JPH0143171B2 - - Google Patents
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- JPH0143171B2 JPH0143171B2 JP4774684A JP4774684A JPH0143171B2 JP H0143171 B2 JPH0143171 B2 JP H0143171B2 JP 4774684 A JP4774684 A JP 4774684A JP 4774684 A JP4774684 A JP 4774684A JP H0143171 B2 JPH0143171 B2 JP H0143171B2
- Authority
- JP
- Japan
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- spring
- pipe
- flange
- window hole
- spring seat
- Prior art date
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Links
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 2
- 229920002545 silicone oil Polymers 0.000 description 15
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- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/80—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive in which a fluid is used
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D13/00—Friction clutches
- F16D13/58—Details
- F16D13/60—Clutching elements
- F16D13/64—Clutch-plates; Clutch-lamellae
- F16D13/68—Attachments of plates or lamellae to their supports
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はクラツチに好適なダンパーデイスクに
係り、特に駆動系の捩り振動を効果的に吸収して
断続フイーリングを向上させるようにしたものに
関する。
係り、特に駆動系の捩り振動を効果的に吸収して
断続フイーリングを向上させるようにしたものに
関する。
(従来技術)
従来からこの種ダンパーデイスクには流体式シ
ヨツクアブソーバを内蔵して、駆動系の捩り振動
を吸収するようにしたものが知られているが(例
えば、特開昭56−120844号)、流体式シヨツクア
ブソーバでは、捩り振動を有効に吸収し得る固有
のヒステリシスを安定して発生させるオリフイス
機構を設けることが困難であり、また、オリフイ
ス機構そのものも捩り角度が変化しても一定のヒ
ステリシスのみしか発生させ得ず、捩り振動を効
果的に吸収できないという不具合が発生してい
る。
ヨツクアブソーバを内蔵して、駆動系の捩り振動
を吸収するようにしたものが知られているが(例
えば、特開昭56−120844号)、流体式シヨツクア
ブソーバでは、捩り振動を有効に吸収し得る固有
のヒステリシスを安定して発生させるオリフイス
機構を設けることが困難であり、また、オリフイ
ス機構そのものも捩り角度が変化しても一定のヒ
ステリシスのみしか発生させ得ず、捩り振動を効
果的に吸収できないという不具合が発生してい
る。
(発明の目的)
本発明は、トーシヨンスプリングの圧縮動作を
利用して、内部に貯蔵されている作動流体により
発生するヒステリシスを捩り角度の増加につれて
増大させるようにして従来の不具合を解決しよう
とするもので、捩り振動を効果的に吸収し得るダ
ンパーデイスクを提供することを目的としてい
る。
利用して、内部に貯蔵されている作動流体により
発生するヒステリシスを捩り角度の増加につれて
増大させるようにして従来の不具合を解決しよう
とするもので、捩り振動を効果的に吸収し得るダ
ンパーデイスクを提供することを目的としてい
る。
(発明の構成)
本発明は、外周部にトルクが導入されるケース
によりスプラインハブのフランジを液密状態に覆
い、フランジの窓孔と該窓孔に対向するケースの
窪みにトーシヨンスプリングを配置してフランジ
とケースとを連結し、該トーシヨンスプリングの
外周にパイプを嵌合し、このパイプの両端に貫通
孔を有し且つパイプに対して摺動自在なスプリン
グシートを設け、このスプリングシートの端面も
しくは前記窓孔の端縁を前記ケースとフランジの
捩り角度の増大に伴なつて前記貫通孔の一方の開
口面積が減少するように形成し、ケースおよびパ
イプ内に作動流体を満たしたことを特徴とするダ
ンパーデイスクである。
によりスプラインハブのフランジを液密状態に覆
い、フランジの窓孔と該窓孔に対向するケースの
窪みにトーシヨンスプリングを配置してフランジ
とケースとを連結し、該トーシヨンスプリングの
外周にパイプを嵌合し、このパイプの両端に貫通
孔を有し且つパイプに対して摺動自在なスプリン
グシートを設け、このスプリングシートの端面も
しくは前記窓孔の端縁を前記ケースとフランジの
捩り角度の増大に伴なつて前記貫通孔の一方の開
口面積が減少するように形成し、ケースおよびパ
イプ内に作動流体を満たしたことを特徴とするダ
ンパーデイスクである。
(実施例)
第1図は本発明によるダンパーデイスクを、自
動車用のクラツチに適用した場合のクラツチデイ
スクの第2図におけるZ−O−Z縦断面を示して
いる。第1図において、図示されていない出力軸
にスプライン嵌合するスプラインハブ1のフラン
ジ2は両側から1対のケース3,4で覆われてい
る。ケース3,4はフランジ2よりも外径が大き
く、両ケース3,4の外周部は環状のスペーサ
5、サブプレート6、クツシヨニングプレート7
および環状パツキン8を挾んでリベツト9により
液密を保持して一体に連結されている。10はリ
ベツト11によりクツシヨニングプレート7に固
定されたフエーシングである。ケース3,4の内
周縁には外向きに延びる筒状フランジ12,13
が形成してあり、フランジ12,13はハブ1の
外周面上の環状溝に嵌合したシール14に接して
いる。そして、ケース3,4内には高粘性の作動
流体であるシリコンオイルが満たされている。1
5はコイルスプリング(トーシヨンスプリング)
で、第1図の一部切欠き矢視図である第2図の
如く、フランジ2に円周方向に90゜間隔を隔てて
設けられた4個の窓孔16のうちスプラインハブ
1を挾んで対向する2個の窓孔16にそれぞれス
プリング15が配置されている。そして、残りの
2個の窓孔16にはスプリング15よりも大径の
スプリング17がそれぞれ配置されている。これ
らのスプリング15,17の外周には金属製のパ
イプ18が嵌合しており、このパイプ18は前記
サブプレート6、クツシヨニングプレート7に設
けられた窓孔6aで支持されて、ケース3,4が
フランジ2に対して捩れていない図示の状態にお
いて、パイプ18がサブプレート6、クツシヨニ
ングプレート7でフランジ2の窓孔16の中央位
置に位置決めされている。19はパイプ18の両
端内周面に摺動自在に嵌め込まれたスプリングシ
ートであつて、このスプリングシート19の内側
端面19aはスプリング15,17の両端に当接
している。このスプリングシート19は第3図お
よび第4図に示すように、略円板状をなし前記窓
孔16の側縁16aに対応した位置に貫通孔19
bが穿設され、外側端面19cには貫通孔19b
を囲み、スプリングシート19の径方向に形成さ
れた円板状の突起19dが突設されている。この
突起19dは両側から前記サブプレート6、クツ
シヨニングプレート7で挾まれて窓孔16の側縁
16aに対向して配置されており、ケース3,4
とフランジ2とが捩れた場合に窓孔16の側縁1
6aで前記貫通孔19bを閉塞するようになつて
いる。また、突起19dの先端と側縁16aとの
間の間隙は、前記スプリング15が配置されてい
る窓孔16においては位相差がα゜となるように設
定されており、スプリング17が配置されている
窓孔16においては位相差がβ゜(α゜<β゜)となる
ように設定されている。さらに、フランジ2にお
ける窓孔16の中間には円周方向に90゜間隔を隔
てて4個の切欠部20が形成されており、これら
の切欠部20のうちスプラインハブ1を挾んで対
向する2個には前記スプリング15よりもさらに
小径のコイルスプリング21がそれぞれ配置され
ている。これらのスプリング21も前記サブプレ
ート6、クツシヨニングプレート7に形成された
窓孔6bで位置決めされており、ケース3,4と
フランジ2とが捩れていない図示の状態において
切欠部20の側縁20aにスプリング21の両端
が圧接している。なお、スプリング21は必ずし
も設けなくてもよい。
動車用のクラツチに適用した場合のクラツチデイ
スクの第2図におけるZ−O−Z縦断面を示して
いる。第1図において、図示されていない出力軸
にスプライン嵌合するスプラインハブ1のフラン
ジ2は両側から1対のケース3,4で覆われてい
る。ケース3,4はフランジ2よりも外径が大き
く、両ケース3,4の外周部は環状のスペーサ
5、サブプレート6、クツシヨニングプレート7
および環状パツキン8を挾んでリベツト9により
液密を保持して一体に連結されている。10はリ
ベツト11によりクツシヨニングプレート7に固
定されたフエーシングである。ケース3,4の内
周縁には外向きに延びる筒状フランジ12,13
が形成してあり、フランジ12,13はハブ1の
外周面上の環状溝に嵌合したシール14に接して
いる。そして、ケース3,4内には高粘性の作動
流体であるシリコンオイルが満たされている。1
5はコイルスプリング(トーシヨンスプリング)
で、第1図の一部切欠き矢視図である第2図の
如く、フランジ2に円周方向に90゜間隔を隔てて
設けられた4個の窓孔16のうちスプラインハブ
1を挾んで対向する2個の窓孔16にそれぞれス
プリング15が配置されている。そして、残りの
2個の窓孔16にはスプリング15よりも大径の
スプリング17がそれぞれ配置されている。これ
らのスプリング15,17の外周には金属製のパ
イプ18が嵌合しており、このパイプ18は前記
サブプレート6、クツシヨニングプレート7に設
けられた窓孔6aで支持されて、ケース3,4が
フランジ2に対して捩れていない図示の状態にお
いて、パイプ18がサブプレート6、クツシヨニ
ングプレート7でフランジ2の窓孔16の中央位
置に位置決めされている。19はパイプ18の両
端内周面に摺動自在に嵌め込まれたスプリングシ
ートであつて、このスプリングシート19の内側
端面19aはスプリング15,17の両端に当接
している。このスプリングシート19は第3図お
よび第4図に示すように、略円板状をなし前記窓
孔16の側縁16aに対応した位置に貫通孔19
bが穿設され、外側端面19cには貫通孔19b
を囲み、スプリングシート19の径方向に形成さ
れた円板状の突起19dが突設されている。この
突起19dは両側から前記サブプレート6、クツ
シヨニングプレート7で挾まれて窓孔16の側縁
16aに対向して配置されており、ケース3,4
とフランジ2とが捩れた場合に窓孔16の側縁1
6aで前記貫通孔19bを閉塞するようになつて
いる。また、突起19dの先端と側縁16aとの
間の間隙は、前記スプリング15が配置されてい
る窓孔16においては位相差がα゜となるように設
定されており、スプリング17が配置されている
窓孔16においては位相差がβ゜(α゜<β゜)となる
ように設定されている。さらに、フランジ2にお
ける窓孔16の中間には円周方向に90゜間隔を隔
てて4個の切欠部20が形成されており、これら
の切欠部20のうちスプラインハブ1を挾んで対
向する2個には前記スプリング15よりもさらに
小径のコイルスプリング21がそれぞれ配置され
ている。これらのスプリング21も前記サブプレ
ート6、クツシヨニングプレート7に形成された
窓孔6bで位置決めされており、ケース3,4と
フランジ2とが捩れていない図示の状態において
切欠部20の側縁20aにスプリング21の両端
が圧接している。なお、スプリング21は必ずし
も設けなくてもよい。
前記パイプ18の窓孔16から第1図において
左右に張り出した部分は、両ケース3,4に設け
たパイプ18に概ね対応する形状の窪み22,2
3で覆われている。前記スプリングシート19の
外側端面19Cは窪み22,23(パイプ18の
設置空間)の端壁内面にスプリング15,17で
押圧されており、スプリングシート19は窪み2
2,23に圧接している。また、スプリング21
も第5図に示すようにケース3,4で覆われてい
る。なお、パイプ18内にもケース3,4内と同
様のシリコンオイルが満たされている。
左右に張り出した部分は、両ケース3,4に設け
たパイプ18に概ね対応する形状の窪み22,2
3で覆われている。前記スプリングシート19の
外側端面19Cは窪み22,23(パイプ18の
設置空間)の端壁内面にスプリング15,17で
押圧されており、スプリングシート19は窪み2
2,23に圧接している。また、スプリング21
も第5図に示すようにケース3,4で覆われてい
る。なお、パイプ18内にもケース3,4内と同
様のシリコンオイルが満たされている。
次に動作を説明する。第1図に示す如く、本発
明をクラツチデイスクに適用した場合にクラツチ
を接続し、図示されていないフライホイールから
第2図のクラツチ回転方向Aのトルクがフエーシ
ング10に伝わると、該トルクはクツシヨニング
プレート7を介してケース3,4に導入され、さ
らに窪み22,23の反回転方向側の端壁内面お
よび窓孔6bの反回転方向側の側縁からスプリン
グ15,17,21を介してケース3,4に導入
され窓孔16の回転方向A側の側縁16aおよび
切欠部20の回転方向A側の側縁20aに伝や
り、フランジ2からハブ1、出力軸へと伝わる。
その際、捩れ角Dが0〜α゜の範囲ではスプリング
21のみが圧縮され、α゜〜β゜の範囲ではスプリン
グ15,21が圧縮され、β゜〜γ゜の範囲ではスプ
リング15,17,21が圧縮されながら、ケー
ス3,4が回転方向Aに捩れる。第6図の特性X
はスプリング15,17,21を介して伝達され
るトルクTと捩れ角Dとの関係を示しているが、
0゜〜α゜の範囲ではスプリング21の伝達トルクは
無視し得るほど微小であり、0゜〜α゜、α゜〜β゜、
β゜
〜γ゜の各範囲内でトルクTと捩れ角Dとは比例し
ている。
明をクラツチデイスクに適用した場合にクラツチ
を接続し、図示されていないフライホイールから
第2図のクラツチ回転方向Aのトルクがフエーシ
ング10に伝わると、該トルクはクツシヨニング
プレート7を介してケース3,4に導入され、さ
らに窪み22,23の反回転方向側の端壁内面お
よび窓孔6bの反回転方向側の側縁からスプリン
グ15,17,21を介してケース3,4に導入
され窓孔16の回転方向A側の側縁16aおよび
切欠部20の回転方向A側の側縁20aに伝や
り、フランジ2からハブ1、出力軸へと伝わる。
その際、捩れ角Dが0〜α゜の範囲ではスプリング
21のみが圧縮され、α゜〜β゜の範囲ではスプリン
グ15,21が圧縮され、β゜〜γ゜の範囲ではスプ
リング15,17,21が圧縮されながら、ケー
ス3,4が回転方向Aに捩れる。第6図の特性X
はスプリング15,17,21を介して伝達され
るトルクTと捩れ角Dとの関係を示しているが、
0゜〜α゜の範囲ではスプリング21の伝達トルクは
無視し得るほど微小であり、0゜〜α゜、α゜〜β゜、
β゜
〜γ゜の各範囲内でトルクTと捩れ角Dとは比例し
ている。
一方、第2図においてケース3,4が回転方向
Aに移動すると、パイプ18もA方向に移動す
る。この際、0゜〜α゜の範囲内ではシリオンオイル
による抵抗力はほとんど発生しない。やがて、捩
れ角Dがα゜に達すると、スプリング17のスプリ
ングシート19の一方、すなわち回転方向A側の
スプリングシート19の突起19dが窓孔16の
側縁16aに圧接して、このスプリングシート1
9の貫通孔19bを閉塞しながらスプリングシー
ト19はパイプ18内方へ摺動する。このとき、
反対側のスプリングシート19はケース3,4の
窪み22,23の端壁内面で支持されており、パ
イプ18内のシリコンオイルは一方のスプリング
シート19の摺動によつて圧縮されながら反対側
のスプリングシート19の貫通孔19bから押し
出されることになり、ケース3,4とフランジ2
との間にシリコンオイルの圧縮および押出しによ
る抵抗力が伝わる。やがて、捩れ角Dがβ゜に達す
ると、スプリング17の一方のスプリングシート
19が同様に窓孔16の側縁16aで貫通孔19
bを閉塞した状態となり、スプリングシート19
はパイプ18内方へ摺動する。このとき、前述と
同様にスプリング15に嵌合したパイプ18およ
びスプリングシート19で発生するシリコンオイ
ルの抵抗力と同等の抵抗力がスプリング17に嵌
合したパイプ18およびスプリングシート19で
発生することになり、ケース3,4とフランジと
の間に伝わる抵抗力が倍増する。また、捩り行程
中に貫通孔19b以外の他の隙間、すなわちパイ
プ18とスプリングシート19との間隙、スペー
サ5とフランジ2との間隙からシリコンオイルが
漏出するが、シリコンオイルは高粘性であるので
上記の隙間から漏出するシリコンオイルは極く微
量であり、その影響はほとんど無視できる程度に
僅かなものである。
Aに移動すると、パイプ18もA方向に移動す
る。この際、0゜〜α゜の範囲内ではシリオンオイル
による抵抗力はほとんど発生しない。やがて、捩
れ角Dがα゜に達すると、スプリング17のスプリ
ングシート19の一方、すなわち回転方向A側の
スプリングシート19の突起19dが窓孔16の
側縁16aに圧接して、このスプリングシート1
9の貫通孔19bを閉塞しながらスプリングシー
ト19はパイプ18内方へ摺動する。このとき、
反対側のスプリングシート19はケース3,4の
窪み22,23の端壁内面で支持されており、パ
イプ18内のシリコンオイルは一方のスプリング
シート19の摺動によつて圧縮されながら反対側
のスプリングシート19の貫通孔19bから押し
出されることになり、ケース3,4とフランジ2
との間にシリコンオイルの圧縮および押出しによ
る抵抗力が伝わる。やがて、捩れ角Dがβ゜に達す
ると、スプリング17の一方のスプリングシート
19が同様に窓孔16の側縁16aで貫通孔19
bを閉塞した状態となり、スプリングシート19
はパイプ18内方へ摺動する。このとき、前述と
同様にスプリング15に嵌合したパイプ18およ
びスプリングシート19で発生するシリコンオイ
ルの抵抗力と同等の抵抗力がスプリング17に嵌
合したパイプ18およびスプリングシート19で
発生することになり、ケース3,4とフランジと
の間に伝わる抵抗力が倍増する。また、捩り行程
中に貫通孔19b以外の他の隙間、すなわちパイ
プ18とスプリングシート19との間隙、スペー
サ5とフランジ2との間隙からシリコンオイルが
漏出するが、シリコンオイルは高粘性であるので
上記の隙間から漏出するシリコンオイルは極く微
量であり、その影響はほとんど無視できる程度に
僅かなものである。
このようにケース3,4の捩れに対してシリコ
ンオイルによる抵抗力が加わると、その抵抗力に
応じたトルクがシリコンオイルを介して(スプリ
ング15,17,21を介さずに)ケース3,4
からフランジ2に伝達され、第6図の如く実際の
伝達トルク特性は前記特性Xにヒステリシスhが
加重されて特性Yになる。この特性Yはβ゜におい
てヒステリシスhが倍増した特性となつている。
また、特性Yは一定の捩り角速度での特性を示し
ているが、捩り角速度が変化するとシリコンオイ
ルに加えられる圧縮力が変化するので、捩りに対
するシリコンオイルの抵抗力も変化し、したがつ
てヒステリシスhも捩り角速度に対応して変化す
る。
ンオイルによる抵抗力が加わると、その抵抗力に
応じたトルクがシリコンオイルを介して(スプリ
ング15,17,21を介さずに)ケース3,4
からフランジ2に伝達され、第6図の如く実際の
伝達トルク特性は前記特性Xにヒステリシスhが
加重されて特性Yになる。この特性Yはβ゜におい
てヒステリシスhが倍増した特性となつている。
また、特性Yは一定の捩り角速度での特性を示し
ているが、捩り角速度が変化するとシリコンオイ
ルに加えられる圧縮力が変化するので、捩りに対
するシリコンオイルの抵抗力も変化し、したがつ
てヒステリシスhも捩り角速度に対応して変化す
る。
なお、捩り角度Dがγ゜になると、パイプ18の
端面と窓孔16の側縁16aが当接し、それ以上
の捩れは阻止される。
端面と窓孔16の側縁16aが当接し、それ以上
の捩れは阻止される。
(発明の効果)
以上説明したように本発明によるダンパーデイ
スクでは、スプリング15,17にパイプ18を
嵌合させ、該パイプ18の両端にパイプ18を対
して摺動自在なスプリングシート19を設け、ま
たスプリングシート19に貫通孔19bおよび突
起19dを形成し、これらをケース3,4で覆つ
たケース3,4内およびパイプ18内にシリコン
オイルを満たし、ケース3,4とフランジ2との
孤り角の増大に伴なつて前記貫通孔19bを側縁
16aで閉塞しながらパイプ18内のシリコンオ
イルを圧縮・押圧するようにしたので、捩り角度
の増大につれてヒステリシストルクを増加させる
ことができ、発進・停止時、高速運転時にも常に
トルク変動および振動を効果的に吸収することが
できる。また、作動流体の粘性および貫通孔19
bの径を変更することにより容易にヒステリシス
特性を調整することができ、用途に応じて最適の
ダンパーデイスクとすることができる。しかも前
記一実施例においては、捩り角Dの増大に伴なつ
てスプリング15,17,21が順次圧縮される
ようになつているので第6図の特性Yは捩り角
α゜、β゜で段階的に傾斜角度が急になり、また、捩
り角β゜でシステリシスhが倍増するので、一層ク
ラツチ断続時のフイーリングを向上させることが
できる。
スクでは、スプリング15,17にパイプ18を
嵌合させ、該パイプ18の両端にパイプ18を対
して摺動自在なスプリングシート19を設け、ま
たスプリングシート19に貫通孔19bおよび突
起19dを形成し、これらをケース3,4で覆つ
たケース3,4内およびパイプ18内にシリコン
オイルを満たし、ケース3,4とフランジ2との
孤り角の増大に伴なつて前記貫通孔19bを側縁
16aで閉塞しながらパイプ18内のシリコンオ
イルを圧縮・押圧するようにしたので、捩り角度
の増大につれてヒステリシストルクを増加させる
ことができ、発進・停止時、高速運転時にも常に
トルク変動および振動を効果的に吸収することが
できる。また、作動流体の粘性および貫通孔19
bの径を変更することにより容易にヒステリシス
特性を調整することができ、用途に応じて最適の
ダンパーデイスクとすることができる。しかも前
記一実施例においては、捩り角Dの増大に伴なつ
てスプリング15,17,21が順次圧縮される
ようになつているので第6図の特性Yは捩り角
α゜、β゜で段階的に傾斜角度が急になり、また、捩
り角β゜でシステリシスhが倍増するので、一層ク
ラツチ断続時のフイーリングを向上させることが
できる。
(別の実施例)
(a) スプリングシート19は第3図および第4図
に示すようなものに限らず、例えば第7図に示
すように、スプリングシート19の外側端面1
9cを平面となし、窓孔16の側縁16aに円
錐状の突起16bを設けて、突起16bが貫通
孔19b内に嵌入するにつれて貫通孔19bを
絞るようにしてもよい。
に示すようなものに限らず、例えば第7図に示
すように、スプリングシート19の外側端面1
9cを平面となし、窓孔16の側縁16aに円
錐状の突起16bを設けて、突起16bが貫通
孔19b内に嵌入するにつれて貫通孔19bを
絞るようにしてもよい。
(b) 貫通孔19bの全てのスプリングシート19
について同一径としたものに限らず、スプリン
グ15のスプリングシート19とスプリング1
7のスプリングシート19に設けられた貫通孔
19bの径を異なるものとして、いわゆる多段
ヒステリシス特性を発生させることもできる。
について同一径としたものに限らず、スプリン
グ15のスプリングシート19とスプリング1
7のスプリングシート19に設けられた貫通孔
19bの径を異なるものとして、いわゆる多段
ヒステリシス特性を発生させることもできる。
第1図は本発明をクラツチデイスクに適用した
場合のクラツチデイスクの縦断面図、第2図は一
部を切り欠いて示す第1図の矢視図、第3図は
スプリングシートの正面図、第4図は同じく側面
図、第5図は第2図の−断面図、第6図は伝
達トルク−捩り角特性を示すグラフ、第7図は他
の実施例を示すスプリングシートおよび側縁の構
成図である。1……スプラインハブ、2……フラ
ンジ、3,4……ケース、5……スペーサ、1
5,17,21……コイルスプリング(トーシヨ
ンスプリング)、16……窓孔、18……パイプ、
19……スプリングシート、19b……貫通孔。
場合のクラツチデイスクの縦断面図、第2図は一
部を切り欠いて示す第1図の矢視図、第3図は
スプリングシートの正面図、第4図は同じく側面
図、第5図は第2図の−断面図、第6図は伝
達トルク−捩り角特性を示すグラフ、第7図は他
の実施例を示すスプリングシートおよび側縁の構
成図である。1……スプラインハブ、2……フラ
ンジ、3,4……ケース、5……スペーサ、1
5,17,21……コイルスプリング(トーシヨ
ンスプリング)、16……窓孔、18……パイプ、
19……スプリングシート、19b……貫通孔。
Claims (1)
- 1 外周部にトルクが導入されるケースによりス
プラインハブのフランジを液密状態に覆い、フラ
ンジの窓孔と該窓孔に対向するケースの窪みにト
ーシヨンスプリングを配置してフランジとケース
とを連結し、該トーシヨンスプリングの外周にパ
イプを嵌合し、このパイプの両端に貫通孔を有し
且つパイプに対して摺動自在なスプリングシート
を設け、このスプリングシートの端面もしくは前
記窓孔の端縁を前記ケースとフランジの捩り角度
の増大に伴なつて前記貫通孔の一方の開口面積が
減少するように形成し、ケースおよびパイプ内に
作動流体を満たしたことを特徴とするダンパーデ
イスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4774684A JPS60192126A (ja) | 1984-03-12 | 1984-03-12 | ダンパ−デイスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4774684A JPS60192126A (ja) | 1984-03-12 | 1984-03-12 | ダンパ−デイスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60192126A JPS60192126A (ja) | 1985-09-30 |
JPH0143171B2 true JPH0143171B2 (ja) | 1989-09-19 |
Family
ID=12783910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4774684A Granted JPS60192126A (ja) | 1984-03-12 | 1984-03-12 | ダンパ−デイスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60192126A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2797691B2 (ja) * | 1990-10-31 | 1998-09-17 | トヨタ自動車株式会社 | ロックアップクラッチ付き流体伝動装置のダンパ機構 |
-
1984
- 1984-03-12 JP JP4774684A patent/JPS60192126A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60192126A (ja) | 1985-09-30 |
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