JPH0141543Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動木枠組立装置において材料の供給
状態を外部からも駆使できる表示器によつて表示
するようにした材料位置決めの検出・表示装置に
関するものである。

（従来技術とその問題点） 一般に、所定の位置に位置決めされた材料の組
立や加工等を行なう自動機は、材料が決められた
位置に供給されたときにのみ作動し、材料が未供
給だつたり、供給されても所定の位置に位置決め
されていないときは、機械の作動を停止させなけ
ればならない。なぜならば、供給不良の状態で作
動させ続けると、組立、加工等にも不良が生じる
ほか、機械に無理な力が加わつて損傷するおそれ
があるからである。したがつて、材料の供給状態
を表示器で表示させる装置は従来から知られてい
る。

しかしながら、従来の表示装置は材料が未供給
であるとか不良状態であるとかの事実を表示する
のみであつて、特定の材料が特定の位置決め部に
位置決めされて供給されているかどうかを特定し
て表示するものではなかつたから、どの材料がど
の位置に位置決めされていないのかということは
理解することができず、このため上記表示器に表
示が出たときは、全ての材料、全ての供給位置に
ついてその供給状態を逐一時間をかけてチエツク
しなければならないという不都合があつた。

（考案の技術的課題） 本考案は上記欠点を解消し、材料の供給や位置
決め不良を各材料又は位置決め部毎に表示器で表
示することによつてそのチエツクを容易に行なう
ことができる自動木枠組立装置における材料位置
決めの検出・表示装置を提供することをその技術
的課題とする。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本考案に係る自動木
枠組立装置における材料位置決めの検出・表示装
置は、木枠を形成する各材料毎に該材料を順次木
枠形成部へ供給する材料供給部が木枠形成部を中
心として放射状に配置され、木枠形成部には各供
給部から供給される材料を木枠を形成する所定位
置に位置決め設定する位置決め部が各材料毎に形
成されており、前記位置決め部の近傍には材料の
位置決め面から材料の供給方向に突出付勢された
検出端を備えた材料検出装置が配置され、各材料
検出装置には材料の位置決めが行なわれていない
ことを表示する表示手段を各々接続するととも
に、該表示手段を上記木枠形成部の各材料及び各
位置決め部に対応させて表示器上に配設したこと
を特徴とする。

（考案の作用、効果） 上述の構成により、自動木枠組立装置の材料供
給部に材料が供給される場合、例えば供給された
材料が二つの位置決め部のうち一方に位置決めさ
れない状態で供給されると、その材料の上記一方
の位置決め部の近傍に配置された材料検出装置に
よつて検出され、さらに表示手段により外部の表
示器に表示される。この表示器は各材料検出装置
に接続された表示手段を上記各各材料及び各位置
決め部に対応させて外部から目視可能な位置に設
けられているので、どの材料がどの位置で位置決
め不良状態で供給されたかを簡単にチエツクする
ことができる。もちろん、材料が供給されないと
きは所定の位置決め部に位置決めされないから、
これにより材料未供給をチエツクすることができ
る。したがつて、本考案によれば、材料の供給状
態をチエツクすることによる作業停滞を有効に防
止することができる。

（実施例） 以下、図面によつて本考案の実施例につき説明
する。

図において、符号１は自動木枠組立装置におけ
る木枠形成部を示す。この木枠形成部１は木枠を
形成するところで、該木枠形成部１を中心として
放射状に木枠を形成する材料毎に材料供給部２
ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄが配置されているととも
に、これら材料供給部２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの
端部にはそれぞれ各材料Ｍ毎にその左右両端に、
所定の位置決め部３ａ，３ｂが設けられている。
そして、上記木枠形成部１において各材料供給部
２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄから供給された各材料Ｍ
が各位置決め部３ａ，３ｂに供給されたとき方形
の木箱枠に枠組みされるように構成されている。

なお、木枠形成部１で方形に組まれた材料Ｍは
枠組み状態のまま移送され、カツター装置等によ
つて釘打ちされて連結固定される。

次に、上記各材料供給部２ａ，２ｂ，２ｃ，２
ｄの位置決め部３ａ，３ｂの近傍には上記材料Ｍ
の供給状態を検出して表示する検出・表示装置が
設けられている。この材料検出・表示装置は、供
給された材料Ｍ毎に定められた位置決め部３ａ，
３ｂの近傍にそれぞれ配置された材料検出装置４
ａ，４ｂと、各材料検出装置４ａ，４ｂに接続さ
れた表示手段５，５と、これら表示手段５を上記
各材料供給装置の位置決め部３ａ，３ｂに対応さ
せて配置した表示器６とから構成されている。

材料検出装置４ａ，４ｂは、第３図に示すよう
に、材料Ｍの供給方向に摺動自在に配設されたシ
ヤフト７の後部近傍にマイクロスイツチ８を設け
てなり、上記シヤフト７はバネ９によつて材料Ｍ
の位置決め面から材料Ｍ側に突出付勢され、ま
た、マイクロスイツチ８に設けられた接点アーム
１０はシヤフト７が上記バネ９に抗して摺動した
ときにシヤフト７の後部ドツグ１１に押圧されて
作動し、マイクロスイツチ８がONするように形
成されている。

各材料検出装置４ａ，４ｂにはランプ、ブザー
等の表示手段５が接続され、これら表示手段５は
表示器６に配設されている。表示器６には上記各
材料供給装置の位置決め部３ａ，３ｂに対応する
部分が設けられ、上記表示手段５は上記木枠形成
部１の各材料Ｍ及び各位置決め部３ａ，３ｂに対
応させて配設されている。すなわち、表示器６は
四方からの材料供給部２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄと
各材料供給部２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄの左右の位
置決め部３ａ，３ｂに対応して四辺形の各辺に２
個ずつの表示手段５，５とにより構成されてい
る。そして、上記表示手段５は材料Ｍの各材料検
出装置４ａ，４ｂのマイクロスイツチ８を含む回
路中に形成され、表示器６に配置されている。表
示器６は外部から目視可能な位置、例えば機械の
操作位置の周辺、機械近傍の柱等に配置されてい
る。

なお、上記自動木枠組立装置は、上記表示器６
又は他の装置に関連させて異常が発生した場合に
は作動を停止するように構成されているものとす
る。

材料Ｍの検出・表示装置は上述のように構成さ
れているから、機械稼動中に例えば第２図に示す
ように材料供給部２ａにおける一つの材料位置決
め部３ａの手前にごみ１２が詰まつて所定の位置
に位置決めされていないときは、他の検出装置４
ｂのマイクロスイツチはON状態となるにも拘ら
ず、上記位置決め部３ａに設けられた材料検出装
置４ａのマイクロスイツチだけはOFF状態とな
つているため、表示器６の上記OFF状態のマイ
クロスイツチに接続する表示手段５は反応しな
い。このため、自動木枠組立装置の作動は停止す
る。

異常のチエツクにあたつては、表示器６は外部
から目視できる位置に設けられているから、表示
手段５により異常を即座に確認することができ
る。しかも、表示手段５は各材料及び各位置決め
部に対応させて配置されているから、異常がどの
位置で生じたかも直ちに正確にチエツクすること
ができる。したがつて、異常原因の除去に迅速に
対応することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動木枠組立装置における材料位置決
めの検出・表示装置の平面図であり、第２図は材
料の供給異常態様の一例の説明図、第３図は材料
検出装置の説明図である。 符号Ｍ……材料、１……木枠形成部、２ａ，２
ｂ，２ｃ，２ｄ……材料供給部、３ａ，３ｂ……
位置決め部、４ａ，４ｂ……材料検出装置、５…
…表示手段、６……表示器、８……マイクロスイ
ツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 木枠を形成する各材料毎に該材料を順次木枠形
   成部へ供給する材料供給部が木枠形成部を中心と
   して放射状に配置され、木枠形成部には各供給部
   から供給される材料を木枠を形成する所定位置に
   位置決め設定する位置決め部が各材料毎に形成さ
   れており、前記位置決め部の近傍には材料の位置
   決め面から材料の供給方向に突出付勢された検出
   端を備えた材料検出装置が配置され、各材料検出
   装置には材料の位置決めが行なわれていないこと
   を表示する表示手段を各々接続するとともに、該
   表示手段を上記木枠形成部の各材料及び各位置決
   め部に対応させて表示器上に配設したことを特徴
   とする自動木枠組立装置における材料位置決めの
   検出・表示装置。