JPS6340801Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は部屋のコンセントに充電プラグを挿入し
て常時装備することにより停電時に自動点灯する
プラグインタイプの常備灯に関する。

(ロ) 従来技術 此種常備灯として、反射鏡が前方正面を向いた
ものが、例えば実公昭58−7921号公報に示される
如く知られている。このものは第３図に示す如
く、充電式電池を含む充電機構を内装し、背面か
ら充電プラグ８′を突出した灯器ケース１′の前方
の開口段部２４を設け、この段部２４内の中央に
電球６′を取り付けてあり、そしてこの電球６′の
後方に反射鏡（図示せず）を前方正面に向く如く
備えている。そしてこの常備灯はコンセントに充
電プラグ８′を挿入した状態で充電式電池に常に
充電し、商用電源の停電時にはこの電池電源によ
り電球６′が自動点灯すると共にコンセントから
外した状態でスイツチ２３操作により電球６が点
灯し、携帯電灯としても使えるようになつてい
る。しかし乍らコンセントは通常部屋の下方にあ
り、従つてこのコンセントに取り付けた状態で電
球６′が点灯しても、反射鏡は前方正面を向いて
おり且つ段部２４も前方正面を向いているので床
上のみを照射し、上方を照明しない欠点がある。

また、電球６′はその長手方向を前方正面に向
けて取り付けられていたので、灯器ケース１′の
厚みは必然的に電球６′の長さよりも長くなつて
しまい灯器ケース１′の小型化は困難であつた。

(ハ) 考案の目的 本案はこのような部屋の下方にあるコンセント
に取り付けても上方を照明できるようにし、且つ
灯器ケースの薄型化を図つたもので、特に常夜灯
機能を有する常備灯に用いて好適なものである。

(ニ) 考案の構成 本案の常備灯は上面から前面に亘つて斜め開口
を有し、充電機構を内装すると共に充電プラグを
有する灯器ケースと、前記斜め開口を覆うように
配設された略平板状の反射鏡及び該反射鏡の支持
板と、前記反射鏡に対して直交する如く前記支持
板に取り付けられる電球と、前記反射鏡を覆う透
光性前蓋と、を有してなることを特徴としてお
り、反射鏡はその反射面が斜め上方に向くことに
よつて電球光の一部が斜め上方に反射するように
構成されている。

(ホ) 実施例 １は前ケース２と後ケース３とからなる灯器ケ
ースで、内部には充電トランス４や充電式電池５
等の充電機構と、電球６と、常夜灯用豆球７と、
を有し、且つこの後ケース３背面には充電プラグ
８を突出しており、さらにこの灯器ケース１の上
面から前面に亘つて斜めに横切つて切欠いた如
く、斜め開口９を有している。１０，１１は略平
板状の反射鏡及び該反射鏡の支持板で、該支持板
１１は前記斜め開口９を閉塞した状態で前記灯器
ケース１の取付ボス１２に螺子１３止め固定する
もので、この支持板１１上に反射鏡１０を貼付装
着することによつて反射鏡１０の反射面が斜め上
方を向く如くに取付けられている。さらに１４は
この支持板１１に対して直交する如く該支持板１
１中央部に貫通形成された電球支持筒、１５は該
支持板１１に設けた豆球露出孔、１６ａ，１６ｂ
は前記電球支持筒１４及び電球露出孔１５を露出
させるため反射鏡１０に穿設した第１、第２開孔
である。さらに１７は前記充電式電池５や電子部
品１８を搭載したプリント基板である。そして前
記電球６はこの支持筒１４に挿入されることによ
りその長手方向が反射鏡１０の反射面に対して直
交する如くに支持筒１４に装着されるものでその
端子は電球接点１９を介して前記プリント基板１
７に電気的接続されており、さらに前記豆球７は
前記電球露出孔１５から頭部が露出するようにラ
ンプホルダー２０を介して前記プリント基板１７
に位置決め固定されており、このように電球６お
よび豆球７が反射鏡１０上に露出することによつ
て反射鏡１０前方に照明空間を形成している。２
１は前記斜め開口９を着脱自在に閉塞して前記照
明空間を覆う透光性前蓋で、この前蓋２１の上内
面から前内面に亘つて散光用のプリズム面２２を
形成し、このプリズム効果によつて外部から照明
空間内の電球６や豆球７が見えにくいようにし、
外観を美麗にしている。

２３は電源スイツチで、前記充電プラグ８を部
屋の下方にあるコンセントに挿入した状態で且つ
正常時にこのスイツチ２３の切替えによつて前記
常夜灯用豆球７を商用電源で点灯し、消灯し、反
射鏡１０からの反射光を常備灯の前方に下方から
上方にわたつて照射し、前方はもちろん上方から
見てもこの常備灯の存在が明確にわかるように
し、さらに停電時には前記充電式電池５電源で電
球６を点灯してやはりその反射光を常備灯の前方
に下方から上方にわたつて照射して停電であるこ
とを示す非常灯の役目を果たし、さらに充電プラ
グ８をコンセントから抜いた状態でスイツチ２３
の切替えにより前記電球６を前記充電式電池５電
源で点灯、消灯させて携帯電灯として使用するも
のである。

さらに本考案では、斜め上方に向けて設けた平
板状の反射鏡１０の反射面に対して電球６を直交
する如くに配設しているので、電球６の長手方向
を前方正面に向けて取り付けていた従来例と比
べ、灯器ケース１厚み方向への電球６の投影長さ
は短くなり、従つて灯器ケース１の厚みを薄型化
することができる。

(ヘ) 考案の効果 従つて本案に依れば、電球あるいは豆球からの
光の一部は斜め上方向を向いた反射鏡の反射面に
よつて常備灯の上前方向に反射されるから従来の
ものに比較して前方だけでなく上方も照明するこ
とができ、部屋の下方にあるコンセントに取り付
けても上方を含む部屋全体を照明できる。また、
前方だけでなく上方からも確実に視認できてより
確実に停電等を報知できる。さらに、略平板状の
反射鏡を斜めに傾け電球を反射鏡に対して垂直に
配したため、構造簡単にして従来を比べて灯器ケ
ース厚み方向への電球の奥行き寸法が短くなり、
灯器ケースの厚み寸法を小さくすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも常備灯に関し、第１図は本案実施
例の斜面図、第２図は縦断面図、第３図は従来例
の図でイは斜面図、ロは横断面図である。 ９……斜め開口、８……充電プラグ、１……灯
器ケース、１０……反射鏡、１１……支持板、６
……電球６、２１……透光性前蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面から前面に亘つて斜め開口を有し、充電機
   構を内装すると共に充電プラグを有する灯器ケー
   スと、前記斜め開口を覆うように配設された略平
   板状の反射鏡及び該反射鏡の支持板と、前記反射
   鏡に対して直交する如く前記支持板に取り付けら
   れる電球と、前記反射鏡を覆う透光性前蓋と、を
   有してなる常備灯。