JPH0139554Y2 - - Google Patents

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JPH0139554Y2
JPH0139554Y2 JP1981004312U JP431281U JPH0139554Y2 JP H0139554 Y2 JPH0139554 Y2 JP H0139554Y2 JP 1981004312 U JP1981004312 U JP 1981004312U JP 431281 U JP431281 U JP 431281U JP H0139554 Y2 JPH0139554 Y2 JP H0139554Y2
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decorative
polyarylate resin
sheet
resin layer
cut
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば、テレビキヤビネツト、スピ
ーカーボツクス、各種の家具等における表面化粧
用材として利用される化粧板に関するものであ
り、化粧シートと、合板、パーテイクルボード、
フアイバーボード等による木質系あるいは金属等
による板状の基材との積層体からなる折り曲げ成
形性を有する化粧板を提供するものである。
〔従来の技術〕
表面化粧用材としての化粧板は、通常塩化ビニ
ル樹脂層等からなる表面層を有しているため、裁
断、印刷等の中間工程における取り扱い時、さら
には、その後の保管状況等によつて、その表面に
無数の傷が付いてしまい、そのことが化粧板の商
品価値を著しく低下させる要因となつている。
このため、化粧板の外表面に別製のマスキング
シートを介装させた化粧板、あるいは、硬度の高
い合成樹脂製シートによる化粧シートを貼着、積
層させた化粧板等が提供されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記別製のマスキングシートを
介装させる化粧板においては、マスキングシート
を介装させる煩雑な手間が必要であり、生産性、
経費等において満足させるものでなく、また、硬
度の高い合成樹脂製シートからなる化粧シートを
利用したものは、例えば、テレビキヤビネツト、
スピーカーボツクス、各種の家具等における表面
化粧用材として使用される化粧板に要求されるV
カツトやUカツトによる折り曲げ成形性が付与さ
れ得ないという欠点を有している。
さらに、前記した塩化ビニル樹脂による化粧シ
ートと基材との貼り合わせ積層体からなる化粧板
においては、前述のVカツトやUカツトによる折
り曲げ成形性が付与されていても、これを低温雰
囲気中にて折り曲げ成形に付すと、白化や亀裂が
発生するという欠点を有している。
これに対して、本考案は、耐擦傷性において極
めて優れた性質を有しており、しかも、Vカツト
またはUカツトによる折り曲げ成形性が付与され
ている化粧板を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の化粧板は、化粧シートと板状の基材と
の積層体からなるものであつて、板状の基材に積
層されている前記化粧シートの表面が、ポリアリ
レート樹脂層からなるトツプコート層で被覆され
ており、しかも、前記板状の基材には、折り曲げ
成形用のVカツトまたはUカツトが付されている
ものである。
本考案の具体的な構成を図面実施例に基づいて
説明する。
第1図にて符号1で表示される化粧板は、パー
テイクルボードからなる基材2と、表面に印刷3
が施されている塩化ビニルシートからなる化粧シ
ート4との積層体であり、化粧シート4の表面、
すなわち、前記印刷3面が、ポリアリレート樹脂
層からなるトツプコート層5で被覆されており、
また、基材2には折り曲げ加工用のVカツト部分
v,v……が、前記基材2面から付されているも
のである。
また、第2図にて符号11で示される化粧板
は、パーテイクルボードからなる基材12と、表
面に印刷13が施されている塩化ビニルシートか
らなる化粧シート14との積層体であり、化粧シ
ート14の表面、すなわち、前記印刷13面が、
表面にエンボス加工による凹部16,16を具備
するポリアリレート樹脂層からなるトツプコート
層15で被覆されており、また、基材12には、
折り曲げ加工用のUカツト部分u,u……が、前
記基材12面から付されているものである。
前記構成からなる本考案の化粧板で使用される
化粧シートは、通常の化粧シート、例えば、前記
塩化ビニルシート、樹脂含浸紙、チタン紙、薄葉
紙等の紙、合成紙、ポリエステル樹脂シート、ポ
リオレフイン系樹脂シート等のプラスチツクシー
ト、さらには不織布等に対して化粧シートに相応
した印刷を付したもの等が使用される。
化粧シートの表面に形成されるトツプコート層
は、芳香族ジカルボン酸と二価フエノールとの共
重合体であるポリアリレート樹脂によつて形成さ
れているものであり、化粧シートの表面に対し
て、前記ポリアリレート樹脂による溶融フイルム
を直接押し出し積層するか、あるいは、ポリアリ
レート樹脂の溶剤溶液からなるコーテイング剤
を、例えば、グラビアコート、ロールコート、バ
ーコート、エアーナイフコート、デイツプコー
ト、カーテンフローコート等によるコーテイング
法によつて塗工し、厚さ3〜50μ程度のポリアリ
レート樹脂層を形成することによつて得られるも
のである。
尚、前記ポリアリレート樹脂層をポリアリレー
ト樹脂の溶剤溶液によるコーテイング剤を利用し
て形成する場合には、アセトン、トルエン、酢酸
エチル、酢酸メチル、キシレン、シクロヘキサノ
ン、二硫化炭素、アセトニトリル、ベンゼン、ジ
クロルメタン、1,1−ジクロルエタン、1,2
−ジクロルエタン、1,1−ジクロルエチレン、
1,2−ジクロルエチレン、1,2−ジクロルプ
ロパン、1,3−ジクロルプロパン、1,4−ジ
クロルブタン、トリクロルエチレン、1,1,1
−トリクロルエタン、1,1,2−トリクロルエ
タン、テトラクロルエチレン、1,1,2,2−
テトラクロルエタン、N−メチルピロリドン等の
単独溶剤またはこれらの複数を混合した混合溶剤
中に1〜30重量%のポリアリレート樹脂を溶解さ
せた溶剤溶液を利用するのが良い。
特に、ポリアリレート樹脂を30重量%まで溶解
するジクロルメタンを溶剤として利用するのが好
ましく、ジクロルメタン(B.P.:39.6℃)のよう
な低沸点溶剤を用いる場合には、コーテイング塗
膜の溶剤乾燥を冷風乾燥で行なうことが出来ると
いう利点を有する。
また、ポリアリレート樹脂はジクロルメタン等
の溶剤に対しては再溶解性があるので、かかる再
溶解性を示す溶剤を利用したポリアリレート樹脂
の溶剤溶液をコーテイング剤として用いる場合に
は、ポリアリレート樹脂層の形成工程中におい
て、例えば二液硬化タイプのウレタン樹脂の溶剤
溶液をコーテイング剤として用いる場合に産出す
るような廃液の発生が無いので、経済上、また処
理上の利点が甚大である。
さらに、前記ポリアリレート樹脂層を形成する
際の押出樹脂組成物またはコーテイング剤組成成
分中に、例えばシリコーンのようなスリツプ剤
を、ポリアリレート樹脂100重量部に対して0.5重
量部程度の若干量添加、含有させておくことによ
り、耐摩耗性において極めて優れた作用を奏する
トツプコート層となし得るものである。
なお、前記ポリアリレート樹脂層からなるトツ
プコート層には、必要に応じて、170〜190℃の加
熱下にてエンボス加工を施すことによつて、エン
ボス効果に優れた特性を有するトツプコート層と
なし得るものである。
〔実施例〕
以下、本考案の折り曲げ成形性を有する化粧板
の具体的な構成を、製造実施例を以つて説明す
る。
実施例 1 表面に印刷模様を有する塩化ビニル樹脂シート
からなる化粧シートの前記印刷模様面に、ポリア
リレート樹脂〔ユニチカ(株)製:uポリマー100〕
10重量部をジクロルメタン90重量部に溶解させた
溶剤溶液によるコーテイング剤を、グラビアコー
ト法によつてコートし、厚さ10μのポリアリレー
ト樹脂層を形成した。
次いで、前記化粧シートを、該化粧シートにお
けるポリアリレート樹脂層面が外表面となるよう
にして、厚さ10mmのパーテイクルボードに貼着、
積層しさらに、得られた積層体に対して、該積層
体における化粧シート面側からのVカツト加工を
施すことによつて、本考案の1実施例品たる化粧
板を得た。
なお、前記化粧シートとパーテイクルボードと
の積層体に対する折り曲げ成形用のVカツト加工
は、極めて良好であつた。
実施例 2 印刷模様が付されているアクリル樹脂エマルジ
ヨン含浸紙表面に、下記組成によるポリアリレー
ト樹脂の溶剤溶液からなるコーテイング剤をロー
ルコート法によつてコーテイングし、更に、乾燥
工程を終えた後、厚さ50μのポリアリレート樹脂
層を形成した。
コーテイング剤組成 (1) ポリアリレート樹脂
〔ユニチカ(株)製:uポリマー1060〕10重量部 (2) シリコーン〔信越化学工業(株)製〕 0.5重量部 (3) ジクロルメタン 40重量部 (4) シクロヘキサノン 60重量部 続いて、ポリアリレート樹脂層の表面に、180
℃にてエンボス加工を施すことによつて、鮮明な
凹凸エンボス模様を有するポリアリレート樹脂層
で被覆されている化粧シートを得た。
次いで、前記化粧シートを、該化粧シートにお
けるポリアリレート樹脂層面が外表面となるよう
にして、厚さ10mmのパーテイクルボードに貼着、
積層し、更に、得られた積層体に対して、該積層
体におけるパーテイングボード面側から、折り曲
げ成形用のVカツトを施すことによつて、本考案
の1実施例品たる化粧板を得た。
なお、前記化粧シートとパーテイクルボードと
の積層体に対するVカツト加工は、極めて良好で
あつた。
また、前記化粧板におけるポリアリレート樹脂
層からなるトツプコート層は、ポリアリレート樹
脂層中に内填させたシリコーンの存在によつて、
極めて優れた耐摩耗性を有していた。
実施例 3 表面に印刷模様を有する耐熱性塩化ビニル樹脂
シートからなる化粧シートにおける前記印刷模様
面に、押出し温度340℃にて押出し成形したポリ
アリレート樹脂〔ユニチカ(株)製:Uポリマー
1060〕の溶融フイルム状物を、160〜180℃の加熱
下に積層し、厚さ150μのポリアリレート樹脂層
を形成した。
次いで、このポリアリレート樹脂層を有する塩
化ビニル樹脂シートからなる化粧シートを、該樹
脂シートにおけるポリアリレート樹脂層が被覆最
外層となるようにして、厚さ6mmの3プライ合板
に貼り合わせ、しかる後に、得られた3プライ合
板積層体に対して、該積層体における合板面から
の折り曲げ加工用のVカツト加工を施すことによ
つて、本考案の1実施例品たる化粧板を得た。
また、前記3プライ合板積層体に対して、5℃
以下の作業環境温度でのVカツト加工を試みたと
ころ、ポリアリレート樹脂層からなる被覆最外層
は白化することも無く、極めて品質の良好なVカ
ツトが付されている化粧板が得られた。
〔考案の作用、効果〕
本考案の化粧板は、印刷模様層を有する化粧シ
ートと、合板、パーテイングボード、フアイバー
ボード等による木質系あるいは金属等による板状
の基材との積層体からなるものであつて、前記化
粧板における化粧シートの表面が、ポリアリレー
ト樹脂層からなるトツプコート層で被覆されてお
り、しかも、前記板状の基材には、折り曲げ成形
用のVカツトまたはUカツトが付されているもの
である。
しかして、前記本考案の化粧板における前記ト
ツプコート層は、芳香族ジカルボン酸と二価フエ
ノールとの共重合体であるポリアリレート樹脂に
よつて形成されているものであるから、本考案の
化粧板には、前記ポリアリレート樹脂の有する耐
熱性、難燃性、機械的強度、寸法安定性、耐摩耗
性、耐薬品性等の優れた性質がそのまま導入され
ており、特に、硬度2Hの鉛筆芯にも相当する表
面硬度を具備する耐擦傷性が得られるものであ
り、しかも、テレビキヤビネツト、スピーカーボ
ツクス、家具等の化粧用材として利用される化粧
板に対して必要とされる折り曲げ加工用のVカツ
ト、あるいは、Uカツトが付されているものであ
つて、優れた作業特性をも有するものである。
さらに、前記本考案の化粧板においては、その
折り曲げ加工を、例えば5℃以下というような低
温の作業環境下で行なつても、化粧シート部分に
白化や亀裂が発生するようなことがなく、かかる
点における作業特性にも優れた作用を奏するもの
である。
また、本考案の前記化粧板のトツプコート層を
なすポリアリレート樹脂層には、表面仕上げ用の
エンボス加工が、170〜190℃程度の加熱下でのエ
ンボス加工で形成され得るものであり、エンボス
加工性においても優れた作用を奏するものであ
る。
なお、前記ポリアリレート樹脂層の表面にエン
ボス加工を付した場合には、例えば塩化ビニル樹
脂層等の表面に付されているエンボス加工の場合
と比較して、後工程および保管時において加熱を
受けるようなことがあつても、その戻りが極めて
小さく、従つて、精度の高いエンボスで、しか
も、エンボス効果による優れた作用が奏され、高
意匠性が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の化粧板のそれぞ
れ別の実施例品を示す模型断面図である。 1,11……化粧板、2,12……板状の基
材、3,13……化粧シートに施されている印
刷、4,14……化粧シート、5,15……ポリ
アリレート樹脂層からなるトツプコート層、v,
v……Vカツト部分、u,u……Uカツト部分、
16……エンボス加工による凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 印刷模様層を有する化粧シートと板状の基材と
    の積層体からなる化粧板において、前記化粧板に
    おける化粧シートの表面が、ポリアリレート樹脂
    層からなるトツプコート層で被覆されており、し
    かも、前記基材には、折り曲げ成形用のVカツト
    またはUカツトが付されていることを特徴とする
    折り曲げ成形性を有する化粧板。
JP1981004312U 1981-01-16 1981-01-16 Expired JPH0139554Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1981004312U JPH0139554Y2 (ja) 1981-01-16 1981-01-16

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JPS57118825U JPS57118825U (ja) 1982-07-23
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