JPH0136511Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0136511Y2
JPH0136511Y2 JP2797487U JP2797487U JPH0136511Y2 JP H0136511 Y2 JPH0136511 Y2 JP H0136511Y2 JP 2797487 U JP2797487 U JP 2797487U JP 2797487 U JP2797487 U JP 2797487U JP H0136511 Y2 JPH0136511 Y2 JP H0136511Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
mat
elastic layer
containing elastic
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2797487U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62152731U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2797487U priority Critical patent/JPH0136511Y2/ja
Publication of JPS62152731U publication Critical patent/JPS62152731U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0136511Y2 publication Critical patent/JPH0136511Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、主としてベツドや椅子に敷いて使
用され、体表面の血液循環を促進し、床ずれの防
止や、腰、背中、手、足等のマツサージ等に使用
される空気マツト装置に関する。
[先行技術] 気密の袋内に加圧された空気を圧入する空気マ
ツトは実用化されている。しかしながら、常に全
面が空気圧で押圧される空気マツトは、使用時
に、人体接触面の血液循環を低下させる。このこ
とは、空気マツトに限らず、例えばウレタンフオ
ーム等のマツトも同様である。従つて、重症の患
者や、筋萎縮病の患者のようにベツト上で動くこ
とができない者は、床ずれや内蔵の衰弱、特に腸
等消化器の衰弱を来す。
床ずれが防止できるベツトとして、多数の細長
い空気袋を格子状に並べ、各空気袋への空気供給
状態を制御して空気袋を膨張、収縮させる空気マ
ツトは開発されている(実開昭51−56096号公報、
実開昭52−164393号公報、実開昭53−69194号公
報、実開昭53−98793号公報、実開昭53−95596号
公報)。
これ等の空気マツトは、上に直接患者が寝るこ
とによつて体表面をマツサージして床擦を防止で
きる。ところが、直接空気マツト上に寝ると、空
気マツトと患者との間の換気が充分おこなわれ
ず、長い時間使用すると、体表面が湿つて快適に
使用できない欠点がある。
空気マツトに小孔を穿設し、この小孔から、空
気マツト膨張用の空気を吹き出して強制換気させ
る装置が開発されている(実開昭51−56096号公
報)。この装置は、体表面に強制的に換気するの
で、体表面が蒸れずに使用できる。ところが、こ
の構造によると、コンプレツサから供給される加
圧空気が、体重による圧力を受けていない部分で
余計に排出されるので、人体とマツトとの間の、
換気には効果のない無駄な空気の消費を伴う欠点
や、冬期には、人体を冷気に触れさせて体温を奪
う危険性がある。
更に又、空気マツトの上に弾性マツトを敷き、
これでもつて人体表面を均等に押圧し、空気袋を
小型化して消費の空気量を減少した空気マツサー
ジ装置も開発されている(特開昭55−160号公
報)。
しかしながら、この装置に使用される弾性マツ
トは、人体の患部接触面である上面に凹凸を形成
した弾性体が使用される為、体表面を平均して押
圧する効果はあるが、体圧を受ける部分での換気
能力が劣る欠点がある。
即ち、この装置は、弾性マツトが体表面を均等
に押圧するので、弾性マツトの空気マツト押圧面
は、局部的な変形が困難で、減圧または排気され
た空気マツトを局部的に押圧して大きく突出でき
ない欠点がある。即ち、弾性マツトが局部的に膨
張して空気マツトを局部的に凹ませて、それ自体
の弾性で突出するには、弾性マツトの表面が伸び
る必要がある。いいかえれば、表面が伸びない弾
性マツトは局部的に大きく突出する変形が出来な
い。
局部的に大きく突出できない弾性マツトは、体
表面との間の換気量を多くして、蒸れずに快適に
使用できない。
この種の装置は、床擦の防止等の治療に使用さ
れることからして、体表面との間に換気して蒸れ
ずに快適にマツサージ出来ることは極めて大切な
特性である。この種の装置は、効果的に体表面が
マツサージ出来たとしても、蒸れて快適に使用で
きない場合、時々位置を変えて体表面に換気する
必要がある。ところが、床擦を起こす患者は、自
分で寝返りが出来ない為に皮膚の血液循環が悪く
なり、その結果床擦を起こすので、体表面に換気
する為に自分で体を移動することが出来ない。従
つて、蒸れを防止する為に寝る位置を変えること
は、患者と看護人の両方にとつて極めて手間がか
かることで、等に、看護人は、重い患者を移動さ
せる為に重労働が強いられることになる。
体表面と間の換気が悪い装置は、例え効果的に
マツサージ出来ても、体表面が蒸れるので快適に
使用できない。
弾性マツトが、それ自体の弾性復元力で局部的
に大きく突出するのを阻止するのは、表面の張力
である。即ち、局部的に大きく突出する状態で、
弾性マツトは、表面が著しく伸長される。言い替
えれば、表面が充分に伸長されないと、復元膨張
力があつても、局部的に大きく突出できない。
従来の空気マツト装置は、この弾性マツト表面
の局部的な突出をスムーズにする工夫がないの
で、体表面との換気量を多くして快適にマツサー
ジすることが出来ない欠点がある。
更に、この種の装置の使用を切望する床擦患者
は全国で膨大な数にのぼる。従つて、装置全体を
安価にして、より多くの床擦患者が経済的に使用
できることも大切である。
空気消費量が少ない装置は、小型の空気圧送手
段が使用でき、しかも、1台の空気加圧手段で複
数の空気マツト装置が使用できるので、装置全体
のコストが安価になり、また、ランニングコスト
も低減出来る特長がある。さらに、小型の空気圧
送手段は静かに使用できる特長もある。
[この考案の目的] この考案は、従来の空気マツト装置が有するこ
れ等の欠点を除去することを目的に開発されたも
のである。この考案の重要な目的は、空気マツト
が膨張収縮される毎に、マツト本体と体表面との
間で多量の空気が強制換気され、しかも、必ずし
もマツト本体内全体の空気を排出する必要がない
為に、空気消費量を減少させることができ、小容
量のコンプレツサでマツト本体が駆動可能であ
り、更に、寝具の中の空気を循環させる為に、冬
に暖かく使用できる空気マツト装置を提供するに
ある。
[目的を達成する為の手段] 本考案の空気マツト装置は、複数に区画された
空気室を有するマツト本体と、このマツト本体の
各空気室に加圧空気を供給する空気源と、この空
気源とマツト本体との間に接続された切換弁とを
備えている。
切換弁は、空気源からマツト本体の各空気室へ
の空気供給状態を制御し、各空気室が膨張、収縮
を繰り返す。
マツト本体の上面には空気含有弾性層が積層さ
れている。この空気含有弾性層は、内部に空気が
含有できるように連続気泡を有し、かつ、それ自
体が変形されることによつて、含有空気が強制的
に換気されるように、連続気泡は外部に連通され
ている。
更に、空気含有弾性層のマツト本体を押圧する
面には、空気含有弾性層が局部的に突出する時に
表面に作用する張力を断つ為に、切込溝が設けら
れている。
切込溝は、空気含有弾性層が復元膨張する状態
で、マツト本体接触面の張力を断つ。空気室の膨
張収縮運動によつて、空気含有弾性層が、体重を
受けている部分のみ局部的に空気を吸収、排気し
てマツト本体との間に強制換気する。
[好ましい実施例] 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図に示す空気マツト装置は、マツト本体1
と、このマツト本体1の上に敷設された空気含有
弾性層Aと、マツト本体1に加圧された空気を供
給する空気源と、この空気源とマツト本体1との
間に接続された切換弁2とを備えている。
マツト本体1は、第1図と第2図に示すよう
に、空気室を形成する複数本の空気筒3が格子状
に並べられている。空気筒3は、加圧空気が圧入
されると膨張し、空気が排出されると収縮される
可撓性と気密性とを有する材料、例えば布地が合
成樹脂でコーテイングされたもの、あるいは可撓
性の合成樹脂シートで形成されている。この空気
筒3は、空気を圧入すると膨張する可撓性を有す
るが、この状態に於て殆ど伸長しない強度を有す
るものが良い。空気圧入時に内容積は膨張する
が、伸びない空気筒3は、圧入される空気によつ
て大きさが変わらず、又、強度的にも丈夫で耐久
性がある。
空気筒3の好ましい大きさは、用途に応じて最
適値に決定される。通常、空気筒は、膨張時の外
径が2〜10cmで、全長は30cm〜150cm程度に決定
される。
空気含有弾性層Aは、第3図および第4図の横
断面図で示されるように、空気筒3が膨張すると
押し潰され、空気筒3が収縮して膨張された状態
に於て、充分に空気が含有出来るように、気泡に
よつて内部に無数の空隙を有し、更に、この空隙
は、吸収された空気を自由に出し入れできるよう
に、外部に開口されている材質のもの、例えば、
軟質ウレタン等の弾力性を有する連続気泡の合成
樹脂発泡体であつて、表面に非発泡層を有しない
ものが使用される。
空気含有弾性層Aの厚さは、空気筒3の直径、
要求されるマツサージ効果、必要な換気量等を考
慮して決定されるが、好ましくは、1〜5cm程度
に決定される。
この空気含有弾性層Aは、空気筒3に加圧空気
が圧入されてこれが膨張されると、第3図に示す
ように体表面との間に挟まれて押し潰され、この
状態で含有空気を排出する。空気筒3が大気に開
放されると、第4図に示すように、空気含有弾性
層Aの弾性で空気筒が押し下げられ、空気含有弾
性層Aは無数の気泡に空気を吸入する。
空気筒3が膨張、収縮することによつて、第5
図の点線と2点鎖線とで囲まれる容積だけ空気が
吸入、排出されて換気される。
空気筒3の空気を排気ポンプで強制的に吸い出
して空気筒を収縮させると、空気筒は全体が収縮
する。これに対して、空気筒3を大気に開放して
空気含有弾性層Aの弾性で押圧して空気を排気す
るものは、第4図と第5図とに示すように、体表
面の下方の部分から優先して排気され、体表面の
下方に位置しない部分の空気は、殆ど残留するの
で、空気消費量を少なくすることが出来る。
第2図に示すように、排気管4を空気含有弾性
層Aの上面に配設し、これに排気口4Aを開口す
るなら、空気筒3から排気された空気を有効に換
気に利用できる。
空気筒3は、第6図および第7図に示すよう
に、各空気筒が膨張、収縮することにより、第8
図の点線と2点鎖線とで囲まれる空間の空気が換
気される。
ところで、第9図と第10図とに示すように、
下面が平面状の空気含有弾性層Aは、空気筒3が
収縮したときに、空気筒3との接触面が充分に伸
びないので、第11図に示すように、収縮した空
気筒内に深く押し込まれて空気筒3を完全に押し
潰すことができない。
本考案は、この欠点を除去する為に、空気含有
弾性層のマツト本体押圧面を、第12図ないし第
20図に示す独得の形状に成形している。
第12図と第13図に示す空気含有弾性層A
は、空気筒3と平行で、空気筒3と同一のピッチ
で切込溝Vが刻設されている。切込溝Vは、好ま
しくは第13図と第14図とに示すように、空気
筒3の間隔に等しく決定されるのがよい。
第15図および第16図は、格子状の切込溝V
を有する空気含有弾性層Aが示されており、一方
の切込溝Vが空気筒3に平行で、他の切込溝Vが
空気筒3と直交するように空気筒3の上に敷設さ
れている。この形状によると、空気含有弾性層A
は、部分的に独立して空気筒3を押圧でき、第3
図ないし第4図に示すように、空気含有弾性層A
が1本の空気筒全体を押圧しないときにスムーズ
に空気筒の一部を押圧できる。
更に、第18図ないし第20図の空気含有弾性
層Aは、空気筒3の太さに比べて狭いピツチで碁
盤格子状に切込溝Vが設けられており、切込溝V
が空気筒3に対して傾斜する方向に載せられてい
る。この空気含有弾性層Aも空気筒3を部分的に
独立して押圧でき、第15図ないし第17図に示
す空気筒3と同様の特長を備える。それに加え
て、弾性体と空気袋の位置関係が任意でよいため
に弾性体と空気袋を接着しないでよい。
第21図に、空気筒3の上に、下面に切込溝V
を有する空気含有弾性層Aが敷かれる状態を示
す。この図に於て、空気含有弾性層Aは通気性を
有する布地等のカバーKで被覆されて空気筒3の
上に脱着自在に敷かれている。
カバーKは、ジツパー等を介して側部が開口で
き、ここを開いて空気含有弾性層Aを出し入れす
る。
ところで、図示しないが、空気含有弾性層Aの
全体形状をマツト本体1に比べて充分に大きくす
ることも可能である。又、空気含有弾性層Aが空
気筒3と分離出来るもの、更には、空気含有弾性
層Aを空気筒3の上に保持するカバーKが空気筒
3から分離出来るものは、空気含有弾性層A並び
にカバーKが洗濯できる特長がある。
空気源には、吐出圧が50〜300mmHgの空気の
加圧ポンプ6、あるいは第1図の鎖線で示すよう
に、減圧弁7と加圧空気タンク8との組み合せ等
が使用される。加圧空気タンク8を使用する場
合、タンク内の高圧空気を減圧弁7で50〜
300mmHgに減圧して空気筒に供給する。
空気筒3は、切換弁2を介して外気に開放する
と、人体で押圧力を受けた部分が収縮する状態と
なるが、切換弁を介して排気ポンプで排気して強
制的に収縮させることもできる。これを実現する
には、排気ポンプ9と空気源とを切換弁2に連結
する。
切換弁2は、第22図および第23図に示すよ
うに、弁本体10と、この弁本体10を駆動する
駆動モーター11とからなり、弁本体10は、駆
動モーター11で回転される切換片12が回転自
在に挿入されたケーシング13とからなる。
切換片12は、全体形状が円柱状に形成され、
外周に空気の圧入溝14と排気溝15とが刻設さ
れている。圧入溝14と排気溝15とは、切換片
12が回転されることにより、ケーシング13に
開口された空気口16が交互にこれに連通される
ように、回転方向に隣接して刻設されている。
第22図および第23図の弁本体10は、ケー
シング13を切換片12に対して軸方向に移動す
ることによつて、空気筒3の膨張、収縮運動が変
化できる。即ち、何本かの空気筒3を1グループ
に膨張させるか、膨張状態にある空気筒3の1グ
ループの本数を変更できる。
圧入溝14は軸方向に向かつてその幅が狭く形
成されており、先端が細く突出されている。この
圧入溝14に隣接して、圧入溝14から一定距離
だけ円周方向に離されて、軸方向の幅が変化する
ように圧入溝14と同一形状の排気溝15が刻設
されている。
圧入溝14は常に空気源に連通され、排気溝1
5は排気ポンプ9に連通されるか大気に開放され
る。圧入溝14と排気溝15とはそれぞれが別々
に導入溝17,18に連通されている。導入溝1
7,18は圧入溝14と排気溝15の両側にあつ
て、切換片12の全周に刻設されている。
切換片12は、一端が駆動モーター11に連結
され、駆動モーター11の回転数を変化させて切
換時間を調整する。
ケーシング13は、切換片12が気密にしかも
回転自在に挿入される円筒状に形成され、先端が
閉塞され、後端は切換片12が出入り自在に開口
されている。ケーシング13の後端外周には、第
22図および第23図に示すように、駆動モータ
ー11が固定された移動筒20が軸方向に移動自
在に挿通されている。
ケーシング13の外周後端部分には軸方向にキ
ー溝19が刻設されている。
キー溝19には、移動筒20に貫通固定された
止ねじ21の先端部分が摺動自在に案内されてい
る。移動筒20がケーシング13に対して摺動さ
れることにより、ケーシング13と切換片12と
が相対的に移動される。
空気口16は、第22図および第23図に示す
ように、切換片表面の圧入溝14と排気溝15の
移動軌跡に対応して配設され、第22図と第23
図に於て、+で示される圧入口22は、圧入溝1
4に連通の導入溝17に対応して開口され、排気
口23は排気溝15に連通の導入溝18に対応し
て開口されている。
切換片12がケーシング13に対して相対的に
移動されると、空気口16が圧入溝14と排気溝
15とを通過する箇所が変化し、それぞれの空気
口16が圧入溝14又は排気溝15に連通される
状態が変化する。
第22図に示すように、切換片12が右に移動
した状態にあつては、多くの空気口16が排気溝
15に連通される。反対に、第23図に示すよう
に、切換片12が左に移動した状態に合つては、
多くの空気口16が圧入溝14に連通されて多く
の空気筒3が膨張される。又、図示しないが、切
換片12が中央に位置する時には、半分の空気口
16が圧入溝14に、残りの半分の空気口16が
排気溝15に連通され、膨張状態にある空気筒3
と収縮状態にある空気筒3の数が等しくなる。
第24図および第26図に示す切換片12は、
導入溝17,18と、圧入溝14および排気溝1
5との間の隔壁が除去されている。
第24図と第25図の鎖線位置を合わせて切換
片12をケーシング13に挿入したとき、第27
図に示すように多くの空気口16が排気溝15に
連通され、又第26図と第25図の鎖線位置に合
わせて切換片12をケーシング13内に挿通する
と、第31図に示すように、多くの空気口16が
圧入溝14に連通される。
切換片12の空気口16と空気筒3の連結状態
を第30図ないし第32図に示す。第30図は12
本の空気筒3を12の空気口16に順番に連結した
もので、この接続によると最も長い波長でマツト
本体1が波動する。又、第31図は12本の空気筒
3を4組3路に連結し、これを120度間隔に空気
口16に連通している。この接続によると、4波
長の波が波動する。更に、第32図は4組のマツ
ト本体1を1個の切換片で波動させるもので、各
マツト本体1は、4組3並列に接続され、これが
順に空気口16に連通されている。
1個の切換弁2と空気源とで4組のマツト本体
1を駆動する接続例を第33図にも示す。このよ
うに、1個の切換弁2と空気源とで複数組のマツ
ト本体1を駆動するものは、1セツト当りのコス
トを安価にできる。
第33図に示すように、1個の切換弁2と空気
源とで複数組のマツト本体1を駆動する場合、空
気筒3を大気に開放して、空気筒3を体で押圧
し、これによつて部分的に空気を排気して消費空
気量を少なくするのが特に効果的である。
第34図に示すように、空気筒3の上に空気含
有弾性層を敷かない従来のものは、空気筒を大気
に開放するだけでは、空気筒は収縮されない。第
37図の実線で示すように、空気筒内の空気を排
気ポンプ9で強制的に排出するものは、第35図
に示すように、空気筒3は完全に収縮される。し
かしながら、この場合、前にも述べたように、空
気筒3全体の空気が排気されるので空気消費量が
多い。
空気筒3の上に空気含有弾性層Aを敷いた場
合、第36図に示すように、大気に開放された空
気筒3は空気含有弾性層Aで押圧されて排気収縮
される。この場合、空気の消費量は少なく、しか
も排気ポンプを必要とせず、全体の構造を最も簡
単にできる。
[効果] 本考案の空気マツト装置は、マツト本体の上
に、空気含有弾性層が敷かれており、しかもこの
空気含有弾性層は押圧されると厚さが変化される
弾力性を有し、しかも膨張状態に於てそれ自体内
に空気を吸入できる無数の気泡を有し、更にこの
気泡は吸収した空気が自由に出し入れできるよう
に連続気泡の合成樹脂発泡体が使用されている。
この為、空気筒が膨張収縮される毎に空気含有
弾性層が空気を吸入、排気して体表面とマツト本
体との間で強制換気され、しかも、体表面によつ
て押圧力を受けていない部分の空気筒の中の空気
は、排気時に大気圧と平衡になるで自然に排出さ
れるが、それからはほとんど残留するので、それ
ぞれの空気袋について、次期膨張に要するる加圧
空気が、残留している空気の追加としての必要量
でよい。
このように本考案の空気マツト装置は、体表面
とマツト本体との間の湿つた空気を、効率よく換
気しながら押圧効果を同時に期待できる点に特長
があり、また、加圧空気の消費量が少ない点や、
排気ポンプが省略可能である点など、経済的に安
価に出来る特長も備え、加えて体温を過度に奪う
危険性がないという安全面での特長も備えてい
る。
更に本考案の特筆すべき特長は、空気含有弾性
層のマツト本体押圧面に切込溝が設けられている
ので、空気含有弾性層が、凹凸状に変形する空気
室の上面に沿つて大きく変形できることにある。
即ち、表面に切込溝のない空気含有弾性層が、膨
張、収縮するマツト本体の凹凸面に沿つて大きく
変形するには、空気筒の接触面が著しく伸長する
必要がある。
従来の平面状の空気含有弾性層は、マツト本体
との接触面が平面状の為、一部分が局部的に大き
く突出する為には、表面が長く伸長する必要があ
る。ところが、空気含有弾性層の表面は抗張力が
作用して局部的な復元膨張が妨げられる。従つ
て、マツト本体の一部の空気室から空気が排気さ
れても、排気部分を押圧する空気含有弾性層は、
弾性的な復元膨張力によつて、局部的に大きく突
出することがない。この為、空気が排気された空
気室を充分に押し潰すことが出来ない。空気含有
弾性層による換気は、それ自体が膨張、収縮する
ことによつて、空気を吸入排気して行われるの
で、充分に膨張できない空気含有弾性層は、多量
の空気を吸入することが出来ず、換気量が少なく
なる。
これに対して、本考案の空気マツト装置は、空
気含有弾性層のマツト本体押圧面に切込溝を設け
るという簡単な構造で、空気含有弾性層の換気量
を増大して、体表面の蒸れを防止し、快適に使用
できる特長を実現している。
空気含有弾性層の切込溝は、空気含有弾性層の
表面に作用する抗張力を断つ。表面に抗張力が作
用しない空気含有弾性層は、それ自体の弾性復元
力でもつて、表面が、局部的に大きく突出でき
る。即ち、局部的な突出量が、表面に作用する張
力で制約されるのを極減でき、空気含有弾性層の
局部的な変形を自由にする。
マツト本体の凹凸変動に沿つて局部的に大きく
自由に変形するこの考案の空気含有弾性層は、膨
張状態で多量の空気を吸入し、収縮状態でこの空
気を排出するので換気量が増大でき、体表面から
発散される湿度の高い空気を換気、送風して、蒸
れずに快適に使用できるというこの種の装置にと
つて極めて大切な特長を実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の空気マツト装置の一例を示す
平面図、第2図はマツト本体の一部断面斜視図、
第3図ないし第8図はマツト本体が体表面で押圧
される状態を示す断面図、第9図、第12図、第
15図、第18図は空気含有弾性層を示す斜視
図、第10図、第13図、第16図、第19図は
空気含有弾性層を空気筒に敷設した状態を示す断
面図および斜視図、第11図、第14図、第17
図、第20図は空気含有弾性層が押圧される状態
を示す断面図および斜視図、第21図はマツト本
体の一例を示す一部断面斜視図、第22図および
第23図は切換弁の一例を示す一部断面斜視図、
第24図および第26図は切換片の側面図、第2
5図はケーシングの断面図、第27図ないし第2
9図はケーシングと切換片の相対位置を示す一部
断面図、第30図ないし第33図は空気筒と切換
片との連結状態を示す概略結線図、第34図およ
び第35図は従来のマツト本体の断面図、第36
図は本考案に係るマツト本体の一部断面図、第3
7図は空気筒と切換片との連結状態の一例を示す
平面図である。但し、第9図ないし第11図は本
考案の実施例を示すものでない。 1…マツト本体、2…切換弁、3…空気筒、4
…排気管、5…ホース、6…加圧ポンプ、7…減
圧弁、8…加圧空気タンク、9…排気ポンプ、1
0…弁本体、11…駆動モーター、12…切換
片、13…ケーシング、14…圧入溝、15…排
気溝、16…空気口、17,18…導入溝、19
…キー溝、20…移動筒、21…止ねじ、22…
圧入口、A…空気含有弾性層、4A…排気口、V
…切込溝、K…カバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数に区画された空気室を有するマツト本体
    と、このマツト本体の各空気室に加圧空気を供
    給する空気源と、この空気源とマツト本体との
    間に接続された切換弁とを備えており、切換弁
    でもつて、空気源からマツト本体の各空気室へ
    の空気供給状態が制御され、各空気室が膨張、
    収縮を繰り返すように構成された空気マツト装
    置に於て、マツト本体の上面に、連続気泡を有
    し、かつ連続気泡が外部に連通されている合成
    樹脂発泡体の空気含有弾性層が積層されてお
    り、この空気含有弾性層のマツト本体を押圧す
    る面には、切込溝が設けられており、空気含有
    弾性層は、膨張する空気室で押圧される状態で
    は、マツト本体に接する面の張力が断たれる状
    態で圧縮され、空気室が収縮する状態では張力
    が断たれる状態で膨張し、空気室の膨張収縮運
    動によつて、空気含有弾性層が空気を吸収、排
    気してマツト本体の上面に強制換気するように
    構成されたことを特徴とする空気マツト装置。 (2) 空気含有弾性層が連続気泡を有する軟質ウレ
    タン発泡体である実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の空気マツト装置。
JP2797487U 1987-02-25 1987-02-25 Expired JPH0136511Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2797487U JPH0136511Y2 (ja) 1987-02-25 1987-02-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2797487U JPH0136511Y2 (ja) 1987-02-25 1987-02-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62152731U JPS62152731U (ja) 1987-09-28
JPH0136511Y2 true JPH0136511Y2 (ja) 1989-11-07

Family

ID=30830509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2797487U Expired JPH0136511Y2 (ja) 1987-02-25 1987-02-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0136511Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4949413A (en) * 1985-12-30 1990-08-21 Ssi Medical Services, Inc. Low air loss bed
JPH0220536U (ja) * 1988-07-28 1990-02-09

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62152731U (ja) 1987-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4622706A (en) Air mat apparatus
US10722041B2 (en) Air-powered low interface pressure overlay
EP1339369B1 (en) Therapeutic mattress assembly
US4197837A (en) Inflatable-deflatable pad and air control system therefor
JPH03118062A (ja) 交互圧力パッド
JPS6038993Y2 (ja) 空気マツト装置
US4206524A (en) Invalid supporting structure
US10265231B2 (en) Self-powered microclimate controlled mattress
US20070118993A1 (en) Inflatable incontinence bed pad
JPH0136511Y2 (ja)
JPH046750Y2 (ja)
JPS58121918A (ja) 寝具用芯材
JPH0370564A (ja) マッサージマット
CN213851580U (zh) 一种主动透气褥疮护理床罩
JPH0215468Y2 (ja)
CN2291842Y (zh) 脚踏充气式保健床褥
JPH0327631Y2 (ja)
JPH0838559A (ja) 空気圧により凹凸変化させる敷布団装置
CN220757579U (zh) 一种按摩气垫床
JPH0370563A (ja) 微温風ふとん
EP2467114A2 (en) Inflatable support for therapeutic treatment and distributor device for controlling fluid supply thereto
JPH0430814A (ja) エアマット
GB2472818A (en) A support with inflatable cells wherein the cells at one end have a smaller diameter