JPH036384B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH036384B2
JPH036384B2 JP62312012A JP31201287A JPH036384B2 JP H036384 B2 JPH036384 B2 JP H036384B2 JP 62312012 A JP62312012 A JP 62312012A JP 31201287 A JP31201287 A JP 31201287A JP H036384 B2 JPH036384 B2 JP H036384B2
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JP
Japan
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liquid
balancer
wall
hollow ring
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JP62312012A
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JPS63158336A (ja
Inventor
Shigeru Takekado
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP31201287A priority Critical patent/JPS63158336A/ja
Publication of JPS63158336A publication Critical patent/JPS63158336A/ja
Publication of JPH036384B2 publication Critical patent/JPH036384B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/16Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using a fluid or pasty material
    • F16F15/161Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using a fluid or pasty material characterised by the fluid damping devices, e.g. passages, orifices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は液体バランサ装置に係り、特に洗濯機
の脱水槽など、堅型回転に取付け、構設される如
き液体バランサ装置に関する。
(従来の技術) いわゆる、不つり合い質量をもつて回転する堅
型回転機の不つり合い振動を低減させる対策とし
ては、回転体の上部に液体を封入した中空リング
を設け、その液体バランサ効果を利用することが
効果的である。すなわちこれは、回転体回転時に
液体が回転体の不つり合い位置と反対側に位置
し、液体バランサ装置としての役目を果たし、回
転体の過大不つり合い振動を阻止するものであ
る。しかしながら、このような液体バランサ装置
は、堅型回転機の不つり合い振動を防止するうえ
で、有効な手段ではあるけれども、自由表面をも
つリング状の液体を使うため、非常に防止しずら
い自励振動を発生する欠点がある。
第11図は全自動洗濯機を示す断面図である。
第11図において、1は脱水洗濯機、1aは外
枠、2は外槽、3は脱水槽、4は水を攪拌するた
めのバルセータ、5はモータ、6は伝動機構であ
る。7は下部懸吊装置、8は上部懸吊装置、でロ
ツド9により上記外槽2を外枠1aに懸吊してい
る。10は脱水槽3の上端周辺に沿つて設けられ
中空の環状体で構成されいる液体バランサ装置で
ある。すなわち、このような液体バランサ装置1
0の構設によつて脱水槽3の不つり合い振動を防
止するようにしているものである。このようなも
のにおける上述した自励振動を説明すると次のよ
うである。回転中液体バランサ装置(以下バラン
サと略称する)10内の液体は、バランサ10の
外壁に沿つて円環状に分布する。この状態を第1
2図に示す。第12図では10はバランサ、24
は内部の液体である。実線13は内部液面であ
る。液体24の内側表面は実線13のように円環
状の自由表面を構成しているため、この円環状自
由表面に、破線14のような一波長の波が立ち、
これが自由表面上をぐるぐるまわることにより、
回転体回転数と非同期の振れまわりが発生するの
である。この自励振動は回転体にアンバランスが
付加されると、液体24がアンバランスによる振
れまわりの遠心力で固定されるため発生しなくな
る。
この自励振動の振巾は非常に大きく、従来これ
を防止するため種々の考案がなされてきた。第1
3図はその一例である。バランサ10の中に液体
24の動きを制限するバツフル板15を多数並べ
たものである。しかしこの種のものは液体バラン
サ効果を得るため、ある程度液体24を動きやす
くせざるを得ず、第13図にみるようにバツフル
板15の外周にかなり大きな空間16をあけてあ
る。このため、自励振動の原因たる波には十分な
抵抗を与えることができず、自励振動の振巾を小
さくするのみで、振動発生を防止することはでき
なかつた。これらの対策では、自励振動を防止で
きないのみでなく、多数のバツフル板15を有し
ているため多くの材料を必要とし、コスト高とな
る大きな欠点をもつている。
また、実公昭53−17661号公報に示されるよう
に環状のバランサ内の上下壁の少なくとも一方か
ら突出し他方と間隔を有する抵抗体を設けたもの
も提案されている。このような抵抗体を設けるこ
とにより自励振動の原因たる波に抵抗を与えるこ
とができるが、低抗体と上壁あるいは下壁との間
〓がバランサ内の内周側から外周側にわたつて形
成されている。この間〓は、バランサの回転起動
時、偏心荷重が生じて液体が偏心荷重とは反対の
部分に集まろうとする際に通路となるため、す早
くバランスのとれた状態にするためには大きい方
がよいが、あまり大きいと自励振動を防止できな
いという相反する性質を有している。したがつ
て、このような間〓を形成したものにあつては、
自励振動を完全に防止し、しかもす早くバランス
のとれた状態にすることは困難であつた。
(発明が解決しようとする問題点) このように従来の液体バランサ装置にあつて
は、自励振動を完全に防止するのは困難であると
共にコスト高となる欠点を有していた。また一方
では、自励振動を防止してす早くバランスのとれ
た状態にすることも困難であつた。
本発明は上述した点に鑑み、液体バランサ装置
に特有の自励振動を完全に防止し、す早くバラン
スのとれた状態にすると共に、それを安いコスト
で実現できる液体バランサ装置を提供することを
目的としている。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明の液体バランサ装置にあつては、液体を
封入して回転可能な中空リングと、この中空リン
グ内に配置されて前記中空リングの回転過渡時に
前記液体を流通させる第1の通路を有しかつ前記
中空リングが定常回転したときには、前記液体を
分断する遮蔽板と、この遮蔽板に形成され前記中
空リングが定常回転したときに分断された前記液
体に加わる圧力を調整する第2の通路とを具備
し、前記第2の通路は前記第1の通路に比べて大
きい通路抵抗となると共に前記中空リングの外壁
かつ、鉛直方向上端近傍のみに形成している。
(作用) このように構成されたものにあつては、液体の
圧力調整用の第2の通路が中空リングの外壁近く
に形成されているために、圧力差が大きくなり圧
力調整が迅速に行なえる。さらに外壁近くでかつ
鉛直方向上端近傍に圧力調整用の第2の通路が形
成されているため、液体が完全に立上るまで圧力
調整を行なわず、完全に立上がつてから圧力調整
の作用が開始されるため安定度が良い。また、波
の移動速度は外壁近くで小さくなるため、波の移
動防止の遮蔽板の作用に悪影響を与えにくく自励
振動も完全に防止される。
(実施例) 以下本発明の実施例について図面を参照して説
明する。
第1図は本発明の液体バランサ装置である。第
1図aは、バランサ10の断面図、第2図bはバ
ランサ10の上面図を示している。17は外壁、
18は内壁、19は上ブタ、20は下ブタであ
る。21は一枚の遮蔽板、22は内壁18と遮蔽
板21の間に形成された回転過渡時に液体24を
流す空間、23は液体24の圧力調整用の小穴で
空間22に比べて通路抵抗がはるかに大きく小さ
い穴で遮蔽板21と外壁17との間に外壁17に
近い箇所でかつ、鉛直方向上端近傍に形成されて
いる。液体24はバランサ10内の体積の半分程
度収納される。バランサ10が回転すると、液体
24は円環状に立上がつて分布する。第1図cは
バランサ10が定常回転して液体24が円環状に
立上がつた状態を示している。遮蔽板21の巾h
は、円環状に立上がつた液体24の厚さtよりご
くわずか大きくする。今、定常回転状態で考える
と、液体24は遮蔽板21で完全に分断され連続
した円環にならなくなる。このため上述したバラ
ンサ10内をぐるぐる移動する波は形成されず、
問題の自励振動は完全に防止される。又アンバラ
ンスが付加され、液体バランサ効果のため、液体
24がバランサ10の中心からずれて位置した時
は遮蔽板21は液体24中に埋没するが、上述し
たようにこの時は自励振動はおきない。次に静止
時から定常回転数に達するまでの過渡状態を考え
る。バランサ10が急激に回わり出すと、慣性に
より液体24は遮蔽板21のまわりに集まること
になる。この時の状態を第2図に示す。この時液
体24はアンバランスを作ることになるが、液体
24は流通抵抗の小さい大きな通路を形成した空
間22を通り、速やかに均一化し大きなアンバラ
ンスを形成せず定常回転数に達する。次にアンバ
ランスが付加され、平衡状態に達する直前のバラ
ンサ10の状態を第3図にす。25はアンバラン
ス質量であり00′はバランサ10の中心とアン
バランス質量25の中心を結んだ中心線、液体2
4は24′,24″,24の部分に分けて考え
る。バランサ10内の左半分の液体24′は、理
想的な液体バランサ効果を発揮して、速やかにア
ンバランス質量25と反対側によるが、右半分の
液体24″,24は遮蔽板21により移動を阻
止され、遮蔽板21の上下の液体24″,24
の厚さt″、tはt″>tとなる。この状態で
は、液体24″,24の液圧は当然液体24″の
方が24より高くなる。この圧力差により外周
部近くに形成した小穴23を通り、24″は液体
24の方へt″=tになるまで流れて平衡状態
に達し、完全な液体バランサ効果が得られる。
次に小穴23を遮蔽板21と外壁17との間の
位置に形成した理由を述べる。
本発明における小穴23の働きは、遮蔽板21
により波の発聖を阻止されて分断された液体の圧
力差を調整することにある。バランサ10内をぐ
るぐる移動する立上がつた液体の波の移動速度
(エネルギ)は、バランサ外壁17に近い箇所は、
内周側よりも小くなつている。逆に立上がつた液
体の波の移動速度は、バランサ10の内周側では
大きい。したがつて、波の移動を阻止して自励振
動を有効に防止するためには、立上がつた波の内
周側は完全に遮蔽板21で分断阻止しなければな
らない。
このようなバランサ外周側では波の速度が小さ
くある理由は以下のように証明される。
バランサのラジアル方向の速度成分をuとする
と、 u=C1(1−1/η2)cosωt ……… またバランサのタンジエンシヤル方向の速度成
分をvとすると、 v=−C1(1+1/η2)sinωt ……… ただしC1:比例定数 ω=2πf f:回転周波数 η=r/r1 r1:バランサ中心からバランサ内壁面までの距離 r:バランサ中心からバランサ内の任意の点まで
の距離 したがつて、バランサの中心からバランサ内の
任意の点での波の速度は |v|=√22 式及び式より、 |v|=C1√1+14 ……… となる。
ここでバランサの外周側の任意の位置をr2とす
るとr2>r1となる。したがつて、η=r2/r1であ
るから式よりバランサの外周側は波の速度が小
さくなつていることがわかる。
なお、以上の式は液体を非粘性として計算した
ものであり、液体を粘性体とすれば外壁17のご
く近傍では粘性抵抗のため波の速度はほぼ零とな
る。
一方、分断された液体の圧力差を調整するに
は、圧力差の大きい箇所を利用した方が迅速に行
なえる。回転しているバランサ10内において
は、遠心力の作用により外壁17に近い方が液体
の圧力差が大きい。
バランサの外周部で遠心力による圧力が大きく
なる理由は以下の式により証明される。
遠心力によりバランサの任意の点に作用する圧
力をPとすると、 P=1/2ρω2(r2−r1 2) ……… ただし、ρ:液体の密度 ω:2πf f:回転周波数 r:バランサ中心からバランサ内の任意の位置ま
での距離 r1:バランサ中心からバランサ内壁面までの距離 ここで、バランサの外周側の任意の位置をr2
するとr2>r1であるから式よりバランサの外周
側の方が圧力が大きいことがわかる。したがつて
小穴23の作用を最大限に発揮させるには、外壁
17に近い側に小穴23を形成すれば圧力差の調
整が迅速に行なえす早くバランスのとれた状態に
することができると共に波の移動を防止する遮蔽
板の働きを阻止しにくいため自励振動を完全にな
くすることができる。
なお小穴23はこの実施例のように遮蔽板21
と外壁17とで囲んで形成してもよいし、遮蔽板
21に小穴23をあけてもよい。
次に第4図を参照して本発明の他の実施例を示
す液体バランサ装置を説明する。第4図aは、バ
ランサ10の断面図、第4図bはバランサ10の
上面図を示している。尚第1図に同一部分は同一
符号で説明する。17は外壁、18は内壁、19
は上ブタ、20は下ブタである。21a,21b
は遮蔽板、22a,22bは内壁18と遮蔽板2
1a,21bの間に設けられた回転過渡時に液体
24を流す空間、23a,23bは液体24の圧
力調整用の小穴で空間22に比べて通路抵抗がは
るかに大きく小さい穴でそれぞれ遮蔽板21aと
21bと外壁17との間に外壁17に近い箇所に
形成されている。ここで、添字a、bは点対称に
配置された2つの遮蔽板及びそれらに係るコンポ
ナントを表わす。液体24はバランサ10内の体
積の半分程入れる。バランサ10が回転すると、
液体24は円環状に立上がつて分布する。第4図
cは、バランサ10が定常回転して液体24が円
環状に立上がつた状態を示している。遮蔽板21
a,21bの巾hは、円環状に立上がつた液体2
4の厚さtよりごくわずか大きくする。今、定常
回転状態で考えると、液体24は遮蔽板21a,
21bで完全に2分され連続した円環にならなく
なる。このため述したバランサ10内をぐるぐる
移動する波は形成されず。問題の自励振動は完全
に防止される。又アンバランスが付加され、液体
バランサ効果のため、液体24がバランサ10の
中心からずれて位置した時は遮蔽板21a,21
bは液体24中に埋没するが、上述したようにこ
の時は自励振動は発生しない。次に静止時から定
常回転数に達するまでの過渡状態を考える。バラ
ンサ10が急激に回わり出すと、慣性により液体
24は遮蔽板21a,21bのまわりに集まるこ
とになる。この時の状態を第5図に示す。この時
液体24は円周上の均一な分布でなくなるが、点
対称の液体分布になるのでアンバランスは発生し
ない。又遮蔽板21a,21bのまわりに集まつ
た液体24も大きな空間22a,22bを通り、
速やかに均一化する。次にアンバランスが付加さ
れ、平衡状態に達する直前のバランサ10の状態
を第6図に示す。25はアンバランス質量であ
り、遮蔽板21a,21bにより液体24は2
4′,24″の2部分に分けられる。液体バランサ
効果により液体24はアンバランス質量25と反
対側により、遮蔽板21a,21bの上下の液体
24′,24″の厚さは違つてくる。第6図の状態
では液体24′,24″の液圧は当然液体24′の
方が液体24″より高くなる。この圧力差により
外周部近くに配置した小穴23a,23bを通
り、液体24′は液体24″の方へ遮蔽板21a,
21bの両側の液体厚さが同じになるまで流れて
平衡状態に達し、完全な液体バランサ効果が得ら
れる。
このように遮蔽板21を2つ以上設けても小穴
23をそれぞれに対応して外壁17の近くで、か
つ、鉛直方向上端近傍に設けることにより先の実
施例と同様に、自励振動を完全に防止しうると共
にす早くバランスのとれた状態にすることができ
る。
第7図は本発明の更に他の実施例を示す液体バ
ランサ装置である。第1図および第4図に同一部
分は同一符号で示す。すなわち17は外壁、18
は内壁、19は上ブタ、20は下ブタである。こ
こで、外壁17と内壁18は仕切板26で区切ら
れており、仕切板26は外壁17と内壁の役割を
果たす仕切板26で外周で外側中空リング27を
形成し、外壁の役割を果たす仕切板26の内周と
内壁18で内側中空リング28を形成している。
21a,21bは遮蔽板で、22a,22bは内
壁18および遮蔽板21b、仕切板26と遮蔽板
21aの間に設けられた回転過渡時に液体24を
流す空間、23a,23bは液体24の圧力調整
用の小穴で各々遮蔽板21a,21bと外壁17
及び仕切板26との間でかつ外周側に形成されて
いる。ここで、添示a、bは第8図のようにバラ
ンサ10を構成している外側中空リング27、内
側中空リング28に係ることを示す。流体24は
外側中空リング27、内側中空リング28内の各
体積の半分程入れる。バランサ10が回転する
と、液体24は円環状に立上がつて分布する。遮
蔽板21a,21bの巾hは第1図c及び第4図
cと同様に円環状に立上がつた液体24の厚さt
より、ごくわずか大きくする。今、定常回転状態
で考えると、各中空リング27,28内の液体2
4は遮蔽板21a,21bで完全に分断され、連
続した円環にならなくなる。このため上述したバ
ランサ10内をぐるぐる移動する波は形成され
ず、問題の自励振動は完全に防止される。又アン
バランスが付加され、液体バランサ効果のため、
液体24がバランサ10の中心からずれて位置し
た時は、遮蔽板21a,21bは液体24中に埋
没するが、上述したようにこの時は自励振動は発
生しない。次に静止時から定常回転数に達するま
での過渡状態を考える。バランサ10が急激に回
り出すと、慣性により液体24は遮蔽板21a,
21bのまわりに集まることになる。この時の状
態を第8図にす。この時各中空リング27,28
の液体24はアンバランスを作ることになるが、
各円環のアンバランスはほぼ点対称の位置にでき
るため、アンバランスは打消されほとんど零とな
る。又遮蔽板21a,21bのまわりに集まつた
液体24も大きな空間22a,22bを通り、速
やかに均一化する。次にアンバランスが付加さ
れ、平衡状態に達する直前のバランサの状態を第
9図に示す。25はアンバランス質量である。液
体バランサ効果により液体24はアンバランス質
量25と反対側により、遮蔽板21a,21bの
上下の液体25の厚さは違つてくる。液体24の
液圧は液体厚さの大きい方が当然高くなり、この
圧力差により外周部近くに形成した小穴23a,
23bを通り、液体24は遮蔽板21a,21b
の両側の液体厚さが同じになるまでゆつくり流れ
て平衡状態に達し、完全な液体バランサ効果が得
られる。
なお小穴23a,23bは直接遮蔽板21a,
21bにあけてもよい。
このようにバランサ10内に仕切り板26を配
置してバランサ10を実質的に2重構造としたも
のにあつても小穴23を外壁17若しくは仕切り
板26の外周側、かつ鉛直方向上端近傍のみに設
けることによつて先の実施例と同様に、自励振動
を完全に阻止しうると共にす早くバランスのとれ
た状態にすることができる。又点対称に配置した
2つの中空リング27,28の位置は第10図の
ごとく堅に配置しても同等の効果が得られること
は当然である。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、液体バラン
サ装置構設の堅型回転機に特有の自励振動がまつ
たく発生しないと共に、常に最良のバランシング
状態をす早く構成する安価な液体バランサ装置を
提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による液体バランサ装置の一実
施例を示す断面図及び上面図、第2図は第1図の
液体バランサ装置における定常回転数まで加速中
の本発明による液体バランサ装置を示す断面図、
第3図は第1図の液体バランサにおけるアンバラ
ンス質量付加時の定常状態に達する前の、本発明
による液体バランサ装置を示す断面図、第4図は
本発明の他の実施例を示す断面図及び上面図、第
5図および第6図は第4図の液体バランサ装置の
加速中ならびにアンバランス質量付加時の状態を
示す断面図、第7図は本発明の更に他の実施例を
示す断面図、第8図および第9図は第7図の液体
バランサ装置の加速中ならびにアンバランス質量
付加時の状態を示す断面図、第10図は、本発明
の液体バランサ装置の変形例を示す断面図、第1
1図は全自動洗濯機の一例を示す断面図、第12
図は基本的液体バランサ装置を説明する断面図、
第13図は改良した液体バランサ装置の従来例を
示す断面図である。 1……脱水洗濯機、2……外槽、3……脱水
槽、4……パルセータ、10……バランサ(中空
リング)、17……外壁、18……内壁、19…
…上ブタ、20……下ブタ、21……遮蔽板、2
2……空間、23……小穴、24……液体、2
4′,24″24……液体、25……アンバラン
ス質量、26……仕切板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 液体を封入し回転可能な中空リングと、この
    中空リング内に配置されて前記中空リングの回転
    過渡時に前記液体を流通させる第1の通路を有し
    かつ前記中空リングが定常回転したときには前記
    液体を分断する遮蔽板と、この遮蔽板に形成され
    前記中空リングが定常回転したときに分断された
    前記液体に加わる圧力を調整する第2の通路とを
    具備し、前記第2の通路は前記第1の通路に比べ
    て十分大きい通路抵抗となると共に前記中空リン
    グの外壁かつ、鉛直方向上端近傍のみに形成して
    成ることを特徴とする液体バランサ装置。
JP31201287A 1987-12-11 1987-12-11 液体バランサ装置 Granted JPS63158336A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31201287A JPS63158336A (ja) 1987-12-11 1987-12-11 液体バランサ装置

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JPH036384B2 true JPH036384B2 (ja) 1991-01-29

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