JPH0132422Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ラジオ受信機、ラジオ受信機付カセ
ツトテープレコーダ等の音響機器におけるダイヤ
ル装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来からラジオ受信機のダイヤル装置には、ギ
ヤとラツクにより駆動される構造のものが知られ
ている。この場合、プリント配線基板上にはバリ
コンギヤを設けたバリコンが取付けられ、機器キ
ヤビネツトまたはシヤーシにダイヤル操作つまに
より可動される指針が取付けられ、プリント配線
基板を機器キヤビネツトに組み込むことによりバ
リコンギヤをダイヤル操作つまみに設けたギヤに
噛み合わせるように構成したものであつた。しか
し、このようなダイヤル装置では、プリント配線
基板の機器キヤビネツトに対する取付け、又はシ
ヤーシの機器キヤビネツトに対する取付けはそれ
ぞれ別に行なわれることが多く、機器キヤビネツ
トへのプリント配線基板の取付け誤差及び機器キ
ヤビネツトへのシヤーシの取付け誤差の為、バリ
コンギヤとダイヤル操作つまみのギヤとの軸間寸
法がばらつき、ギヤ同士の噛み合わせが不安定に
なる欠点があつた。

考案の目的 本考案は上記の欠点を解消するものであり、簡
単な構造で、プリント配線基板に取付けたバリコ
ンのバリコンギヤに対し、ダイヤル操作つまみの
ギヤを確実に噛み合わせることができる優れたダ
イヤル装置を提供することを目的とする。

考案の構成 本考案は、上記の目的を達成する為、ダイヤル
操作つまみを設けたシヤーシを、バリコンギヤを
設けたバリコンを取付けたブリント配線基板に取
付けることにより、上記ダイヤル操作つまみのギ
ヤと上記バリコンギヤの軸間距離をより高精度に
保ち、上記ギヤ同志の噛み合せを確実になすよう
に構成したことを特長とするものである。

実施例の説明 以下、本考案のダイヤル装置について実施例の
図面と共に説明する。第１図は本考案のダイヤル
装置の一実施例を示すギヤ構成を示す平面図、第
２図はその組立状態を示す斜視図、第３図は同装
置のＡ−Ａ線断面図である。バリコンギヤ１が軸
にビス止めされたバリコン２はブリント配線基板
９に直付けされている。シヤーシ６には図示して
いないビスによつて中間ギヤ３が回動自在に支持
されており、かつギヤ４を有するダイヤル操作つ
まみ１２を回動自在に支持したシヤフト１１にビ
ス１０ａを締め付けることによりシヤーシ６に対
しダイヤル操作つまみ１２が回転自在に取付けら
れ、中間ギヤ３にギヤ４が噛み合わされている。
この時、指針ラツク５も同時にギヤ４と噛み合わ
されるようにシヤーシ６に取付けられ、ダイヤル
操作部がひとつのブロツクとして構成されてい
る。上記ブロツク化されたシヤーシ６はプリント
配線基板９に取付けられる。この時、シヤーシ６
に設けられている突起７をプリント配線基板９の
透孔９ａに挿入することにより位置決め（突起７
と透孔９ａとの位置決め箇所は複数箇所あること
は云うまでもない）され、かつシヤーシ６に設け
られている引掛けリブ８ａ，８ｂをプリント配線
基板９の透孔や端部に引掛けることにより取り付
けが行なわれ、バリコンギヤ１と中間ギヤ３が噛
み合わされ、さらに第３図に示すようにシヤフト
１１に対向するように開けられているプリント配
線基板９のビス孔にビス１０ｂを締め付けること
によりダイヤル操作つまみ１２はプリント配線基
板９に正確に取着されてバリコンギヤ１とギヤ４
との軸間距離ｌがより高い寸法精度に確保され、
確実なギヤ噛み合わせを実現することができ、ダ
イヤル操作部とバリコン２との連動が正確に行な
われるようになる。尚、本実施例では、バリコン
ギヤ１とギヤ４との間に中間ギヤ３を設けている
が、この中間ギヤ３は無論なくても、又多数設け
ても差しつかえない。

考案の効果 上記のように本考案によれば、直付けされたバ
リコンを有するプリント配線基板にダイヤル操作
部としてのダイヤル操作つまみ、指針ラツク等の
部材を支持したシヤーシを直接固定するように構
成したため、ダイヤル操作つまみに設けたギヤと
バリコン軸に設けたバリコンギヤとの軸間距離を
高精度で確保することができ、それらギヤ同志の
噛み合わせをより確実なものとすることができ、
円滑な動力伝達をなし得る優れたダイヤル装置を
実現することができる。しかも、ダイヤル操作つ
まみはそのシヤフトの一方の軸端を第１の取付ビ
スにてシヤーシに支持し、シヤフトの他方の軸端
を第２の取付ビスにてプリント配線基板に固定す
るため、シヤーシをプリント配線基板に支持した
状態で確実な支持を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のダイヤル装置の一実施例にお
けるギヤ構成を示す平面図、第２図は同装置の要
部の組立状態を示す一部切欠斜視図、第３図は第
２図のＡ−Ａ線断面図である。 １……バリコンギヤ、２……バリコン、３……
中間ギヤ、４……ギヤ、５……指針ラツク、６…
…シヤーシ、７……突起、８ａ，８ｂ……引掛け
リブ、９……プリント配線基板、１０ａ，１０ｂ
……取付ビス、１１……シヤフト、１２……ダイ
ヤル操作つまみ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤフトに対し回動自在に支持されたダイヤル
   操作つまみと、上記シヤフトの一方の軸端に螺入
   され、上記ダイヤル操作つまみをシヤーシに対し
   て締め付け固定するための第１の取付ビスと、上
   記シヤーシに移動可能に支持され、上記ダイヤル
   操作つまみに同軸的に設けたギヤに噛合された指
   針ラツクと、上記ダイヤル操作つまみのギヤにて
   駆動されるバリコンギヤを有し、プリント配線基
   板に取付けたバリコンと、上記プリント配線基板
   に対する上記シヤーシの取付位置を決定するよう
   に上記シヤーシに突設した突起と、上記シヤーシ
   に突設され、上記シヤーシを上記プリント配線基
   板に取付けるための引掛けリブと、上記シヤフト
   の他方の軸端に螺入され、上記ダイヤル操作つま
   みを上記プリント配線基板に対して締め付け固定
   するための第２の取付ビスとを備え、上記シヤー
   シの上記プリント配線基板への取付け時に上記バ
   リコンギヤと上記ダイヤル操作つまみのギヤとを
   連動させるように噛合させ、かつ前記ダイヤル操
   作部つまみのシヤフトの他方の軸端をプリント配
   線基板に第２の取付ビスにて固定するように構成
   したことを特徴とするダイヤル装置。