JPH0125974Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、両端部を連続チエーンで連結した複
数本の軸の各軸上に複数の個回転表示素子を装着
した流動表示装置に関するものである。

〈従来の技術〉 例えば白黒２面の表示面を有する多数の回転表
示素子を１本の軸上に装着し、このような軸を多
数本連続させてその両端部を無端チエーンで連結
し、チエーンを移動させながら各回転表示素子を
白又は黒面とし必要な情報を表示する流動表示装
置が開発されている。

各回転表示素子は磁性材を一部に有し、書込み
ヘツド部において書込み情報に応じて電磁ソレノ
イドにより回転表示素子の磁性材を吸引して表示
素子の表示面を一旦移動方向に対し直角方向と
し、これを案内壁端部に当接させて回転させ所望
の表示面を表示方向に向けさせている。また消去
ヘツドにおいては、無端チエーンにより連続して
移送される各回転表示素子をマグネツトにより磁
性体を吸引して表示素子の表示面を移送方向に対
し一定の直角方向に揃え、各素子が案内壁端部に
当接して一定方向に回転することにより全回転表
示素子が一定の表示面を表示方向に向ける。

〈考案が解決しようとする問題点〉 従来の流動表示装置においては、書込みヘツド
あるいは消去ヘツドにおいて回転表示素子が案内
壁に当接する際振動して軸がたわみ、軸がそのま
ま変形してしまい、以後の書込み操作ができなく
なる場合があつた。

本考案の目的は、このような回転表示素子の移
送中の振動による軸の変形を防止した流動表示装
置を提供することである。

〈問題点を解決するための手段〉 この目的を達成するため、本考案では、両端部
を無端チエーンで連結した複数本の軸の各軸上に
複数個の回転表示素子を装着した流動表示装置に
おいて、連続する複数本の軸同士をリンクプレー
トにより両チエーン間で連結している。

〈作用〉 隣接する軸同士がリンクプレートにより連結さ
れているため、１本の軸の振動はリンクにより連
結された他の軸により規制され、振幅が小さくな
る。

〈実施例〉 第１図は本考案に係る流動表示装置の部分正面
図である。両端部を無端チエーン１で連結した複
数本の軸２の各軸上に複数個の回転表示素子３が
装着される。各回転表示素子３には、第４図に示
すように、鉄片等の磁性体部材１１が圧入され
る。各回転表示素子３は、第３図に示すように、
色の異なる第１、第２の表示面１２ａ，１２ｂを
有し、書込み情報に応じて一方の表示面１２ａ又
は１２ｂを表示方向に向ける。このような回転表
示素子３を装着した軸２は、隣接した３本ごとに
リンクプレート４で連結される。リンクプレート
４は適当な間隔で（本実施例においては回転表示
素子３個ごとに）設けられる。チエーン１は、第
２図に示すように、ローラ５，５間に配設されて
各回転表示素子を移送する。リンクプレート４に
よる軸の連結数は、ローラ５上のチエーン１の回
転に支障のないように２〜４本程度とする。チエ
ーン１の移送通路に沿つて案内壁６，７，８が設
けられる。９は消去用マグネツト、１０は書込み
用ソレノイドである。

案内壁６に沿つて移送される回転表示素子３
は、第３図に示すように、マグネツト９により磁
性部材１１が吸引され一定の方向に平行配列さ
れ、さらに案内壁７に当接して一定の表示面に揃
えられる。書込み用ソレノイド１０は、書込み情
報に応じて回転表示素子３の磁性体部材１１を吸
引し、これを案内壁８に当接させて向きを逆転さ
せ所望の情報を表示する。

〈考案の効果〉 両端部のチエーン間において隣接する軸同士が
リンクプレートにより連結されているため、移送
中の振動あるいは消去ヘツド部、書込みヘツド部
での回転表示素子と案内壁との当接時の各軸の振
動は連結された隣接する軸に規制され、リンクプ
レートを用いない各軸が独立した場合に比べ振幅
が大幅に小さくなり、軸のゆがみ、変形が防止さ
れ信頼性の高い表示機能が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る流動表示装置の部分正面
図、第２図は本考案が適用される流動表示装置全
体の構成図、第３図は第２図の流動表示装置の部
分詳細説明図、第４図は本考案に係る流動表示装
置の部分斜視図である。 １……無端チエーン、２……軸、３……回転表
示素子、４……リンクプレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端部を無端チエーンで連結した複数本の軸の
   各軸上に複数個の回転表示素子を装着した流動表
   示装置において、連続する複数本の軸同士をリン
   クプレートにより両チエーン間で連結したことを
   特徴とする流動表示装置。