JPH0135747Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は布団干し具に関する。

〔従来の技術〕

従来、布団を干す場合、ベランダの手摺等に直
接布団が掛けられていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従つて、布団は２重に折重なり、その重なつた
内面が相互に当接し、風通しが悪く乾燥しにくい
という問題点があつた。

本考案は従来のこのような問題点を解決して、
布団が乾燥し易く、しかも嵩ばらず簡単に配置で
きる布団干し具を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために本考案の布団干し具
に於いては、矩形状の周囲枠を有する左右一対の
側面枠体と、矩形状の周囲枠を有すると共に上記
側面枠体と折畳開閉自在に左右辺部が連結される
中間枠体と、から構成された布団干し具であつ
て、上記側面枠体の上辺部に平行としてかつ該上
辺部の斜め下方位置に布団風通し用保持枠を配設
すると共に、該保持枠の両端部を上記側面枠体の
左右竪柱部の上部に固着し、さらに、上記側面枠
体の上辺部と該保持枠とを相互に連結すると共
に、物干竿の端部が挿入される中空部を形成する
物干竿位置決め部材を傾斜状に設けたものであ
る。

〔作用〕

不使用時に於いては、側面枠体と中間枠体とを
偏平形状に折り畳んで、嵩を極めて小さくするこ
とが出来る。

使用時に於いては、左右一対の側面枠体を、平
面的に見て、略平行状となるように展開すること
により、この布団干し具を立設することが出来
る。また、略台形状に展開しても立設可能であ
る。

立設した状態に於いては、物干竿位置決め部材
の中空部に物干竿の端部を挿入して、物干竿を略
水平状に保持することが出来る。その後、側面枠
体の上辺部及び布団風通し用保持枠の双方に跨が
るように、布団を掛ければ、布団はずれ落ちにく
いだけでなく、折曲げ状とした布団の対向面相互
間の間隔を大きく確保して、干した布団の内側部
分の風通しを良くすることが出来る。

〔実施例〕

以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳
説する。

第１図と第２図において、１は中空棒材（管
体）からなる布団干し具であつて、矩形状の周囲
枠２を有する左右一対の側面枠体３，３と、矩形
状の周囲枠４を有し該一対の側面枠体３，３間に
配設される中間枠体５と、からなり、平面的に見
て、該側面枠体３，３が折畳開閉自在に該中間枠
体５の左右辺部、具体的には、左右竪枠６，７に
連結されている。

そして、側面枠体３は、その上辺部、具体的に
は、上枠８の斜め下方位置に配設される布団風通
し用保持枠９と、保持枠９と上辺部、具体的に
は、該保持枠９と上枠８とを連結状として物干竿
のづれを防止する物干竿位置決め部材１０…と、
を備えている。即ち、保持枠９は略弓型形状であ
り、保持枠９の両端部が側面枠体３の左右竪柱部
３３，３３の上部に固着されている。具体的に
は、保持枠９の端部１１，１１が、第３図に示す
如く、側面枠体３の夫々の左右竪枠１２，１３に
連結されている略コ字形状の上枠８の端部２６，
２６に挿入され、溶接３２等で固着されている。
また、端部１１，１１は上枠８の他壁を貫通せ
ず、管状の上枠８の内部にある。さらに、物干竿
位置決め部材１０は略Ｕ字形状であり、その上端
部１４，１４が、上記保持枠９の端部１１の如
く、上枠８に挿入されて固着され、そして、その
下端部１５が保持枠９に溶接等で固着されてい
る。従つて、物干竿位置決め部材１０…は、傾斜
状に設けられていると共に、上枠８と保持枠９と
の間に、物干竿の端部が挿入される中空部１６…
を形成している。具体的には、該中空部は、上枠
８と位置決め部材１０とによつて形成されてい
る。かつ、部材１０の最上端部は管状の上枠８の
内部に隠される。

１７，１７は右側の側面枠体３と中間枠体５と
を連結している連結部材であつて、２個の円筒体
１８，１９と、該円筒体１８，１９を連結してい
る連結部２０と、からなる。即ち、第４図と第５
図に示す如く、一方の円筒体１８を、中間枠体５
の右竪枠７に外嵌すると共に、ボルト・ナツト等
からなる固定部材２１にて固定し、さらに、他方
の円筒体１９を右側の側面枠体３の左竪枠１２に
該左竪枠１２が揺動自在となるように外嵌する。
２２，２２は左側の側面枠体３と中間枠体５とを
連結している連結部材であつて、上記連結部材１
７と同様に円筒体２３，２４と連結部２５とから
なり、一方の円筒体２３を中間枠体５の左竪枠６
に外嵌すると共に固定し、さらに、他方の円筒体
２５を左側の側面枠体３の右竪枠１３に該右竪枠
１３が揺動自在となるように外嵌する。従つて、
側面枠体３，３は中間枠体５に対して折畳開閉自
在となる。２７…は側面枠体３及び中間枠体５の
下枠に固着された脚具であつて、ゴムやプラスチ
ツクから成り、外嵌状に固着される。２９，２９
は側面枠体３の上枠８と夫々の竪枠１２，１３と
を連結するビス、３０，３０は中間枠体５の上枠
３１と夫々の竪枠６，７とを連結するビスであ
る。

以上の如く構成された布団干し具１を第６図の
，の如く、平面的に見て、台形状又はコ字状
に折畳めば、地面や床上に簡単に立設することが
できる。そして、第７図に示す如く、側面枠体
３，３を布団Ｗを掛ければ、保持枠９が上枠８に
平行としてかつ該上枠８の斜め下方位置に配設さ
れているので、布団はずれにくく、しかも、その
折重なつた布団Ｗの内面間Ａは、十分な間隔を得
ることができる。さらに、布団Ｗを干さない場
合、第６図の平面簡略図に示す如く、側面枠体
３，３の中空部１６…に串挿状に物干竿Ｓを挿入
することができる。

以上の実施例によれば、保持枠９の端部１１，
１１が周囲枠２の管状構成材の内部に隠されてお
り、かつ、位置決め部材１０の上端部１４，１４
が上枠９の内部に隠されているので、端部２６，
２６及び上端部１４，１４によつて布団Ｗを傷付
けることがなく、該布団Ｗの掛脱が容易である。

本考案は図示の実施例に限定されで、本考案の
要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例
えば、位置決め部材１０の数を増減するも自由で
あり、保持枠９を反対側（つまり、第２図中の上
方）へ突出状するも好ましい。

〔考案の効果〕

本考案は、以上説明したように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。

平面的に見て台形状乃至コ字状となるよう
に、側面枠体３，３を折曲げて、地面や床面上
に立設することが出来る（第６図、第６図
を参照）。

側面枠体３の上辺部と保持枠９との両方に跨
がるように布団Ｗを掛ければ、布団Ｗが外れに
くく、しかも折曲げ状とされた布団Ｗの内面間
Ａは、十分な間隔を得ることが出来るので、空
気（風）が内面間Ａを通り抜け、布団Ｗは極め
て乾燥し易い（第７図を参照）。

物干竿位置決め部材１０…の中空部１６…に
は、物干竿Ｓの端部を挿入して、物干竿Ｓを横
移動させることなく、略水平状に保持させるこ
とが出来る。

物干竿位置決め部材１０…は、側面枠体３の
上辺部と保持枠９とを相互に連結する補強部材
を兼用しており、さらに、該位置決め部材１０
…は、中空部１６を形成すると共に傾斜状に設
けられているので、保持枠９と側面枠体３の上
辺部との連結構造を一層強固なものとし、この
布団干し具１の耐用寿命を高めることが出来
る。

側面枠体３，３と中間枠体５を三重に重なる
ように折畳めば、嵩張らず、不使用時にも置き
場所に困ることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図は平面図、第３図は第１図におけるＸ部拡大断
面図、第４図は第１図におけるＹ部拡大断面平面
図、第５図はＹ部拡大正面図、第６図は使用状態
を示す簡略平面図、第７図は拡大側面図である。 ２……周囲枠、３……側面枠体、４……周囲
枠、５……中間枠体、６……左竪枠、７……右竪
枠、８……上枠、９……保持枠、１０……位置決
め部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 矩形状の周囲枠２を有する左右一対の側面枠体
   ３，３と、矩形状の周囲枠４を有すると共に上記
   側面枠体３，３と折畳開閉自在に左右辺部が連結
   される中間枠体５と、から構成された布団干し具
   であつて、 上記側面枠体３，３の上辺部に平行としてかつ
   該上辺部の斜め下方位置に布団風通し用保持枠９
   を配設すると共に、該保持枠９の両端部１１，１
   １を上記側面枠体３の左右竪柱部３３，３３の上
   部に固着し、さらに、上記側面枠体３の上辺部と
   該保持枠９とを相互に連結すると共に、物干竿Ｓ
   の端部が挿入される中空部１６を形成する物干竿
   位置決め部材１０…を傾斜状に設けたことを特徴
   とする布団干し具。