JPS63529Y2 - - Google Patents
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- JPS63529Y2 JPS63529Y2 JP1981102998U JP10299881U JPS63529Y2 JP S63529 Y2 JPS63529 Y2 JP S63529Y2 JP 1981102998 U JP1981102998 U JP 1981102998U JP 10299881 U JP10299881 U JP 10299881U JP S63529 Y2 JPS63529 Y2 JP S63529Y2
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- Japan
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- plunger
- hole
- liquid
- chamber
- hydraulic
- Prior art date
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Links
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 53
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 27
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 7
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 7
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 6
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 2
- 208000027418 Wounds and injury Diseases 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、ブレーキ弁から送出される圧力空
気を受け、その圧力に応じたブレーキ液圧を発生
するようにしたブレーキブースタに関する。
気を受け、その圧力に応じたブレーキ液圧を発生
するようにしたブレーキブースタに関する。
この種のブレーキブースタとして、シリンダ本
体に空圧シリンダ孔および液圧シリンダ孔を設
け、空圧シリンダ孔内にピストンを移動可能に挿
入してそのピストンの後側に空圧室を形成すると
ともに、液圧シリンダ孔内にピストンにより駆動
されるプランジヤを挿入し、前記液圧シリンダ孔
内壁の溝にダブルリツプ形のシール部材を配置
し、そのシール部材のインナリツプをプランジヤ
の外周面に摺動可能に係合させて前記液圧シリン
ダ孔内を液圧室と液補給室とに区画し、前記プラ
ンジヤが後退位置のとき、液圧室と液補給室とを
連通する液補償孔をそのプランジヤに設けたブレ
ーキブースタが従来から提案されている。
体に空圧シリンダ孔および液圧シリンダ孔を設
け、空圧シリンダ孔内にピストンを移動可能に挿
入してそのピストンの後側に空圧室を形成すると
ともに、液圧シリンダ孔内にピストンにより駆動
されるプランジヤを挿入し、前記液圧シリンダ孔
内壁の溝にダブルリツプ形のシール部材を配置
し、そのシール部材のインナリツプをプランジヤ
の外周面に摺動可能に係合させて前記液圧シリン
ダ孔内を液圧室と液補給室とに区画し、前記プラ
ンジヤが後退位置のとき、液圧室と液補給室とを
連通する液補償孔をそのプランジヤに設けたブレ
ーキブースタが従来から提案されている。
ところで、この種の従来のブレーキブースタに
おいては、プランジヤが後退位置のとき液補償孔
がシール部材のベース部後方に位置するように、
液補給孔をプランジヤに設け、プランジヤが移動
し、液補給孔がシール部材のベース部によつて閉
じられると、液圧室が液補給室から遮断されて液
圧が発生するようになつている。そのため、液補
償孔がシール部材の内径部を通過しシール部材の
前方にでるまでのプランジヤの移動量が大きく、
その間に液圧室に高い液圧が発生する可能性が大
であり、その場合、シール部材の内径部が液補償
孔に強く押し付けられて傷付き、液シール機能が
損われるという問題がある。
おいては、プランジヤが後退位置のとき液補償孔
がシール部材のベース部後方に位置するように、
液補給孔をプランジヤに設け、プランジヤが移動
し、液補給孔がシール部材のベース部によつて閉
じられると、液圧室が液補給室から遮断されて液
圧が発生するようになつている。そのため、液補
償孔がシール部材の内径部を通過しシール部材の
前方にでるまでのプランジヤの移動量が大きく、
その間に液圧室に高い液圧が発生する可能性が大
であり、その場合、シール部材の内径部が液補償
孔に強く押し付けられて傷付き、液シール機能が
損われるという問題がある。
このため液圧室と液補給室とを区画するダブル
リツプ形のシール部材のベース部内径をプランジ
ヤの外径より若干大きくして両者間に隙間を形成
するとともに、前記プランジヤが後退位置のと
き、液補償孔をその隙間に開口させるようにする
ことが提案された。
リツプ形のシール部材のベース部内径をプランジ
ヤの外径より若干大きくして両者間に隙間を形成
するとともに、前記プランジヤが後退位置のと
き、液補償孔をその隙間に開口させるようにする
ことが提案された。
すなわち、プランジヤ後退時置においては、シ
ール部材のインナリツプ部のみをプランジヤ外周
面と係合させ、液補償孔がシール部材内径部と摺
動係合するプランジヤ移動量を小さくし、ブレー
キが急激にかけられ、空圧室内の空気圧の急上昇
によりプランジヤが急移動したときにも、液圧室
に十分高い高い液圧が発生する前に、液補償孔が
シール部内側壁を通過するようにしたのである。
ール部材のインナリツプ部のみをプランジヤ外周
面と係合させ、液補償孔がシール部材内径部と摺
動係合するプランジヤ移動量を小さくし、ブレー
キが急激にかけられ、空圧室内の空気圧の急上昇
によりプランジヤが急移動したときにも、液圧室
に十分高い高い液圧が発生する前に、液補償孔が
シール部内側壁を通過するようにしたのである。
ところが、上記のように構成したとき、第1に
溝の低圧側でプランジヤとシリンダ孔内面との間
に形成した通路に、シール部材が液圧室の液圧を
受けて変形侵入することによつて喰われ損傷する
といつた問題、第2に、2度踏み操作などにより
液圧室からリザーバへの戻り液量が多いとき、液
圧室の圧力でシール部材が変形した状態で、圧力
解放が行なわれるため、シール部材の変形により
液補償孔がふさがれて弛め不良が生ずるという問
題が新たに生ずる。
溝の低圧側でプランジヤとシリンダ孔内面との間
に形成した通路に、シール部材が液圧室の液圧を
受けて変形侵入することによつて喰われ損傷する
といつた問題、第2に、2度踏み操作などにより
液圧室からリザーバへの戻り液量が多いとき、液
圧室の圧力でシール部材が変形した状態で、圧力
解放が行なわれるため、シール部材の変形により
液補償孔がふさがれて弛め不良が生ずるという問
題が新たに生ずる。
本考案は、こうした問題に鑑み、液補償孔をシ
ール部材とプランジヤとの間の隙間に開口させて
も支障がないようにしたブレーキブースタを提供
することを目的とし、この目的を達成するため
に、前記溝の低圧側でプランジヤとシリンダ孔内
面との間に形成したリザーバへの通路に対向し
て、前記隙間に環状の保護リングを配置したもの
である。
ール部材とプランジヤとの間の隙間に開口させて
も支障がないようにしたブレーキブースタを提供
することを目的とし、この目的を達成するため
に、前記溝の低圧側でプランジヤとシリンダ孔内
面との間に形成したリザーバへの通路に対向し
て、前記隙間に環状の保護リングを配置したもの
である。
そして、本考案は、次のような効果を奏する。
プランジヤとシリンダ孔内面との間に形成し
たリザーバへの通路に対向して保護リングを配
設してあるので、液圧室の圧力でシール部材が
上記通路側に向つて変形しても、保護リングで
通路がふさがれるようになり、シール部材が直
接通路に変形侵入して損傷することを防止す
る。
たリザーバへの通路に対向して保護リングを配
設してあるので、液圧室の圧力でシール部材が
上記通路側に向つて変形しても、保護リングで
通路がふさがれるようになり、シール部材が直
接通路に変形侵入して損傷することを防止す
る。
作動弛め時、液圧室からリザーバへの戻り液
量が、2度踏み操作などにより多いと、プラン
ジヤの液補償孔の絞り作用で液補償孔を境とし
て圧力差が生じ、シール部材を隙間を小さくす
る方向に変形させようとし、これにより液補償
孔がシール部材でふさがれてしまう可能性があ
るが、保護部材を隙間に配置してあるので、上
記圧力差でシール部材が変形しようとしてもこ
れを防止でき、弛め不良を生ずることがない。
量が、2度踏み操作などにより多いと、プラン
ジヤの液補償孔の絞り作用で液補償孔を境とし
て圧力差が生じ、シール部材を隙間を小さくす
る方向に変形させようとし、これにより液補償
孔がシール部材でふさがれてしまう可能性があ
るが、保護部材を隙間に配置してあるので、上
記圧力差でシール部材が変形しようとしてもこ
れを防止でき、弛め不良を生ずることがない。
以下、本考案の実施例について図面に従つて詳
説する。
説する。
第1図は本考案の一実施例を示す側断面図であ
り、第2図は第1図の一部拡大図である。
り、第2図は第1図の一部拡大図である。
図において、全体が1で示されるブレーキブー
スタは、液圧シリンダ部2、中間体3および空圧
シリンダ部4よりなるシリンダ本体5を有してお
り、液圧シリンダ部2は複数のボルト6により中
間体3に螺着され、また、空室シリンダ部4は複
数のボルト7、ナツト8により中間体3に螺着さ
れている。
スタは、液圧シリンダ部2、中間体3および空圧
シリンダ部4よりなるシリンダ本体5を有してお
り、液圧シリンダ部2は複数のボルト6により中
間体3に螺着され、また、空室シリンダ部4は複
数のボルト7、ナツト8により中間体3に螺着さ
れている。
空圧シリンダ部4の内部に形成された空圧シリ
ンダ孔9内には、ピストン10が挿入され、その
後側(以下図の左側を前方、図の右側を後方とい
う)に、接続口11を介して図示しないブレーキ
弁に接続する圧力室12を、その前方に図示しな
いフイルタを介して大気に連通する無圧室13を
区画している。ピストン10のフランジ部14
と、ピストン10の後面に溶接等の手段で固定さ
れた押え板15との間にはシール部材16が装着
され、圧力室12と無圧室13との間を気密にシ
ールしている。
ンダ孔9内には、ピストン10が挿入され、その
後側(以下図の左側を前方、図の右側を後方とい
う)に、接続口11を介して図示しないブレーキ
弁に接続する圧力室12を、その前方に図示しな
いフイルタを介して大気に連通する無圧室13を
区画している。ピストン10のフランジ部14
と、ピストン10の後面に溶接等の手段で固定さ
れた押え板15との間にはシール部材16が装着
され、圧力室12と無圧室13との間を気密にシ
ールしている。
液圧シリンダ部2の内部には、小径孔17およ
び大径孔18よりなる段付き孔19が穿設されて
おり、その大径孔18は、中間体3の環状突出部
20に外嵌している。そして、小径孔17は、中
間体3を貫通して設けられた貫通孔21に対して
同心に配置されており、その内径は貫通孔21の
内径より若干大きくなつている。なお、小径孔1
7および貫通孔21により液圧シリンダ孔22を
構成している。
び大径孔18よりなる段付き孔19が穿設されて
おり、その大径孔18は、中間体3の環状突出部
20に外嵌している。そして、小径孔17は、中
間体3を貫通して設けられた貫通孔21に対して
同心に配置されており、その内径は貫通孔21の
内径より若干大きくなつている。なお、小径孔1
7および貫通孔21により液圧シリンダ孔22を
構成している。
プランジヤ23は、貫通孔21内を貫通して小
径孔17内に進退可能に配置されており、貫通孔
21に形成した環状凹所24内に配設され、合成
樹脂よりなる支持部25によつて摺動自在に支持
されている。
径孔17内に進退可能に配置されており、貫通孔
21に形成した環状凹所24内に配設され、合成
樹脂よりなる支持部25によつて摺動自在に支持
されている。
プランジヤ23の後端部には、ばね受け部材2
6がナツト27によつて螺着されており、このば
ね受け部材26と中間体3の後面との間にピスト
ン戻しばね28が張設され、ばね受け部材26の
後面はピストン10の前面に当接している。2
9,30はシール部材であつて、それぞれ貫通孔
21内壁に設けた装着溝31,32内に装着さ
れ、シール部材29は液圧シリンダ孔22内の液
が無圧室13内に洩れるのを防止しており、シー
ル部材30は無圧室13から液圧シリンダ孔22
内に空気が侵入するのを防止している。
6がナツト27によつて螺着されており、このば
ね受け部材26と中間体3の後面との間にピスト
ン戻しばね28が張設され、ばね受け部材26の
後面はピストン10の前面に当接している。2
9,30はシール部材であつて、それぞれ貫通孔
21内壁に設けた装着溝31,32内に装着さ
れ、シール部材29は液圧シリンダ孔22内の液
が無圧室13内に洩れるのを防止しており、シー
ル部材30は無圧室13から液圧シリンダ孔22
内に空気が侵入するのを防止している。
液圧シリンダ部2の段付き孔19の段部と中間
体3の環状突出部20の前端とによつて形成され
る凹所には、拡大図である第2図より明らかなと
おり、アウタリツプ33、インナリツプ34、ベ
ース部35を有するダブルリツプ形のシール部材
36が配置されており、そのインナリツプ34は
プランジヤ23の外周面とシール係合し、その前
方の液圧シリンダ孔22内に液圧室37を区画し
ている。シール部材36のベース部35の内径
は、液圧室37に液圧が発生せず液圧変形してい
ないとき、プランジヤ23の径より若干大きく形
成されており、ベース部35内径とプランジヤ2
6の外周との間に隙間38を形成しており、この
隙間38内に合成樹脂よりなる保護リング39が
介設されている。保護リング39は、液圧室37
内に高い液圧が発生し、シール部材36がその液
圧を受けて変形した際、そのベース部35の内後
端が貫通孔21とプランジヤ23との間に形成さ
れる環状隙間40内に膨出し傷付くのを防止する
ためのものである。環状隙間40は環状突出部2
0に半径方向に穿設された複数の細孔41を介し
て環状突出部20の外周部に削設した環状溝42
に連通しており、この環状隙間40および環状溝
42によつて液補給室43を構成している。
体3の環状突出部20の前端とによつて形成され
る凹所には、拡大図である第2図より明らかなと
おり、アウタリツプ33、インナリツプ34、ベ
ース部35を有するダブルリツプ形のシール部材
36が配置されており、そのインナリツプ34は
プランジヤ23の外周面とシール係合し、その前
方の液圧シリンダ孔22内に液圧室37を区画し
ている。シール部材36のベース部35の内径
は、液圧室37に液圧が発生せず液圧変形してい
ないとき、プランジヤ23の径より若干大きく形
成されており、ベース部35内径とプランジヤ2
6の外周との間に隙間38を形成しており、この
隙間38内に合成樹脂よりなる保護リング39が
介設されている。保護リング39は、液圧室37
内に高い液圧が発生し、シール部材36がその液
圧を受けて変形した際、そのベース部35の内後
端が貫通孔21とプランジヤ23との間に形成さ
れる環状隙間40内に膨出し傷付くのを防止する
ためのものである。環状隙間40は環状突出部2
0に半径方向に穿設された複数の細孔41を介し
て環状突出部20の外周部に削設した環状溝42
に連通しており、この環状隙間40および環状溝
42によつて液補給室43を構成している。
液補償孔44は、プランジヤ23の前部に前方
より穿設された凹所45とプランジヤ23の外周
面とを連通してプランジヤ23の円周方向に複数
個設けられており、この液補償孔44は、プラン
ジヤ23が図に示す後退位置にあるとき、シール
部材36のベース部35の内径部とプランジヤ2
3の外周との間の隙間38に開口しており、液圧
室37は、液補償孔44および隙間38を通して
液補給室43に連通している。
より穿設された凹所45とプランジヤ23の外周
面とを連通してプランジヤ23の円周方向に複数
個設けられており、この液補償孔44は、プラン
ジヤ23が図に示す後退位置にあるとき、シール
部材36のベース部35の内径部とプランジヤ2
3の外周との間の隙間38に開口しており、液圧
室37は、液補償孔44および隙間38を通して
液補給室43に連通している。
液補給室43は、中間体3に設けた通孔46お
よび中間体3に螺着したコネクタ47を介して図
示しない液リザーバに接続している。
よび中間体3に螺着したコネクタ47を介して図
示しない液リザーバに接続している。
また、液圧室37は、小径孔17の側壁に穿設
した通孔48、弁室49、弁室内に配設した残圧
弁50、蓋部材に設けた通孔51、接続口52を
介して図示しない車輪ブレーキのブレーキシリン
ダに接続している。
した通孔48、弁室49、弁室内に配設した残圧
弁50、蓋部材に設けた通孔51、接続口52を
介して図示しない車輪ブレーキのブレーキシリン
ダに接続している。
上記のように構成されるこの実施例の作用等に
ついて以下に説明する。
ついて以下に説明する。
ブレーキがかけられていないとき、各構成部品
は図に示す位置にあり、プランジヤ23およびピ
ストン10はピストン戻しばね28によつて後方
に押圧され、ピストン10の後面が空圧シリンダ
孔9の底面に当接し、プランジヤ23の前部の液
補償孔44は隙間38に開口しており、液圧室3
7は、凹所45、液補償孔44、隙間38を通し
て液補給室43に連通し、液圧室37の液圧は大
気圧に保たれている。
は図に示す位置にあり、プランジヤ23およびピ
ストン10はピストン戻しばね28によつて後方
に押圧され、ピストン10の後面が空圧シリンダ
孔9の底面に当接し、プランジヤ23の前部の液
補償孔44は隙間38に開口しており、液圧室3
7は、凹所45、液補償孔44、隙間38を通し
て液補給室43に連通し、液圧室37の液圧は大
気圧に保たれている。
今、ブレーキをかけるためブレーキペダルが踏
み込まれると、その操作量に応じた圧力の圧縮空
気が接続口11を通して圧力室12内に供給さ
れ、その圧力によつてピストン10がピストン戻
しばね28のばね力に抗して前方に移動する。従
つて、プランジヤ23もピストン10と一緒に前
方に移動し、まず、液補償孔44がシール部材3
6のインナリツプ34により塞がれて、液圧室3
7が液補給室43から遮断され、更にプランジヤ
23が前進すると、液圧室37内の液が加圧され
る。しかし、シール部材36のインナリツプ34
の幅は狭いので、液圧室37内に高い液圧が発生
する前に、液補償孔44がインナリツプ37を通
過し、インナリツプ34の内径部が液圧室37に
発生した液圧によつて液補償孔44に押し付けら
れて傷付くことはない。更に、プランジヤ23が
ピストン10により前進させられると、液圧室3
7の液圧が上昇し、その液圧は通孔48、弁室4
9、残圧弁50、通孔51、接続口52を介して
車輪ブレーキのブレーキシリンダに伝達され、車
両にブレーキが作用する。
み込まれると、その操作量に応じた圧力の圧縮空
気が接続口11を通して圧力室12内に供給さ
れ、その圧力によつてピストン10がピストン戻
しばね28のばね力に抗して前方に移動する。従
つて、プランジヤ23もピストン10と一緒に前
方に移動し、まず、液補償孔44がシール部材3
6のインナリツプ34により塞がれて、液圧室3
7が液補給室43から遮断され、更にプランジヤ
23が前進すると、液圧室37内の液が加圧され
る。しかし、シール部材36のインナリツプ34
の幅は狭いので、液圧室37内に高い液圧が発生
する前に、液補償孔44がインナリツプ37を通
過し、インナリツプ34の内径部が液圧室37に
発生した液圧によつて液補償孔44に押し付けら
れて傷付くことはない。更に、プランジヤ23が
ピストン10により前進させられると、液圧室3
7の液圧が上昇し、その液圧は通孔48、弁室4
9、残圧弁50、通孔51、接続口52を介して
車輪ブレーキのブレーキシリンダに伝達され、車
両にブレーキが作用する。
この際、液圧室37の液圧はシール部材36に
も作用し、シール部材のベース部35の内壁がプ
ランジヤ23の外周面に向つて強く押圧される
が、ベース部35の内壁とプランジヤ23の外周
面との間に保護リング30が介在しているので、
ベース部35は内側に向つて大きく変形すること
はなく、従つて、ベース部の内径後部が液補給室
43を構成する環状隙間40内に膨出し損傷する
ことはない。
も作用し、シール部材のベース部35の内壁がプ
ランジヤ23の外周面に向つて強く押圧される
が、ベース部35の内壁とプランジヤ23の外周
面との間に保護リング30が介在しているので、
ベース部35は内側に向つて大きく変形すること
はなく、従つて、ベース部の内径後部が液補給室
43を構成する環状隙間40内に膨出し損傷する
ことはない。
ブレーキを弛めるためブレーキペダルの操作が
解除されると、空圧室12内の圧力空気が接続口
11を介し、ブレーキ弁または中継弁から排気さ
れるので、ピストン10およびプランジヤ23は
液圧室37の液圧およびピストン戻しばね28の
ばね力により後退し、図の位置に復帰する。そう
すると、液補償孔44がシール部材36のベース
部35に対峙する位置に戻り、液圧室37は液補
償孔44、隙間38を通して液補給室43に連通
し、大気圧になる。
解除されると、空圧室12内の圧力空気が接続口
11を介し、ブレーキ弁または中継弁から排気さ
れるので、ピストン10およびプランジヤ23は
液圧室37の液圧およびピストン戻しばね28の
ばね力により後退し、図の位置に復帰する。そう
すると、液補償孔44がシール部材36のベース
部35に対峙する位置に戻り、液圧室37は液補
償孔44、隙間38を通して液補給室43に連通
し、大気圧になる。
また、上記ブレーキの弛め時に、2度踏み操作
を行うことにより圧力室37にリザーバから余分
に作動液を供給し、その後ブレーキを弛めると、
圧力室37から液補償孔44を通してリザーバに
作動液が戻る際、液補償孔44の通路面積が小さ
いことによつてかつリザーバへの戻り液量が多く
なることによつて、液補償孔44で絞り作用が生
ずる可能性があるが、仮に、絞り作用で液補償孔
44を境として圧力差が生じ、この差圧でシール
部材36が隙間38を無くし液補償孔44をふさ
ぐ方向に変形しようとしても保護リング30によ
りこの変形を防止でき、シール部材36とプラン
ジヤ23との間に、上述の隙間を形成しても、ブ
レーキ弛め不良などを発生させることがない。
を行うことにより圧力室37にリザーバから余分
に作動液を供給し、その後ブレーキを弛めると、
圧力室37から液補償孔44を通してリザーバに
作動液が戻る際、液補償孔44の通路面積が小さ
いことによつてかつリザーバへの戻り液量が多く
なることによつて、液補償孔44で絞り作用が生
ずる可能性があるが、仮に、絞り作用で液補償孔
44を境として圧力差が生じ、この差圧でシール
部材36が隙間38を無くし液補償孔44をふさ
ぐ方向に変形しようとしても保護リング30によ
りこの変形を防止でき、シール部材36とプラン
ジヤ23との間に、上述の隙間を形成しても、ブ
レーキ弛め不良などを発生させることがない。
第1図はこの考案の一実施例を示す側断面図で
あり、第2図は第1図の部分拡大図である。 5……シリンダ本体、9……空圧シリンダ孔、
10……ピストン、12……圧力室、22……液
圧シリンダ孔、23……プランジヤ、34……イ
ンナリツプ、35……ベース部、36……シール
部材、37……液圧室、38……隙間、39……
保護リング、43……液補給室、44……液補償
孔。
あり、第2図は第1図の部分拡大図である。 5……シリンダ本体、9……空圧シリンダ孔、
10……ピストン、12……圧力室、22……液
圧シリンダ孔、23……プランジヤ、34……イ
ンナリツプ、35……ベース部、36……シール
部材、37……液圧室、38……隙間、39……
保護リング、43……液補給室、44……液補償
孔。
Claims (1)
- シリンダ本体に空圧シリンダ孔および液圧シリ
ンダ孔を設け、空圧シリンダ孔内にピストンを移
動可能に挿入してそのピストンの後側に空圧室を
形成するとともに、液圧シリンダ孔内にピストン
により駆動されるプランジヤを挿入し、前記液圧
シリンダ孔内壁の溝にダブルリツプ形のシール部
材を配置し、そのシール部材のインナリツプをプ
ランジヤの外周面に摺動可能に液密に係合させて
前記液圧シリンダ孔内を液圧室と液補給室とに区
画し、前記プランジヤが後退位置のとき、液圧室
と液補給室とを連通する液補償孔をそのプランジ
ヤに設け、前記シール部材のベース部内径を前記
プランジヤの外径より大きくして両者間に隙間を
形成するとともに、前記プランジヤが後退位置の
とき、前記液補償孔をその隙間に開口させるよう
にしたブレーキブースタにおいて、前記溝の低圧
側でプランジヤとシリンダ孔内面との間に形成し
たリザーバへの通路に対向して、前記隙間に環状
の保護リングを配置したブレーキブースタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10299881U JPS588667U (ja) | 1981-07-11 | 1981-07-11 | ブレ−キブ−スタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10299881U JPS588667U (ja) | 1981-07-11 | 1981-07-11 | ブレ−キブ−スタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS588667U JPS588667U (ja) | 1983-01-20 |
JPS63529Y2 true JPS63529Y2 (ja) | 1988-01-07 |
Family
ID=29897629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10299881U Granted JPS588667U (ja) | 1981-07-11 | 1981-07-11 | ブレ−キブ−スタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS588667U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61181760A (ja) * | 1985-02-07 | 1986-08-14 | Nippon Air Brake Co Ltd | プランジヤ型マスタシリンダ |
JPS61244656A (ja) * | 1985-04-22 | 1986-10-30 | Nippon Air Brake Co Ltd | プランジヤ型マスタシリンダ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5412075A (en) * | 1977-06-30 | 1979-01-29 | Honda Motor Co Ltd | Oil pressure generator in damping device of car |
JPS5531662A (en) * | 1978-08-29 | 1980-03-06 | Aisin Seiki Co Ltd | Tandem master cylinder |
-
1981
- 1981-07-11 JP JP10299881U patent/JPS588667U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5412075A (en) * | 1977-06-30 | 1979-01-29 | Honda Motor Co Ltd | Oil pressure generator in damping device of car |
JPS5531662A (en) * | 1978-08-29 | 1980-03-06 | Aisin Seiki Co Ltd | Tandem master cylinder |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS588667U (ja) | 1983-01-20 |
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