JPH0137742B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は流動表示装置に関する。

従来の技術 流動表示装置はマトリツクス構成の多数画素体
を表示パネルに組立て、ニユース、予報等の告知
盤として適用されている。

従来の流動表示装置の外観を第２図に示す。第
２図に示すように、該流動表示装置はチエーン１
２に複数の画素体を串ざし状に装着して多数並列
配置して表示面１１とし、該表示面には２つのロ
ーラー１３によつて一定方向（矢印）の如く移動
し書込みヘツド部１４で画素体が回転表示され、
消去ヘツド部１５で元に戻され消去される。

第３図は従来の流動表示装置の書込みヘツド部
を示す概略図である。第３図に示すように垂直軸
２に串ざしされた回転する画素体３が例えばコイ
ル１ａ及び鉄心１ｂからなる該電磁石１及び回転
抑止板６ａ及び６ｂによつて180゜回転せしめられ
る。すなわち、該画素体３にはその端部に磁性片
４が埋設されており、画素体３が移動する（移動
方向５）と共に電磁石１に接近し画素体中に埋設
された磁性片４が電磁石１に磁気的に引きつけら
れ左回りに回転移動し回転抑止板に当つて180゜回
転する。この回転により画素体の表裏の表示変化
を作り出し、表示する。

第４図に示すように、回転する画素体３が傾む
くためには鉄心１ａの端部延長線をそれぞれＡ、
Ｂとすると該画素体３の磁性片４がＢ線を過ぎた
後でなくてはならない。しかし、電磁石１によつ
て吸引される力は磁性片４が上記Ａ線Ｂ線内にあ
る時が大きい。従つて鉄心の頭部の端面が第４図
に示すように画素体移動方向に水平である場合、
画素体の回転に有効に作用しない。

発明が解決しようとする問題点 そこで本発明は流動表示装置における画素体が
電磁石によつて有効に回転しない問題を解決する
ものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点は、本発明によれば表裏面を表示面
とし、一側面に磁性片を具備した回転自在な表示
素子を、無端搬送チエーンの各縦軸に装着し、且
つチエーン搬送方向に対して垂直方向に配列した
電磁石により一定方向に反転又は非反転駆動させ
ることによつて情報書込みを行なう流動表示装置
において、該電磁石を構成する鉄心頭部におい
て、該表示素子の移動方向側に、斜面を設けたこ
とを特徴とする流動表示装置によつて解決され
る。

作 用 すなわち、本発明では電磁石の鉄心頭部におい
て表示素子の移動方向側に斜面が設けられている
ので電磁石の表示素子に対する吸引が該表示素子
の回転に有効に作用する。

実施例 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は本発明の１実施例を示す模式図であ
る。

第１図に示すように電磁石１を構成する鉄心の
端面に画素体の移動方向側にテーパを有する斜面
７が配設されている。該斜面７と鉄心頭部平端面
との交点をｐとすると、書込み時の画素体３の回
転は磁性片４が該ｐ点の垂直延長線ｃ上を越えた
時にすでに開始せしめられる。すなわち斜面７を
設けたことによつて従来より早めに回転が開始さ
れ、画素体が移動方向５に垂直な向きになる迄吸
引力が低下せず作用することが可能である。

発明の効果 以上説明したように本発明によれば電磁石によ
る吸引力を有効に画素体回転のために作用させる
ことができコイルの焼損等も防止することが可能
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す模式図であ
り、第２図は流動表示装置の外観を示す斜視図で
あり、第３図は従来の流動表示装置の書込みヘツ
ド部を示す概略図であり、第４図は従来の画素体
の回転を説明するための模式図である。 １……電磁石、１ａ……コイル、１ｂ……鉄
心、２……垂直軸、３……画素体、４……磁性
片、５……移動方向、６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ…
…回転抑止板、７……斜面、１１……表示面、１
２……チエーン、１３……ローラー、１４……書
込みヘツド部、１５……消去ヘツド部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 表裏面を表示面とし、一側面に磁性片を具備
   した回転自在な表示素子を、無端搬送チエーンの
   各縦軸に装着し、且つチエーン搬送方向に対して
   垂直方向に配列した電磁石により一定方向に反転
   又は非反転駆動させることによつて情報書込みを
   行なう流動表示装置において、 該電磁石を構成する鉄心頭部において、該表示
   素子の移動方向側に、斜面を設けたことを特徴と
   する流動表示装置。