JPH0138371Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0138371Y2 JPH0138371Y2 JP17606585U JP17606585U JPH0138371Y2 JP H0138371 Y2 JPH0138371 Y2 JP H0138371Y2 JP 17606585 U JP17606585 U JP 17606585U JP 17606585 U JP17606585 U JP 17606585U JP H0138371 Y2 JPH0138371 Y2 JP H0138371Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- seal
- shaft
- fixed
- thrust bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 15
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 5
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Supercharger (AREA)
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、軸封技術に係る軸封装置の改良に関
する。
する。
従来から自動車用過給機に用いられる軸封装置
の一種として、第2図に示すように、ボデイaに
対しリテーナbを介して固定したシールリングc
を、その背後に弾装したコイルスプリングdによ
つてシヤフトeに外挿嵌着したメイテイングリン
グfの端面に摺接せしめてシール機能を営むとと
もに、ボデイaに嵌着固定されたスラスト軸受g
の内径部をメイテイングリングfの外周面に切欠
き形成した環状溝h内に係合させることによつて
スラスト荷重を受けるようにした軸受機構を備え
てなるものが知られている。
の一種として、第2図に示すように、ボデイaに
対しリテーナbを介して固定したシールリングc
を、その背後に弾装したコイルスプリングdによ
つてシヤフトeに外挿嵌着したメイテイングリン
グfの端面に摺接せしめてシール機能を営むとと
もに、ボデイaに嵌着固定されたスラスト軸受g
の内径部をメイテイングリングfの外周面に切欠
き形成した環状溝h内に係合させることによつて
スラスト荷重を受けるようにした軸受機構を備え
てなるものが知られている。
上記軸封装置は、機内スラスト軸受g側に封入
されたの油oのブロワi側への漏洩を阻止するも
のであるが、シールリングcとメイテイングリン
グfを、常時摺接する形式になるため該部におい
て摺動トルクが生ずる。また、スラスト軸受gを
係合する環状溝hは溝幅が小さいためその摺動部
h′を剛性の高い加工工具を用いて高精度に仕上げ
ることが困難であり、かつスラスト軸受gは環状
溝hへの装着の必要性から第3図に示すように一
部に切欠g1が形成されているため前記摺動部h′に
接する軸受部g2を大きく設定せざるを得ず、した
がつて該部において比較的大きな摺動トルクが生
ずる。
されたの油oのブロワi側への漏洩を阻止するも
のであるが、シールリングcとメイテイングリン
グfを、常時摺接する形式になるため該部におい
て摺動トルクが生ずる。また、スラスト軸受gを
係合する環状溝hは溝幅が小さいためその摺動部
h′を剛性の高い加工工具を用いて高精度に仕上げ
ることが困難であり、かつスラスト軸受gは環状
溝hへの装着の必要性から第3図に示すように一
部に切欠g1が形成されているため前記摺動部h′に
接する軸受部g2を大きく設定せざるを得ず、した
がつて該部において比較的大きな摺動トルクが生
ずる。
このような、シールリングcとメイテイングリ
ングf間およびスラスト軸受gと環状溝h間の摺
動トルクが大きいと当該軸封装置を装着した過給
機の立上り特性が悪く、エンジンの出力応答性に
悪影響を与える問題がある。
ングf間およびスラスト軸受gと環状溝h間の摺
動トルクが大きいと当該軸封装置を装着した過給
機の立上り特性が悪く、エンジンの出力応答性に
悪影響を与える問題がある。
本考案は、上記事情に鑑み、摺動トルクの発生
を極力抑えるとともにシール性能や耐久性能に優
れた軸封装置を提供せんとするもので、シヤフト
に外挿嵌着される回転環とボデイの軸孔内周に嵌
着される固定環の双方対向周面の間に機内側へ向
けて漸次拡径するテーパ状の非接触のネジシール
を設け、該ネジシールの一端開口部に、前記一方
の環に連結したリテーナに弾性的に支持されて内
外の圧力差によつて他方の環に接離するシール環
を配設し、さらに前記ボデイ側に固定されたスラ
スト軸受内径部が前記回転環と該回転環の一端に
固設するカラーの双方対向端面間に摺回動自在に
係合する軸受機構を備えた構成となつている。
を極力抑えるとともにシール性能や耐久性能に優
れた軸封装置を提供せんとするもので、シヤフト
に外挿嵌着される回転環とボデイの軸孔内周に嵌
着される固定環の双方対向周面の間に機内側へ向
けて漸次拡径するテーパ状の非接触のネジシール
を設け、該ネジシールの一端開口部に、前記一方
の環に連結したリテーナに弾性的に支持されて内
外の圧力差によつて他方の環に接離するシール環
を配設し、さらに前記ボデイ側に固定されたスラ
スト軸受内径部が前記回転環と該回転環の一端に
固設するカラーの双方対向端面間に摺回動自在に
係合する軸受機構を備えた構成となつている。
過給機のブロワ側圧力は、エンジンの負荷状態
によつて−50〜+600mmHgの間で変動し、さらに
該しくは、該ブロワ側圧力はエンジンの出力応答
性の向上が要求される加速時において正圧、出力
応答性が問題とならないエンジンブレーキ時やア
イドリング時において負圧となる。
によつて−50〜+600mmHgの間で変動し、さらに
該しくは、該ブロワ側圧力はエンジンの出力応答
性の向上が要求される加速時において正圧、出力
応答性が問題とならないエンジンブレーキ時やア
イドリング時において負圧となる。
本考案の軸封装置は、この点を考慮して、出力
応答性の向上が要求される加速時にはブロワ側圧
力によつて前記シール環を前記他方の環から離
し、ネジシール単独でシール機能を営ませること
によつて該シール部における摺動トルクを零と
し、ブロワ側が負圧となつて機内側から油が漏洩
し易くなるエンジンブレーキ時やアイドリング時
にはシール環が前記他方の環に摺接してシール性
を向上させるよう構成する一方、前記スラスト軸
受を回転環およびカラーの対向端面間に係合さ
せ、該係合部の高精度な加工を可能にするととも
に、該軸受機構の構造上前記スラスト軸受が従来
のような切欠きを必要とせずその係合部(摺動
部)を小さく設定して該部における摺動トルクを
常に小さい値に抑えることができるよう構成した
ものである。
応答性の向上が要求される加速時にはブロワ側圧
力によつて前記シール環を前記他方の環から離
し、ネジシール単独でシール機能を営ませること
によつて該シール部における摺動トルクを零と
し、ブロワ側が負圧となつて機内側から油が漏洩
し易くなるエンジンブレーキ時やアイドリング時
にはシール環が前記他方の環に摺接してシール性
を向上させるよう構成する一方、前記スラスト軸
受を回転環およびカラーの対向端面間に係合さ
せ、該係合部の高精度な加工を可能にするととも
に、該軸受機構の構造上前記スラスト軸受が従来
のような切欠きを必要とせずその係合部(摺動
部)を小さく設定して該部における摺動トルクを
常に小さい値に抑えることができるよう構成した
ものである。
つぎに本考案の一実施例を図面にしたがつて説
明すると、第1図において、符号1は一部を図示
した自動車用過給機のボデイ、2は該ボデイ1の
軸孔に挿通したシヤフトを示し、当該軸封装置
は、機内に封入した油oがシヤフト2に軸受した
ブロワ3側へ漏れることのないようこれをシール
する。
明すると、第1図において、符号1は一部を図示
した自動車用過給機のボデイ、2は該ボデイ1の
軸孔に挿通したシヤフトを示し、当該軸封装置
は、機内に封入した油oがシヤフト2に軸受した
ブロワ3側へ漏れることのないようこれをシール
する。
符号4は、シヤフト2の段部2aとブロワ3の
間に断面L字形のカラー5とともに気密的に挾持
固定された回転環、6はボデイ1の軸孔開口段部
1aにデイスク状のスラスト軸受7とともに気密
的に嵌挿され、スナツプリング8により固定され
た固定環で、この固定環6の内周段部にはゴム様
弾性体よりなり支持リツプ9aを有する環状のリ
テーナ9が接着一体化されている。径方向に並設
されたこの回転環4と固定環6のブロワ3側にお
ける両対向周面4a,6aは互いに略平行なテー
パ状に成形され両面4a,6a間に油oを封入し
た機内側へ向けて漸次拡径するテーパ状の間隙空
間10が設定され、このうち固定環6の周面6a
には回転環4の回転によつて矢示方向のポンプ力
を生ぜしめるネジシール11が設けられている。
符号12は、前記間隙空間10の機内側開口にあ
つてリテーナ9の支持リツプ9aに弾性的に支持
され、機内側とブロワ3側の相対的な圧力変動に
より回転環4に形成した段部端面4bに接離する
シール環である。また前記スラスト軸受7の内径
部は、回転環4と前記カラー5の対向端面4c,
5a間に摺回動自在に係合し、スラスト荷重を受
ける軸受機構を構成している。
間に断面L字形のカラー5とともに気密的に挾持
固定された回転環、6はボデイ1の軸孔開口段部
1aにデイスク状のスラスト軸受7とともに気密
的に嵌挿され、スナツプリング8により固定され
た固定環で、この固定環6の内周段部にはゴム様
弾性体よりなり支持リツプ9aを有する環状のリ
テーナ9が接着一体化されている。径方向に並設
されたこの回転環4と固定環6のブロワ3側にお
ける両対向周面4a,6aは互いに略平行なテー
パ状に成形され両面4a,6a間に油oを封入し
た機内側へ向けて漸次拡径するテーパ状の間隙空
間10が設定され、このうち固定環6の周面6a
には回転環4の回転によつて矢示方向のポンプ力
を生ぜしめるネジシール11が設けられている。
符号12は、前記間隙空間10の機内側開口にあ
つてリテーナ9の支持リツプ9aに弾性的に支持
され、機内側とブロワ3側の相対的な圧力変動に
より回転環4に形成した段部端面4bに接離する
シール環である。また前記スラスト軸受7の内径
部は、回転環4と前記カラー5の対向端面4c,
5a間に摺回動自在に係合し、スラスト荷重を受
ける軸受機構を構成している。
上記軸封装置を備えた過給機にあつて、ブロワ
3側が正圧で機内側圧力より高くなるエンジン加
速時には、シール環12が圧力差により軸方向移
転して回転環4の段部端面4bから離れ、非接触
式のネジシール11のみによるシールが営まれ、
該部における摺動トルクは零となる。ブロワ3側
が負圧で機内側圧力よりも低くなるエンジンブレ
ーキ時やアイドリング時には、シール環12が圧
力差により前記段部端面4bに密接し、前記ネジ
シール11に加えて接触式のシールが構成される
ため、油oのブロワ3側への漏洩を確実に遮断す
る。また、先に述べたように、スラスト荷重を受
ける軸受機構がスラスト軸受7を回転環4とカラ
ー5の両対向端面4c,5a間に係合するよう構
成されているため、スラスト軸受7と摺動する該
両端面4c,5aの高精度な仕上加工が可能とな
るほか、該軸受機構の構造上、スラスト軸受7
に、従来において組み込みのために必要とされて
いた切欠き(第3図符号g1参照)が不要となるた
め、その係合部7a,7bを小さく設定すること
ができ、これらの理由から該軸受機構に生ずる摺
動トルクをきわめて小さく抑えることができる。
3側が正圧で機内側圧力より高くなるエンジン加
速時には、シール環12が圧力差により軸方向移
転して回転環4の段部端面4bから離れ、非接触
式のネジシール11のみによるシールが営まれ、
該部における摺動トルクは零となる。ブロワ3側
が負圧で機内側圧力よりも低くなるエンジンブレ
ーキ時やアイドリング時には、シール環12が圧
力差により前記段部端面4bに密接し、前記ネジ
シール11に加えて接触式のシールが構成される
ため、油oのブロワ3側への漏洩を確実に遮断す
る。また、先に述べたように、スラスト荷重を受
ける軸受機構がスラスト軸受7を回転環4とカラ
ー5の両対向端面4c,5a間に係合するよう構
成されているため、スラスト軸受7と摺動する該
両端面4c,5aの高精度な仕上加工が可能とな
るほか、該軸受機構の構造上、スラスト軸受7
に、従来において組み込みのために必要とされて
いた切欠き(第3図符号g1参照)が不要となるた
め、その係合部7a,7bを小さく設定すること
ができ、これらの理由から該軸受機構に生ずる摺
動トルクをきわめて小さく抑えることができる。
本考案の軸封装置は以上説明したように、出力
応答性の向上が要求されるエンジンの加速時には
軸封部における摺動トルクが零になり、かつスラ
スト軸受に発生する摺動トルクが常にきわめて小
さい範囲内に抑えられるため、当該軸封装置を装
着する過給機やエンジン等に悪影響を及ぼさず、
これら回転機器の性能を十分に発揮させるもので
ある。またシール環を用いた接触式シールとネジ
シールによる非接触式シールを状況に応じてうま
く使い分けるものであるためシール性能に優れる
とともに摩耗の進行が遅くなつて耐久性が向上
し、その実用的効果はきわめて大きい。
応答性の向上が要求されるエンジンの加速時には
軸封部における摺動トルクが零になり、かつスラ
スト軸受に発生する摺動トルクが常にきわめて小
さい範囲内に抑えられるため、当該軸封装置を装
着する過給機やエンジン等に悪影響を及ぼさず、
これら回転機器の性能を十分に発揮させるもので
ある。またシール環を用いた接触式シールとネジ
シールによる非接触式シールを状況に応じてうま
く使い分けるものであるためシール性能に優れる
とともに摩耗の進行が遅くなつて耐久性が向上
し、その実用的効果はきわめて大きい。
第1図は本考案の一実施例に係る軸封装置の装
着状態を示す断面図、第2図は従来例に係る軸封
装置の装着状態を示す断面図、第3図は同じくス
ラスト軸受の正面図である。 1……ボデイ、2……シヤフト、3……ブロ
ワ、4……回転環、4a,6a……対向周面、4
c,5a……対向端面、5……カラー、6……固
定環、7……スラスト軸受、7a,7b……係合
部、9……リテーナ、9a……支持リツプ、10
……間隙空間、11……ネジシール、12……シ
ール環。
着状態を示す断面図、第2図は従来例に係る軸封
装置の装着状態を示す断面図、第3図は同じくス
ラスト軸受の正面図である。 1……ボデイ、2……シヤフト、3……ブロ
ワ、4……回転環、4a,6a……対向周面、4
c,5a……対向端面、5……カラー、6……固
定環、7……スラスト軸受、7a,7b……係合
部、9……リテーナ、9a……支持リツプ、10
……間隙空間、11……ネジシール、12……シ
ール環。
Claims (1)
- シヤフトに外挿嵌着される回転環とボデイの軸
孔内周に嵌着される固定環の双方対向周面の間
に、機内側へ向けて漸次拡径するテーパ状の非接
触のネジシールを設け、該ネジシールの一端開口
部に、前記一方の環に連結したリテーナに弾性的
に支持されて内外の圧力差によつて他方の環に接
離するシール環を配設し、さらに前記ボデイ側に
固定されたスラスト軸受の内径部が前記回転環と
該回転環の一端に固設するカラーの双方対向端面
間に摺回動自在に係合する軸受機構を備えてなる
ことを特徴とする軸封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17606585U JPH0138371Y2 (ja) | 1985-11-18 | 1985-11-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17606585U JPH0138371Y2 (ja) | 1985-11-18 | 1985-11-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6285765U JPS6285765U (ja) | 1987-06-01 |
JPH0138371Y2 true JPH0138371Y2 (ja) | 1989-11-16 |
Family
ID=31115959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17606585U Expired JPH0138371Y2 (ja) | 1985-11-18 | 1985-11-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0138371Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-11-18 JP JP17606585U patent/JPH0138371Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6285765U (ja) | 1987-06-01 |
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