JPS6032436Y2 - クラツチ作動シリンダ - Google Patents

クラツチ作動シリンダ

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JPS6032436Y2
JPS6032436Y2 JP1977161246U JP16124677U JPS6032436Y2 JP S6032436 Y2 JPS6032436 Y2 JP S6032436Y2 JP 1977161246 U JP1977161246 U JP 1977161246U JP 16124677 U JP16124677 U JP 16124677U JP S6032436 Y2 JPS6032436 Y2 JP S6032436Y2
Authority
JP
Japan
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cylinder
clutch
piston
working chamber
seal cup
Prior art date
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Expired
Application number
JP1977161246U
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English (en)
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JPS5492250U (ja
Inventor
昌彦 山崎
Original Assignee
株式会社ナブコ
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Filing date
Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車のクラッチ装置を作動するためのクラ
ッチ作動シリンダに関する。
従来よりこの種のものとして、シリンダ孔を穿設したシ
リンダ本体と、前記シリンダ孔に摺動自在に挿入して作
動室を区画するピストンと、前記シリンダ孔の内面と弾
接可能な外方リップを作動室側に向けて該ピストンの作
動室側に装着したシールカップとを備えたものが知られ
ている。
こうしたものは、運転席に設けられたクラッチペダルを
介して操作されるクラッチマスクシリンダに配管接続さ
れ、クラッチペダルを踏むことによりクラッチマスクシ
リンダ内に発生した液圧を受けて作動する。
それゆえ、マスクシリンダで発生した液圧をクラッチ作
動シリンダに伝達するため、マスクシリンダの液圧室か
らクラッチ作動シリンダの作動室に至る液圧系統に十分
作動液を充満させておく必要がある。
この液圧系統から空気を排除し、これに作動液を充満す
る作業は通常空気抜き作業と呼ばれているが、この空気
抜き作業の改良された方法として、真空空気抜き方法す
なわちクラッチマスクシリンダのリザーバタンクより真
空ポンプによって液圧系統内を高度の真空にして空気を
排除し、その後に作動液を充満する方法が用いられてい
る。
この液圧系統内を高度の真空にする際、当然クラッチ作
動シリンダの作動室にも高度の真空が発生する。
しか腰作動室が液密にシールするシールカップは、作動
室内の液の外部への漏れを完全に防止するために、シリ
ンダ内面とシールカップのシール面との間の面圧が作動
室内の液圧に比例して増大するようになっており、作動
室内が真空になったときには、シールカップのシール面
の面圧すなわちシール力が減少し、作動室内が高度の真
空になると作動室内を気密に保つ機能が失なわれる形状
になっている。
このことは、特にシールカップをゴム材料から作成して
いることから特に著るしく生ずる。
それゆえ、従来はシリンダ孔の開口に設けられたダスト
カバーにシリンダ孔内を気密にする能力を持たせていた
しかし、この場合シリンダ本体のダストカバー取付部と
ダストカバーとの間、およびそのダストカバーの中央部
を貫通して伸びるクラッチ装置作動用ロンドとダストカ
バーとの間を気密に係合させる必要があるので、シリン
ダ本体のダストカバー取付部およびクラッチ装置作動用
ロッドの外周面を十分精度良く加工する必要がありコス
ト高となっていた。
また、クラッチ作動シリンダが作動するたびにクラッチ
装置作動用ロッドが移動するので、作動ごとにそのロッ
ドとダストカバーとの間に摺動を生じ、もしくはその摺
動抵抗によってダストカバーに著しい変形を生じダスト
カバーの耐久性を悪くしていた。
更に、従来は、クラッチ作動シリンダの作動終了時に作
動室内の液圧が大気圧以下になっても大気の侵入を防止
するため、ピストンに2個のカップシールを互いに相反
する方向に嵌着するものがあるが、この場合には、ピス
トンに2個の溝を形威しなければならず、ピストンが大
型となり結局クラッチ作動シリンダ全体を大型化腰更に
、ピストンの摺動抵抗が大となるといった問題がある。
本考案は、上述の問題に鑑みて威され、大型化すること
なく真空空気抜き時の大気侵入を防止し得るクラッチ作
動シリンダを提供することを目的とし、その特徴とする
ところは、前記作動室内に、前記外方リップに当接可能
に対向するフランジ部を有するシールカップ当接部材を
配置し、前記ピストンと前記シールカップ当接部材との
相対的接近に応じて、前記フランジ部と前記外方リップ
とを当接可能としたものである。
すなわち、作動室内の真空圧が発生したとき、ピストン
に作用する大気圧により当該ピストンがシールカップに
接近するように移動してくると、シールカップの外方が
リップがシールカップ当接部材のフランジ部に当接して
、外方リップのシリンダ孔内面に対する接合を保持し、
もって、大気の侵入を防止し、作動室内に充分高い真空
を保持できるようにしたものである。
以下、本考案の具体的実施例について図面に従って説明
する。
1はシリンダ本体であって、その内部に図の右方に開口
したシリンダ孔2を開けており、シリンダ孔2内は通路
3を介して入口4に連通し、入口4は配管を介してクラ
ッチマスクシリンダ(図示していない)に接続されてい
る。
5はピストンであって、シリンダ孔2内に摺動自在に挿
入され、ピストン5に装着されたダブルリップのシール
カップ6により、ピストン5の左端とシリンダ孔2の左
端の閉塞端2aとの間に作動室7を区画している。
そして、作動室7はシールカップ6によって液密にシー
ルされている。
8はシールカップ当接部材であって、円筒部9と外周に
伸びるフランジ部10を有し、フランジ部10の右端面
にはピストン5が左方向に移動すなわち後退したとき、
シールカップ6の外方リップ11の左端面に当接するよ
うになっている。
12は張力の弱いばねであって、ピストン5とシールカ
ップ当接部材8との間に張設され、ピストン5を右方に
押すと共にシールカップ当接部材8を左方に押し、それ
をシリンダ孔2の閉塞端2aに押圧して位置決めしてい
る。
また、ばね12の右端部はピストン5の取付ボス13と
の間の接触面に緊縮力が、またばね12の左端部にはシ
ールカップ当接部材8の円筒部9の内面との間に緊張力
が与られて取付けられているので、ピストン5.ばね1
2、シールカップ当接部材8がセットとなっている。
14はクラッチ装置作動ロッドであって、ピストン5と
クラッチ装置(図示していない)との間に介在し、作動
室7の液圧によりピストン5に発生する液圧力をクラッ
チ装置に伝達してクラッチ装置を作動させる。
15はダストカバーであって、一端でシリンダ本体1の
カバー取付溝16に装着され、他端でロッド14の外周
に摺動自在に係合され、塵芥等がシリンダ孔2内に侵入
するのを防止している。
次に空気抜きのときの作動について説明する。
作動室7に作動液が満たされていない状態で、クラッチ
マスクシリンダを介して真空ポンプにより空気が検出さ
れると、作動室7内の空気は通路3、入口4を通って排
出され作動室7内は真空になる。
そのため、ピストン5はその右端に働く大気圧によって
左方に押され、ばね12を圧縮して左方に移動し、シー
ルカップ6の外方リップ11がシールカップ当接部材8
のフランジ部10の右端面と当接し、この外方リップ1
1はフランジ部10の右端面とピストン5との間でピス
トン5に作用する大気圧力(正確にはその大気圧力から
ばね12の張力を引いた力)によって圧縮力を受ける。
作動室7内の真空度が高くなればなるほどこの圧縮力は
大きくなるので、シールカップ6の外方リップ11の背
面17に作用する大気圧によって、外方リップ11が内
側に向って変形することはなく、シたがって外方リップ
11の外周面とシリンダ孔2の内面との間にシール力が
働き、作動室7内は気密に保持され、作動室内は高度の
真空に達することができる。
その後に、マスクシリンダのリザーバタンクから作動液
が供給されると、その作動液は入口49通路3より作動
室7に供給される。
作動室7内に作動液が充満されると作動室7内の真空は
解消し、ピストン5はばね12により右方に押されて図
に示す位置に戻される。
なお、ピストン5の図の位置は、クラッチ装置作動ロッ
ド14を介してクラッチ装置により与えられている。
この作動室7内に作動液が充満された状態で、クラッチ
を操作するため運転席のクラッチペダルを踏み込むと、
クラッチマスクシリンダの液圧室に液圧が発生し、その
液圧は配管を通り人口4より作動室7に伝達される。
よって、ピストン5その液圧を受けて右方に移動し、ク
ラッチ装置作動ロッド14を介してクラッチ装置を作動
してクラッチをしゃ断する。
次に、クラッチを接続するためクラッチペダルの踏力を
除去すると、クラッチマスクシリンダの液圧室の液圧は
消滅するので、クラッチ作動シリンダの作動室7内の圧
液は入口4を通ってクラッチマスクシリンダに戻され、
ピストン5はクラッチ装置の戻しばねにより左方に戻さ
れてクラッチは接続される。
しかし、ピストン5の戻り位置は図に示す位置であり、
通常のクラッチ操作においては、シールカップ6の外方
リップ11の左端面がシールカップ当接部材8のフラン
ジ部10に当接することはない。
以上の説明から明らかなとおり、本考案を実施すること
によって、次のような顕著な効果を得ることができる。
真空空気抜き時、シールカップの外方リップがシールカ
ップ当接部材のフランジ部に当接することによって、外
方リップの内方に向う変形が阻止されてシール機能が確
実に保持されるので、作動室の気密が十分に保たれて作
動室内を十分高度の真空にすることができる。
また、真空空気抜き時のみシールカップの外方リップと
シールカップ当接部材との当接が行なわれ、通常のクラ
ッチ作動時にはそれらが当接するこはないので、シール
カップの液圧シール機能およびその耐久性になんら悪影
響をおよぼさない。
さらに、本考案は従来のクラッチ作動シリンダにシール
カップ当接部材を追加するだけでよく、従来の部品およ
び加工方法をなんら変更する必要がないので、製造価格
が非常に安く、また従来のクラッチ作動シリンダを容易
に真空空気抜きに適用するクラッチ作動シリンダに変更
することができる利点を有する。
また、ピストンには1箇のシールカップが装着されてい
るだけであり、ばねとシリンダ孔の後端との間にシール
カップ当接部材を配置するだけであるから、クラッチ作
動シリンダの全体を大型化することなく、かつまた、加
工・組立等々の作業を複雑・煩雑化することがない。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すクラッチ作動シリンダの断面
図である。 6・・・・・・シールカップ、7・・・・・・作動室、
8・・・・・・シールカップ当接部材、10・・・・・
・フランジ部、11・・・・・・(シールカップの)外
方リップ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ孔を穿設したシリンダ本体と、前記シリンダ孔
    に摺動自在に挿入して作動室を区画するピストンと、前
    記シリンダ孔の内面と弾接可能な外方リップを作動室側
    に向けて該ピストンの作動室側に装着したシールカップ
    とを備えたクラッチ作動シリンダにおいて、前記作動室
    内に、前記外方リップに当接可能に対向するフランジ部
    を有するシールカップ当接部材を配置し、前記ピストン
    と前記シールカップ当接部材との相対的接近に応じて、
    前記フランジ部と前記外方リップとを当接可能としたク
    ラッチ作動シリンダ。
JP1977161246U 1977-11-30 1977-11-30 クラツチ作動シリンダ Expired JPS6032436Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1977161246U JPS6032436Y2 (ja) 1977-11-30 1977-11-30 クラツチ作動シリンダ

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JP1977161246U JPS6032436Y2 (ja) 1977-11-30 1977-11-30 クラツチ作動シリンダ

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Publication Number Publication Date
JPS5492250U JPS5492250U (ja) 1979-06-29
JPS6032436Y2 true JPS6032436Y2 (ja) 1985-09-27

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ID=29155783

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1977161246U Expired JPS6032436Y2 (ja) 1977-11-30 1977-11-30 クラツチ作動シリンダ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58453A (ja) * 1981-06-25 1983-01-05 Aisin Seiki Co Ltd 車両用マスタシリンダピストン

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JPS5492250U (ja) 1979-06-29

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