JPH0142278B2 - - Google Patents

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JPH0142278B2
JPH0142278B2 JP56193020A JP19302081A JPH0142278B2 JP H0142278 B2 JPH0142278 B2 JP H0142278B2 JP 56193020 A JP56193020 A JP 56193020A JP 19302081 A JP19302081 A JP 19302081A JP H0142278 B2 JPH0142278 B2 JP H0142278B2
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JP
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cholesterol
column
mixture
sterols
eluent
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JP56193020A
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JPS57122099A (en
Inventor
Yan Danieru Fuan Damu Mashuu
Rainderu De Range Harie
Gurande Roberuto
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Duphar International Research BV
Original Assignee
Duphar International Research BV
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Publication date
Application filed by Duphar International Research BV filed Critical Duphar International Research BV
Publication of JPS57122099A publication Critical patent/JPS57122099A/ja
Publication of JPH0142278B2 publication Critical patent/JPH0142278B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J9/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of more than two carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, coprostane

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はステロール含有材料から商業的生産量
(commercial quantites)でステロールを単離す
る方法に関する。 ステロールは天然に著しい量で存在している。
これらのステロールのうち、特にコレステロール
は大切な化合物である。なぜならば、この化合物
はビタミンおよびステロイドホルモンのような
種々の有用な物質の合成においての出発材料とし
て用いることができるためである。しかし、ステ
ロールを十分純粋状態で処理できるようにするた
めには、ステロールをステロール含有材料から単
離および、更に必要に応じて精製する技術的にお
よび工業的に許容しうる方法を必要とする。 米国ニユーヨーク市のアカデミツクプレスイン
コーポレーシヨンから1956年に発行されたロバー
トP.コツク氏による題目「コレステロール」の論
文、21〜24頁にはコレステロールの調製、すなわ
ち、比較的に大規模で天然資源から単離および精
製することが記載されている。単離方法として
は、抽出、必要に応じて鹸化より先に抽出するこ
と、または鹸化後に得られたアルコール混合物の
付加物を形成することが考察される。好ましくは
蓚酸または金属塩によるこの付加物形成は羊毛
脂、このステロールの大切な供給源からコレステ
ロールを単離するために特に適当である。コレス
テロールに関する汚染物、例えばコレステロール
の供給源として使用する場合には他の羊毛脂を二
臭化物による精製によつて、または適当な溶剤か
らの結晶化によつて除去することができる。 ステロール、特にコレステロールをステロール
含有材料から得る現在、最も普及されている方法
は金属塩、例えば塩化亜鉛による付加物を形成
し、次いでこの付加物を単離および分解し、しか
る後、必要に応じてかようにして得られたステロ
ールを適当な溶剤からの結晶化によつて精製す
る。この方法についてはオランダ国特許出願第
6706582号明細書に記載されている。 しかし、この方法は塩化亜鉛が環境を汚染し、
プロセスから生ずる排水を流出することができな
い重大な欠点がある。この事は、特に困難なこと
であると共に、塩化亜鉛を排水から排水するのに
経費を必要とする。更に、付加物沈澱は平衡反応
であり、この結果として得られるべきステロール
の約10%が溶液に残留する。液中にまだ存在し
ているこのステロールは後の付加反応によつて単
離することができない。 本発明の目的は工業的規模で実施でき、かつ上
記欠点なくしてステロールを単離する方法を提供
することである。この目的のためにステロール含
有材料の溶液を、ステロールを高収率で単離でき
るカラムクロマトグラフイー分離し、次いで必要
に応じて簡単な精製、例えば適当な溶剤からの単
一結晶化によつて処理してステロールを医薬品使
用に適した純度で得ることができる。 コレステロールを羊毛脂から吸着クロマトグラ
フイーにより単離することまたは羊毛脂の鹸化に
より得られたアルコールから単離することは古く
から知られている。例えば、J.Coun.Sci.Ind.Res.
Org.13(1940)、273〜277には60%石油エーテル
(沸点50℃)および40%ベンゼンの沸騰混合物に
加熱しながら溶解したある分量の羊毛脂をアルミ
ナ充填カラム上で処理し、次いでアセトン−ベン
ゼン混合物充填カラムで適当ゾーンを抽出して抽
出物を得るようにしてコレステロールを羊毛脂か
ら単離することが記載している。羊毛脂に対して
計算して6重量%の収率で得た粗コレステロール
をメチルアルコールからの2回の再結晶によつて
精製している。また、ダニエルC.S.(D.ダニエル、
F.レデーレ、L.ベルツ氏による論文、Bull.Soc.
Chim.Biol.、27(1945)、218〜225)は羊毛脂の
不鹸化部分の予備精製フラクシヨンに関するクロ
マトグラフ挙動について研究している。石油エー
テルに溶解したかかる混合物をアルミナに吸着
し、次いで一連の溶剤および高い極性を有する溶
剤混合物で溶離して20〜30重量%のコレステロー
ルフラクシヨンを得、これから純粋コレステロー
ルをメタノールから再結晶して単離する。ダニエ
ルC.S.により記載された研究室方法においては、
予備精製された出発材料、すなわち、羊毛脂の不
鹸化部分から出発し、これから脂肪族アルコール
をアセトン処理して除去している。次いで、分離
すべき予備精製混合物を溶剤15ml当り1gの濃度
でカラム上で処理する。カラムの装填、すなわ
ち、吸着剤の分量当りのクロマトグラフイー処理
すべき混合物の分量は約5%w/wである。次の
溶離は9種の異なる溶剤を使用している。 上記文献に記載されているカラムクロマトグラ
フイーは物質を単離および精製するための普通の
研究室方法となつている。しかし、この方法を工
業的規模で実施する場合には、工業的規模におい
てカラムクロマトグラフイーの技術的および商業
的適応性を著しく制限するような多くの困難性に
遭遇する。しばしば存在する問題は研究実験規模
において増加することは一般的に許容されるけれ
ども、この事は特にクロマトグラフイープロセス
の場合であり、規模を大きくする場合にはかかる
研究実験に基づく理論的形式はもはや満足できな
くなる。これらの問題は主として吸着剤および溶
離剤で単離する成分の相互作用、分離する成分の
吸着性および溶解性による相違、および一部に作
用する吸着剤による溶剤の個々の吸着性のような
吸着クロマトグラフイーの複雑な性質に基因す
る。更に、大規模での単離におけるカラムクロマ
トグラフイーの作用を著しく妨げる多くの技術的
および商業的問題が生ずる。工業的規模における
カラムクロマトグラフイーが経済的に許容できる
場合でも、方法においてはカラムの装填、カラム
における滞留時間、単離生成物の収率およびその
純度を満足にするようにしなければならない。工
業的クロマトグラフイーにおいては、比較的に短
時間において十分な純度で有意義量で得られるよ
うにする必要がある。この場合にはカラムクロマ
トグラフイーを満足させるのに困難な必要要件の
組合せが存在する。事実、十分な単離生成物を短
時間で得る場合には、カラムの多量装填をカラム
における短い滞留時間と関連する必要がある。し
かしながら、一般にこの事は分離に経費を要する
ばかりか、溶離生成物の純度がしばしば不十分に
なる。ダニエルC.S.により記載された分離方法に
おいては、装填量が約5%である。この事は、少
量装填の割合にカラムの寸法があまりに大きいた
めに工業的規模でのプロセスには全く適しない。
一般に、多量装填する場合には常に分離が十分で
ないことがカラムクロマトグラフイーにおいて知
られていることから、装填量を問題なく高めるこ
とはできない。 カラムの滞留時間は分離する材料の溶液をカラ
ムに作用および浸出する時間(適用時間)および
溶離時間と区別することができる。低い適用濃
度、例えばダニエルC.S.により記載されているよ
うに溶剤15ml当り1gでは適用時間が長くなり、
このためにプロセス時間がかかり、工業的利用に
適当でない。更に、例えばダニエルC.S.により記
載されているようにカラムクロマトグラフイー分
離の他の欠点は所望生成物をできるだけ完全にカ
ラムから溶離するために多量の溶剤を必要とし、
この結果溶離生成物がしばしば過度に稀釈され、
このために溶剤を生成物から留去するのに時間を
要するばかりか、プロセスの実施に多くのエネル
ギーを必要とする。 しかし、本発明の方法においては関連するステ
ロールをステロール含有材料から比較的に短時間
で、高収率で、かつ許容しうる濃度で、しかも単
一後処理で医薬品位に十分達成できるような純度
で単離できるようにカラムクロマトグラフイーを
工業的規模でステロールを単離するのに成功し
た。この場合、羊毛脂アルコールに存在するコレ
ステロールの全量に対して計算して90%以上のコ
レステロール収率を容易に得ることができ、生成
コレステロールの純度、すなわち、70%は、例え
ばアセトンのようなケトン;エタノール、または
イソプロパノール−メタノール混合物、または酢
酸からの単一結晶化による高い結晶化収率で、か
つ医薬用に許容しうる純度でのコレステロールの
分離を満足にする。 メインフラクシヨンにおいて単離しないコレス
テロールはメインフラクシヨン直前および直後に
サイドフラクシヨンにおいて回収する。これらの
サイドフラクシヨンは容易にクロマトグラフする
ことができ、十分な純度でコレステロールを生成
できることを確めた。このようにして、コレステ
ロールをコレステロール含有材料から殆んど定量
的に単離することができる。 本発明においては、カラムの装填を約40%に高
めることができ、充填材100g当り約40gまでの
ステロール含有材料を分離に著しい悪影響を与え
ることなくコラムに適用できる驚くべきことを確
めた。 工業的規模でのクロマトグラフプロセスの経済
的可能性についての重要な条件は充填材の反復利
用性である。適当な反応条件において、カラムの
充填は中間精製を行わずに長時間継続使用できる
ことである。更に、充填材を極めて簡単な手段
で、例えばカラムにおいてアセトンのような適当
な溶剤または溶剤混合物で洗浄することによつて
再生することができる。 上述するように本発明は、特にコレステロール
を商業的生産量でコレステロール含有材料、例え
ば羊毛脂またはその転化生成物、例えば羊毛脂の
鹸化により得られたアルコール混合物または羊毛
脂を低級脂肪族アルコールで再エステル化して得
たエステルから単離することに関する。また、必
要に応じて、予備処理後の他のステロール含有材
料、例えば魚油、動物の牛脂油残留物および植物
源のタル油からの不鹸化部分はカラムクロマトグ
ラフイーにより商業的生産量でステロールを単離
するのに適当である。コレステロール以外に、例
えばイソコレステロール、シトステロール、カン
ペステロールおよびスチグマステロールを本発明
の方法によつて単離することができる。 本発明におけるクロマトグラフ分離プロセスは
次のようにして行う: 適当な寸法、例えば分離する材料の分量に適応
する吸着カラム(必要に応じて数個の吸着カラ
ム)を充填材で充填する。吸着カラムの直径と長
さの比は重要ではなく、分離する材料の量および
性質に影響するが、1:2〜1:40の範囲で変え
ることができる。充填材の量(重量)は分離する
材料および単離する化合物の量および性質に釣合
わせ、大体分離する材料の重量の10倍にする。本
発明における分離プロセスに必要とする比較的少
量の充填材についての大きい利点は工業的利用に
許容しうるカラム寸法にすることができることで
ある。クロマトグラフイーカラムにおける良好な
分離を達成するために、カラムを充填材で均質に
充填することが第1の条件である。この目的のた
めに、充填材を液体、通常分離する材料に対して
用いる溶剤と撹拌し、次いで例えば十分に撹拌し
ながらスラリー状態で出来るだけ均一にカラムに
充填してカラムの充填材中に気泡またはエアダク
トの形成を避けるようにする。 次いで、分離する材料の溶液をカラムに通し、
溶液をカラム充填材の上面上に出来るだけ均一に
分配する。混合物の種々の成分の分離が充填材上
で生ずる。このプロセス並びに次の溶離は常温ま
たは僅かに高い温度、例えば約60℃までの温度で
行うのが好ましい。 溶離は大気圧または僅かに高い圧力で行うこと
ができる。溶離剤はコラムの頂部または底部に導
入することができる。溶離は溶離するステロール
に対して適当な溶剤またはその混合物で行うこと
ができる。溶離はフラクシヨンにおいて生じ、す
なわち溶離液をフラクシヨンにおいて回収する。
必要に応じて、フラクシヨンを自動的にかつ連続
に回収できるようにするためにフラクシヨンコレ
クターを用いることができる。種々の方法を用い
てフラクシヨン成分を区別する、すなわち、成分
を溶離剤に溶解する単離すべき材料の成分を区別
することができる。例えば屈折、誘電率、UV吸
収またはIR吸収、または旋光のバリエーシヨン
は互いに別々にまたは組合わせて用いて1つのフ
ラクシヨンから他のフラクシヨンへの転移を定め
ることができる。また、薄層クロマトグラフイー
または気液クロマトグラフイーは溶離プロセスに
従つて用いることができる。これらの測定は溶離
液フラクシヨンにおいて回分式で行うことができ
るが、しかし溶離液流自体において、例えば溶離
液ラインに設ける測定チヤンバーにおいて行うの
が好ましい。本発明におけるステロールのクロマ
トグラフ単離においては、旋光計による旋光の測
定、必要に応じて屈折測定と組合わせて用いるの
が好ましい。 溶離速度は線速度、すなわち、例えばm/時で
示して溶離液フロント(eluate front)がカラム
を移動する速度で表わすことができ、カラムの直
径および単位時間当りの液体の流れで定められ
る。 最適な溶離速度は分離する混合物の組成、およ
び充填材および溶離液の選択により影響を受け
る。 カラムの内径が30cmの場合には、充填材および
溶離剤の適当な選択によつて4Kg以上のコレステ
ロールを羊毛脂アルコールの約25%コレステロー
ル含有混合物から6時間以下で単離することがで
きる。 溶離プロセス中、溶離は所望程度に加速または
遅延することができる。例えば、溶離速度を溶離
の臨界相中、すなわち、溶離液の組成が変化する
場合に減少することができるが、しかし一定組成
を有する溶離液を回収する場合にはだんだんと高
めることができる。勿論、溶離は分離より生ずる
経費を高める程度に加速する必要はない。 前処理の溶離が完結する前に、カラムにおいて
溶液中の分離すべき混合物の推定量(following
quantity)はすでに定めることができる。「オー
バーラツピング」利用のこの方法は時間を著しく
短縮でき、かつコストを節約することができる。 溶離後、溶剤は溶離液フラクシヨンの蒸留によ
つて回収する。更に、残留ステロールは必要に応
じて、例えば結晶化により精製することができ
る。上述するように、本発明におけるクロマトグ
ラフイープロセスを用いる場合には、単一後処
理、例えば単一結晶化を医薬利用に必要とされる
量でステロールを十分単離するような純度でステ
ロールを得ることができる。 カラム用の充填材としては、例えばアルミナ、
珪酸マグネシウム−例えばフロリシル(Florisil)
またはシリカゲルを選択することができる。溶離
剤としては1種または2種以上の有機溶剤または
溶剤混合物を用いることができる。 溶離中、溶剤の組成を変化させる場合には、勾
配溶離を用いる。これらのバリエーシヨンは溶剤
成分の組成を変えるか、または同じ溶剤成分を用
いる場合には個々の濃度を変えることができ、こ
れらのバリエーシヨンはしばしば合わせて用いら
れる。かかる勾配溶離はしばしばクロマトグラフ
すべき混合物の種々の成分における所望分離する
のに必要とする。例えば、ダニエルC.S.による上
述する文献における研究室規模でのコレステロー
ルのクロマトグラフ分離においては、次に示す溶
剤、例えば石油エーテル、石油エーテルおよびベ
ンゼン(9:1)、石油エーテルおよびベンゼン
(2:1)、石油エーテルおよびベンゼン(1:
1)、ベンゼンおよびエーテル(6:1)、ベンゼ
ンおよびエーテル(1:1)、エーテル、アセト
ンを溶離に順次に用いている。かかる勾配溶離
は、特に複雑で、かつ極めて経費を必要とする。
実際上、種々の溶剤および溶剤混合物は別々の貯
槽に貯蔵し、個々の貯槽からカラム上に供給、ま
た溶離後各種溶剤を別々に回収し、組合わせて所
望溶剤混合物を形成するようにする。 勾配溶離は本発明における単離プロセスに用い
ることができるけれども、後述する例から明らか
なように本発明におけるクロマトグラフイプロセ
スにおいては全溶離時間中組成が変化しない単一
溶離剤の使用は極めて効果的であり、かつステロ
ール含有混合物の優れた分離を達成することがで
きる。また、分離する混合物を溶解する液体は溶
離剤と同じ組成から選択するのが好ましい。かか
る溶離剤は蒸留によつて溶離液フラクシヨンから
極めて簡単に回収でき、次いで次の溶離に直接に
使用する。 同じ溶離剤を全溶離時間中使用する場合には芳
香族炭化水素、または炭化水素を主として存在す
る脂肪族または脂環式炭化水素と極性有機溶剤と
の混合物を溶離のために用いるのが好ましい。芳
香族炭化水素中ではトルエンおよびキシレンが最
も適当であり、脂環式炭化水素中ではシクロヘキ
サンが最も好ましく、また脂肪族炭化水素中では
60〜160℃の沸点を有する個々のまたは混合した
側鎖または直鎖アルカン類が好ましい。脂肪族ま
たは脂環式炭化水素と混合する極性溶剤として
は、例えばケトン、エステル、ニトリル、アルコ
ール、塩素化炭化水素、エーテル、または60〜
160℃の沸点を有するこれらの溶剤の混合物を用
いるのが好ましい。 本発明の分離方法によりコレステロールを商業
的生産量でコレステロール含有材料から単離する
場合には、シリカゲルはカラム充填材として80〜
98容量%の6〜9個の炭素原子を有する脂肪族炭
化水素と2〜20容量%の低級脂肪族ケトンまたは
低級脂肪族エステルとの混合物からなる溶離剤と
組合わせて使用するのが最適である。また、コレ
ステロールを羊毛脂の鹸化で得たアルコール混合
物から、または羊毛脂を低級脂肪族アルコールで
再エステル化して得たエステル混合物から商業的
生産量で単離する場合には、19容量部のヘプテン
および1容量部のアセトンを含有する溶離剤を用
いるときに最適な結果が得られる。 次に、本発明を例について説明する。 例 直径2.5cmの吸着カラムに50gのフロリシル、
珪酸マグネシウムを充填した。クロマトグラフ処
理すべき混合物として26.1%のコレステロール含
有量を有する羊毛脂の鹸化生成物、いわゆる羊毛
脂の不鹸化部分、すなわち、羊毛脂アルコール混
合物を用い、この混合物5gをヘプタン溶液10ml
でカラム上に通した。次いで、カラムを常温で勾
配溶離により溶離した。この場合、溶離剤として
ヘプタン−トルエン−アセトン70:1:9(V:
V:V);トルエン−アセトン濃度の増加と同時
にヘプタン濃度の減少した勾配のヘプタン−トル
エン−アセトン70:7:63(V:V:V);トルエ
ン−アセトン1:9(V:V);およびトルエン−
アセトン1:10(V:V)を順次に用いた。 溶離速度を僅かに変え、液体の流れを1時間当
り0.11〜0.27の溶離液にした。全溶離時間を約
11時間にした。フラクシヨンコレクターによつて
同じフラクシヨンを回収し、薄層クロマトグラフ
イーによりコレステロールの存在を確めた。コレ
ステロールのメインフラクシヨンは液体1当り
9gの乾燥物質を含有していた。溶剤を留去した
後、68.2%のステロール含有量を有する粗コレス
テロール1.35g(出発材料の重量に対して27重量
%)を得た。このフラクシヨン、すなわち、単離
すべき混合物におけるコレステロール含有量をガ
スクロマトグラフイーで測定した。出発材料に存
在するコレステロールの全量のうち、70.6重量%
が生成メインフラクシヨンに含有していたことを
確めた。 例 直径2.5cmの二重壁吸着カラムに0.063〜0.2mmの
粒度を有する80gのシリカゲル(メルク60)を充
填した。温水をカラムジヤケツトに通してカラム
を40℃の温度に加熱した。クロマトグラフ処理す
べき混合物として羊毛脂をメタノールで再エステ
ル化して得た12.7%コレステロール含有量を有す
る羊毛脂の再エステル化生成物を用いた。この混
合物32gをヘプタン−アセトン19:1(V:V)
溶液64mlでカラムに通した。次いで、カラムをヘ
プタン−アセトン19:1(V:V)の混合物で40
℃の一定温度で溶離した。液体の流れを1時間当
り0.3の溶離液にし、溶離時間を約4時間にし
た。フラクシヨンコレクターによつて同じフラク
シヨンを例に記載するように回収した。コレス
テロールのメインフラクシヨンは液体1当り1
gの乾燥物質を含有していた。溶剤混合物の留去
後、コレステロール含有量64.1%を有する粗コレ
ステロール6.05g(出発混合物の重量に対して
18.9重量%)を得た。出発混合物に存在するコレ
ステロールの全量のうち、95.3重量%が生成メイ
ンフラクシヨンに含有するのを確めた。 例 直径3.4cmの二重壁吸着カラムを例に記載し
た80gの充填材で充填した。カラムを50℃の温度
に加熱した。クロマトグラフ処理すべき混合物と
して27.2%のコレステロール含有量を有する羊毛
脂の鹸化生成物を使用し、この混合物32gをヘプ
タン−アセトン19:1(V:V)溶液64mlでカラ
ムに通した。 次いで、カラムをヘプタン−アセトン19:1
(V:V)混合物で50℃の一定温度で溶離した。
液体の流れを1時間当り0.54の溶離液にし、溶
離時間を約3.5時間にした。フラクシヨンコレク
ターによつて同じフラクシヨンを例に記載する
ようにして回収した。コレステロールのメインフ
ラクシヨンは液体1当り9gの乾燥物質を含有
していた。溶剤混合物の留去後、11.8gの粗コレ
ステロールを得た。この粗コレステロールは混合
物の重量に対して37.1重量%で、69.1%のコレス
テロール含有量を有していた。出発混合物に存在
するコレステロールの全量のうち、94.0重量%が
生成メインフラクシヨンに存在するのを確めた。 例 例で記載した吸着カラムを例に記載した充
填材100gで充填した。クロマトグラフ処理すべ
き混合物として25.8%のコレステロール含有量を
有する羊毛脂の鹸化生成物を用い、この混合物20
gをヘプタン−n−ブチルアセテート4:1
(V:V)溶液20mlでカラムに供給した。 次いで、カラムを常温においてヘプタンおよび
n−ブチルアセテート5:1(V:V)の混合物
で溶離した。液体の流れを1時間当り0.23の溶
離液にし、溶離時間を約7時間にした。同じフラ
クシヨンを例に記載するフラクシヨンコレクタ
ーによつて回収した。 コレステロールのメインフラクシヨンは液体1
当り11gの乾燥物質を含有していた。溶剤混合
物の留去後、5.98gの粗コレステロールを得た。
この粗コレステロールは混合物重量に対して29.9
重量%で、79.6%のコレステロール含有量を有し
ていた。 出発混合物に存在するコレステロールの全量の
うち、92.2重量%が生成メインフラクシヨンに存
在するのを確めた。 例 例に記載する吸着カラムの例に記載した充
填材100gで充填した。クロマトグラフ処理すべ
き混合物として25.8%のコレステロール含有量を
有する羊毛脂の鹸化生成物を用い、この混合物30
gをトルエン溶液30mlでカラムに通した。次い
で、カラムを常温においてトルエンで溶離した。
液体の流れを1時間当り0.32の溶離液にし、溶
離時間を約7.5時間にした。同じフラクシヨンを
例に記載するようにフラクシヨンコレクターに
よつて回収した。コレステロールのメインフラク
シヨンは液体1当り6gの乾燥物質を含有して
いた。溶剤の留去後、7.87gの粗コレステロール
を得た。この粗コレステロールは出発混合物の重
量に対して26.2重量%で、81.3%の含有量を有し
ていた。出発混合物に存在するコレステロールの
全量のうち、82.7重量%が生成メインフラクシヨ
ンに存在するのを確めた。 同じ吸着カラムを予備処理せずに次の分離に使
用した。この場合、同量の同じ混合物をカラムに
通した。溶離は最初の処理におけると同様に行な
つた。コレステロールのメインフラクシヨンは溶
液1当り9gの乾燥物質を含有していた。溶剤
の留去後、7.57gの粗コレステロールを得た。こ
の粗コレステロールは出発混合物の重量に対して
25.2重量%で、82.1%のコレステロール含有量を
有していた。出発混合物に存在するコレステロー
ルの全量のうち、80.3重量%が生成メインフラク
シヨンに存在するのを確めた。 例 内径2.22cmの吸着カラムを100gのアルミナメ
ルクアート・1097で充填した。クロマトグラフす
べき混合物として67.5%のコレステロール含有量
を有する生成物のトルエン溶液25mlを用いた。コ
レステロール含有生成物は鹸化羊毛脂のクロマト
グラフ分離によつて得た種々のコレステロールフ
ラクシヨンを組合せて得た。次いで、カラムを常
温においてトルエンで溶離した。液体の流れを1
時間当り0.30の溶離液にし、溶離時間を約6時
間にした。同じフラクシヨンを例に記載したフ
ラクシヨンコレクターによつて回収した。コレス
テロールのメインフラクシヨンは液体1当り4
gの乾燥物質を含有していた。溶剤の留去後、
78.7gの含有量を有する粗コレステロール5.93g
を得た。 同じ吸着カラムを3回の次の分離のために予備
処理せずに順次に用いた。この場合、各分離にお
いては同じ量の混合物を用いた。溶離後、それぞ
れ84.7、84.6および84.1%のコレステロール含有
量を有するコレステロールのメインフラクシヨン
3.79、5.05および5.33gを得た。 例 例に記載する吸着カラムを例に記載する充
填材160gで充填した。クロマトグラフすべき混
合物として24.9%コレステロール含有量を有する
羊毛脂の鹸化生成物を用い、この混合物64gをヘ
プタン−アセトン19:1(V:V)の溶液128mlで
カラムに供給した。次いで、カラムを常温におい
てヘプタン−アセトン19:1(V:V)混合物で
溶離した。液体の流れを1時間当り0.44の溶離
液にした。全処理時間を6.5時間にした。溶離は
旋光計によつて行なつた。メインフラクシヨンは
液体1当り11gの乾燥物質を含有していた。溶
剤の留去後、70.0%の含有量を有する粗コレステ
ロール22.3gを得た。出発混合物に存在するコレ
ステロールの全量のうち、97.8重量%が生成メイ
ンフラクシヨンに存在することを確めた。 例 例に記載する吸着カラムを例に記載した充
填材80gで充填した。クロマトグラフ処理すべき
混合物として50.0%のコレステロール含有量を有
する動物質脂肪酸の鹸化蒸留残留物、すなわち、
牛脂残留物を用い、この混合物16gをヘプタン−
アセトン19:1(V:V)溶液64mlでカラムに通
した。次いで、カラムを40℃においてヘプタン−
アセトン18:2(V:V)混合物で溶離した。液
体の流れは1時間当り0.26の溶離液にし、同じ
フラクシヨンを例に記載するフラクシヨンコレ
クターによつて回収した。 コレステロールのメインフラクシヨンは液体1
当り28gの乾燥物質を含有していた。溶剤の留
去後、83.0%の含有量を有する粗コレステロール
8.13gを得た。出発混合物に存在するコレステロ
ールの全量のうち、84.3重量%が生成メインフラ
クシヨンに存在するのを確めた。 例 直径30cmの吸着カラムを例に記載した充填材
20Kgで充填した。クロマトグラフ処理すべき混合
物として24.5%のコレステロール含有量を有する
羊毛脂の鹸化生成物を用い、この混合物8.0Kgを
ヘプタン−アセトン19:1(V:V)溶液で30分
間にわたりカラムに通した。次いで、カラムを常
温においてヘプタン−アセトン19:1(V:V)
混合物で溶離した。液体の流れを1時間当り70
の溶離液にした。溶離は旋光計および屈折計によ
る溶離液の流れにおける旋光および屈折の測定に
より行なつた。コレステロールのメインフラクシ
ヨンは液体1当り約15gの乾燥物質を含有して
いた。溶剤の留去後、73.7%の含有量を有する粗
コレステロール2.5Kgを得た。出発混合物に存在
するコレステロールの全量のうち、93.9重量%が
生成メインフラクシヨンに存在することを確め
た。 同じ吸着カラムを3回の次の分離のために予備
処理せずに順次に用いた。この場合、各分離にお
いては同一量の同一出発材料を用いた。溶離後、
それぞれ72.8および73.7%のコレステロール含有
量を有する粗コレステロールのメインフラクシヨ
ン2.37および2.29Kgを得た。出発混合物に存在す
るコレステロールの全量のうち、それぞれ86.8お
よび84.6重量%がかかるメインフラクシヨンに存
在するのを確めた。 例 例に記載した吸着カラムを例に記載した充
填材32Kgで充填した。クロマトグラフ処理すべき
混合物として24.9%のコレステロール含有量を有
する羊毛脂の鹸化生成物を用い、この混合物12.8
Kgをヘプタン−アセトン19:1(V:V)溶液で
30分間にわたりカラムに供給した。次いで、カラ
ムを常温においてヘプタン−アセトン19:1
(V:V)混合物で溶離した。液体の流れは1時
間当り70の溶離液にした。溶離を例に記載す
るように行なつた。コレステロールのメインフラ
クシヨンは液体1当り17gの乾燥物質を含有し
ていた。溶剤の留去後、粗コレステロールを後で
示す表の試験No.1に示す重量およびコレステロー
ル含有量で得た。 同じ吸着カラムを5回の次の分離のために予備
処理せずに順次に用いた(表の試験No.2〜6)。
この場合、各分離において同一量の同一出発材料
を用いた。溶離後、表に示す結果を得た。試験No.
5および6において、溶離を大きい液体の流れ、
すなわち、210/時の溶離液で行なつた。試験
No.6の後、カラムをアセトンで洗浄してカラム充
填材を再生した。カラム充填材の再生後、カラム
を次の分離(試験No.7)のために用い、この結果
を表に示す。 表における第1欄には生成メインフラクシヨン
からの粗コレステロールの量を示し、その第2欄
にコレステロール含有量を示している。表の第3
欄には与えられた出発混合物におけるコレステロ
ールの全量に対するコレステロールの重量%を示
している。
【表】 例 XI 結晶化をクロマトグラフ分離により得たコレス
テロールによつて行なつた。 (a) 49.6%の含有量を有する粗コレステロール
12.00gを沸騰しながら30mlのエタノールに溶
解した。溶液を撹拌しながら3時間にわたり15
℃に冷却した。生成した結晶沈澱物を別し、
約15℃のエタノール15mlで洗浄した。88.3%の
コレステロール含有量を有する結晶5.07g(結
晶化収率42.3%)を得た。コレステロール収
率、すなわち、出発材料中における純粋コレス
テロールに対する結晶中における純粋コレステ
ロールの収率は75.2%であつた。 (b) 67.6%の含有量を有する粗コレステロール
100.0gを沸騰しながら300mlのアセトンに溶解
した。溶液を撹拌しながら3時間にわたり約20
℃に冷却し、次いで常温に一夜放置し、最後に
撹拌しながら1時間にわたり15℃に冷却した。
生成した結晶沈澱物を別し、100mlのアセト
ンで洗浄した。空気中80℃で乾燥した後、88.8
%のコレステロール含有量および142.3〜145.0
℃の溶融範囲を有する結晶68.1gを得た。結晶
収率は68.1%およびコレステロール収率は89.5
%であつた。 (c) 70.5%の含有量を有する粗コレステロール
200.0gを加熱しながら600mlの酢酸に溶解し
た。溶液を撹拌しながら4時間にわたり約20℃
に冷却し、次いで常温で一夜放置し、最後に撹
拌しながら1時間15℃に冷却した。生成した結
晶沈澱物を別し、200mlの酢酸でおよび3回
の200mlの水で順次に洗浄した。空気中80℃で
乾燥した後、95.5%のコレステロール含有量お
よび147.2〜148.0℃の溶融範囲を有する結晶
140.2gを得た。結晶化収率は70.1%およびコ
レステロール収率は95.0%であつた。 (d) 72.4%の含有量を有する粗コレステロール
100.0gを沸騰しながら120mlのイソプロパノー
ルおよび180mlのメタノールの混合物に溶解し
た。溶液を撹拌しながら3時間にわたり約20℃
に冷却し、次いで常温で一夜放置し、最後に撹
拌しながら1時間15℃に冷却した。生成した結
晶沈澱物を別し、40mlのイソプロパノールお
よび60mlのメタノールの混合物で洗浄した。空
気中80℃で乾燥した後、93.2%のコレステロー
ル含有量および145.9〜147.0℃の溶融範囲を有
する結晶70.0gを得た。結晶化収率は70.0%お
よびコレステロール収率は90.1%であつた。 例 XII 内径2.5cmの二重壁吸着カラムに80gのシリカ
ゲル(メルクアート(Merck art.)7734)を充
填した。温水をカラムジヤケツトに通してカラム
を25℃の温度に加熱した。クロマトグラフ処理す
べき混合物として35.1%の植物質ステロール含有
量、すなわち、それぞれ18.9、8.1および8.1%の
シト−、カンベ−およびスチグマ−ステロール含
有量を有する粗大豆油からの鹸化生成物を用い、
この混合物26.7gをトルエン−アセトン29:1
(V:V)の62ml溶液でカラムに通した。次いで、
カラムをトルエン−アセトン29:1(V:V)の
混合物により2:1(V:V)に徐々に変化させ
る勾配溶離によつて溶離した。液体の流れは1時
間当り0.5の溶離液にし、全溶離時間を約4時
間にした。82.3%のステロール(それぞれ44.6、
19.0および18.8%のシト−、カンベ−およびスチ
グマ−ステロール)含有量を有する11.2gの乾燥
物質を含有する溶離液493mlをメインフラクシヨ
ンとして回収した。出発混合物に存在するステロ
ールの全量のうち、98.2重量%がメインフラクシ
ヨンに存在するのを確めた。 例 例に記載した吸着カラムに、トルエンおよび
アセトン29:1(V:V)混合物に含有した例
に記載した充填材80gを充填した。クロマトグラ
フ処理すべき混合物として植物質油からの脂肪酸
の混合蒸留ピツチから得た31.9%の植物質ステロ
ール含有量、すなわち、それぞれ21.0、7.4およ
び3.5%のシト−、カンベ−およびスチグマ−ス
テロール含有量を有する鹸化生成物を用い、この
混合物30.2gをトルエン−アセトン29:1(V:
V)の64ml溶液でカラムに通した。次いで、カラ
ムを25℃でトルエン−アセトン29:1(V:V)
混合物により2:1(V:V)に徐々に変化させ
る勾配溶離によつて溶離した。液体の流れは1時
間当り0.5の溶離液にし、全溶離時間を約4時
間にした。13.6gの乾燥物質を含有し、かつ69.0
%の植物質ステロール(それぞれ45.5、15.7およ
び7.8%のシト−、カンベ−およびスチグマ−ス
テロール)含有量を有する溶離液950mlをメイン
フラクシヨンとして得た。出発混合物に存在する
ステロールの全量のうち、97.5重量%が得られた
メインフラクシヨンに存在することを確めた。 例 例に記載した吸着カラムに、トルエンおよび
アセトン29:1(V:V)混合物に含有した例
に記載した充填材80gを充填した。クロマトグラ
フ処理すべき混合物として動物質および植物質油
脂からの脂肪酸の混合蒸留ピツチから得た20.4%
のコレステロール含有量および12.5%の植物質ス
テロール、すなわち、シト−、カンペ−およびス
チグマ−ステロール含有量を有する鹸化生成物を
用い、この混合物の28.6gをトルエン−アセトン
29:1(V:V)の64ml溶液でカラムに通した。
次いで、カラムを常温でトルエン−アセトン29:
1(V:V)混合物により2:1(V:V)に徐々
に変化させる勾配溶離によつて溶離した。液体の
流れは1時間当り0.5の溶離液にし、全溶離時
間を4時間にした。10.25gの乾燥物質を含有し、
かつ52.0%のコレステロール含有量および30.5%
の植物質ステロール含有量を有する溶離液636ml
をメインフラクシヨンとして回収した。出発混合
物において存在するコレステロールの全量のう
ち、91.4重量%が得られたメインフラクシヨンに
存在することを確めた。 例 例に記載した吸着カラムに、ヘプタンおよび
アセトン19:1(V:V)の混合物に含有した165
gのシリカゲルを充填した。22.2%のイソコレス
テロール含有量を有する羊毛脂の鹸化生成物40.6
gをクロマトグラフ処理すべき混合物としてヘプ
タンおよびアセトンの混合物の約85ml溶液でカラ
ムに通した。次いで、カラムをヘプタン−アセト
ン19:1(V:V)混合物で溶離した。液体の流
れは1時間当り377mlの溶離液にし、全溶離時間
を約6時間にした。溶離中、315mlの溶離液をフ
ラクシヨンに回収し、揮発性成分を留去後46.4%
のイソコレステロール(ラノステロールおよびジ
ヒドロラノステロール)含有量を有する乾燥物質
7.48gを得た。この物質をヘプタンおよメタノー
ル1:1(V:V)の混合物から再結晶し、95.3
%の含有量を有する結晶イソコレステロール3.06
gを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 動物および植物油脂からの鹸化生成物および
    再エステル化生成物からなる群から選択するステ
    ロール含有材料の溶液を充填カラム上に供給し、
    次いでカラムを1または2種以上の有機溶剤また
    はその混合物で溶離することによつて単一カラム
    クロマトグラフ分離し、次いで溶離液を製薬用途
    に適当な純度に簡単な精製によつてステロールを
    前記ステロール含有材料から単離する方法におい
    て、アルミナ、珪酸マグネシウム、シリカゲルま
    たはこれらの混合物をステロール含有材料の重量
    の大体10倍の量で充填したカラムを用いてステロ
    ールを商業的生産量で単離することを特徴とする
    ステロールの単離方法。 2 クロマトグラフ分離を常温または僅かに高い
    温度で行う特許請求の範囲第1項記載のステロー
    ルの単離方法。 3 溶離中、溶離剤の組成を変化させない特許請
    求の範囲1または2項記載ステールの単離方法。 4 芳香族炭化水素、または炭化水素を主として
    含有する脂肪族または脂環式炭化水素と極性有機
    溶剤との混合物を溶離剤として用いる特許請求の
    範囲第3項記載のステロールの単離方法。 5 シリカゲルをカラム充填材として用い、炭化
    水素を80〜98容量%の割合で存在させる6〜9個
    の炭素原子を有する脂肪族炭化水素および低級脂
    肪族ケトンまたは低級脂肪族エステルの混合物を
    溶離剤として用いる特許請求の範囲第4項記載の
    ステロールの単離方法。 6 19容量部のヘプタンおよび1容量部のアセト
    ンの混合物を溶離剤として用い、羊毛脂の鹸化に
    より得たアルコール混合物、または羊毛脂を低級
    脂肪族アルコールで再エステル化して得たエステ
    ル混合物からコレステロールを商業的生産量で単
    離する特許請求の範囲第5項記載のステロールの
    単離方法。
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