JPH0135079Y2 - - Google Patents

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JPH0135079Y2
JPH0135079Y2 JP1559386U JP1559386U JPH0135079Y2 JP H0135079 Y2 JPH0135079 Y2 JP H0135079Y2 JP 1559386 U JP1559386 U JP 1559386U JP 1559386 U JP1559386 U JP 1559386U JP H0135079 Y2 JPH0135079 Y2 JP H0135079Y2
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brake
strut
brake shoe
stopper protrusion
shoe
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ストラツトを用いた制動間隙自動調
整装置を備える車両用ドラムブレーキに関する。
〔従来の技術〕
従来の車両用ドラムブレーキでは、制動の繰り
返しにより、ブレーキシユーのシユーライニング
が摩耗し、この摩耗によつて広がるシユーライニ
ングとブレーキドラム内周の制動面との制動間隙
を補償すべく、ブレーキシユーの後退限を、両ブ
レーキシユー間に配置した制動間隙自動調整装置
により規制して制動間隙を常に一定に保持し、一
定の操作力により所定の制動力が安定して得られ
るようになしたものがある。
しかしながら、この種ブレーキ装置では、ブレ
ーキ作動を長期間に亘つて繰り返すと、ドラム制
動面に凹溝が形成されて、この凹溝内にシユーラ
イニングが徐々にアジヤストされてゆき、メンテ
ナンスやシユー交換の際のブレーキドラムの取外
しを困難にすることがあり、出願人は先に実開昭
58−196425号公報に示される、食込み解除の技術
を開示した。
この技術は、第4図に示すように、バツクプレ
ート1に弾持される一対のブレーキシユー2,3
間に、該シユー2,3の縮小時の戻り位置の規制
と、ブレーキドラムに摺接されるライニング4,
5の摩耗量を自動的に補償する制動間隙自動調整
装置6が設けられている。
上記調整装置6は、ストラツト7の先端に形成
したストツパ突起7aを、一方のブレーキシユー
2のウエブ2aに穿設した係止孔2bに反バツク
プレート側より離脱可能に係合すると共に、スト
ラツト7に固設した係止輪8にクオードラント9
のセレーシヨン9aを噛合させ、該クオードラン
ト9の係止椀9bを、他方のブレーキシユー3の
ウエブ3aに穿設した係止孔3bに係合させてお
り、クオードラント9の枢支ピン10とストラツ
ト7間にスプリング11を、また該ストラツト7
とブレーキシユー2のウエブ2a間にスプリング
12をそれぞれ張設している。
そして、ブレーキシユー2,3がアジヤストさ
れてゆき、ライニング4,5がブレーキドラムの
凹溝に食込んだ場合には、バツクプレート1に形
成した工具挿通孔1aよりドライバー13を差込
んで、ストラツト7のストツパ突起7aをブレー
キシユー2の係止孔2bより離脱して食込みの解
除を行なう。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述のドラムブレーキを車両へ
の取付け等で作業員が搬送する場合、殊にドラム
ブレーキ自体が大きく重い場合には、作業員が持
ち易いストラツトを握つて搬送するため、ドラム
ブレーキ自体の重量や持ち運びの振動等によつ
て、ストラツトのストツパ突起とブレーキシユー
の係止孔との係合が外れてしまうことがあり、再
組付けの手間を要するという問題があつた。
そこで本考案は、ブレーキシユーの食込み解除
が容易に行なえ、且つ解除作業以外は係合を確実
に保持することができる、車両用ドラムブレーキ
を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上述の目的を達成するためになされ
たもので、バツクプレートに弾持される一対のブ
レーキシユーの一端をアンカーに、他端をホイー
ルシリンダに当接させ、両ブレーキシユー間に、
縮小方向に付勢するリターンスプリングと、スト
ラツトにより縮小時にブレーキシユーの戻り位置
を規制し、且つブレーキシユーのライニングの摩
耗量を補償する制動間隙自動調整装置とを配設す
ると共に、上記ストラツトの一端に形成したスト
ツパ突起を、一方のブレーキシユーに設けた係止
孔に反バツクプレート側より離脱可能に係合さ
せ、該ストラツトと一方のブレーキシユー間に、
その係合を保持するようにスプリングを掛止した
車両用ドラムブレーキにおいて、前記ストラツト
のストツパ突起を斜め方向に折曲してその傾斜部
を前記係止孔内に弾接すると共に、該ストツパ突
起の先端を折曲してブレーキシユーのバツクプレ
ート側面に係止したことを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
従つて、ドラムブレーキのストラツトを握つて
搬送しても、ストツパ突起が係止孔から外れる虞
がなく、また食込み解除は、ストツパ突起先端の
係合の解除と突上げとの2アクシヨンで、容易に
行なうことができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図乃至第3図に
基づいて説明する。
ドラムブレーキ14は、一対の弓型ブレーキシ
ユー15,16を、バツクプレート17にそれぞ
れシユーホールドダウンピン18,18と、シユ
ーホールドダウンスプリング19,19にて弾持
し、両シユー15,16のウエブ15a,16a
の下端をアンカー20に支持すると共に、拡開側
となる上端をホイールシリンダ21の両側に突出
するピストン22,22に当接配置している。
ブレーキシユー15,16のウエブ15a,1
6aとアンカー20間には、それぞれリターンス
プリング23,24が、またホイールシリンダ2
1内側のウエブ15a,16a間には、リターン
スプリング25が張設されており、該スプリング
25とホイールシリンダ21との間には、制動間
隙自動調整装置26が配設されている。
上記調整装置26は、リタースプリング23,
24,25の付勢力により縮小する両ブレーキシ
ユー15,16の戻り量を規制し、各ブレーキシ
ユー15,16の外周に設けたシユーライニング
27,28の摩耗量を自動的に補償して、制動間
隙を常に一定に保持するためのもので、一方のブ
レーキシユー15に係合する板状のストラツト2
9と、他方のブレーキシユー16に係合するクオ
ードラント30、及びコイル状のスプリング3
1,32とから構成されている。
ストラツト29は、一方のブレーキシユー15
側に、該シユー15のウエブ15aに穿設した係
止孔15bと係合するストツパ突起29aを有
し、他方のブレーキシユー16側には長孔29e
が形成されると共に、一側面には外周にセレーシ
ヨン33aを小刻みに形成した係止輪33が固設
されている。
またクオードラント30は、ブレーキシユー1
6のウエブ16aに穿設した係止孔16bに係合
する作用腕30aと、ストラツト29の長孔29
eに環挿される枢支ピン34、及び円弧面の外周
に係止輪33と噛合するセレーシヨン30bを形成
したカム30cとからなり、ストラツト29とクオ
ードラント30は、スプリング32により常時両
セレーシヨン30b,33aの噛合方向に付勢さ
れている。
ストラツト29のストツパ突起29aは、コ字
形のスリツトにより分割されるガイド片29bと
係止片29cとからなり、両片29b,29cを
同一方向へ斜めに折曲して傾斜部となし、係止片
29cの先端を更に折曲して係止部29dを形成
したもので、係止部29dの厚みl1は、係止孔1
5bの幅l2よりも小さく形成される。
これにより、ストツパ突起29aは、両片29
b,29cの傾斜部により係止孔15b内に弾接
されると共に、先端の係止部29dをウエブ15
aのバツクプレート側面に係止し、スプリング3
1の付勢力により係合状態が保持される。
尚、17aはバツクプレート17に形成した工
具挿通孔、35は該挿通孔17aに被着される防
塵ブーツ、36は取外し工具となるドライバーで
ある。
本考案のドラムブレーキは以上のように構成さ
れ、ブレーキシユー15,16のシユーライニン
グ27,28とブレーキドラムとの制動間隙が所
定量の場合には、セレーシヨン30c,33aが
噛合状態のまま保持され、またシユーライニング
27,28が摩耗して制動間隙が所定量以上に広
がつた場合には、ピストン22の押動により拡開
するブレーキシユー16の係止孔16bの後端
が、クオードラント30の作用腕30aを押動す
ることにより、セレーシヨン30b,33aの噛
合が外れて、クオードラント30が枢支ピン34
を支点に第2図の反時計方向に回動し、摩耗分の
間隙を補償した回動位置で再び両セレーシヨン3
0b,33aが噛合して、所定の制動間隙が自動
的に設定される。
そして、ブレーキシユー15,16が順次アジ
ヤストされてゆき、該シユー15,16がブレー
キドラムに形成された凹溝内までアジヤストされ
て食込んだ場合には、防塵ブーツ35を取外した
工具挿通孔17aよりドライバー36を差込み、
その先端36aでストツパ突起29aのガイド片
29bを係止孔15b方向へ押動して、係止部2
9dの係合を解除し、更に係止部29dを傾斜部
の弾性力に抗して突上げると、ストツパ突起29
aの係合が外れてブレーキシユー15,16の後
退限の規制が解除され、該シユー15,16はリ
ターンスプリング23,24,25の付勢力によ
つて原位置に復帰する。
本実施例は以上のように、ストラツトとブレー
キシユーの係合を、押動と突上げの2アクシヨン
で離脱することにより、ブレーキシユーの食込み
を容易に解除でき、またストツパ突起の係止部を
ブレーキシユーに係合させたから、車体組付け時
に作業員がストラツトを握つて搬送しても、従来
品のような離脱の虞がなく、再組付けの必要もな
い。
尚、本考案のストツパ突起は、上記実施例で示
したガイド片と係止片とに分割したものに限ら
ず、分割しない一体型のストツパ突起によつても
実施可能である。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明した如く、ドラムブレーキの
両ブレーキシユー間に配置される制動間隙自動調
整装置のストラツトの一端にストツパ突起を形成
し、該ストツパ突起を斜め方向に折曲してその傾
斜部を前記係止孔内に弾接すると共に、該ストツ
パ突起の先端を折曲してブレーキシユーのバツク
プレート側面に係止したから、ブレーキシユーの
食込み解除は、ストツパ突起の押動と突上げの2
アクシヨンで容易に行なえ、またストツパ突起の
係止部をブレーキシユーに係合させたから、車体
組付け時に作業員がストラツトを握つて搬送して
も、従来品のような離脱の虞がなく、再組付けの
作業を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示し、
第1図はドラムブレーキの正面図、第2図は第1
図の−断面図、第3図は第2図の−断面
図、第4図は従来例を示すドラムブレーキの正面
図である。 14……ドラムブレーキ、15,16……ブレ
ーキシユー、15a,16a……ウエブ、15
b,16b……係止孔、17……バツクプレー
ト、26……制動間隙自動調整装置、27,28
……シユーライニング、29……ストラツト、2
9a……ストツパ突起、29b……ガイド片、2
9c……係止片、29d……係止部、30……ク
オードラント。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バツクプレートに弾持される一対のブレーキシ
    ユーの一端をアンカーに、他端をホイールシリン
    ダに当接させ、両ブレーキシユー間に、縮小方向
    に付勢するリターンスプリングと、ストラツトに
    より縮小時にブレーキシユーの戻り位置を規制
    し、且つブレーキシユーのライニングの摩耗量を
    補償する制動間隙自動調整装置とを配設すると共
    に、上記ストラツトの一端に形成したストツパ突
    起を、一方のブレーキシユーに設けた係止孔に反
    バツクプレート側より離脱可能に係合させ、該ス
    トラツトと一方のブレーキシユー間に、その係合
    を保持するようにスプリングを掛止した車両用ド
    ラムブレーキにおいて、前記ストラツトのストツ
    パ突起を斜め方向に折曲してその傾斜部を前記係
    止孔内に弾接すると共に、該ストツパ突起の先端
    を折曲してブレーキシユーのバツクプレート側面
    に係止したことを特徴とする車両用ドラムブレー
    キ。
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