JPH0137938Y2 - - Google Patents

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JPH0137938Y2
JPH0137938Y2 JP1981118157U JP11815781U JPH0137938Y2 JP H0137938 Y2 JPH0137938 Y2 JP H0137938Y2 JP 1981118157 U JP1981118157 U JP 1981118157U JP 11815781 U JP11815781 U JP 11815781U JP H0137938 Y2 JPH0137938 Y2 JP H0137938Y2
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば自動車等のシートのシートバ
ツク上部に装備されるヘツドレストの角度を調節
する装置等、各種調節装置における被駆動部材の
操作装置に関するものである。
一般に、自動車等におけるシートの前後又は上
下位置あるいは背もたれの角度、ヘツドレストの
角度又は高さ、ランバーサポート、サイサポー
ト、サイドサポート、ウインドレギユレータ、サ
ンルーフのデフレクタ、リトラクタブルヘツドラ
ンプ等の調節装置は、ハンドルによつて操作さ
れ、使用に適した位置(高さや角度)に保たれる
ものである。
ところで、この種の調節装置においては、自動
車の走行時の走行振動によつて上記最適位置がず
れてくる懸念があり、そのため、操作される部材
に力を加えても動かないが、ハンドルに力を加え
たときにのみ自由に動くような構造が要求され
る。
このような要求を満たす構造として、従来、ウ
インドレギユレータのブレーキ構造のように、コ
イルスプリングの外周摩擦力により被駆動部材
(被操作部材)をベースに定置し、ハンドルから
操作するときは上記コイルスプリングをゆるめな
がら被駆動部材を操作するものが知られている。
しかし、この従来のものでは、コイルスプリン
グの外周摩擦力を利用するため、ハンドルガタが
生じやすく、しかもハンドル操作力が重いととも
に、摩擦部があるので、摩擦による損耗が大きい
という欠点がある。
そこで、本考案は、この従来の欠点を解消しつ
つ上記要求をも満たす構造として、基板と被駆動
部材とを枢着し、上記基板に上記枢支点を中心に
一定半径で円弧状に複数個の凹凸部を設けるとと
もに、一側部が上記被駆動部材に枢着され、他側
部に上記凹凸部の凹部に係合するピンを有する支
持片と、一側部が上記基板の枢支点と同軸上に支
持され、他側部に上記ピンに当接可能な2つの傾
斜面を持つ孔を有する解除片と、該解除片を回動
させる操作部材とを設け、上記操作部材の回動操
作により解除片を回動させ、上記ピンを解除片の
孔の傾斜面上を移動させてピンと凹部との係合を
解除し、かつ該ピンを介して上記基板と被駆動部
材との相対的位置を変化させることにより、被駆
動部材を段階的に回動させるようにした被駆動部
材操作装置を提供するものである。
しかるに、その場合、機械加工における加工精
度の面で上記基板の凸部頂点を鋭角に形成するこ
とが難しく、どうしても平面状になつてしまい、
このため、操作部材の操作時にピンが上記凸部に
乗り上げた際には、ピンと解除片の各傾斜面とが
離れることにより解除片が自由に回動して操作部
材にガタが生じるという問題がある。
そのため、さらに本考案においては、上記した
解除片に規制部材を設けて、ピンが基板の凸部に
乗り上げた際に解除片が自由に回動するのを規制
するようにすることにより、操作部材のガタ発生
をなくすようにし、よつて自動車等の各種調節装
置に対して好適な被駆動部材操作装置の提供を可
能とするものである。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図および第2図は本考案をヘツドレストレ
イント装置Aに適用した第1実施例を示す。第1
図において1は自動車等のシートのシートバツク
(図示せず)上端に装備されるヘツドレストであ
つて、該ヘツドレスト1は、外枠2(本考案の被
駆動部材に該当する)をクツシヨンパツド(図示
せず)で包囲してなるヘツドレスト本体3と、該
ヘツドレスト3の外枠2内に配置されたコ字形状
の内枠4(本考案の基板に該当する)と、該内枠
4に各上端部が固着され、各下端部がシートバツ
ク内に挿脱可能な1対の支柱5,5とで構成され
ている。そして、上記内枠4の各側壁4aに下部
および外枠2の各側壁2a下部は共にブツシユ6
を介して後述の枢軸13に回動自在に枢支されて
おり、よつて外枠2は内枠4に対して所定角度だ
け前後回動可能に枢着されている。また、上記ヘ
ツドレスト本体3の一側部には該ヘツドレスト本
体3を支柱5,5(すなわちシートバツク)に対
して角度調節するヘツドレストレイント装置Aが
装着されている。
すなわち、該ヘツドレストレイント装置Aを第
2図にて詳述するに、上記内枠4側壁4aの上縁
には上記外枠2側壁2aとの枢支点を中心に一定
半径で円弧状に複数の凹凸部7,7,…が形成さ
れている。また、上記内枠4側壁4aの内方には
プレート状の支持片8が配設され、該支持片8の
一側部は上記外枠2側壁2aに、上記内枠4側壁
4aの凹凸部7,7,…より高い位置で枢支ピン
9を介して枢支されている一方、他側部には上記
内枠4側壁4aの各凹部7aに係合する係止ピン
10が固着され、該係止ピン10の先端部は外枠
2側壁2aに形成した円弧状の貫通孔11を貫通
して該外枠2側壁2aより外方に突出している。
なお、該係止ピン10は後述するアーム部材12
の案内孔15内を介して支持片8に固着される。
一方、上記外枠2側壁2aの外方にはアーム部
材12(本考案の解除片に該当する)が配設さ
れ、該アーム部材12の下側部には支孔12aが
穿設され、該支孔12aには枢軸13の小径部1
3aが貫通して固着されている。該枢軸13の小
径部13aは上記内枠4側壁4aと外枠2側壁2
aとを連結するブツシユ6の孔に挿通されて内枠
4内方にてリテーニングリング14により抜き止
めされており、よつてアーム部材12の下側部は
上記内枠4側壁4aの枢支点と同軸上に支持され
ている。また、アーム部材12の上側部には、そ
の支孔12aを中心とする半径方向線に対して対
称な2つの対向する傾斜面15a,15bを有す
る略三角形状の案内孔15が穿設され、該案内孔
15の各傾斜面15a,15bは上記外枠2側壁
2aの外方に突出する係止ピン10に当接可能な
ように形成されている。さらに、アーム部材12
の下側部には後述の引張スプリング19を掛止す
る掛止部16が突設されている。
また、上明アーム部材12には案内孔15の後
側位置に略く字形状に湾曲した規制部材17の一
端部が枢支ピン18を介して回動自在に枢支さ
れ、該規制部材17はその湾曲部分内側に保持部
17aを有するとともに、他端部に掛止部17b
を有し、上記保持部17aで上記係止ピン10の
案内孔15より外枠2側壁2a外方に突出した部
分を係止保持しながら、掛止部17bと上記アー
ム部材12の掛止部16との間に引張スプリング
19を張設することにより、係止ピン10を上記
内枠4側壁4aの各凹凸部7と係合する係合方向
に付勢し、かつ係止ピン10が該各凹凸部7の凸
部7bに乗り上げた際アーム部材12の案内孔1
5の各傾斜面15a,15bと係止ピン10とが
離脱してアーム部材12が自由に回動するのを規
制するように構成されている。
さらに、上記枢軸13の先端には操作レバー2
0がビス21により固着されており、該操作レバ
ー20の回動操作によつてアーム部材12を回動
させ、該アーム部材12の案内孔15の各傾斜面
15a,15bで係止ピン10を押し上げて該係
止ピン10と内枠4側壁4aの凹部7aとの係合
を解除し、かつ該アーム部材12の案内孔15と
係止ピン10との係合により内枠4側壁4aと外
枠2側壁2aとの相対的位置を変化させ、ヘツド
レスト本体3を支柱5,5に対して角度調節する
ようにしたヘツドレストレイント装置Aが構成さ
れている。
なお、操作レバー20はビス21で枢軸13に
ねじ止めして、操作レバー20の動きをアーム部
材12に伝えているが、アーム部材12の板金物
を折り曲げて操作部を形成することもできる。
次に、上記第1実施例のヘツドレストレイント
装置Aの作動について説明すれば、操作者がヘツ
ドレスト本体3を例えば前傾させるべく操作レバ
ー20を第1図F方向(前方向)に回動操作する
と、操作レバー20が前方向に傾動するに伴つ
て、該操作レバー20に枢軸13を介して一体に
連結されたアーム部材12も前方向に傾動し、こ
のアーム部材12の傾動によつて支持片8の係止
ピン10が引張スプリング19による規制部材1
7の回動付勢力に抗してアーム部材12の案内孔
15の下端部(両傾斜面15a,15bの間)か
ら後側の傾斜面15b上を上方にスライド移動す
ることにより、支持片8はロツク解除方向に回動
して係止ピン10が内枠4側壁4aの凹部7aよ
り離脱し、これにより外枠2と内枠4とのロツク
係合が解除される。この後は、操作レバー20の
回動操作に伴つて、係止ピン10とアーム部材1
2との係合により該アーム部材12と支持片8と
が一体的に移動し、上記係止ピン10が内枠4側
壁4aの凸部7bを乗り越えると、支持片8は規
制部材17の回動付勢力によつてロツク方向に回
動して、係止ピン10が内枠4側壁4aの当初の
凹部7aより1つ前位の凹部7aに係合する。そ
れと同時に、上記支持片8の前方移動により支持
片8と一体の外枠2が内枠4に対して微小角度だ
け前傾する。このような外枠2の段階的な微小角
度傾動の繰返しにより、ヘツドレスト本体3は支
柱5,5に対して前傾して所望の角度位置に調節
される。
一方、逆に、ヘツドレスト本体3を後傾させる
場合には、操作レバー20を第1図R方向(後方
向)に回動操作すると、外枠2が内枠4に対して
上記前傾操作時と同様に微小角度ずつ後傾するこ
とにより、ヘツドレスト本体3の後傾位置を調節
することができる。
これらヘツドレスト本体3の傾動操作の際、支
持片8の係止ピン10が、引張スプリング19で
回動付勢された規制部材17によりアーム部材1
2の案内孔15の各傾斜面15a,15bと圧接
するように押圧されているため、係止ピン10が
内枠4側壁4aの各凸部7bに乗り上げた状態で
外枠2が回動停止した場合でも、係止ピン10と
上記各傾斜面15a,15bとの離脱によるアー
ム部材12の自由な回動は阻止され、よつて操作
レバー20のガタ発生を防止することができる。
また、第3図ないし第5図は本考案をウインド
レギユレータBに適用した第2実施例を示し、2
2はドアパネル(図示せず)に固定されるベース
(本考案の基板に該当する)であつて、該ベース
22にはその一部を円形状に凹陥せしめてなる軸
受部22aが形成され、該軸受部22aにはハン
ドル23がハンドル軸24を介して回動自在に支
承され、該ハンドル軸24にはピニオン25(本
考案の被駆動部材に該当する)が回転自在に嵌合
支持され、よつて上記ハンドル23とピニオン2
5とはベース22の軸受部22aに同芯にて互い
に回動自在に枢着されている。そして、上記ベー
ス22の軸受部22a周囲には、枢支点(ハンド
ル軸24)を中心にしてリング状の外歯ギヤを固
着してなる、上記枢支点を中心に一定半径で円形
状に配列された複数の凹凸部26,26,…が設
けられている。
また、上記ピニオン25のピニオン軸25aに
はカムレバー27が一体に固定され、該カムレバ
ー27の先端部には枢支ピン28を介して支持片
29の一側部が枢着され、該支持片29の他側部
には係止ピン30がピニオン軸25a(ハンドル
軸24)と平行な方向に貫通して固定され、該係
止ピン30の奥側半部は上記各凹凸部26の凹部
26aに係合している。また、上記ハンドル軸2
4にはアーム部材31(解除片に該当する)の一
側部が一体に固定されて上記ベース22の枢支点
と同軸上に支持されている。該アーム部材31の
他側部には、ハンドル軸24を中心とする半径方
向線に対して対称な一対の対向する傾斜面32
a,32bを持つ二等辺三角形状の案内孔32が
穿設され、該案内孔32の各傾斜面32a,32
bは上記係止ピン30の手前側半部に当接可能な
ように形成されている。
さらに、上記アーム部材31には案内孔32の
側方位置に略く字状に湾曲した規制部材33の一
側部が枢支ピン34により枢支され、該規制部材
33は、その湾曲部分内側に保持部33aを有す
るとともに他側部に掛止部33bを有し、上記保
持部33aで上記係止ピン30の手前側半部を係
止保持しながら、掛止部33bとアーム部材31
の一側部に設けた掛止部35との間に張設した引
張スプリング36により、上記係止ピン30をピ
ニオン25の各凹凸部26に係合せしめる方向に
付勢されているとともに、係止ピン30が各凹凸
部26の凸部26bに乗り上げた際該係止ピン3
0とアーム部材31の各傾斜面32a,32bと
が離脱してアーム部材31が自由に回動するのを
規制するように構成されている。しかして、上記
ハンドル23の回動操作により、アーム部材31
を回動させて係止ピン30とピニオン25の凹部
26aとの係合を解除し、かつピニオン25をベ
ース22に対して段階的に回動させて両者の相対
的位置を変化させるように構成されている。
尚、37は上記ピニオン25と噛合するセクタ
であつて、該セクタ37は枢軸38を介してベー
ス22に回動自在に枢支され、かつうず巻バネ3
9によつて第3図反時計回り方向に回動付勢され
ており、該セクタ37の扇形中心部にはアーム4
0が連設され、該アーム40の先端にはウインド
ガラス(図示せず)が連設されており、上記ピニ
オン25の回動に伴うセクタ37の回動によりウ
インドガラスを昇降させるように構成されてい
る。また、41はドアトリムである。
次に、上記第2実施例のウインドレギユレータ
Bの作動について説明すれば、ハンドル23を第
3図で時計回り方向に回動操作すると、それに伴
つてハンドル軸24と一体のアーム部材31が時
計回り方向に回動し、該アーム部材31の案内孔
32の回動方向後側の傾斜面32b上を支持片2
9の係止ピン30が移動して、該支持片29が引
張スプリング36の付勢力に抗して解除方向に回
動することにより、支持片29の係止ピン30と
ベース22の各凹部26aとの係合がロツク解除
される。しかる後は、上記ハンドル23の回動操
作に伴つて、上記支持片29およびカムレバー2
7が共に時計回り方向に回動することにより、上
記カムレバー27と一体のピニオン25が時計回
り方向に所定の微小角度だけ回動し、それと同時
に、再び上記引張スプリング36の付勢力によつ
て支持片29が係合方向に回動して係止ピン30
が次位の凹部26aにロツク係合される。このピ
ニオン25の段階的な微小角度回動の繰返しによ
り、セクタ37はうず巻バネ39の付勢力を受け
ながら反時計回り方向に回動して、ウインドガラ
スを段階的に上昇させることができる。
一方、上記ハンドル23を反時計回り方向に回
動操作する場合には、上記と同様にして、ピニオ
ン25が微小角度ずつ段階的に反時計回り方向に
回動し、セクタ37の時計回り方向の回動を介し
てウインドガラスを下降させることができる。
ここで、支持片29の係止ピン30が引張スプ
リング36による規制部材33の回動付勢力によ
つてアーム部材31の傾斜面32a,32bと圧
接するように押圧保持されているため、係止ピン
30がベース22の凹凸部26の凸部26bに乗
り上げて停止した場合に、該係止ピン30とアー
ム部材31の案内孔32の傾斜面32a,32b
とが離脱することはなく、よつてアーム部材3
1、すなわちハンドル23の自由回動を規制して
そのガタの発生を防止することができる。
さらに、第7図および第8図は本考案を自動車
用シートのリクライニング装置Cに適用した第3
実施例を示し、該リクライニング装置Cは、シー
トバツク(図示せず)の傾きを粗調節する粗調節
機構42と微調節する微調節機構59とからな
る。
上記粗調節機構42は、第8図に分解詳示する
ように、内外2枚の回動ブラケツト43,44
(本考案の基板に該当する)と粗調節レバー45
と傾動ブラケツト46とギヤ部材47と補助レバ
ー48とロツクプレート49とを備え、上記粗調
節レバー45、傾動ブラケツト46、ギヤ部材4
7および補助レバー48を外側から順に配置して
枢軸50で軸支するとともに、上記ロツクプレー
ト49を支軸部材51で軸支し、さらに上記枢軸
50と支軸部材51と連結部材52とを内外回動
ブラケツト43,44で両側から挾み、該内外回
動ブラケツト43,44に設けた各支持孔43
a,43b,43cおよび44a,44b,44
cで支承して一体化されている。
上記隣接する傾動ブラケツト46とギヤ部材4
7とは連結ピン53,53,…を介して一体に連
結され、該ギヤ部材47には上記枢軸50を挿通
する挿通孔47aを中心とする扇形状のギヤ部4
7bが形成されている。また、上記粗調節レバー
45の中央部と補助レバー48の先端部とは回転
輪54を外嵌支承せしめた連結ピン55を介して
一体に連結されている。粗調節レバー45の先端
部には操作ノブ56が差込み固定されている一
方、補助レバー48の中央部には上記ロツクプレ
ート49に立設された係合ピン(図示せず)が係
合する円弧状の係合溝(図示せず)が形成されて
いる。さらに、上記ロツクプレート49の先端部
にはその一側に上記ギヤ部材47のギヤ部47b
に係脱自在に噛合するギヤ部49aが形成されて
いるとともに、他側(ギヤ部49a背面側)に上
記回転輪54と接触するカム面49bが形成され
ており、粗調節レバー45の解除操作時には補助
レバー48の係合溝でロツクプレート49の係合
ピンを押し下げて、該ロツクプレート49をその
ギヤ部49aがギヤ部材47のギヤ部47bから
離脱する方向に回動させる一方、粗調節レバー4
5のロツク操作時には回転輪54でロツクプレー
ト49のカム面49bを乗り上げるように押し上
げて、該ロツクプレート49をギヤ部49aがギ
ヤ部材47のギヤ部47bに噛み合う係合方向に
回動させるように構成されている。尚、図示しな
いが、上記粗調節レバー45と内回動ブラケツト
43との間には引張スプリングが張設されてお
り、粗調節レバー45を常時係合方向に付勢する
ようにしている。また、57はうず巻きばねで、
内端部は上記枢軸50に設けた割溝状の掛合部5
0aに係止されている一方、外端部は掛合片58
を介して上記傾動ブラケツト46に係止されて、
傾動ブラケツト46を常時前傾方向に付勢してい
る。
一方、上記微調節機構59は上記粗調節機構4
2の前傾に配設されている。該微調節機構59
は、微調節レバー60(本考案の操作部材および
解除片に該当する)と回動プレート61(本考案
の被駆動部材に該当する)と偏心プレート62と
摺動プレート63とを備え、上記摺動プレート6
3を、上記内回動ブラケツト43の前部に穿設し
た前後方向に長い長孔64に前後に摺動自在に嵌
合するとともに、該摺動プレート63の中心孔6
3aに上記偏心プレート62を回動自在に嵌合
し、該偏心プレート62の外面に上記回動プレー
ト61を、回動プレート61に穿設した係合孔6
1a,61a,61aに偏心プレート62に突設
した連結ピン62a,62a,62aを係合する
ことにより一体的に固定し、さらに回動プレート
61の外面側に上記微調節レバー60を配置し、
微調節レバー60の支持孔60a、回動プレート
61の支持孔61bおよび偏心プレート62の偏
心孔62bを合致せしめて外方からブツシユ65
を嵌挿し、該ブツシユ65の先端部を内回動ブラ
ケツト43内方に配置したワツシヤ66の中心孔
66aに嵌挿して抜き止めすることにより一体に
枢着されている。
上記内回動ブラケツト43の前端縁には回動プ
レート61の枢支点(長孔64の中心)を中心に
一定半径で円弧状の複数の凹凸部67,67,…
が形成されている。また、上記微調節レバー60
の外方にはプレート状の支持片68が配置され、
該支持片68の一側部は上記回動プレート61の
先端部に枢支ピン69を介して枢支されている一
方、他端部には係止ピン70が取り付けられ、該
係止ピン70は微調節レバー60の後述の案内孔
72を貫通して上記内回動ブラケツト43の各部
67aに係合している。さらに、上記微調節レバ
ー60の先端部には操作つまみ71が差込み固定
されている一方、中央部には、支持孔60aを中
心とする半径方向線に対して対称な2つの傾斜面
72a,72bを有する三角形状の案内孔72が
穿設され、該案内孔72の各傾斜面72a,72
bは上記支持片68の係止ピン70に当接可能な
ように形成されている。さらにまた、上記微調節
レバー60の案内孔72の側方位置には略く字形
状に湾曲した規制部材73の一端部が枢支ピン7
4を介して回動自在に枢支され、該規制部材73
は、その湾曲部分内側に保持部73aを有すると
ともに他端部に掛止部73bを有し、上記保持部
73aで上記支持片68の係止ピン70を係合保
持しながら、掛止部73bと微調節レバー60の
支持孔60a側方に設けた掛止部75との間に張
設した引張スプリング76により上記係止ピン7
0を内回動ブラケツト43の凹部67aと係合す
る方向に付勢され、かつ、該係止ピン70が内回
動ブラケツト43の凸部67bに乗り上げた際係
止ピン70と微調節レバー60の案内孔72の各
傾斜面72a,72bとの離脱により該微調節レ
バー60が自由に回動するのを規制するように構
成されている。よつて、微調節レバー60の回動
操作により案内孔72の傾斜面72a,72bで
係止ピン70を係合解除方向に押し戻して該係止
ピン70と内回動ブラケツト43の各凹部67a
との係合を解除し、かつ係止ピン70と案内孔7
2との係合により回動プレート61を内回動ブラ
ケツト43に対して回動させ偏心プレート62の
偏心回動を介して両者の相対的位置を変化させる
ように構成されている。
そして、このリクライニング装置Cにおいて、
上記内回動ブラケツト43はシートクツシヨン
(図示せず)に対して、第7図に示すように、連
結ボルト77を上記微調節機構59のブツシユ6
5の孔65aに挿入せしめてシートクツシヨンに
締結するとともに、支持ボルト(図示せず)を内
回動ブラケツト43の中央部に穿設した支孔78
に挿入せしめてシートクツシヨンに締結すること
により、上記支持ボルト(支孔78)を中心とし
て若干角度だけ鉛直面内で回動可能に取り付けら
れる。また、上記傾動ブラケツト46は、そのア
ーム部46aに設けた取付孔79,79にてシー
トバツクに固定されている。
次に、上記第3実施例のリクライニング装置C
の作動について説明すれば、先ず、着座者がシー
トバツクの傾斜角度を粗調節する場合には、粗調
節レバー45の操作ノブ56を持つて解除方向に
引き上げ操作すると、粗調節レバー45(補助レ
バー48)が引張スプリングの付勢力に抗して解
除方向に回動して、その係合溝がロツクプレート
49の係合ピンを押し下げることにより、ロツク
プレート49は離脱方向に回動して、そのギヤ部
49aがギヤ部材47のギヤ部47bから離脱
し、両ギヤ部49a,47bの噛み合いが解除さ
れ、ギヤ部材47と一体の傾動ブラケツト46が
自由に傾動できる状態となる。
この状態において、上記傾動ブラケツト46は
うず巻ばね57の付勢力によつて前傾方向に倒れ
ようとするが、シートバツクが着座者の背中で当
て支えられ、着座者が背中でシートバツク、すな
わち傾動ブラケツト46の傾斜角度を所望の角度
位置に調節した後、粗調節レバー45の操作ノブ
56を離すと、該粗調節レバー45が引張スプリ
ングの付勢力でロツク方向に回動して、回転輪5
4がロツクプレート49のカム面49bを乗り上
げるように押し上げることにより、ロツクプレー
ト49は係合方向に回動して、そのギヤ部49a
がギヤ部材47のギヤ部47bと再び噛み合う。
このようにして、着座者はシートバツクを所望の
傾斜角度に粗調節することができる。
一方、着座者がシートバツクの傾斜角度を微調
節する場合には、微調節レバー60の操作つまみ
71を持つて、先ず上方向に引き上げ操作する
と、微調節レバー60が上方向に回動するに伴つ
て、支持片68の係止ピン70が微調節レバー6
0の案内孔72の下側傾斜面72b上を移動する
ことにより、該支持片68は引張スプリング76
で回動付勢された規制部材73の付勢力に抗して
ロツク解除方向に回動して、係止ピン70が内回
動ブラケツト43の凹部67aから外れ、両者の
係合がロツク解除される。しかる後は、上記微調
節レバー60の回動に伴つて、係止ピン70と案
内孔72との係合により上記支持片68および微
調節レバー60が共に上方向に回動することによ
り、再び規制部材73の回動付勢力によつて支持
片68がロツク方向に回動して、係止ピン70が
上記当初の凹部67aより上位の凹部67aにロ
ツク係合される。同時に、上記支持片68に一体
に連結された回動プレート61も上方向に回動し
て、該回動プレート61と一体の偏心プレート6
2が偏心回動し、該偏心プレート62の膨径部分
が摺動プレート63を内回動ブラケツト43の長
孔64内でスライドさせながら上方に微小変位置
量だけ押し上げる。これにより、内回動ブラケツ
ト43は支孔78を支点に後方に微小角度だけ傾
動し、シートバツクを所望の傾斜角度に段階的に
微調整することができる。
ここにおいて、上記支持片68の係止ピン70
は引張スプリング76によつて回動付勢された規
制部材73の保持部73aにより、常に、微調節
レバー60の案内孔72の各傾斜面72a,72
bと圧接するように押圧されているため、着座者
が微調節レバー60を操作停止した際に、上記係
止ピン70が内回動ブラケツト43の凹部67a
と係合せずに凸部67bに乗り上げた場合、微調
節レバー60を規制部材73で強固に保持してそ
の自由な回動を規制することができるので、微調
節レバー60のガタ発生を防止することができ
る。
また、逆に、着座者が微調節レバー60の操作
つまみ71を持つて下方向に引き下げた場合に
は、上記と同様にして、シートバツクを前方に所
望の傾斜角度に段階的に微調節することができ、
その際の微調節レバー60のガタ発生をも防止す
ることができる。
尚、上記各実施例では、解除片(アーム部材1
231および微調節レバー60)にそれぞれ規制
部材17,33,73を枢着し、該規制部材1
7,33,73を引張スプリング19,36,7
6によつて回動付勢してその保持部17a,33
a,73aで係止ピン10,30,70を押圧保
持するようにしたが、第9図に示すように、解除
片80の案内孔81を係止ピン82が摺動可能な
孔幅を有するV字状孔に形成して、該V字状孔の
V字内側部分を規制部83とし、該規制部83に
より係止ピン82が案内孔81の傾斜面81a,
81bから離脱しないよう案内するようにしても
よく、簡単な構造で操作部材のガタ発生を防止す
ることができる利点を有する。
また、上記実施例では、ヘツドレストレイント
装置、ウインドレギユレータおよびシートのリク
ライニング装置に適用した場合について述べた
が、本考案はその他、自動車等におけるシートの
前後又は上下位置、ランバーサポート、サイサポ
ート、サイドサポート、サンルーフのデフレク
タ、リトラクタブルヘツドランプ等の調節装置に
対しても通用することができるのは勿論である。
以上の如く、本考案の被駆動部材操作装置によ
れば、操作部材の回動操作によつて被駆動部材を
段階的に回動させるとともに、該操作部材の不安
定位置停止時の自由回動を規制するようにしたも
のであるので、ハンドル等の操作部材に全くガタ
が生じないとともに、操作力が軽いという利点を
有し、また従来の如き摩擦部がないため摩耗が少
なく、耐久性に優れており、さらに段階的な節度
がある操作となるという利点を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を例示し、第1図およ
び第2図はヘツドレストレイント装置に適用した
第1実施例を示し、第1図は全体概略斜視図、第
2図は分解斜視図、第3図ないし第6図かウイン
ドレギユレータに適用した第2実施例を示し、第
3図は正面図、第4図は側面図、第5図は第3図
の−線断面図、第6図は分解斜視図、第7図
および第8図はシートのリクライニング装置に適
用した第3実施例を示し、第7図は組立斜視図、
第8図は分解斜視図、第9図は規制部材の変形例
を示す斜視図である。 A……ヘツドレストレイント装置、1……ヘツ
ドレスト、2……外枠(被駆動部材)、4……内
枠(基板)、7……凹凸部、7a……凹部、7b
……凸部、8……支持片、10……係止ピン、1
2……アーム部材(解除片)、13……枢軸、1
5……案内孔、15a,15b……傾斜面、17
……規制部材、19……引張スプリング、20…
…操作レバー、B……ウインドレギユレータ、2
2……ベース(基板)、23……ハンドル、25
……ピニオン(被駆動部材)、26……凹凸部、
26a……凹部、26b……凸部、29……支持
片、30……係止ピン、31……アーム部材(解
除片)、32……案内孔、32a,32b……傾
斜面、33……規制部材、36……引張スプリン
グ、C……リクライニング装置、42……粗調節
機構、44……外回動ブラケツト、45……粗調
節レバー、46……傾動ブラケツト、59……微
調節機構、60……微調節レバー(操作部材、解
除片)、61……回動プレート(被駆動部材)、6
7……凹凸部、67a……凹部、67b……凸
部、68……支持片、70……係止ピン、72…
…案内孔、72a,72b……傾斜面、73……
規制部材、76……引張スプリング、80……解
除片、81……案内孔、81a,81b……傾斜
面、82……係止ピン、83……規制部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基板と、該基板に枢着された被駆動部材と、上
    記基板に上記枢支点を中心に一定半径で円弧状に
    複数個設けられた凹凸部と、一側部が上記被駆動
    部材に枢着され、他側部に上記凹凸部の凹部に係
    合するピンを有する支持片と、一側部が上記基板
    の枢支点と同軸上に支持され、他側部に上記ピン
    に当接可能な2つの傾斜面を持つ孔を有する解除
    片と、該解除片に設けられ、上記ピンが上記凹凸
    部の凸部に乗り上げた際ピンと解除片の上記各傾
    斜面とが離脱して該解除片が自由に回動するのを
    規制する規制部材と、上記解除片を回動させて上
    記ピンと凹部との係合を解除しかつ基板と被駆動
    部材との相対的位置を変化させる操作部材とを備
    えていることを特徴とする被駆動部材操作装置。
JP1981118157U 1981-08-07 1981-08-07 被駆動部材操作装置 Granted JPS5823732U (ja)

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JP1981118157U JPS5823732U (ja) 1981-08-07 1981-08-07 被駆動部材操作装置

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JPS5823732U JPS5823732U (ja) 1983-02-15
JPH0137938Y2 true JPH0137938Y2 (ja) 1989-11-15

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JP5296487B2 (ja) * 2008-10-17 2013-09-25 株式会社岡村製作所 操作レバー装置及びそれを備えるリクライニング椅子
JP5843696B2 (ja) * 2012-05-25 2016-01-13 本田技研工業株式会社 ヘッドレスト本体のロック機構

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