JPH0133415B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はたとえば壁紙見本などの紙葉片状の見
本を台紙に自動的に貼付ける見本自動貼付装置に
関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に、壁紙見本（原反）などを台紙に貼付け
る場合には手作業で行なわれることが多いが、最
近は見本自動貼付装置が開発、実用化され、作業
能率が大幅に向上されてきた。

この種の見本自動貼付装置は台紙の搬送方向に
沿つて順次、台紙供給機構、糊付機構、見本貼付
機構およびプレス機構を配設している。

しかして、見本を貼付ける場合には、まず、台
紙供給機構から台紙が供給されて搬送され、糊付
機構で台紙の表面の見本被貼付部に糊が塗布され
たのち見本貼付機構により前記台紙の見本被貼付
部に見本が貼付けられ、しかるのちプレス機構に
送られてプレスされることにより貼付けが完了す
るようになつている。

ところで、上記見本貼付機構には見本供給機構
から見本が供給されるようになつているが、従来
においては上記見本供給機構を上記台紙の搬送路
の側方部に設け、この見本供給機構と上記見本貼
付機構を搬送路を介して連絡し、この搬送路を介
して見本供給機構から見本貼付機構に見本を供給
していた。

しかしながら、見本供給機構を台紙搬送路の側
方部に設けると装置が幅方向に大形化するととも
に見本の搬送路を特別に必要とするため、構造的
に複雑化し、また、見本の供給に費せされる時間
が長くなり処理能率が低下するとともに見本が薄
いものであつたりカールしているものであつたり
すると、ジヤムを生じてしまう不都合があつた。

〔発明の目的〕

本発明は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、見本の搬送路を特別に
必要とすることなく、見本供給機構から見本貼付
機構に見本を供給できるようにした見本自動貼付
装置を提供しようとするものである。

〔発明の概要〕

本発明は上記目的を達成するため、台紙を搬送
する搬送路と、この搬送路の上方部に設けられ枚
葉状の見本を積層状態で収納する収容室を有した
マガジンと、このマガジンの下方部に上下動自在
に設けられた枠体と、この枠体に設けられ前記収
容室から供給される見本を一旦受止めたのち、該
見本を上記台紙の見本被貼付部に向かつてガイド
する舌片と、前記枠体とともに上下動し前記枠体
の舌片に受止められた見本を前記台紙の見本被貼
付部に押付けるプレス板と、上記搬送路の下方部
に設けられ前記収容室から見本を取出し前記枠体
に供給する吸引手段とを見備し、前記マガジン、
枠体、プレス板および吸引手段を縦型に一体的に
配列した構成としたものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を図面に示す一実施例を参照して
説明する。図中１は台紙供給機構で、この台紙供
給機構から供給された台紙２は搬送路３に沿つて
搬送されるようになつている。前記搬送路３には
台紙２の搬送方向に沿つて順次糊付機構４、見本
供給／貼付機構５Ａ，５Ｂ、プレス機鹸６および
自動昇降装置７が配設されている。

上記台紙供給機構１は台紙２を傾斜した立位状
態で載置し、これを送る自動送り装置８と、この
自動送り装置８によつて送られた台紙２を吸引し
一枚ずつ取出すサツカー９とを備えている。

また、上記糊付機構４は搬送路３の上部側に版
ドラム１０を備え、この版ドラム１０の周面部に
は複数個の版１１………が形成されている。前記
版１１………には糊タンク１２から糊ロール１２
ａを介して糊が供給されるようになつている。１
３は糊ロール１２ａ上の糊の厚さを一定にするた
めのブレードである。そして、前記版ドラム１０
の下方部には搬送路３を介して加圧ローラ１４が
設けられ、この加圧ローラ１４と上記版ドラム１
０とにより台紙２を挾圧し、台紙２の表面の複数
箇所に糊を塗布して見本被貼付部２ａ………を形
成するようになつている。

また、上記見本供給機構５Ａと、見本貼付機構
５Ｂは一体的に構成され上記台紙２の搬送路３上
に設けられている。すなわち、１５は搬送路３の
上部側に設けられたマガジンで、このマガジン１
５には上記台紙２の見本被貼付部２ａ………の数
に対した複数の収容室１６………が設けられ、こ
れら収容室１６………内にはそれぞれ異なる種類
の見本１７………が積層状態で収納されて収容室
１６………の下端開口部から供給されるようにな
つている。また、上記マガジン１５の下方部には
枠体１８が上・下動自在に設けられ、この枠体１
８の内壁下部には第２図ａ，ｂに拡大して示すよ
うに上記マガジン１５の各収容室１６………から
供給される見本１７を一旦受け止めたのちこれを
上記台紙２の見本被貼付部２ａに向かつてガイド
する舌片２０………が設けられている。これら舌
片２０………はばね（図示しない）の付勢力によ
り水平状態になつて上記見本１７を受け止め、ま
た後述するプレス板２２………によつて押下げら
れることにより下方に回動し垂直状態になつて見
本１７をその前後左右からガイドするようになつ
ている。また、２２は上記枠体１８内のプレス位
置と枠体１８外の退避位置との間で移動可能で、
枠体１８とともに上下動するプレス板２２………
である。また、３０は搬送路３の下部側に上・下
動自在に配設された複数個のサツカーで、これら
サツカー３０………により上記マガジン１５内の
各見本１７………がそれぞれ一枚ずつ吸引されて
取出されるようになつている。

また、上記プレス機構６は搬送路３を介して
上・下に配設された一対の加圧ローラ２３，２３
を有してなり、見本１７を貼付けた台紙２を通過
させることにより、これを加圧し、見本１７を完
全に台紙２に貼付けるようになつている。

また、上記自動昇降装置７は上記プレス機構６
から排紙される台紙２を集積し、その集積量に応
じて受け板２４を下降させて良好に台紙２を集積
するものである。

一方、上記搬送路３には台紙２の搬送方向に沿
つて複数の送りローラ２９………および第１乃至
第３の搬送手段２６，２７，２８が配設されてい
る。前記第１の搬送手段２６は前記糊付機構４に
台紙２を搬送するもので、第２の搬送手段２７は
台紙２を見本供給／見本貼付機構５Ａ，５Ｂに搬
送するもので第３の搬送手段２８は見本１７を貼
付けた台紙２をプレス機構６に送り出すものであ
る。また、前記複数の送りローラ２９………およ
び第１の搬送手段２６さらに、第２の搬送手段２
７は図示しない駆動源により連続運転され、前記
第３の搬送手段２８は見本供給／見本貼付機構５
Ａ，５Ｂの動作に対応して間歇駆動されるように
なつている。

前記第２の搬送手段２７は高速搬送部としての
早送り部２７ａを構成し、前記送りローラ２９…
……および第１の搬送手段２６の台紙送り速度に
対し2.4倍の送り速度を有している。

なお、図中３１は台紙２の後押えである。

しかして、上述した構成において見本１７を貼
付ける場合には、台紙供給機構１から台紙２が一
枚ずつ供給され、送りローラ２９………および第
１の搬送手段２６を介して糊付機構４に送られ
る。ここで、台紙２の見本被貼付部２ａ………に
版ドラム１０の回転により、糊が塗布される。そ
して、台紙２が第３図ａに示すように早送り部２
７ａに到ると見本供給／見本取出機構５Ａ，５Ｂ
のサツカー３０………がマガジン１５の見本１７
………に接触されてこれを吸引し、下降すること
により、見本１７を一枚ずつ取出す。この取出さ
れた見本１７………は第３図ｂに示すように一旦
枠体１８の舌片２０………に受け止められ、この
とき、サツカー３０………の吸引力は解除されそ
のまま不死点まで下降される。一方、この見本１
７………の取出時にはプレス板２２………が第３
図ａ〜ｃに示すように退避位置から中央に向かつ
て移動されて枠体１８内のプレス位置に位置した
のち枠体１８といつしよに下降を開始し、また、
台紙２は早送り部２７ａにより見本１７の下方部
に高速で送り込まれる。この台紙２は第３図ｄに
示すようにストツパ２５に当接して位置決めされ
るとともに搬送が停止される。このときには枠体
１８とプレス板２２………の下降が継続されてお
り、下死点に達することによりプレス板２２……
…により見本１７………が台紙２の糊が塗布され
た見本被貼付部２ａ………に圧着されて貼付けら
れることになる。このようにして見本１７………
を貼付けたのちは第３図ｅに示すようにストツパ
２５が下降されるとともに枠体１８およびプレス
板２２………が上昇され、また、第３の搬送手段
２８が作動して台紙２が搬出される。そして、第
３図ｆに示すように、再びサツカー３０………が
上昇されるとともにプレス板２２………が両側方
へ逃がれ次の見本１７の貼付けに備える。このと
き、次の台紙２は糊付を終了し早送り部２７ａの
ところまで送られている。

そして、見本を貼付けた台紙はプレス機構６に
送られて加圧され完全に見本１７を貼付けたのち
自動昇降装置７に排紙され全工程を終了すること
になる。

以後、順次上述した動作が繰り返されて見本１
７………の貼付が継続されることになる。

上述したように、この実施例においては、見本
供給機構５Ａと見本貼付機構５Ｂとを一体的に構
成し、これを台紙２の搬送路３上に設けるため、
見本供給機構５Ａから見本貼付機構５Ｂに見本を
送るための搬送路を特別に必要とすることなく、
見本１７………を見本貼付機構５Ｂに供給するこ
とが可能になる。

また、見本貼付機構５Ｂの枠体１８に舌片２０
………を設け、この舌片２０………により見本１
７………を一旦受け止めたのち、これを台紙２の
見本被貼付部２ａ………に向かつてガイドするた
め、見本１７………を確実に所定位置に位置決め
できる。

なお、本発明は上記一実施例に限られるもので
はなく、その要旨を変えない範囲内で種々変形実
施可能なことは勿論である。

〔発明の効果〕

本発明は以上説明したように、台紙を搬送する
搬送路と、この搬送路の上方部に設けられ枚葉状
の見本を積層状態で収納する収容室を有したマガ
ジンと、このマガジンの下方部に上下動自在に設
けられた枠体と、この枠体に設けられ前記収容室
から供給される見本を一旦受止めたのち、該見本
を上記台紙の見本被貼付部に向かつてガイドする
舌片と、前記枠体とともに上下動し前記枠体の舌
片に受止められた見本を前記台紙の見本被貼付部
に押付けるプレス板と、上記搬送路の下方部に設
けられた前記収容室から見本を取出し前記枠体に
供給する吸引手段とを具備し、前記マガジン、枠
体、プレス板および吸引手段を縦型に一体的に配
列した構成としたから、従来のように見本供給機
構と見本貼付機構とを特別に見本の搬送路を介し
て連絡することなく見本を供給することができ
る。したがつて、装置が幅方向に大形化すること
がないとともに構造的に簡略化し、また、見本の
供給時間が短縮化して貼付能率を向上できるとと
もに見本が薄いものであつたり、カールしたもの
であつても確実に供給できるという効果を奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
は見本自動貼付装置を示す概略的構成図、第２図
ａ，ｂは見本貼付機構に設けられた舌片の動作状
態を示す説明図、第３図ａ〜ｆは見本の貼付動作
状態を示す説明図である。 ２……台紙、２ａ…，……見本被貼付部、５Ａ
……見本供給機構、５Ｂ……見本貼付機構、３…
…搬送路、１５……マガジン、１６……収容室、
１７……見本、１８……枠体、２０……舌片、２
２……プレス板、３０……サツカー（吸引手段）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 台紙を搬送する搬送路と、この搬送路の上方
   部に設けられ枚葉状の見本を積層状態で収納する
   収容室を有したマガジンと、このマガジンの下方
   部に上下動自在に設けられた枠体と、この枠体に
   設けられ前記収容室から供給される見本を一旦受
   止めた後、該見本を上記台紙の見本被貼付部に向
   かつてガイドする舌片と、前記枠体内のプレス位
   置と枠体外の退避位置との間で移動可能に設けら
   れ前記枠体とともに上下動し前記枠体の舌片に受
   止められた見本を前記台紙の見本被貼付部に押付
   けるプレス板と、上記搬送路の下方部に設けられ
   前記収容室から見本を取出し前記枠体に供給する
   吸引手段とを具備してなることを特徴とする見本
   自動貼付装置。