JPH0131997B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続的に働く複式ベルトプレスであつ
て、該複式ベルトプレスを通して動かされる帯状
材料に、互いに逆向きに駆動されるエンドレスな
プレスベルトによつて面圧が及ぼされるようにな
つており、該プレスベルトが同方向に移動する互
いに向き合つたベルト区分の間に、該ベルト区分
の間に引込まれた帯状材料のための反応区域を形
成しており、プレスベルトを支持するために、該
反応区域に向けられた平らな外面と該反応区域と
反対側の平らな外面と両方の平らな外面の間の半
円筒形の外面とを有する支持体が設けられてお
り、該支持体の外面に走行面ベルトが巻付けられ
ており、該走行面ベルトにプレスベルトが円筒形
の棒として構成された転動体を介して支えられて
おり、該転動体相互の接触を回避するために該転
動体の外面に適合させられた面を有する滑り棒が
スペーサとして該転動体の間に配置されており、
前記支持体の半円筒形の外面を備えた部分の両側
に該外面に同心的なリング形のギヤが支承されて
おり、該リング形のギヤの歯が互いに対を成すよ
うに整合させられかつ前記転動体を成す棒の端部
を案内しており、前記リング形ギヤに対して同心
的に前記支持体の半円筒形の外面を有する部分の
両側に外歯と内歯とを有するリング形のギヤが配
置されており、外歯と内歯とを有するリング形の
該ギヤがトルクを伝達するためにプレスベルトの
縁歯と噛合つている形式のものに関する。

ローラベツド型の複式ベルトプレスにおいては
循環するベルトは外部からベルトの縁に設けられ
た歯を介して駆動される。反応区域における力な
らびに駆動力及び摩擦力はローラベツドを介して
支持体に伝達される。この公知技術は特願昭第54
−14393号公報に記載されている。

特願昭第54−14393号公報に開示されたベルト
の緊張に関する解決策には作用を改善しかつコス
トダウンする余地がある。しかも該解決策は反応
区域を通過するベルトの走行方向に影響を及ぼす
こと、すなわち制御するには適していない。しか
も前記走行方向を制御することは、反応区域にお
いて特に高い圧力を作用させたい場合又は変形に
より支持体の幾何学的な形状に誤差が生じた場合
に必要である。

本発明の課題はベルトの緊張及び制御のため
に、簡単な手段で実現可能な解決策を提供するこ
とである。

この課題は本発明によれば冒頭に述べた形式の
複式ベルトプレスにおいて支持体が平らな外面と
片側に配置された半円筒形の外面とを有する支持
体部分と、該支持体部分の半円筒形の前記外面と
は反対側に配置された、同様に半円筒形の外面を
有する変向セグメントとから構成されており、該
変向セグメントと支持体部分との間の突合わせ継
目の反応区域側において、該変向セグメントと支
持体部分との両方に設けた半円形の溝に受容され
た円形の定心棒によつて、該変向セグメントが支
持体部分に対して旋回可能に支承されており、前
記反応区域とは反対側で前記支持体部分と変向セ
グメントとの間又は支持体部分内に配置された緊
張シリンダのピストンが個別に異なる圧力で制御
されて、前記変向セグメントが前記支持体部分か
ら離されて前記走行面ベルトに対して押圧され、
走行面ベルトに支えられたプレスベルトの走行方
向が調整されることによつて解決された。

本発明のように支持体部分から分離された半円
筒形の変向セグメントが設けられ、該変向セグメ
ントが支持体部分に旋回可能に支承され、変向セ
グメントが該変向セグメントの旋回中心点からで
きるだけ大きな間隔をおいて、左右異なる油圧で
操作できる緊張シリンダを用いて、ベルト走行方
向に負荷することによりベルトの緊張状態を左右
異なる状態で制御することができるようになる。

転動体を案内するリング形のギヤは外歯と内歯
とを有するリング形のギヤとして構成され、内歯
に作用する同期・制御軸により、両方のギヤの僅
かな相対回動が可能になるように、ひいては転動
体の走行方向の調整が可能になるように構成され
ていると有利である。この回動量と方向はベルト
走行方向の状態により決定され、閉鎖した調整回
路で調整される。

本発明による構成では支持体、転動体及びベル
トの幾何学的な形状とは無関係にベルトの走行状
態を自動的に調整することが可能になる。

次に図面について本発明の１実施例を説明す
る。

第１図には複式ベルトプレスの上方の支持体の
鉛直縦断面が示されている。変向セグメント１と
支持体部分２との間の突合わせ継目３の反応区域
側に設けられた、図平面に対して垂直に延びる２
つの半円形の溝内には円形の定心棒５が支承され
ている。支持体部分２と変向セグメント１とから
成る支持体全体には走行面ベルト６が巻掛けられ
ている。第１図においては走行面ベルト６の上を
転動する円筒形の棒から成る転動体、該転動体の
間のスペーサ及び鋼製ベルトから成るプレスベル
トは省略されている。

前記支持体部分２と変向セグメント１との間に
は反応区域とは反対側に、しかもプレスベルトの
縁の範囲に油圧操作される緊張シリンダ７，７′
（第２図）が配置されている。これらの緊張シリ
ンダ７，７′のピストン８，８′（第２図）は、定
心棒５を中心として旋回可能に支承された変向セ
グメント１を支持体部分及び走行面ベルト６に対
して緊定する。両方の緊定シリンダが互いに異な
つた大きさの圧力で負荷されると変向セグメント
１は大きな圧力で負荷された側が小さな圧力で負
荷された側よりも大きく支持体部分２から離れる
ように定心棒５を中心として旋回させられる。こ
の結果、走行面ベルト６の表面は変向セグメント
１の範囲では円錐台の一部分の形状を有するよう
になり、転動体としての円筒形の棒の走行方向、
ひいては循環するプレスベルトの走行方向を変化
させる。熱的又は静力学的な原因に基づく形状誤
差が大きいために相応に大きいベルト走行誤差を
補正しなければならない場合には逆向きに変向セ
グメント１を反対方向に制御することによる補正
だけでは十分ではなく、反応区域への入口の前の
転動体、つまり円筒形の棒を傾けることによつて
補正を補助する必要がある。

第３図においては斜視図で、変向セグメント
１、支持体部分２、走行面ベルト６、緊張ピスト
ン８，８′を有する緊張シリンダ７，７′と転動
体、つまり円筒形の棒１０を案内するギヤ９，
９′が示されている。外歯の歯間で転動体、つま
り円筒形の棒１０を案内するギヤ９，９′の内歯
には平歯車１１，１１′が噛合つている。これら
の平歯車１１，１１′は制御されて回動可能な周
期軸１２を介して互いに形状接続で連結されてい
る。ギヤ９，９′の外歯の歯間内にセンタリング
された円筒形の棒１０を傾け、ひいてはプレスベ
ルト１４の走行方向を変化させることによつて複
式ベルトプレスにおけるプレスベルト１４の縁の
位置が変えられる。制御された形状接続的な回動
を行う装置１３は図示には概略的にしか示されて
いない。装置１３の代わりには、ウオーム歯車に
別々に作用し、作用方向がベルトの走行方向に関
連させられた制御可能な駆動装置又はブレーキを
用いることができる。ギヤ９，９′に同軸的には
別のリングギヤが配置され、このリングギヤの外
歯はプレスベルト１４の縁の歯が噛合つてプレス
ベルト１４を駆動する。

プレスベルト１４の縁位置の監視装置が許容さ
れない偏差を確認すると、装置１３、同期軸１
２、平歯車１１，１１′を介してギヤ９，９′が相
対的に回動させられ、転動体、ひいては円筒形の
棒１０がプレスベルト１４の走行方向に対して傾
けられる。この結果、確認されたプレスベルトの
縁位置の偏差が補正される。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の複式ベルトプレスの１部分の１
実施例を示したものであつて、第１図は複式ベル
トプレスの上方の支持体の鉛直縦断面図、第２図
は油圧操作される緊張シリンダの範囲の断面図、
第３図は第１図の支持体を有する複式ベルトプレ
スの１部分を断面した斜視図である。 １……変向セグメント、２……支持体部分、３
……突合わせ継目、５……定心棒、６……走行面
ベルト、７，７′……緊張シリンダ、８，８′……
緊張ピストン、９，９′……ギヤ、１０……円筒
形の棒、１１，１１′……平歯車、１２……同期
軸、１３……ギヤを回動させる装置、１４……プ
レスベルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 連続的に働く複式ベルトプレスであつて、該
   複式ベルトプレスを通して動かされる帯状材料
   に、互いに逆向きに駆動されるエンドレスなプレ
   スベルトによつて面圧が及ぼされるようになつて
   おり、該プレスベルトが同方向に移動する互いに
   向き合つたベルト区分の間に、該ベルト区分の間
   に引込まれた帯状材料のための反応区域を形成し
   ており、プレスベルトを支持するために、該反応
   区域に向けられた平らな外面と該反応区域と反対
   側の平らな外面と両方の平らな外面の間の半円筒
   形の外面とを有する支持体が設けられており、該
   支持体の外面に走行面ベルトが巻付けられてお
   り、該走行面ベルトにプレスベルトが円筒形の棒
   として構成された転動体を介して支えられてお
   り、該転動体相互の接触を回避するために該転動
   体の外面に適合させられた面を有する滑り棒がス
   ペーサとして該転動体の間に配置されており、前
   記支持体の半円筒形の外面を備えた部分の両側に
   該外面に同心的なリング形のギヤが支承されてお
   り、該リング形のギヤの歯が互いに対を成すよう
   に整合させられかつ前記転動体を成す棒の端部を
   案内しており、前記リング形ギヤに対して同心的
   に前記支持体の半円筒形の外面を有する部分の両
   側に外歯と内歯とを有するリング形のギヤが配置
   されており、外歯と内歯とを有するリング形の該
   ギヤがトルクを伝達するためにプレスベルトの縁
   歯と噛合つている形式のものにおいて、支持体が
   平らな外面と片側に配置された半円筒形の外面と
   を有する支持体部分２と、該支持体部分２の半円
   筒形の前記外面とは反対側に配置された、同様に
   半円筒形の外面を有する変向セグメント１とから
   構成されており、該変向セグメント１と支持体部
   分２との間の突合わせ継目３の反応区域側におい
   て、該変向セグメント１と支持体部分２との両方
   に設けた半円形の溝に受容された円形の定心棒５
   によつて、該変向セグメント１が支持体部分２に
   対して施回可能に支承されており、前記反応区域
   とは反対側で前記支持体部分と変向セグメント１
   との間又は支持体部分内に配置された緊張シリン
   ダ７，７′のピストン８，８′が個別に異なる圧力
   で制御されて、前記変向セグメント１が前記支持
   体部分２から離されて前記走行面ベルト６に対し
   て押圧され、走行面ベルト６に支えられたプレス
   ベルトの走行方向が調整されることを特徴とす
   る、複式ベルトプレス。 ２ 前記転動体１０を案内するリング形のギヤ
   ９，９′がプレスベルトの走行方向を調整するた
   めに小さな角度だけ相対回動可能である、特許請
   求の範囲第１項記載の複式ベルトプレス。 ３ 前記転動体１０を案内するリング形のギヤ
   ９，９′が外歯と内歯とを有するリング形のギヤ
   として構成され、制御されて回動可能な同期軸に
   より相対回動可能であるか又は当該ギヤ９，９′
   の内歯に平歯１１，１１′を介して個別に作用す
   る駆動装置又は制動装置により相対回動可能であ
   る、特許請求の範囲第２項記載の複式ベルトプレ
   ス。