JPH0136637B2 - - Google Patents

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JPH0136637B2
JPH0136637B2 JP56189441A JP18944181A JPH0136637B2 JP H0136637 B2 JPH0136637 B2 JP H0136637B2 JP 56189441 A JP56189441 A JP 56189441A JP 18944181 A JP18944181 A JP 18944181A JP H0136637 B2 JPH0136637 B2 JP H0136637B2
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JP
Japan
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data
key
time
solenoid
event
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Application number
JP56189441A
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English (en)
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JPS5891568A (ja
Inventor
Juji Fujiwara
Shigeru Muramatsu
Mitsuhiko Mori
Takamichi Sawase
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP56189441A priority Critical patent/JPS5891568A/ja
Priority to US06/443,435 priority patent/US4469000A/en
Publication of JPS5891568A publication Critical patent/JPS5891568A/ja
Publication of JPH0136637B2 publication Critical patent/JPH0136637B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10FAUTOMATIC MUSICAL INSTRUMENTS
    • G10F1/00Automatic musical instruments
    • G10F1/02Pianofortes with keyboard
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/07Electric key switch structure

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明はピアノ自動演奏装置に係り、特に、
ピアノの各キーに各々設けられたソレノイドを駆
動するソレノイド駆動方法に関する。 第1図はピアノ自動演奏装置の一構成例を示す
概略構成図である。この図において、1はピアノ
のキー(鍵)であり、このキー1の操作部1aを
押下すると支点2を中心としてキー1が回動し、
その後端部1bが上方へ移動する。この後端部1
bの移動はピアノアクシヨン3を介してハンマ4
へ伝達され、これにより、ハンマ4が弦5が打撃
する。 一方、キー1の操作部1aを押下すると、可動
バネ6および接点7からなるキースイツチ8がオ
ン状態となる。また、弦5において発生した楽音
はマイクロフオン9によつて収録され、記録制御
回路10へ供給される。なお、マイクロフオン9
は通常1台のピアノに1個もしくは2個設けられ
る。記録制御回路10はキースイツチ8の出力に
基づいてキー1が押下されたことを検知し、この
押下キーのキーコードをカセツトテープ方式のデ
ータレコード11へ出力する。また同時に、記録
制御回路10はマイクロフオン9の出力に基づい
てキー1の打鍵強度を検出し、検出した打鍵強度
に対応する打鍵強度データをデータレコーダ11
へ出力する。データレコーダ11はピアノの演奏
開始と同時に記録状態とされ(カセツトテープの
回転が開始され)、上述したキーコードおよび打
鍵強度データを実時間で順次記録していく。 以上が演奏データの収録過程である。次に、収
録した演奏データを再生する場合は、データレコ
ーダ11が収録したデータを順次、実時間で再生
ロジツク回路12へ出力する。再生ロジツク回路
12はデータレコーダ11から供給されたデータ
に基づいてキーコードおよび打鍵強度データを再
生し、ソレノイド駆動回路13へ出力する。ソレ
ノイド駆動回路13は供給されたキーコードおよ
び打鍵強度データに基づいてソレノイド駆動信号
を作成し、供給されたキーコードに対応するソレ
ノイド14へ出力する。これにより、ソレノイド
14のプランジヤ14aが打鍵強度データに対応
する速度で上方へ駆動され、プランジヤ14aの
先端部がキー1の後端部1bを上方へ移動させ
る。この後端部1bの移動はピアノアクシヨン3
を介してハンマ4へ伝達され、この結果、ハンマ
4が打鍵強度データに対応する強さで弦5を打撃
する。 以上が、従来のピアノ自動演奏装置の概略であ
る。ところで、上述したピアノ自動演奏装置にお
いて、キースイツチ8のオン/オフタイミング
と、実際の楽音の発音/停止のタイミングとはわ
ずかずれがあり、したがつて、キースイツチ8の
出力に基づいて収録された演奏データにしたがつ
てソレノイドを駆動すると、実際の発音時間と再
生時の発音時間、あるいは実際の休止時間と再生
時の休止時間が異なる問題が生じる。また、ソレ
ノイド14にも動作遅れがあり、この動作遅れを
考慮せずにソレノイド14を駆動すると、上述し
た場合と同様の問題が生じる。 この発明は以上の点に鑑みてなされたもので、
実際の発音時間を忠実に再生することできるソレ
ノイド駆動方法を提供することを目的とする。 そして、この発明による方法は、ソレノイドオ
ン指令から打鍵強度によつて決定される時間経過
後に、前記ソレノイドのプランジヤの静止摩擦を
脱出するための第1のデータを、一定時間、前記
ソレノイドを駆動するソレノイド駆動手段へ供給
し、次いで、打鍵強度に対応する値を有する第2
のデータを、前記ソレノイド駆動手段へ供給し、
次いで、前記ソレノイドのプランジヤを保持する
ための第3のデータを前記ソレノイド駆動手段へ
供給し、そして、前記ソレノイド指令から所定時
間経過後に前記第3のデータをオフ状態とするこ
とを特徴としている。 以下、図面を参照しこの発明の一実施例につい
て説明する。第2図はこの発明による方法を適用
したピアノ自動演奏装置の構成を示すブロツク図
である。最初に、このピアノ自動演奏装置の構成
の概略を説明する。 まず、鍵盤20の各キーには各々、2個のキー
スイツチおよび第1図に示すようなキー駆動用の
ソレノイド(第1図における符号14参照)47
が設けられている。この場合、各キーに各々設け
られる2個のキースイツチは、キー操作に対し異
なるタイミングで動作するようになつている(詳
細は後述する)。また、ピアノに設けられている
ダンパ−ペダルおよびソステヌートペダル等(こ
れらを合わせてペダル装置21として示す)には
各々、ペダルスイツチおよびペダルを駆動するソ
レノイドが設けられている。そして、各キースイ
ツチの出力に基づいてキーの押鍵/離鍵を検出
し、また、1個のキーに設けられている2個のキ
ースイツチの動作間隔に基づいてキー操作速度、
すなわち打鍵強度を検出し、また、ペダルスイツ
チの出力に基づいて各ペダルの踏込み/開放を検
出する。そして、これらの検出結果に基づいて演
奏データを作成し、フロツピイデイスク装置22
のデイスク盤に書込む。演奏データを再生する場
合(ピアノの自動演奏を行う場合)は、フロツピ
イデイスク装置22に収録した演奏データを順次
読出し、所定のデータ変換をした後ソレノイド駆
動回路23へ供給する。これにより、各キーおよ
び各ペダルに設けられたソレノイドが演奏データ
に基づいて駆動され、ピアノの自動演奏が行われ
る。 以下、上述したピアノ自動演奏装置について詳
述する。 第2図において、キースイツチ群24は鍵盤2
0の各キーに各々設けられたキースイツチの集合
を示すブロツクである。ここで、1個のキーに対
応して設けられる2個のキースイツチの構成例を
第3図を参照して説明する。この図において、符
号24aはキーであり、このキー24aの前端部
下方にはそれぞれのキー24aに対応して第1キ
ースイツチK1および第2キースイツチK2が並列
配置されている。この場合、第1キースイツチ
K1および第2キースイツチK2は各々、先端部が
上方に略逆J字状に折り曲げられてキー24aに
よる被押圧部イ,ロを構成する可動接点SK1
SK3と、この可動接点SK1,SK3の下面に近接す
る固定接点SK2,SK4とから構成され、第1キー
スイツチK1の可動接点SK1の被押圧部イは第2
キースイツチK2の可動接点SK3の被押圧部ロよ
り高く設定されてキー24aの下面に近接してい
る。したがつて、キー24aの操作部が押下され
ると、まず被押圧部イが下方に弾性変形して固定
接点SK2と接触し第1キースイツチK1がオン状
態となり、次いで被押圧部ロが下方に弾性変形す
ることにより第2キースイツチK2がオン状態と
なる。 ペダルスイツチ群25は、ペダル装置21の各
ペダルに各々設けられたペダルスイツチからなる
もので、各ペダルスイツチの出力はペダルスイツ
チインターフエイス26へ供給される。 キー情報発生回路27はキースイツチ群24の
各キースイツチK1,K2を走査することにより各
キースイツチK1,K2のオン/オフ状態を検出し、
この検出結果にしたがつて、キーコードKC(7ビ
ツト)、打鍵強度データSD(8ビツト)および打
鍵確認コードKD(1ビツト)からなるキー情報
を出力する回路である。すなわち、このキー情報
発生回路は、クロツククパルスφ0によつて駆動
される3個のシフトレジスタ28(16ステージ・
7ビツト)、29(16ステージ・8ビツト)、30
(16ステージ・1ビツト)を有して構成される。
そして、いずれかのキー(以下、キーAと称す)
が新たに押下された場合、キーAの第1キースイ
ツチK1がオン状態となつた時点でキーAのキー
コードKCをシフトレジスタ28の空ステージ
(今、この空ステージを第10ステージと仮定する)
に書込み、また、キーAの第1キースイツチK1
がオン状態となつた時点から第2キースイツチ
K2がオン状態になるまでの時間を計測し、この
計測結果を打鍵強度データSDとしてシフトレジ
スタ29の第10ステージに書込み、さらに、キー
Aの第2キースイツチK2がオンとなつた時点で
打鍵確認コードKD(“1”信号)をシフトレジス
タ30の第10ステージへ書込む。また、キーAが
離鍵された場合は、第1キースイツチK1がオフ
となつた時点で各シフトレジスタ28〜30の第
10ステージのデータを消去する(「0」とす
る)。 ここで、上述したシフトレジスタ28〜30が
各々16ステージ構成であることから明らかなよ
うに、このキー情報発生回路27は最大16個のキ
ーのキー情報をシフトレジスタ28〜30の各ス
テージに割当てることができる。そして、シフト
レジスタ28〜30の各ステージに各々割当てら
れたキー情報は前述したクロツクパルスφ0にし
たがつて、時分割でFI−FOメモリ34へ出力さ
れる。また、この実施例においては打鍵強度デー
タSDを得るために、次の過程がとられる。すな
わち、例えば上述したキーAの例において、第1
キースイツチK1がオン状態になると、以後一定
時間毎にシフトレジスタ29の第10ステージに
「1」が加算される。(なお、シフトレジスタ29
の第10ステージの内容は、キーAの第1キースイ
ツチがオンとなる前は「0」となつている。)そ
して、キーAの第2キースイツチK2が閉じた時
点で上記「1」の加算が停止し、以後、この加算
結果がキーAがオンされている間はずつとシフト
レジスタ29の第10ステージから打鍵強度データ
SDとして出力される。このように、この実施例
においては、第2キースイツチK2が閉じる以前
のシフトレジスタ29の内容は時間計測の途中経
過を示しており、正しい打鍵強度データSDを示
してはいない。第2キースイツチがオンとなつた
時点以後、言い換えれば、打鍵確認コードKDが
“1”となつた時点以後、正しい打鍵強度データ
SDがシフトレジスタ29から出力される。以上
がキー情報発生回路27の構成である。 次に、中央処理装置(以下、CPUと称す)3
5は、プログラムに基づいて装置各部を制御する
もので、バスライン36を介して装置各部と接続
されている。 ROM(リードオンリメモリ)37はCPU35
において用いられるプログラムおよび後述する強
度データ変換テーブル、強度データ補正テーブル
が各々記憶されているメモリでる。RAM(ラン
ダアクセスメモリ)38は、第4図に示すように
領域38a〜38dを有する16Kワードのメモリ
であり、各領域38a〜38dは各々4Kワード
の記憶容量を有する。そして、領域38a〜38
cがフロツピイデイスク装置22のデイスク搬へ
のデータ書込み、あるいはデイスク盤からのデー
タ読出しの際のバツフアメモリとして用いられ、
また、領域38dがワーキング領域として用いら
れる。 FI−FOメモリ34は16×16ビツトのフアース
トインフアーストアウトメモリであり、その書込
み/読出しはメモリコントローラ39によつて制
御される。すなわち、CPU35から書込み指令
がメモリコントローラ39へ供給されると、メモ
リコントローラ39がFI−FOメモリ34を書込
み状態とする。これにより、キー情報発生回路2
7のシフトレジスタ28〜30内の全データがク
ロツクパルスφ0に基づいてFI−FOメモリ34へ
書込まれる。また、CPU35からメモリコント
ローラ39へ読出し指令が供給された場合は、メ
モリコントローラ39がFI−FOメモリ34を読
出し状態とする。これにより、FI−FOメモリ3
4内の全データがCPU35を介してRAM38の
領域38dのニユーデータエリアNDEへ書込ま
れる。なお、このFI−FOメモリ34を挿入して
いる理由は、CPU35とキー情報発生回路27
が各々異なる(同期していない)クロツクパルス
によつて駆動されているからである。 ペダルスイツチインターフエイス26は、ペダ
ルスイツチ群25内の各ペダルスイツチのオン/
オフ状態を検出し、検出したオン/オフ状態に対
応するペダルデータPDを出力する回路である。 制御信号発生回路41は基本クロツク発生回路
42から供給される2MHzのクロツクパルスφ1
CPU35から供給される繰返しデータBDに基づ
いてカウントし、この結果得られる制御信号SS
をバスライン36を介してCPU35へ出力する。
この制御信号SSの周期は、通常4msecである
が、場合によつて3.5msec、3msec、あるいは
200μsec等に変更される。 操作部43は、スタートスイツチ、ストツプス
イツチ、フロツピイデイスク装置22のデイスク
盤への書込みを指定する書込み指定スイツチ、同
デイスク盤からの読出しを指定する読出し指定ス
イツチ等のスイツチ類および曲番号を指定するた
めの例えばテンキー等からなる操作釦を有して構
成され、各スイツチおよび操作釦の出力が各々コ
ード化され、バスライン36へ出力される。 ソレノイド駆動回路23はCPU35からバス
ライン36およびアウトプツトインターフエイス
45を介して供給されるソレノイド駆動データ
SKDに基づいて、周期が一定で、かつ同データ
SKDに対応するパルス幅を有するソレノイド駆
動信号を作成し、このソレノイド駆動信号を増幅
器46,46…を介して、CPU35から供給さ
れるキーコードKCまたはペダルデータPDに対応
するソレノイド47,47…へ供給する。 次に、上記構成によるピアノ自動演奏装置の動
作を説明する。 〔1〕 フロツピイデイスク装置22のデイスク盤
に演奏者の演奏に関するデータを収録する場
合。 この場合、演奏者は操作部43に設けられて
いるデイスク書込み指定スイツチをオン状態と
した後、スタートスイツチを押し、以後、鍵盤
20およびペダル装置21を使用して通常のピ
アノ演奏を行い、第1曲目の演奏が終了したら
ストツプスイツチを押す。そして第2曲目を続
けて演奏する場合は、再びスタートスイツチを
押してから演奏を開始し、演奏が終了した場合
はストツプスイツチを押す。 演奏者によつてスタートスイツチが押される
と、CPU35が、まず4msec周期を指定する
繰り返しデータBDを制御信号発生回路41へ
出力する。これにより、以後4msec周期の制
御信号SSが制御信号発生回路41から出力さ
れ、CPU35へ供給される。CPU35は制御
信号SSが供給されるたびに次の各処理を行う。 まず、メモリコントローラ39へ書込み指
令を出力し、キー情報発生回路27のシフト
レジスタ28〜30内の全データをFI−FO
メモリ34へ転送させる。 次に、FI−FOメモリ34へ転送されたデ
ータをRAM38の領域38d内に設定され
たニユーデータエリアNDE内に書込む。 次に、ペダルスイツチインターフエイス2
6から出力されているペダルデータPDを
RAM38のニユーデータエリアNDE内に書
込む。 次に、RAM38の領域38d内に設定さ
れているタイマエリアTE内のデータに「1」
を加算する。なお、この意味については後に
説明する。 次に、RAM38のニユーデータエリア
NDE内のデータと、RAM38の領域38d
内に設定されているオールドデータエリア
ODE内のデータとを比較することにより、
鍵盤20の押鍵状態およびペダル装置21の
操作状態の変化(以下、この変化をイベント
と称する)を検出する。なお、オールドデー
タエリアODE内には前回(4msec前)制御
信号SSが出力された時のシフトレジスタ2
8〜30の内容およびペダルデータPDが
各々格納されている。 ここで、上述したイベント検出について更
に説明する。まず、ペダル装置21に関して
は、ペダルデータPDに変化があつた場合に
イベントとして検出される。次に、新たにキ
ーが押下された場合(キーオンの場合)は、
第1キースイツチK1がオン状態となつたの
みではイベントとして検出されない。第2キ
ースイツチK2がオン状態となつた時点、す
なわち、打鍵確認コードKD“1”信号とな
つた時点でイベントとして検出される。なお
このイベント検出時点は、厳密には、打鍵確
認コードが“1”信号となつた時点以後最初
に制御信号SSが出力される時点である。ま
た、キーが離鍵された場合(キーオフの場
合)は、前述したように第1キースイツチ
K1がオフとなつた時キーコードKC、打鍵確
認コードKD等が「0」に戻り、したがつ
て、この時点(厳密にはこの時点以後最初に
制御信号SSが出力される時点)でイベント
が検出される。 上記の処理においてイベントが検出され
なかつた場合は、RAM38のニユーデータ
エリアNDEの内容をオールドデータエリア
ODEに移し、一連の処理を終了する。以後、
CPU35は次の制御信号SSの発生を待つ。 上記の処理においてイベントが検出され
た場合は、第5図に示すデータ群(以下、イ
ベントフレームEFと称す)を作成し、RAM
38の領域38aに書込む。なお、イベント
フレームEFについては以下に詳述する。 次に、イベントが検出された場合はタイマ
エリアTEをクリアする。 次に、ニユーデータエリアNDEの内容を
オールドデータエリアODEへ移し、一連の
動作を終了する。以後、CPU35は次の制
御信号SSの発生を待つ。 以上が、制御信号SSが発生するたびにCPU
35が行う処理である。 ここで、上述したタイマエリアTE内のデー
タおよびイベントフレームEFについて説明す
る。 まず、タイマエリアTE内のデータは、上述
したの処理から明らかなように、イベントが
発生するたびにクリアされ、上述したの処理
から明らかなように、制御信号SSが発生する
たびに「1」が加算される。すなわち、イベン
ト発生時におけるタイマエリアTE内のデータ
は、前回イベントが発生した時点から、今回の
イベント発生時までの時間(制御信号SSの周
期4msecを基本単位とする時間)を示してい
る。 次に、イベントフレームEFは第5図に示す
ように第1ワード数データWD1、タイマデー
タTD、イベントデータED、第2ワード数デ
ータWD2の4データから構成される。以下、
これらのデータを順次説明する。 (i) 第1ワード数データWD1 このデータはタイマデータTDのワード数
およびイベントデータEDのワード数の合計
ワード数を示すデータである。 (ii) タイマデータTD 前記の処理を行う時点においてRAM3
8のタイマーエリアTE内に記憶されている
データであり、前回のイベント発生時点から
今回のイベント発生時点までの時間を示すデ
ータでる。なお、このタイマデータTDは2
ワード構成である。 (iii) イベントデータED このデータはイベントが発生したキーある
いはペダルに関するデータである。すななわ
ち、新たにキーが押下され、第2キースイツ
チK2がオンとなつた場合は、第6図イに示
すように、押下キーのキーコードKC(7ビツ
ト)、キーオンコード(“1”)および同キー
の打鍵強度データSD(8ビツト)からなる2
ワードのデータがイベントデータEDとなる。
なお、上記キーコードKCおよび打鍵強度デ
ータSDはニユーデータエリアNDE内に記憶
されている。また、キーが離鍵された場合
は、第6図ロに示すように、離鍵されたキー
のキーコードKCおよびキーオフコード
(“0”)からなる1ワードのデータがイベン
トデータEDとなる。また、ペダル装置21
のいずれかのペダルがオンとされた場合は第
6図ハに示すようにペダルデータPDおよび
ペダルオンコード(“1”)からなる1ワード
のデータがイベントデータEDとなり、オン
状態にあるペダルがオフとされた場合は、第
6図ニに示すようにペダルデータPDおよび
ペダルオフコード(“0”)からなる1ワード
のデータがイベントデータEDとなる。また、
例えば2個のキーが同時にオンとされた場合
は、第6図イに示すデータ2組がイベントデ
ータEDとなり、例えば、キーとペダルが同
時にオンとされた場合は、第6図イおよびハ
に示すデータがイベントデータEDとなる。
なお、上述したタイマデータTDおよびイベ
ントデータEDを合わせて演奏データと称す
る。 (iv) 第2ワード数データWD2 このデータは第1ワード数データWD1と
全く同一のデータである。すなわち、この実
施例においては、同一のワード数データがイ
ベントフレームEFの頭部および最後部に付
加される。 次に、上述したイベントフレームEFが領域
38a内に書込まれる過程を例を挙げて具体的
に説明する。 今、例えば第7図に示す時刻t0においてスタ
ートスイツチがオンとされ、時刻t4においてキ
ーF3(第3オクターブ・F音のキー)のキース
イツチK2がオンとされ、時刻t8においてキー
G3(第3オクターブ・G音のキー)のキースイ
ツチK2がオンとされ、時刻t11においてキーG3
のキースイツチK2がオフとされ、時刻t14にお
いてキーF3のキースイツチK1がオフとされた
とする。時刻t0においてスタートスイツチがオ
ンとされると、以後、4msec毎の時刻t1、t2
t3において制御信号SSが発生するが、これらの
時刻t1〜t3において押鍵状態に変化はなく、イ
ベントは検出されない。次いで、時刻t5におい
てイベントチエツクが行なわれると、時刻t3
状態に比較しキーF3の押鍵状態が変化してい
ることからイベントが検出され、この結果、第
8図に示すイベントフレームEF−1がRAM3
8の領域38a内に書込まれる。この場合、タ
イマデータTD−1「4」(このデータは第7図
における時間T1を示している)となり、イベ
ントデータED−1はキーF3のキーコードKC、
キーオンコード“1”および打鍵強度データ
SDとなり、また、第1、第2ワード数データ
WD1−1、WD2−1が共に「4」となる。 次いで、時刻t6、t7においてイベントチエツ
クが行なれるが、これらの時刻t6、t7において
イベントは検出されず、したがつて、イベント
フレームEFの作成も行なわない。次に、時刻
t9においてイベントチエツクが行われると、キ
ーG3の押鍵状態が変化していることからイベ
ントが検出され、この結果、第8図に示すイベ
ントフレームEF−2がRAM38の領域38a
内に、前述したイベントフレームEF−1に連
続して書込まれる。以下同様に、時刻t12にお
いてはキーG3の押鍵状態が変化していること
からイベントが検出され、この結果、RAM3
8の領域38a内に第8図に示すイベントフレ
ームEF−3が作成され、また、時刻t15におい
ては、キーF3の押鍵状態が変化していること
から、イベントが検出され、この結果、第8図
に示すイベントフレームEF−4が作成される。 このように、この実施例においてはイベント
が検出されるたびに、演奏データ(タイマデー
タTDおよびイベントデータED)をイベント
フレームEFの形式でRAM38の領域38a内
に記憶していく。そして、領域38aがFull
(満ばい)の状態になると、以後、イベントフ
レームEFがRAM38の領域38b内に書込ま
れ、また、CPU35が領域38a内のデータ
を順次DMAコントローラ50の制御に従つて
デイスクコントローラ49を介してフロツピイ
デイスク装置22へ供給し、同デイスク装置2
2内のデイスク盤へ書込む。次いで、領域38
bがFullの状態になつた場合は、領域38c内
にイベントフレームEFが作成され、また、領
域38b内のデータがデイスク盤に書込まれ
る。このように領域38a,38b,38cは
サイクリツクに使用される。 以上がピアノ演奏者の演奏に係る演奏データ
をフロツピイデイスク装置22内のデイスク盤
に収録する過程である。 ところで、この実施例においては複数の曲の
演奏データを各々デイスク盤に書込むことがで
きるが、収録された各曲の演奏データを読出す
際の便宜上次の処置が採られている。 すなわち、まずスタートスイツチが押される
と、第9図イに示すように各ビツトが全て
“0”の曲間コードMC−1がRM38の領域3
8aの先頭番地に書込まれ、以後、イベントが
発生するたびにイベントフレームEFが曲間コ
ードMC−1に連続して順次領域38a内に書
込まれる。なお、第8図における符号MC−1
も上記曲間コードを示している。そして、第1
曲目の演奏が終了した後、演奏者が再びスター
トスイツチを押し、次いで第2曲目の演奏を開
始すると、曲間コードMC−2が再び領域38
a(あるいは領域38b、38c)に書込まれ、
以後、この曲間コードMC−2に続けてイベン
トフレームEFが書込まれていく。第3曲目、
第4曲目…の演奏を続けて行う場合も同様であ
る。そして、各曲の演奏が終了するごとに、演
奏者がストツプスイツチを押すと、領域38a
〜38c内のデータがフロツピイデイスク装置
22のデイスク盤に書込まれた後、曲間コード
のアドレス(デイスク盤のアドレス)がデイス
ク盤の別のトラツクに第1曲目から順次書込ま
れ、これにより、第9図ロに示すインデイツク
ステーブルIDTが作成される。 このように、この実施例においては、曲間コ
ードを第1曲目の先頭および曲間に書込むこ
と、および、インデツクステーブルIDTをデイ
スク盤内に作成することにより、演奏データを
読出す際の便宜を図つている。 〔2〕 自動演奏を行う場合。 次に、フロツピイデイスク装置22のデイス
ク盤に書込まれた演奏データを読出し、この読
出した演奏データに基づいてピアノの自動演奏
を行う場合の第2図に示す装置の動作を説明す
る。 この場合、操作者はまず操作部43のデイス
ク読出し指定スイツチをオンとした後、操作部
43の操作釦によつて曲番号を指定し、そし
て、スタートスイツチを押す。 スタートスイツチが押されると、CPU35
は、まずフロツピイデイスク装置22のデイス
ク盤のインデイツクステーブル(第9図ロ参
照)から、繰作釦によつて指定された曲番号に
対応するアドレス(曲間コードのアドレス)を
読出す。次いで、読出したアドレスをデイスク
コントローラ49を介してフロツピイデイスク
装置22へ供給し、デイスク盤の同アドレス以
降に収録されているデータを12Kワード分
RAM38の領域38a〜38cへ順次転送す
る。次いでCPU35は、前述したデータ収録
の場合と同様に4msecを指定する繰り返しデ
ータBDを制御信号発生回路41へ出力する。
これにより、制御信号発生回路41から4m
sec周期の制御信号SSが出力され、CPU35へ
供給される。以後、CPU35は制御信号SSに
基づいて領域38a〜38c内のデータの処理
を行う。以下、この処理過程について説明する
が、説明の便宜上、領域38aの先頭番地から
順に第8図に示す曲間コードMC−1およびイ
ベントフレームEF−1、EF−2、…が書込ま
れているものとする。 さて、CPU35は4msec周期を指定する繰
り返しデータBDを制御信号発生回路41へ出
力した後、第8図に示す第1ワードデータWD
1−1(「4」)およびタイミングデータTD−
1(「4」)をRAM38の領域38aから読出
し、領域38dの一時記憶エリアSPEおよびタ
イマエリアTEへ各々書込む。以後、制御信号
SSが出力されるたびに、タイマエリアTEの内
容から「1」を減算し、この減算結果を再びタ
イマエリアTEに書込む。そして、タイマエリ
アTEの内容が「0」となつた時点、すなわち、
第7図に示す時間T1が経過した時点で、次の
処理を行う。 (a) RAM38の一時記憶エリアSPEに記憶さ
れている第1ワード数データWD1−1
(「4」)からタイマデータTDのワード数
「2」を減算する。 (b) この減算結果、すなわち、イベントデータ
ED−1のワード数「2」に基づいて領域3
8aからイベントデータED−1(第8図)
を読出し、読出したイベントデータED−1
を領域38dのイベントデータエリアEDE
に書込む。 (c) 領域38aから第8図に示す第ワード数デ
ータWD1−2(「4」)およびタイマデータ
TD−2(「3」)を読出し、領域38dの一
時記憶エリアSPEおよびタイマエリアTEへ
各々書込む。 領域38dのイベントデータエリアEDE
にイベントデータED−1が書込まれると
(上記(b)の処理)、このイベントデータED−
1(キーF3のキーコードKC、打鍵強度デー
タSD、キーオンコード“1”)に基づいてソ
レノイド駆動データSKDが作成され、ソレ
ノイド駆動回路23へ供給される。ソレノイ
ド駆動回路23はソレノイド駆動データ
SKDに基づいてソレノイド駆動信号を作成
し、増幅器46を介してキーF3に設けられ
たソレノイド47へ供給する。これにより、
キーF3が打鍵強度データSDに対応する強さ
で駆動される。なお、このソレノイド47が
駆動される過程については後に詳述する 以後、制御信号SSが出力されるごとに、前述
した場合と同様に、タイマエリアTEの内容(こ
の場合、「3」)から「1」が減算される。そし
て、タイマエリアTEの内容が「0」となつた時
点(第7図に示す時間T2が経過した点)で、再
び前述した場合と同様の処理が行なわれる。すな
わち、 (a) 第1ワード数データWD1−2(「4」)から
タイマデータTDのワード数「2」が減算され
る。 (b) この減算結果(「2」)に基づいて領域38a
からイベントデータED−2が読出され、イベ
ントデータエリアEDEに書込まれる。 (c) 領域38aから第1ワ−ド数データWD1−
3(「3」)およびタイマデータTD−3
(「2」)が読出され、一時記憶エリアSPEおよ
びタイマエリアTEに各々書込まれる。 また、イベントデータエリアEDEにイベント
データED−2(キーG3のキーコードKC、打鍵
強度データSD、キーオンコード“1”)が書込ま
れると、このイベントデータED−2に基づいて、
キーG3に設けられたソレノイド47が駆動され
る。 次いで、タイマデータTD−3(「2」)に対応
する時間T3(第7図)が経過すると、再び前述し
た(a)〜(c)と同様の処理が行われ、この結果、タイ
マエリアTEにタイマデータTD−4(「2」)が、
イベントデータエリアEDEにイベントデータED
−3が、一時記憶エリアSPEに第1ワード数デー
タWD1−4各々書込まれる。そして、イベント
データエリアEDEにイベントデータED−3(キ
ーG3のキーコードKCおよびキーオフコード
“0”)が書込まれると、キーG3に設けられたソ
レノイド47がオフとされる。 以下同様の過程が繰り返えされ、ピアノが自動
的に演奏される。そして、RAM38の領域38
a内の全データの自動演奏が終了すると、引続い
て領域38b内のデータに基づいて自動演奏が行
われる。また、領域38b内のデータによる自動
演奏が行われている間に、フロツピイデイスク装
置22のデイスク盤から次のデータが読出され、
領域38aに書込まれる。領域38b内のデータ
の自動演奏が終了すると、引き続いて領域38c
→38a→38b→…の順で自動演奏が行われ、
また、領域38aのデータ書込みが終了すると、
以後、領域38b→38c→38a…の順で各領
域内にデータが書込まれる。 なお、上述した例においては鍵盤20のキーの
駆動のみについて説明したが、ペダル装置21の
ペダルの駆動も同様にして行われる。 また、自動演奏のテンポを変更したい場合は4
msec周期を指定する繰り返しデータBDに代えて
例えば3msec、3.5msec等の周期を指定する繰
り返しデータBDと制御信号発生回路41へ供給
すればよい。 次に、イベントデータエリアEDE内に書込ま
れたイベントデータEDに基づいてソレノイド4
7が駆動される過程を第10図を参照して説明す
る。なお、以下の説明においては、キーF3が駆
動される場合を例にとる。 まず、第10図においてイ〜ハは各々次の波形
を示している。 (イ) キーF3のオン/オフ動作を示す波形。 ここで、時刻t1は演奏者がキーF3にタツチし
た時刻、時刻t2はキーF3の第2キースイツチ
K2がオンとなつた時刻、すなわち、イベント
データED−1(第8図)がRAM38の領域
38aに書込まれる時刻、時刻t3はキーF3が下
限位置に達した時刻、時刻t4は演奏者がキーF3
を離し始めた時刻、時刻t5はキーF3の第1キー
スイツチK1がオフとなつた時刻、すなわち、
イベントデータED−4がRAM38の領域3
8aに書込まれる時刻、時刻t6は演奏者がキー
F3を完全に離した時刻である。 (ロ) キーF3のキーオンが検出されてから、キー
F3のキーオフが検出されるまでの時間を示す
波形、すなわち、回路上のキーオン時間を示す
波形。 (ハ) 実際の楽音(弦の打撃による楽音)が発生し
ている時間を示す波形。 すなわち、実際の楽音はキーF3略下限位置
に達した時刻において発生し、以後キーF3
押下されている間、楽音が連続して発生し、キ
ーが離されつつある途中、キーの移動距離の略
中間において楽音の発生が停止する。 以上の波形が演奏データ収録時の状態を示して
いる。そして、(イ)に示すキー動作に基づいてデイ
スク盤に収録された演奏データを再生する場合、
時刻t2においてイベントデータED−1がイベン
トデータエリアEDEに書込まれたとすると、イ
ベントデータED−4が時刻t5においてイベント
データエリアEDEに書込まれることになる。な
お、データ収録時とデータ再生時の時間軸は当然
異なるが、ここでは説明の便宜上同一時間軸とす
る。 さて、時刻t2においてイベントデータエリア
EDE内にイベントデータED−1が書込まれる
と、まず、このイベントデータED−1の打鍵強
度データSDがROM37内に記憶されている打鍵
強度データ変換テーブルおよび打鍵強度データ補
正テーブルに基づいて変換される。この結果得ら
れるデータを打鍵強度データHSDと称する。 なお、打鍵強度データSDを打鍵強度データ
HSDに変換する理由は次の通りである。 (i) 打鍵強度データSDは演奏者の打鍵強度に比
例した値を有するデータであるのに対し、ソレ
ノイド47はそのプランジヤの動作速度がソレ
ノイド駆動信号のパルス幅にリニアに対応しな
い。すなわち、打鍵強度データSDに比例する
パルス幅を有するソレノイド駆動信号をソレノ
イド47へ印加しても、打鍵強度データSDに
比例するプランジヤの動作速度を得ることはで
きない。したがつて、打鍵強度データSDに対
応するプランジヤの動作速度が得られないよう
に打鍵強度データSDを変換する必要がある。 (ii) 黒鍵、白鍵によつてキーを駆動する力が異な
り、したがつて、黒鍵であるか白鍵であるかに
よつて打鍵強度データを補正する必要がある。 (iii) ソレノイド47,47…はスペースの関係で
一直線上に配置することができず例えば千鳥状
に配置する場合がある。この場合、ソレノイド
47の位置による補正が必要となる。 (iv) キーの音高によつても打鍵強度データSDを
わずかに補正する必要がある。(キースケーリ
ングと称される。) 次に、上述した打鍵強度データHSDに基づい
て、時間の経過とともに第10図ニまたはヘに示
すようにその値が変化するソレノイド駆動データ
SKDが作成される。なお、ニは打鍵強度データ
HSDの値が小の場合(弱い音の場合)であり、
またヘは打鍵強度データHSDの値が大の場合
(強い音の場合)である。そして、これらのソレ
ノイド駆動データSKDが、遂次、イベントデー
タエリアEDE内のキーコードKC(キーF3のキー
コード)と共にアウトプツトインターフエイス4
5を介してソレノイド駆動回路23へ供給され
る。ソレノイド駆動回路23は、供給されたソレ
ノイド駆動データSKDに対応するパルス幅を有
する一定周期のソレノイド駆動信号を作成し、キ
ーF3に設けられたソレノイド47へ供給する。
これにより、イベントデータED−1の打鍵強度
データSDに対応する強さでキーF3が駆動され、
キーF3の楽音が発生する。次いで、時刻t5におい
て、イベントデータエリアEDE内にイベントデ
ータED−4が読込まれると、この時刻t5からら
一定時間T4(第10図ニ、ヘ参照)が経過した時
点でソレノイド駆動データSKDが零とされ、こ
の結果キーF3のソレノイドへ印加されていた駆
動信号がオフとされ、キーF3の楽音が停止する。
なお、第10図ニに示すソレノイド駆動データ
SKDがソレノイド駆動回路23へ印加された場
合のキーF3の楽音の発音タイミングを第10図
ホに、第10図ヘに示すソレノイド駆動データ
SKDがソレノイド駆動回路23へ印加された場
合のキーF3の楽音の発音タイミングを第10図
トにそれぞれ示す。 次に、第10図ニあるいはヘに示すソレノイド
駆動データSKDにおける時間T1〜T4およびデー
タSKD1〜SKD3について説明する。 T1:オンデイレイ時間 このオンデイレイ時間T1は、強い音の場合と
弱い音の場合とでソレノイド47の動作時間(ソ
レノイド47のプランジヤの動作時間)が異なる
ため、この動作時間の違いを補正するための時間
である。すなわち、弱い音の場合はソレノイド4
7の動作時間が長いため、ソレノイド駆動データ
SKDをソレノイド駆動回路23へ出力してから、
実際に楽音が発生するまでの時間(第10図ホに
おける時間Ta)が長くなる。これに対し、強い
音の場合は、ソレノイド47の動作時間が短か
く、この結果、ソレノイド駆動データSKDをソ
レノイド駆動回路23へ出力してから、楽音が発
生するまでの時間(第10図トにおける時間Tb)
が短かくなる。したがつて、弱い音の場合は時間
T1を小とし、また、強い音の場合、時間T1を大
とする補正が必要となる。この補正を行わない
と、例えば弱い音と強い音が同時に演奏された場
合、常に弱い音が強い音より遅れて発生するとい
う不都合が生じる。 また、第10図イに示す時刻t2およびt3の間の
時間(同図ハに示す時間Tc)は強い音の場合と
弱い音の場合とで異なつてくる。(この理由は、
キー操作のスピードが異なるからである。)そこ
で、オンデイレイ時間T1は、この時間差も加味
されて決定される。 このオンデイレイ時間T1を求めるには種々の
方法があるが、例えばROM37内に予め打鍵強
度データSDとオンデイレイ時間T1との対称テー
ブルを用意しておけばよい。 SKD1:静止摩擦脱出のためのデータ。 すなわち、このデータSKD1がソレノイド駆動
信号に変換され、ソレノイド47へ供給されると
ソレノイド47のプランジヤが静止摩擦を脱出し
た状態となる。このデータSKD1の値は常に一定
である。 T2:静止摩擦脱出のための時間(一定)。 SKD2:打鍵強度データHSDの値に対応する値を
有するデータ。 このデータSKD2の値の大小により、ソレノイ
ド47のプランジヤの動作速度が決定され、した
がつて、打鍵強度が決定される。 T3:ソレノイド47のプランジヤを完全に突出
状態とするための時間。 データSKD2の値が大の場合は、ソレノイド4
7のプランジヤの動作時間が短かく、したがつ
て、時間T3は小さくてよい。一方、データSKD2
の値が小の場合はプランジヤの動作時間が長く、
したがつて、時間T3を大とすることが必要とな
る。 SKD3:ソレノイド保持データ。 すなわち、一旦駆動されたソレノイド47のプ
ランジヤを突出状態で保持するためのデータ。 T4:オフデイレイ時間。 このオフデイレイ時間は、第10図ハに示す演
奏時の発音時間と、第10図ホまたはトに示す再
生時の発音時間とを一致させるための時間であ
る。すなわち、演奏時の楽音は、第10図ハに示
すように時刻t2よりも時間Tcだけ遅れて発生し、
時刻t5により時間Tdだけ前の時点で終了する。
これに対し、再生時の楽音は、第10図ホに示す
ように時刻t2より時間Teだけ遅れて発生し、ソ
レノイド駆動データSKDが零となる時刻t7(第1
0図ニ)よりソレノイド47の動作遅れ時間Tf
だけ遅れて停止する。したがつて、演奏時の発音
時間と再生時の発音時間とを一致させるために
は、時間T4として、 T4=(Te−Tc)−Td−Tf …(1) なる値を選べばよい。なお、この時間T4は、こ
の実施例においては予め一定値が設定される。 なお、第10図ニあるいはヘに示すソレノイド
駆動データSKDは、静止摩擦脱出のためのデー
タSKD1が打鍵強度データHSDの値に対応する値
を有するデータSKD2より大きい値の場合を示し
たが、SKD1がSKD2より小さい値の場合もある
ことはいうまでもない。 以上詳細に説明したように、この発明によれば
ソレノイドのプランジヤの静止摩擦を脱出するた
めの第1のデータと、打鍵強度に対応する第2の
データと、ソレノイドのプランジヤを保持するた
めの第3のデータとを順次所定のタイミングでソ
レノイド駆動手段へ供給することにより、ソレノ
イドを駆動手段するようにしたので、演奏時の発
音時間および打鍵強度を忠実に再生することがで
きる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のピアノ自動演奏装置の構成を示
す概略構成図、第2図はこの発明の一実施列の構
成を示すブロツク図、第3図はピアノの各キーに
設けられるキースイツチK1,K2の構成を示す側
断面図、第4図は第2図におけるRAM38の内
部構成を示す図、第5図はイベントフレームEF
の構成を示す図、第6図はイ〜ニは各々、イベン
トデータEDのフオーマツトを示す図、第7図は
キー操作の一例を示すタイミング図、第8図は第
7図に示すキー操作に対応して第2図に示す
RAM38に書込まれるデータを示す図、第9図
イ、ロは曲番号検索用のインデツクステーブル
IDTを説明するための図、第10図イ〜トは各々
ソレノイド47の駆動過程を説明するためのタイ
ミングチヤートである。 23……ソレノイド駆動回路、47……ソレノ
イド、SKD1……第1のデータ、SKD2……第2
のデータ、SKD3……第3のデータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ピアノの各キーに各々設けられたソレノイド
    を、ソレノイドオン指令およびソレノイドオフ指
    令に基づいて駆動するソレノイド駆動方法におい
    て、前記ソレノイドオン指令から打鍵強度によつ
    て決定される時間経過後に、前記ソレノイドのプ
    ランジヤの静止摩擦を脱出するための第1のデー
    タを、一定時間、前記ソレノイドを駆動するソレ
    ノイド駆動手段へ供給し、次いで、打鍵強度に対
    応する値を有する第2のデータを、前記ソレノイ
    ド駆動手段へ供給し、次いで前記ソレノイドのプ
    ランジヤを保持するための第3のデータを前記ソ
    レノイド駆動手段へ供給し、そして、前記ソレノ
    イドオフ指令から所定時間経過後に前記第3のデ
    ータをオフ状態とすることを特徴とするピアノ自
    動演奏装置におけるソレノイド駆動方法。
JP56189441A 1981-11-26 1981-11-26 ピアノ自動演奏装置におけるソレノイド駆動方法 Granted JPS5891568A (ja)

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