JPH0142341B2 - - Google Patents

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JPH0142341B2
JPH0142341B2 JP59247453A JP24745384A JPH0142341B2 JP H0142341 B2 JPH0142341 B2 JP H0142341B2 JP 59247453 A JP59247453 A JP 59247453A JP 24745384 A JP24745384 A JP 24745384A JP H0142341 B2 JPH0142341 B2 JP H0142341B2
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JP
Japan
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powder
magnet
alloy powder
alloy
alnico
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JP59247453A
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English (en)
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JPS61127848A (ja
Inventor
Hirozo Matsumoto
Kazuhiko Nagayama
Hiroshi Iinuma
Kikuo Takano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kanto Denka Kogyo Co Ltd
Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd
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Publication date
Application filed by Kanto Denka Kogyo Co Ltd, Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd filed Critical Kanto Denka Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の属する技術分野〕 本発明は焼結アルニコ磁石の製造方法に関す
る。 〔従来技術とその問題点〕 代表的なアルニコ磁石としてFe−Ni−Al−Cu
系合金またはFe−Ni−Al−Cu−Co系合金が多く
使用されており、これらは一般に溶解鋳造法によ
り製造されるが、アルニコ磁石は硬くて脆いため
に切削加工が極めて困難であるから、小形で複雑
な形状を有する磁石などは粉末冶金法を用いて製
造する方が磁石の品質およびコストの点で有利で
ある。 粉末冶金法による焼結アルニコ磁石を製造する
ときは、通常原料粉末を所定の組成となるように
秤量して混合し、これをプレス成形して焼成した
後熱処理し、必要に応じて研磨加工するという過
程を経るのが普通であり、この際原料となる粉末
は次のように選択される。 (1) 磁石を構成する各元素の単体金属粉末を所定
量混合したもの。 (2) 磁石の構成元素のうち、とくに酸化しやすい
金属例えばAlやTiなどのみをあらかじめFeと
合金しこれを粉末化したFe−Al合金粉末やFe
−Ti合金粉末を他の単体金属粉末と所定量混
合したもの。 (3) 所定の磁石成分を含有する合金の溶湯を噴霧
することにより得られる磁石合金粉末。 しかしながら、これらの原料粉末を用いて焼結
アルニコ磁石を製造するとき次のような欠点があ
る。 上記(1)の粉末はAl、Tiなど酸化されやすい金
属粉末が単独に存在している単体金属のみからな
る混合粉末であるから、製造過程を通じて酸化膜
が形成され、成形性、焼結性を阻害する。 上記(2)の粉末はAl、TiなどをFe−Al、Fe−Ti
などの合金粉末として混合してあるから、Alや
Tiが単独で存在する(1)の場合よりも酸化は緩和
されるが、Fe−Al、Fe−Tiなどの合金粉末は極
めて硬い粉末であつて、そのためにこれらが塑性
変形抵抗を大きくする原因となつて成形性が損わ
れる。 上記(3)の粉末は、はじめから所望の磁石成分を
もつた合金粉末のみであるから、(1)、(2)の粉末を
用いた場合に比べて均一な組成の焼結体を得るこ
とができるが、この合金粉末を製造する際の溶湯
の水またはガス噴霧により酸化されやすいこと
と、合金粉末であるために大きな硬さをもつてい
ることのためにやはり塑性変形抵抗が大きく成形
性が悪くなる。 さらに上記のごとき原料粉末を用いて合金化を
十分進行させるためには原料粉末自体の粒度をで
きるだけ小さくし、例えば200メツシユ以下とす
るのが好ましいが、このような微粉末にすると成
形性が十分でなく、また価格も高い。一般に粉末
冶金の過程において粉末の成形性が不足するとこ
の成形体を焼結して得られる焼結体は緻密なもの
が得られず磁石の場合は当然のことながら磁気特
性を低下させる。 したがつて磁気特性に優れた焼結アルニコ磁石
を得るためには成形性に勝る原料粉末を用いるこ
とが好ましい。 〔発明の目的〕 本発明は上述の点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は成形性、焼結性および磁気特性に
優れた焼結アルニコ磁石の製造方法を提供するこ
とにある。 〔発明の要点〕 本発明は微細な酸化鉄粉末にCu、NiおよびCo
粉末の少なくとも一種は酸化物として混合した粉
末を強制還元して得られるFe−Ni−CuまたはFe
−Ni−Cu−Coなる共還元合金粉末を用い、さら
にFe−Al、Fe−Ti合金粉末を添加混合して成
形、焼結することにより達成される。 〔発明の実施例〕 以下本発明を実施例に基づき説明する。 実施例 1 まず平均粒径が約0.1μmの酸化鉄粉末2.47Kgに
粒径がいずれも約1μmの酸化銅粉末を0.2Kgと酸
化ニツケル粉末を1.33Kg添加し、これらをボール
ミルで18時間湿式混合粉砕した後乾燥する。この
混合粉末を水素雰囲気中で600℃に2.5時間加熱保
持して還元することによりFe−34.7%Ni−5.6%
Cu合金の共還元合金粉末が得られる。次にこの
合金粉末100grに−250メツシユ以下の粒度を有す
るFe−50%Al合金粉末を38gr加えて、これらの
粉末をV型ミキサーで十分混合した後、5ton/cm2
の圧力でプレスし厚さ20mm、直径15mmの圧粉体に
成形する。このようにして得られた圧粉成形体は
Fe−25.1%Ni−3.9%Cu−13.7%Alの成分比をも
つており、一般にアルニコ3と称する磁石の組成
に相当する。この圧粉成形体の理論密度比は71.8
%であり、これをさらに1300℃、2時間真空中で
焼結して得られる焼結体の理論密度比は98.3%で
あつて成形性、焼結性のいずれも良好である。焼
結体は1100℃に0.5時間保持して急冷する溶体化
処理についで600℃に3時間保持後空冷する時効
処理を施すことにより磁石の性質を付与する。 なお以上の過程において、酸化鉄粉末、酸化銅
粉末、酸化ニツケル粉末などの金属酸化物粉末を
混合してこれを水素雰囲気中で還元した合金粉末
を共還元合金粉末と称し、この際残留酸素の含有
量を低下させるために微量の炭素粉末を添加して
もよいが共還元合金粉末としての効用は同じであ
る。 以上のごとく得られたアルニコ3磁石の磁気特
性を測定した結果、残留磁束密度(Br)は
5640G、保持力(Hc)は540Oe、最大エネルギー
積〔(BH)max〕は1.32MG・Oeであり、これら
の値は鋳造磁石とほぼ同等の値をもつている。 実施例 2 はじめに平均粒径約0.1μmの酸化鉄粉末2.09Kg
に粒径がいずれも約1μm以下の酸化ニツケル粉
末0.7Kgと酸化銅粉末0.16Kgおよび酸化コバルト
1.05Kgを添加し、ボールミルを用いて18時間湿式
混合した後粉砕して乾燥する。ついでこの混合粉
末を水素雰囲気中で600℃に加熱2.5時間保持して
還元し、Fe−18.6%Ni−4.3%Cu−25.5%Coの組
成を有する共還元合金粉末を得る。次にこの共還
元合金粉末100grにFe−50%Al合金粉末20grおよ
びFe−40%Ti合金粉末5grを加えて、これらの粉
末をV型ミキサーで十分混合した後、5ton/cm2
圧力でプレスし厚さ18mm、直径15mmの圧粉体に成
形する。この圧粉成形体はFe−14.9%Ni−3.4%
Cu−8%Al−2.0%Ti−21%Coの成分比を有し、
通称アルニコ6磁石の組成に相当するものであ
り、理論密度比は73.7%であつて、これをさらに
1350℃、2時間真空中で焼結することにより、
97.3%の理論密度比をもつた焼結体とすることが
でき、成形性、焼結性ともに極めて良好である。
得られた焼結体は磁場中で915℃に0.5時間加熱保
持した後冷却する磁場処理と、引続き590℃、1
時間および580℃、10時間保持して空冷する時効
処理を施して磁石の特性をもたせる。 かくして得られたアルニコ6磁石の磁気特性を
測定した結果を第1表に示すが第1表には比較の
ために焼結磁石を製造するとき従来用いていた原
料粉末すなわち単体金属混合粉末、噴霧合金粉末
によるアルニコ6磁石の磁気特性も併記してあ
る。
〔発明の効果〕
以上実施例で説明したように、焼結アルニコ磁
石を製造するに当り、従来磁石を構成する成分を
単体金属粉、一部または全部を合金粉として成形
焼結していたのに対し、本発明によればAlやTi
など安定な酸化物をつくる元素を除く磁石の構成
元素を酸化物粉末として環元し、磁石成分をもつ
た共還元合金粉末とすることにより、Fe−Alや
Fe−Tiのような硬い合金粉末などの存在に影響
を受けることなく成形性、焼結性が極めて良好と
なり、高密度の焼結磁石を得ることができる。し
たがつて本発明の適用される焼結アルニコ磁石は
鋳造では不可能な複雑形状のものなどが同等の磁
気特性をもつて、欠陥が少なく高効率、低価格に
製造できるという優れた効果を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化鉄微粉末にAl、Tiを除くアルニコ磁石
    構成元素を少なくとも一種は酸化物粉末として添
    加した混合粉末を強制還元して得られたFe−Ni
    −CuまたはFe−Ni−Cu−Coなる共還元合金粉
    末に、さらにFe−Al合金粉末およびもしくはFe
    −Ti合金粉末を添加混合して成形、焼結するこ
    とを特徴とする焼結アルニコ磁石の製造方法。
JP59247453A 1984-11-22 1984-11-22 焼結アルニコ磁石の製造方法 Granted JPS61127848A (ja)

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JP59247453A JPS61127848A (ja) 1984-11-22 1984-11-22 焼結アルニコ磁石の製造方法

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JPS61127848A JPS61127848A (ja) 1986-06-16
JPH0142341B2 true JPH0142341B2 (ja) 1989-09-12

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ID=17163668

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KR20130136913A (ko) * 2012-06-05 2013-12-13 한국원자력연구원 염이 함유된 요오드 흡착 물질 및 이를 이용한 방사성 요오드 제거 시스템

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KR950013978B1 (ko) * 1993-07-27 1995-11-18 포항종합제철주식회사 알니코계 영구자석의 제조방법
JP5732945B2 (ja) * 2011-03-18 2015-06-10 Tdk株式会社 Fe−Ni系合金粉末

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