JPH0133091Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はゴルフ集計装置に係り、特に各打数の
集計及び順位等を自動的に演算できるゴルフ集計
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の一般的なゴルフ集計カード（スコアカー
ド）はホールの番号と氏名の対応する欄に、各人
の各ホール毎の打数を記入していくようになつて
いる。また、最下段には各人の総合打数を記入で
きる集計欄がある。

普通ゴルフは４人一組となり、キヤデイが一人
ついてこのグループ毎に各ホールを順次回つてプ
レイし、ホールに何打で打こめるかというもの
で、その打数が少ない程良く、この記録としてこ
のスコアカードに記入する。全ホールを回り終え
ると各人の総合打数を計算し、各集計欄に記入す
る。競技会などの場合には、この各人の集計にも
とづき主催者等が順位を判定し発表する。なお、
１〜９番ホールをOUTと呼び、10〜18番ホール
をINと呼んで、場合によつてINの方のホールか
ら先にプレイして行くこともあり、途中経過とし
てOUTとINのホールを終了毎に打数を集計して
もよい。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記のような従来例において、各集計や順位の
判定はほとんど人が行なうので、これに要する時
間もかかり、集計ミスや読み取りミスなどにより
誤つた成績としてしまうこともあるという欠点を
有していた。また、各打数の書き込みも筆記具を
持つて書き込まなければならないという手間があ
り、さらに字の癖などにより読み違え等の原因と
なつてしまうという欠点も有していた。

本考案はこのような問題点を解消するためにな
されたもので、ゴルフの成績を簡便で能率良く、
誤ちの少ない集計ができるゴルフ集計装置を提供
することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕 本考案に係るゴルフ集計装置は、キヤデイ番号
エリア、氏名エリア、各氏名毎に対応して設けら
れたアウト集計エリア及びイン集計エリアとから
成る第１記憶手段と、少なくとも上記キヤデイ番
号エリア及び各氏名エリアにデータを入力するキ
ー入力手段と各氏名エリア毎のアウト集計エリア
内のデータとイン集計エリア内データとの合計に
もとづきスコア順位を決定する演算手段と当該演
算手段の結果を記憶する第２記憶手段とこの第２
記憶手段の内容を出力する出力手段とを備えた集
計コンピユータと、各キヤデイまたはゴルフカー
ト毎に設けられ上記氏名エリアとアウト集計エリ
アとイン集計エリアにデータを供給する入力装置
と、特定のホールまたは全ホールに設置され上記
入力装置のデータを上記集計コンピユータに伝送
手段を介し入力する端末装置とから構成したもの
である。

〔作用〕

本考案においては、各氏名に対応する各ホール
毎の打数を入力装置に入力し、このデータを全ホ
ールまたは特定のホール毎に集計コンピユータに
入力して演算し、集計及びスコア順位等のデータ
として出力する。

〔実施例〕

第１図は本考案によるゴルフ集計装置の一実施
例を示す概略構成図であり、第２図はその要部を
示す構成図である。図中、１は集計コンピユータ
を示し、任意の集計所、例えばパーテイ会場等に
設置しておく。２は、キヤデイ番号エリア２ａ、
氏名エリア２ｂ、各氏名毎に対応して設けられた
アウト集計エリア２ｃ及びイン集計エリア２ｄと
集計エリア２ｅとから成る第１記憶手段である。
３は、少なくとも上記キヤデイ番号エリア２ａ及
び各氏名エリア２ｂにデータを入力するキー入力
手段であり、４は、各氏名エリア２ｂ毎のアウト
集計エリア２ｃ内のデータとイン集計エリア２ｄ
内データとの合計にもとづきスコア順位を決定す
る演算手段である。５は、当該演算手段４の結果
を記憶する第２記憶手段、６はこの第２記憶手段
５の内容を出力する出力手段である。１０は各キ
ヤデイまたはゴルフカート毎に設けられ上記氏名
エリア２ｂとアウト集計エリア２ｃとイン集計エ
リア２ｄにデータを供給する入力装置、１１ａ，
１１ｂはそれぞれ６番ホールと14番ホールに設置
され上記入力装置１０のデータを上記集計コンピ
ユータ１に伝送手段１２ａ，１２ｂを介し入力す
る端末装置である。なお、第２記憶手段５は、順
位エリア５ａ、氏名エリア５ｂ、OUT集計エリ
ア５ｃ、IN集計エリア５ｄ、集計エリア５ｅか
ら成つている。７は表示手段であり、第１記憶手
段２からのデータと出力手段６を介した第２記憶
手段５からのデータを任意に表示し、CRTや大
型デイスプレイ装置などから成つている。８は、
プリント手段であり、プリンター等から成り、第
１記憶手段２からのデータと出力手段６を介した
第２記憶手段５からのデータを任意にプリントア
ウトすることができ、また第３図３０のような裏
面貼付式のラベルに印字してこれをプリントアウ
トできる。９は、上記端末装置１１ａ，１１ｂ、
伝送手段１２ａ，１２ｂを介して入力される入力
装置１０からのデータを第１記憶手段２に入力す
るためのインターフエイスとしての入力手段であ
る。入力装置１０は充電式バツテリーを用いて移
動自在となつている。上記集計コンピユータ１
は、このように第１記憶手段２、キー入力手段
３、演算手段４、第２記憶手段５、出力手段６、
表示手段７、プリント手段８、入力手段９などか
ら成つている。また、伝送手段１２ａ，１２ｂは
データを光に変換して出力する光通信装置などか
ら成つている。ところで、第２図に示した第１記
憶手段２と、第２記憶手段５は、各々記憶される
データのテーブルを表している。第４図は、上記
入力装置１０の簡略外観図であり、第５図はその
ブロツク構成図である。図中、１３は記憶部であ
り、ホール番号等を記憶するホールエリア１３ａ
とグループのメンバーの各氏名に対応する各ホー
ル毎の打数が記憶される氏名別スコアエリア１３
ｂ〜１３ｅとから成つていて、テーブルで示して
ある。１４は複数のキーから成るキー入力部であ
り、打数のデータ等を入力する機能キー部１４ａ
と氏名キー１４ｂ〜１４ｅとから成つている。１
５は各氏名別スコアエリア１３ｂ〜１３ｅ毎に
OUTの小計とINの小計と総合の集計を演算し上
記記憶部１３に入力して記憶させる演算部であ
る。１６は表示部であり記憶部１３の内容を任意
に表示することができ、１７はプリント部であり
同様に記憶部１３の内容を任意にプリントアウト
することができる。なお、氏名キー１４ｂ〜１４
ｅは各々氏名別スコアエリア１３ｂ〜１３ｅに対
応している。

次に以上のように構成された本実施例の動作を
説明する。まず競技会等のゲームを始める前に、
主催者が４人のプレイヤー毎に担当するキヤデイ
を決め、そのキヤデイ番号と４人のプレイヤー氏
名をキー入力手段３によつて集計コンピユータ内
のキヤデイ番号エリア２ａと氏名エリア２ｂに記
憶させる。次にこのキヤデイ番号毎にプレイヤー
氏名を第３図のようにラベル３０にプリント手段
８によつてプリントし、各キヤデイはこのラベル
を各氏名３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ毎に切
り離して、各グループ毎に設けられる入力装置１
０の各氏名キー１４ｂ〜１４ｅの表面に順に貼付
しておく。ゲームに際し、各キヤデイ又は競技者
は各ホールのプレイ終了毎に氏名キー１４ｂ〜１
４ｅと機能キー部１４ａにより各プレイヤー毎の
打数を入力していく。例えば「内田」が１番ホー
ルを３打でホールインしたとすると、機能キー部
１４ａでホールエリヤ１３を指定し、「内田」と
いうラベルの貼付された氏名キー１４ｂを押すこ
とにより氏名別スコアエリア１３ｂを指定して、
次に打数「３」を機能キー部１４ａによつて入力
すると、このデータがエリア１３ｂにインプツト
される。他のプレイヤーのゲーム結果も同様に入
力していく。演算部１５は１ホールのゲーム終了
毎に自動的にOUTまたはIN内の各氏名毎のスコ
アの小計を演算し、小計エリアＳに記憶する。従
つて、ゲーム途中で各氏名毎に小計エリアＳのデ
ータをプリントアウト又は表示部１６で表示し
て、自己のスコアを確認できる。６番ホール又は
14番ホールでは担当キヤデイは当該入力装置１０
を端末装置１１ａ，１１ｂに接続し、伝送手段１
２ａ，１２ｂを介して集計コンピユータ１の入力
手段９にOUT及びINの小計及び集計データを入
力する。入力されたデータは第１記憶手段２の氏
名毎にアウト集計エリア２ｃ、イン集計エリア２
ｄ、集計エリア２ｅに記憶され、さらに演算手段
４によつて打数の少ない順に第２記憶手段５の順
位エリア５ａに対応して氏名エリア５ｂ，OUT
集計エリア５ｃ，IN集計エリア５ｄ，集計エリ
ア５ｅに各データが記憶される。競技会等主催者
はこの順位にもとづいた表を即時出力手段６を介
して表示手段７によつて表示し、プリント手段８
によつてプリントアウトして、６番、14番ホール
で参加者等に誰がどんな順位でどんなスコアだつ
たか知らせることができる。なお、上記実施例で
は端末装置１１を６番と14番ホールに設けたが各
ホール毎に設ければ主催者等は刻々のゲームのス
コア状況を知ることができ、さらに大型デイスプ
レー装置等を用いれば観客や参加者等に即刻知ら
せることができる。また、各ホール毎に入力装置
１０側でも表示部１６及びプリント部１７により
表示及びプリントアウトできるので、同伴プレイ
ヤー同志のスコアも正確に把握でき、手書きによ
るゴルフ集計カード等が不必要となる。

また、各プレイヤー毎のハンデイキヤツプを考
慮に入れ、集計を演算し、これにもとづいて順位
を決定することもでき、さらに、次回のゲーム用
に新しいハンデイキヤツプを演算することもで
き、毎回のゲームの記録や毎回の新しいハンデイ
キヤツプ等を自動的に保存することも可能であ
る。

また、キヤデイの付かないゲームでは、４人バ
ツク運搬のカート毎に氏名を設定してもよく、こ
の場合、キヤデイ番号エリア２ａがカートエリア
となる。

〔考案の効果〕

本考案は以上説明したように、キヤデイ又はカ
ート番号エリア、氏名エリア、各氏名毎に対応し
て設けられたアウト集計エリア及びイン集計エリ
アとから成る第１記憶手段と少なくとも上記キヤ
デイ又はカート番号エリア及び各氏名エリアにデ
ータを入力するキー入力手段と各氏名エリア毎の
アウト集計エリア内のデータとイン集計エリア内
データとの合計にもとづきスコア順位を決定する
演算手段と当該演算手段の結果を記憶する第２記
憶手段とこの第２記憶手段の内容を出力する出力
手段とを備えた集計コンピユータと、各キヤデイ
またはゴルフカート毎に設けられ上記氏名エリア
とアウト集計エリアとイン集計エリアにデータを
供給する入力装置と、特定のホールまたは全ホー
ルに設置され上記入力装置のデータを上記集計コ
ンピユータに伝送手段を介し入力する端末装置と
から構成したことにより、手書きのゴルフ集計カ
ードを不必要とし、書く手間を省き、文字の癖な
どによる読み違えや計算ミス、読み取り計算に要
する時間を少なくして、正確で能率良く自動的に
スコアの集計を行なうことができるという効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるゴルフ集計装置の一実施
例を示す概略構成図、第２図はその要部を示す構
成図、第３図は氏名ラベルを示す簡略図、第４図
は入力装置の簡略外観図、第５図はそのブロツク
構成図である。 １……集計コンピユータ、２……第１記憶手
段、２ａ……キヤデイ番号エリア、２ｂ……氏名
エリア、２ｃ……アウト集計エリア、２ｄ……イ
ン集計エリア、３……キー入力手段、４……演算
手段、５……第２記憶手段、６……出力手段、１
０……入力装置、１１……端末装置、１２ａ，１
２ｂ……伝送手段。なお、図中同一または相当部
分には同一符号を用いている。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤデイ又はゴルフカート番号エリア、氏名エ
   リア、各氏名毎に対応して設けられたアウト集計
   エリア及びイン集計エリアとから成る第１記憶手
   段と、少なくとも上記キヤデイ又はゴルフカート
   番号エリア及び各氏名エリアにデータを入力する
   キー入力手段と各氏名エリア毎のアウト集計エリ
   ア内のデータとイン集計エリア内データとの合計
   にもとづきスコア順位を決定する演算手段と当該
   演算手段の結果を記憶する第２記憶手段とこの第
   ２記憶手段の内容を出力する出力手段とを備えた
   集計コンピユータと、各キヤデイまたはゴルフカ
   ート毎に設けられ上記氏名エリアとアウト集計エ
   リアとイン集計エリアにデータを供給する入力装
   置と、特定のホールまたは全ホールに設置され上
   記入力装置のデータを上記集計コンピユータに伝
   送手段を介し入力する端末装置とから成ることを
   特徴とするゴルフ集計装置。