JP2000190135A - 位置決め装置の位置決め方法 - Google Patents

位置決め装置の位置決め方法

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JP2000190135A
JP2000190135A JP10367806A JP36780698A JP2000190135A JP 2000190135 A JP2000190135 A JP 2000190135A JP 10367806 A JP10367806 A JP 10367806A JP 36780698 A JP36780698 A JP 36780698A JP 2000190135 A JP2000190135 A JP 2000190135A
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positioning
positioning device
operation unit
servomotor
slide table
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Kazutsugu Fukita
和嗣 吹田
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者にとって負担の少ない位置決め装置の
位置決め方法を提供する。 【解決手段】 その位置決め装置10が配置される作業
ステーション内に、前記動作部37aを位置決めする際
の目印となるマーキング54を付す工程と、バックアッ
プ時に、そのマーキング54に動作部37aが一致する
ように手動で動作部37aを移動させる工程とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車の
組立を行う作業ステーションにおいて、ワークを所定の
位置に位置決め保持する位置決め装置の位置決め方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の組立を行う作業ステーションに
おいて、ワークを所定の位置に位置決めする位置決め装
置としては、特開平6−304788号公報に記載され
たものが知られている。この位置決め装置では、ワーク
を保持するための治具を先端に備えたアーム(動作部)
が、サーボモータにより移動可能な構成となっている。
そして、サーボモータの駆動量を制御装置により制御す
ることにより、治具の位置決め位置を変え、サイズが異
なる複数種類のワークを保持できるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような位置決め装
置は、作業中に種々の理由で異常処理され設備が停止す
る場合がある。このような場合、設備が停止したタイミ
ングに応じて種々の位置決め位置にアーム(動作部)等
を位置決めし作業を開始する必要がある。例えば、所定
の位置に位置決め中に設備が停止した場合には、設備の
原点若しくは位置決めの途中であった位置決め位置に動
作部を移動させてから作業を開始することになる。この
ような位置決め作業は手動で行われるが、高い精度が要
求されるため作業者にとって負担の大きい作業であっ
た。また、このような位置決め装置では、サーボモータ
により治具が所定の位置に位置決めされた後、作業者に
より治具にワークがセットされる。この時、作業者への
安全からサーボモータの電源が切られるが、従来はサー
ボモータの電源が切れたかどうかを作業者が確認してい
た。このため、作業者にとっては作業毎に電源が切れた
かどうかを確認することが必要となり、このような確認
作業は面倒で作業者の負担となっていた。
【0004】したがって、本発明は、上述した問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、作業
者にとって負担の少ない位置決め装置の位置決め方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した位置決め装置の位置決め方法が
創作された。請求項1 記載の位置決め方法によれば、位
置決め装置が配置される作業ステーション内に動作部を
位置決めする際の、目印となるマーキングが施されてい
るため、バックアップ時に動作部を比較的容易に位置決
めすることができる。
【0006】また、請求項1 記載の位置決め方法におい
ては、動作部を位置決め位置に精度良く位置決めする必
要がある。このような場合、請求項2 記載の位置決め方
法が有効である。請求項2 記載の位置決め方法によれ
ば、作業ステーションに設けるマーキングを位置決め部
材が係合する位置決め用係合部とし、動作部にもこの位
置決め部材と係合する動作部用係合部が形成され、この
両係合部に位置決め部材が同時に係合するように動作部
が位置決めされる。したがって、動作部を精度良く位置
決めすることができる。
【0007】ここで、このような位置決め装置において
は、ワークの種類変更等により位置決め位置が変更する
場合がある。してがって、ワークの種類変更毎に、マー
キングの位置を変更する必要が出てくる。この場合、請
求項3 記載の位置決め方法が有効である。請求項3記載
の位置決め方法によれば、マーキングが着脱可能なブロ
ックに形成されるため、この基準ブロックの数及び位置
を変更するだけで、ワークの種類変更に対応することが
できる。
【0008】なお、本発明の他の一面として、作業者の
負担を少なくするために通常運転時において動作部をサ
ーボモータにより位置決めする際、サーボモータへの電
源が遮断されているかどうかの確認作業の容易化があ
る。この課題に対しては、請求項4記載の位置決め方法
により解決することができる。請求項4 記載の位置決め
方法では、動作部を位置決め位置に移動させた後、サー
ボモータの電源を遮断する。電源が遮断されると、接点
が開く又は閉じるので、位置センサの信号をこの接点を
介して検出すると、遮断前と後ではその信号が変化す
る。この接点で検出された信号(信号変化)に基づいて
作業者への作業可能の信号が出される。したがって、作
業者が直接サーボモータへの電源の遮断がされているこ
とを確認しなくても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態に係る
位置決め装置の概略構成について説明する。図1 は、位
置決め装置の概略構成を示す図面である。この位置決め
装置10は、制御装置20と、制御装置20により制御
されるサーボモータ11と、サーボモータ11の動力が
伝達されるボールネジ15と、ボールネジ15の動力が
伝達され位置決めされる動作部16を有する。
【0010】制御装置20は、一般的なコンピュータに
より構成されるもので、ROM等に記憶されたプログラ
ムに従いサーボモータ11を制御する機能を有するサー
ボモータ制御部21と、位置センサ12の信号により動
作部16の位置を監視する位置監視部22と、サーボモ
ータ11及びサーボモータ制御部21への通電状態の変
化により開閉する接点23と、接点23を介して検出し
た位置センサ12の信号に基づいて作業者への作業可の
指示を出す作業指示部24を有する。ここで、接点23
には、メーク接点、ブレーク接点等の種々の接点を使用
することができる。メーク接点を使用した場合は、サー
ボモータ11とサーボモータ制御部21への電源の遮断
により接点は開き、ブレーク接点を使用した場合は、電
源の遮断により接点は閉じるように働く。本実施形態で
は、接点としてブレーク接点を使用した。具体的には、
マグネットコンタクタM/Cを使用した。なお、作業指
示部24で作業可能と判断した場合の作業者への指示
は、ランプを点灯させても良いし、音を出して知らせる
ものであっても良い。
【0011】サーボモータ11は、モータ13と、ブレ
ーキ14と、位置センサ12が一体となったユニットで
構成される。サーボモータ11としては、市販されてい
るものが使用でき、例えばACサーボモータ、DCサー
ボモータ等の電動式サーボモータや、油圧式サーボモー
タ、空気式サーボモータ等の種々のモータを使用でき
る。本実施の形態では、油配管・空気配管を不要とし、
位置決め装置をコンパクト化するために電動式のサーボ
モータを使用している。ブレーキ14は、サーボモータ
11の出力軸(ボールネジ15)にブレーキを掛けるた
めの制動手段として機能する。本実施の形態では、サー
ボモータ11にブレーキ12が組み込まれた市販されて
いるものを使用したが、必ずしも市販されているものを
使用する必要はなく、別途ブレーキ14をサーボモータ
11の出力軸に取り付けるようにしても良い。位置セン
サ12は、サーボモータ11の出力軸の角度変化等を検
出する位置検出手段であり、本実施の形態ではサーボモ
ータ11の出力軸の角度変化を検出するエンコーダを用
いた。なお、本実施の形態では、位置センサ12として
エンコーダを使用したが、サーボモータ11の出力軸の
角度を検出するものとしては、エンコーダ以外にも、ポ
テンションメータ、レゾルバ等の角度を検出するもの、
タコジェネレータ等のようにサーボモータの角速度を検
出するもの等どのようなものであっても良い。すなわ
ち、サーボモータ11の出力軸の角度に関する物理量を
検出できるものであればどのようなものであっても良
い。このように構成されるサーボモータ11の出力軸の
回転は、ボールネジ15に伝達される。ボールネジ15
は、動作部16に形成した雌ネジと係合しボールネジ1
5の回転を動作部16の直線運動に変換している。すな
わち、本実施の形態では、ボールネジ15が動作部16
に運動を伝達する伝達軸となる。
【0012】また、動作部16には、図示省略したがワ
ークを所定の姿勢に保持するクランプ機構が設けられ
る。したがって、動作部16が所定の位置に位置決めさ
れることにより、ワークも所定の位置に位置決めされ
る。このようなクランプ機構としては、ワークに開けら
れた穴にクランプピンを差し込んでクランプするピンク
ランプ機構や、ワークの形状に沿ったゲージプレートで
ワークをクランプするゲージプレート機構や、メカニカ
ルハンドによりクランプするもの等、様々なクランプ機
構を使用することができる。
【0013】上述のように構成される位置決め装置10
の位置決め手順を、図2に基づき説明する。図2に示す
ように、動作部16の目標位置(動作部16に設けた治
具に保持されるワークの位置決め位置)が与えられる
と、モータ13が所定量駆動され動作部16が目標位置
まで移動する(S1)。この際、位置センサ12で検出
されたサーボモータ11の出力軸の角度はサーボモータ
制御部21にフィードバックされ、動作部16が目標位
置となるようにサーボモータ11が制御される。動作部
16が目標位置まで移動するとサーボモータ制御部21
によりブレーキ14が作動されサーボモータ11の出力
軸にブレーキをかけた後、サーボモータ11及びサーボ
モータ制御部21の電源が遮断される(S2)。電源の
遮断は、作業ステーションに配置された上位の制御装置
である図示しない工程制御盤により行われる。サーボ源
の電源遮断後、位置センサ12により動作部16の位置
検出が続けられる(S3)。この検出信号は、制御盤2
0の位置検出部22に送られる。そして、位置検出部2
2に送信された位置センサ12の信号は、ブレーク接点
23を介して作業指示部24にて検出される(S4)。
すなわち、ブレーク接点23はサーボモータ11への電
源がOFF されると接点が閉じるので、位置センサ12の
検出信号をブレーク接点23を介して検出することが可
能となる。そのため、このブレーク接点23を介して位
置センサ12の検出信号が検出できれば、サーボモータ
11への電源の遮断が行われていることを確認すること
ができる。ここで、ブレーク接点23の溶着故障につい
ては溶着チェックを行っている。すなわち、サーボモー
タ11への通電時にブレーク接点23を介して位置セン
サ12の信号の検出を行い、検出できないことを確認す
ることで溶着が起こっていないことを確認する。また、
配線の断線故障等についても安全サイドに働く構成と
し、フェールセーフな構成としている。ブレーク接点2
3を介して位置センサ12からの信号を検出したら、検
出した信号を基にランプを点滅させる等して作業者に作
業指示を出す(S5)。
【0014】このように本実施の形態では従来の位置決
め方法と異なり、ブレーク接点23を介して位置センサ
12の信号を検出することによりサーボモータ11への
電源の供給がOFF されていることを確認でき、これに基
づいて作業者への作業指示が出される。したがって、作
業者が直接サーボモータ11の電源のOFF を確認する必
要が無い。また、動作部16を移動させる時以外は、サ
ーボモータ11、サーボモータ制御部21への電流の供
給が止められているので、消費電力を少なくすることが
でき、かつ設備寿命を伸ばすことができる。また、発熱
量が少ないため、小型のアンプBOXが構成でき、設備
を小型化することができる。同時に、発熱量が少ないた
め、熱交換器を小型化又は不要とすることができるので
周辺機器の熱対応と併せて低コスト化が可能となる。
【0015】なお、上述した実施の形態では、ブレーク
接点を使用したが、これに限られずメーク接点を使用し
ても良い。メーク接点を使用した場合はメーク接点を介
して検出する位置センサ12の信号は、サーボへの電源
がONの時に検出でき、サーボへの電源がOFFの時に
検出できなくなる。したがって、メーク接点を介して位
置センサ12の信号が検出できない時にサーボの電源が
OFFされていると判断することができる。
【0016】次に、図1に示すような位置決め装置10
の機械故障等の異常処理時のバックアップ方法につい
て、図3に示す位置決め装置を例に具体的に説明する。
図3は、位置決め装置10の全体の斜視図である。図3
に示すように、位置決め装置10は、二つの治具39を
夫々x方向及びy方向に移動させるための機構を備え
る。即ち、X方向スライドテーブル37aをx方向に移
動させるための第1X軸サーボモータ31と、X方向ス
ライドテーブル37bをx方向に移動させるための第2
X軸サーボモータ32を有し、第1X軸サーボモータ3
1により駆動されるボールネジと、第2X軸サーボモー
タ32により駆動されるボールネジを第1アダプタプレ
ート33内に夫々収納している。この二つのボールネジ
は、X方向スライドテーブル37aとX方向スライドテ
ーブル37bに形成した雌ネジに夫々係合し、X方向ス
ライドテーブル37a、X方向スライドテーブル37b
をx方向に移動可能な構成となっている。このX方向ス
ライドテーブル37aには、第1Y軸サーボモータ34
が組付けられ、X方向スライドテーブル37a上のY方
向スライドテーブル38aをy方向に移動可能としてい
る。即ち、第1Y軸サーボモータ34の回転は伝達機構
36によりX方向スライドテーブル37a内に収容した
ボールネジに伝達される。このボールネジの回転は、Y
方向スライドテーブル38aに伝えられY方向スライド
テーブル38aがy方向に移動する機構となっている。
このように本実施の形態の位置決め装置10ではY方向
スライドテーブル38がX方向スライドテーブル37a
と一体となってx方向に移動でき、またY方向スライド
テーブル38aは単独でX方向スライドテーブル37a
に対して移動するような構成となっている。X方向スラ
イドテーブル37bについても、同様な機構により、第
2Y軸サーボモータ35の回転が伝達機構36によりY
方向スライドテーブル38bに伝えられY方向スライド
テーブル38bがy方向に移動する。Y方向スライドテ
ーブル38a、38bには、高さ方向に一定の距離を設
けて治具39が取り付けられ、ワークを支持できるよう
な構成となっている。
【0017】上述のように構成される位置決め装置10
では、第1アダプタプレート33及びX方向スライドテ
ーブル37a,37bに収容される4本のボールネジ
は、手動により回転できる様に手動駆動機構がその端部
に取り付けられるように構成されている。この手動駆動
機構を、図4に基づいて説明する。図4では、X方向ス
ライドテーブル37a内に収容されたボールネジについ
て示している。図4に示すように、サーボモータ34の
回転が伝達されるボールネジ15の端部は、軸受け41
により軸支され、その外側に減速機42が取り付けられ
る。減速機42は安全のため保護カバー40内に収容さ
れる。ボールネジ15の軸端は、保護カバー40より外
側に突出し、この部分は保護カバー40に締め付けボル
トにより着脱可能な取り付け部カバー43により保護さ
れている。このような構成において、ボールネジ15を
手動で動かす場合には、取り付け部カバー43を保護カ
バー40から取り外して、ボールネジ15の軸端に想像
線で示すようにハンドルを取り付け、このハンドルを回
転させることによりボールネジ15を所定量回転させる
こととしている。この場合、単にハンドルだけを取り付
けるようにしても良いが、ボールネジ15の回転量を計
測する計測器も同時に取り付けることが好ましい。この
計測器の測定値を参照することにより位置決め作業を容
易に行うことができるからである。計測器としては、市
販されている種々のものを使用することができ、本実施
形態の場合は、軸の回転量を高精度に読み取る側長機構
部とその値を表示するカウント表示部が一体となったも
のを使用した。このようにボールネジ15を回転させる
ための手動駆動機構を用いたのは、Y方向スライドテー
ブル38を手で直接移動させることとすると、どの程度
回転させたかが全て作業者の勘となってしまい、細かい
調整が困難となるからである。これに対して、上述した
ように軸の端部に回転量を計測するような計測器を設け
てハンドルにより回転させることとすると、この計測器
で軸の回転量が分かるため勘で行うよりもバックアップ
作業が迅速に、かつ容易に行うことができる。また、ハ
ンドルで軸(ボールネジ)を回転させることとすれば、
スムーズにX方向スライドテーブル37a、37bやY
方向スライドテーブル38a、38bを移動させること
ができ、細かい位置調整が可能となるからである。
【0018】次に、図5,6に基づき、X方向スライド
テーブル37a、37b及びY方向スライドテーブル3
8a、38bを所定の位置に位置決めするための位置決
め機構の基本的考え方について説明する。図5はX方向
スライドテーブル37aをx方向の所定位置に位置決め
する場合を示し、図6はY方向スライドテーブル38a
をy方向の所定位置に位置決めする場合を示している。
なお、ここでは、図3に示す装置においては、2箇所の
治具39を有するが、既に説明したようにその機構、動
作は同一であるのでここでは片側のみについて説明す
る。図5に示すように、X方向の動作部であるX方向ス
ライドテーブル37aを位置決めする際には、基準ブロ
ック52と位置決め用プレート51と図示していない位
置決めピン(位置決め部材)を使用する。基準ブロック
52は作業ステーションの定盤100に付されたバック
アップ用のマーキングである。基準ブロック52は、X
方向スライドテーブル37aを位置決め位置に位置決め
した時、位置決め用プレート51の動作部用ピン穴53
と、基準ブロック52の基準ピン穴54の両者に位置決
めピンが差し込めるような位置に固定される。この基準
ブロック52は、ワークの種類毎にその位置決め位置に
設けられる。位置決め用プレート51は、X方向スライ
ドテーブル37aの底面に取付けられ、X方向スライド
テーブル37aの側面に張り出した部分に位置決めピン
が差し込まれる動作部用ピン穴53が形成されている。
本実施の形態では、位置決め用プレート51をX方向ス
ライドテーブル37aと別体で作製しボルトで固定する
ようにしたが、このようにせず一体で作製しても良い。
ただし、一体で作製した場合は、X方向スライドテーブ
ル37aの動作部用ピン穴53の位置が固定されてしま
うので、基準ブロック52を配置するための自由度が低
下する。ここで、基準ブロック52を定盤100に固定
した理由は、位置決め装置10に故障等が生じ修理のた
めに他の位置決め装置に交換する場合、再度原点調整や
位置決め精度の確認を行わなければならない。この際、
定盤100に基準ブロック52が固定してあれば、この
基準ブロック52により容易に原点調整及び位置決め精
度確認を行うことができる。ただし、必ずしもこのよう
にする必要はなく、基準ブロック52を位置決め装置1
0の第1アダプタプレート33の側面に固定するように
しても良い。次に、Y方向の動作部であるY方向スライ
ドテーブル38aを位置決めする際には、図6に示す例
ではX方向スライドテーブル37aの側面に位置決め用
プレート57を設け、この位置決め用プレート57にワ
ークの種類毎の位置決め位置に位置決めピンが差し込ま
れる基準ピン穴58を設ける。次に、Y方向スライドテ
ーブル38の側面に張り出し部56を設け、この張り出
し部56に位置決めピンが差し込まれる動作部用ピン穴
53を設ける。そして、位置決めする時は、Y方向スラ
イドテーブル38の動作部用ピン穴53と、X方向スラ
イドテーブル37aの基準ピン穴58の両者に位置決め
ピンが差し込むことができるように位置調整をする。上
述した例では、Y方向スライドテーブル38aの位置調
整用の基準ピン穴58を、X方向スライドテーブル37
aに設けたが必ずしもこのようにする必要はなく、基準
ブロック52に基準ピン穴58を形成し、その基準ブロ
ック52を定盤100に固定する構成としても良い。こ
こで、図5、図6に示す例では、X方向の位置決め部材
であるX方向スライドテーブル37aと、Y方向の位置
決め部材であるY方向スライドテーブル38aの両者
を、別々の動作部用ピン穴53、基準ピン穴54を設け
て位置決めを行ったが、必ずしもこのようにする必要は
なく、両者を一つの基準ブロック52で位置決めするよ
うにしても良い。すなわち、Y方向スライドテーブル3
8aに設けた動作部用ピン穴53と定盤100又は位置
決め装置10に固定した基準ブロック52の基準ピン穴
54の両者に位置決めピンが差し込まれるように位置決
めを行うのである。このようにすれば、X方向、Y方向
のそれぞれに動作部用ピン穴53、基準ピン穴54を設
ける必要はない。ただし、この場合には基準ブロックを
設ける数等を減らすことはできるが、X方向の調整とY
方向の調整を同時に行う必要があり、図5,6に示す例
のようにすれば、作業者はどちらか一方の軸の位置調整
を行うだけで良いので作業者にとって作業が行い易いも
のとすることができる。
【0019】次に、図7乃至図9に基づいて上述した基
準ブロック52について詳しく説明する。図7はサーボ
モータ、アダプタプレート及びスライドテーブルを取り
出して側面から見た図であり、図8は図7の側面視を示
し、図9は図7の一部を上方から見た図面である。図7
に示すように、X方向スライドテーブル37aの位置決
め位置の基準となるブロックには、その用途に合わせて
種々のものを使用できる。図7に示す基準ブロックの一
番左に示す基準ブロック64aは、原点押当ピン63が
差し込まれる設備上の原点を示す基準ブロックである。
原点押当ピン63はX方向スライドテーブル37aを原
点に位置決めする時に基準ブロック64aに差し込ま
れ、X方向スライドテーブル37aを原点押当ピン63
に押し当てることにより容易にX方向スライドテーブル
37aを原点に位置決めすることができる。図7に示す
真ん中の基準ブロック64bは、位置決めピン62が差
し込まれる基準ピン穴54が一箇所のみ形成された基準
ブロックである。なお、上述した二つの基準ブロック6
4a、64bは、図8に示すように定盤100ではなく
第1アダプタプレート33に固定されるものである。図
7に示す一番右側の基準ブロック64cは、位置決めピ
ン62、原点押当ピン63が差し込まれる基準ブロック
64aと同様の機能を有するが、異なるのは基準ブロッ
ク64cが定盤100に固定される点である。定盤10
0に固定すると、位置決め装置10の交換時において原
点調整等を行い易いことは既に述べた通りである。
【0020】以上のように構成される位置決め装置10
において、何らかの異常処理によりバックアップが必要
になった時の、バックアップの手順について説明する。
まず、作業ステーションにおいて何らかの異常が発生し
た場合、まず、サーボ電源を遮断する(S1)。次に、
サーボモータに組み込まれたブレーキをスイッチにより
開放する(S2)。このように、異常処理時にはサーボ
モータのブレーキが自然に作動するように構成され、フ
ェールセーフな設計となっている。ブレーキを開放する
ことにより、伝達軸(ボールネジ)が自由に回転させる
ことができる。次に、伝達軸の他端の取り付け部カバー
43を保護カバー40からはずし、伝達軸の他端にハン
ドル44を取付ける。そして、異常処理が生じたタイミ
ング・その時のワークの種類から、位置決めすべき位置
決め位置に動作部を位置決めする(S3)。この際、基
準ブロックの基準ピン穴54と動作部の動作部用ピン穴
53の両者に位置決めピン62が差し込まれるように位
置決めされるので、正確な位置に位置決めすることがで
き、また、基準ブロックを目印に位置決めするので容易
に行うことができる。動作部が位置決めされると、ブレ
ーキを再びON状態とし(S4)、サーボ電源を入れて
正常状態に復帰する(S5)。
【0021】このように、上述した位置決め装置では、
基準ピン穴が形成された基準ブロックを作業ステーショ
ン内に設けることにより、異常処理時の動作部の位置決
めを容易に、そして正確に行うことができる。したがっ
て、位置決め作業を行う作業者の熟練度を不要とするこ
とができ、作業者の負担を少なくすることができる。な
お、上述した実施の形態においては、バックアップ時に
サーボモータの位置センサの電源を入れてバックアップ
を行えば、この位置センサで検出したデータを参照にバ
ックアップを行うことができ、更に容易に位置決めを行
うことができる。同様に駆動軸を回転させるハンドルに
軸の回転量を計測できる計測器を取り付ければ、それに
よっても容易に位置決めすることができる。このように
本実施の形態の位置決め装置においては、冗長で複数の
方法により異常処理時の位置決めを行うことができるた
め、設備故障に対する信頼性を高くすることができる。
【0022】なお、上述した位置決め装置においては、
基準ブロック52と動作部16に位置決めピンを差し込
むピン穴を設けたが、本発明はこれに限らず、動作部と
基準ブロックの両者の位置関係を一定の位置関係に容易
に調整できるものであればどのようなものでも良い。例
えば、動作部と基準ブロックの両者に切り欠き部を設
け、この両切り欠き部に係合するような部材(位置決め
部材)を係合させることにより両者の位置関係を一定の
ものとするものであっても良い。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の位置決め
方法によれば、作業者の負担を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る位置決め装置の概
略構成を説明するための図面である。
【図2】図1に示す位置決め装置の正常運転時の、位置
決め手順を示す図面である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る位置決め装置の斜
視図である。
【図4】図3に示す位置決め装置の伝達軸の端部を拡大
して示す図面である。
【図5】図3に示す位置決め装置の異常処理時に位置決
めするための機構を説明するための図面である。
【図6】図3に示す位置決め装置の異常処理時に位置決
めするための機構を説明するための図面である。
【図7】本発明の一実施の形態の位置決め装置の、サー
ボモータ、アダプタプレート及びスライドテーブルを取
り出して側面から見た図である。
【図8】図7に示す部分の側面視を示す図面である。
【図9】図7に示す部分の一部を上方から見た図面であ
る。
【図10】異常処理時のバックアップ作業の手順を示す
図面である。
【符号の説明】
10・・位置決め装置 11・・サーボモータ 12・・位置センサ 13・・モータ 14・・ブレーキ 15・・ボールネジ 16・・動作部 20・・位置決め装置制御盤 23・・ブレーク接点 51・・位置決め用プレート 52・・基準ブロック 100・・定盤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータを制御することにより動
    作部を所定の位置決め位置に移動させる位置決め装置の
    位置決め方法であり、 その位置決め装置が配置される作業ステーション内に、
    前記動作部を位置決めする際の目印となるマーキングを
    付す工程と、 バックアップ時に、そのマーキングに動作部が一致する
    ように手動で動作部を移動させる工程とを有する位置決
    め装置の位置決め方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置決め装置の位置決め
    方法であり、前記位置決め位置に付されたマーキングは
    位置決め部材が係合する位置決め用係合部であって、そ
    の位置決め用係合部に前記位置決め部材が係合した状態
    で前記動作部に設けた動作部用係合部と前記位置決め部
    材が係合するように前記動作部を移動させる位置決め装
    置の位置決め方法。
  3. 【請求項3】 請求項1 又は2のいずれかに記載の位置
    決め装置の位置決め方法であり、前記マーキングは、位
    置決め装置又は位置決め装置が設置される作業ステーシ
    ョンに着脱可能に固定される基準ブロックに形成される
    位置決め装置の位置決め方法。
  4. 【請求項4】 位置センサを備えたサーボモータを所定
    量駆動することにより、動作部を所定の位置に移動させ
    る位置決め装置の位置決め方法であり、 動作部を前記位置センサで検出した信号に基づいて位置
    決め位置に移動させる工程と、 動作部を位置決め位置に移動させた後、前記サーボモー
    タの電源を切る工程と、 サーボモータの電源が切れた後で、前記位置センサによ
    り動作部の位置を検出する工程と、 前記工程で検出した信号を、前記サーボモータの通電状
    態が変化することにより開閉する接点を介して検出する
    工程と、 その検出した信号に基づいて作業者に作業指示を出す工
    程とを有する位置決め装置の位置決め方法。
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