JPH0142690Y2 - - Google Patents
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- JPH0142690Y2 JPH0142690Y2 JP1983117567U JP11756783U JPH0142690Y2 JP H0142690 Y2 JPH0142690 Y2 JP H0142690Y2 JP 1983117567 U JP1983117567 U JP 1983117567U JP 11756783 U JP11756783 U JP 11756783U JP H0142690 Y2 JPH0142690 Y2 JP H0142690Y2
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Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は、電子制御式自動変速機に関する。
(従来技術)
現在一般に使用されている自動変速装置は、流
体式トルクコンバータと遊星歯車機構等の歯車機
構を有する多段歯車式変速機構とを組合せて構成
されている。このような自動変速装置の変速制御
には、通常油圧機構が用いられ、機械式または電
磁式切換弁により油圧回路を切換え、これによつ
て各段歯車式変速機構に付随するブレーキ、クラ
ツチ等の摩擦要素を適宜作動させてエンジン動力
の伝達系を切換え、所要の変速段を得るようにな
つている。電磁式切換弁によつて油圧回路を切換
える場合には、車両の走行状態が予め定められた
変速機を超えたことを電子装置により検出し、こ
の装置からの信号によつて電磁式切換弁を選択的
に作動させ、これによつて油圧回路を切換えて変
速するのが普通である。 このように流体式トルクコンバータを応用した
自動変速機は、非常に優れた特性を有し、車輛用
として種々の型式のものが開発され、かつ実用化
されている。しかしながら、このような自動変速
機においては、特定の条件の下で、クラツチ等の
摩擦要素へ供給される圧力流体の圧力が不足し、
このため上記摩擦手段に滑りが生じて、動力伝達
効率が下がつたり、エンジンブレーキが確実に働
かないおそれがあつた。そこで、例えば特開昭56
−24255号に記載された自動変速機においては、
このように上記圧力流体の圧力が不足するような
条件、例えばセレクトレバーで選択されたレンジ
が1,2レンジであるようなときには、油圧調整
弁によつて上記圧力を高めて上記摩擦手段の滑り
を防止している。以下、このように圧力流体の圧
力を高める制御をバツクアツプ制御と称する。 しかしながら、上記特開昭56−24255号の自動
変速機を含めた従来自動変速機においては、1レ
ンジあるいは2レンジが選択されたとき、変速段
が、上記バツクアツプ制御によつてある特定の変
速段に固定されていまい、自由度がなかつた。一
方、スロツトル圧信号を補正する電磁手段を設
け、エンジンブレーキレンジでの確実なエンジン
ブレーキとスムースな変速を行うことが考えられ
るが、専用の電磁手段を必要とし、コストアツプ
を招く。 (考案の目的) そこで本考案は、1,2レンジで確実なエンジ
ンブレーキとスムースな変速とを既存の電磁手段
を利用して両立させることのできる電子制御式自
動変速機を提供することを目的とするものであ
る。 (考案の構成) この目的を達成するために、本考案に係る電子
制御式自動変速機は、セレクトレバーにより走行
レンジと少なくとも走行レンジでの最高速度を達
成しないエンジンブレーキレンジとを含むシフト
ゾーンの異なる複数のレンジのうちの1つのレン
ジを選択することができるようになつているとと
もに、エンジンの出力軸に連結された変速歯車機
構、この変速歯車機構の動力伝達経路を切換える
複数の摩擦要素、これらの摩擦要素を操作する流
体式アクチユエータ、この流体式アクチユエータ
へ供給される圧力流体を調圧する調圧弁、前記流
体式アクチユエータへの圧力流体の供給を切換え
る複数のシフトバルブ、およびこれらのシフトバ
ルブの作動を制御する各シフトバルブ用の電磁手
段を備え、各電磁手段の作動不作動の組合わせに
基づき前記各シフトバルブを作動させ、複数の変
速段のうち所望の1つの変速段を作り出すことが
できるように構成されてなる電子制御式自動変速
機において、前記レンジが前記セレクトバーによ
りエンジンブレーキレンジに設定されたとき圧力
を生じ前記調圧弁で調圧する圧力を高くするバツ
クアツプ通路と、該バツクアツプ通路の途中に介
設されこのバツクアツプ通路とドレンポートとの
連通状態を切換えるバツクアツプ制御弁とを設
け、このバツクアツプ制御弁を、前記複数のシフ
トバルブ用の電磁手段のうちの最高速段生成シフ
トバルブ用の電磁手段でエンジンブレーキ作用時
にのみ前記調圧弁での調圧レベルを高くする位置
に切換えるようにしたことを特徴とする。 (実施例) 以下添付図面を参照して本考案の好ましい実施
例による電子制御式自動変速機について説明す
る。 図面は、本考案の実施例による電子制御式自動
変速機の自動変速機部分の断面および油圧制御回
路を示す図である。 自動変速機の構造 自動変速機は、トルクコンバータ10と、多段
歯車変速機構20と、該トルクコンバータ10と
多段歯車変速機構20との間に配置されたオーバ
ードライブ用遊星歯車変速機構50とから構成さ
れている。 トルクコンバータ10は、エンジン出力軸1に
結合されたポンプ11、該ポンプ11に対向して
配置されたタービン12、及びポンプ11とター
ビン12との間に配置されたステータ13を有
し、タービン12にはコンバータ出力軸14が結
合されている。コンバータ出力軸14とポンプ1
1との間には、ロツクアツプクラツチ15が設け
られている。このロツクアツプクラツチ15は、
トルクコンバータ10内を循環する作動油圧力に
より常時係合方向に押されており、該クラツチ1
5に外部から供給される解放用油圧により解放状
態に保持される。 多段歯車変速機構20は、前段遊星歯車機構2
1と後段遊星歯車機構22を有し、前段遊星歯車
機構21のサンギア23と後段遊星歯車機構22
のサンギア24とは連結軸25により連結されて
いる。多段歯車変速機構20の入力軸26は、前
方クラツチ27を介して連結軸25に、また後方
クラツチ28を介して前段遊星歯車機構21のイ
ンターナルギア29にそれぞれ連結されるように
なつている。連結軸25すなわちサンギア23,
24と変速機ケースとの間には前方ブレーキ30
が設けられている。前段遊星歯車機構21のプラ
ネタリキヤリア31と、後段遊星歯車機構22の
インターナルギア33とは出力軸34に連結さ
れ、後段遊星歯車機構22のプラネタリキヤリア
35と変速機ケースとの間には後方ブレーキ36
とワンウエイクラツチ37が設けられている。こ
のワンウエイクラツチ37は、後方ブレーキ36
の作動により一方向性が解除されるようになつて
いる。 オーバードライブ用遊星歯車変速機構50は、
プラネタリギア51を回転自在に支持するプラネ
タリキヤリア52がトルクコンバータ10の出力
軸14に連結され、サンギア53は直結クラツチ
54を介してインターナルギア55に結合される
ようになつている。サンギア53と変速機ケース
との間には、オーバードライブブレーキ56が設
けられ、またインターナルギア55は多段歯車変
速機構20の入力軸26に連結されている。 多段歯車変速機構20は従来公知の形式で前進
3段、後進1段の変速段を有し、クラツチ27,
28及びブレーキ30,36を適宜作動させるこ
とにより所要の変速段を得ることができる。オー
バードライブ用遊星歯車変速機50は、直結クラ
ツチ54が係合しブレーキ56が解除されたと
き、軸14,26を直結状態で結合し、ブレーキ
56が係合し、クラツチ54が解放されたとき軸
14,26をオーバードライブ結合する。 油圧制御回路 以上説明した自動変速機は、図面に示したよう
な油圧制御回路を備えている。この油圧制御回路
は、エンジン出力軸1によつて駆動されるオイル
ポンプ100を有し、このオイルポンプ100か
ら圧力ライン101に吐出された作動油は、調圧
弁102により圧力が調整されてセレクト弁10
3に導かれる。セレクト弁103は、1,2,
D,N,R,Pの各シフト位置を有し、該セレク
ト弁が1,2及びD位置にあるとき、圧力ライン
101は弁103のポートaに連通する。ポート
aは後方クラツチ28の作動用アクチユエータ1
04に接続されており、弁103が上述の位置に
あるとき、後方クラツチ28は係合状態に保持さ
れる。ポートaは、また1−2シフト弁110の
左方端近傍にも接続され、そのスプールを図にお
いて右方に押し付けている。ポートaは、更に第
1ラインL1を介して1−2シフト弁110の右
方端に、第2ラインL2を介して2−3シフト弁
120の右方端に、第3ラインL3を介して3−
4シフト弁130の上方端にそれぞれ接続されて
いる。上記第1、第2および第3ラインL1,L
2およびL3からは、それぞれ第1、第2および
第3ドレンラインD1,D2およびD3が分岐し
ており、これらのドレンラインD1,D2,D3
には、このドレンラインD1,D2,D3の開閉
を行なう第1、第2、第3ソレノイド弁SL1,
SL2,SL3が接続されている。上記ソレノイド
弁SL1,SL2,SL3は常閉弁であり、ライン1
01とポートaが連通している状態で、非励磁状
態であると、各ドレンラインD1,D2,D3を
閉じ、その結果第1、第2、第3ライン内の圧力
を高めるようになつている。 ポートaは、更に1−2シフト弁110を介し
て、すなわち該弁110のスプールが左方へ移動
したときのライン141を介して前方ブレーキ3
0のアクチユエータ108の係合側圧力室に連通
するようになつており、このようにポートaがア
クチユエータ108の係合側圧力室に連通された
とき、油圧が該係合側圧力室に導入されて、前方
ブレーキ30を作動方向に保持するようになつて
いる。一方、アクチユエータ108の離脱側圧力
室には、ライン142が接続されており、このラ
イン142は、1−2シフト弁110および2−
3シフト弁120のスプールが共に図において左
方に移動したとき、ライン141を介してポート
aに連通されるようになつている。このようにラ
イン142がポートaに連通されると、アクチユ
エータ108の係合側圧力室および離脱側圧力室
に共にポートaから同一の油圧が導入されるが、
受圧面積の差により今度は、前方ブレーキ30を
解除方向に作動させるようになつている。また、
ライン142の圧力は、前方クラツチ27のアク
チユエータ109にも導びかれ、このクラツチ2
7を係合させる。 セレクト弁103は、1位置において圧力ライ
ン101に通じるポートbを有し、このポートb
は、ライン112を経て1−2シフト弁110に
達しさらにライン113を経て後方ブレーキ36
のアクチユエータ114に接続される。1−2シ
フト弁110及び2−3シフト弁120は、所定
の信号によりソレノイド弁SL1,SL2が非励磁
状態とされたとき、スプールを移動させてライン
を切り替え、これにより所定のブレーキ、又はク
ラツチが作動し、それぞれ1−2,2−3の変速
動作が行なわれる。また油圧制御回路には調圧弁
102からの油圧を安定させるカツトバツク用弁
115、吸気負圧の大きさに応じて調圧弁102
からのライン圧を変化させるバキユームスロツト
ル弁116、このスロツトル弁116を補助する
スロツトルバツクアツプ弁(以下単にバツクアツ
プ弁と称す)117が設けられている。 さらに、本例の油圧制御回路にはオーバードラ
イブ用の遊星歯車変速機50のクラツチ54及び
ブレーキ56を制御するために、3−4シフト弁
130及びアクチユエータ132が設けられてい
る。アクチユエータ132の係合側圧力室は圧力
ライン101に接続されており、該ライン101
の圧力によりブレーキ56は係合方向に押されて
いる。この3−4シフト弁も上記1−2,2−3
シフト弁110,120と同様常開弁であつて、
ソレノイド弁SL3が非励磁状態とされると該弁
130のスプール131が下方に移動し、圧力ラ
イン101とライン122が遮断され、ライン1
22はドレーンされる。これによつてブレーキ5
6のアクチユエータ132の解除側圧力室に作用
する油圧がなくなり、ブレーキ56を係合方向に
作動させるとともにクラツチ54のアクチユエー
タ132がクラツチ54を解除させるように作用
する。 更に本例の油圧制御回路には、ロツクアツプ制
御弁133が設けられており、このロツクアツプ
制御弁133はラインL4を介してセレクト弁1
03のポートaに連通されている。このラインL
4からは、ドレンラインD1,D2,D3と同
様、ソレノイド弁SL4が設けられたドレンライ
ンD4が分岐している。ロツクアツプ制御弁13
3は、常開弁であるソレノイド弁SL4が励磁さ
れて、ドレンラインD4が閉じられ、ラインL4
内の圧力が高まつたとき、そのスプールがライン
123とライン124を遮断し、さらにライン1
24がドレーンされることでロツクアツプクラツ
チ15を接続方向に移動させるようになつてい
る。 上記バツクアツプ弁117は、ポート117
a,117bおよび117cと、ドレンポート1
17dと、下方にバネ117eによつて付勢され
て、通常状態において下方位置にあり、該下方位
置にあるとき、上記ポート117cと上記ドレン
ポート117dとの連通を断ち、一方上方位置に
あるとき、両ポートを連通するスプール117f
とを備えている。上記スプール117fは、ポー
ト117aのみに油圧が供給されたときには上記
下方位置を保持し、ポート117aおよび117
bに供給されたとき上記上方位置に位置付けられ
るようになつている。上記スロツトル弁116
は、ポート116a,116bおよび116c
と、図に示す上方位置にあるときポート116c
をポート116aに連通させ、下方位置に移動す
るとき、上記ポート116cとポート116aの
連通を断ちつつ、このポート116cをポート1
16bに連通させるスプール116dとを備えて
いる。このスプール116dには、ダイヤフラム
装置118が作動的に連結されており、このダイ
ヤフラム装置118は、ダイヤフラム118aに
よつて仕切られ、図示しない吸気管のスロツトル
バルブより下流の部分に連通されている作動室1
18bを有している。このダイヤフラム装置11
8は、アクセルが踏み込まれ、吸気負圧が低くな
ると、作動室118b内の圧力が高くなり、その
圧力の上昇度に応じてダイヤフラム118aが下
つてスプール116dを下げるようになつてい
る。 上記スロツトル弁116のポート116cに
は、調圧弁102の下部に通ずるライン102a
が接続されている。調圧弁102は、スロツトル
弁116のスプール116dがその上方位置にあ
り、ポート116cがポート116aに連通し、
その結果バツクアツプ弁117のポート117c
を介してそのドレンポート117dに連通してい
るときは、そのスプールが下方に位置し、ライン
圧を高めないが、アクセルが踏まれて上記したよ
うにスプール116dが下つてポート116cが
ポート116bに連通し、ライン102aを介し
てポンプ100からの圧力油を受けたとき、その
スプールが上昇し、その上昇高さに応じてライン
圧を高めるようになつている。 上記バツクアツプ弁117には、このバツクア
ツプ弁117の作動を制御するバツクアツプ制御
弁(以下単に制御弁と称す)BVが接続されてい
る。この制御弁BVは、ポートP1,P2,P
3,P4、ドレンポートP5およびスプールSを
有している。ポートP1は、ライン圧が第3ソレ
ノイドSL3によつて制御されるラインL3に連
通されている。ポートP2は、P,R,2,1レ
ンジが選択されたとき圧力ライン101に連通す
るセレクト弁103のポートdに連通されてい
る。このセレクト弁103のポートdは、バツク
アツプ弁117のポート117aにも連通されて
いる。ポートP3は、バツクアツプ弁117のポ
ート117bに連通されている。そしてポートP
4は、Dレンジが選択されたとき圧力ライン10
1に連通するセレクト弁103のポートcに連通
されている。スプールSは、バネBによつて右方
に付勢されており、従つて通常状態においては図
に示す右方位置に位置している。スプールSは、
この右方位置にあるとき、ポートP2とP3を連
通させ、ドレンポートP5を閉じている。一方、
スプールSはバネBの力に抗して左方に移動する
と、ポートP3をドレンポートP5に連通させ、
ポートP2を閉じるようになつている。 次に上記したバツクアツプ弁117と制御弁
BVを利用してのバツクアツプ制御について説明
する。 今、セレクト弁103において2レンジが設定
され、アクセルが踏み込まれているとする。な
お、ソレノイド弁SL3は、R,2,1レンジに
おいてアクセルが踏み込まれているとき、ON状
態でドレン通路D3を開き、踏み込まれていない
とき、OFF状態でドレン通路D3を閉じるよう
になつているものとする。 上の状態では、スロツトル弁116のスプール
116dが下がり、それにつれてポート116c
はポート116bに徐々に連通され、ライン10
2aに圧力油が供給されるので、調圧弁102
は、そのスプールが上昇して通常通りライン圧を
高める。この状態でエンジンブレーキを作動させ
るためアクセルを解除すると、スプール116d
が上昇して図のようになり、再びポート116c
がポート116aに連通するが、今度はアクセル
の解除とともにソレノイド弁SL3がOFFされる
ので、制御弁BVのポートP1に圧力油が供給さ
れる。するとスプールSが左方に移動するので、
セレクト弁103のポートdからの圧力油は、バ
ツクアツプ弁117のポート117aのみに供給
される。従つて、スプール117fが下降してド
レンポート117dを閉じ、このポート117a
に供給された圧力油はそのままスロツトル弁11
6のポート116aに作用されるのでバツクアツ
プが行なわれている状態で、エンジンブレーキが
作動するようになつている。 以上の構成において、各変速段およびロツクア
ツプと各ソレノイドの作動関係、および各変速段
とクラツチ、ブレーキの作動関係を次表に示す。
体式トルクコンバータと遊星歯車機構等の歯車機
構を有する多段歯車式変速機構とを組合せて構成
されている。このような自動変速装置の変速制御
には、通常油圧機構が用いられ、機械式または電
磁式切換弁により油圧回路を切換え、これによつ
て各段歯車式変速機構に付随するブレーキ、クラ
ツチ等の摩擦要素を適宜作動させてエンジン動力
の伝達系を切換え、所要の変速段を得るようにな
つている。電磁式切換弁によつて油圧回路を切換
える場合には、車両の走行状態が予め定められた
変速機を超えたことを電子装置により検出し、こ
の装置からの信号によつて電磁式切換弁を選択的
に作動させ、これによつて油圧回路を切換えて変
速するのが普通である。 このように流体式トルクコンバータを応用した
自動変速機は、非常に優れた特性を有し、車輛用
として種々の型式のものが開発され、かつ実用化
されている。しかしながら、このような自動変速
機においては、特定の条件の下で、クラツチ等の
摩擦要素へ供給される圧力流体の圧力が不足し、
このため上記摩擦手段に滑りが生じて、動力伝達
効率が下がつたり、エンジンブレーキが確実に働
かないおそれがあつた。そこで、例えば特開昭56
−24255号に記載された自動変速機においては、
このように上記圧力流体の圧力が不足するような
条件、例えばセレクトレバーで選択されたレンジ
が1,2レンジであるようなときには、油圧調整
弁によつて上記圧力を高めて上記摩擦手段の滑り
を防止している。以下、このように圧力流体の圧
力を高める制御をバツクアツプ制御と称する。 しかしながら、上記特開昭56−24255号の自動
変速機を含めた従来自動変速機においては、1レ
ンジあるいは2レンジが選択されたとき、変速段
が、上記バツクアツプ制御によつてある特定の変
速段に固定されていまい、自由度がなかつた。一
方、スロツトル圧信号を補正する電磁手段を設
け、エンジンブレーキレンジでの確実なエンジン
ブレーキとスムースな変速を行うことが考えられ
るが、専用の電磁手段を必要とし、コストアツプ
を招く。 (考案の目的) そこで本考案は、1,2レンジで確実なエンジ
ンブレーキとスムースな変速とを既存の電磁手段
を利用して両立させることのできる電子制御式自
動変速機を提供することを目的とするものであ
る。 (考案の構成) この目的を達成するために、本考案に係る電子
制御式自動変速機は、セレクトレバーにより走行
レンジと少なくとも走行レンジでの最高速度を達
成しないエンジンブレーキレンジとを含むシフト
ゾーンの異なる複数のレンジのうちの1つのレン
ジを選択することができるようになつているとと
もに、エンジンの出力軸に連結された変速歯車機
構、この変速歯車機構の動力伝達経路を切換える
複数の摩擦要素、これらの摩擦要素を操作する流
体式アクチユエータ、この流体式アクチユエータ
へ供給される圧力流体を調圧する調圧弁、前記流
体式アクチユエータへの圧力流体の供給を切換え
る複数のシフトバルブ、およびこれらのシフトバ
ルブの作動を制御する各シフトバルブ用の電磁手
段を備え、各電磁手段の作動不作動の組合わせに
基づき前記各シフトバルブを作動させ、複数の変
速段のうち所望の1つの変速段を作り出すことが
できるように構成されてなる電子制御式自動変速
機において、前記レンジが前記セレクトバーによ
りエンジンブレーキレンジに設定されたとき圧力
を生じ前記調圧弁で調圧する圧力を高くするバツ
クアツプ通路と、該バツクアツプ通路の途中に介
設されこのバツクアツプ通路とドレンポートとの
連通状態を切換えるバツクアツプ制御弁とを設
け、このバツクアツプ制御弁を、前記複数のシフ
トバルブ用の電磁手段のうちの最高速段生成シフ
トバルブ用の電磁手段でエンジンブレーキ作用時
にのみ前記調圧弁での調圧レベルを高くする位置
に切換えるようにしたことを特徴とする。 (実施例) 以下添付図面を参照して本考案の好ましい実施
例による電子制御式自動変速機について説明す
る。 図面は、本考案の実施例による電子制御式自動
変速機の自動変速機部分の断面および油圧制御回
路を示す図である。 自動変速機の構造 自動変速機は、トルクコンバータ10と、多段
歯車変速機構20と、該トルクコンバータ10と
多段歯車変速機構20との間に配置されたオーバ
ードライブ用遊星歯車変速機構50とから構成さ
れている。 トルクコンバータ10は、エンジン出力軸1に
結合されたポンプ11、該ポンプ11に対向して
配置されたタービン12、及びポンプ11とター
ビン12との間に配置されたステータ13を有
し、タービン12にはコンバータ出力軸14が結
合されている。コンバータ出力軸14とポンプ1
1との間には、ロツクアツプクラツチ15が設け
られている。このロツクアツプクラツチ15は、
トルクコンバータ10内を循環する作動油圧力に
より常時係合方向に押されており、該クラツチ1
5に外部から供給される解放用油圧により解放状
態に保持される。 多段歯車変速機構20は、前段遊星歯車機構2
1と後段遊星歯車機構22を有し、前段遊星歯車
機構21のサンギア23と後段遊星歯車機構22
のサンギア24とは連結軸25により連結されて
いる。多段歯車変速機構20の入力軸26は、前
方クラツチ27を介して連結軸25に、また後方
クラツチ28を介して前段遊星歯車機構21のイ
ンターナルギア29にそれぞれ連結されるように
なつている。連結軸25すなわちサンギア23,
24と変速機ケースとの間には前方ブレーキ30
が設けられている。前段遊星歯車機構21のプラ
ネタリキヤリア31と、後段遊星歯車機構22の
インターナルギア33とは出力軸34に連結さ
れ、後段遊星歯車機構22のプラネタリキヤリア
35と変速機ケースとの間には後方ブレーキ36
とワンウエイクラツチ37が設けられている。こ
のワンウエイクラツチ37は、後方ブレーキ36
の作動により一方向性が解除されるようになつて
いる。 オーバードライブ用遊星歯車変速機構50は、
プラネタリギア51を回転自在に支持するプラネ
タリキヤリア52がトルクコンバータ10の出力
軸14に連結され、サンギア53は直結クラツチ
54を介してインターナルギア55に結合される
ようになつている。サンギア53と変速機ケース
との間には、オーバードライブブレーキ56が設
けられ、またインターナルギア55は多段歯車変
速機構20の入力軸26に連結されている。 多段歯車変速機構20は従来公知の形式で前進
3段、後進1段の変速段を有し、クラツチ27,
28及びブレーキ30,36を適宜作動させるこ
とにより所要の変速段を得ることができる。オー
バードライブ用遊星歯車変速機50は、直結クラ
ツチ54が係合しブレーキ56が解除されたと
き、軸14,26を直結状態で結合し、ブレーキ
56が係合し、クラツチ54が解放されたとき軸
14,26をオーバードライブ結合する。 油圧制御回路 以上説明した自動変速機は、図面に示したよう
な油圧制御回路を備えている。この油圧制御回路
は、エンジン出力軸1によつて駆動されるオイル
ポンプ100を有し、このオイルポンプ100か
ら圧力ライン101に吐出された作動油は、調圧
弁102により圧力が調整されてセレクト弁10
3に導かれる。セレクト弁103は、1,2,
D,N,R,Pの各シフト位置を有し、該セレク
ト弁が1,2及びD位置にあるとき、圧力ライン
101は弁103のポートaに連通する。ポート
aは後方クラツチ28の作動用アクチユエータ1
04に接続されており、弁103が上述の位置に
あるとき、後方クラツチ28は係合状態に保持さ
れる。ポートaは、また1−2シフト弁110の
左方端近傍にも接続され、そのスプールを図にお
いて右方に押し付けている。ポートaは、更に第
1ラインL1を介して1−2シフト弁110の右
方端に、第2ラインL2を介して2−3シフト弁
120の右方端に、第3ラインL3を介して3−
4シフト弁130の上方端にそれぞれ接続されて
いる。上記第1、第2および第3ラインL1,L
2およびL3からは、それぞれ第1、第2および
第3ドレンラインD1,D2およびD3が分岐し
ており、これらのドレンラインD1,D2,D3
には、このドレンラインD1,D2,D3の開閉
を行なう第1、第2、第3ソレノイド弁SL1,
SL2,SL3が接続されている。上記ソレノイド
弁SL1,SL2,SL3は常閉弁であり、ライン1
01とポートaが連通している状態で、非励磁状
態であると、各ドレンラインD1,D2,D3を
閉じ、その結果第1、第2、第3ライン内の圧力
を高めるようになつている。 ポートaは、更に1−2シフト弁110を介し
て、すなわち該弁110のスプールが左方へ移動
したときのライン141を介して前方ブレーキ3
0のアクチユエータ108の係合側圧力室に連通
するようになつており、このようにポートaがア
クチユエータ108の係合側圧力室に連通された
とき、油圧が該係合側圧力室に導入されて、前方
ブレーキ30を作動方向に保持するようになつて
いる。一方、アクチユエータ108の離脱側圧力
室には、ライン142が接続されており、このラ
イン142は、1−2シフト弁110および2−
3シフト弁120のスプールが共に図において左
方に移動したとき、ライン141を介してポート
aに連通されるようになつている。このようにラ
イン142がポートaに連通されると、アクチユ
エータ108の係合側圧力室および離脱側圧力室
に共にポートaから同一の油圧が導入されるが、
受圧面積の差により今度は、前方ブレーキ30を
解除方向に作動させるようになつている。また、
ライン142の圧力は、前方クラツチ27のアク
チユエータ109にも導びかれ、このクラツチ2
7を係合させる。 セレクト弁103は、1位置において圧力ライ
ン101に通じるポートbを有し、このポートb
は、ライン112を経て1−2シフト弁110に
達しさらにライン113を経て後方ブレーキ36
のアクチユエータ114に接続される。1−2シ
フト弁110及び2−3シフト弁120は、所定
の信号によりソレノイド弁SL1,SL2が非励磁
状態とされたとき、スプールを移動させてライン
を切り替え、これにより所定のブレーキ、又はク
ラツチが作動し、それぞれ1−2,2−3の変速
動作が行なわれる。また油圧制御回路には調圧弁
102からの油圧を安定させるカツトバツク用弁
115、吸気負圧の大きさに応じて調圧弁102
からのライン圧を変化させるバキユームスロツト
ル弁116、このスロツトル弁116を補助する
スロツトルバツクアツプ弁(以下単にバツクアツ
プ弁と称す)117が設けられている。 さらに、本例の油圧制御回路にはオーバードラ
イブ用の遊星歯車変速機50のクラツチ54及び
ブレーキ56を制御するために、3−4シフト弁
130及びアクチユエータ132が設けられてい
る。アクチユエータ132の係合側圧力室は圧力
ライン101に接続されており、該ライン101
の圧力によりブレーキ56は係合方向に押されて
いる。この3−4シフト弁も上記1−2,2−3
シフト弁110,120と同様常開弁であつて、
ソレノイド弁SL3が非励磁状態とされると該弁
130のスプール131が下方に移動し、圧力ラ
イン101とライン122が遮断され、ライン1
22はドレーンされる。これによつてブレーキ5
6のアクチユエータ132の解除側圧力室に作用
する油圧がなくなり、ブレーキ56を係合方向に
作動させるとともにクラツチ54のアクチユエー
タ132がクラツチ54を解除させるように作用
する。 更に本例の油圧制御回路には、ロツクアツプ制
御弁133が設けられており、このロツクアツプ
制御弁133はラインL4を介してセレクト弁1
03のポートaに連通されている。このラインL
4からは、ドレンラインD1,D2,D3と同
様、ソレノイド弁SL4が設けられたドレンライ
ンD4が分岐している。ロツクアツプ制御弁13
3は、常開弁であるソレノイド弁SL4が励磁さ
れて、ドレンラインD4が閉じられ、ラインL4
内の圧力が高まつたとき、そのスプールがライン
123とライン124を遮断し、さらにライン1
24がドレーンされることでロツクアツプクラツ
チ15を接続方向に移動させるようになつてい
る。 上記バツクアツプ弁117は、ポート117
a,117bおよび117cと、ドレンポート1
17dと、下方にバネ117eによつて付勢され
て、通常状態において下方位置にあり、該下方位
置にあるとき、上記ポート117cと上記ドレン
ポート117dとの連通を断ち、一方上方位置に
あるとき、両ポートを連通するスプール117f
とを備えている。上記スプール117fは、ポー
ト117aのみに油圧が供給されたときには上記
下方位置を保持し、ポート117aおよび117
bに供給されたとき上記上方位置に位置付けられ
るようになつている。上記スロツトル弁116
は、ポート116a,116bおよび116c
と、図に示す上方位置にあるときポート116c
をポート116aに連通させ、下方位置に移動す
るとき、上記ポート116cとポート116aの
連通を断ちつつ、このポート116cをポート1
16bに連通させるスプール116dとを備えて
いる。このスプール116dには、ダイヤフラム
装置118が作動的に連結されており、このダイ
ヤフラム装置118は、ダイヤフラム118aに
よつて仕切られ、図示しない吸気管のスロツトル
バルブより下流の部分に連通されている作動室1
18bを有している。このダイヤフラム装置11
8は、アクセルが踏み込まれ、吸気負圧が低くな
ると、作動室118b内の圧力が高くなり、その
圧力の上昇度に応じてダイヤフラム118aが下
つてスプール116dを下げるようになつてい
る。 上記スロツトル弁116のポート116cに
は、調圧弁102の下部に通ずるライン102a
が接続されている。調圧弁102は、スロツトル
弁116のスプール116dがその上方位置にあ
り、ポート116cがポート116aに連通し、
その結果バツクアツプ弁117のポート117c
を介してそのドレンポート117dに連通してい
るときは、そのスプールが下方に位置し、ライン
圧を高めないが、アクセルが踏まれて上記したよ
うにスプール116dが下つてポート116cが
ポート116bに連通し、ライン102aを介し
てポンプ100からの圧力油を受けたとき、その
スプールが上昇し、その上昇高さに応じてライン
圧を高めるようになつている。 上記バツクアツプ弁117には、このバツクア
ツプ弁117の作動を制御するバツクアツプ制御
弁(以下単に制御弁と称す)BVが接続されてい
る。この制御弁BVは、ポートP1,P2,P
3,P4、ドレンポートP5およびスプールSを
有している。ポートP1は、ライン圧が第3ソレ
ノイドSL3によつて制御されるラインL3に連
通されている。ポートP2は、P,R,2,1レ
ンジが選択されたとき圧力ライン101に連通す
るセレクト弁103のポートdに連通されてい
る。このセレクト弁103のポートdは、バツク
アツプ弁117のポート117aにも連通されて
いる。ポートP3は、バツクアツプ弁117のポ
ート117bに連通されている。そしてポートP
4は、Dレンジが選択されたとき圧力ライン10
1に連通するセレクト弁103のポートcに連通
されている。スプールSは、バネBによつて右方
に付勢されており、従つて通常状態においては図
に示す右方位置に位置している。スプールSは、
この右方位置にあるとき、ポートP2とP3を連
通させ、ドレンポートP5を閉じている。一方、
スプールSはバネBの力に抗して左方に移動する
と、ポートP3をドレンポートP5に連通させ、
ポートP2を閉じるようになつている。 次に上記したバツクアツプ弁117と制御弁
BVを利用してのバツクアツプ制御について説明
する。 今、セレクト弁103において2レンジが設定
され、アクセルが踏み込まれているとする。な
お、ソレノイド弁SL3は、R,2,1レンジに
おいてアクセルが踏み込まれているとき、ON状
態でドレン通路D3を開き、踏み込まれていない
とき、OFF状態でドレン通路D3を閉じるよう
になつているものとする。 上の状態では、スロツトル弁116のスプール
116dが下がり、それにつれてポート116c
はポート116bに徐々に連通され、ライン10
2aに圧力油が供給されるので、調圧弁102
は、そのスプールが上昇して通常通りライン圧を
高める。この状態でエンジンブレーキを作動させ
るためアクセルを解除すると、スプール116d
が上昇して図のようになり、再びポート116c
がポート116aに連通するが、今度はアクセル
の解除とともにソレノイド弁SL3がOFFされる
ので、制御弁BVのポートP1に圧力油が供給さ
れる。するとスプールSが左方に移動するので、
セレクト弁103のポートdからの圧力油は、バ
ツクアツプ弁117のポート117aのみに供給
される。従つて、スプール117fが下降してド
レンポート117dを閉じ、このポート117a
に供給された圧力油はそのままスロツトル弁11
6のポート116aに作用されるのでバツクアツ
プが行なわれている状態で、エンジンブレーキが
作動するようになつている。 以上の構成において、各変速段およびロツクア
ツプと各ソレノイドの作動関係、および各変速段
とクラツチ、ブレーキの作動関係を次表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
以上の構成の自動変速機においては、上記制御
弁BVの作用により、エンジンブレーキを作動さ
せるときには有効にバツクアツプを行ない、また
アクセルが踏み込まれているときにはソレノイド
弁SL3がONとなり、バツクアツプ弁117によ
るバツクアツプが行なわれないようになつている
ので、変速がスムースに行なわれる。なお、ソレ
ノイド弁SL3の制御は、変速を検知して行なつ
てもよい。また、本自動変速機においては、レン
ジがDレンジのときには、セレクト弁103のポ
ートCからの圧力油により、制御弁BVに背圧が
かけられるようになつているので、Dレンジにお
いてバツクアツプ制御が行なわれることが確実に
防止できる。 (考案の効果) 従つて、本考案においては、既存の電磁手段を
利用してエンジンブレーキレンジでの確実なレン
ジンブレーキとスムースな変速とを両立させるこ
とができ、電磁手段を別個設けることによるコス
トアツプを回避できる。
弁BVの作用により、エンジンブレーキを作動さ
せるときには有効にバツクアツプを行ない、また
アクセルが踏み込まれているときにはソレノイド
弁SL3がONとなり、バツクアツプ弁117によ
るバツクアツプが行なわれないようになつている
ので、変速がスムースに行なわれる。なお、ソレ
ノイド弁SL3の制御は、変速を検知して行なつ
てもよい。また、本自動変速機においては、レン
ジがDレンジのときには、セレクト弁103のポ
ートCからの圧力油により、制御弁BVに背圧が
かけられるようになつているので、Dレンジにお
いてバツクアツプ制御が行なわれることが確実に
防止できる。 (考案の効果) 従つて、本考案においては、既存の電磁手段を
利用してエンジンブレーキレンジでの確実なレン
ジンブレーキとスムースな変速とを両立させるこ
とができ、電磁手段を別個設けることによるコス
トアツプを回避できる。
図面は、本考案の実施例による電子制御式自動
変速機の自動変速機部分および油圧回路を示す図
である。 10……トルクコンバータ、20……歯車変速
機構、SL1,SL2,SL3,SL4……ソレノイ
ド弁、102……調圧弁、103……セレクト
弁、117……バツクアツプ弁、118……バキ
ユームスロツトル弁、BV……バツクアツプ制御
弁。
変速機の自動変速機部分および油圧回路を示す図
である。 10……トルクコンバータ、20……歯車変速
機構、SL1,SL2,SL3,SL4……ソレノイ
ド弁、102……調圧弁、103……セレクト
弁、117……バツクアツプ弁、118……バキ
ユームスロツトル弁、BV……バツクアツプ制御
弁。
Claims (1)
- セレクトレバーにより走行レンジと少なくとも
走行レンジでの最高速段を達成しないエンジンブ
レーキレンジとを含むシフトゾーンの異なる複数
のレンジのうちの1つのレンジを選択することが
できるようになつているとともに、エンジンの出
力軸に連結された変速歯車機構、この変速歯車機
構の動力伝達経路を切換える複数の摩擦要素、こ
れらの摩擦要素を操作する流体式アクチユエー
タ、この流体式アクチユエータへ供給される圧力
流体を調圧する調圧弁、前記流体式アクチユエー
タへの圧力流体の供給を切換える複数のシフトバ
ルブ、およびこれらのシフトバルブの作動を制御
する各シフトバルブ用の電磁手段を備え、各電磁
手段の作動不作動の組合わせに基づき前記各シフ
トバルブを作動させ、複数の変速段のうち所望の
1つの変速段を作り出すことができるように構成
されてなる電子制御式自動変速機において、前記
レンジが前記セレクトバーによりエンジンブレー
キレンジに設定されたとき圧力を生じ前記調圧弁
で調圧する圧力を高くするバツクアツプ通路と、
該バツクアツプ通路の途中に介設されこのバツク
アツプ通路とドレンポートとの連通状態を切換え
るバツクアツプ制御弁とを設け、このバツクアツ
プ制御弁を、前記複数のシフトバルブ用の電磁手
段のうちの最高速段生成シフトバルブ用の電磁手
段でエンジンブレーキ作用時にのみ前記調圧弁で
の調圧レベルを高くする位置に切換えるようにし
たことを特徴とする電子制御式自動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11756783U JPS6024961U (ja) | 1983-07-28 | 1983-07-28 | 電子制御式自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11756783U JPS6024961U (ja) | 1983-07-28 | 1983-07-28 | 電子制御式自動変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6024961U JPS6024961U (ja) | 1985-02-20 |
JPH0142690Y2 true JPH0142690Y2 (ja) | 1989-12-13 |
Family
ID=30270582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11756783U Granted JPS6024961U (ja) | 1983-07-28 | 1983-07-28 | 電子制御式自動変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6024961U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59180150A (ja) * | 1983-03-26 | 1984-10-13 | Toyota Motor Corp | 車両用自動変速機 |
-
1983
- 1983-07-28 JP JP11756783U patent/JPS6024961U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59180150A (ja) * | 1983-03-26 | 1984-10-13 | Toyota Motor Corp | 車両用自動変速機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6024961U (ja) | 1985-02-20 |
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