JPH0140112Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は通電する金属ケースを用いた温度ヒユ
ーズの改良にかんするものである。

〈先行技術と問題点〉 金属ケースを用いた温度ヒユーズ、例えばペレ
ツト型温度ヒユーズにおいては、金属ケース内に
絶縁性の感温ペレツト材、均圧板、スプリング並
びに可動接点材等を収納し、この金属ケースの一
端を、接点棒を貫通せるブツシングに嵌着してい
る。

而るに、ペレツト材の溶融により可動接点材と
接点棒先端との間が隔離すれば、金属ケースと接
点棒との間が絶縁状態となり、金属ケースと接点
棒との間のブツシング表面に沿面ストレスが作用
するようになる。

而して、従来においては温度ヒユーズに所定の
沿面強度を付与するためにブツシングの長さを長
くして沿面絶縁強度を確保しており、温度ヒユー
ズの長大化を避け得ない。

〈考案の目的〉 本考案の目的は、温度ヒユーズに秀ぐれた沿面
絶縁強度を、温度ヒユーズの長大化を招来するこ
となしに付与することにある。

〈考案の構成〉 本考案に係る温度ヒユーズは、接点棒を貫通せ
るブツシングに金属ケースの一端を嵌着し、金属
ケースにケース一端より突出せる突出部を有する
絶縁チユーブを被せ、絶縁チユーブの突出部内に
シール材を充填したことを特徴とする構成であ
る。

〈実施例の説明〉 以下、図面により本考案を説明する。

図において、１は金属ケースであり一端を解放
とし、他にリード導体２を一体に取り付けてあ
る。３は絶縁性の感温ペレツトであり金属ケース
の他端内に装填してある。４は金属ケース内に装
填した均圧板、５はスプリング、６は均圧板であ
る。７は可動接点材であり、外周部が金属ケース
内面に慴動自在に接触している。８はブツシン
グ、９はブツシングに貫通した接点棒である、１
０はブツシングと可動接点材との間に挿入したス
プリングである。

上記金属ケース１の一端１１をこのブツシング
８の端部にかしめ加工により嵌着してある。１２
は絶縁チユーブであり金属ケース上に被覆し、チ
ユーブ一端１２０をケース一端から突出させてあ
る。このチユーブには、収縮内径をブツシング外
径の70〜50％になり得る熱収縮性プラスチツクチ
ユーブを用いることができる。１３はチユーブ一
端１２０内に充填したシール材、例えばエポキシ
樹脂、無機系セメント等である。

上記において金属ケースと接点棒との間の絶縁
強度は、金属ケース一端がシール材で埋設されて
いるから、絶縁チユーブ他端における金属ケース
箇所ａとブツシングにおける接点棒突出箇所ｂま
での沿面絶縁距離によつて定まつてくる。而るに
この沿面絶縁距離は金属ケースの全長に相当し、
極めて長いから上記温度ヒユーズの絶縁強度を著
しく高く保持できる。

〈考案の効果〉 このように本考案に係る温度ヒユーズにおいて
は、ブツシングを長大化することなく、金属ケー
スに絶縁チユーブを被せるだけで、その沿面絶縁
強度を高く保持でき温度ヒユーズの短長小型化に
有利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る温度ヒユーズを示す説明図
である。 図において、１は金属ケース、８はブツシン
グ、９は接点棒、１２は絶縁チユーブ、１２０は
絶縁チユーブ一端部、１３はシール材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接点棒を貫通せるブツシングに金属ケースの一
   端を嵌着し、金属ケースにケース一端より突出せ
   る突出部を有する絶縁チユーブを被せ、絶縁チユ
   ーブの突出部内にシール材を充填したことを特徴
   とする温度ヒユーズ。