JPH0423720Y2 - - Google Patents

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JPH0423720Y2
JPH0423720Y2 JP1985141903U JP14190385U JPH0423720Y2 JP H0423720 Y2 JPH0423720 Y2 JP H0423720Y2 JP 1985141903 U JP1985141903 U JP 1985141903U JP 14190385 U JP14190385 U JP 14190385U JP H0423720 Y2 JPH0423720 Y2 JP H0423720Y2
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piston
valve
valve seat
casing
pressure chamber
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JP1985141903U
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両等のブレーキあるいはクラツ
チの各装置に用いられるセンターバルブ型マスタ
シリンダに関するものである。
(従来の技術) センターバルブ型マスタシリンダは、コンベン
シヨナルタイプにおけるリリーフポートに代わる
ものとして、ピストンの液圧室側端部に弁装置を
備えている。そして、この弁装置の組付け方の違
いから、この種のマスタシリンダを二つに分ける
ことができる。
一つは、たとえば特開昭56−142743号の公報が
示すように、ピストン自体の端部にバルブ収容用
の凹所を設け、その凹所内に弁体および弁ばねを
収容したタイプである。
もう一つは、たとえば特開昭57−15129号の公
報が示すように、ピストンの端部に、そのピスト
ンとは別体の略コツプ状のケーシングを取付け、
そのケーシング内に弁体および弁ばねを収容した
タイプである。
両タイプを比較した場合、バルブ収容用のケー
シングをピストンと別体とした後者のタイプに
は、ピストンの端面の弁座をより容易に、かつよ
り高精度に加工することができるという利点、ま
た、弁体の組付けを比較的容易に行うことができ
るという利点がある。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、そうした利点がある反面、後者のもの
では、弁座がピストン自体の一方の端面に平坦面
として直接形成されているため、そこに傷が付き
やすく、シール不良を生じるおそれがあることが
分かつた。
ピストンに対して弁装置を組み付けた後の段階
では、ケーシングが弁座の周りを被つて保護する
ので、弁座に傷を付けることはない。しかし、弁
装置組付け前のピストンを取り扱う場合、棒状の
各ピストンを互いに積み重ねることが往々にして
あり、その際、ピストン同士がぶつかり合い、端
面部分の弁座に傷を生じてしまう。特に、ピスト
ンは単純な丸棒ではなく、外周部分にシールリン
グを保持するための溝等があるので、部品収容箱
等に安定した静止状態に置いておくことが困難で
あるので、傷の発生が避けがたい。
この点、実開昭59−32562号公報は、ケーシン
グ自体を硬度が高く、比較的肉厚の鉄系材料によ
つて、しかも、その内周に内向きフランジ状に弁
座構成部分を設けるようにし、その弁座構成部分
でピストンの前端面を被覆する技術を示してい
る。その技術は、弁座を材料強度の高いケーシン
グ側に形成することによつて、作動時に弁座が圧
縮破壊されるのを防止しようとするものである。
このように、弁座をケーシング自体の内側に形
成すれば、前記したような弁装置組付け前におけ
る弁座の損傷問題をも解決することができる。
しかし、ケーシングの内周に弁座構成部分を設
ける技術では、前記した前者のタイプと同様
に、弁座構成部分およびピストンの双方の孔を通
して弁装置を組付けるため、径方向の位置ずれが
あると、倒れあるいはこじりなどから弁装置のシ
ール不良が生じ、円滑な作動が得られなくなると
いう問題、また、比較的肉の厚い弁座構成部分
を設けるため、マスタシリンダを大型化するとい
う問題、が生じる。
この考案は、以上の点を考慮してなされたもの
であり、ピストンの端面自体を弁座として利用
し、しかも、バルブ収容用のケーシングをピスト
ンと別体にしたことによる利点を生かしつつ、前
記した組付け前における傷の発生を防止し、傷に
基づくシール不良の問題を有効に解決することを
目的とする。
(問題点を解決するための手段) この考案では、実施例を示す添付の図面からも
分かるように、バルブ収容用のケーシング52を
ピストン18と別体にした上で、弁座をピストン
18自体の端面18aの中央部分に直接形成する
一方、そのピストン18の端面18aの周縁部6
4を、弁座とする端面18aの中央部分よりもピ
ストン18の軸線方向にみて液圧室20側を寄る
ように設定している。しかもその場合、弁座とす
る端面18aの中央部分と周縁部64との高さの
差を、ケーシング52の内部のスペース長(すな
わち、内部のスペースの軸線方向に沿う長さ)に
比べて充分に小さな値(通常1〜3mm程度)とす
る。周縁部64は、通常、弁座とする中央部分を
取り囲むように環状に設けるが、周方向に沿う複
数ケ所に点在させても良い。
(作用) 弁座の外側を取り囲む周縁部64は、小さなも
のではあるが、ピストン18同士を積み重ねるよ
うな場合、たとえピストン18同士が互いにぶつ
かり合おうとも、防護壁として機能するので、内
周の弁座に傷が付くのを防止することができる。
しかも、その周縁部64は、わずかな高さをも
つだけであり、弁座となる部分の加工を損なうこ
とがなく、ケーシング52の内部の余分なスペー
ス内に配置することができる。
(実施例 1) 第1図はこの考案の一実施例であるクラツチ用
マスタシリンダの全体的な断面構造を示す図であ
り、また、第2図はピストンの一端部分を拡大し
て示した図である。
第1図において、センターバルブ型のクラツチ
マスタシリンダ10は、軸線方向に沿つたシリン
ダ孔12、および作動液リザーバを取り付けるた
めのボス部14をもつシリンダ本体16を備えて
いる。シリンダ本体16のシリンダ孔12には、
ピストン18が摺動自在に挿入され、ボトム側に
液圧室20を形成している。液圧室20は、一方
ではポート22を通してクラツチオペレーテイン
グシリンダに連絡され、また他方では、ピストン
18の部分に設けた第1通路24および第2通路
26、ならびにシリンダ本体16のボス部14の
部分に設けた第3通路28を通して作動液リザー
バへの液路に連絡している。第2通路26はピス
トン18を径方向に貫くスリツト状の長孔であ
り、第1通路24および第3通路28がこの長孔
を間にして互いに連絡している。そこで、ピスト
ン18の外周には、この長孔の前後にシール保持
用の溝30,32が切られ、そこにリツプ型のシ
ールリング34,36が各々装着されている。
ピストン18には、液圧室20側にリターンス
プリング38の力が加わり、また、その反対側に
プツシユロツド40を通してペダルからの踏力が
加わる。プツシユロツド40を通しての力が加わ
らない非作動時、ピストン18はリターンスプリ
ング38の付勢力によつて図の右側に押され、シ
リンダ本体16の開口部に設けたストツパリング
42によつて図の状態に保持される。一方、ペダ
ルの踏込みによつてプツシユロツド40が図の左
側に押し込まれる作動時、ピストン18はロツド
40の動きに追従して左側に移動して液圧室20
の圧力を増すことになる。こうした作動、非作動
時に作動液リザーバの側と液圧室20との連絡を
開閉するのが、ピストン18の一端に配置した弁
装置50である。
弁装置50は、第2図に詳細を示すとおり、液
圧室20に面するピストン18の一端に嵌合した
略コツプ状のケーシング52と、ケーシング52
の内部に配置されたピストン18の一端面18a
の中央部分を弁座をして着座可能な弁体54と、
弁体54とケーシング52との間に張設され弁体
54を一端面18aに向けて付勢する弁ばね56
とから主に構成されている。弁体54は、ロツド
部分58とその先端に支持されたゴムリング60
とから成り、ロツド部分58がピストン18一端
のガイド孔18bに移動可能にはまつている。ロ
ツド部分58の内部にT字型の通孔が設けられて
いるが、その通孔が前記第1通路24を構成して
いる。
弁装置50における弁体54は、弁ばね56に
よつて図の右側に付勢されるが、第1図に示す非
作動時、弁体54のロツド部分58の後部は開弁
装置62によつて後退位置が規制され、図のよう
な開弁状態にある。開弁装置62は、シリンダ本
体16の軸線に対して直交するボルト部材62a
と、ボルト部材62aの頭部を液密にシールする
シ−ルリング62bとから成る。シリンダ本体1
6にねじ結合されるボルト部材62aは、ピスト
ン18の長孔26内に位置してピストンの倒れ等
を防止する。
さて、プツシユロツド40が左側に押され、そ
れに応じてピストン18が同方向に移動すると、
弁体54が開弁装置62による制約から解放され
る。そこで、弁体54は弁ばね56の付勢力によ
つてゴムリング60をピストン18の端面18a
に着座する。この着座する弁座の中央部分は従前
と同じく平坦であるが、その外側に突起状の周縁
部64が形成されている。周縁部64はピストン
18の端面18aの周縁を一周取り囲み、しか
も、内側の弁座となる中央部分よりも、たとえば
1〜3mm程度液圧室20側に突出している。こう
した周縁部64は、組立て前のピストン18の端
面18aを守る防護壁として機能する。
ここで、ピストン18の端面18a、特に弁座
となる中央部分は、一般に旋盤による加工がなさ
れるが、周縁部64の高さが小さいため、その加
工も突起状の周縁部64のない場合とほとんど同
様に簡単に加工することができる。そして、周縁
部64は、加工残しによつて、自動的に形成する
ことができる。
(実施例 2) 第3図はピストン18の端面18a付近を拡大
して示す部分断面図である。ここでは、端面18
aをテーパ面とすることによつて、弁座となる中
央部分19aをその外側の周縁部19bよりも凹
ましている。したがつて、この例では、相対的に
液圧室20側に突出した周縁部19bが前記突起
状の周縁部64に相当する。防護壁としての機能
は実施例1の場合とほぼ同様である。
(考案の効果) この考案によれば、バルブ収容用のケーシング
52をピストン18と別体にし、ピストン18の
端面18a自体に弁座を設けているにもかかわら
ず、周縁部64,19bがもつ防護壁の機能によ
つて、ピストン18を部品として取り扱う段階に
おいて、端面18aの中央部分の弁座を保護する
ことができ、そこに傷を付けることなく、シール
不良を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の全体的な構成を
示す断面図、第2はその要部を拡大して示す図、
第3図はこの考案の他の実施例を示す部分図であ
る。 10……マスタシリンダ、12……シリンダ
孔、16……シリンダ本体、18……ピストン、
18a……ピストン端面、19a……中央部分、
19b……周縁部、20……液圧室、24,2
6,28……通路、50……弁装置、52……ケ
ーシング、54……弁体、56……弁ばね、62
……開弁装置、64……周縁部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 シリンダ孔を形成したシリンダ本体と、シリ
    ンダ孔に摺動自在に挿入して液圧室を形成する
    ピストンと、該ピストンに設けられ当該ピスト
    ンの液圧室側端部で一端を開口させ他端を作動
    液リザーバへの液路に連絡した通路と、該通路
    を閉鎖可能な弁装置と、該弁装置を前記ピスト
    ンが非作動位置にあるとき開弁させる開弁装置
    とを有し、前記弁装置は、前記ピストンとは別
    体で、当該ピストンの液圧室側端部に嵌合した
    略コツプ状のケーシングと、該ケーシングの内
    部に配置され前記ピストンの液圧室側端部の端
    面を弁座として着座可能な弁体と、該弁体と前
    記ケーシングとの間に張設され当該弁体を前記
    弁座に向けて付勢する弁ばねとを備えたセンタ
    ーバルブ型マスタシリンダにおいて、前記弁座
    をピストン自体の端面の中央部分に直接形成
    し、そのピストンの端面の周縁部を、前記弁座
    とする端面の中央部分よりも前記ピストンの軸
    線方向にみて前記液圧室側に寄るように設定
    し、しかも、前記弁座とする端面の中央部分と
    前記周縁部との高さの差を、前記ケーシングの
    内部のスペース長に比べて充分に小さな値に設
    定したセンターバルブ型マスタシリンダ。 2 前記弁座とする端面の中央部分と前記周縁部
    との高さの差は、1〜3mm程度である、実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載のセンターバル
    ブ型マスタシリンダ。
JP1985141903U 1985-09-17 1985-09-17 Expired JPH0423720Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932562B2 (ja) * 1977-10-04 1984-08-09 三菱レイヨン株式会社 中空繊維状膜及びその製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932562U (ja) * 1982-08-27 1984-02-29 日信工業株式会社 マスタシリンダの中心型リリ−フポ−ト弁

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