JPH0135733B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼板製のホツパ状容器壁に取外し可
能に取付けられた高重合体材料製覗き窓を持つプ
ラスチツク射出成形機用粒子容器に関する。

この種の通常の粒子容器では覗き窓は、扁平材
料から得られる打抜き片であり、この打抜き片
は、プラスチツク枠を介して、容器壁にある切欠
きを区画する縁とねじ結合により締付けられてい
る。このような覗き窓の製造は比較的大きい取付
け費用を要する。さらに、ねじ結合により生ずる
容器内壁の起伏は容器からの排出またはプラスチ
ツク材料の交換を困難にする。なぜならば起伏の
範囲に粒子の残りが付着しているからである。

本発明の課題は、冒頭に挙げた種類の粒子容器
を、覗き窓の合理的な大量生産に対する著しく良
好な前提条件が存在し、覗き窓を容易に取付ける
ことができ、粒子容器の内壁が覗き窓の範囲にお
いて容器からの排出を著しく困難にする起伏を持
たないように構成することにある。

この課題を解決するため本発明によれば、覗き
窓を構成して長く延びかつ対称軸を粒子容器の母
線に対して平行に配置されたプラスチツク射出成
形品が周みぞを持ち、この周みぞが容器内側およ
び容器外側で縁部により区画され、射出成形品の
幅の広い方の部分における容器外側の縁部が、ス
リツトにより区画された縁部分を除いて、周みぞ
の基部と同一面上の基部隆起になるように縮少さ
れ、ほぼ１つの面内で周みぞに係合する容器壁の
縁がほぼ同じ深さの環状変形区域を介して隣接容
器壁に対してずらされている。

このような構成では、覗き窓を形成する射出成
形品を実際上工具なしで容器壁と取外し可能に結
合することができる。

図面に示された実施例について本発明を以下に
説明する。

図示した実施例において粒子容器２３は容器壁
２３ｃを持つ鋼板製の容器上部とホツパ状基部２
５とから構成されている。基部２５は切削加工に
より製造されるホツパ状成形品である。鋼板製の
部分の下部も同様にホツパ状に形成されている。
この部分の内側ホツパ壁はほぼ継目なしに基部２
５の内側ホツパ壁へ移行している。粒子容器２３
は保持部２６により支持されている。第１図から
分かるように、鋼板製の容器部分の下側ホツパ状
部分が円筒状部分になつて終わつており、この円
筒状部分は内側へ縁を曲げられている。この円筒
状部分２３ｄは基部２５と保持部２６との間に締
付けられている。覗き窓は、長く延びたプラスチ
ツク射出成形品４５により形成されている。この
プラスチツク射出成形品は、対称軸が母線ｅ−ｅ
に対して平行に延びるように容器壁が２３ｃのホ
ツパ状部分へ挿入されている。射出成形品４５は
周みぞ４７を持つている。この周みぞは容器の内
側で縁部４５ａにより区画され、容器の外側で縁
部４５ｂにより区画されている。幾何学的円形基
本形状の射出成形品４５の幅の広い方の上側部分
ｂにおいて縁部４５ｂがみぞ基部４７ａと同一面
上の基部隆起４５ｃになるように縮小されてい
る。したがつてこの基部隆起４５ｃの範囲におい
て、覗き窓用切欠き２４を区画する容器壁２３ｃ
の縁２３ａは射出成形品４５により係合されな
い。しかしこのことは、射出成形品４５の対称軸
上に位置しかつスリツト４６により基部隆起４５
ｃから離された小さい部分ｙには適用されない。
この部分ｙにおいて縁部４５ｂは基部隆起４５ｃ
になるように縮小されておらず、射出成形品４５
の幅の挟い方の部分ａの場合のように構成されて
いる。したがつて射出成形品４５の縁部４５ｂは
部分ｙにおいて容器壁２３ｃの縁２３ａに係合す
る。１つの面内で周みぞ４７に係合する容器壁２
３ｃの縁２３ａは、一貫して同じ深さｚの連続し
た変形区域２３ｂを介して隣接容器壁２３ｃに対
して内側へすなわち粒子充填の方へずらされてい
る。覗き範囲ｘにおいて射出成形品４５は平行な
板範囲４５ｄを持つている。この板範囲は内側に
この円板範囲４５ｄと縁部４５ａとへ延びる平ら
な表面を持つている。この表面は板範囲４５ｄの
容器内側表面の面内に位置している。板範囲４５
ｄの外側表面は射出成形品４５において凹まされ
ている。射出成形品４５は幅の狭い方の部分ａに
互いに平行に延びる縁部４５ａ，４５ｂを持つて
いる。この幅の狭い方の部分の自由端４８は、同
じ半径ｒを持つ半円ａとして構成されている。射
出成形品４５の幅の狭い方の部分ａは幅の広い方
の部分ｂのほぼ６倍長い。変形区域２３ｂの深さ
ｚは縁部４５ａ，４５ｂの範囲においてほぼ射出
成形品の最大厚さに相当する。射出成形品４５は
いかなる位置においても粒子容器２３の半径方向
における容器壁２３ｃから突き出ていない。縁部
４５ａは縁２３ａの方へ丸味をつけられており、
この縁はみぞ４７の中へはまり込んでいる。

射出成形品４５は次のようにして切欠き２４へ
工具なしで挿入される。すなわち射出成形品４５
の幅の狭い方の部分ａの丸味をつけられた自由端
が射出成形品の幅の狭い方の部分ａと幅の広い方
の部分ｂとの間の境界線において粒子容器２３の
内部空間から下方へ押しやられ、この射出成形品
の周みぞ４７が容器壁２３ｃの平行な縁２３ａに
入り込む。この場合縁部４５ａ，４５ｂは縁２３
ａへ係合し、粒子容器２３の内部空間の方への射
出成形品４５の制限された弾性変形を前提とする
この運動の際に射出成形品４５を案内する。射出
成形品４５の端部４８の基部４７ａが周みぞ４７
を縁２３ａの端面に突き当てると、射出成形品４
５は直径の大きい方の部分ｂにおいて切欠き２４
の上部内へ弾性変形できる。この場合拘束された
プレスばめにするには、縁部４５ｂを部分ｙにお
いて少し下方へ曲げ、この縁部４５ｂが縁２３ａ
の外面に達するようにし、縁部４５ｂがこの部分
ｙにおいて縁２３ａに係止することができるよう
にする必要がある。係止舌片として作用する縁部
４５ｂが係止位置において縁２３ａに係合するの
で、射出成形品４５は不動にかつ密に容器壁２３
ｃの切欠き２４へ挿入されている。この場合、丸
味をつけられた環状縁部４５ａは容器壁２３ｃの
縁２３ａに固定的に接触しているので、プラスチ
ツク材料が非常に除去しにくい先の鋭いかどおよ
び間隙が回避される。

ホツパ状容器部分の鋼板製容器壁２３ｃは、鋼
板部分がホツパ状容器になるように圧延される際
の鋼板部の変形のために生ずる激しい内部応力を
受ける。この応力が、切欠き２４の打抜き後、切
欠き２４を区画する壁部分を直ちに外方へ開かせ
る。その限りでは、変形された壁区域を介して深
さｚに亘つて得られた縁２３ａの内側へのずれは
２重の目的に役立つ。すなわちこの壁区域は一方
では、打抜き部を区画する縁範囲における容器壁
２３ｃの安定化に至らせる。他方ではこの壁区域
は射出成形品４５の切欠き２４への導入および引
出しを容易にする。なぜならば縁２３ａを内側へ
ずらすことにより射出成形品４５の所要の逆湾曲
が一層小さくてもよいからである。射出成形品４
５を引出す際縁部４５ｂは部分ｙにおいて下方へ
押圧され、射出成形品４５は上部において外方へ
曲げられるので、この射出成形品は引出しの際容
器壁２３ｃの内側において上方へ摺動することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、プラスチツク射出成形機の射出装置
上に取付けられた粒子容器の縦断面図、第２図
は、外側から見た覗き窓の範囲における容器壁の
一部の拡大図、第３図は第２図の−線に沿う
断面図、第４図は第２図の−線に沿う断面
図、第５図は第２図の−線に沿う断面図であ
る。 ２３……粒子容器、２３ａ……縁、２３ｂ……
変形区域、２３ｃ……容器壁、４５……射出成形
品、４５ａ，４５ｂ……縁部、４５ｃ……基部隆
起、４６……スリツト、４７……周みぞ、４７ａ
……基部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 鋼板製のホツパ状容器壁に取外し可能に取付
   けられた高重合体材料製覗き窓を持つ粒子容器に
   おいて、覗き窓を構成して長く延びかつ対称軸を
   粒子容器２３の母線ｅ−ｅに対して平行に配置さ
   れたプラスチツク射出成形品４５が周みぞ４７を
   持ち、この周みぞが容器内側および容器外側で縁
   部４５ａおよび４５ｂにより区画され、射出成形
   品４５の幅の広い方の部分ｂにおける容器外側の
   縁部４５ｂが、スリツト４６により区画された縁
   部分ｙを除いて、周みぞ４７の基部（第４図の４
   ７ａ）と同一面上の基部隆起４５ｃになるように
   縮小され、ほぼ１つの面内で周みぞ４７に係合す
   る容器壁２３ｃの縁２３ａがほぼ同じ深さｚの環
   状変形区域２３ｂを介して隣接容器壁２３ｃに対
   してずらされていることを特徴とするプラスチツ
   ク射出成形機用粒子容器。 ２ スリツト４６により区画された縁部分ｙが射
   出成形品４５の対称軸上に位置していることを特
   徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の粒子容
   器。 ３ 射出成形品４５が覗き範囲ｘに板範囲４５ｄ
   を持ち、容器の内側においてこの板範囲４５ｄと
   容器内側縁部４５ａとにわたつて延びるほぼ平ら
   な表面を持ち、この表面が板範囲４５ｄの容器内
   側表面の面内にあることを特徴とする、特許請求
   の範囲第１項に記載の粒子容器。 ４ 板範囲４５ｄの容器外側表面が射出成形品４
   ５において凹まされていることを特徴とする、特
   許請求の範囲第３項に記載の粒子容器。 ５ 射出成形品４５が幅の狭い方の部分ａにおい
   て平行に延びる縁部４５ａ，４５ｂを持ち、幅の
   広い方の部分ｂにおいて円形の輪郭を持つている
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載
   の粒子容器。 ６ 射出成形品４５の幅の狭い方の部分ａの自由
   端が同じ半径ｒを持つ半円として構成されている
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第５項に記載
   の粒子容器。 ７ 射出成形品４５の幅の狭い方の部分ａが幅の
   広い方の部分ｂのほぼ６倍長いことを特徴とす
   る、特許請求の範囲第５項または第６項に記載の
   粒子容器。 ８ 周みぞ４７に係合する容器壁２３ｃの縁２３
   ａが内側へずらされていることを特徴とする、特
   許請求の範囲第１項に記載の粒子容器。 ９ 変形区域２３ｂの深さｚが縁部４５ａ，４５
   ｂの範囲においてほぼ射出成形品４５の最大厚さ
   に相当することを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項に記載の粒子容器。 １０ 射出成形品４５がいかなる位置においても
   粒子容器２３の半径方向における容器壁から突き
   出ていないことを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項ないし第７項のうち１つに記載の粒子容器。 １１ 容器壁２３ｃの縁２３ａが周みぞ４７の中
   へはまり込み、容器内側の縁部４５ａが容器壁２
   ３ｃの縁２３ａの方へ丸味をつけられていること
   を特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の粒
   子容器。