JPH0137814B2 - - Google Patents
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- JPH0137814B2 JPH0137814B2 JP56100053A JP10005381A JPH0137814B2 JP H0137814 B2 JPH0137814 B2 JP H0137814B2 JP 56100053 A JP56100053 A JP 56100053A JP 10005381 A JP10005381 A JP 10005381A JP H0137814 B2 JPH0137814 B2 JP H0137814B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorine
- coating layer
- heat
- containing elastomer
- electric wire
- Prior art date
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- Insulated Conductors (AREA)
Description
本発明は、含フツ素エラストマーを被覆した耐
熱可撓性電線、特に、含フツ素エラストマー被覆
層の熱老化後におけるクラツクの発生を防止でき
る含フツ素エラストマー被覆耐熱可撓性電線に関
するものである。 含フツ素エラストマーは、優れた耐熱性、耐油
性、耐薬品性を活かして、ガスケツト、パツキ
ン、ダイヤフラム、あるいはホース等、種々の用
途に使用されてきており、かかる特性から電線被
覆材としての期待も高い材料であるが、含フツ素
エラストマー被覆電線は未だ実用化されるに至つ
てない。 その理由の一つに、撚線導体と含フツ素エラス
トマー被覆層との間に紙セパレータを介在させた
構造の電線にあつては、常温で自己径に巻付け、
120℃あるいはそれ以上の温度に加熱すると、含
フツ素エラストマー被覆層にクラツクが発生して
絶縁不良となり、耐熱用途には使用できないとい
う問題が存在することがあげられる。このような
現象は、エチレンプロピレンゴムや架橋ポリエチ
レンなどの一般的な絶縁材料には見られず、耐熱
老化性の観点から高温における使用が期待されて
いる含フツ素エラストマー固有の問題である。 紙セパレータは、スチームや窒素ガス等の加圧
媒体中で含フツ素エラストマー被覆層を加熱架橋
するとき、軟化した被覆層が撚線導体素線間へめ
り込むのを防止するために設けるものであり、加
熱架橋を必須とする含フツ素エラストマー被覆電
線ではこのようなセパレータは省くことのできな
いものである。 本発明は上記欠点を解消するもので、高温加熱
した場合においても被覆層にクラツクが発生しな
い含フツ素エラストマー被覆耐熱可撓性電線の提
供を目的とするものである。 本発明の含フツ素エラストマー耐熱可撓性電線
は、撚線導体と被覆層との間に介在させる導体素
線への被覆層のめり込みを防止するための中間層
を、フイルムまたは布状の耐熱性素材を撚線導体
とは融着しないように巻回して形成し、電線の
150℃以上における自己径での加熱巻付け試験条
件下に破断せず、かつ固体状態を保持するものと
したことを特徴とするものである。 本発明者らは、耐熱可撓性電線として有用な含
フツ素エラストマー被覆電線を提供すべく鋭意研
究を重ねた結果、被覆層に発生するクラツクは、
巻付け時に紙セパレータに発生する破断個所に接
している部分の被覆層に局部的に高温時の破断伸
度を上回る歪が集中することに起因するものであ
ることを見出した。かかる知見に基き、紙セパレ
ータに代えてフイルムまたは布状の特定の耐熱性
素材からなる中間層を撚線導体と含フツ素エラス
トマー被覆層との間に介在させることにより、ク
ラツク発生の問題が解決されるとともに、撚線導
体素線への被覆層のめり込みを防止できるように
なつた。 本発明において、含フツ素エラストマーとして
は、従来より公知ないし周知のものが、特に限定
されることなく広範囲にわたつて例示され得る。
例えば、テトラフルオロエチレン−プロピレン系
共重合体、フツ化ビニリデン−ヘキサフルオロプ
ロペン系共重合体、フツ化ビニリデン−クロロト
リフルオロエチレン系共重合体、フツ化ビニリデ
ン−ペンタフルオロプロペン系共重合体、ポリフ
ルオロアルキル基含有アクリレート系エラストマ
ー、ポリフルオロアルキル基含有ポリシロキサン
系エラストマー、テトラフルオロエチレン−フツ
化ビニリデン−プロピレン系共重合体、テトラフ
ルオロエチレン−エチレン−イソブチレン系共重
合体、エチレン−ヘキサフルオロプロペン系共重
合体、テトラフルオロエチレン−ブテン−1系共
重合体、テトラフルオロエチレン−エチルビニル
エーテル系共重合体、含フツ素フオスフオニルト
リル系エラストマー、テトラフルオロエチレン−
フルオロビニルエーテル系共重合体などがあげら
れる。 かかる含フツ素エラストマーとしては、架橋体
の電気絶縁性の観点から、架橋後のイオン性不純
物の残留が少ないパーオキシド系架橋剤の作用に
よる架橋が可能なもの、例えば、分子中に不飽和
結合、−CF2X、=CFX(XはIまたはBr)、−CH3
等の硬化部位を有するものが好ましく、さらに誘
電特性を考慮すれば、テトラフルオロエチレン−
プロピレン系共重合体が好適である。含フツ素エ
ラストマーとして好適なテトラフルオロエチレン
−プロピレン系共重合体としては、主成分のテト
ラフルオロエチレンとプロピレンに加えて、これ
らと共重合可能な成分、例えば、エチレン、イソ
ブチレン、アクリル酸およびそのアルキルエステ
ル、メタクリル酸およびそのアルキルエステル、
フツ化ビニル、フツ化ビニリデン、ヘキサフルオ
ロプロペン、クロロエチルビニルエーテル、クロ
ロトリフルオロエチレン、パーフルオロアルキル
ビニルエーテル等を適宜含有せしめたものでもよ
い。 テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合
体は耐熱性、成形性等の面からテトラフルオロエ
チレン/プロピレンの含有モル比が95/5〜30/
70の範囲から選定するのが望ましく、特に好まし
くは、90/10〜45/55である。また、適宜加えら
れる主成分以外の成分の含有量としては50モル%
以下、特に30モル%以下の範囲から選定すること
が望ましい。 本発明における含フツ素エラストマー被覆層
は、上記の如き含フツ素エラストマーを主体とす
る組成物の架橋体から形成されるが、該組成物に
は架橋剤、架橋促進剤、補強剤、充填剤、顔料、
滑剤、酸化防止剤、安定剤等の添加剤の配合が可
能である。 かかる組成物としては、このムーニー粘度
ML1+4(100℃)が20〜150、特に30〜90程度であ
ることが被覆時の成型性、被覆品の表面状態等か
ら好ましく、かかるムーニ粘度を与えるように含
フツ素エラストマーの種類および平均分子量、さ
らには配合等を調整することが望ましい。 被覆層の架橋は、化学架橋剤の使用による加熱
架橋が適用されるが、架橋後のイオン性不純物の
残留防止の点からパーオキシド系架橋剤の作用に
よる方法が好ましい。この場合、架橋剤として
は、ジベンゾイルパーオキシドのごときジアシル
パーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジ−t−
ブチルパーオキシド、t−ブチルパーオキシアセ
テート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエートの
ごときパーオキシエステル類などのモノパーオキ
シ化合物、および2,5−ジメチル−2,5−ジ
−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3、2,
5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオ
キシ)−ヘキサン、1,4−ビス−(t−ブチルパ
ーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、1,3−ビ
ス−(t−ブチルパーオキシ−イソプロピル)ベ
ンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(ベン
ゾイルパーオキシ)−ヘキサンなどのジパーオキ
シ化合物などがあげられる。これらは、単独ある
いは二種以上混合して使用され得る。かかる架橋
剤の使用量は、通常含フツ素エラストマー100重
量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5
重量部である。 架橋に際しては、架橋助剤の併用が可能であ
り、例えばアリル化合物、イオウ、有機アミン
類、マレイミド類、メタクリレート類、ジビニル
化合物などがあげられる。好ましくは、フタル酸
ジアリル、リン酸トリアリル、シアヌル酸トリア
リル、イソシアヌル酸トリアリル、ジアリルメラ
ミンのごとき多アリル化合物、およびパラ−ベン
ゾキノンジオキシム、P,P′−ジベンゾキノンジ
オキシムなどのオキシム化合物が用いられ、特に
多アリル化合物が望ましい。架橋助剤の使用量
は、含フツ素エラストマー100重量部に対して、
0.1〜20重量部、好ましくは、0.2〜10重量部であ
る。 本発明でいう加熱巻付け試験とは、含フツ素エ
ラストマー被覆電線の耐熱可撓性電線としての実
用性評価を目的として行う試験であり、電線を自
己径の金属棒に巻き付けた状態で150℃以上の所
定温度雰囲気に所定時間暴露した後に被覆層の表
面状態、例えばクラツクあるいはクレーズの発生
の有無を目視により観察するものである。ここ
で、加熱温度および加熱時間は、電線の使用目的
に応じて150〜300℃、数時間〜数十日程度の範囲
から適宜選定される。また、電線の使用目的によ
つては、自己径巻付けに先立つて、電線を前記範
囲から適宜選定される所定温度雰囲気に所定時間
予め暴露することも行われる。 本発明においては、上記のごとき被覆電線の加
熱巻付け試験を行つたときに、中間層自体が破断
ないしは溶融しないような素材を使用することが
重要である。中間層自体が破断するような素材を
使用する場合には、その破断個所が起点となつて
被覆層にクラツクが発生し、また、溶融するよう
な素材を使用する場合には、ストリツプ性に難を
生じ端末処理が困難となるので、いずれの場合も
好ましくない。 本発明において、電線の150℃以上における加
熱巻付け試験条件下に破断せず、かつ固体状態を
保持する素材としては、電線の使用目的、したが
つて加熱巻付け試験条件に応じて種々のものが使
用可能である。比較的温和な条件下で使用される
ものとしては、例えばポリエチレンテレフタレー
トのごときポリエステル類、ナイロン12のごとき
ポリアミド類、ポリメチレンペンテン−2あるい
はポリスルホン等があげられる。熱的により過酷
な条件下で使用される場合には、芳香族ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリフエニレンオキシ
ド、ポリフエニレンスルフイド、ポリバラバン酸
あるいはポリイミド等があげられる。 ここで、これら素材は、フイルムあるいは不織
布の形態で撚線導体外周に巻回されることにより
中間層が形成される。このため、撚線導体と中間
層とは非接着状態が維持され、被覆のストリツプ
性が容易であるとともに、電線の可撓性向上に寄
与することになる。 次に、実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、かかる説明によつて本発明が限定的に
解釈されるものでないことは勿論である。 実施例1〜12および比較例1〜4 数平均分子量が5万、テトラフルオロエチレ
ン/プロピレンのモル比=55/45のテトラフルオ
ロエチレン−プロピレン共重合体100重量部に、
1,3−ビス−(t−ブチルパーオキシ−イソプ
ロピル)ベンゼン(架橋剤)1重量部、トリアリ
ルイソシアヌレート(架橋助剤)5重量部、サー
マルカーボン(充填剤)40重量部、ステアリン酸
ナトリウム(滑剤)1重量部を加え、温度50〜60
℃に設定した150mm直径のゴム用ロールで混練し
てムーニー粘度ML1+4(100℃)が40の組成物を得
た。 次に、これをヘツド:80℃、シリンダー1:80
℃、シリンダー2:60℃に設定した40m/m押出
機(L/D=22)を用い、第1表に示す各種素材
からなる中間層を有する外径1.6mmの撚線導体
(すずメツキ銅集合撚線)の周上に厚さ0.6mmに押
出被覆し、13気圧のスチーム中に3分間保持して
架橋させた。
熱可撓性電線、特に、含フツ素エラストマー被覆
層の熱老化後におけるクラツクの発生を防止でき
る含フツ素エラストマー被覆耐熱可撓性電線に関
するものである。 含フツ素エラストマーは、優れた耐熱性、耐油
性、耐薬品性を活かして、ガスケツト、パツキ
ン、ダイヤフラム、あるいはホース等、種々の用
途に使用されてきており、かかる特性から電線被
覆材としての期待も高い材料であるが、含フツ素
エラストマー被覆電線は未だ実用化されるに至つ
てない。 その理由の一つに、撚線導体と含フツ素エラス
トマー被覆層との間に紙セパレータを介在させた
構造の電線にあつては、常温で自己径に巻付け、
120℃あるいはそれ以上の温度に加熱すると、含
フツ素エラストマー被覆層にクラツクが発生して
絶縁不良となり、耐熱用途には使用できないとい
う問題が存在することがあげられる。このような
現象は、エチレンプロピレンゴムや架橋ポリエチ
レンなどの一般的な絶縁材料には見られず、耐熱
老化性の観点から高温における使用が期待されて
いる含フツ素エラストマー固有の問題である。 紙セパレータは、スチームや窒素ガス等の加圧
媒体中で含フツ素エラストマー被覆層を加熱架橋
するとき、軟化した被覆層が撚線導体素線間へめ
り込むのを防止するために設けるものであり、加
熱架橋を必須とする含フツ素エラストマー被覆電
線ではこのようなセパレータは省くことのできな
いものである。 本発明は上記欠点を解消するもので、高温加熱
した場合においても被覆層にクラツクが発生しな
い含フツ素エラストマー被覆耐熱可撓性電線の提
供を目的とするものである。 本発明の含フツ素エラストマー耐熱可撓性電線
は、撚線導体と被覆層との間に介在させる導体素
線への被覆層のめり込みを防止するための中間層
を、フイルムまたは布状の耐熱性素材を撚線導体
とは融着しないように巻回して形成し、電線の
150℃以上における自己径での加熱巻付け試験条
件下に破断せず、かつ固体状態を保持するものと
したことを特徴とするものである。 本発明者らは、耐熱可撓性電線として有用な含
フツ素エラストマー被覆電線を提供すべく鋭意研
究を重ねた結果、被覆層に発生するクラツクは、
巻付け時に紙セパレータに発生する破断個所に接
している部分の被覆層に局部的に高温時の破断伸
度を上回る歪が集中することに起因するものであ
ることを見出した。かかる知見に基き、紙セパレ
ータに代えてフイルムまたは布状の特定の耐熱性
素材からなる中間層を撚線導体と含フツ素エラス
トマー被覆層との間に介在させることにより、ク
ラツク発生の問題が解決されるとともに、撚線導
体素線への被覆層のめり込みを防止できるように
なつた。 本発明において、含フツ素エラストマーとして
は、従来より公知ないし周知のものが、特に限定
されることなく広範囲にわたつて例示され得る。
例えば、テトラフルオロエチレン−プロピレン系
共重合体、フツ化ビニリデン−ヘキサフルオロプ
ロペン系共重合体、フツ化ビニリデン−クロロト
リフルオロエチレン系共重合体、フツ化ビニリデ
ン−ペンタフルオロプロペン系共重合体、ポリフ
ルオロアルキル基含有アクリレート系エラストマ
ー、ポリフルオロアルキル基含有ポリシロキサン
系エラストマー、テトラフルオロエチレン−フツ
化ビニリデン−プロピレン系共重合体、テトラフ
ルオロエチレン−エチレン−イソブチレン系共重
合体、エチレン−ヘキサフルオロプロペン系共重
合体、テトラフルオロエチレン−ブテン−1系共
重合体、テトラフルオロエチレン−エチルビニル
エーテル系共重合体、含フツ素フオスフオニルト
リル系エラストマー、テトラフルオロエチレン−
フルオロビニルエーテル系共重合体などがあげら
れる。 かかる含フツ素エラストマーとしては、架橋体
の電気絶縁性の観点から、架橋後のイオン性不純
物の残留が少ないパーオキシド系架橋剤の作用に
よる架橋が可能なもの、例えば、分子中に不飽和
結合、−CF2X、=CFX(XはIまたはBr)、−CH3
等の硬化部位を有するものが好ましく、さらに誘
電特性を考慮すれば、テトラフルオロエチレン−
プロピレン系共重合体が好適である。含フツ素エ
ラストマーとして好適なテトラフルオロエチレン
−プロピレン系共重合体としては、主成分のテト
ラフルオロエチレンとプロピレンに加えて、これ
らと共重合可能な成分、例えば、エチレン、イソ
ブチレン、アクリル酸およびそのアルキルエステ
ル、メタクリル酸およびそのアルキルエステル、
フツ化ビニル、フツ化ビニリデン、ヘキサフルオ
ロプロペン、クロロエチルビニルエーテル、クロ
ロトリフルオロエチレン、パーフルオロアルキル
ビニルエーテル等を適宜含有せしめたものでもよ
い。 テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合
体は耐熱性、成形性等の面からテトラフルオロエ
チレン/プロピレンの含有モル比が95/5〜30/
70の範囲から選定するのが望ましく、特に好まし
くは、90/10〜45/55である。また、適宜加えら
れる主成分以外の成分の含有量としては50モル%
以下、特に30モル%以下の範囲から選定すること
が望ましい。 本発明における含フツ素エラストマー被覆層
は、上記の如き含フツ素エラストマーを主体とす
る組成物の架橋体から形成されるが、該組成物に
は架橋剤、架橋促進剤、補強剤、充填剤、顔料、
滑剤、酸化防止剤、安定剤等の添加剤の配合が可
能である。 かかる組成物としては、このムーニー粘度
ML1+4(100℃)が20〜150、特に30〜90程度であ
ることが被覆時の成型性、被覆品の表面状態等か
ら好ましく、かかるムーニ粘度を与えるように含
フツ素エラストマーの種類および平均分子量、さ
らには配合等を調整することが望ましい。 被覆層の架橋は、化学架橋剤の使用による加熱
架橋が適用されるが、架橋後のイオン性不純物の
残留防止の点からパーオキシド系架橋剤の作用に
よる方法が好ましい。この場合、架橋剤として
は、ジベンゾイルパーオキシドのごときジアシル
パーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジ−t−
ブチルパーオキシド、t−ブチルパーオキシアセ
テート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエートの
ごときパーオキシエステル類などのモノパーオキ
シ化合物、および2,5−ジメチル−2,5−ジ
−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3、2,
5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオ
キシ)−ヘキサン、1,4−ビス−(t−ブチルパ
ーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、1,3−ビ
ス−(t−ブチルパーオキシ−イソプロピル)ベ
ンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(ベン
ゾイルパーオキシ)−ヘキサンなどのジパーオキ
シ化合物などがあげられる。これらは、単独ある
いは二種以上混合して使用され得る。かかる架橋
剤の使用量は、通常含フツ素エラストマー100重
量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5
重量部である。 架橋に際しては、架橋助剤の併用が可能であ
り、例えばアリル化合物、イオウ、有機アミン
類、マレイミド類、メタクリレート類、ジビニル
化合物などがあげられる。好ましくは、フタル酸
ジアリル、リン酸トリアリル、シアヌル酸トリア
リル、イソシアヌル酸トリアリル、ジアリルメラ
ミンのごとき多アリル化合物、およびパラ−ベン
ゾキノンジオキシム、P,P′−ジベンゾキノンジ
オキシムなどのオキシム化合物が用いられ、特に
多アリル化合物が望ましい。架橋助剤の使用量
は、含フツ素エラストマー100重量部に対して、
0.1〜20重量部、好ましくは、0.2〜10重量部であ
る。 本発明でいう加熱巻付け試験とは、含フツ素エ
ラストマー被覆電線の耐熱可撓性電線としての実
用性評価を目的として行う試験であり、電線を自
己径の金属棒に巻き付けた状態で150℃以上の所
定温度雰囲気に所定時間暴露した後に被覆層の表
面状態、例えばクラツクあるいはクレーズの発生
の有無を目視により観察するものである。ここ
で、加熱温度および加熱時間は、電線の使用目的
に応じて150〜300℃、数時間〜数十日程度の範囲
から適宜選定される。また、電線の使用目的によ
つては、自己径巻付けに先立つて、電線を前記範
囲から適宜選定される所定温度雰囲気に所定時間
予め暴露することも行われる。 本発明においては、上記のごとき被覆電線の加
熱巻付け試験を行つたときに、中間層自体が破断
ないしは溶融しないような素材を使用することが
重要である。中間層自体が破断するような素材を
使用する場合には、その破断個所が起点となつて
被覆層にクラツクが発生し、また、溶融するよう
な素材を使用する場合には、ストリツプ性に難を
生じ端末処理が困難となるので、いずれの場合も
好ましくない。 本発明において、電線の150℃以上における加
熱巻付け試験条件下に破断せず、かつ固体状態を
保持する素材としては、電線の使用目的、したが
つて加熱巻付け試験条件に応じて種々のものが使
用可能である。比較的温和な条件下で使用される
ものとしては、例えばポリエチレンテレフタレー
トのごときポリエステル類、ナイロン12のごとき
ポリアミド類、ポリメチレンペンテン−2あるい
はポリスルホン等があげられる。熱的により過酷
な条件下で使用される場合には、芳香族ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリフエニレンオキシ
ド、ポリフエニレンスルフイド、ポリバラバン酸
あるいはポリイミド等があげられる。 ここで、これら素材は、フイルムあるいは不織
布の形態で撚線導体外周に巻回されることにより
中間層が形成される。このため、撚線導体と中間
層とは非接着状態が維持され、被覆のストリツプ
性が容易であるとともに、電線の可撓性向上に寄
与することになる。 次に、実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、かかる説明によつて本発明が限定的に
解釈されるものでないことは勿論である。 実施例1〜12および比較例1〜4 数平均分子量が5万、テトラフルオロエチレ
ン/プロピレンのモル比=55/45のテトラフルオ
ロエチレン−プロピレン共重合体100重量部に、
1,3−ビス−(t−ブチルパーオキシ−イソプ
ロピル)ベンゼン(架橋剤)1重量部、トリアリ
ルイソシアヌレート(架橋助剤)5重量部、サー
マルカーボン(充填剤)40重量部、ステアリン酸
ナトリウム(滑剤)1重量部を加え、温度50〜60
℃に設定した150mm直径のゴム用ロールで混練し
てムーニー粘度ML1+4(100℃)が40の組成物を得
た。 次に、これをヘツド:80℃、シリンダー1:80
℃、シリンダー2:60℃に設定した40m/m押出
機(L/D=22)を用い、第1表に示す各種素材
からなる中間層を有する外径1.6mmの撚線導体
(すずメツキ銅集合撚線)の周上に厚さ0.6mmに押
出被覆し、13気圧のスチーム中に3分間保持して
架橋させた。
【表】
このようにして得た電線を、自己径の真鍮棒に
常温で巻付け、続いて150℃あるいは200℃の温度
雰囲気中に3時間保持した。中間層の状態、被覆
層の表面状態および被覆層のストリツプ性につい
て評価した結果を第2表にまとめて示した。 また、同様の電線を150℃×10日(条件)あ
るいは200℃×10日(条件)で熱老化させた後、
自己径巻付けを行い、150℃あるいは200℃にお
常温で巻付け、続いて150℃あるいは200℃の温度
雰囲気中に3時間保持した。中間層の状態、被覆
層の表面状態および被覆層のストリツプ性につい
て評価した結果を第2表にまとめて示した。 また、同様の電線を150℃×10日(条件)あ
るいは200℃×10日(条件)で熱老化させた後、
自己径巻付けを行い、150℃あるいは200℃にお
【表】
【表】
【表】
ける加熱巻付け試験に供した結果を第3表に示し
た。熱老化させた場合でも未老化の場合と同様な
結果が得られた。 以上説明してきた通り、本発明によれば、中間
層の素材に起因して熱老化後の被覆層にクラツク
が発生するのを防止できるようになり、従来実現
されていなかつた含フツ素エラストマー被覆耐熱
可撓性電線を実現できるようになつた。
た。熱老化させた場合でも未老化の場合と同様な
結果が得られた。 以上説明してきた通り、本発明によれば、中間
層の素材に起因して熱老化後の被覆層にクラツク
が発生するのを防止できるようになり、従来実現
されていなかつた含フツ素エラストマー被覆耐熱
可撓性電線を実現できるようになつた。
Claims (1)
- 1 撚線導体外周に含フツ素エラストマーを主体
とする組成物が被覆され、該被覆層は加熱架橋さ
れている耐熱可撓性電線において、撚線導体と被
覆層との間には被覆層の撚線導体素線間へのめり
込みを防止するための中間層が介在され、該中間
層はフイルムまたは布状の耐熱性素材を撚線導体
とは融着しないように巻回してなり、電線の150
℃以上における自己径での加熱巻付け試験条件下
に破断せず、かつ固体状態を保持するものである
ことを特徴とする含フツ素エラストマー被覆耐熱
可撓性電線。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56100053A JPS581922A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | 含フツ素エラストマ−被覆層を有する電線 |
| US07/062,400 US4770937A (en) | 1981-06-26 | 1987-06-15 | Fluorine-containing elastomeric electric insulating material and insulated electric wire coated therewith |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56100053A JPS581922A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | 含フツ素エラストマ−被覆層を有する電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS581922A JPS581922A (ja) | 1983-01-07 |
| JPH0137814B2 true JPH0137814B2 (ja) | 1989-08-09 |
Family
ID=14263741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56100053A Granted JPS581922A (ja) | 1981-06-26 | 1981-06-26 | 含フツ素エラストマ−被覆層を有する電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS581922A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0787048B2 (ja) * | 1986-02-18 | 1995-09-20 | 株式会社クラベ | 耐熱耐油絶縁電線 |
| JPS63141514U (ja) * | 1987-03-06 | 1988-09-19 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5512684A (en) * | 1978-07-14 | 1980-01-29 | Nippon Electric Co | Metal enclosure electromagnetic relay |
| JPS55137410U (ja) * | 1979-03-23 | 1980-09-30 |
-
1981
- 1981-06-26 JP JP56100053A patent/JPS581922A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS581922A (ja) | 1983-01-07 |
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