JPH0134877Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は二次電池及びこの二次電池への充電表示
用ランプを内蔵し、停電時にこの二次電池で自動
点灯するようにした常備灯に関する。

(ロ) 従来技術 此種常備灯において、二次電池への充電を行な
つていることを表示する充電表示ランプを備えた
ものは例えば実開昭57−179298号公報にも示され
る如く、公知である。このものは第５図に示され
る如く、前面開口を透光性前蓋８′で閉塞した灯
器ケース１′の前面に充電表示用ランプ１５′を、
側面に電源スイツチ２０を、夫々備え、背面プラ
グ（図示せず）をコンセントに挿入することによ
る電源通電時には内蔵している二次電池に充電す
ると共に充電表示用ランプ１５′を点灯し、一方
前記電源スイツチ２０をオンしておくことによつ
て停電時に該電池電源で透光性前蓋８′内の電球
を自動点灯し、さらにコンセントから前記プラグ
を抜いた状態で該電源スイツチ２０をオン・オフ
することによつて前記電池電源で電球を点灯・消
灯して携帯電灯としての役目を果たすようになつ
ている。しかし乍らこのような従来例によれば、
充電表示用ランプ１５′は電源スイツチ２０がオ
フ状態でも電源通電時に常に点灯しているため該
オフ状態のままで停電になつた場合、電球が自動
点灯せず、常備灯の機能が果たせなくなる欠点が
ある。

(ハ) 考案の目的 本案は上述の欠点を改良するために成したもの
で、充電表示用ランプの点灯をスイツチがオン位
置にあるときだけ視認できるようにすることによ
りスイツチの投入位置を誤らないようにし、以て
常備灯の機能を確実に発揮できるようにしたもの
である。

(ニ) 考案の構成 本案の常備灯は電源通電時に二次電池の充電を
表示する充電表示ランプと、電源停止時に前記二
次電池による電球の点灯を制御するスイツチと、
を有したものにおいて、前記充電表示ランプは前
記スイツチがオフ位置であるときに該スイツチの
摘子によつて覆われる如く配設されてなることを
特徴としており、スイツチがオフ位置のときは充
電表示用ランプが点灯していても該ランプが視認
できないようにして該スイツチがオフ位置にある
ことを明確に確認できるように構成している。

(ホ) 実施例 １は常備灯の灯器ケースで、該灯器ケース１の
上面から前面に亘つて斜めに切欠いた如く前上方
開口２を有すると共に背面から充電用プラグ３を
突出している。そしてこの前上方開口２は反射板
４及びその支持板５で覆われ、常備灯用電球６及
び常夜灯用豆球７の頭部を該支持板５及び反射板
４から突出する如く位置し、さらに透光性前蓋８
で該前上方開口２を閉塞している。９は前記灯器
ケース１の前面下方部分に設けた制御用スライド
スイツチで、このスイツチ９は摘子９ａを左右方
向にスライドさせることにより〈OFF〉位置、
〈ON１〉位置、〈ON２〉位置に切換えるように
なつている。１０は前記スイツチ９を〈OFF〉
位置にスライドさせた時に該スイツチ９の摘子９
ａによつて覆われる如く、灯器ケース１に設けら
れた充電表示ランプ用窓孔である。１１は常夜灯
制御用CdS式光センサー、１２，１３は降圧トラ
ンス及びプリント基板で、このプリント基板１３
上には二次電池１４や充電表示用発光ダイオード
ランプ１５等の第４図に示すような回路を構成す
る電子部品が搭載されており、しかもこの充電表
示用発光ダイオードランプ１５は前記充電表示ラ
ンプ用窓孔１０に挿し込まれて前記スイツチ９が
〈ON１〉位置及び〈ON２〉位置にあるときに灯
器ケース１外方に臨むようになつている。前記常
備灯用電球６は給電金具１６を介して、前記常夜
灯用豆球７はソケツト台１７を介してプリント基
板１３に電気的接続されている。

第４図において、１８は前記降圧トランス１２
の一方の半波出力のみを取り出す第１ダイオード
Ｄ１と、平滑コンデンサＣ１と、からなる前記二
次電池１４の充電回路で、前記発光ダイオードラ
ンプ１５はこの充電回路１８と二次電池１４との
間に介挿される。９は前記した制御用スライドス
イツチで、給電接点９ｂと第１固定接点９ｃと第
２固定接点９ｄと可動接片９ｅとを有し、この可
動接片９ｅがスイツチ摘子９ａの〈OFF〉位置
から〈ON１〉位置、〈ON２〉位置への摺動によ
り〈ON１〉位置では前記給電接点９ｂと第１固
定接点９ｃとを電気的接続し、さらに〈ON２〉
位置では前記給電接点９ｅと第１、第２接点９
ｃ，９ｄとを電気的接続する構成をしている。Ｔ
１は前記電球６の点灯制御を行なうスイツチング
トランジスタ、Ｒ１はそのベース回路用抵抗であ
る。さらに１９は前記豆球７の点灯制御回路で、
前記降圧トランス１２の他方の半波出力を取り出
す第２ダイオードＤ２と、トランジスタＴ２，Ｔ
３と、抵抗Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４と、前記光センサー
１１とからなつており、前記スイツチ９が〈ON
２〉位置にあるときで且つ商用電源を通電した状
態において、周囲が明るい状態においては前記豆
球７を消灯し、周囲が暗い状態においては前記豆
球７を点灯するようになつている。

而して充電プラグ３をコンセントに挿入した状
態では二次電池１４は降圧トランス１２からの一
方の半波出力で常に充電されると共に前記発光ダ
イオードランプ１５が点灯して充電中であること
を報知し、この状態で前記スイツチ９を〈ON
１〉位置にすれば停電時及びコンセントから取り
外した携帯使用時に該二次電池１４電源で前記電
球６が明るく点灯し、さらに前記スイツチ９を
〈ON２〉位置にすれば充電中であつて且つ夜間
等周囲が暗いときに前記豆球７が降圧トランス１
２から他方の半波出力で点灯し常夜灯としての役
目を果たすと共に昼間等周囲が明るいときには自
動的に該豆球７を消灯するもので、此時前記スイ
ツチ９の摘子９ａは前記発光ダイオードランプ１
５を覆わず、従つて該ランプ１５が点灯している
ことを外部から確認でき、常備灯機能を有してい
ることを明確に報知し、一方、前記スイツチ９が
〈OFF〉位置にあるときは摘子９ａが前記発光ダ
イオードランプ１５を覆い、故に該ランプ１５が
外部から視認できず、常備灯機能を停止している
ことを報知するものである。

(ヘ) 考案の効果 従つて充電表示用発光ダイオードランプは二次
電池への充電中、常に点灯していても、スイツチ
がオフ位置にあるとき、即ち常備灯機能を有さな
いときは該スイツチの摘子によつてこの発光ダイ
オードランプが覆われ、故に該ランプが視認でき
なくなつて常備灯機能を有していないことを使用
者に明確に報知し、スイツチをオン位置にするこ
とを促し、以て常備灯機能を常に保持できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも常備灯に関し、第１図は本案実
施例の斜視図、第２図は同断面図、第３図は同要
部図でイはスイツチが〈OFF〉位置のときの図、
ロはスイツチが〈ON１〉位置のときの図、第４
図は同回路図である。また第５図は従来例の斜視
図である。 １４……二次電池、１８……充電回路、１５…
…充電表示用ダイオードランプ、９……制御用ス
ライドスイツチ、１０……表示ランプ用窓孔、９
ａ……摘子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源通電時に二次電池の充電を表示する充電表
   示ランプと、電源停止時に前記二次電池による電
   球の点灯を制御するスイツチと、を有したものに
   おいて、前記充電表示ランプは前記スイツチがオ
   フ位置であるときに該スイツチの摘子によつて覆
   われる如く配設されてなる常備灯。