JPH0133590B2 - - Google Patents

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JPH0133590B2
JPH0133590B2 JP57030570A JP3057082A JPH0133590B2 JP H0133590 B2 JPH0133590 B2 JP H0133590B2 JP 57030570 A JP57030570 A JP 57030570A JP 3057082 A JP3057082 A JP 3057082A JP H0133590 B2 JPH0133590 B2 JP H0133590B2
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JP
Japan
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flame retardant
fiber
flame
retardant
compound
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JP57030570A
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Shigeru Aoki
Shogo Hiraiwa
Shizuyoshi Ikenaga
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は卓抜した難燃性を永久的に有する合成
繊維/セルロース混用繊維製品およびその製造法
に関する。 従来から合成・天然を問わず、繊維製品の燃焼
欠点についてはこれを改善する努力が払われてき
たし、現に各種の改善提案がなされている。その
結果、ポリエステルやナイロンなど各種合成繊維
はそれぞれの種別ごとに、また天然繊維もその種
類に応じて、それぞれ特定された難燃化剤を用い
て改質することが出来るようになつた。 しかしかかる難燃性繊維製品は、一種類の繊維
からなる製品の場合に限つて消防法に定められた
規格に合格する程度の難燃性を有するものを提供
できるようになつたというにすぎず、合成繊維と
天然繊維等の如き混用製品に対しては、かかる従
来技術では実用的なレベルの難燃性を付与するこ
とができず、たとえ混用成分繊維のそれぞれの最
適難燃化剤を用いても、単品でクリアしていた消
防法の規格にさえ到達し得ない事実に直面し、こ
れら混用製品における難燃化方法の検討が急がれ
ているのが実情である。 一方、上記従来難燃性繊維製品は実用の初期段
階においては消防法の規定をクリアする難燃性能
を発揮するが、洗濯やドライクリーニングなどの
日常必然的に採用される処理によつて性能低下を
きたし、ついには該規格から外れたものになると
いう欠点を有する。 本発明者らはかかる従来技術の欠点に鑑み、合
成繊維/セルロース混用製品に対して難燃性を永
久的に付与し得る技術について検討した結果、特
定な化合物と特定な難燃化剤との組み合せが上記
目的を達成することを見い出し、本発明に到達し
た。 すなわち本発明の骨子は次の通りである。 (1) 繊維製品を構成する単繊維の1本1本が、ト
リアジン環を含有し、かつ重合性官能基を少な
くとも2個有する化合物と、エポキシ基、ビニ
ル基の少なくとも1種を含有し、リン、窒素、
ハロゲンの少なくとも1種を有効成分とする難
燃化剤との共重合反応物から構成された樹脂被
膜によつて被覆されていることを特徴とする難
燃性の合成繊維/セルロース混用繊維製品。 (2) 繊維製品を難燃化する際に、トリアジン環を
含有し、かつ重合性官能基を少なくとも2個有
する化合物に、重合性官能基としてエポキシ
基、ビニル基の少なくとも1種を有し、リン、
窒素、ハロゲンの少なくとも1種を有効成分と
する難燃化剤を混合してなる混合処理液を付与
して、水分存在下で熱処理することにより、該
化合物と難燃化剤を共重合させると共に、該繊
維製品を構成する単繊維の1本1本を該共重合
樹脂被膜によつて被覆することを特徴とする難
燃性の合成繊維/セルロース混用繊維製品の製
造法。 かかる技術構成を採用したことにより、従来不
可能であつた混用製品の難燃化を可能にし、かつ
従来技術に比較して、その耐久性は永久的に維持
し得るという特徴を有し、しかも、かかる難燃化
処理において致命的欠点であつた変色の問題を解
決し得たものである。 本発明の方法によれば、かかるすぐれた性能を
有する難燃性繊維製品を極めて容易な手段により
簡単かつ安定して製造することができる利点を有
するものである。 本発明でいう合成繊維/セルロース混用繊維製
品とは、木綿や麻、酢酸セルロース、レーヨンな
どのセルロース系繊維とポリエステル、ナイロ
ン、アクリルなどの合成繊維とを混紡、交織、交
編、交撚、混合等した製品であり、織物、編物あ
るいは不織布のいずれの形態でもよく、その製品
の形態は問わない。 本発明でいうトリアジン環を含有し、かつ重合
性官能基を少なくと2個有する化合物(以下単に
トリアジン環含有化合物という)としてはたとえ
ば下記一般式で示されるものがあげられる。 (式中R0〜R2:−H、−OH、−C6H5、−Co0
H2o0+1(n0:1〜10)−COOCo1H2o1+1(n1:1〜
20)−CONR3R4、−NR3R4 ただし R3、R4:−H、−OH、−COo3H2o3+1−CH2OCo3
H2o3+1、−CH2COOCo3H2o+1(n3:1〜20)−
CH2OH、−CH2CH2OH−CONH2、−
CONHCH2OH−O(−X−O−)o4R5 X:C2H4、C3H6、C4H8(n4:1〜1500) R5:−H、−CH3、−C2H5、−C3H7 上記一般式の中でも更に好ましい化合物は、
R0、R1が−NR3R4である化合物であり、その中
でもR2が−CONR3R4、−NR3R4であるものであ
り、更にR3、R4が−CH2OH、−CH2CH2OH、−
CONH3−CONHCH2OHである化合物が好適で
ある。 またR0〜R2が−NR3R4であり、かつR3、R4
−H、−OCnH2o+1、−CH2OCnH2o+1、(n=1〜
16)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CONH2、−
CONHCH2OHである化合物は特に室温で湿潤状
態に放置することによつても被膜形成可能な性質
を有するものであり、省エネルギー対策ならびに
風合(柔軟性)の点から極めて好都合なものであ
る。 また本発明の目的を達成する上で補助的な意味
で尿素、チオ尿素、などのジシアン誘導体化合
物、ホルマリン、フエノール化合物、トリアゾン
化合物、エチレン尿素、グリオキザール化合物、
ウロン化合物など併用することが出来、たとえば
上記一般式で示される化合物とのエチレン尿素共
縮合物あるいはジメチロール尿素共縮合物、ジメ
チロールチオ尿素縮合物などからなる被膜も有効
である。 本発明は、かかる化合物からなる被膜が繊維表
面に形成されているものであり、特に該被膜が繊
維を均一にかつ完全に被覆した状態(筒状に)に
形成され、繊維露出部のない形が最も好ましいも
のである。なお難燃性の点のみからすると、燃焼
が伝播しない程度であれば、部分的に被膜欠如部
があつても差し支えない。 本発明のトリアジン環含有化合物は対象繊維の
種類によつて重合性官能基の種類を選択すること
によつて、ぬれ特性を更に向上せしめ、膜の性質
たとえば均一性、被覆性、耐久性などを改善する
ことができる。すなわち含窒素化合物を構造単位
とする繊維の場合はトリアジン環含有化合物の官
能基を選択する必要はないが、構造単位が含窒素
化合物以外の単位で構成されている繊維たとえば
ポリエステル系繊維などの場合は、一般式のR0
〜R2がエステル系あるいはエーテル系の官能基
を有する化合物を選択することにより、ぬれ特性
を更に改善せしめることができ、更に該化合物を
繊維表面で重合せしめた際、該化合物と繊維基質
の官能基とが部分的に化学結合を惹起し、膜の耐
久性を著しく向上せしめることができる。 本発明の特徴はかかる化合物と、重合性官能基
としてエポキシ基またはビニル基の少なくとも1
種を含有するリンあるいは窒素、ハロゲンのいず
れかを有効成分とする難燃化剤の少なくとも1種
から樹脂被膜を形成せしめる点にある。 本発明者らはトリアジン環含有化合物からなる
被膜のみでは燃焼はおさえられないが、かかる被
膜をトリアジン環含有化合物と特定な難燃化剤と
から構成することにより、極めて高い難燃効果を
発揮する事実を見い出したものである。 かかる難燃化剤としては、上記トリアジン環含
有化合物と共重合し得るビニル基またはエポキシ
基を含有する難燃化剤であればよく、下記の如き
ものがあげられる。 ビニル基を有する難燃化剤: R:C1〜C10アルキル基又はC1〜C10ハロアルキル
基 R′:−OCH2CH2X又はアルキル基、ハロアルキ
ル基 X:ハロゲン(クロル又はブロム) R:フエニル基および低級アルキル基 Y:Hおよび低級アルキル基 A:水素もしくはCH3基 X:臭素もしくは塩素原子 R:水素 (nおよびm:0〜5、n+m=5) RおよびR′:主として水素と炭素からなる18以
下の炭素数のヒドロカルビ又は置換ヒドロカル
ビル基であり、RとR′は同一又は異種又は結
合して単一基を形成してもよい。 A:水素もしくはCH3基 エポキシ基を有する難燃化剤: R:C2以下のアルキル基、C2〜C3のハロゲン化
アルキル基、ハロゲン化アリール基 ただし式中XはBr又はCl かかる難燃化剤は上記重合性官能基に特徴を有
するものであり、上記例のみに限定する必要はな
い。また、かかる難燃化剤は1種あるいは2種以
上を混合して用いることができる。 本発明において、上記難燃化剤はトリアジン環
含有化合物と被膜を形成するものであるが、その
一部分が該難燃化剤のみからなる重合体の形で該
被膜中に含有されていてもよい。 この場合、該被膜との結合を向上させるために
他の難燃性能を有しない単量体たとえばアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸など
の低分子量(たとえば200以下)のビニル化合物
を本発明の目的を阻害しない範囲内、たとえば難
燃化剤に対して30モル%以下、好ましくは10モル
%以下に混合、共重合させて含有せしめることは
好ましい態様である。 かかる被膜は極めて薄いものであつても有効で
あるが、好ましくは0.01〜20μ、高難燃効果の点
から0.05以上好ましくは0.5〜5μ程度の厚さがよ
い。但し、この被膜厚さは繊維内に浸透した厚さ
を含めての数値である。また該化合物の付着量は
窒素元素量に換算して繊維重量の0.1〜35%好ま
しくは0.2〜15%で充分な効果を発揮する。本発
明の永久難燃性繊維製品に含まれる難燃化剤の量
は繊維内部に吸尽されたものを含めて0.5〜30%
owf更に3〜16%owfの範囲が好ましい。0.5%
owf未満では難燃性効果が弱く30%を越えると必
要以上に難燃性は向上するが、風合が粗硬にな
る。 かかる膜厚ならびに付着量は所望する難燃性の
程度や風合(柔軟性)などの製品特性によつてそ
の最大値を決定すればよい。 本発明の永久難燃性繊維製品の難燃性能は極め
て高いレベルを示し、それだけ上記膜厚、付着量
を減小せしめうるものであり、従来技術のものと
比較して格段に柔軟性のすぐれた難燃性繊維製品
が提供できる利点を有する。 本発明の永久難燃性繊維製品は、トリアジン環
化合物の被膜形成工程の処理液中に難燃化剤を混
合添加することによつて製造される。すなわちト
リアジン環含有化合物およびリンあるいは窒素、
ハロゲンのいずれかを有効成分とする重合性官能
基を有する難燃化剤を混合して、これを繊維製品
に付与した後、水分の存在下で加熱することによ
り、単繊維の1本1本を筒状に被覆する共重合被
膜を形成せしめる方法である。 処理液は該トリアジン環含有化合物と該トリア
ジン環含有化合物の重合触媒および該難燃化剤さ
らに必要に応じては、該難燃化剤の共反応剤を含
む水性媒体からなる溶液または分散液が適用され
る。 かかる処理液に含有されるトリアジン環含有化
合物の量は0.01〜40重量%好ましくは0.1〜10重
量%の範囲であり、0.01重量%以下では難燃性効
果を発揮するに充分な膜を形成することができ
ず、また40重量%を越えて多量に含有せしめる
と、風合が粗硬になるばかりであり、難燃性は必
要以上に向上するが、用途にもよるが通常の衣料
用素材としては商品的価値の点で好ましくない。 次に処理液中に添加される重合触媒としては、
無機酸あるいは有機酸などの酸およびそれらの塩
類が適用される。 かかる無機酸としては、硫酸、亜硫酸、過硫
酸、リン酸、硝酸、炭酸、塩酸、あるいはウルト
ラ領域にあるリン酸化合物などがあげられる。有
機酸としては、カルボキシル基を有する化合物で
ある。具体的に例をあげれば、ギ酸、酢酸などの
脂肪族カルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸な
どのオレフインカルボン酸、シユウ酸、マロン
酸、コハク酸などの飽和ジカルボン酸、リンゴ
酸、クエン酸、酒石酸などのオキシカルボン酸、
グルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノカル
ボン酸、マレイン酸、イタコン酸、メチルフマル
酸などの不飽和ジカルボン酸、フタール酸、イソ
フタール酸などの芳香族ジカルボン酸などがあげ
られるが、特に上記した酸に限定されるものでは
ない。 かかる触媒の添加量は通常の触媒量であつて、
たとえば0.01〜10重量%、一般には0.01〜3重量
%である。 次に上記処理液は該難燃化剤を通常30〜400
g/好ましくは100〜250g/の範囲の濃度に
含有されるものであるが、この濃度は必要に応じ
て適宜増減することが出来る。難燃有効成分を処
理液中0.5〜35重量%好ましくは1〜20重量%含
有するのが好ましい。 また必要に応じて本発明の目的を阻害しない範
囲に例えば共反応剤など各種添加剤を併用しても
差し支えない。 しかし、乾燥や乾熱処理のように水分が上記範
囲未満の場合には、該樹脂液が繊維上でマイグレ
ーシヨン(移行)して凝集してしまい、均一な被
覆特性にすぐれた被膜は形成できず、塊状に固ま
つたものしか得られない。 かかる処理液を繊維製品に付与する方法として
は浸漬、スプレー、コーテイングなどいかなる方
法を採用してもよいが、浸漬法が簡便である。 次にかかる被処理繊維製品を室温以上の温度条
件、好ましくは40℃〜140℃で加熱処理して該化
合物を重合反応せしめ被膜化させるが、この時重
要なことは水分存在下で反応させることである。
この水分量は形成される膜性能を大きく左右する
ものであり、通常繊維重量の25%以上もしくは相
対湿度40%以上の雰囲気下で反応させる。勿論処
理液中に浸漬させた状態で加熱反応せしめても差
し支えない。加熱処理を別工程で行なう場合の方
法としては、加熱水蒸気(飽和、不飽和を含む)
あるいは処理液浸漬製品を密封放置するコール
ド・バツチ法などが採用できる。処理時間は該化
合物の種類ならびに温度条件によつて多少異なる
が、一般に低温(室温を含む)なら15〜30時間、
40℃以上なら0.5〜180分程度の条件で処理され
る。 なお本発明において、トリアジン環含有化合物
を一般式のR0〜R2が−NR3R4で、かつR3、R4
−H、−OCoH2o+1、−CH2OCoH2o+1、(n=1〜
16)、−CH2OH、−CH2CH2OH、−CONH2、−
CONHCH2OHであるものを選択することによ
り、被膜形成処理における加熱処理条件を室温と
することができ、そのまま水分を保持した状態に
放置するだけで被膜形成を完了できるという、省
エネルギー対策上極めて有効な処理ができる。し
かもこの方法による繊維製品は他の処理方法に比
較して著しく柔軟性にすぐれているというメリツ
トを有する。 かくして得られる難燃性合成繊維/セルロース
繊維混用繊維製品は、従来技術によるものに比し
極めて高い難燃性を有し、しかも耐洗濯性、耐ド
ライクリーニング性が飛躍的に良くなり、かつ従
来技術では難燃化剤を付与することにより、加工
布の著しい変色または黄変という問題をかかえて
いたが、本発明により、これらの問題を完全に解
決し得たものである。 以下、本発明の実施例を説明するが、難燃性の
測定はJIS L1091に従つた。 実施例 1 ポリエステル80%/木綿20%混紡織物(目付
220g/m2)を常法により、毛焼、糊抜、精練、
ヒートセツト、染色し、次のような条件でメラミ
ン樹脂と難燃化剤を用いて、繊維表面上に筒状に
均一にメラミン樹脂の皮膜を形成させ、かつ該皮
膜内に難燃化剤を分散して含有させる。 処理液組成 メラミン系樹脂: Sumitex Resin M−6(住友化学製) 20.0% 触媒: 過硫酸アンモニウム 0.3% 難燃化剤: フアイロール76(不飽和リン酸ビニル エステル
ストウフア製) 6.5% 共反応剤: N−メチロールアクリルアミド 7.0% 分散剤: メガフアツクF−833(大日本インキ製) 0.1% 水 66.1% 計 100.0% この樹脂液をピツクアツプ80%でパツドし、直
ちにハンキング型スチーマで湿度100%R・H、
温度105℃で3分間蒸熱処理する。その後水洗し
乾燥する。 比較例 1 実施例1に準じて染色し、次の条件で難燃化剤
を布帛表面に付与する。 処理浴組成 難燃化剤: フアイロール76 6.5% 共反応剤: N−メチロールアクリルアミド 7.0% 触媒: 過硫酸カリウム 0.5% 柔軟剤: メイカテツクスHP−600(明成化学製) 2.0% 非イオン活性剤: メイセリンH−100(明成化学製) 0.1% 水 83.9% 計 100.0% 上記組成の調整液をピツクアツプ80%でパツド
し、140℃で2分間乾燥する。その後ホツトフル
型のベーキング装置で170℃で1分間処理し、そ
の後ソーピング、乾燥した。 比較例 2 実施例1に準じて染色し、次の条件で難燃化剤
を織物表面に付与する。 処理浴組成 難燃化剤: フアイロール76 6.5% 共反応剤: N−メチロールアクリルアミド 7.0% 触媒: 過硫酸カリウム 0.6% 水: 85.9% 計 100.0% 上記組成の調整液をP.U80%でパツドし、直ち
にハンキン型スチーマで湿度100%R・H、温度
105℃で3分間蒸熱処理する。その後水洗し乾燥
する。 実施例1と比較例1、比較例2及び未処理織物
の難燃性は第1表の通りである。実施例1におい
ては洗濯及びドライクリーニング各10回後でも第
2表の通り、比較例1よりもすぐれた難燃性を示
す。また処理後の織物の黄変は第3表の通り、比
較例1に比べはるかに少ない。
【表】
【表】
【表】 実施例 2 ポリエステル65%/木綿35%混紡編物(目付
190g/m2)を実施例1と同様に染色し、ついで
次のような条件でメラミン樹脂と難燃化剤を用い
て、繊維表面上に筒状に均一にメラミン樹脂の皮
膜を形成させ、かつ該皮膜内に難燃化剤を分散し
て含有させる。 処理浴組成 メラミン系樹脂: Sumitex Resin M−6(住友化学製) 20.0% 触媒: 過硫酸カリウム 0.6% 難燃化剤: フアイロール76 12.5% 共反応剤: Nメチロールアクリルアミド 13.5% 分散剤: メガフアツクF−833 0.1% 水: 53.3% 計 100.0% この樹脂液をピツクアツプ80%でパツドしたの
ち、実施例1と同様に蒸熱処理する。その後水
洗、乾燥する。 比較例 3 実施例1に準じて染色し、次の条件で難燃化剤
を該布帛表面に処理する。 処理浴組成 難燃化剤: フアイロール76 12.5% 共反応剤: N−メチロールアクリルアミド 13.5% 触媒: 過硫酸カリウム 0.6% 水: 73.4% 計 100.0% 上記組成の調整液をP.U80%でパツドし、比較
例1に準じ乾燥、熱処理したのち、ソーピング、
乾燥した。 実施例2と比較例3の難燃性は第4表の通りで
ある。実施例2においては洗濯及びドライクリー
ニング各10回後でも第5表の通り、比較例3より
もすぐれた難燃性を示す。また処理後の該布帛の
黄変は第6表の通り、比較例3に比べてはるかに
少ない。
【表】
【表】
【表】 実施例 3 ポリエステル65/レーヨン35混紡織物(目付
200g/m2)を常法により染色し、実施例1と同
様に、筒状のメラミン樹脂の被膜に難燃化剤を分
散含有させた。 処理浴組成 メラミン系樹脂: Sumitex Resin M−6 20.0% 触媒: 過硫酸アンモニウム 0.3% 難燃化剤: フアイロール51(ポリオルガノホスフエート/ホ
スホネート、ストフア社製) 20.0% 水: 59.7% 計 100.0% この樹脂液をピツクアツプ80%でパツドしたの
ち、実施例1と同様に蒸熱処理する。その後水
洗、乾燥する。 比較例 4 実施例1に準じて染色し、次の条件で難燃化剤
を該布帛表面に処理する。 処理浴組成 難燃化剤: フアイロール51 20.0% 架橋剤: Sumitex Resin M−3 7.0% 水: 73.0% 計 100.0% 上記組成の調整液をピツクアツプ80%でパツド
し、比較例1に準じ乾燥、熱処理したのち、ソー
ピング、乾燥した。 実施例3と比較例4の難燃性は実施例2と同様
な結果が得られた。実施例3においては洗濯及び
ドライクリーニング各10回後でも第7表の通り比
較例4よりも優れた難燃性を示す。また処理後の
該布帛の黄変は第8表の通り、比較例4に比べは
るかに少ない。 比較例 5 実施例3に準じて染色し、実施例3と同じ樹脂
液をピツクアツプ80%でパツドし、比較例1に準
じて乾燥、乾熱処理した後、ソーピング乾燥し
た。 この織物を含め比較例1、3、4を電子顕微鏡
で観察したところ、いずれも樹脂が織目や繊維の
交点に凝集して間歇的に塊状に付着しており、乾
燥や乾熱処理で樹脂液がマイグレーシヨンした事
実を示していた。 なお、比較例5の織物は風合が非常に硬く、実
施例1のような未処理織物と同等の柔らかさを有
するものとは対照的であつた。また比較例5につ
いて、洗濯10回後の評価をしたところ、炭化面積
と炭化長はそれぞれ85cm2、21.5cmであり、残炎時
間、接炎試験は同一結果を示し、比較例4ほぼ同
じ結果であつた。またクリーニング10回後の評価
では、炭化面積が75cm2であつた他は比較例4と同
一結果を示した。また白度評価では、X:65.63、
Y:66.95、Z:70.98、Y:13.10で、黄変し、
比較例4とほぼ同じ程度の結果を示した。 なお、実施例1〜3のように水分存在下で被膜
形成したものについて断面を電子顕微鏡で観察し
たところ、織物を構成する各繊維(単繊維)が該
樹脂によつて筒状に完全に被覆されていた。
【表】
【表】 実施例 4 ポリエステル80%/綿20%混紡織物(目付220
g/m2)を実施例1と同様に染色し、ついで次の
ような条件でメラミン樹脂と難燃化剤を用いて、
繊維表面上に筒状に均一にメラミン樹脂の皮膜を
形成させ、かつ該皮膜内に難燃化剤を分散して含
有させる。 処理浴組成 メラミン系樹脂: Sumitex Resin M−6 20.0% 触媒: 過硫酸アンモニウム 0.3% 難燃化剤: D−5510(エポキシ系難燃剤第一工業) 20.0% 分散剤: メガフアツクF833 0.4% 水: 59.3% 計 100.0% このエマルジヨン樹脂液をピツクアツプ80%で
パツドしたのち、実施例1と同様に蒸熱処理す
る。その後、ソーピング、湯洗、水洗、乾燥す
る。難燃性および白度を測定した結果、実施例1
と同様な結果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維製品を構成する単繊維の1本1本が、ト
    リアジン環を含有し、かつ重合性官能基を少なく
    とも2個有する化合物と、エポキシ基、ビニル基
    の少なくとも1種を含有し、リン、窒素、ハロゲ
    ンの少なくとも1種を有効成分とする難燃化剤と
    の共重合反応物から構成された樹脂被膜によつて
    被覆されていることを特徴とする難燃性の合成繊
    維/セルロース混用繊維製品。 2 繊維製品を難燃化する際に、トリアジン環を
    含有し、かつ重合性官能基を少なくとも2個有す
    る化合物に、重合性官能基としてエポキシ基、ビ
    ニル基の少なくとも1種を有し、リン、窒素、ハ
    ロゲンの少なくとも1種を有効成分とする難燃化
    剤を混合してなる混合処理液を付与して、水分存
    在下で熱処理することにより、該化合物と難燃化
    剤を共重合させると共に、該繊維製品を構成する
    単繊維の1本1本を該共重合樹脂被膜によつて被
    覆することを特徴とする難燃性の合成繊維/セル
    ロース混用繊維製品の製造法。
JP3057082A 1982-03-01 1982-03-01 難燃性の合成繊維/セルロ−ス混用繊維製品およびその製造法 Granted JPS58149377A (ja)

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