JPS601442Y2 - 充電式常備灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は充電式常備灯に関し、コンセントに接続すると
き、ランプ回路のスイッチが自動的にＯＮとなるように
構成し、停電時に必ずランプが点灯するようにしたもの
である。

一般に充電式常備灯で、特に携帯可能に構成したものに
おいては、充電回路をＯＮ、ＯＦＦするスイッチ以外に
、ランプ回路をＯＮ、ＯＦＦする手動スイッチを別個に
備えている。

ところで、この充電式常備灯をコンセントに接続し、常
備灯として用いるとき、前記ランプ回路のスイッチをＯ
ＦＦにしたままコンセントに接続することが多く、その
場合停電時にランプ回路が開いていてランプが点灯しな
く、すなわち、常備灯として目的を果せないことがある
。

本考案はこのような従来の欠点に留意し、コンセントに
充電式常備灯を接続するとき、プラグの回動に連動して
ランプ回路のスイッチが自動的にＯＮとなり、停電時に
は必ずランプが自蔵電池電源で点灯するようにしたもの
である。

以下本考案を一実施例を示す図面にもとづき説明する。

図において１は前ケース２と後ケース３よりなる本体ケ
ースであり、前ケース２にはランプ４が装備され、停電
時の電源をなす充電可能な電池、この電池のための充電
回路が組み込まれている。

後ケース３にはプラグ体５が装備されている。

このプラグ体５は絶縁物よりなる保持体６と、この保持
体６に端部をモールドしてとりつけられたプラグ端子７
，７とよりなり、この保持体６は後ケース３の内側にお
いて回転軸８で枢支されており、前記回転軸８に取付け
る操作つまみ９を回動することにより、保持体６にとり
つけられたプラグ端子７，７は第２図、第３図のように
後ケース３の孔１０より出入自在になっている。

この操作つまみ９の一部は、後ケース３に形成した孔１
１よりケース外へ露出しており、本体ケース１の外部よ
り指先等で操作できるようになっている。

この後ケース３における操作つまみ９の回転軸１２端部
に対応する部分にはランプ回路に挿入された０Ｎ−ＯＦ
Ｆ用のスライドスイッチ１３を設けている。

このスライドスイッチ１３は第５図、第６図で明らかな
ように後ケース３にはめ合わされてスライド自在なスラ
イド部材１４と、このスライド部材１４のスライド動作
によりランプ回路を開閉する接点部材１５とよりなって
いる。

前記スライド部材１４は接点部材１５を押圧するための
突子１６と、係合用突部１７と、後ケースへの挟持用舌
片１８とを有し、操作つまみ９の回転軸１２の端部には
外周方向に突出し、前記突部１７の先端に当って、これ
を傾動する作動片１９を設けている。

この充電式常備灯の電気回路は第７図に示す通りに構成
されている。

第７図においてＴはコンセントに接続されたプラグ体５
から商用電源を取り込んで降圧するトランス、ＬＥＤは
充電表示用の発光ダイオード、Ｒ□はＬＥＤのための抵
抗、Ｄ□。

Ｄ２は整流用ダイオード、Ｃはコンデンサであり、これ
らから内蔵電池２０のための充電回路が構成される。

なお１３はランプ回路をＯＮとするためのスイッチであ
り、これはプラグ体５を後ケース３より突出させた際自
動的にその接点がＯＮとなるものである。

Ｒ２−Ｒ７の抵抗およびトランジスタＱ１．Ｑ２は電池
２０、スイッチ１３とともにランプ回路を構成するとと
もにランプ４の点灯、消灯を制御する電子回路を構成す
るものであり、商用電源を供給して電池２０を充電して
いる際は、トラジスタＱ２のＯＦＦにより、ランプ４は
消灯されている。

上記の構成において、携帯用として用いる場には操作つ
まみ９の回動によりプラグ端子７，７を後ケース３の孔
１０内に収め、スライドスイッチ１３を任意にＯＮ、Ｏ
ＦＦ操作して使用に供する。

つぎに常備灯として用いる場合には操作つまみ９を操作
してプラグ端子７，７を孔１０より突出させ、これをコ
ンセント（図示せず）に挿入し、通常は内蔵電池２０に
対し充電を行なう。

この場合、先に述べたように電子回路のトランジスタＱ
２のＯＦＦによってランプ回路はＯＦＦとなっていてラ
ンプ４は点灯しない。

しかし、停電時にはスイッチ１３がＯＮであるため自蔵
電池２０よりの給電によりランプ４を自動的に点灯させ
ることができる。

前記プラグ端子７，７を突出させたとき、操作つまみ９
の回動により、その回転軸１２端部の作動片１９は回動
し、スライドスイッチ１３の係合用突部１７を傾動させ
てスライド部材１４をスライドさせ、接点部材１５をＯ
Ｎの状態にする。

したがって、停電時に電子回路が働いてトランジスタＱ
２がＯＮとなれば電池２０の供給回路が構成され、ラン
プ４はスライドスイッチ１３を介して電池２０により点
灯されるものである。

なお、上記実施例においてスライドスイッチはスライド
部材１４と接点部材１５とよりなる簡易型のものである
が、スイッチケースを有する通常のスライドスイッチと
してもよい。

またプラグ体と操作つまみは別体としたが、これは一体
のものであってもよく、本考案は図示した構造に限られ
るものではない。

以上説明したように本考案は操作つまみを回転させるこ
とによりプラグ端子を本体ケースに出入自在に構成した
プラグ体と、ランプ回路を開閉するスライドスイッチを
有し、前記プラグ体の回転軸端部には作動片を設けてプ
ラグ端子の突出時に前記作動片によりスライド部材を移
動させてスライドスイッチを閉成するように構成した常
備灯であり、スライドスイッチの閉成忘れによる常備灯
としての機能不能となることがないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の充電式常備灯斜視図、第２図は同裏面
斜視図、第３図は同裏面図、第４図は前ケースを除いた
状態の平面図、第５図はプラグ体と操作つまみとスライ
ドスイッチ部の分解斜視図、第６図はスライドスイッチ
部の平面図、第７図は電気回路図である。 １・・・・・・本体ケース、２・・・・・・前ケース、
３・・・・・・後ケース、４・・・・・・ランプ、５・
・・・・・プラグ体、７，７・・・・・・プラグ端子、
９・・・・・・操作つまみ、１２・・・・・・回転軸、
１３・・・・・・スライドスイッチ、１４・・・・・・
スライド部材、１５・・・・・・接点部材、１７・・・
・・・係合用突部、１９・・・・・・作動片、２０・・
・・・・電池。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作つまみを回転させることによりプラグ端子が本体ケ
   ースより出入自在に構成したプラグ体と、ランプ回路を
   開閉するスライドスイッチを有し、プラグ端子の突出時
   にスライド部材を移動させてスライドスイッチを閉成す
   る作動片をプラグ体の回転軸端部に設けてなる充電式常
   備灯。