JPH0134985Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0134985Y2 JPH0134985Y2 JP1984175929U JP17592984U JPH0134985Y2 JP H0134985 Y2 JPH0134985 Y2 JP H0134985Y2 JP 1984175929 U JP1984175929 U JP 1984175929U JP 17592984 U JP17592984 U JP 17592984U JP H0134985 Y2 JPH0134985 Y2 JP H0134985Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- push rod
- cylinder
- piston
- release mechanism
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 12
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 5
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、車両用クラツチの油圧式レリーズ機
構に係り、特に変速装置を貫通するプツシユロツ
ドと、このプツシユロツドの一端に当接してこの
ロツドを他端側に向けて押動する油圧シリンダと
を備えて、上記油圧シリンダによるプツシユロツ
ドの押動をもつてクラツチの係合を解く方式のク
ラツチレリーズ機構に関するものである。
構に係り、特に変速装置を貫通するプツシユロツ
ドと、このプツシユロツドの一端に当接してこの
ロツドを他端側に向けて押動する油圧シリンダと
を備えて、上記油圧シリンダによるプツシユロツ
ドの押動をもつてクラツチの係合を解く方式のク
ラツチレリーズ機構に関するものである。
〔従来の技術〕
この種の従来例におけるクラツチレリーズ機構
としては、第4図に示す特公昭59−4570号があ
る。この機構は、変速装置の外郭部を構成するケ
ーシング側Eの後部に配置されたケーシング隆起
部1から突設しているプツシユロツド2に、ケー
シング隆起部1の後部外面に固着されている油圧
シリンダ3のピストン4を当接させる構造におい
て、上記の油圧シリンダ3はケーシング隆起部1
の平面状の外部壁面に位置決めとなる係合部を有
しない状態のもとに、直接的に、取付ボルト10
による螺挿締付けだけで固着していた。従つてケ
ーシング側Eに配置されている図示しない変速装
置に関接的に連結されたプツシユロツド2とケー
シング隆起部1の外部壁面に固着された油圧シリ
ンダ3とが同心状態にない場合に起こり勝ちな同
ロツド2に対する押動時にピストン4を回転させ
ないために、このピストン4の背面側にはベアリ
ング12を装着し、その中心位置にカツプ状のリ
テーナ11を収着していた。
としては、第4図に示す特公昭59−4570号があ
る。この機構は、変速装置の外郭部を構成するケ
ーシング側Eの後部に配置されたケーシング隆起
部1から突設しているプツシユロツド2に、ケー
シング隆起部1の後部外面に固着されている油圧
シリンダ3のピストン4を当接させる構造におい
て、上記の油圧シリンダ3はケーシング隆起部1
の平面状の外部壁面に位置決めとなる係合部を有
しない状態のもとに、直接的に、取付ボルト10
による螺挿締付けだけで固着していた。従つてケ
ーシング側Eに配置されている図示しない変速装
置に関接的に連結されたプツシユロツド2とケー
シング隆起部1の外部壁面に固着された油圧シリ
ンダ3とが同心状態にない場合に起こり勝ちな同
ロツド2に対する押動時にピストン4を回転させ
ないために、このピストン4の背面側にはベアリ
ング12を装着し、その中心位置にカツプ状のリ
テーナ11を収着していた。
上記の構成により従来のクラツチレリーズ機構
には次のような問題点があつた。
には次のような問題点があつた。
(1) 油圧シリンダ3が、ケーシング隆起部1の平
面状の外部壁面に位置決めとなる係合部を有し
ない状態のもとに直接的に取付けられているた
め、リテーナ11とプツシユロツド2とが完全
に同心状態にならないと、上記ロツド2との当
りが悪くなつてピストン4に回転力が生じるこ
とになる。従つてピストン4を支承するバネ5
にねじれが発生し、これによつてばね力が変化
したり、または上記バネ5が損傷した。
面状の外部壁面に位置決めとなる係合部を有し
ない状態のもとに直接的に取付けられているた
め、リテーナ11とプツシユロツド2とが完全
に同心状態にならないと、上記ロツド2との当
りが悪くなつてピストン4に回転力が生じるこ
とになる。従つてピストン4を支承するバネ5
にねじれが発生し、これによつてばね力が変化
したり、または上記バネ5が損傷した。
(2) また上記により油圧シリンダ3の取付け精度
が悪いため、リテーナ11とプツシユロツド2
との軸心がずれた場合は、ピストン4の軸方向
に対する移動も変動することになる。従つて上
記ピストン4の側壁によりシリンダの内壁にか
じりが生じ、これによつてシリンダが損傷して
上記ピストン4の作動性を悪くした。
が悪いため、リテーナ11とプツシユロツド2
との軸心がずれた場合は、ピストン4の軸方向
に対する移動も変動することになる。従つて上
記ピストン4の側壁によりシリンダの内壁にか
じりが生じ、これによつてシリンダが損傷して
上記ピストン4の作動性を悪くした。
(3) 前記の構成によりプツシユロツド2の軸端に
はこれを支持するガイド等がないので、上記ロ
ツド2が軸心の直角方向に移動しやすくなり、
これによつて前項(2)の問題を誘発させる危険性
があつた。
はこれを支持するガイド等がないので、上記ロ
ツド2が軸心の直角方向に移動しやすくなり、
これによつて前項(2)の問題を誘発させる危険性
があつた。
(4) さらに前記の構成により油圧シリンダ3はケ
ーシング隆起部1の外部壁面に直接固着されて
いるため、ピストン4が移動して空気室Bに負
圧が発生した場合、この負圧によりオイルシー
ル8が損傷して耐久寿命を短縮した。
ーシング隆起部1の外部壁面に直接固着されて
いるため、ピストン4が移動して空気室Bに負
圧が発生した場合、この負圧によりオイルシー
ル8が損傷して耐久寿命を短縮した。
本考案は、変速装置に設けられてクラツチを解
除するプツシユロツドと、変速装置のケーシング
外部の上記プツシユロツド後端が突出する部所に
設けられるシリンダ体と、このシリンダに収納さ
れて上記プツシユロツドの後端に当接しかつシリ
ンダ内に上記プツシユロツドとは反対側の油圧室
の圧力により移動してプツシユロツドを押動する
ピストンとを備えたクラツチレリーズ機構におい
て、ケーシングの外部に設けられて上記プツシユ
ロツドと同軸の円形状となつた凹所と、この凹所
に嵌合される円板状の保持板とを設け、この保持
板には、外周と同心に上記プツシユロツドが貫通
するガイド孔を形成するとともに、シリンダ側の
面には上記ガイド孔と同心のリング状に突設され
て上記シリンダ体の内周に嵌合するシリンダ取付
壁を形成した。
除するプツシユロツドと、変速装置のケーシング
外部の上記プツシユロツド後端が突出する部所に
設けられるシリンダ体と、このシリンダに収納さ
れて上記プツシユロツドの後端に当接しかつシリ
ンダ内に上記プツシユロツドとは反対側の油圧室
の圧力により移動してプツシユロツドを押動する
ピストンとを備えたクラツチレリーズ機構におい
て、ケーシングの外部に設けられて上記プツシユ
ロツドと同軸の円形状となつた凹所と、この凹所
に嵌合される円板状の保持板とを設け、この保持
板には、外周と同心に上記プツシユロツドが貫通
するガイド孔を形成するとともに、シリンダ側の
面には上記ガイド孔と同心のリング状に突設され
て上記シリンダ体の内周に嵌合するシリンダ取付
壁を形成した。
油圧シリンダのピストンがプツシユロツドを押
動する際、上記ロツドの軸端はケーシング隆起部
の凹所に収嵌した保持板に支持されるうえ、シリ
ンダ体の内周は上記保持板のシリンダ取付壁に位
置決め状に嵌合して完全な同心態様が確保される
ため、上記ロツドの回転力がピストンに作用する
のを容易に防止できる。またプツシユロツドの軸
端が上記保持板のガイド孔に支承されてピストン
によるシリンダ内壁へのこじりを確実に抑制でき
る。さらにピストンの移動時における空気室内の
負圧が上記保持板の存在により遮断されてシール
部材への波及が阻止され、これによつて上記シー
ル部材の耐久寿命を長くすることができる。
動する際、上記ロツドの軸端はケーシング隆起部
の凹所に収嵌した保持板に支持されるうえ、シリ
ンダ体の内周は上記保持板のシリンダ取付壁に位
置決め状に嵌合して完全な同心態様が確保される
ため、上記ロツドの回転力がピストンに作用する
のを容易に防止できる。またプツシユロツドの軸
端が上記保持板のガイド孔に支承されてピストン
によるシリンダ内壁へのこじりを確実に抑制でき
る。さらにピストンの移動時における空気室内の
負圧が上記保持板の存在により遮断されてシール
部材への波及が阻止され、これによつて上記シー
ル部材の耐久寿命を長くすることができる。
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。なお従来技術のものと同一または相当す
る部分には同一の符号を用いる。
明する。なお従来技術のものと同一または相当す
る部分には同一の符号を用いる。
第1図に示すように、本実施例においては従来
技術によるリテーナ11、ベアリング12は設け
られていない。すなわちこの実施例におけるクラ
ツチレリーズ機構は、第1図から第3図までに示
すように、ケーシング側Eに設けられている変速
装置Dの図示しないクラツチを解除するために、
この変速装置Dの後端側に配置されているケーシ
ング隆起部1をオイルシール8の介在により貫通
したプツシユロツド2と、上記ケーシング隆起部
1の外部位置にはシリンダ体3aの内部にバネ5
の支弾によるピストン4を軸方の移動自在に収装
した油圧シリンダ3を同心状に配置するクラツチ
レリーズ機構において、上記ケーシング隆起部1
のプツシユロツド2を貫通する外部側にはこのロ
ツド2と同心状による円形の凹所1aが形成され
ている。そしてこの凹所1a内には円板体の外周
面を上記凹所1aに同心状の収嵌が可能となるケ
ーシング嵌合部6aに形成し、その一方面の外周
近くには上記したシリンダ体3aの内周が同心状
に嵌合可能なリング状のシリンダ取付壁6bを設
けるとともに、円板面の軸心位置には前記プツシ
ユロツド2の貫通が可能となるガイド孔7aを設
けたガイド7を一体的に収装し、かつ円板面の一
部には上記したシリンダ取付壁6bの一端からこ
れと近傍する外周面の一端にかけて大気連通溝6
cを形成してなる保持板6(第3図参照)が、ケ
ーシング嵌合部6aの摺接により同心状に収嵌さ
れている。
技術によるリテーナ11、ベアリング12は設け
られていない。すなわちこの実施例におけるクラ
ツチレリーズ機構は、第1図から第3図までに示
すように、ケーシング側Eに設けられている変速
装置Dの図示しないクラツチを解除するために、
この変速装置Dの後端側に配置されているケーシ
ング隆起部1をオイルシール8の介在により貫通
したプツシユロツド2と、上記ケーシング隆起部
1の外部位置にはシリンダ体3aの内部にバネ5
の支弾によるピストン4を軸方の移動自在に収装
した油圧シリンダ3を同心状に配置するクラツチ
レリーズ機構において、上記ケーシング隆起部1
のプツシユロツド2を貫通する外部側にはこのロ
ツド2と同心状による円形の凹所1aが形成され
ている。そしてこの凹所1a内には円板体の外周
面を上記凹所1aに同心状の収嵌が可能となるケ
ーシング嵌合部6aに形成し、その一方面の外周
近くには上記したシリンダ体3aの内周が同心状
に嵌合可能なリング状のシリンダ取付壁6bを設
けるとともに、円板面の軸心位置には前記プツシ
ユロツド2の貫通が可能となるガイド孔7aを設
けたガイド7を一体的に収装し、かつ円板面の一
部には上記したシリンダ取付壁6bの一端からこ
れと近傍する外周面の一端にかけて大気連通溝6
cを形成してなる保持板6(第3図参照)が、ケ
ーシング嵌合部6aの摺接により同心状に収嵌さ
れている。
上記の態様によるケーシング隆起部1の外部位
置にはシリンダ体3aの内部にバネ5の支弾によ
るピストン4を軸方向の移動自在に収納し、その
一方には油圧室Aを形出するとともに、このピス
トン4の背面中心部には前記プツシユロツド2の
端部より大径の凹部4aを設け、かつ同ピストン
4の前面側に開口した通路4bと連通する中途外
周面のシール溝にはピストンカツプ9を収着して
なる油圧シリンダ3を、上記ケーシング隆起部1
の凹所1aに収嵌した保持板6のシリンダ取付壁
6bに上記シリンダ体3aの内周を嵌合する態様
により当接して、三方部からの取付ボルト10の
挿入とその締付けをもつて同心状に固着されてい
る。なおピストン4の移動時に油圧室A側からの
液もれが生じた際は、通路4bと大気連通溝6c
を介して上記油圧室A内の作動油が外部C側に排
出させるように構成されている。また上記保持板
6の大気連通溝6cは空気室Bと凹所1aとを共
に外部Cの大気に連通させて、ピストン4の移動
時におけるボリユーム変化圧がオイルシール8に
波及しないように配置され、全体として一括体の
クラツチレリーズ機構に構成されている。
置にはシリンダ体3aの内部にバネ5の支弾によ
るピストン4を軸方向の移動自在に収納し、その
一方には油圧室Aを形出するとともに、このピス
トン4の背面中心部には前記プツシユロツド2の
端部より大径の凹部4aを設け、かつ同ピストン
4の前面側に開口した通路4bと連通する中途外
周面のシール溝にはピストンカツプ9を収着して
なる油圧シリンダ3を、上記ケーシング隆起部1
の凹所1aに収嵌した保持板6のシリンダ取付壁
6bに上記シリンダ体3aの内周を嵌合する態様
により当接して、三方部からの取付ボルト10の
挿入とその締付けをもつて同心状に固着されてい
る。なおピストン4の移動時に油圧室A側からの
液もれが生じた際は、通路4bと大気連通溝6c
を介して上記油圧室A内の作動油が外部C側に排
出させるように構成されている。また上記保持板
6の大気連通溝6cは空気室Bと凹所1aとを共
に外部Cの大気に連通させて、ピストン4の移動
時におけるボリユーム変化圧がオイルシール8に
波及しないように配置され、全体として一括体の
クラツチレリーズ機構に構成されている。
次に作用を説明する。上記構成による本実施例
のクラツチレリーズ機構においては、油圧室A内
に図示しない油圧源から圧油が供給されると、ピ
ストン4が右動してプツシユロツド2を右方へ押
動し、これによつてケーシング側Eの図示しない
クラツチの係合が解除されることになる。上記の
ピストン4によるプツシユロツド2の押動時に、
このプツシユロツド2の軸端はケーシング隆起部
1の凹所1aにケーシング嵌合部6aを介して収
嵌した保持板6に支持されているうえ、シリンダ
体3aの内周は上記保持板6のシリンダ取付壁6
bに位置決め状に嵌合して完全な同心態様が確保
されているため、上記ピストン4がプツシユロツ
ド2の回転作用を受けるのを容易に防止すること
ができる。またプツシユロツド2の軸端は上記保
持板6のガイド孔7aに支承されているので、ピ
ストン4は正常に軸方向に移動できることから、
このピストン4の側壁によるシリンダ体3aの内
壁へのこじりを確実に抑制することができる。さ
らにピストン4の移動時に空気室Bに負圧が発生
しても、この空気室Bとケーシング隆起部1の凹
所1a間には保持板6が存在しており、かつ上記
の空気室Bと凹所1aは共に大気連通溝6cを介
して外部Cに連通しているので、上記の負圧によ
りケーシング隆起部1に収着されたオイルシール
8が損傷するのを未然に阻止できるものである。
のクラツチレリーズ機構においては、油圧室A内
に図示しない油圧源から圧油が供給されると、ピ
ストン4が右動してプツシユロツド2を右方へ押
動し、これによつてケーシング側Eの図示しない
クラツチの係合が解除されることになる。上記の
ピストン4によるプツシユロツド2の押動時に、
このプツシユロツド2の軸端はケーシング隆起部
1の凹所1aにケーシング嵌合部6aを介して収
嵌した保持板6に支持されているうえ、シリンダ
体3aの内周は上記保持板6のシリンダ取付壁6
bに位置決め状に嵌合して完全な同心態様が確保
されているため、上記ピストン4がプツシユロツ
ド2の回転作用を受けるのを容易に防止すること
ができる。またプツシユロツド2の軸端は上記保
持板6のガイド孔7aに支承されているので、ピ
ストン4は正常に軸方向に移動できることから、
このピストン4の側壁によるシリンダ体3aの内
壁へのこじりを確実に抑制することができる。さ
らにピストン4の移動時に空気室Bに負圧が発生
しても、この空気室Bとケーシング隆起部1の凹
所1a間には保持板6が存在しており、かつ上記
の空気室Bと凹所1aは共に大気連通溝6cを介
して外部Cに連通しているので、上記の負圧によ
りケーシング隆起部1に収着されたオイルシール
8が損傷するのを未然に阻止できるものである。
以上に説明したように本考案は、変速装置に設
けられてクラツチを解除するプツシユロツドと、
変速装置のケーシング外部の上記プツシユロツド
後端が突出する部所に設けられるシリンダ体と、
このシリンダに収納されて上記プツシユロツドと
後端に当接しかつシリンダ内に上記プツシユロツ
ドとは反対側の油圧室の圧力により移動してプツ
シユロツドを押動するピストンとを備えたクラツ
チレリーズ機構において、ケーシングの外部に設
けられて上記プツシユロツドと同軸の円形状とな
つた凹所と、この凹所に嵌合される円板状の保持
板とを設け、この保持板には、外周と同心に上記
プツシユロツドが貫通するガイド孔を形成すると
ともに、シリンダ側の面には上記ガイド孔と同心
のリング状に突設されて上記シリンダ体の内周に
嵌合するシリンダ取付壁を形成したので、ケーシ
ング隆起部の凹所内で保持板が確実に軸心に位置
決めされ、またシリンダ体はこの保持板のシリン
ダ取付壁をもつて同軸状に位置決めされるため、
ピストンとプツシユロツドの中心軸を正確に一致
させることができる。従つてピストンに回転方向
の力が作用しないことから従来技術のベアリング
を廃棄することができる。またピストンによるシ
リンダ内壁のかじりが発生しない結果シリンダ体
の耐久寿命を長くすることができる。そのうえケ
ーシング隆起部に収着したシール部材は保持板の
存在により空気室側における負圧の影響を受けず
に済むため、このシール部材の軸方向の移動が防
止されて耐久寿命を長くできる等の効果がある。
けられてクラツチを解除するプツシユロツドと、
変速装置のケーシング外部の上記プツシユロツド
後端が突出する部所に設けられるシリンダ体と、
このシリンダに収納されて上記プツシユロツドと
後端に当接しかつシリンダ内に上記プツシユロツ
ドとは反対側の油圧室の圧力により移動してプツ
シユロツドを押動するピストンとを備えたクラツ
チレリーズ機構において、ケーシングの外部に設
けられて上記プツシユロツドと同軸の円形状とな
つた凹所と、この凹所に嵌合される円板状の保持
板とを設け、この保持板には、外周と同心に上記
プツシユロツドが貫通するガイド孔を形成すると
ともに、シリンダ側の面には上記ガイド孔と同心
のリング状に突設されて上記シリンダ体の内周に
嵌合するシリンダ取付壁を形成したので、ケーシ
ング隆起部の凹所内で保持板が確実に軸心に位置
決めされ、またシリンダ体はこの保持板のシリン
ダ取付壁をもつて同軸状に位置決めされるため、
ピストンとプツシユロツドの中心軸を正確に一致
させることができる。従つてピストンに回転方向
の力が作用しないことから従来技術のベアリング
を廃棄することができる。またピストンによるシ
リンダ内壁のかじりが発生しない結果シリンダ体
の耐久寿命を長くすることができる。そのうえケ
ーシング隆起部に収着したシール部材は保持板の
存在により空気室側における負圧の影響を受けず
に済むため、このシール部材の軸方向の移動が防
止されて耐久寿命を長くできる等の効果がある。
第1図は本考案によるクラツチレリーズ機構の
一実施例を示す縦断面図、第2図は同正面図、第
3図は同機構の要部となる保持板の斜視図、第4
図は従来技術によるクラツチレリーズ機構の一例
を示す縦断側面図である。 1……ケーシング隆起部、1a……凹所、2…
…プツシユロツド、3a……シリンダ体、4……
ピストン、6……保持板、6b……シリンダ取付
壁、7a……ガイド孔、A……油圧室、B……空
気室、D……変速装置。
一実施例を示す縦断面図、第2図は同正面図、第
3図は同機構の要部となる保持板の斜視図、第4
図は従来技術によるクラツチレリーズ機構の一例
を示す縦断側面図である。 1……ケーシング隆起部、1a……凹所、2…
…プツシユロツド、3a……シリンダ体、4……
ピストン、6……保持板、6b……シリンダ取付
壁、7a……ガイド孔、A……油圧室、B……空
気室、D……変速装置。
Claims (1)
- 変速装置に設けられてクラツチを解除するプツ
シユロツドと、変速装置のケーシング外部の上記
プツシユロツド後端が突出する部所に設けられる
シリンダ体と、このシリンダに収納されて上記プ
ツシユロツドの後端に当接しかつシリンダ内に上
記プツシユロツドとは反対側の油圧室の圧力によ
り移動してプツシユロツドを押動するピストンと
を備えたクラツチレリーズ機構において、ケーシ
ングの外部に設けられて上記プツシユロツドと同
軸の円形状となつた凹所と、この凹所に嵌合され
る円板状の保持板とを設け、この保持板には、外
周と同心に上記プツシユロツドが貫通するガイド
孔が形成されるとともに、シリンダ側の面には上
記ガイド孔と同心のリング状に突設されて上記シ
リンダ体の内周に嵌合するシリンダ取付壁が形成
されて成ることを特徴とするクラツチレリーズ機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984175929U JPH0134985Y2 (ja) | 1984-11-20 | 1984-11-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984175929U JPH0134985Y2 (ja) | 1984-11-20 | 1984-11-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6191628U JPS6191628U (ja) | 1986-06-13 |
JPH0134985Y2 true JPH0134985Y2 (ja) | 1989-10-25 |
Family
ID=30733530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984175929U Expired JPH0134985Y2 (ja) | 1984-11-20 | 1984-11-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0134985Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010146822A1 (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-23 | ボッシュ株式会社 | クラッチアクチュエータおよびこれを備えるクラッチ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59125621U (ja) * | 1983-02-15 | 1984-08-24 | 本田技研工業株式会社 | 油圧作動式摩擦クラツチ装置 |
-
1984
- 1984-11-20 JP JP1984175929U patent/JPH0134985Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6191628U (ja) | 1986-06-13 |
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