２１…遮蔽板、２２…空間、２３…小穴、
２４…液体、２４′，２４″，２４…液体、２５
…アンバランス質量、２６…仕切板。
２図は基本的液体バランサ装置を説明する断面
図、第３図は改良した液体バランサ装置の従来例
を示す断面図、第４図ａ，ｂ，ｃは本発明による
液体バランサ装置の一実施例を示す断面図及び上
面図、第５図は第４図の液体バランサ装置におけ
る定常回転数までの加速中の本発明による液体バ
ランサ装置を示す断面図、第６図は第４図の液体
バランサにおけるアンバランス質量付加時の定常
状態に達する前の、本発明による液体バランサ装
置を示す断面図、第７図、第８図、第１５図、第
１６図および第１７図は本発明による液体バラン
サ装置の変形例を示す断面図、第９図ａ，ｂ，ｃ
は本発明の他の実施例を示す断面図及び上面図、
第１０図および第１１図は第９図の液体バランサ
装置の加速中ならびにアンバランス質量付加時の
状態を示す断面図、第１２図は本発明の更に他の
実施例を示す断面図、第１３図および第１４図は
第１２図の液体バランサ装置の加速中ならびにア
ンバランス質量付加時の状態を示す断面図であ
る。 １…脱水洗濯機、２…外槽、３…脱水槽、４…
パルセータ、１０…バランサ（中空リング）、１
７…外壁、１８…内壁、１９…上ブタ、２０…下
ブタ、２１…遮蔽板、２２…空間、２３…小穴、
２４…液体、２４′，２４″，２４…液体、２５
…アンバランス質量、２６…仕切板。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 液体を封入し回転可能な中空リングと、この
中空リング内に配設された前記中空リングの回転
過渡時に前記液体を流通させ、前記中空リングが
定常回転したときには前記液体を分断する遮蔽板
と、前記遮蔽板に形成され、前記中空リングが定
常回転したときに分断された前記液体に加わる圧
力を調整する穴とを具備したことを特徴とする液
体バランサ装置。 ２ 前記遮蔽板を前記中空リング内に複数設けた
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の液
体バランサ装置。 ３ 前記遮蔽板は、前記中空リング内に略等間隔
に配置して成ることを特徴とする特許請求の範囲
第２項記載の液体バランサ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8716078A JPS5514368A (en) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | Liquid balancing device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8716078A JPS5514368A (en) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | Liquid balancing device |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31201287A Division JPS63158336A (ja) | 1987-12-11 | 1987-12-11 | 液体バランサ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5514368A JPS5514368A (en) | 1980-01-31 |
| JPS6120739B2 true JPS6120739B2 (ja) | 1986-05-23 |
Family
ID=13907226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8716078A Granted JPS5514368A (en) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | Liquid balancing device |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5514368A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS631151U (ja) * | 1986-06-23 | 1988-01-06 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59175737U (ja) * | 1983-05-13 | 1984-11-24 | 三菱重工業株式会社 | 液体封入ロ−タ |
| US4954975A (en) * | 1988-08-10 | 1990-09-04 | K-Tron International, Inc. | Weigh feeding system with self-tuning stochastic control and weight and actuator measurements |
| JP2007209502A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Sanyo Electric Co Ltd | ドラム式洗濯機 |
| CN114623199A (zh) * | 2022-03-31 | 2022-06-14 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 扭转减振器 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5230680B2 (ja) * | 1974-05-29 | 1977-08-09 | ||
| JPS5317661U (ja) * | 1976-07-24 | 1978-02-15 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5614790Y2 (ja) * | 1975-08-26 | 1981-04-07 |
-
1978
- 1978-07-19 JP JP8716078A patent/JPS5514368A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5230680B2 (ja) * | 1974-05-29 | 1977-08-09 | ||
| JPS5317661U (ja) * | 1976-07-24 | 1978-02-15 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS631151U (ja) * | 1986-06-23 | 1988-01-06 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5514368A (en) | 1980-01-31 |
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